JP5891211B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
図4は、WL−CSP技術が適用された半導体装置の構造を示す図解的な断面図である。
また、パッシベーション膜104におけるクラックの発生を防止するために、パッシベーション膜104上に開口105と連通する貫通孔を有するポリイミド層を形成し、バリア膜106の周縁部をポリイミド層上に配置することが考えられる。バリア膜106の周縁部とパッシベーション膜104との間にポリイミド層が介在されるため、バリア膜106およびポストバンプ107の周縁部に応力が集中しても、その応力は、ポリイミド層によって吸収され、パッシベーション膜104に伝達されない。よって、パッシベーション膜104にクラックが生じるのを防止することができる。
そこで、本発明の目的は、製造工程数の増加や厚さの増大などの問題を生じることなく、パッシベーション膜にクラックが生じるのを防止することができる半導体装置を提供することにある。
この構成によれば、半導体チップ上に配線が形成されている。配線は、パッシベーション膜によって被覆されている。パッシベーション膜には、配線をパッシベーション膜から部分的に露出させる開口が形成されている。配線における開口に臨む部分上には、バリア膜が形成されている。バリア膜上には、ポストバンプが形成されている。
ポストバンプの下面は、バリア膜に下側から支持された基端部と、基端部からバリア膜の周縁よりも側方にはみ出し、パッシベーション膜との間に空間を生じさせている周縁部とを含む。このポストバンプの上面に、半田ボールが接合されている。
ポストバンプの周縁部は、当該周縁部とパッシベーション膜との間に空間が生じていることにより、当該空間において、パッシベーション膜との対向方向に変形可能である。よって、ポストバンプに応力が生じても、その応力をポストバンプの周縁部の変形により吸収することができる。その結果、パッシベーション膜にクラックが生じるのを防止することができる。
また、この構成では、パッシベーション膜とポストバンプとの間に、応力緩和のためのポリイミド層が介在されないので、ポリイミド層を設けることによる製造工程数の増加や半導体装置の厚さの増大などの問題を生じない。
請求項3記載の発明のように、前記ポストバンプの上面は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記パッシベーション膜における前記開口と重なる位置に設けられていてもよい。
請求項5記載の発明のように、前記シード膜の下面は、前記バリア膜に下側から支持されたシード基端部と、前記シード基端部から前記バリア膜の周縁よりも側方にはみ出し、前記パッシベーション膜との間に空間を生じさせているシード周縁部とを含んでいてもよい。この構成において、前記シード膜の前記シード周縁部は、前記パッシベーション膜との対向方向に変形可能であり、前記ポストバンプに生じた応力を前記シード周縁部の変形により吸収できることを特徴とする。
請求項6記載の発明のように、前記シード膜の側面は、前記ポストバンプの側面と面一をなしていてもよい。
請求項7記載の発明のように、前記半導体チップの表層部に形成された層間絶縁膜をさらに含み、前記配線は、前記層間絶縁膜上に形成されていてもよい。
請求項9記載の発明のように、前記ポストバンプが、Auからなり、前記バリア膜が、TiWからなっていてもよい。
請求項10記載の発明のように、前記配線が、Alからなっていてもよい。
請求項11記載の発明のように、前記配線が、Cuを含んでいてもよい。
請求項12記載の発明のように、前記配線が、AlCuからなっていてもよい。
請求項13記載の発明のように、前記配線が、Cuからなっていてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の外観を示す側面図である。
この半導体装置1は、WL−CSP技術が適用された半導体装置であり、半導体チップ2と、半導体チップ2上に設けられた複数のポストバンプ3と、各ポストバンプ3の上面に接合された半田ボール4とを備えている。
半導体チップ2の表層部には、SiO2からなる層間絶縁膜5が形成されている。層間絶縁膜5上には、Alからなる配線6が所定の配線パターンで形成されている。
層間絶縁膜5および配線6上には、配線6を被覆するパッシベーション膜7が形成され、パッシベーション膜7には、配線6の一部をパッシベーション膜7から露出させるための開口8が形成されている。
バリア膜9上には、Cuからなるシード膜10が形成されている。シード膜10の下面は、バリア膜9に下側から支持されたシード基端部と、シード基端部からバリア膜の周縁よりも側方にはみ出し、パッシベーション膜7との間に空間を生じさせているシード周縁部とを含む。シード膜10のシード周縁部は、バリア膜9の周縁に対して側方に、バリア膜9の膜厚Tよりも大きいはみ出し量Dではみ出して形成されている。
ポストバンプ3の下面は、バリア膜9に下側から支持された基端部と、基端部からバリア膜9の周縁よりも側方にはみ出し、パッシベーション膜7との間に空間を生じさせている周縁部とを含む。ポストバンプ3の周縁部は、空間を挟んでパッシベーション膜7に対向している。
ポストバンプ3の周縁部とパッシベーション膜7との間に空間が存在することにより、ポストバンプ3の周縁部は、パッシベーション膜7との対向方向に変形可能である。よって、ポストバンプ3に応力が生じても、その応力をポストバンプ3の周縁部の変形により吸収することができる。その結果、パッシベーション膜7にクラックが生じるのを防止することができる。
また、ポストバンプ3の周縁部のはみ出し量Dは、バリア膜9の膜厚Tよりも大きい。これにより、ポストバンプ3における変形可能な周縁部の幅をバリア膜9の膜厚よりも大きく確保することができる。
まず、図3Aに示すように、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学的気相成長)法により、層間絶縁膜5が形成される。その後、スパッタ法により、層間絶縁膜5上の全面に、Alからなる金属膜(図示せず)が形成される。そして、公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチング技術により、層間絶縁膜5上の金属膜が選択的に除去される。これにより、層間絶縁膜5上に、所定の配線パターンを有する配線6が形成される。
たとえば、上記の実施例では、バリア膜9の材料としてTiWを用いたが、バリア膜9の材料としては、Cuの拡散に対するバリア性を有する材料であればよく、例えば、Ti(チタン)、Ta(タンタル)およびTaN(窒化タンタル)などを例示することができる。
また、配線6は、Cuを含む金属材料を用いて形成されていてもよい。Cuを含む金属材料としては、例えば、AlCu(アルミニウム/銅合金)およびCuを例示することができる。その場合、層間絶縁膜5に、その上面から掘り下がった配線溝が形成され、この配線溝に配線6が埋設されてもよい。
項1.半導体チップと、前記半導体チップ上に形成されたAlまたはAlCuからなる配線と、前記配線を被覆するパッシベーション膜と、前記パッシベーション膜を貫通して形成され、前記配線を前記パッシベーション膜から部分的に露出させるための開口と、TiW,Ti,TaおよびTaNからなる群から選択される1種からなり、前記配線における前記開口に臨む部分上に形成され、かつその周縁部が前記パッシベーション膜における前記開口の周囲を覆う(前記開口の周囲に乗り上げて形成された)バリア膜と、前記バリア膜上に形成されたCuからなるポストバンプとを備え、前記ポストバンプは、その下面が前記バリア膜に下側から支持された基端部と、前記基端部の前記下面と同一平面からなる下面を有し、当該下面と前記パッシベーション膜との間に空間が形成されるように前記基端部から前記バリア膜の周縁よりも(断面視で)側方にはみ出した周縁部とを含み、前記バリア膜の周縁に対する前記ポストバンプの周縁部のはみ出し量は、前記バリア膜の膜厚よりも大きい、半導体装置。
この構成によれば、半導体チップ上には、配線が形成されている。配線は、パッシベーション膜によって被覆されている。パッシベーション膜には、配線をパッシベーション膜から部分的に露出させるための開口が形成されている。配線における開口に臨む部分上には、バリア膜が形成されている。バリア膜上には、その周縁部がバリア膜の周縁部よりも側方にはみ出した隆起状のポストバンプが形成されている。
ポストバンプの周縁部がバリア膜の周縁よりも側方にはみ出していることにより、ポストバンプの周縁部とパッシベーション膜との間に空間が生じている。この空間が存在することにより、ポストバンプの周縁部は、パッシベーション膜との対向方向に変形可能である。よって、ポストバンプに応力が生じても、その応力をポストバンプの周縁部の変形により吸収することができる。その結果、パッシベーション膜にクラックが生じるのを防止することができる。
また、この構成では、パッシベーション膜とポストバンプとの間に、応力緩和のためのポリイミド層が介在されないので、ポリイミド層を設けることによる製造工程数の増加や半導体装置の厚さの増大などの問題を生じない。
また、前記バリア膜の周縁に対する前記ポストバンプの周縁部のはみ出し量は、前記バリア膜の膜厚よりも大きい。
このように、ポストバンプの周縁部のはみ出し量がバリア膜の膜厚よりも大きいことにより、ポストバンプにおける変形可能な周縁部の幅をバリア膜の膜厚よりも大きく確保することができる。なお、ポストバンプの周縁部のはみ出し量をバリア膜の膜厚よりも大きくするためには、たとえば、パッシベーション膜上および配線上にバリア膜の材料からなる層を形成し、その層上にポストバンプを形成した後、ウェットエッチングにより、バリア膜の材料からなる層をパターニングする工程において、ポストバンプの下方にまでエッチングが進行するようにエッチング時間を設定すればよい。
項2.前記ポストバンプに接合された半田ボールをさらに含む、項1に記載の半導体装置。
項3.前記半導体チップの表層部に形成された層間絶縁膜をさらに含み、前記配線は、前記層間絶縁膜上に形成されている、項1または2に記載の半導体装置。
項に記載の半導体装置である。
2 半導体チップ
3 ポストバンプ
6 配線
7 パッシベーション膜
8 開口
9 バリア膜
D はみ出し量
T 膜厚(バリア膜の膜厚)
Claims (13)
- 半導体チップ上に形成された配線と、
前記配線を被覆し、前記配線を部分的に露出させる開口を有するパッシベーション膜と、
前記配線における前記開口に臨む部分上に形成され、かつその周縁部が前記パッシベーション膜における前記開口の周囲に乗り上げて形成されたバリア膜と、
前記開口内から隆起状に突出するように前記バリア膜上に形成されたポストバンプと、
前記ポストバンプの上面に接合された半田ボールとを含み、
前記ポストバンプの下面は、前記バリア膜に下側から支持された基端部と、前記基端部から前記バリア膜の周縁よりも側方にはみ出し、前記パッシベーション膜との間に空間を生じさせている周縁部とを含み、
前記ポストバンプの前記周縁部は、前記パッシベーション膜との対向方向に変形可能であり、前記ポストバンプに生じた応力を前記周縁部の変形により吸収できることを特徴とする、半導体装置。 - 前記パッシベーション膜は、前記半導体チップの最表面を形成している、請求項1に記載の半導体装置。
- 前記ポストバンプの上面は、前記半導体チップの表面の法線方向から見た平面視において、前記パッシベーション膜における前記開口と重なる位置に設けられている、請求項1または2に記載の半導体装置。
- 前記バリア膜に接するように前記バリア膜上に形成されたシード膜をさらに含み、
前記ポストバンプは、前記シード膜を介して前記バリア膜上に形成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記シード膜の下面は、前記バリア膜に下側から支持されたシード基端部と、前記シード基端部から前記バリア膜の周縁よりも側方にはみ出し、前記パッシベーション膜との間に空間を生じさせているシード周縁部とを含み、
前記シード膜の前記シード周縁部は、前記パッシベーション膜との対向方向に変形可能であり、前記ポストバンプに生じた応力を前記シード周縁部の変形により吸収できることを特徴とする、請求項4に記載の半導体装置。 - 前記シード膜の側面は、前記ポストバンプの側面と面一をなしている、請求項4または5に記載の半導体装置。
- 前記半導体チップの表層部に形成された層間絶縁膜をさらに含み、
前記配線は、前記層間絶縁膜上に形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記ポストバンプが、Cuからなり、
前記バリア膜が、TiW、Ti、TaおよびTaNからなる群から選択される1種からなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記ポストバンプが、Auからなり、
前記バリア膜が、TiWからなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。 - 前記配線が、Alからなる、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記配線が、Cuを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の半導体装置。
- 前記配線が、AlCuからなる、請求項11に記載の半導体装置。
- 前記配線が、Cuからなる、請求項11に記載の半導体装置。
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