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JP5885247B2 - 車両用ダンパ装置 - Google Patents
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JP5885247B2 - 車両用ダンパ装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ダンパ装置に関し、特にその車両用ダンパ装置の耐久性を向上させる技術に関するものである。
特許文献1、2に示すように、エンジンのクランク軸端に固定されたドライブプレートとトルクコンバータとが車両用ダンパ装置を介して連結されているものがある。
上記のような車両用ダンパ装置には、前記エンジンのクランク軸に連結されたダンパ入力部材と、前記トルクコンバータのフロントカバーに連結されてそのダンパ入力部材と相対回転可能に設けられたダンパ出力部材と、そのダンパ出力部材とそのダンパ入力部材との間に配設されてそのダンパ出力部材とそのダンパ入力部材との相対回転変位に応じて弾性変形させられる弾性部材とを備えるものがある。
上記のような車両用ダンパ装置において、前記ダンパ出力部材と前記フロントカバーとは、ほぼ剛体である連結部材に相対回転不能に連結されている。
特開2010−255753号公報 特開2006−160096号公報
ところで、上記のような車両用ダンパ装置において、例えば、過渡的に大きな振動が入力されそのダンパ装置内の捩り機構がストッパ当たりした時において、大きなイナーシャを持った前記ダンパ装置と前記トルクコンバータとの間で過大トルクが発生するため前記ダンパ装置の強度確保のために大型化、高コスト化となるという課題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、ダンパ装置内の捩り機構がストッパ当たりした時において、そのダンパ装置とトルクコンバータとの間で発生する過大トルクを緩和させる車両用ダンパ装置を提供することにある。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、(a) エンジンのクランク軸に連結されたダンパ入力部材と、トルクコンバータのフロントカバーに連結されてそのダンパ入力部材と相対回転可能に設けられたダンパ出力部材と、そのダンパ出力部材とそのダンパ入力部材との間に配設されてそのダンパ出力部材とそのダンパ入力部材との相対回転変位に応じて弾性変形させられる弾性部材とを備え、前記エンジンと前記トルクコンバータとの間に配設された車両用ダンパ装置であって、(b) 前記ダンパ出力部材と前記フロントカバーとは、剛性低下用穴を有するプレートを介して連結され、(c) 前記ダンパ入力部材の前記弾性部材よりも外周側に位置する外周部には、前記エンジン始動用電動機と噛み合う環状のリングギヤが一体的に固定され、(d) 前記プレートの外周部には、複数本のボルトを挿通させるために形成された複数の挿通穴が備えられており、(e) 前記ボルトは、そのボルトの軸部が前記プレートの挿通穴に嵌め入れられ、前記ダンパ出力部材、前記ダンパ入力部材、前記弾性部材、前記プレートが組み付けられると、そのボルトの軸部が前記挿通穴から抜けようとするとそのボルトの頭部が前記リングギヤ又は前記ダンパ入力部材に当接されるものである
本発明の車両用ダンパ装置によれば、前記ダンパ出力部材と前記フロントカバーとは、剛性低下用穴を有するプレートを介して連結されているため、前記プレートは、その剛性低下用穴により前記ダンパ出力部材と前記フロントカバーとの間にトルクがかけられると捩れが生じるようになっている。これによって、前記ダンパがそのダンパ装置内の捩り機構がストッパ当たりした後の過大トルクは前記プレートの捩り剛性の低下により、そのダンパ装置とトルクコンバータとの間で発生する過大トルクが緩和させられる。また、前記ダンパ入力部材の前記弾性部材よりも外周側に位置する外周部には、前記エンジン始動用電動機と噛み合う環状のリングギヤが一体的に固定されている。このため、外周歯を有するドライブプレートがなくても前記エンジン始動用電動機によるエンジン始動が可能となる。また、前記プレートの外周部には、複数本のボルトを挿通させるために形成された複数の挿通穴が備えられており、前記ボルトは、そのボルトの軸部が前記プレートの挿通穴に嵌め入れられ、前記ダンパ出力部材、前記ダンパ入力部材、前記弾性部材、前記プレートが組み付けられると、そのボルトの軸部が前記挿通穴から抜けようとするとそのボルトの頭部が前記リングギヤ又は前記ダンパ入力部材に当接されるものである。このため、前記ダンパ出力部材、前記ダンパ入力部材、前記弾性部材、前記プレートが組み付けられたダンパASSYの状態において、前記ボルトの頭部が前記プレートと前記リングギヤとの間に予め組み込まれると共に、そのボルトがそのダンパASSYから前記トルクコンバータとの締結前に脱落しないので、前記ダンパ装置と前記トルクコンバータとの組み付け性が好適に向上する。
ここで、好適には、前記ダンパ入力部材は、前記クランク軸に直接固定されている。このため、前記ダンパ入力部材を前記クランク軸に直接取り付けることで前記ダンパ装置の前記エンジンのクランク軸に対する芯ずれが低減でき、動的アンバランスによる振動の低減ができる。
また、好適には、前記ダンパ入力部材の外周部には、前記弾性部材を受容して内周側に開口する空間が形成されて、前記ダンパ出力部材の外周部がその空間内に収容され、そのダンパ出力部材の内周部は前記ダンパ入力部材の内周部に軸受を介して相対回転可能に支持されている。このため、前記空間の内周側に開く開口のうちの前記ダンパ出力部材と前記ダンパ入力部材との間のプレート側の開口はオイルシールによって塞ぐことができ、他方の開口は軸受によってシールされているので、前記空間の開口のうち前記プレート側をシールするためのオイルシールが片側だけで良いため、必要シール面圧を確保した場合のヒステリシスが低減できる。
また、好適には、前記プレートは、そのプレートの内周部が前記ダンパ出力部材に固定され、そのプレートの外周部が前記フロントカバーに固定され、その内周部とその外周部との間に前記剛性低下用穴が形成されたものである。このため、前記プレートの剛性が低下させられることによって、前記ダンパ装置とトルクコンバータとの間で発生する過大トルクが好適に緩和させられると共に、前記エンジンのクランク軸の軸方向の振動も好適に吸収される。
また、好適には、前記剛性低下用穴は、前記プレートの内周部と前記プレートの外周部との間の周方向に離隔した位置において、前記プレートの径方向成分を含む方向に伸長する複数個の長穴である。このため、前記プレートの低捩り剛性化ができ、そのダンパ装置とトルクコンバータとの間で発生する過大トルクが好適に緩和できる。
また、好適には、前記プレートの前記弾性部材よりも外周側に位置する外周部には、そのプレートの外周部と前記フロントカバーとを締結させる複数本のボルトが備えられており、前記リングギヤには、前記ボルトの軸部の軸方向に形成された貫通穴が備えられている。このため、前記リングギヤの貫通穴を前記ボルトを締めるための作業穴として、前記ダンパ出力部材を前記プレートを介して前記フロントカバーに連結できるので、前記弾性部材をより外周側に配置できる。
また、好適には、前記リングギヤに形成された貫通穴の径は、前記ボルトの頭部の径よりも小さいものである。このため、前記リングギヤに形成された貫通穴からの前記ボルトの脱落が好適に防止される。
また、好適には、前記リングギヤの前記貫通穴の前記ボルト側の開口部には、前記ボルトの頭部より大径の座ぐり穴が形成されている。このため、前記ボルトの頭部を前記座ぐり穴に嵌め入れられるので、前記ボルトの脱落が一層防止されると共に前記ダンパ装置と前記トルクコンバータとの組み付け性が好適に向上する。
また、好適には、前記軸受は、シール付ころがり軸受である。このため、前記空間内に潤滑剤が好適に封入される。
また、好適には、前記ダンパ入力部材の内周部と前記フロントカバーの内周部との間に軸受を配置する。このため、前記軸受が小径となって安価となる。
本発明が適用された車両用ダンパ装置を備えた動力伝達装置の構成を説明する断面図である。 図1の動力伝達装置において、車両用ダンパ装置とトルクコンバータとの間に連結されたプレートを示す正面図である。 図1の車両用ダンパ装置およびトルクコンバータの一部を拡大する拡大図である。 本発明の他の実施例の車両用ダンパ装置のプレートを示す図であり、図2に対応する図である。 本発明の他の実施例の車両用ダンパ装置を示す図であり、図1に対応する図である。 本発明の他の実施例の車両用ダンパ装置を示す図であり、その車両用ダンパ装置およびトルクコンバータの一部を拡大する拡大図である。 本発明の他の実施例の車両用ダンパ装置を示す図であり、図1に対応する図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は理解を容易とするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は本発明の一実施例のダンパ装置(車両用ダンパ装置)10を備える動力伝達装置12の構成を説明する断面図である。この図1によれば、ダンパ装置10は、図示しないエンジンとトルクコンバータ14との間に配設されている。
トルクコンバータ14は、ポンプ翼車16、タービン翼車18、ロックアップクラッチ20、一方向クラッチ22、およびステータ翼車24を備え、駆動源として機能するエンジンのクランク軸26から入力されるトルクを増幅し、トルクコンバータ14の出力軸として機能する変速機の入力軸28から出力する。
ポンプ翼車16は、円盤状のフロントシェル(フロントカバー)16aおよびリヤシェル16bから成り、エンジンのクランク軸26とダンパ装置10を介して連結されてそのクランク軸26と同じ回転数で軸心C1まわりに回転させられるポンプシェル16cと、リヤシェル16bの外周部内側に周方向に重なるように複数枚配設されているポンプブレード16dとを備えている。タービン翼車18は、入力軸28の軸端部にスプライン嵌合され且つ摺動リング16eを介してフロントシェル16aに相対回転可能に当接させられた円盤状のハブ部18aと、そのハブ部18aの中央から突設されて入力軸28の軸端部にスプライン嵌合された円筒軸部18bと、ハブ部18aの外周部においてポンプブレード16dに対向するように周方向に重なるように複数枚固定されたタービンブレード18cとを備え、入力軸28と共に軸心C1まわりに回転するように設けられている。ステータ翼車24は、ポンプ翼車16のポンプブレード16dとタービン翼車18のタービンブレード18cとの間に位置するステータブレード24dが外周部に形成された円板部24aと、円板部24aの内周部に形成され、一方向クラッチ22が嵌め入れられた円筒部24bとを備え、動力伝達装置12を収容する図示しないハウジングに固定された非回転部材である円筒状固定軸30により、一方向クラッチ22を介して軸心C1まわりに回転可能に支持されている。フロント側の第1スラストベアリング32がステータ翼車24とタービン翼車18のハブ部18aとの間に介在させられるとともに、リヤ側の第2スラストベアリング34がステータ翼車24とリヤシェル16bとの間に介在させられているため、ステータ翼車24の軸心C1方向の位置が定められている。
ポンプ翼車16のポンプシェル16cの出力側すなわち変速機側を構成するリヤシェル16bの外周部および入力側すなわちエンジン側を構成するフロントシェル16aの外周部は、その出力側すなわち変速機側へ突き出すようにオフセットさせられている。このため、リヤシェル16bの内周部は入力側へ凹んだ凹状とされており、図示しない油圧ポンプのポンプボデーの先端部を受け入れている。すなわち、そのポンプボデーの先端部は、リヤシェル16bの外周部と径方向において重なっている。これにより、スペース効率が高められ、トルクコンバータ14の軸心C1方向の寸法が短縮されている。
このため、変速機側へ突き出すリヤシェル16bの外周部の内壁面に配設されているポンプ翼車16のポンプブレード16dも出力側へオフセットさせられているため、ステータ翼車24のステータブレード24dおよびタービン翼車18のタービンブレード18cも、ポンプ翼車16のポンプブレード16dと一定の相対位置関係を維持しつつ、同様に出力側すなわち変速機側へオフセットさせられている。本実施例では、ステータ翼車24の円板部24aがその外周部が円筒部24bよりも変速機側に位置する円錐形状に形成されることにより、ステータ翼車24のステータブレード24dが、一方向クラッチ22に対して径方向において重ならないように出力側へオフセットさせられている。また、タービン翼車18のハブ部18aは、その外周部が一方向クラッチ22と径方向に重なる円錐形状に形成されることにより、タービン翼車18のタービンブレード18cが一方向クラッチ22に対して径方向において一部は重ならないが一部重なるように、出力側へオフセットさせられている。
ロックアップクラッチ20は、入力軸28の軸端部に相対回転不能に嵌合されたタービン翼車18のハブ部18aの中央から突設された円筒軸部18bの外周面に中心部が摺動可能に嵌合され、且つタービン翼車18のタービンシェル18dから突設された係合突起18eと相対回転不能に係合した円板状のピストン20aと、そのピストン20aの外周部、または、フロントシェル16aの内側のうちその外周部に対向する部分に固着され、タービン翼車18とポンプ翼車16とを摩擦力によって直接的に相互に連結する環状の摩擦材20bとを備えている。前述のように、ポンプ翼車16のポンプシェル16cの入力側すなわちエンジン側を構成するフロントシェル16aの外周部は、出力側すなわち変速機側へ突き出すようにオフセットさせられているため、ピストン20aの外周部も同様に出力側すなわち変速機側へ突き出すようにオフセットさせられて、フロントシェル16aやタービン翼車18との干渉が防止されるようになっている。このように、ロックアップクラッチ20のピストン20aおよびフロントシェル16aの外周部は、ロックアップクラッチ20のピストン20aの外周部およびそれに固着された摩擦材20bが一方向クラッチ22と径方向において重なるように、出力側へオフセットされている。
ダンパ装置10には、図1に示すように、エンジンのクランク軸26に連結されたダンパシェル(ダンパ入力部材)36と、トルクコンバータ14のフロントシェル16aに連結されてダンパシェル36と相対回転可能に設けられたドリブンプレート(ダンパ出力部材)38と、そのドリブンプレート38とダンパシェル36との間に配設されてドリブンプレート38とダンパシェル36との相対回転変位に応じて弾性変形させられるダンパスプリング(弾性部材)40とが備えられている。なお、ダンパスプリング40は、図1に示すように、ダンパ装置10の周方向に長手状となるようにコイル状に巻回され且つ相互に同心に構成された2種類の大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bから構成されているものである。ダンパ装置10は、ドリブンプレート38とダンパシェル46との間の回転位相のずれに応じて大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bがダンパ装置10の周方向すなわちその長手方向に圧縮されることで、エンジンから伝達されるトルクの脈動が吸収されるようになっている。
ダンパシェル36には、図1に示すように、大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bを受容してダンパ装置10の内周側に開口する空間42が形成された外周部36bと、クランク軸26のトルクコンバータ14側の端部が第1ボルト44により直接固定された基端部36aとが備えられている。
ドリブンプレート38には、ダンパシェル36の外周部36aの空間42内に収容されて大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bを介してダンパシェル36からのトルクが伝達される外周部38aと、円板形状のプレート46を介してトルクコンバータ14のフロントシェル16aに固定される内周部38bとが備えられている。図1に示すように、ドリブンプレート38の外周部38aには、大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bを受け入れる外周側に開いた切欠38cがその外周部38aの複数箇所に等間隔で形成されている。
ダンパシェル36内の空間42は、大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bの外周を覆うようにして受け入れるためのダンパ装置10の周方向に伸びるその周方向の複数箇所に等間隔で形成された円柱状空間とそれら複数の円柱状空間をダンパ装置10の周方向に連通させる連通空間とから成るスプリング収容空間Sと、少なくとも大径ダンパスプリング40aの径よりも小さな軸心C1方向の開口幅を有して上記連通空間が内周側に開口する内周側開口Kとを備えている。ドリブンプレート38の外周部38aは、その内周側開口K内に差し入れられている。また、スプリング収容空間S内には、例えばグリスのような潤滑剤が封入されている。
プレート46は、例えば綱板、ばね綱板等の金属板から例えばプレス加工によって、図1および図2に示すような円板形状に形成されたものである。プレート46は、図1に示すように、そのプレート46の内周部46aがリベット48にかしめられることによってドリブンプレート38の内周部38bに環状部材54を介して固定され、そのプレート46の外周部46bがフロントシェル16aの外周部に例えば溶接によって固定された円環状のセットリング50に複数本の第2ボルト52によって固定されている。そのため、ドリブンプレート38とフロントシェル16aとが、プレート46を介して連結されている。
プレート46には、図2に示すように、プレート46の内周部46aとプレート46の外周部46bとの間において、プレート46の径方向に伸長する複数個すなわち12個の長穴(剛性低下用穴)46cが周方向に等間隔で形成されている。また、プレート46の内周部46aには、リベット48の軸部48aを挿通させる複数のかしめ穴46dが形成されている。また、プレート46の外周部46bには、第2ボルト52の軸部52aを挿通させる複数のボルト穴(挿通穴)46eが形成されている。
図1に戻って、ダンパシェル36の基端部36aには、環状の芯出し部材56が第1ボルト44によって固定されており、その芯出し部材56と環状部材54との間には、シール付ころがり軸受(軸受)58が配置されている。このため、ドリブンプレート38は、ダンパシェル36の基端部36aすなわちクランク軸26に固定された芯出し部材56にシール付ころがり軸受58を介して支持されているので、クランク軸26の軸心C1に対するドリブンプレート38の回転軸心の芯ずれが低減されてそのドリブンプレート38の回転時に発生する振動が好適に抑制されるようになっている。
ダンパシェル36の外周部36bには、大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bのトルクコンバータ14側の外周を覆うように略円弧形状に曲成されたカバー部材37が溶接により一体的に固定されており、そのカバー部材37の内周部37aとドリブンプレート38の内周部38bに固定された環状部材54との間には、オイルシール60が介在されている。これにより空間42内が油密にシールされている。
ダンパーシェル36の大径ダンパスプリング40aおよび小径ダンパスプリング40bよりも外周側に位置する外周部36bには、図示されていないエンジン始動用電動機のピニオンギヤと噛み合う環状のリングギヤ62が例えは溶接によって一体的に固定されている。
図3に詳しく示すように、リングギヤ62には、第2ボルト52の軸心C2方向に形成された円柱形状の貫通穴62aと、貫通穴62aの第2ボルト52側の開口部に座ぐりによって第2ボルト52の頭部52bより大径に形成された円柱形状の座ぐり穴62bとが備えられている。第2ボルト52の頭部52bの径D1は、リングギヤ62の座ぐり穴62bの径D2より小さいものである。また、リングギヤ62に形成された貫通穴62aの径D3は、第2ボルト52の頭部52bの径D1よりも小さいものである。第2ボルト52の軸部52aの軸心C2方向において、その第2ボルト52の軸部52aの長さL1は、第2ボルト52の頭部52bのリングギヤ62側の端面52cと座ぐり穴62bの底面62cとの間の距離L2より長いものである。
なお、ダンパーシェル36の基端部36aと外周部36bとの間には、リベット48の軸部48aの軸心C3方向に円形状に貫通した複数個本実施例ではリベット48の個数と同じ12個の貫通穴36cが形成されている。これら貫通穴36cは、ダンパ装置10の部品例えばダンパシェル36、ドリブンプレート38、オイルシール60、ダンパスプリング40、環状部材54、プレート46をリベット48によってアッシーとして組み付ける際において、そのリベット48の軸部48aの先端部をかしめるための工具を挿通させるものである。また、リベット48がかしめられた後には、図1に示すように、ダンパーシェル36のスプリング収容空間S内に塗布された潤滑剤が漏れないようにプラグ64がその貫通穴36cに圧入されている。
ダンパ装置10をエンジンとトルクコンバータ14との間に組み付ける場合は、ダンパシェル36、ドリブンプレート38、ダンパスプリング40、プレート46、環状部材54、オイルシール60、リングギヤ62、シール付ころがり軸受58、芯出し部材56が組み付けられたダンパASSYの状態のダンパ装置10を、第1ボルト44によってエンジンのクランク軸26に固定させる。このダンパASSY状態において、第2ボルト52の軸部52aは、プレート46の外周部46bのボルト穴46eに嵌め入れられており、第2ボルト52の頭部52bがプレート46の外周部46bとリングギヤ62との間に予め組み込まれている。これにより、ダンパASSYの状態において、例えば、第2ボルト52の軸部52aがプレート46のボルト穴46eから抜けようとすると第2ボルト52の頭部52bがリングギヤ62又はダンパシェル36に当接されて、第2ボルト52のダンパASSYからの脱落が防止される。
上記ダンパASSYに備えられた第2ボルト52をリングギヤ62の貫通穴62aから通した締付工具によってトルクコンバータ14のセットリング50に形成された雌ねじ穴50aに螺合させて締めることによって、プレート46の外周部46bとセットリング50とが固定する。これによって、ダンパ装置10がエンジンとトルクコンバータ14との間に組み付けられる。
本実施例のダンパ装置10によれば、ドリブンプレート38とフロントシェル16aとは、長穴46cを有するプレート46を介して連結されている。このため、プレート46は、その長穴46cによりドリブンプレート38とフロントシェル16aとの間にトルクがかけられると捩れが生じるようになっている。これによって、ダンパ装置10がそのダンパ装置10内のダンパシェル36、ドリブンプレート38、ダンパスプリング40による捩り機構がストッパ当たりした後の過大トルクはプレート46の捩り剛性の低下により、そのダンパ装置10とトルクコンバータ14との間で発生する過大トルクが緩和させられる。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、ダンパシェル36は、クランク軸26に直接固定されている。このため、ダンパシェル36をクランク軸26に直接取り付けることでダンパ装置10のエンジンのクランク軸26に対する芯ずれが低減でき、動的アンバランスによる振動の低減ができる。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、ダンパシェル36の外周部36bには、ダンパスプリング40を受容して内周側に開口する空間42が形成されて、ドリブンプレート38の外周部38aがその空間42内に収容され、そのドリブンプレート38の内周部38bはクランク軸26およびダンパシェル36の内周部に固定された芯出し部材56によりシール付ころがり軸受58を介して相対回転可能に支持されている。このため、空間42の内周側に開く開口のうちのドリブンプレート38とダンパシェル36との間のプレート46側の開口はオイルシール60によって塞ぐことができ、他方の開口はシール付ころがり軸受58によってシールされているので、空間42の開口のうちプレート46側をシールするためのオイルシールが片側だけで良いため、必要シール面圧を確保した場合のヒステリシスが低減できる。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、プレート46は、そのプレート46の内周部46aがドリブンプレート38の内周部38bに固定され、そのプレート46の外周部46bがフロントシェル16aに固定され、その内周部46aとその外周部46bとの間に複数の長穴46cが形成されたものである。このため、プレート46の剛性が低下させられることによって、ダンパ装置10とトルクコンバータ14との間で発生する過大トルクが好適に緩和させられると共に、エンジンのクランク軸26の軸心C1方向の振動も好適に吸収される。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、長穴46cは、プレート46の内周部46aとプレート46の外周部46bとの間の周方向に等間隔に離隔した位置において、プレート46の径方向に伸長した複数個の長穴である。このため、プレート46の低捩り剛性化ができ、そのダンパ装置10とトルクコンバータ14との間で発生する過大トルクが好適に緩和できる。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、ダンパシェル36の外周部36bには、エンジン始動用電動機のピニオンギヤと噛み合う環状のリングギヤ62が一体的に固定されている。このため、外周歯を有するドライブプレートがなくてもそのエンジン始動用電動機によるエンジン始動が可能となる。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、プレート46のダンパスプリング40よりも外周側に位置する外周部46bには、そのプレート46の外周部46bとフロントシェル16aとを締結させる複数本の第2ボルト52が備えられており、リングギヤ62には、第2ボルト52の軸部52aの軸心C2方向に形成された貫通穴62aが備えられている。このため、リングギヤ62の貫通穴62aを第2ボルト52を締めるための作業穴として、ドリブンプレート38をプレート46を介してフロントシェル16aに連結できるので、ダンパスプリング40をよりダンパシェル36の外周側に配置できる。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、プレート46の外周部46bには、複数本の第2ボルト52の軸部52aを挿通させるために形成された複数のボルト穴46eが備えられており、第2ボルト52は、その第2ボルト52の軸部52aがプレート46のボルト穴46eに嵌め入れられ、ドリブンプレート38、ダンパシェル36、ダンパスプリング40、プレート46等が組み付けられると、その第2ボルト52の軸部52aがボルト穴46eから抜けようとするとその第2ボルト52の頭部52bがリングギヤ62又はダンパシェル36に当接されるものである。このため、ドリブンプレート38、ダンパシェル36、ダンパスプリング40、プレート46等が組み付けられたダンパASSYの状態において、第2ボルト52の頭部52bがプレート46の外周部46bとリングギヤ62との間に予め組み込まれると共に、その第2ボルト52がそのダンパASSYからトルクコンバータ14との締結前に脱落しないので、ダンパ装置10とトルクコンバータ14との組み付け性が好適に向上する。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、リングギヤ62に形成された貫通穴62aの径D3は、第2ボルト52の頭部52bの径D1よりも小さいものである。このため、リングギヤ62に形成された貫通穴62aからの第2ボルト52の脱落が好適に防止される。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、リングギヤ62の貫通穴62aの第2ボルト52側の開口部には、第2ボルト52の頭部52bより大径の座ぐり穴62bが形成されている。このため、第2ボルト52の頭部52bを座ぐり穴62bに嵌め入れられるので、第2ボルト52の脱落が一層防止されると共にダンパ装置10とトルクコンバータ14との組み付け性が好適に向上する。
また、本実施例のダンパ装置10によれば、シール付ころがり軸受58によって、空間42内に例えばグリスのような潤滑剤が好適に封入させられる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互間で共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図4に示すプレート66は、実施例1のダンパ装置10におけるプレート46に替えて用いられるものであり、内周部66aがリベット48がかしめられることによってドリブンプレート38の内周部38bに固定され、外周部66bが複数本の第2ボルト52によってフロントシェル16aに固定されている。
プレート66には、プレート66の内周部66aとそのプレート66の外周部66bとの間において、プレート66の径方向に伸長する複数個すなわち12個の略三角形状の長穴(剛性低下用穴)66cが周方向の等間隔に形成されている。なお、図4に示すプレート66の内周部66aには、リベット48の軸部48aを挿通させるかしめ穴66dが形成されている。また、プレート66の外周部66bには、第2ボルト52の軸部52aを挿通させるボルト穴(挿通穴)66eが形成されている。
本実施例のプレート66を有するダンパ装置10によれば、ドリブンプレート38とフロントシェル16aとは、長穴66cを有するプレート66を介して連結されており、実施例1のプレート46と同様に、プレート66は、その長穴66cによりドリブンプレート38とフロントシェル16aとの間にトルクがかけられると捩れが生じるようになっている。このため、本実施例のプレート66においても実施例1のダンパ装置10と同様の効果が得られる。
図5に示すダンパ装置68は、シール付ころがり軸受58が芯出し部材56とドリブンプレート38の内周部38bに固定された環状部材54との間に配設された実施例1のダンパ装置10に比較して、シール付ころがり軸受58が芯出し部材70とフロントシェル72との間に配設される点で相違し、それ以外は略同様に構成されている。
芯出し部材70は、第1ボルト44によってダンパシェル36の基端部36aを介してクランク軸26に固定されている。芯出し部材70の外周部には、その外周部からトルクコンバータ14側に円筒形状に突き出す円筒部70aが形成されている。
フロントシェル72は、図5に示すように、そのフロントシェル72の内周側に位置する内周側部材74とそのフロントシェル72の外周側に位置する外周側部材76とが例えば溶接により固定されることによって構成されているものである。内周側部材74の外周部には、その外周部からエンジン側に円筒形状に突き出す円筒部74aが形成されている。
シール付ころがり軸受58は、ダンパシェル36の内周部に固定された芯出し部材70の円筒部70aとフロントシェル72の内周側部材74の円筒部74aとの間に嵌め入れられており、シール付ころがり軸受58のアウターレース58aが芯出し部材70の円筒部70aの内周面に固定され、シール付ころがり軸受58のインナーレース58bが内周側部材74の円筒部74aの外周面に固定されている。すなわち、ダンパシェル36の内周部とフロントシェル72の内周部との間にシール付ころがり軸受58が配置されている。
本実施例のダンパ装置68によれば、シール付ころがり軸受58が芯出し部材70の円筒部70aの内周側すなわちダンパ装置68の内周側に配置させられるので、実施例1のダンパ装置10に比較して、シール付ころがり軸受58の径を好適に小さくさせることができる。
図6に示すダンパ装置78は、シール付ころがり軸受58が芯出し部材56と環状部材54との間に配設される実施例1のダンパ装置10に比較して、シール付ころがり軸受58が芯出し部材80とフロントシェル82との間に配設される点で相違し、それ以外は略同様に構成されている。
芯出し部材80は、第1ボルト44によってダンパシェル36の基端部36aを介してクランク軸26に固定されている。芯出し部材80の外周部には、その外周部からトルクコンバータ14側に円筒形状に突き出す円筒部80aが形成されている。
フロントシェル82は、そのフロントシェル82の内周側に位置する内周側部材84とそのフロントシェル82の外周側に位置する外周側部材86とが例えば溶接により固定されることによって構成されているものである。外周側部材86の内周部には、その内周部からエンジン側に円筒形状に突き出す円筒部86aが形成されている。
シール付ころがり軸受58は、ダンパシェル36の内周部に固定された芯出し部材80の円筒部80aとフロントシェル82の外周側部材86の円筒部86aとの間に嵌め入れられており、シール付ころがり軸受58のアウターレース58aが芯出し部材80の円筒部80aの内周面に固定され、シール付ころがり軸受58のインナーレース58bが外周側部材86の円筒部86aの内周面に固定されている。すなわち、ダンパシェル36の内周部とフロントシェル82の内周部との間にシール付ころがり軸受58が配置されている。
本実施例のダンパ装置78によれば、シール付ころがり軸受58が芯出し部材80の円筒部80aの内周側すなわちダンパ装置78の内周側に配置させられるので、実施例1のダンパ装置10に比較して、シール付ころがり軸受58の径を好適に小さくさせることができる。
図7に示すダンパ装置88は、前述の実施例1のダンパ装置10に比較して、シール付ころがり軸受58が一対のメタル軸受90および92に変更されると共にその一対のメタル軸受90および92が芯出し部材94とフロントシェル96との間に配設される点と、ダンパシェル98およびリングギヤ100の形状が実施例1のダンパシェル36およびリングギヤ62の形状と異なる点とで相違し、それ以外は略同様に構成されている。
芯出し部材94は、第1ボルト44によってダンパシェル98の基端部を介してクランク軸26に固定されている。芯出し部材94の外周部には、その外周部からトルクコンバータ14側に円筒形状に突き出す円筒部94aと、その円筒部94aの先端部から一体にダンパ装置88の外周側に延長された鍔状のフランジ部94bとが形成されている。
フロントシェル96は、そのフロントシェル96の内周側に位置する内周側部材102とそのフロントシェル96の外周側に位置する外周側部材104とが例えば溶接により固定されることによって構成されているものである。内周側部材102の外周部には、その外周部からエンジン側に円筒形状に突き出す円筒部102aが形成されている。
メタル軸受90は、芯出し部材94の円筒部94aとフロントシェル96の内周側部材102の円筒部102aとの間に嵌め入れられている。また、メタル軸受92は、芯出し部材94のフランジ部94bとフロントシェル96の外周側部材104の内周部との間に嵌め入れられている。このため、メタル軸受90はラジアル方向の荷重を受け持ち、メタル軸受92はスラスト方向の荷重を受け持つ。
ダンパシェル98は、円板形状の円板部材106と、その円板部材106の外周部106aに隣接した大径ダンパスプリング36aおよび小径ダンパスプリング36bを覆うようにその円板部材106の外周部106aに例えば溶接によって一体的に固定されたカバー部材108とにより構成されている。
円板部材106は、その円板部材106の内周部106bが第1ボルト44によってクランク軸26に直接固定されている。円板部材106の外周部106aには、その外周部106aの複数箇所において外周側に開いた切欠106cと、その外周部106aの外周面106dに例えば溶接によって固定されたエンジン始動用電動機のピニオンと噛み合う環状のリングギヤ100とが備えられている。なお、円板部材106の外周部106aと内周部106bとの間には、実施例1のダンパシェル36の貫通穴36dと同様の貫通穴106eが形成されている。
円板部材106の切欠106cは、第2ボルト52の軸部52aの軸心C2方向に形成されたものであり、実施例1のリングギヤ62の貫通穴62aと同様の機能を有するものである。また、円板部材106の切欠106cの大きさは、第2ボルト52の頭部52bの大きさより小さいものであり、ダンパASSYの状態において、第2ボルト52の軸部52aがプレート46のボルト穴46eから抜けようとすると、その第2ボルト52の頭部52bがリングギヤ100又は円板部材106の外周部106aに当接して第2ボルト52のダンパASSYからの脱落が防止される。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
本実施例のダンパ装置10において、ダンパ装置10に設けられたプレート46、66の長穴46c、66cの形状は、プレート46、66の径方向に伸長するものであったが、プレート46、66の径方向成分を含む方向例えばそのプレート46、66の径方向に対して斜めであっても良い。また、上述のような、長穴46c、66cの形状であれば、ダンパ装置10とトルクコンバータ14との間で発生する過大トルクを好適に緩和させることができるが、プレート46、66に形成される長穴46c、66cの形状は、ドリブンプレート38とフロントシェル16aとの間にトルクがかけられると捩れが生じるものであればどのような形状であっても良い。
また、本実施例のダンパ装置10において、プレート46、66の内周部46a、66aは、間接的にすなわち環状部材54を介してドリブンプレート38の内周部38bに連結したが直接ドリブンプレート38の内周部38bに連結しても良い。また、プレート46、66の外周部46b、66bが、間接的にすなわちセットリング50を介してフロントシェル16aに連結したが直接フロントシェル16aに連結しても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10、68、78、88:ダンパ装置(車両用ダンパ装置)
14:トルクコンバータ
16a、72、82、96:フロントシェル(フロントカバー)
26:クランク軸
36:ダンパシェル(ダンパ入力部材)
36b:外周部
38:ドリブンプレート(ダンパ出力部材)
38a:外周部
38b:内周部
40:ダンパスプリング(弾性部材)
42:空間
46、66:プレート
46a、66a:内周部
46b、66b:外周部
46c、66c:長穴(剛性低下用穴)
46e、66e:ボルト穴(挿通穴)
52:第2ボルト(ボルト)
52a:軸部
52b:頭部
58:シール付ころがり軸受(軸受)
62、100:リングギヤ
62a:貫通穴
62b:座ぐり穴
D1:ボルトの頭部の径
D3:リングギヤに形成された貫通穴の径

Claims (10)

  1. エンジンのクランク軸に連結されたダンパ入力部材と、トルクコンバータのフロントカバーに連結されて該ダンパ入力部材と相対回転可能に設けられたダンパ出力部材と、該ダンパ出力部材と該ダンパ入力部材との間に配設されて該ダンパ出力部材と該ダンパ入力部材との相対回転変位に応じて弾性変形させられる弾性部材とを備え、前記エンジンと前記トルクコンバータとの間に配設された車両用ダンパ装置であって、
    前記ダンパ出力部材と前記フロントカバーとは、剛性低下用穴を有するプレートを介して連結され
    前記ダンパ入力部材の前記弾性部材よりも外周側に位置する外周部には、前記エンジン始動用電動機と噛み合う環状のリングギヤが一体的に固定され、
    前記プレートの外周部には、複数本のボルトを挿通させるために形成された複数の挿通穴が備えられており、
    前記ボルトは、該ボルトの軸部が前記プレートの挿通穴に嵌め入れられ、前記ダンパ出力部材、前記ダンパ入力部材、前記弾性部材、前記プレートが組み付けられると、そのボルトの軸部が前記挿通穴から抜けようとするとそのボルトの頭部が前記リングギヤ又は前記ダンパ入力部材に当接されるものであることを特徴とする車両用ダンパ装置。
  2. 前記ダンパ入力部材は、前記クランク軸に直接固定されている請求項1の車両用ダンパ装置。
  3. 前記ダンパ入力部材の外周部には、前記弾性部材を受容して内周側に開口する空間が形成されて、前記ダンパ出力部材の外周部が該空間内に収容され、該ダンパ出力部材の内周部は前記ダンパ入力部材の内周部に軸受を介して相対回転可能に支持されている請求項2の車両用ダンパ装置。
  4. 前記プレートは、該プレートの内周部が前記ダンパ出力部材に固定され、該プレートの外周部が前記フロントカバーに固定され、該内周部と該外周部との間に前記剛性低下用穴が形成されたものである請求項1乃至3のいずれか1の車両用ダンパ装置。
  5. 前記剛性低下用穴は、前記プレートの内周部と前記プレートの外周部との間の周方向に離隔した位置において、前記プレートの径方向成分を含む方向に伸長する複数個の長穴である請求項4の車両用ダンパ装置。
  6. 前記プレートの外周部には、そのプレートの外周部と前記フロントカバーとを締結させる複数本のボルトが備えられており、
    前記リングギヤには、前記ボルトの軸部の軸方向に形成された貫通穴が備えられている請求項の車両用ダンパ装置。
  7. 前記リングギヤに形成された貫通穴の径は、前記ボルトの頭部の径よりも小さい請求項の車両用ダンパ装置。
  8. 前記リングギヤの前記貫通穴の前記ボルト側の開口部には、前記ボルトの頭部より大径の座ぐり穴が形成されている請求項1、6、7のいずれか1の車両用ダンパ装置。
  9. 前記軸受は、シール付ころがり軸受である請求項3の車両用ダンパ装置。
  10. 前記ダンパ入力部材の内周部と前記フロントカバーの内周部との間に軸受を配置することを特徴とする請求項1の車両用ダンパ装置。
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