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JP5889115B2 - 混練押出成形装置 - Google Patents
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JP5889115B2 - 混練押出成形装置 - Google Patents

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Description

本発明は混練押出成形装置に関する。例えば、固体状あるいは液体状の二種以上の原料を連続して混練して混練材料を形成しつつ、この混練材料を用いて押出成形を行う混練押出成形装置に関する。
従来、固体状あるいは液体状の二種以上の原料を連続して混練して押出成形する混練押出成形装置が知られている。
このような混練押出成形装置では、安定した成形を行うためには、混練材料の供給量と、押出成形品の成形量とをバランスさせる必要がある。
しかし、混練と押出成形とでは良好な品質を得るためのそれぞれの条件があるため、それぞれの品質を満足しつつ混練材料の需給バランスを保つには、複雑な条件合わせや運転制御を行う必要がある。また、このような条件合わせや運転制御は、混練材料の種類,押出成形品の形状、押出成形品の生産量などが変わるたびに調整する必要があるため、生産計画の変更に迅速に対応できないという問題もある。
このため、特許文献1には、原料を混練して押し出すバレルの押出口とダイ部の間で混練材料の一部を排出して、混練材料の圧力を一定に保つように調整する混練押出装置が提案されている。
特開2011−245790号公報
しかしながら、上記のような従来の混練押出成形装置には、以下のような問題があった。
特許文献1の混練押出装置では、混練材料を排出することにより、押出口に供給する混練材料の圧力を一定に保つようにしている。このため、押出成形に必要な混練材料のみがダイ部に供給されて、安定した成形を行うことができるものの、このような運転を行うためには、混練材料の供給量が常に押出成形の必要量を超過している必要がある。
したがって、混練部で形成された混練材料の一部は必ず排出して捨て続ける必要があるため、混練材料が無駄になってしまうという問題がある。
また、排出による無駄を抑制するため、混練材料の供給量を押出成形部における必要量に近づけると、混練部のコンディションや混練能力のばらつきによって、混練部の供給量が押出成形部の消費量を下回って混練材料の圧力が低くなりすぎるおそれがある。この場合には、押出成形品の品質が低下してしまうという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、原料の利用効率を向上することができるとともに、良好に混練された混練材料で安定した押出成形を安定して行うことができる簡素な構成の混練押出成形装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、原料を混練して混練材料を形成する混練部と、前記混練材料をダイ部に圧送して押出成形する押出成形部とを備える混練押出成形装置であって、前記混練部と前記押出成形部との間に接続され、前記混練部から前記押出成形部に前記混練材料を移動する移動管路と、該移動管路の中間部に設けられ、移動中の前記混練材料を貯留する筒状のアキュムレータ部と、該アキュムレータ部の内部で軸方向に沿って進退可能に設けられ、これにより前記アキュムレータ部の内部に容積可変の貯留空間を形成するピストン部と、該ピストン部を、前記貯留空間に移動した前記混練材料と密着した状態で、前記貯留空間に貯留される前記混練材料の増減に追従して移動するように一定圧力で加圧する加圧部と、前記貯留空間の容積が一定値以上となる領域において前記アキュムレータ部の側部に貫通して設けられた排出口と、を備える構成とする。
請求項に記載の発明では、請求項1に記載の混練押出成形装置において、前記排出口は、前記軸方向に細長い開口形状を有する構成とする。
請求項に記載の発明では、請求項1または2に記載の混練押出成形装置において、前記排出口は、前記軸方向に直交する周方向の開口量が、前記貯留空間に対する前記ピストン部の後退方向において漸増する開口形状を有する構成とする。
本発明の混練押出成形装置は、アキュムレータ部の内部に加圧部で加圧されたピストン部を配置して容積可変の貯留空間を形成するとともにピストン部の移動位置に応じて開閉する排出口を備えるため、内部に原料の利用効率を向上することができるとともに、良好に混練された混練材料で安定した押出成形を安定して行うことができる簡素な構成とすることができるという効果を奏する。
本発明の実施形態の混練押出成形装置の概略構成を示す模式的な構成図である。 図1におけるA視図である。 本発明の実施形態の混練押出成形装置の動作説明図である。 本発明の実施形態の第1変形例および第2変形例の混練押出成形装置に用いる排出口を示す断面図である。 本発明の実施形態の第3変形例および第4変形例の混練押出成形装置に用いる排出口を示す断面図である。
以下では、本発明の実施形態の混練押出成形装置について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の混練押出成形装置の概略構成を示す模式的な構成図である。図2は、図1におけるA視図である。
図1に示すように、本実施形態の混練押出成形装置50は、固体状あるいは液体状の二種以上の原料mを連続して混練して混練材料Mを形成しつつ、この混練材料Mを用いて押出成形を行う装置である。
混練材料Mは、押出成形品16を押出成形するための材料であり、押出成形品16に要求される材料特性に対応した適宜組成を有する。
原料mは、混練材料Mの組成を実現するのに必要な樹脂や添加物等の複数の材料から構成される。
また、押出成形品16は、混練材料Mを用いた押出成形による成形品であれば、形状や種類は特に限定されず、例えば、チューブ、コーナーガード、テープ、フィルム、ヤーン、フィラメント等の例を挙げることができる。
混練押出成形装置50の概略構成は、混練部1、押出成形部15、移動管路7、アキュムレータ部8、排出口10、ピストン部9、および加圧部20を備える。
混練部1は、有底筒状の混練シリンダ5の内部に、駆動部2によって回転駆動される混練スクリュー4が隙間をあけて挿入された構成を備える。
混練スクリュー4の先端部に対向する混練シリンダ5の底部の中心には、混練材料Mを排出する混練出口6が設けられている。
混練シリンダ5の側部には、原料mを混練シリンダ5の内面と混練スクリュー4との間の隙間に供給する材料投入口5aが設けられている。図1は模式図のため、材料投入口5aは単に貫通孔として描いているが、図示しないホッパや供給管路などが接続されていてもよい。
また、材料投入口5aから混練出口6までの間の混練シリンダ5の内面と混練スクリュー4との間の隙間は、原料mを剪断して混練する混練空間になっている。
駆動部2は、混練シリンダ5の基端側に接続された筒状の筐体内に配置されたモータ3と、モータ3の回転速度を制御するコントローラ25とを備える。
モータ3の回転軸3aは、混練スクリュー4の基端部に接続されており、これにより、モータ3の回転駆動力が混練スクリュー4に伝達されるようになっている。
押出成形部15は、混練部1から供給される混練材料Mを押出成形して、押出成形品16を成形する装置部分であり、混練材料Mを押出し成形可能な圧力まで増圧させるギアポンプ13と、ギアポンプ13から圧送された混練材料Mを押出成形するため、押出成形品16の断面形状に対応する孔形状を有する金型部材であるダイ部14とを備える。
移動管路7は、混練部1と押出成形部15との間に接続され、混練部1から押出成形部15混練材料Mを移動する管路である。また、移動管路7は、移動中の混練材料Mを硬化させないためのヒータを有している。
アキュムレータ部8は、移動管路7の中間部に設けられ、移動中の混練材料Mを貯留する筒状の部材である。
本実施形態では、移動管路7と接続する先端側(図1の右側)から基端側(図1の左側)に向かって、先端部8Aと、筒状部8Bとを備え、中心軸が略水平(水平を含む)となるように配置されている。
先端部8Aは、筒状部8B側から先端側に漸次縮径するすり鉢状の内周面8aを有する。
先端部8Aにおいて、内周面8aが最大径となる側部には混練部1側の移動管路7と接続する流入口8bが貫通して設けられ、内周面8aが最小径となる先端位置には押出成形部15側の移動管路7と接続する供給口8cが設けられている。
本実施形態では、流入口8bは、先端部8Aの上側の側部に設けられている。
筒状部8Bは、内周面8aの最大径と等しい円筒面からなる円筒状内周面8dと、円筒状内周面8dを先端部8Aと反対側の基端部で塞ぐ基端側内壁面8eとを備える有底円筒状に形成されている。
先端部8Aと接続する筒状部8Bの端部には、後述するピストン部9の軸方向の移動を規制するストッパ8fが、円筒状内周面8dの内側に突設されている。
また、筒状部8Bの下側であって軸方向の中間部となる位置には、筒状部8Bの厚さ方向に貫通する排出口10が設けられている。
排出口10の側面視(図1におけるA視)の形状は、本実施形態では、図2に示すように、アキュムレータ部8の軸方向に延びる長辺と、周方向に延びる短辺とを備える矩形からなる。
ピストン部9は、アキュムレータ部8の内部でアキュムレータ部8の軸方向に沿って進退可能に設けられ、これによりアキュムレータ部8の内部に容積可変の貯留空間Sを形成する部材である。
本実施形態では、円筒状内周面8dに摺動可能に内嵌する円板状の移動壁9a、9cと、移動壁9a、9cを軸方向に一定間隔で離間させて連結する連結軸9bとを備える。
移動壁9aは、アキュムレータ部8の内部で先端部8Aに対向する位置に配置されている。また、移動壁9cは、アキュムレータ部8の内部で基端側内壁面8eに対向する位置に配置されている。
このような構成により、アキュムレータ部8の先端側の内部には、移動壁9aと、移動壁9aから先端部8Aまでの円筒状内周面8dと、先端部8Aの内周面8aとで囲まれた空間である貯留空間Sが形成されている。また、アキュムレータ部8の基端側の内部には、移動壁9cと、移動壁9cから基端側内壁面8eまでの円筒状内周面8dと、基端側内壁面8eとで囲まれた空間である圧力室Pが形成されている。
貯留空間S、圧力室Pの容積は、ピストン部9の軸方向の位置によって変化する。 本実施形態では、移動壁9aがストッパ8fに当接する位置にピストン部9が移動すると、貯留空間Sの容積が最小、かつ圧力室Pの容積が最大となる。
このため、流入口8bおよび供給口8cは、ピストン部9が最も先端側に移動しても、ピストン部9によって閉じられることはなく、貯留空間Sに向かって開口されている。したがって、移動管路7を通して移動した混練材料Mは、流入口8bを通して、貯留空間Sに流入することが可能である。
また、移動壁9cが基端側内壁面8eに当接する位置にピストン部9が移動すると、貯留空間Sの容積が最大、かつ圧力室Pの容積が最小となる。
また、アキュムレータ部8において、少なくとも貯留空間Sが形成される範囲には、混練材料Mを硬化させないためのヒータが設けられている。
本実施形態では、連結軸9bの長さと、排出口10の設置位置とを適宜設定することで、ピストン部9が最も先端側に移動したときに、排出口10が移動壁9a、9cの間に位置し、ピストン部9が基端側に移動していく際に、移動壁9aが排出口10上を通過するようになっている。
このため、移動壁9aが排出口10上を通過していくと、排出口10によって、貯留空間Sが外部に連通するようになっている。
これに対して、移動壁9cは、ピストン部9の全移動範囲において排出口10上を通過することがないため、圧力室Pが排出口10を通して外部に連通されることはない。このため、圧力室Pは、ピストン部9の全移動範囲において気密状態を保っている。
このような構成により、貯留空間Sは、ピストン部9の移動位置によって容積が可変とされ、流入口8bから流入する混練材料Mが供給口8cを通して、移動管路7に移動されるまでの間、混練材料Mを一時的に貯留することが可能である。
ただし、移動壁9aが排出口10上を移動することにより、排出口10が一部でも貯留空間Sに露出して開口部が形成されると、貯留空間S内の混練材料Mは、開口部を形成する排出口10を通して外部に排出される。
本実施形態では、排出口10はアキュムレータ部8の下側に設けられているため、混練材料Mは、貯留空間Sの内圧と混練材料Mに作用する重力とによって、排出口10から下方側に排出される。
そこで、排出口10の下方には、排出された混練材料Mを回収する材料回収部11が配置されている。
加圧部20は、圧力室Pに一定圧力のエアを供給するもので、エアの供給源であるエア供給部23と、エアの圧力を一定圧力に保つレギュレータ22と、レギュレータ22を作動させるコントローラ24と、レギュレータ22から供給されるエアを圧力室Pに導入する管路21とを備える。管路21は、一端がレギュレータ22に接続され、他端が基端側内壁面8eに開口するようにアキュムレータ部8に接続されている。
加圧部20の一定圧力は、貯留空間Sに移動した混練材料Mとピストン部9の移動壁9aとが密着し、かつ、貯留空間Sに貯留される混練材料Mの増減に追従して移動する大きさに設定する。
次に、混練押出成形装置50の動作について説明する。
図3(a)、(b)、(c)は、本発明の実施形態の混練押出成形装置の動作説明図である。
混練部1の材料投入口5aに原料mを投入し、モータ3を駆動して混練スクリュー4を回転させると、混練シリンダ5の内面と混練スクリュー4の間の隙間で、原料mが繰り返し剪断されることで混練されて、流動性を有する混練材料Mが形成される。
混練材料Mは、混練スクリュー4の回転とともに混練出口6に向かって移動する。この過程でさらに混練が進み、組成が均一化された状態で混練出口6に到達し、混練出口6から移動管路7に向かって押し出される。
このような混練部1による混練工程では、原料mの投入量や、混練の進行する時間、速さ、温度、圧力などの混練条件が、混練材料Mの混練性や物性に大きく影響するため、混練部1は、混練材料Mの組成に応じて決まる混練条件の許容範囲内で連続的に運転される。したがって、原料mの供給量および混練部1の混練条件を変更したとしても、混練材料Mの供給量をあまり大きく変えることはできない。
移動管路7に移動した混練材料Mは、移動管路7のヒータで保温されるため、移動管路7に沿って流動し、流入口8bから貯留空間S内に流入する。このとき、初期状態ではピストン部9がストッパ8fの位置まで進出されており、貯留空間Sの容積は最小である。
流入した混練材料Mが貯留空間Sを満たすと、混練材料Mが供給口8cから移動管路7に流入し、ギアポンプ13に供給される。ギアポンプ13は、押出成形に必要な量を必要な圧力まで増圧して、ダイ部14に圧送する。
これにより、混練材料Mがダイ部14から連続的に押し出される。押し出された混練材料Mは、冷却されて固化し、押出成形品16が製造される。
押出成形部15において、ギアポンプ13から混練材料Mに掛かる圧力、混練材料Mの供給速さ、供給量、温度などの押出条件は、押出成形の成形性や成形品質に大きく影響する。このため、押出成形部15で成形が行われる間、貯留空間Sには、略一定(一定の場合を含む)圧力の混練材料Mが供給されていることが好ましい。
本実施形態では、混練部1の運転条件は、押出成形部15における混練材料Mの消費量を考慮して、貯留空間Sに最小容積以上の混練材料Mが貯留されるように設定される。
このため、押出成形部15で消費される量を差し引いた、混練材料Mの正味の流入量に応じて、貯留空間Sに貯留すべき混練材料Mの量が変化する。
本実施形態では、混練材料Mが増大すると、混練材料Mによって移動壁9aが押圧され、移動壁9cが受ける圧力室Pの圧と釣り合うまで、ピストン部9が軸方向に移動する。
例えば、図3(c)に示すように、ピストン部9が基端側に移動して、貯留空間Sが最小容積よりも大きな貯留空間Sに拡張され、貯留空間S内に混練材料Mが貯留される。本実施形態では、レギュレータ22により圧力室P内が一定圧とされているため、貯留空間S内の混練材料Mの圧力も一定になっている。
混練材料Mの正味の流入量が0より大きい状態が続くと、貯留空間Sの混練材料Mが増大していくため、この増大量に応じて,ピストン部9はさらに基端側に移動する。
このようにして、ピストン部9が基端側に後退する移動が続くと、やがて、図3(b)に示すように、移動壁9aが排出口10に重なる位置に移動して、貯留空間Sが形成される。このとき、排出口10の一部が貯留空間S内に露出されて、貯留空間Sの下側に開口部が形成される。
この結果、貯留空間S内の混練材料Mは、排出口10による開口部を通して、自重で落下し、アキュムレータ部8の下方に排出される。排出された混練材料Mは、材料回収部11内に落下して回収される。
これにより、貯留空間S内への混練材料Mの正味の流入量が減るため、移動壁9aの移動速度が低下する。
本実施形態では、排出口10が軸方向に細長い矩形形状であるため、移動壁9aが基端側に移動すると開口部の開口面積が移動量に比例して増大するため、移動量に応じて開口面積に対応する排出量が直線的に増大していく。
ただし、図3(c)に示すように、移動壁9aが排出口10よりも基端側に移動すると、開口部の開口面積が最大となり、排出口10の開口全体から混練材料Mが排出されることになる。
このように、排出口10からの排出量が増えていくと、その分だけ混練材料Mの正味の流入量が低下する。
正味の流入量が0になると、ピストン部9の移動は停止する。
ここで、例えば、混練部1からの供給量が減るか、または、押出成形部15での消費量が増えると、混練材料Mの正味の流入量が負になり、貯留空間Sの内圧が低下する。
この場合、ピストン部9は圧力室Pと貯留空間Sとの間の圧力差によって、先端側に移動する。移動壁9aが排出口10を通過して、排出口10を塞ぐか、または排出口10よりも先端側に移動すると、排出口10からの排出が止まる。このため、例えば、図3(a)に示すような状態に戻る。
このように、混練押出成形装置50によれば、混練部1による混練材料Mの供給量と、押出成形部15における混練材料Mの消費量に差があっても、混練部1と押出成形部15との間に設けられたアキュムレータ部8の容積可変の貯留空間Sに混練材料Mを貯留しておくことができる。貯留空間Sに貯留された混練材料Mは、押出成形部15の消費量が増えた時点で押出成形に供することができる。
このため、混練材料Mの供給量を押出成形部15における混練材料Mの消費量に合わせて混練部1を運転する必要がないため、混練部1では、混練材料Mに最適な混練条件で運転して、良好な品質の混練材料Mを製造することができる。
また、貯留空間Sが容積可変であるため、貯留空間S内の混練材料Mの圧力変化がほとんど発生せず、押出成形部15のギアポンプ13に略一定圧の混練材料Mを供給することができる。このため、押出成形部15によって安定した押出成形を行うことができる。
また、混練押出成形装置50によれば、アキュムレータ部8の軸方向の中間部に排出口10を備えるため、例えば、圧力センサや流量計などによって混練材料Mの流入状態を監視していなくとも、一定量以上の混練材料Mが貯留空間Sに流入した場合には、ただちに排出口10から排出が開始される。また、混練材料Mの流入量の変化に応じて移動壁9aが移動することにより、排出口10からの排出量が変化するため、排出量制御も不要となる。
このため、混練材料Mの需給バランスが変化して、貯留空間Sの貯留能力を超えても、混練材料Mの圧力は略一定に保たれるため、混練および押出成形を円滑に継続することができる。また、混練押出成形装置50では、例えば、圧力センサ、流量計、排出弁、排出量制御手段などの装置構成が不要になるため、これらを備える従来技術の装置に比べて、装置構成が簡素になっている。
混練部1や押出成形部15による混練材料Mの供給量、消費量の変動は、正常運転時の変動と、装置トラブル等の異常発生時に起こる異常時の変動とに分けることができる。
このため、排出口10の位置は、排出口10よりも先端側のアキュムレータ部8内の容積が正常運転時の変動を吸収可能な大きさとなるように設定しておくことが好ましい。
この場合、正常運転時に変動の範囲では、あ、排出口10から混練材料Mを排出することなく混練材料Mを貯留することができるため、正常運転時に混練材料Mの無駄なく利用して押出成形を行うことができる。
また、排出口10の開口面積は、異常時の変動による正味の流入量以上の排出量が得られる開口面積に設定することが好ましい。例えば、装置トラブルによって、押出成形部15の動作が突然停止するといった異常に対処するためには、排出口10の開口面積を流入口8b以上の開口面積とすることで、正味の流入量を確実に抑制することができる。
この場合、移動壁9aが排出口10よりも基端側に移動して、排出口10が全開状態になると、ピストン部9の移動が停止するとともに、貯留空間S内の混練材料Mの増圧も防止できるため、アキュムレータ部8の損傷や押出成形部15が損傷することを防止することができる。
[第1変形例]
図4(a)は、本発明の実施形態の第1変形例の混練押出成形装置に用いる排出口を示す断面図である。
上記実施形態では、排出口10の平面視形状が矩形形状を有する場合の例で説明したが、排出口10の平面視形状は、適宜の形状を採用することができる。
本変形例の混練押出成形装置51は、図1に示すように、上記実施形態の排出口10に代えて、排出口30を備える。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
排出口30は、図4(a)に示すように、平面視形状が軸方向に延びる長円形状を有している。
このため、排出口30は、両端の半円部を移動壁9aが通過する際に、開口形状の変化が異なるのみで、上記実施形態と同様にして混練材料Mをアキュムレータ部8の外部に排出することができる。
ただし、矩形形状に比べて、半円部を移動壁9aが通過する際の、開口面積の変化率が小さいため、排出量が漸次変化し、貯留空間S内の急激な圧変化を抑制することができる。
[第2変形例]
図4(b)は、本発明の実施形態の第2変形例の混練押出成形装置に用いる排出口を示す断面図である。
本変形例の混練押出成形装置52は、図1に示すように、上記実施形態の排出口10に代えて、排出口31を備える。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
排出口31は、平面視形状が二等辺三角形状とされ、二等辺三角形の対称軸がアキュムレータ部8の軸方向と平行になり、対称軸上の頂点がアキュムレータ部8の先端側に向くように形成されている。
排出口31よれば、移動壁9aがアキュムレータ部8の先端側(図4(b)の右側)から基端側(図4(b)の左側)に向かって通過する際に、開口面積の増加率が初めは小さく、移動が進むにつれ、開口面積が移動量の二乗に比例して大きくなる点が異なるのみで、上記実施形態と同様にして混練材料Mをアキュムレータ部8の外部に排出することができる。
したがって、矩形形状に比べて、移動壁9aが通過する際の、開口面積の変化が初めは小さいため、排出量が急に増大することがなく、貯留空間S内の急激な減圧を抑制することができる。また、移動壁9aの移動量が大きくなると開口面積の急速に増大するため、移動壁9aの移動量がわずかでも効率的に混練材料Mを排出できるようになる。
なお、変形例では、排出口31の形状の一例として二等辺三角形の例で説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つの頂点が先端側に配置され、他の2頂点が基端側に位置する適宜の三角形形状を採用することができる。
[第3変形例]
図5(a)は、本発明の実施形態の第3変形例の混練押出成形装置に用いる排出口を示す断面図である。
上記実施形態では、軸方向に細長い1個の排出口10を備える場合の例で説明したが、排出口は、軸方向に細長い形状でなくてもよいし、個数も1個には限定されない。
本変形例の混練押出成形装置53は、図1に示すように、上記実施形態の排出口10に代えて、図5(a)に示す排出口32を備える。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
排出口32は、平面視形状が円形とされ、互いに離間して設けられた複数の円孔32aによって構成されている点が、排出口10と異なる。
円孔32aの配列は正方格子状でもよいし、千鳥格子状でもよい。また、配列ピッチは一定でもよいし、規則的に変化させてもよいし、不規則ピッチとしてもよい。
また、円孔32aの内径は、移動壁9aの幅より大きくても小さくてもよいが、本変形例では、移動壁9aの幅よりも小径としている。
排出口32は、移動壁9aの移動量に応じて貯留空間Sに位置する円孔32aの個数が変化することにより、混練材料Mの排出量が変化する点が異なるのみで、上記実施形態と同様にして混練材料Mをアキュムレータ部8の外部に排出することができる。
[第4変形例]
図5(b)は、本発明の実施形態の第4変形例の混練押出成形装置に用いる排出口を示す断面図である。
本変形例の混練押出成形装置54は、図1に示すように、上記実施形態の排出口10に代えて、図5(a)に示す排出口33を備える。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
排出口33は、平面視形状が軸方向に延びる長円形状を有する長孔33a、33b、33c、33d、33eが、互いに平行に配置されている。
長孔33a、33b、33c、33d、33eは、アキュムレータ部8の基端側となる各一端部の位置が揃えられ、他端部までの軸方向の開口長さが変化されている。
本変形例では、一例として、中心に設けられた長孔33cの開口長さが最も長く、これに隣接する長孔33b、33dの開口長さが2番目に長く、これらに隣接する長孔33a、33eの開口長さが最も短い長さとされている。これにより、全体として、上記第2変形例と同様の二等辺三角形状の領域の内側に分布するスリット群が構成されている。
排出口33によれば、移動壁9aが先端側から基端側に移動するにつれて、長孔33c、長孔33b、33d、長孔33a、33eが、順次貯留空間Sに現れることにより、開口面積が変化するのみで、上記実施形態と同様にして混練材料Mをアキュムレータ部8の外部に排出することができる。
このため、移動壁9aの移動に伴う開口面積は、上記第2変形例と略同様の変化を示すため、上記第2変形例と同様の作用効果を備える。
なお、上記実施形態および各変形例の説明では、レギュレータ22によって圧力室Pが一定の圧力に設定される場合の例で説明したが、押出成形部15では、貯留空間Sの混練材料Mに圧力変動があっても、ギアポンプ13による増圧動作に支障がない程度であれば、安定して良好な押出成形を行うことができる。したがって、貯留空間S内の圧力は、厳密な一定値に制御される必要はなく、押出成形の支障とならない程度の変動幅を有していてもよい。
また、上記実施形態および各変形例の説明では、レギュレータ22によって圧力室Pが一定の圧力に設定していたが、圧力を一定に保つ手段は、レギュレータは限定されない。例えば、錘に作用する重力を利用して一定の圧力負荷を加える定圧押圧機構を採用してもよい。
また、上記実施形態および各変形例の説明では、ピストン部9を押圧するため、加圧部として、アキュムレータ部8に設けた圧力室Pの内圧をエア圧で変化させるようにした場合の例で説明したが、加圧部は、エア圧以外のガス圧を変化させる構成でもよいし、液体で加圧する構成としてもよい。
さらに、加圧部は、ピストン部9に圧力室Pを介して加圧する構成にも限定されず、押圧ロッドなどを介して機械的に加圧する構成としてもよい。
この場合、アキュムレータ部8は、ピストン部9が進退できる筒状部材であればよく、圧力室Pは不要である。したがって、アキュムレータ部8は、基端側が開放された筒状部材で構成されていてもよい。
また、上記の実施形態、各変形例で説明したすべての構成要素は、本発明の技術的思想の範囲で適宜組み合わせたり、削除したりして実施することができる。
1 混練部
7 移動管路
8 アキュムレータ部
8a 内周面
8b 流入口
8c 供給口
8d 円筒状内周面
8e 基端側内壁面
8A 先端部
8B 筒状部
9 ピストン部
9a、9c 移動壁
10、30、31、32、33 排出口
13 ギアポンプ
14 ダイ部
15 押出成形部
16 押出成形品
20 加圧部
22 レギュレータ
23 エア供給部
50、51、52、53、54 混練押出成形装置
m 原料
P 圧力室
S、S、S、S 貯留空間

Claims (3)

  1. 原料を混練して混練材料を形成する混練部と、前記混練材料をダイ部に圧送して押出成形する押出成形部とを備える混練押出成形装置であって、
    前記混練部と前記押出成形部との間に接続され、前記混練部から前記押出成形部に前記混練材料を移動する移動管路と、
    該移動管路の中間部に設けられ、移動中の前記混練材料を貯留する筒状のアキュムレータ部と、
    該アキュムレータ部の内部で軸方向に沿って進退可能に設けられ、これにより前記アキュムレータ部の内部に容積可変の貯留空間を形成するピストン部と、
    該ピストン部を、前記貯留空間に移動した前記混練材料と密着した状態で、前記貯留空間に貯留される前記混練材料の増減に追従して移動するように一定圧力で加圧する加圧部と、
    前記貯留空間の容積が一定値以上となる領域において前記アキュムレータ部の側部に貫通して設けられた排出口と、
    を備えることを特徴とする混練押出成形装置。
  2. 前記排出口は、
    前記軸方向に細長い開口形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の混練押出成形装置。
  3. 前記排出口は、
    前記軸方向に直交する周方向の開口量が、前記貯留空間に対する前記ピストン部の後退方向において漸増する開口形状を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の混練押出成形装置。
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