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JP5882409B2 - エレベータシステム - Google Patents
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Description

本発明の実施形態は、乗り場の利用者を識別することで、エレベータの運転を制御するエレベータシステムに関する。
基準階の乗り場でエレベータの利用者により呼び登録が行われると、エレベータが応答して、かごが基準階まで昇降し、基準階に着床後にドアが開き、利用者がかごに乗車可能となる。利用者の行き先階は、かご内の利用者により行き先階登録が行われることでわかるものである。
特開2008−44711号公報
基準階の乗り場で最初に呼び登録を行った呼び登録利用者は、かごに他の利用者とともに乗車することがある。この場合、他の利用者は、呼び登録利用者がかご内で行った行き先階登録と異なる行き先階登録を行う場合がある。異なる行き先階登録が、呼び登録利用者の行き先階登録に対応する目的階よりも基準階側の着床階、すなわち途中階であると、呼び登録利用者は途中階を経由して目的階で降車することとなり、呼び登録利用者の乗車から降車までの時間が長くなるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、最初に呼び登録を行った呼び登録利用者を優先して降車させることができるエレベータシステムを提供することを目的とする。
実施形態のエレベータのエレベータシステムは、基準階カメラと、かご内カメラと、解析装置と、記憶装置と、制御装置とを有する。基準階カメラは、エレベータの基準階における基準階乗り場に設けられている。かご内カメラは、前記エレベータのかご内に設けられている。解析装置は、前記かご内カメラにより撮像されたかご内の利用者に対する識別および識別された前記利用者の降車階を特定する。記憶装置は、少なくとも識別された前記利用者と、識別された前記利用者の降車階とを関連づけて記憶する。制御装置は、前記エレベータの運転を制御する。前記エレベータは、複数である。前記解析装置は、前記基準階カメラにより撮像された前記基準階乗り場の利用者の識別を行う。前記制御装置は、最初に前記エレベータに対して前記かごの呼び登録を行った呼び登録利用者が前記降車階と関連づけられた利用者である場合に、前記呼び登録に応答するエレベータに対して関連づけられている前記降車階と前記基準階との間の前記かごの着床階に対応する前記かごの行き先階登録を無視する特殊運転制御を行う。前記制御装置は、前記基準階乗り場の識別された前記利用者のうち、前記呼び登録利用者を除く前記利用者に関連づけられている前記降車階が、前記呼び登録利用者に対応する前記降車階と前記基準階との間の前記かごの着床階である場合に、前記呼び登録利用者を除く前記利用者に関連づけられている前記降車階を区分してグループ化して、人数が最大のグループの降車階に前記特殊運転制御を行うエレベータとは異なるエレベータを応答させる。
図1は、実施形態に係るエレベータシステムが適用されたエレベータの概略構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係るエレベータシステムが適用されたエレベータの概略構成例を示す図である。 図3は、実施形態に係るエレベータシステムの概略構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係るエレベータシステムの動作フローを示す図である。 図5は、実施形態に係るエレベータシステムの動作フローを示す図である。 図6は、実施形態に係るエレベータシステムの動作フローを示す図である。 図7は、実施形態に係るエレベータシステムの動作フローを示す図である。 図8は、実施形態に係るエレベータシステムの利用者の降車階とかごの配車例の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係るエレベータシステムの利用者の降車階とかごの配車例の一例を示す図である。
以下に、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施形態は例示であり、発明の範囲がそれらに限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態〕
図1、図2は、実施形態に係るエレベータの概略構成例を示す図である。エレベータ100は、図1に示すように、かご110と、ウェイト120と、メインロープ130と、巻上機140とを有し、さらにそらせシーブ150と、制御装置160とを有して構成されている。なお、本実施形態では、かご110、ウェイト120、メインロープ130は、昇降路170内に配置されている。また、巻上機140、そらせシーブ150および制御装置160は、機械室180内に配置されている。なお、機械室180を設けずに、巻上機140、制御装置160を昇降路170内に配置してもよい。
かご110は、利用者が乗降するものである。かご110は、図2に示すように、複数台が配設されており、ここでは、2台のかご110(A号機、B号機)が配設されているものとする。かご110は、図1に示すように、昇降路170内に設置された図示しない一対のかご用ガイドレールの間に配置され、かご用ガイドレールに対して1以上設けられた図示しない案内装置を介してかご用ガイドレールに沿って昇降することで、昇降路170内を昇降するものである。かご110には、かご側ドア111が開閉自在に設けられている。かご側ドア111は、かご110の乗降口112を閉塞、開放するものである。かご側ドア111は、かご110の昇降時は閉状態を維持し、かご110が着床した場合に、図示しない駆動装置により閉状態から開状態となる。
ウェイト120は、かご110の昇降に連動して昇降路170内を昇降するものである。ウェイト120は、図示しない一対のウェイト用ガイドレールの間に配置され、ウェイト用ガイドレールに対して1以上設けられた図示しない案内装置を介してウェイト用ガイドレールに沿って昇降する。ここで、ウェイト120は、かご110が所定積載量(例えば、最大積載量に対して0〜1/2程度)の場合に巻上機140を挟んで、かご110と釣り合うように重量が設定されている。
メインロープ130は、かご110とウェイト120とを連結する1以上のロープであり、巻上機140のメインシーブ141およびそらせシーブ150に巻き掛けられている。メインロープ130は、かご110と、ウェイト120とをトラクション式に昇降させるものである。メインロープ130は、本実施形態では、一方の端部がかご110に連結され、他方の端部がウェイト120に連結されている。本実施形態では、メインロープ130は、一方の端部がかご110の鉛直方向上部に固定され、他方の端部がウェイト120の鉛直方向上部に固定されている。
巻上機140は、回転することでメインシーブ141に巻き掛けられたメインロープ130をモータ142により巻上げ、かご110とウェイト120との昇降方向における相対位置を変化させることで、かご110を昇降路170内で昇降させるものである。巻上機140は、制御装置160と電気的に接続されており、制御装置160を介して供給される電力によりモータ142の駆動制御が行われる。
制御装置160は、運転制御装置30が受信した呼び登録信号や行き先階登録信号に基づいて、エレベータ100の運転を制御するものであり、少なくともかご側ドア111の開閉制御、巻上機140の駆動制御を行うものである。制御装置160は、図3に示すように、後述する運転制御装置30と、運行案内制御装置40とを含んで構成される。
ここで、エレベータ100が設置される建物には、乗り場2001〜n(nは、かご110が停止可能な階数)が設けられている。乗り場2001〜nは、かご110が停止可能な階に設けられている。乗り場2001〜nには、乗り場側ドア2011〜nが開閉自在にそれぞれ設けられている。乗り場側ドア2011〜nは、乗り場2001〜nの乗り場側乗降口2021〜nをそれぞれ閉塞、開放するものである。乗り場側乗降口2021〜nは、かご110が着床した際に乗降口112と対向する位置に形成されている。乗り場側ドア2011〜nは、通常、閉状態であり、図示しないロック機構により、開状態への動作が規制されている。乗り場側ドア2011〜nは、かご110が目的階の乗り場2001〜nに着床し、図示しない着床検出器などにより所定の着床位置に着床したことが検出されると、制御装置160によってかご側ドア111が閉状態から開状態に動作するのに連動して、ロック機構によるロックを解除するとともに、閉状態から開状態となる。
ここで、建物の基準階について説明する。基準階とは、エレベータ100におけるサービスの基準となる階床であり、例えば、エントランス等が存在するロビー階等である。この実施形態では、基準階を1階とする。
エレベータ100の基準階(1階)の基準階乗り場200には、図1、図3に示すように、乗り場報知装置10、基準階呼びボタン13、基準階カメラ14が配設されている。
乗り場報知装置10は、基準階乗り場200の利用者に報知を行うものであり、基準階表示装置11と、基準階スピーカ12とを備える。乗り場報知装置10は、例えば、後述する特殊運転制御部においてかご110が着床できる着床階を報知したり、特殊運転制御を行うエレベータ100のかご110とは異なるかご110が応答したことを報知したりする。
基準階表示装置11は、かご110の運転方向、現在階などの種々の運行情報を表示するものである。基準階表示装置11は、基準階乗り場200の利用者に対して種々の運行情報を表示する。基準階表示装置11は、後述する運行案内制御装置40からの制御信号によって制御される。
基準階スピーカ12は、音声出力部であり、例えば、かご110の種々の運行情報を放送案内する音声を出力可能なものである。基準階スピーカ12は、基準階乗り場200の利用者に対して種々の放送案内をする。基準階スピーカ12は、後述する運行案内制御装置40からの制御信号によって制御される。
基準階呼びボタン13は、基準階乗り場200の利用者の操作が入力され、この操作入力に応じて呼び登録を行う。基準階呼びボタン13による呼び登録とは、かご110を基準階乗り場200の階床に呼ぶための登録である。基準階呼びボタン13は、利用者の操作入力に応じて呼び登録信号を運転制御装置30の制御部33に送信する。
基準階カメラ14は、図1に示すように、基準階乗り場200に設けられており、エレベータシステム1の起動中は常時稼働して、基準階乗り場200周辺の利用者を画像(基準階乗り場画像)として、所定時間ごとの静止画または動画を撮像するものである。基準階カメラ14は、図示しないカメラ制御部によって、起動、撮像開始、撮像終了などが制御される。さらに、基準階カメラ14の性能によっては、ズームイン・ズームアウト、基準階カメラ14の基準階乗り場200に対する向きの変更なども制御することができる。基準階カメラ14は、撮像した画像を、カメラ制御部を介して、後述する運転制御装置30の記憶部31に送信する。
かご110内には、図1、図3に示すように、かご内報知装置20、かご呼びボタン23、かご内カメラ24が配設されている。
かご内報知装置20は、かご110に設けられ、かご110内の利用者に報知を行うものであり、かご表示装置21と、かごスピーカ22とを備える。かご内報知装置20は、例えば、特殊運転制御部において、無視した行き先階登録を除く行き先階登録に応答した後、無視した行き先階登録に応答することを報知する。
かご表示装置21は、かご110の運転方向、現在階などの種々の運行情報を表示するものである。かご表示装置21は、かご110内の利用者に対して種々の運行情報を表示する。かご表示装置21は、後述する運行案内制御装置40からの制御信号によって制御される。
かごスピーカ22は、音声出力部であり、例えば、かご110の種々の運行情報を放送案内する音声を出力可能なものである。かごスピーカ22は、かご110内の利用者に対して種々の放送案内をする。かごスピーカ22は、後述する運行案内制御装置40からの制御信号によって制御される。
かご呼びボタン23は、かご110内の利用者の操作が入力され、この操作入力に応じて行き先階登録を行う。かご呼びボタン23による行き先階登録とは、利用者の目的の行先階の登録である。かご呼びボタン23は、利用者の操作入力に応じて行き先階登録信号を運転制御装置30の制御部33に送信する。
かご内カメラ24は、図3に示すように、かご110内に設けられており、かご110内の利用者を画像(かご内画像)として、所定時間ごとの静止画または動画を撮像するものである。かご内カメラ24は、図示しないカメラ制御部によって、起動、撮像開始、撮像終了などが制御される。さらに、かご内カメラ24の性能によっては、ズームイン・ズームアウト、かご内カメラ24のかご110内に対する向きの変更なども制御することができる。かご内カメラ24は、撮像した画像を、カメラ制御部を介して、運転制御装置30の記憶部31に送信する。このかご内カメラ24は、かご110の運転中は常時稼働している。
運転制御装置30は、エレベータ100の基本的な運行を行うものであり、主として、記憶部31と、解析装置としての解析部32と、制御装置としての制御部33とを備えている。運転制御装置30は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、ROM、RAM、バックアップRAMおよび入出力ポート装置を有するマイクロコンピュータおよび駆動回路を備えている。ROM(Read Only Memory)は、所定の制御プログラム等を予め記憶している。RAM(Random Access Memory)は、CPUの演算結果を一時記憶する。バックアップRAMは、予め用意されたマップデータ、対応するエレベータ100の仕様等の情報を記憶する。運転制御装置30は、かご呼びボタン23、基準階呼びボタン13を含むエレベータ100の各部と電気的に接続される。運転制御装置30は、エレベータ100の各部の動作を統括的に制御する。運転制御装置30は、例えば、基準階呼びボタン13、かご呼びボタン23等への利用者からの操作入力に応じて、巻上機140(図1参照)の駆動を制御し、かご110を昇降路170(図1参照)内で昇降させる。これにより、エレベータ100は、かご110を呼び登録に応じて指定された目的階に移動させることができる。
記憶部31は、基準階カメラ14から受信した画像、かご内カメラ24から受信した画像、運転制御装置30の情報処理に必要なプログラム、タスク、データなどを記憶する記憶装置である。記憶部31は、少なくとも解析部32によって識別された利用者と、識別された利用者の降車階とを関連づけて利用者データとして記憶する。利用者データとは、基準階からエレベータ100を利用した利用者の顔領域の画像(顔画像)と降車階とを関連づけて記憶するものである。顔画像には、利用者を識別するための特徴情報が含まれている。なお、記憶部31に記憶した利用者データは、一定期間内にデータの参照、更新などが行われない場合は削除してもよい。このように、利用頻度が低い利用者データを削除するので、利用者データを記憶するための記憶領域の容量が削減できる。
解析部32には、かご内カメラ24により撮像されたかご110内の利用者に対する識別および識別された利用者の降車階を特定して、基準階乗り場200からエレベータ100を利用した利用者の顔画像と降車階とを関連づけて利用者データとして記憶部に記憶する機能(降車階特定部)と、かご内カメラ24により撮像されたかご110内の利用者の識別を行う機能(かご内利用者識別部)と、基準階カメラ14により撮像された基準階乗り場200の利用者の識別を行う機能(基準階利用者識別部)とを有するプログラム、タスクを有している。この解析部32は、制御装置160の一部を構成する。ここでは、制御装置160は、機能概念的に、降車階特定部、かご内利用者識別部、基準階利用者識別部、運転制御装置30等を含んで構成される。
降車階特定部は、かご内カメラ24により撮像されたかご110内の利用者に対する識別および識別された利用者の降車階を特定して、利用者と降車階とを関連づけて利用者データとして記憶する機能を有するプログラム、タスクである。具体的には、降車階特定部は、かご110の着床時にかご内カメラ24により撮像されて、記憶部31に記憶されている画像(着床時のかご内画像)に写っている被写体から人物の顔領域を識別して、顔画像を着床時利用者データとして記憶部31に記憶させる。そして、降車階特定部は、かご110のかご側ドア111が閉じたときに、かご内カメラ24によって撮像されて記憶部31に記憶されている画像(発車時のかご内画像)に写っている被写体から人物の顔領域を識別して、顔画像を発車時利用者データとして記憶部31に記憶させる。そして、降車階特定部は、着床時利用者データと発車時利用者データとに基づいて差分を抽出して、基準階乗り場200からの利用者であって、着床時利用者データに含まれているが発車時利用者データに含まれていない顔画像を、この着床階の降車者として識別する。降車階特定部は、このようにして特定した、利用者の顔画像と降車階とを関連づけて利用者データとして記憶部31に記憶させる。このような降車階特定部は、エレベータシステム1の起動中で、かご110が基準階乗り場200から発車する際に起動されるように、制御部33によって制御されている。
かご内利用者識別部は、エレベータシステム1の起動中は常時起動されており、かご内カメラ24によって撮像されたかご110内の利用者を識別し、記憶部31の利用者データに基づいて、当該利用者と関連づけられている降車階を取得する機能を有するプログラム、タスクである。具体的には、かご内利用者識別部は、記憶部31に記憶されているかご内の画像に写っている被写体から、人物の顔領域を識別して顔画像とする。そして、かご内利用者識別部は、識別した顔画像と特徴情報が一致する顔画像が、記憶部31の利用者データに存在するか否かを判定する。そして、かご内利用者識別部は、識別した顔画像と特徴情報が一致する顔画像が利用者データに存在すると判定した場合、すなわち、当該利用者がすでに記憶部31に利用者データとして記憶されている場合は、かご内利用者識別部は、利用者データから顔画像(利用者)に関連づけられている降車階を取得して、当該利用者の降車階を取得する。このかご内利用者識別部は、かご内画像に写っている被写体から人物の顔領域として識別された各顔画像、すなわち、かご110内の各利用者について実行される。このかご内利用者識別部により、かご110内の各利用者は、記憶部31の利用者データに記憶されている場合は、降車階が特定される。
基準階利用者識別部は、エレベータシステム1の起動中は常時起動されており、基準階カメラ14により撮像された基準階乗り場200の利用者を識別し、記憶部31の利用者データに基づいて、当該利用者と関連づけられている降車階を識別する機能を有するプログラム、タスクである。具体的には、基準階利用者識別部は、記憶部31に記憶されている基準階乗り場画像に写っている被写体から、人物の顔領域を識別して顔画像とする。そして、識別した顔画像と特徴情報が一致する顔画像が、記憶部31の利用者データに存在するか否かを判定する。そして、基準階利用者識別部は、識別した顔画像と特徴情報が一致する顔画像が存在すると判定した場合、すなわち、当該利用者がすでに記憶部31に記憶されている場合は、基準階利用者識別部は、利用者データから顔画像(利用者)に関連づけられている降車階を取得する。この基準階利用者識別部は、基準階乗り場画像に写っている被写体から人物の顔領域として識別された各顔画像、すなわち、基準階乗り場200の各利用者について実行される。この基準階利用者識別部により、基準階乗り場200の各利用者は、記憶部31の利用者データに記憶されている場合は、降車階が特定される。
制御部33は、エレベータ100を特殊運転制御するための制御プログラムとして特殊運転制御部を有している。特殊運転制御部は、最初に基準階乗り場200において、かご110の呼び登録を行った呼び登録利用者が、降車階と関連づけられた利用者である場合に、呼び登録に応答するエレベータ100に対して関連づけられている降車階と基準階との間のかご110の着床階に対応するかご110の行き先階登録を無視する制御をする機能(基準階呼び特殊運転制御部)と、基準階呼び特殊運転制御部において、無視した行き先階登録を除く行き先階登録に応答した後、無視した行き先階登録に応答する制御をする機能(かご呼び特殊運転制御部)とを有するプログラム、タスクを有している。この制御部33は、制御装置160の一部を構成する。ここでは、制御装置160は、機能概念的に、基準階呼び特殊運転制御部、かご呼び特殊運転制御部、運転制御装置30等を含んで構成される。
基準階呼び特殊運転制御部は、呼び登録利用者が、基準階利用者識別部によって識別された利用者であり、関連づけられている降車階が特定されている場合は、当該降車階と基準階との間のかご110の着床階に対応するかご110の行き先階登録を無視する制御を行う。具体的には、例えば、基準階呼び特殊運転制御部は、呼び登録利用者が降車階「7階」と関連づけられている場合は、「2階」から「6階」まではかご呼びボタン23が押下されても対応するかご110の行き先階登録を無視して、行き先階登録信号を巻上機140に対して送信したり、「2階」から「6階」に対応するかご呼びボタン23の押下を規制する制御信号を、運行案内制御装置40を介して送信したりする。
また、基準階呼び特殊運転制御部は、基準階乗り場200の識別された利用者のうち、呼び登録利用者を除く利用者に関連づけられている降車階が、呼び登録利用者に対応する降車階と基準階との間のかご110の着床階である場合に、特殊運転制御を行うエレベータ100のかご110とは異なるかご110を応答させる呼び登録信号を巻上機140に対して送信する。具体的には、例えば、基準階呼び特殊運転制御部は、呼び登録利用者が降車階「7階」と関連づけられている場合は、「7階」と基準階「1階」との間、すなわち、「2階」から「6階」までを降車階として関連づけられている利用者がいる場合には、呼び登録に応答するかご110とは異なる他のかご110を応答させるため、巻上機140に対して呼び登録信号を送信する。
かご呼び特殊運転制御部は、具体的には、例えば、呼び登録利用者が降車階として「7階」と関連づけられている場合は、「7階」および「それ以上の登録階」の行き先階登録に応答した後、「2階」から「6階」までの行き先階登録に応答する行き先階登録信号を巻上機140に対して送信する。
運行案内制御装置40は、運行案内の報知を実行するものである。運行案内制御装置40は、基準階スピーカ12と、かごスピーカ22とを制御して、特殊運転制御に応じて呼び登録や行き先階登録を案内する音声案内を行う。また、運行案内制御装置40は、基準階表示装置11と、かご表示装置21とを制御して、特殊運転制御に応じて呼び登録や行き先階登録を案内したり、運行情報を表示したりする。このような運行案内制御装置40は、上述したように運転制御装置30と、呼び登録信号や行き先階登録信号の発生状況の送受信を行う。
この実施形態に係るエレベータシステム1は、以上のごとき構成からなり、以下、その作用について説明する。図4ないし図7は、本実施形態に係るエレベータシステム1の動作フローを示す図である。エレベータ100を稼働させる場合には、エレベータシステム1が起動されており、基準階乗り場200の基準階カメラ14が稼働している。基準階カメラ14は、基準階乗り場200の利用者を撮像し、撮像した基準階乗り場画像を、カメラ制御部を介して運転制御装置30の記憶部31に記憶させる。また、同様に、かご110内のかご内カメラ24が稼働している。かご内カメラ24は、かご110内の利用者を撮像し、撮像したかご内画像を、カメラ制御部を介して記憶部31に記憶させる。
まず、本実施形態に係るエレベータシステム1で、基準階からの利用者と降車階とを関連づけて利用者データを生成する処理手順の概略について説明する。図4は、降車階特定部における処理手順を示すフロー図である。降車階特定部は、エレベータシステム1の起動中で、かご110が基準階乗り場200から発車する際に起動されるように、制御部33によって制御されている。降車階特定部は、基準階発車時のかご内画像の人物の顔画像を識別する(ステップS11)。具体的には、基準階乗り場200において、図示しないかご側ドア開閉検出器などによりかご側ドア111が閉じたことが検出された際に、降車階特定部は、記憶部31に記憶されている最新のかご内画像(基準階発車時のかご内画像)に基づいて、基準階発車時のかご内画像に写っている被写体から人物の顔領域を識別して顔画像とする。そして、降車階特定部は、識別した顔画像を基準階発車時利用者データとして記憶部31に記憶させる(ステップS12)。
そして、降車階特定部は、かご110が乗り場2002〜nに着床したか否かを常時判定する(ステップS13)。具体的には、降車階特定部は、図示しない着床検出器などによりかご110が乗り場2002〜nの所定の着床位置に着床したことが検出されたか否かを常時監視する。着床検出器によって着床位置に着床したことが検出されない場合(「No」の場合)は、降車階特定部は監視を継続する。着床検出器によって着床位置に着床したことが検出された場合(「Yes」の場合)は、降車階特定部は、記憶部31に記憶されている最新のかご内画像(着床時のかご内画像)の人物の顔画像を識別する(ステップS14)。具体的には、降車階特定部は、着床時のかご内画像に基づいて、当該かご内画像に写っている被写体から人物の顔領域を識別して顔画像とする。そして、降車階特定部は、識別した顔画像を着床時利用者データとして記憶部31に記憶させる(ステップS15)。
そして、降車階特定部は、かご110のかご側ドア111が閉じたか否かを常時判定する(ステップS16)。具体的には、降車階特定部は、乗り場2002〜nにおける利用者の乗降が終了して、かご側ドア111が閉じたことが、図示しないかご側ドア開閉検出器などにより検出されたか否かを常時監視する。かご側ドア開閉検出器によってかご側ドア111が閉じたことが検出されない場合(「No」の場合)は、監視を継続する。かご側ドア開閉検出器によってかご側ドア111が閉じたことが検出された場合(「Yes」の場合)は、降車階特定部は、発車時のかご内画像の人物の顔画像を識別する(ステップS17)。具体的には、降車階特定部は、記憶部31に記憶されている最新のかご内画像(発車時のかご内画像)に基づいて、発車時のかご内画像に写っている被写体から人物の顔領域を識別して顔画像とする。そして、降車階特定部は、識別した顔画像を発車時利用者データとして記憶部31に記憶させる(ステップS18)。
そして、降車階特定部は、着床階の降車者を識別する(ステップS19)。具体的には、降車階特定部は、記憶部31に記憶している基準階発車時利用者データと着床時利用者データと発車時利用者データとに基づいて差分を抽出して、基準階発車時利用者データに含まれている顔画像であって、かつ、着床時利用者データに含まれているが発車時利用者データに含まれていない顔画像を、基準階からの利用者でこの着床階の降車者として識別する。これにより、降車階特定部は、顔画像(利用者)と降車階とを関連づけることができる。
そして、降車階特定部は、利用者データに同一人物のデータが存在するか否かを判定する(ステップS20)。具体的には、降車階特定部は、ステップS19で識別した顔画像の特徴情報と、記憶部31に記憶されている利用者データに含まれている顔画像の特徴情報とに基づいて、同一人物の顔画像が利用者データに存在するか否かを判定する。同一人物が利用者データに存在しない場合(「No」の場合)は、降車階特定部は、顔画像と降車階とを関連づけて新規の利用者データとして記憶部31に記憶(登録)させる(ステップS21)。同一人物が利用者データに存在する場合(「Yes」の場合)は、降車階特定部は、さらに、利用者データに顔画像と降車階とが同一の組み合わせが存在するか否かを判定する(ステップS22)。
利用者データに顔画像と降車階とが同一の組み合わせが存在すると判定された場合(「Yes」の場合)は、ステップS13に戻って、かご110の移動方向が上昇から下降に切り替わるまで処理を繰り返す。利用者データに顔画像と降車階とが同一の組み合わせが存在しないと判定された場合、すなわち、顔画像と降車階との組み合わせが相違する場合(「No」の場合)は、降車階特定部は、新しい顔画像と降車階との組み合わせを利用者データとして記憶部31に記憶(更新)させる(ステップS23)。
そして、ステップS13からステップS23の処理が、かご110の移動方向が上昇から下降に切り替わるまで、すなわち、かご110が基準階から上昇している間、繰り返される。
このようにして、基準階から乗車したかご110内の利用者は、降車階特定部によって、降車時に降車階が特定されて、顔画像と降車階とが関連づけられて利用者データとして記憶部31に記憶させる。
次に、本実施形態に係るエレベータシステム1で、基準階乗り場200の利用者を識別して、降車階を取得する処理手順の概略について説明する。エレベータシステム1が起動されて、解析部32の基準階利用者識別部が起動されると、基準階利用者識別部は、利用者を識別し、当該利用者がすでに記憶部31に利用者データとして記憶されているか否かを判定する。そして、基準階利用者識別部は、当該利用者がすでに記憶部31に記憶されていると判定した場合は、利用者データから当該利用者に関連づけられている降車階を取得する。このようにして、基準階利用者識別部により、基準階乗り場200の利用者は識別されて、記憶部31の利用者データに記憶されている場合には降車階が取得される。
次に、本実施形態に係るエレベータシステム1で、基準階乗り場200においてかご110に利用者が乗車した際の、かご110内の利用者を識別して、降車階を取得する処理手順の概略について説明する。エレベータシステム1が起動されて、解析部32の基準階利用者識別部が起動されると、かご内利用者識別部は、利用者を識別し、当該利用者がすでに記憶部31に利用者データとして記憶されているか否かを判定する。そして、かご内利用者識別部は、当該利用者がすでに記憶部31に記憶されていると判定した場合は、利用者データから当該利用者に関連づけられている降車階を取得する。このようにして、かご内利用者識別部により、かご110内の利用者は、記憶部31の利用者データに記憶されている場合は、降車階が取得される。
つづいて、基準階乗り場200において、利用者が基準階呼びボタン13を押下した際の、本実施形態に係るエレベータシステム1の処理手順の概略について説明する。利用者によって基準階呼びボタン13が押下されると、基準階呼びボタン13は呼び登録信号を運転制御装置30の制御部33に対して送信する。制御部33は呼び登録信号を受信すると、図5から図7に示すフローに沿った処理を行う。
制御部33は、図5に示すように、利用者によって基準階呼びボタン13が押下されたか否か、すなわち、制御部33が呼び登録信号を受信したか否かを常時監視している(ステップS31)。制御部33は、利用者によって基準階呼びボタン13が押下されていないと判定した場合(「No」の場合)は、制御部33は監視を継続する。制御部33は、呼び登録利用者によって基準階呼びボタン13が押下されたと判定した場合(「Yes」の場合)は、制御部33は、基準階乗り場200の利用者に、呼び登録利用者と降車階が異なる利用者が存在するか否かを判定する(ステップS32)。具体的には、基準階呼びボタン13が押下されたと判定した場合は、記憶部31に記憶されている最新の基準階乗り場画像に基づいて、画像に写っている被写体から基準階呼びボタン13を押下している人物の顔領域を識別する。そして、制御部33は、識別した顔画像の特徴情報と、記憶部31に記憶されている利用者データに含まれている顔画像の特徴情報とに基づいて、呼び登録利用者に関連づけられた降車階を取得する。制御部33は、呼び登録利用者に関連づけられた降車階と、基準階利用者識別部によって異なる降車階が関連づけられた他の利用者が存在するか否かを判定する。具体的には、例えば、図8に示すように、呼び登録利用者と関連づけられた降車階が「7階」の場合は、降車階が「7階以外」と関連づけられた利用者が存在しているため、ステップS32において、制御部33は、呼び登録利用者と降車階が異なる利用者がいる(「Yes」)と判定する。
制御部33は、呼び登録利用者と降車階が異なる利用者がいないと判定した場合(「No」の場合)は、制御部33は、エレベータ100の通常運転制御を行う制御信号を、巻上機140に対して送信して(ステップS33)、ステップS35に進む。
制御部33は、呼び登録利用者と降車階が異なる利用者がいると判定した場合(「Yes」の場合)は、次に、基準階呼び特殊運転制御部を起動する(ステップS34)。
基準階呼び特殊運転制御部は、図6に示すフローに沿った処理を行う。具体的には、基準階呼び特殊運転制御部は、呼び登録利用者の降車階を優先停止階に設定し、かご110を配車するための呼び登録信号を、制御部33を介して巻上機140に送信する(ステップS41)。優先停止階とは、呼び登録利用者の降車階のことであり、かご110が最初に停車する着床階のことである。すなわち、優先停止階が設定されたかご110は、基準階から優先停止階まで直通運転を行い、その後は、優先停止階より上の階の行き先階登録に応答する。具体的には、例えば、図8に示すように、呼び登録利用者が降車階として「7階」と関連づけられている場合は、「7階」を優先停止階に設定し、巻上機140に対して呼び登録信号を送信する。巻上機140は、呼び登録信号を受信すると、呼び登録に応答するかご110(A号機)を応答させる。
そして、基準階呼び特殊運転制御部は、基準階乗り場200に優先停止階を案内するため、運行案内制御装置40を介して基準階表示装置11や基準階スピーカ12に対して制御信号を送信する(ステップS42)。これにより、基準階表示装置11や基準階スピーカ12から、「7階以上の階に優先停止するA号機が配車される」旨が基準階乗り場200周辺の利用者に案内される。
そして、基準階呼び特殊運転制御部は、基準階利用者識別部によって識別された基準階乗り場200の利用者に、優先停止階より下の階の利用者がいるか否かを判定する(ステップS43)。すなわち、基準階呼び特殊運転制御部は、呼び登録利用者以外の基準階乗り場200の利用者について、当該利用者と関連づけられている降車階が、優先停止階より下の階の利用者が存在するか否かを判定する。基準階呼び特殊運転制御部は、該当する利用者がいないと判定した場合(「No」の場合)は、処理を終了する。
基準階呼び特殊運転制御部は、該当する利用者がいると判定した場合(「Yes」の場合)は、基準階呼び特殊運転制御部は、優先停止階より下の階の利用者が利用する他のかご110(B号機)を配車するための呼び登録信号を、制御部33を介して巻上機140に送信する(ステップS44)。これにより、基準階呼び特殊運転制御部は、特殊運転制御を行うかご110(A号機)とは異なるかご110(B号機)を応答させる。具体的には、例えば、図8に示すように、呼び登録利用者が降車階として「7階」と関連づけられている場合は、「2階」から「6階」までを降車階として関連づけられている利用者がいるので、かご110(B号機)を応答させるため、巻上機140に対して呼び登録信号を送信する。この場合は、巻上機140は、この呼び登録信号を受信すると、かご110(B号機)を応答させる。
そして、基準階呼び特殊運転制御部は、基準階乗り場200に優先停止階以外の階に停止するかご110(B号機)を配車した旨を案内するため、運行案内制御装置40を介して基準階表示装置11や基準階スピーカ12に対して制御信号を送信する(ステップS45)。これにより、基準階表示装置11や基準階スピーカ12から、「6階以下に停止するB号機が配車される」旨が基準階乗り場200周辺の利用者に案内されて、基準階呼び特殊運転制御部の処理を終了する。
このようにして、かご110(A号機)は基準階乗り場200に配車されて開扉する。7階以上に関連づけられている利用者は、かご110(A号機)に乗り込む。また、7階より下の階に関連づけられている他の利用者は、2台目に到着するかご110(B号機)に乗り込む。
そして、基準階呼び特殊運転制御部が終了すると、制御部33は、かご呼び特殊運転制御部を起動する(ステップS35)。
かご呼び特殊運転制御部は、図7に示すフローに沿った処理を行う。具体的には、かご呼び特殊運転制御部は、利用者によってかご呼びボタン23が押下されたか否かを常時監視している(ステップS51)。かご呼び特殊運転制御部は、利用者によってかご呼びボタン23が押下されていないと判定した場合(「No」の場合)は、かご呼び特殊運転制御部は監視を継続する。
ここで、利用者がかご110(A号機)に乗り込んで、かご呼びボタン23をそれぞれ押下すると、かご呼びボタン23は、行き先階登録信号を運転制御装置30の制御部33に対して送信する。
かご呼び特殊運転制御部は、利用者によってかご呼びボタン23が押下されたと判定した場合(「Yes」の場合)は、かご呼び特殊運転制御部は、かご110(A号機)について、利用者が押下したかご呼びボタン23の中で、無視した行き先階登録を除く行き先階登録に応答した後、無視した行き先階登録に応答するため、巻上機140に対して行き先階登録信号を送信する。具体的には、例えば、かご110(A号機)が優先停止階「7階」以上の行き先階登録に応答した後、優先停止階「7階」より下の「2階」から「6階」までの行き先階登録に応答するように、かご呼び特殊運転制御部は巻上機140に対して行き先階登録信号を送信する。
具体的には、かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階より下の階のかご呼びボタン23が押下されたか否かを判定する(ステップS52)。かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階より下の階のかご呼びボタン23が押下されていないと判定した場合(「No」の場合)は、処理を終了する。かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階より下の階のかご呼びボタン23が押下されたと判定した場合(「Yes」の場合)は、かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階に応答する旨を報知するため、運行案内制御装置40を介してかご表示装置21やかごスピーカ22に対して制御信号を送信する(ステップS53)。これにより、かご表示装置21やかごスピーカ22から、「7階以上の階に優先停止する」旨が利用者に案内される。
そして、かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階及び優先停止階より上の階の行き先階登録の応答が終了したか否かを判定する(ステップS54)。かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階及び優先停止階より上の階の行き先階登録の応答が終了していないと判定した場合(「No」の場合)は、終了するまで待機する。かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階及び優先停止階より上の階の行き先階登録の応答が終了したと判定した場合(「Yes」の場合)は、かご呼び特殊運転制御部は、優先停止階より下の階の行き先階登録に応答するために、巻上機140に対して行き先階登録信号を送信する(ステップS55)。
このようにして、最初にエレベータ100に対してかご110の呼び登録を行った呼び登録利用者に関連づけられた降車階を優先停止階として、1台目のかご110が配車される。そして、1台目のかご110においては、優先停止階と基準階との間のかご110の着床階に対応するかご110の行き先階登録が無視される。そして、1台目のかご110は、優先停止階より上の階の行き先階登録の応答が終了すると、優先停止階より下の階の行き先階登録に応答する。また、基準階乗り場200に、優先停止階より下の階が降車階として関連づけられている利用者がいる場合には、1台目のかご110とは異なる2台目のかご110が配車される。
以上のように、本実施形態に係るエレベータシステム1では、呼び登録利用者の降車階として関連づけられている降車階が優先停止階となって1台目のかご110が配車される。そして、1台目のかご110は、呼び登録利用者に関連づけられた降車階を優先停止階とした直通運転をするため、最初に呼び登録を行った呼び登録利用者を優先して降車させることができるので、より利便性が高く、快適に利用することができる。この際、基準階利用者識別部によって、利用者に関連づけられた降車階(行き先階)が、かご110内に利用者が乗車して行き先階登録が行われる前に、降車階に応じてかご110を配車することができる。このようにして、基準階乗り場200で最初に呼び登録を行った呼び登録利用者は、途中階を経由することなく降車階に到着することができ、乗車から降車までの時間を短くすることができる。
また、1台目のかご110の優先停止階以上の降車階と関連づけられている利用者にとっても、呼び登録利用者と同等に、利便性が高く、快適に利用できる。さらに、優先停止階以下の降車階と関連づけられた利用者にとっては、2台目のかご110が配車されるため、利便性を損なわない。このように、本実施形態に係るエレベータシステム1によってかご110を配車することにより、より多くのエレベータ100の利用者にとって、より利便性が高く、快適に利用できる。
しかも、降車階特定部によって、かご内カメラ24により撮像されたかご内画像に基づいて、かご110内の利用者を識別し、利用者の降車階を特定して、利用者と降車階とを関連づけて利用者データとして記憶する。このため、利用者に負担をかけることなく、利用者と降車階とを関連づけて利用者データとして記憶することができる。
また、本実施形態におけるエレベータシステム1は、基準階呼び特殊運転制御部において、優先停止階より下の階の利用者が利用する他のかご110を配車する際に、優先停止階より下の階の利用者をグループ化して、他のかご110の優先停止階を決めて配車させてもよい。
例えば、基準階乗り場200の利用者であって、優先停止階より下の階の利用者を、降車階でグループ化して、人数が最大のグループの降車階を優先停止階として次に配車させてもよい。具体的には、基準階乗り場200の利用者が、図9に示す場合について説明する。ここでは、利用者に関連づけられた降車階を、高層階、中層階、低層階と3つに区分する。呼び登録利用者に関連づけられた降車階は高層階である。呼び登録利用者以外について、関連づけられた降車階の人数分布は、高層階が5人、中層階が3人、低層階が1人である。人数が最大の高層階は、1台目のかご110(A号機)の優先停止階である高層階と重複するため、人数が2番目に多い中層階を優先停止階として2台目のかご110(B号機)を配車するように、巻上機140に対して呼び登録信号を送信する。このように、2台目のかご110を配車することにより、利用者が多く関連づけられている降車階に、優先的にかご110を配車することができるので、効率的に利用者を運搬することができる。
また、本実施形態におけるエレベータシステム1は、解析部32の基準階利用者識別部やかご内利用者識別部において、記憶部31の利用者データに記憶されていないと判定された利用者であっても、例えば、利用者データに記憶されている利用者と会話をしていたり、同一の制服を着用したり、同一の社名や社章の記載された物を所持、着用したりしている場合は、利用者データに記憶されている利用者の同行者であると判定して、同じ降車階と推定してもよい。
さらに、本実施形態におけるエレベータシステム1は、利用者が集中する時間帯、例えば、オフィスビルのエレベータ100に適用されている場合は、平日の朝、夕方の出退勤時間、昼食時間帯の前後の時間など所定の時間帯に実行させるようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 エレベータシステム、10 乗り場報知装置、11 基準階表示装置、12 基準階スピーカ、13 基準階呼びボタン、14 基準階カメラ、20 かご内報知装置、21 かご表示装置、22 かごスピーカ、23 かご呼びボタン、24 かご内カメラ、30 運転制御装置、31 記憶部、32 解析部(解析装置、降車階特定部、かご内利用者識別部、基準階利用者識別部)、33 制御部(制御装置、特殊運転制御部、基準階呼び特殊運転制御部、かご呼び特殊運転制御部)、40 運行案内制御装置、100 エレベータ、110 かご、140 巻上機、160 制御装置、2001〜n 乗り場

Claims (5)

  1. エレベータの基準階における基準階乗り場に設けられた基準階カメラと、前記エレベータのかご内に設けられたかご内カメラと、前記かご内カメラにより撮像されたかご内の利用者に対する識別および識別された前記利用者の降車階を特定する解析装置と、少なくとも識別された前記利用者と、識別された前記利用者の降車階とを関連づけて記憶する記憶装置と、前記エレベータの運転を制御する制御装置と、を備え、前記エレベータは、複数であり、前記解析装置は、前記基準階カメラにより撮像された前記基準階乗り場の利用者の識別を行い、前記制御装置は、最初に前記エレベータに対して前記かごの呼び登録を行った呼び登録利用者が前記降車階と関連づけられた利用者である場合に、前記呼び登録に応答するエレベータに対して関連づけられている前記降車階と前記基準階との間の前記かごの着床階に対応する前記かごの行き先階登録を無視する特殊運転制御を行い、前記基準階乗り場の識別された前記利用者のうち、前記呼び登録利用者を除く前記利用者に関連づけられている前記降車階が、前記呼び登録利用者に対応する前記降車階と前記基準階との間の前記かごの着床階である場合に、前記呼び登録利用者を除く前記利用者に関連づけられている前記降車階を区分してグループ化して、人数が最大のグループの降車階に前記特殊運転制御を行うエレベータとは異なるエレベータを応答させるエレベータシステム。
  2. 前記基準階乗り場に設けられ、前記基準階乗り場の利用者に報知を行う乗り場報知装置をさらに備え、前記乗り場報知装置は、前記特殊運転制御において前記かごが着床できる着床階を報知する、請求項1に記載のエレベータシステム。
  3. 前記基準階乗り場に設けられ、前記基準階乗り場の利用者に報知を行う乗り場報知装置をさらに備え、前記乗り場報知装置は、前記特殊運転制御を行うエレベータとは異なるエレベータが応答したことを報知する、請求項1または2に記載のエレベータシステム。
  4. 前記制御装置は、前記特殊運転制御において、無視した前記行き先階登録を除く前記行き先階登録に応答した後、無視した前記行き先階登録に応答する、請求項1〜3のいずれか1つに記載のエレベータシステム。
  5. 前記かごに設けられ、前記かご内の利用者に報知を行うかご内報知装置をさらに備え、前記かご内報知装置は、前記特殊運転制御において、無視した前記行き先階登録を除く前記行き先階登録に応答した後、無視した前記行き先階登録に応答することを報知する、請求項に記載のエレベータシステム。
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