JP5882584B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の課題は、着用感を損なわず、身体の動きによく追従しながらも、エンドフラップのめくれが生じにくくなるよう構成された吸収性物品を提供することにある。
〔請求項1に係る発明〕
表面側に配置された透液性のトップシートと裏面側に配置された不透液性のバックシートとの間に吸収体が介在され、前記バックシートの裏面側に肌着に対する止着部が設けられてなる吸収性物品であって、
前後端部に、吸収体の存在しない前端フラップと後端フラップとをそれぞれ有し、
前記バックシートの裏面側に、前端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された前端補強シートと、後端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された後端補強シートとを有し、
前記前端補強シート及び後端補強シートは、前記バックシートの周縁より外側へ延出しないように構成され、
前記止着部として、前記吸収体と重なる範囲内で前記前端補強シートの裏面側から前記バックシートの裏面側を経て前記後端補強シートの裏面側まで前後方向に延在し、かつ前記前端補強シート及び前記後端補強シートにおける吸収体と重ならない範囲に位置する部分を有しない、止着部を備えた、
ことを特徴とする、吸収性物品。
エンドフラップ(前端フラップ及び後端フラップ)の折れの多くは、エンドフラップと吸収体の境界近傍で起こる。そこで、不透液性バックシートの裏面に、エンドフラップと吸収体の境界を跨ぐように補強シートを付与することにより、当該部分の折れを防止する。補強シートは、バックシートの周縁より外側へ延出させないようにすることで、補強シートが直接身体にあたることによる着用感の低下を生じにくい構成とした。
両側端部に吸収体の存在しない側端フラップを有し、
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、それぞれ、側端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに幅方向において跨って固定された、
請求項1記載の吸収性物品。
吸収性物品には、両側端部に吸収体を有しない側端フラップを有するタイプもある。この場合、補強シートを側端フラップと吸収体に該当する部分に幅方向に跨るように配することで、側端部の折れを軽減することができる。
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの剛度が、吸収体の剛度の50〜150%である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の吸収性物品。
一定以上の剛度を有するシートを補強シートとして使用すると、エンドフラップ部分の形状をより強固に保持し、折れを生じにくくすることができる。一方、補強シートの剛度が高すぎれば、吸収体の形状が身体の形状や動きに追従し難くなる、という問題が生じる。そこで、補強シートの剛度を吸収体の剛度の50〜150%と規定した。ここでいう剛度とは、クラーク剛度(JIS P 8143)を指すものとする。
前記前端補強シートの幅方向の全長は、前記バックシートにおける前記前端補強シートを有する部分の幅方向の長さの30〜95%であり、前記後端補強シートの幅方向の全長は、前記バックシートにおける前記後端補強シートを有する部分の幅方向の長さの30〜95%である、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
前端補強シート及び後端補強シートがエンドフラップ部の折れ防止効果を充分に奏するためには、その幅方向の長さが一定以上であることが望ましい。バックシートの幅いっぱいに補強シートを配すると最も効果を奏しやすいが、製造コストを低減させる、吸収性物品全体の身体の動きへの追従性を確保する、という利点を有すること観点から、補強シートの幅方向の長さをバックシートの幅方向の長さより小さくすることもできるものの、補強シートとしての効果を奏し得るようバックシートの幅方向の長さの30%以上とすることが好ましい。補強シートの幅方向の長さは、バックシートの幅方向の長さの30〜95%とすることが好ましい。なお、補強シートは、後述のように左右に離間させて配してもよいが、その場合も左右の幅方向の長さの全長(合計)が、バックシートの30〜95%となるように構成することが好ましい。
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、前記バックシートの幅方向中央には配されず、左右に離間して配され、前記バックシートの側端から前記前端補強シートの側端までの距離が、前記バックシートにおける前記前端補強シートを有する部分の幅方向の長さの0〜20%であり、前記バックシート側端から前記後端補強シート側端までの距離が、前記バックシートにおける前記後端補強シートを有する部分の幅方向の長さの0〜20%である、請求項4記載の吸収性物品。
前端補強シート及び後端補強シートの幅方向の長さをバックシートの幅方向の長さより短くする場合、側端部への補強シートの配設を省略するのではなく、幅方向中央部分への配設を省略する構成とするのが好ましい。両側端部から0〜20%の範囲で補強シートが付設されていれば、中央部分のみのエンドフラップが折れたとしても、その折れは限定的であり、液モレの要因とはなりにくい。一方、中央のみに補強シートが配された場合、側端部のエンドフラップに大きな折れが生じ、そこから液モレが生じることが想定される。
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの前後方向の長さは、それぞれ前端フラップ及び後端フラップの前後方向の長さの2.0倍以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
前端補強シート及び後端補強シートの前後方向の長さを、それぞれ配設されるエンドフラップの当接部分の前後方向の長さの2.0倍以上の長さとすることで、各補強シート面積の約半分以上は、吸収体当接部分に配される構造となる。これにより、補強シートはエンドフラップ部分の動きではなく、吸収体の動きに追従しやすくなり、これにより、エンドフラップの動きを間接的に吸収体の動きに追従させ、折れにくくすることができる。
前記前端補強シートの前端は、前端フラップ前端からの距離が前端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配され、かつ
前記後端補強シートの後端は、後端フラップ後端からの距離が後端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
前端フラップ及び後端フラップのうち、裏面側に補強シートが配されていない部分が、前後方向で10%以下となるように構成した。これにより、エンドフラップが長さ方向において充分に補強され、折れにくくなる。
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは発泡スチレンシートであり、その厚さは50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mmである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
補強シートとしては、特に50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mmの厚さを有する発泡スチレンを好適に使用できる。
前記前端補強シート及び前記後端補強シートの側端部は、平面視で波型である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
補強シートの剛性により、側端部断面が着用者の脚にあたり、着用感を損なうおそれがある。補強シートの側端を波型にすることで、補強シートの物品側端から着用者の脚に当たる部分が線状ではなく点状となり、脚への接触面積を減じることができる。これにより、補強シートによる着用感の低下を軽減することができる。
図1は本実施形態に係る吸収性物品として、生理用ナプキンの実施形態の一例を示した展開図である。図2は図1の底面図、図3は図1のI−I矢視図、図4は図2のII部分の拡大図である。生理用ナプキン10の基本構造は、不織布よりなる透液性のトップシート1、吸収体3及びポリエチレンシート等の不透液性シートからなるバックシート2がこの順に積層された構造である。
第2実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン20の底面図を図5に示す。
第2実施形態の吸収性物品において、前端補強シート11及び後端補強シート12は左右に離間しておらず、バックシート2の幅方向中央に配設されている。このような構造とすることで、前端フラップFF、後端フラップBFの幅方向中央部分の折れを防止することができる。
第3実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン30の底面一部拡大図を図6に示す。
第3実施形態においては、前端補強シート11は、その前端が、前端フラップFFの前端より後方にくるように固定されている。前端補強シート11のバックシート2前端より後方とすることで、前端補強シート11の前端断面が肌に当たりにくくなる、という利点がある。しかし、前端補強シート11の効果を充分に奏するためには、前端フラップFFと前端補強シート11の重なる部分の前後方向の長さL5を、前端フラップFFの該当部分の前後方向の長さL6の90%以上、特に95%以上とすることが好ましい。つまり、前端フラップFFの前端から前端補強シート11の前端までの距離は、L6の10%以下、特に5%以下となることが好ましい。
第4実施形態の吸収性物品の例として、生理用ナプキン40の底面一部拡大図を図7に示す。
第4実施形態においては、前端補強シート11は、その側端部が、幅方向外側及び内側に頂点を有する波型の構造となっている。前端補強シート11の側端のもっとも内側に来る部分とバックシート2の側端との距離L9は、バックシート2の該当位置の幅方向の長さL10の0〜20%、特に0〜10%とすることが好ましい。
第5実施形態の吸収性物品として、生理用ナプキン50の底面一部拡大図を図8に、図8のIII―III矢視図を図9に示す。
第5実施形態においては、前端補強シート11の表面側が全体的にバックシート2に固定されているのではなく、前端補強シート11の幅方向外側と内側のそれぞれ一部に設けられた固定部13のみがバックシートに固定される構造になっている。ここで、前端補強シート11の幅方向の長さを固定されるバックシートの部分より長くすることで、前端補強シートが裏面側に膨らみ、空洞14を有する構造となる。このような構造により、補強シート11及び補強シート11が配設された部分の物品に厚み方向にクッション性を持たせることができ、前端フラップFFの折れをより生じにくくすることができる。
上記の図示例はすべて前端補強シート11と後端補強シート12が前後方向に離間して固定されているが、前端補強シート11と後端補強シート12を一体として、前後方向に連続して固定する構造としてもよい。
Claims (9)
- 表面側に配置された透液性のトップシートと裏面側に配置された不透液性のバックシートとの間に吸収体が介在され、前記バックシートの裏面側に肌着に対する止着部が設けられてなる吸収性物品であって、
前後端部に、吸収体の存在しない前端フラップと後端フラップとをそれぞれ有し、
前記バックシートの裏面側に、前端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された前端補強シートと、後端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに前後方向において跨って固定された後端補強シートとを有し、
前記前端補強シート及び後端補強シートは、前記バックシートの周縁より外側へ延出しないように構成され、
前記止着部として、前記吸収体と重なる範囲内で前記前端補強シートの裏面側から前記バックシートの裏面側を経て前記後端補強シートの裏面側まで前後方向に延在し、かつ前記前端補強シート及び前記後端補強シートにおける吸収体と重ならない範囲に位置する部分を有しない、止着部を備えた、
ことを特徴とする、吸収性物品。 - 両側端部に吸収体の存在しない側端フラップを有し、
前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、それぞれ、側端フラップを形成する部分と吸収体の裏面側に該当する部分とに幅方向において跨って固定された、
請求項1記載の吸収性物品。 - 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの剛度が、吸収体の剛度の50〜150%である、ことを特徴とする請求項1または2記載の吸収性物品。
- 前記前端補強シートの幅方向の全長は、前記バックシートにおける前記前端補強シートを有する部分の幅方向の長さの30〜95%であり、前記後端補強シートの幅方向の全長は、前記バックシートにおける前記後端補強シートを有する部分の幅方向の長さの30〜95%である、ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記前端補強シート及び前記後端補強シートは、前記バックシートの幅方向中央には配されず、左右に離間して配され、前記バックシートの側端から前記前端補強シートの側端までの距離が、前記バックシートにおける前記前端補強シートを有する部分の幅方向の長さの0〜20%であり、前記バックシート側端から前記後端補強シート側端までの距離が、前記バックシートにおける前記後端補強シートを有する部分の幅方向の長さの0〜20%である、請求項4記載の吸収性物品。
- 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの前後方向の長さは、それぞれ前端フラップ及び後端フラップの前後方向の長さの2.0倍以上である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記前端補強シートの前端は、前端フラップ前端からの距離が前端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配され、かつ
前記後端補強シートの後端は、後端フラップ後端からの距離が後端フラップの前後方向の長さの10%以下となるように配された、請求項1〜6のいずれか1項に記載の吸収性物品。 - 前記前端補強シート及び前記後端補強シートは発泡スチレンシートであり、その厚さは50kPaの圧力を加えた状態で0.2〜2.0mmである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
- 前記前端補強シート及び前記後端補強シートの側端部は、平面視で波型である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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