JP5883463B2 - インクジェット記録用模様紙 - Google Patents
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Description
また、微粒無機顔料のインクジェットインク受容層に占める割合が50質量%に満たないと、インクジェットインク受容層の透明性は確保できるが、インク吸収性を満足できない。逆に微粒無機顔料の占める割合が80質量%を超えると、インク吸収性は満足できるものの、インクジェットインク受容層の透明性を損ねやすく、更には、印刷工程や断裁工程等の加工工程で微粒無機顔料の脱落等の問題を生じることとなる。
ナトリウムカルボキシメチルセルロースとして0.30%濃度のナトリウムカルボキシメチルセルロース水溶液(セロゲン3H(平均分子量220,000):第一工業製薬社製)1200kg、光輝性物質として真珠光沢顔料(イリオジン305:メルク社製)3.2kg、セルロース繊維として粉体セルロース繊維(KCフロックW−50S:日本製紙ケミカル社製)3.0kgを、2000リットルタンクにて均一に撹拌し、混合液を得た。次いで、得られた混合液を撹拌しながら、金属塩として10%濃度硫酸バンド(テクノ北越社製)50kgを添加して模様形成体のスラリーを得た。
カナダ標準ろ水度500mlCSFの1.2%濃度L−BKPのパルプスラリー100部(絶乾パルプ換算)と、カチオン澱粉(商品名ネオタック40T:日本NSC社製)1.0部と、タルク(商品名太平タルク:太平タルク社製)5.0部と、酸性ロジンサイズ剤(商品名AL1200:星光PMC社製)0.4部と、液体硫酸バンド(テクノ北越社製)1.0部とを添加して調製した紙料に、模様形成体のスラリーを4.0質量部添加し、抄紙原料Aを得た。
抄紙原料Aの調製において、模様形成体を添加しなかったこと以外は抄紙原料Aの調整と同様にして抄紙原料Bを得た。
抄紙原料Aを用いて長網式抄紙機により坪量120g/m2で抄紙し、単層の基紙Aを得た。得られた基紙Aは基紙の両面に表出した模様形成体が認められた。
バット式円網多層抄紙機を用いて、第1層を抄紙原料Aにて坪量15g/m2、第2層を抄紙原料Bにて、坪量105g/m2として、合計坪量120g/m2の2層の基紙Bを得た。ここで、第1層の外側面を「表面」とし、第2層の外側面を「裏面」とする。以降、基紙Bを用いたいずれの実施例及び比較例についても同様とする。得られた基紙Bは、表面には表出した模様形成体が認められ、裏面には模様形成体が認められなかった。
微粒無機顔料として合成非晶質シリカ(FPS−101(メーカーカタログ粒子径1.6μm):エボニック・デグサ・ジャパン社製)を衝突粉砕機HJP−25005(スギノマシン製)で粉砕し、二次粒子の体積平均粒子径を500nmとした合成非晶質シリカを100質量部、インク定着剤としてカチオン性樹脂(ユニセンスCP−102:センカ社製)8質量部、バインダとしてポリビニルピロリドン(K−85W:日本触媒社製)50質量部、を水に添加して混合攪拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
微粒無機顔料として二次粒子の体積平均粒子径が150nmであるθ、γ、δ型複合アルミナ(PG003:Cabot Corporation社製)50質量部、同じく微粒無機顔料として二次粒子の体積平均粒子径が150nmである気相法シリカ(PG022A:Cabot Corporation社製)50質量部、インク定着剤としてカチオン性樹脂(ユニセンスCP−102:センカ社製)8質量部、バインダとしてポリビニルアルコール(PVA124:クラレ社製)17.5質量部を水に添加して混合攪拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、バインダであるポリビニルアルコールの配合量を17.5質量部から92質量部へと変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
無機顔料として二次粒子の体積平均粒子径が150nmである気相法シリカ(PG022A:Cabot Corporation社製)を100質量部、インク定着剤としてカチオン樹脂(ユニセンスCP−102:センカ社製)を8質量部、バインダとしてポリビニルアルコール(PVA124/クラレ社製)92質量部を水に添加して混合攪拌し、固形分濃度12.5%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、バインダであるポリビニルアルコールの配合量を17.5質量部から45質量部へと変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例4において、バインダであるポリビニルアルコールの配合量を92質量部から45質量部へと変更した以外は実施例4と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例6において、微粒無機顔料である気相法シリカ100質量部を二次粒子の体積平均粒子径が150〜200nmであるパールネックレス状コロイダルシリカスラリー(PS−SO:日産化学社製)100質量部に変更した以外は実施例6と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、バインダであるポリビニルアルコールの配合量を17.5質量部から45質量部へと変更し、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から7g/m2と変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例4において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から7g/m2へと変更した以外は実施例4と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例1において、バインダであるポリビニルピロリドンの配合量を50部から17.5部へと変更し、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分換算で4g/m2から12g/m2へと変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から3g/m2へと変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から15g/m2へと変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例4において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から3g/m2へと変更した以外は実施例4と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例4において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から15g/m2へと変更した以外は実施例4と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、基紙Aを基紙Bに変更し、基紙Bの表面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例4において、用いる基紙を基紙Aから基紙Bに変更し、インクジェットインク受容層を基紙Bの表面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工した以外は実施例4と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例1において微粒無機顔料である合成非晶質シリカ(FPS−101(メーカーカタログ粒子径1.6μm):エボニック・デグサ・ジャパン社製)を衝突粉砕機HJP−25005(スギノマシン製)で粉砕し、二次粒子の体積平均粒子径を300nmとして用いた以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例7においてバインダであるポリビニルアルコールをナトリウムカルボキシメチルセルロース(セロゲン7A:第一工業製薬社製)とした以外は実施例7と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
微粒無機顔料として二次粒子の体積平均粒子径が150nmであるθ、γ、δ型複合アルミナ(PG003:Cabot Corporation社製)100質量部、インク定着剤としてカチオン性樹脂(ユニセンスCP−102:センカ社製)8質量部、バインダとしてカゼイン(ALACID LACTIC CASEIN:Fonterra社製)を水に添加して混合攪拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
微粒無機顔料として二次粒子の体積平均粒子径が150nmであるθ、γ、δ型複合アルミナ(PG003:Cabot Corporation社製)90質量部、二次粒子の体積平均粒子径が15μmである合成非晶質シリカ(ニップジェルBY−001:東ソーシリカ社製)を10質量部、インク定着剤としてカチオン性樹脂(ユニセンスCP−102:センカ社製)8質量部、バインダとしてポリビニルアルコール(PVA124:クラレ社製)20質量部を水に添加して混合攪拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
バインダとしてポリビニルピロリドン(K−85W:日本触媒社製)を水に添加して攪拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例1において、微粒無機顔料である合成非晶質シリカ(ニップジェルAZ6A0(メーカーカタログ粒子径4μm):東ソーシリカ社製)を衝突粉砕機HJP−25005(スギノマシン製)で粉砕せず、そのまま使用した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
無機顔料として平均粒子径が3.3μmである炭酸カルシウム(白艶華PZ:白石工業社製)100質量部、バインダとしてポリビニルアルコール(PVA124:クラレ社製)45質量部を水に添加して混合撹拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。なお、平均粒子径はマイクロトラック7320−X100(HoneyWell社製)を用いたレーザー回折法にて測定を行った。
無機顔料として合成非晶質シリカ(ニップジェルAZ6A0(メーカーカタログ粒子径4μm):東ソーシリカ社製)50質量部、同じく無機顔料として合成非晶質シリカ(サイロイド74x5500(メーカーカタログ粒子径9μm):グレース社製)50質量部、インク定着剤としてカチオン樹脂(ユニセンスCP−102/センカ社製)8質量部、バインダとしてポリビニルアルコール(PVA124/クラレ社製)45質量部を水に添加して混合撹拌し、固形分濃度14%のインクジェットインク受容層用塗工液を得た。得られたインクジェットインク受容層用塗工液を基紙Aの一方の面にコーティングロッドによって塗工量が固形分で4g/m2となるように塗工し、目的とするインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例1において、バインダであるポリビニルピロリドンの配合量を50質量部から7.5質量部へと変更した以外は、実施例1と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、バインダであるポリビニルアルコールの配合量を17.5質量部から150質量部へと変更した以外は、実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例1において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から18g/m2へと変更した以外は実施例1と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
実施例2において、インクジェットインク受容層の塗工量を固形分で4g/m2から25g/m2へと変更した以外は実施例2と同様にしてインクジェット記録用模様紙を得た。
市販のフルカラーインクジェットプリンター(EP−801A:セイコーエプソン社製)を用いて、各実施例及び比較例で得られたインクジェット記録用模様紙のインクジェットインク受容層を設けた面に写真画像を印刷し、インクジェット記録適性を評価した。インクジェット印字適性の評価は、写真画像の境界部の印字滲みと発色濃度とを目視にて確認し、次に示す要領によって総合的に判断した。
◎:非常に良好(実用レベル)
○:良好(実用レベル)
○△:可(実用下限レベル)
△:やや不良(実用不適)
×:不良(実用不適)
JIS K7105:1981に準じ、色彩・濁度同時測定器(COH400:日本電色社製)を用いてインクジェットインク受容層の全光線透過率を以下の手順で測定を行った。ポリエチレンテレフタレートフィルム(クリスパーA4300:東洋紡績社製)の表面に各実施例及び比較例で用いたインクジェットインク受容層用塗工液を、各実施例及び比較例で基紙に塗工した塗工量と同量となるように塗布し、乾燥させて塗工層を形成して各実施例及び比較例に対応する評価用サンプルを得た。次に、ポリエチレンテレフタレートフィルムのみの透過光量を色彩・濁度同時測定器を用いて測定し、同様にポリエチレンテレフタレートフィルムにインクジェットインク受容層を設けた前記評価用サンプルの透過光量を測定した。全光線透過率は以下に示す数1から算出を行った。
数1:Tt(%)=(T2/T1)×100
Tt:インクジェットインク受容層の全光線透過率(%)
T1:ポリエチンテレフタレートフィルムのみの透過光量
T2:ポリエチレンテレフタレートフィルム+インクジェットインク受容層の透過光量
nmオーダーの場合:動的光散乱法
μmオーダーの場合:レーザー回折法
Claims (5)
- 模様形成体を含有する基紙に、無機顔料とバインダを含有するインクジェットインク受容層を設けてなり、
前記基紙は、パルプを主成分とし、
前記基紙の少なくとも一方の面には前記模様形成体が表出しており、
前記インクジェットインク受容層は、基紙の模様形成体が表出した面のうち少なくとも一方の面上に設けられており、
前記無機顔料として、二次粒子の体積平均粒子径が500nm以下の微粒無機顔料を含み、
前記微粒無機顔料の前記インクジェットインク受容層に占める割合が50〜80質量%であり、
前記インクジェットインク受容層のJIS K 7105:1981における全光線透過率が90%以上であり、
前記模様形成体が光輝性物質を含んでおり、且つ
前記模様形成体は、模様形成体を含有する基紙層全体100質量部に対して0.2〜5質量部の範囲で含まれる、ことを特徴とするインクジェット記録用模様紙。 - 前記微粒無機顔料として、合成非晶質シリカ、アルミナ、アルミナ水和物より選ばれる何れか1種又はこれら2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用模様紙。
- 前記バインダとして、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、カルボキシルメチルセルロースより選ばれる何れか1種又はこれら2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録用模様紙。
- 前記無機顔料として、二次粒子の体積平均粒子径が5〜20μmである合成非晶質シリカを、前記インクジェットインク受容層に占める割合として1〜12質量%の範囲で含有させることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のインクジェット記録用模様紙。
- 前記インクジェットインク受容層の塗工量が、固形分で3〜15g/m2の範囲であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のインクジェット記録用模様紙。
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