JP5892199B2 - 空調室内機 - Google Patents
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Description
本発明は、空調室内機、特に、冷媒としてR32などの微燃性冷媒を使用して冷房運転及び暖房運転を行うことができる空気調和装置の空調室内機に関する。
従来の空調室内機として、特許文献1(特開2002−098393号公報)に記載されているように、冷媒としてR32などの微燃性冷媒を使用したものがある。この種の空調室内機では、冷媒配管から外部への微燃性冷媒の漏洩を検知する一手段として、ガス検知センサを備えたものも存在する。
他方、ガス検知センサのような高価なセンサを用いずに微燃性冷媒の漏洩を検知する手段も検討されている。例えば、特許文献2(特開2005−257219号公報)に記載の空気調和機では、圧縮機吐出側の冷媒温度と室外熱交換器の冷媒温度との差が所定値以上となったときに「冷媒漏洩有り」と判定している。
しかし、居住空間に据え付けられる室内機での冷媒漏洩は発生後直ちに検知されることが望ましく、上記の冷媒漏洩検知方法では室内機での冷媒漏洩発生から漏洩検知に至るまでに時間がかかるので相当量の冷媒が居住空間に排出されることになる。
本発明の課題は、ガス検知センサを設けることなくより安価な手段で、冷媒漏洩を素早く且つ確実に検知することができる空調室内機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る空調室内機は、吹出口を有するケーシング内にファン、熱交換器及び冷媒配管を収容する空調室内機であって、雰囲気温度センサと、制御部とを備えている。雰囲気温度センサは、ケーシング内の高さ位置の異なる箇所に配置されてその雰囲気温度を検出する。制御部は、複数の雰囲気温度センサそれぞれの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する。また、制御部は、複数の雰囲気温度センサの少なくとも一つの検出温度が所定値よりも小さくなった状態で所定時間経過したとき、冷媒漏洩が有ると判定する。
この空調室内機では、例えば、運転停止中に冷媒漏洩があった場合、空気より重い冷媒がケーシングの下部に溜まり、蒸発により温度低下すると考えられる。したがって、制御部は、高さ位置の異なる各温度センサの検出値によって冷媒が溜まっているか否かを判定することができる。その結果、高価なガス検知センサを使用しなくても冷媒漏洩の有無を判断することができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機は、吹出口を有するケーシング内にファン、熱交換器及び冷媒配管を収容する空調室内機であって、雰囲気温度センサと、制御部とを備えている。雰囲気温度センサは、ケーシング内の高さ位置の異なる箇所に配置されてその雰囲気温度を検出する。制御部は、複数の雰囲気温度センサそれぞれの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する。また、制御部は、複数の雰囲気温度センサのうち任意の2つの雰囲気温度センサの検出温度に基づいて異なる位置間の温度差を求める。さらに制御部は、温度差が所定閾値以上のとき、漏洩冷媒が溜まっている第1状態であると判定し、温度差が所定閾値未満のまま、高さ位置が低い側の前記雰囲気温度センサの検出温度が所定値よりも小さくなった状態で所定時間経過したとき、第1状態よりも高い位置まで漏洩冷媒が溜まっている第2状態であると判定する。
この空調室内機では、停止中又は通常運転中は、高さ方向に隣接する温度センサの各検出値の差は安定している。それゆえ、冷媒漏洩があった場合、漏れ箇所に近い温度センサの検出値が急激に低下するので、その温度センサと上下に隣接する温度センサとの検出値の差が大幅に変化する。したがって、制御部は、検出値の差が予め設定している閾値を超えた場合に冷媒が漏洩したと判定することができる。その結果、高価なガス検知センサを使用しなくても冷媒漏洩の有無を判断することができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機は、吹出口を有するケーシング内にファン、熱交換器及び冷媒配管を収容する空調室内機であって、雰囲気温度センサと、制御部とを備えている。雰囲気温度センサは、ケーシング内の高さ位置の異なる箇所に配置されてその雰囲気温度を検出する。制御部は、複数の雰囲気温度センサそれぞれの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する。1つの雰囲気温度センサが、吹出口の近傍に配置され、吹出口からの吹出空気の温度を検出する。また、制御部は、熱交換器の温度と吹出空気の温度との差が所定閾値よりも大きいとき冷媒漏洩が有ると判定する。さらに制御部は、運転モードが暖房運転か冷房運転かによって所定閾値を変更する。
この空調室内機では、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒がファンから吹出口に至る吹出流路に引き込まれ蒸発するような事態になると、吹出空気の温度が意図せず低下する。したがって、制御部は、吹出空気の温度の挙動から冷媒漏洩の有無を判定することができる。
また、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒がファンから吹出口に至る吹出流路に引き込まれ蒸発するような事態になると、熱交換器の温度と吹出空気の温度との差が想定外の値を示すことになる。したがって、制御部は、熱交換器の温度と吹出空気の温度との差から冷媒漏洩の有無を判定することができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る空調室内機であって、複数の雰囲気温度センサのうち冷媒配管又は冷媒配管に隣接する位置に配置されるものが冷媒配管のロウ付け部分又はロウ付け部分に隣接する位置に配置される。
この空調室内機では、冷媒漏洩は、据付時又は据付場所変更時の配管引き回し作業による応力がロウ付け部に集中しクラックに至った場合に引き起こされる。それゆえ、温度センサが冷媒配管のロウ付け部分又はその近傍に配置されることによって、冷媒漏洩が発生した場合に雰囲気温度の変化を直ぐに検出することができるので、冷媒漏洩を早期且つ確実に検知することができる。
本発明の第1観点に係る空調室内機では、例えば、運転停止中に冷媒漏洩があった場合、空気より重い冷媒がケーシングの下部に溜まり、蒸発により温度低下すると考えられる。したがって、制御部は、高さ位置の異なる各温度センサの検出値によって冷媒が溜まっているか否かを判定することができる。その結果、高価なガス検知センサを使用しなくても冷媒漏洩の有無を判断することができる。
本発明の第2観点に係る空調室内機では、停止中又は通常運転中は、高さ方向に隣接する温度センサの各検出値の差は安定している。それゆえ、冷媒漏洩があった場合、漏れ箇所に近い温度センサの検出値が急激に低下するので、その温度センサと上下に隣接する温度センサとの検出値の差が大幅に変化する。したがって、制御部は、検出値の差が予め設定している閾値を超えた場合に冷媒が漏洩したと判定することができる。その結果、高価なガス検知センサを使用しなくても冷媒漏洩の有無を判断することができる。
本発明の第3観点に係る空調室内機では、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒がファンから吹出口に至る吹出流路に引き込まれ蒸発するような事態になると、吹出空気の温度が意図せず低下する。したがって、制御部は、吹出空気の温度の挙動から冷媒漏洩の有無を判定することができる。
また、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒がファンから吹出口に至る吹出流路に引き込まれ蒸発するような事態になると、熱交換器の温度と吹出空気の温度との差が想定外の値を示すことになる。したがって、制御部は、熱交換器の温度と吹出空気の温度との差から冷媒漏洩の有無を判定することができる。
本発明の第4観点に係る空調室内機では、冷媒漏洩は、据付時又は据付場所変更時の配管引き回し作業による応力がロウ付け部に集中しクラックに至った場合に引き起こされる。それゆえ、温度センサが冷媒配管のロウ付け部分又はその近傍に配置されることによって、冷媒漏洩が発生した場合に雰囲気温度の変化を直ぐに検出することができるので、冷媒漏洩を早期且つ確実に検知することができる。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<第1実施形態>
(1)空気調和装置120の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空調室内機100を搭載した空気調和装置120の冷媒回路図である。図1において、空気調和装置120は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、冷房運転及び暖房運転を行うことができる。
(1)空気調和装置120の構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る空調室内機100を搭載した空気調和装置120の冷媒回路図である。図1において、空気調和装置120は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うことによって、冷房運転及び暖房運転を行うことができる。
空気調和装置120は、空調室外機110と空調室内機100とが液冷媒連絡管26及びガス冷媒連絡管27を介して接続されることによって構成されている。この冷媒回路には、HFC系冷媒の一種であるR32が封入されている。なお、封入冷媒はR32に限定されるものではなく、適宜選択可能である。
(2)空調室外機110の構成
空調室外機110は、室外に据え付けられる。空調室外機110は、圧縮機33と、四路切換弁34と、室外熱交換器35と、膨張弁36と、液側閉鎖弁37と、ガス側閉鎖弁38と、室外ファン40と、室外側制御部70とを有している。
空調室外機110は、室外に据え付けられる。空調室外機110は、圧縮機33と、四路切換弁34と、室外熱交換器35と、膨張弁36と、液側閉鎖弁37と、ガス側閉鎖弁38と、室外ファン40と、室外側制御部70とを有している。
(2−1)圧縮機33
圧縮機33は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機33は、吸入側に吸入管331が接続されており、吐出側に吐出管332が接続されている。なお、吸入管331にはアキュムレータ29が設けられている。
圧縮機33は、冷凍サイクルにおける低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。圧縮機33は、吸入側に吸入管331が接続されており、吐出側に吐出管332が接続されている。なお、吸入管331にはアキュムレータ29が設けられている。
(2−2)四路切換弁34
四路切換弁34は、冷媒回路における冷媒の流れの方向を切り換える。冷房運転時、四路切換弁34は、第2ポート34bと第3ポート34cとを連通させ、かつ、第1ポート34aと第4ポート34dとを連通させる(図1の四路切換弁34の実線を参照)。
四路切換弁34は、冷媒回路における冷媒の流れの方向を切り換える。冷房運転時、四路切換弁34は、第2ポート34bと第3ポート34cとを連通させ、かつ、第1ポート34aと第4ポート34dとを連通させる(図1の四路切換弁34の実線を参照)。
また、暖房運転時、四路切換弁34は、第2ポート34bと第4ポート34dとを連通させ、かつ、第1ポート34aと第3ポート34cとを連通させる(図1の四路切換弁34の破線を参照)。
(2−3)室外熱交換器35
室外熱交換器35は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器35は、液側が液冷媒管335に接続され、ガス側が第1ガス冷媒管333に接続される。
室外熱交換器35は、冷房運転時には室外空気を冷却源とする冷媒の放熱器として機能し、暖房運転時には室外空気を加熱源とする冷媒の蒸発器として機能する。室外熱交換器35は、液側が液冷媒管335に接続され、ガス側が第1ガス冷媒管333に接続される。
(2−4)膨張弁36
膨張弁36は、冷房運転時には、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する。また、膨張弁36は、暖房運転時には、室内熱交換器13において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する。
膨張弁36は、冷房運転時には、冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する。また、膨張弁36は、暖房運転時には、室内熱交換器13において放熱した冷凍サイクルにおける高圧の冷媒を冷凍サイクルにおける低圧まで減圧する。
(2−5)液側閉鎖弁37及びガス側閉鎖弁38
液側閉鎖弁37及びガス側閉鎖弁38は、液冷媒連絡管26及びガス冷媒連絡管27との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁37は液冷媒管335の端部に設けられ、ガス側閉鎖弁38は第2ガス冷媒管334の端部に設けられている。
液側閉鎖弁37及びガス側閉鎖弁38は、液冷媒連絡管26及びガス冷媒連絡管27との接続口に設けられた弁である。液側閉鎖弁37は液冷媒管335の端部に設けられ、ガス側閉鎖弁38は第2ガス冷媒管334の端部に設けられている。
(2−6)室外ファン40
室外ファン40は、空調室外機110内に室外空気を吸入して、室外熱交換器35において冷媒と熱交換させた後に外部へ排出する。なお、室外ファン40として、プロペラファン等が使用されている。
室外ファン40は、空調室外機110内に室外空気を吸入して、室外熱交換器35において冷媒と熱交換させた後に外部へ排出する。なお、室外ファン40として、プロペラファン等が使用されている。
(2−7)室外側制御部70
室外側制御部70は、空調室外機110を構成する各部の動作を制御する。室外側制御部70は、空調室内機100の室内側制御部60との間で伝送線50aを介して制御信号等の遣り取りを行うことができる。
室外側制御部70は、空調室外機110を構成する各部の動作を制御する。室外側制御部70は、空調室内機100の室内側制御部60との間で伝送線50aを介して制御信号等の遣り取りを行うことができる。
(3)空調室内機100の構成
図2は、第1実施形態に係る空調室内機100の外観図である。図2において、空調室内機100は、室内の壁面等に取り付けられ、室外に設置されている空調室外機(図示せず)に冷媒配管(図示せず)を介して接続されている。
図2は、第1実施形態に係る空調室内機100の外観図である。図2において、空調室内機100は、室内の壁面等に取り付けられ、室外に設置されている空調室外機(図示せず)に冷媒配管(図示せず)を介して接続されている。
図3は、図2に記載の空調室内機100をX−X線で切断した場合の断面図である。図3において、空調室内機100は、ケーシング11と、室内熱交換器13と、室内ファン15と、底フレーム17と、フィルタ25と、室内側制御部60とを備えている。
(3−1)ケーシング11
ケーシング11は、図2に示すように、横方向(図2のW方向)に細長い箱状の形状を有している。ケーシング11は、図2,3に示すように、天面板11a、前面板11b及び背面板11cによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器13、室内ファン15、底フレーム17、フィルタ25、及び室内側制御部60が収納されている。
ケーシング11は、図2に示すように、横方向(図2のW方向)に細長い箱状の形状を有している。ケーシング11は、図2,3に示すように、天面板11a、前面板11b及び背面板11cによって立体空間を形成し、その立体空間内に室内熱交換器13、室内ファン15、底フレーム17、フィルタ25、及び室内側制御部60が収納されている。
天面板11aは、ケーシング11の天面を構成する。前面板11bは、ケーシング11の正面を構成する。また、前面板11bは、その上端が天面板11aの一部分に回動自在に支持され、ヒンジ式に動作することができる。
背面板11cは、ケーシング11の背面を構成している。この背面板11cが、室内の壁面に設置された取り付け板(図示せず)にビス止め等によって取り付けられることによって、空調室内機100が室内の壁面に設置される。
ケーシング11の天面板11aには、天面板11aの前側から後側にかけて天面吸込口21が設けられている。この天面吸込口21から天面吸込口21近傍の室内空気が室内ファン15の駆動によってケーシング11内部へと取り込まれ、室内熱交換器13に送られる。
ケーシング11の下面は、底フレーム17の底部17a等によって構成されているが、該下面には、下面吸込口22と、吹出口23とが形成されている。下面吸込口22は、吹出口23よりも壁側に設けられており、吸込流路16によってケーシング11の内部と繋がっている。
下面吸込口22からは、下面吸込口22近傍の室内空気が、室内ファン15の駆動によってケーシング11内部へと取り込まれ、吸込流路16を通って室内熱交換器13の後側へと送られる。
吹出口23は、下面吸込口22よりも空調室内機100の正面側に設けられており、吹出流路18によってケーシング11の内部と繋がっている。天面吸込口21及び下面吸込口22から吸い込まれ室内空気は、室内熱交換器13にて熱交換された後、吹出流路18を通って吹出口23から室内へと吹き出される。
吸込流路16は、下面吸込口22から底フレーム17の流路形成壁17bに沿って形成されている。吹出流路18は、吹出口23から底フレーム17の流路形成壁17bに沿って形成されている。即ち、吸込流路16及び吹出流路18は、底フレーム17の流路形成壁17bを挟んで互いに隣接して位置している。
なお、吹出口23付近には、水平フラップ23aがケーシング11に対して回動自在に取り付けられている。水平フラップ23aは、フラップ駆動用モータ(図示せず)によって回動し、空調室内機100の運転状態に応じて吹出口23を開閉する。
(3−2)室内熱交換器13
室内熱交換器13は、複数のフィンと複数の伝熱管とで構成されている。室内熱交換器13は、空調室内機100の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能し、冷媒と室内熱交換器13を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
室内熱交換器13は、複数のフィンと複数の伝熱管とで構成されている。室内熱交換器13は、空調室内機100の運転状態に応じて蒸発器または凝縮器として機能し、冷媒と室内熱交換器13を通過する空気との間で熱交換を行わせる。
室内熱交換器13は、図3に示すように、側面視において両端が下方に向いて屈曲する略逆V字型の形状を有し、その下方に室内ファン15が位置している。
(3−3)室内ファン15
室内ファン15は、ケーシング11の内部に位置しており、図1に示すW方向に細長い略円筒形状のクロスフローファンである。室内ファン15が稼働することによって、室内空気が天面吸込口21及び下面吸込口22それぞれから吸い込まれて室内熱交換器13を通過した後に、吹出口23から室内へと供給される。
室内ファン15は、ケーシング11の内部に位置しており、図1に示すW方向に細長い略円筒形状のクロスフローファンである。室内ファン15が稼働することによって、室内空気が天面吸込口21及び下面吸込口22それぞれから吸い込まれて室内熱交換器13を通過した後に、吹出口23から室内へと供給される。
(3−4)底フレーム17
底フレーム17は、底部17aと流路形成壁17bとで構成されている。底部17aは、ケーシング11の下面の少なくとも一部を構成する要素であって、底フレーム17のうちの空調室内機100の外部に露出する部分である。
底フレーム17は、底部17aと流路形成壁17bとで構成されている。底部17aは、ケーシング11の下面の少なくとも一部を構成する要素であって、底フレーム17のうちの空調室内機100の外部に露出する部分である。
流路形成壁17bは、底フレーム17のうちの、ケーシング11の内部に位置する部位である。流路形成壁17bは、底部17aの一端から上方へ、室内ファン15に近づくように湾曲しながら延びており、室内熱交換器13の後端近傍において第1分岐壁17baと第2分岐壁17bbとに分かれている。
第1分岐壁17baは、さらに室内ファンに近づくように湾曲しながら延びている。第2分岐壁17bbは、室内熱交換器13の後端面に沿って室内ファン15から離れるように延びている。
流路形成壁17bのうちの第2分岐壁17bb及びその下方部分には、断熱材170が貼付されている。
(3−5)フィルタ25
フィルタ25は、ケーシング11の天面板11aと室内熱交換器13との間に配置されており、ケーシング11の内部に着脱可能に装着される。フィルタ25は、天面吸込口21から吸い込まれた室内空気から塵埃を除去し、室内熱交換器13の表面が室内空気中の塵埃によって汚染されることを防いでいる。
フィルタ25は、ケーシング11の天面板11aと室内熱交換器13との間に配置されており、ケーシング11の内部に着脱可能に装着される。フィルタ25は、天面吸込口21から吸い込まれた室内空気から塵埃を除去し、室内熱交換器13の表面が室内空気中の塵埃によって汚染されることを防いでいる。
(3−6)室内側制御部60
室内側制御部60は、空調室内機100の制御を行うため、指令部61および判定部63(図4参照)としてのマイクロコンピュータ、記憶部62(図4参照)としてのメモリを有しており、リモートコントローラ(図示せず)との間で制御信号等の遣り取り、及び室外ユニット3との間で伝送線50aを介して制御信号等の遣り取りを行う。
室内側制御部60は、空調室内機100の制御を行うため、指令部61および判定部63(図4参照)としてのマイクロコンピュータ、記憶部62(図4参照)としてのメモリを有しており、リモートコントローラ(図示せず)との間で制御信号等の遣り取り、及び室外ユニット3との間で伝送線50aを介して制御信号等の遣り取りを行う。
(3−7)温度センサ51,52,53,54
ケーシング11内には、4つの温度センサ51,52,53,54が配置されている。4つの温度センサ51,52,53,54は上から第1温度センサ51、第2温度センサ52、第3温度センサ53、及び第4温度センサ54の順に鉛直方向に間隔をあけて配置されている。
ケーシング11内には、4つの温度センサ51,52,53,54が配置されている。4つの温度センサ51,52,53,54は上から第1温度センサ51、第2温度センサ52、第3温度センサ53、及び第4温度センサ54の順に鉛直方向に間隔をあけて配置されている。
4つの温度センサ51,52,53,54は、特定の部材の温度を検出するのではなく、それぞれ配置された箇所の雰囲気温度を検出する、いわゆる雰囲気温度センサである。
例えば、第1温度センサ51は、天面板11aとフィルタ25との間に配置されている。第2温度センサ52は、室内熱交換器13の端部近傍に配置されている。第3温度センサ53は、第1分岐壁17baと第2分岐壁17bbとのコーナーに配置されている。第4温度センサは、底フレーム17の底部17aの近傍に配置されている。
第2温度センサ52が室内熱交換器13の端部近傍に配置される理由は、室内熱交換器13のフィンを貫通する伝熱管は、端部においてU字管、又は接続管とロウ付けされるのが一般的であるので、ピンホールなどのロウ付け不良、配管引き回し時の応力集中によるロウ付け部のクラックの発生が想定されるからである。
それゆえ、第1温度センサ51、第3温度センサ53、及び第4温度センサ54も、鉛直位置は異なるものの、水平方向の位置は室内熱交換器13の端部寄りが好ましいと言える。
(4)制御部50
図4は、制御部50の制御ブロック図である。図4において、制御部50は、室内側制御部60と、室外側制御部70、両者との間を接続する伝送線50aとによって構成されており、空気調和装置120全体の運転制御を行う。
図4は、制御部50の制御ブロック図である。図4において、制御部50は、室内側制御部60と、室外側制御部70、両者との間を接続する伝送線50aとによって構成されており、空気調和装置120全体の運転制御を行う。
制御部50は、各種運転設定や各種センサの検出値等に基づいて、圧縮機33の回転数、四路切換弁34の切換動作、膨張弁36の開度、室外ファンモータ41の回転数、及び室内ファン15の回転数を制御することができる。また、制御部50は、以下に説明する冷媒の漏洩検知制御を行う。
(5)冷媒の漏洩検知制御
ケーシング11内に冷媒漏れがあった場合、空気より重い冷媒が下方に移動して溜まり、蒸発により温度低下すると考えられる。例えば、漏洩した冷媒が吸込流路16を通ってから下面吸込口22のコーナー部に溜まって蒸発する場合は、第4温度センサ54の検出値が、他の温度センサよりも早く変化する。
ケーシング11内に冷媒漏れがあった場合、空気より重い冷媒が下方に移動して溜まり、蒸発により温度低下すると考えられる。例えば、漏洩した冷媒が吸込流路16を通ってから下面吸込口22のコーナー部に溜まって蒸発する場合は、第4温度センサ54の検出値が、他の温度センサよりも早く変化する。
しかしながら、第4温度センサ54が急激な温度低下を検知しても、他の要因による過渡的変化である可能性もあるので、第4温度センサ54が設置されている部分の温度の時間的変化を考慮して、そこに冷媒が溜まっているか否かを判定する必要がある。そのため、制御部50の室内側制御部60には判定部63(図4参照)が設けられている。
判定部63は、第4温度センサ54の検出値に基づき、第4温度センサ54が設置されている部分に冷媒が溜まっているか否かを判定する。以下、第4温度センサ54を例として、冷媒漏洩の判定について説明する。
図5は、漏洩検知制御の制御フロー図である。図5において、判定部63は、ステップS1で第4温度センサ54の検出値T4が閾値Taよりも小さいか否かを判定し、T4<TaのときはステップS2へ進み、T4<Taでないときはその判定を継続する。
次に、判定部63は、ステップS2においてタイマーを設定し、T4<Taと判定してからの経過時間tを計測する。
次に、判定部63は、ステップS3において経過時間tが所定時間taに達したか否かを判定し、所定時間taに達しているときはステップS4へ進み、所定時間taに達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部63は、ステップS4において第4温度センサ54の検出値T4がTaよりも小さいか否かを判定し、T4<TaのときはステップS5へ進み、T<TaでないときはステップS7へ進む。
次に、判定部63は、ステップS5において「ケーシング11下部に冷媒が溜まっている」と判定する。この判定の根拠については図6A及び図6Bを用いて説明する。
図6Aは、冷媒が漏洩しているときの第4温度センサ54の検出値の変化を表したグラフである。図6Bは、冷媒が漏洩していないときにおいて第4温度センサ54の検出値のノイズによる変化を表したグラフである。
図6Aにおいて、冷媒がケーシング11内に漏洩して下部に溜まり始めると、時間の経過と共に冷媒が周辺の熱量を奪って蒸発するので、ケーシング11下部の温度は急激に下降して、漏洩冷媒がほとんど蒸発するまで、その低下した温度が維持される。ケーシング11下部の温度がどの程度まで低下するのかは、漏洩した冷媒量によるが、R32冷媒の大気圧における蒸発温度は−51.91℃であることを鑑みると、通常で起こりうる温度低下か否かは容易に判別できる。
したがって、ケーシング11の通常の温度よりも十分に低い温度を閾値Taとすることによって、第4温度センサ54の検出値T4がTaを下回り、且つ、T4<Taとなってから所定時間ta経過後もT4<Taが維持されているときは、冷媒がケーシング11の下部に溜まっていると判定することができる。つまり、冷媒が漏洩していることを検知することができる。
よって、判定部63は、ステップS6において「冷媒漏洩」の発生を知らせる警報を行う。警報は、警報音、リモコン表示部へのメッセージ表示でもよい。
一方、第4温度センサ54の検出値がノイズによる影響を受けたときも、図6Bに示すように、ケーシング11下部の温度が下降したと判断され、タイマーが設定される。しかしながら、この場合の変化は過渡的であるので所定時間taが経過するまでに、第4温度センサ54の検出値はケーシング11下部の本来の温度を出力することになる。
したがって、判定部63は、ステップS4において第4温度センサ54の検出値T4がTaよりも小さくないと判定したときは、ステップS7へ進み、「ケーシング11下部に冷媒が溜まっていない」と判定する。
そして、ステップS8において、タイマーの設定を解除してステップS1に戻り、冷媒漏洩検知制御を継続する。
以上のように、第4温度センサ54の検出値に基づいてケーシング11の下部に冷媒が溜まっているか否かを判定することができる。その結果、高価なガス検知センサを使用しなくても冷媒漏洩の有無を判断することができる。
なお、上記実施形態では、第4温度センサ54の上方に、第3温度センサ53、第2温度センサ52及び第1温度センサ51を鉛直方向に並べて配置しているので、万一、漏洩冷媒がケーシング11の下部に溜まらずに漏洩箇所で蒸発しても、第1温度センサ51、第2温度センサ52、第3温度センサ53及び第4温度センサ54の各検出値のいずれか1つが、図6Aの状態を示しているときは冷媒が漏洩していると判定することができる。
例えば、室内熱交換器13の伝熱管のロウ付け部から冷媒が漏洩し、第1分岐壁17baと第2分岐壁17bbとのコーナーに溜まって蒸発する場合は、第3温度センサ53が他の温度センサよりも早く変化する。また、各温度センサの検出値の差が安定時とは異なる値を示すので、ケーシング11内に冷媒が冷媒したと推定することもできる。
(6)第1実施形態の特徴
(6−1)
空調室内機100では、第4温度センサ54の検出値T4が閾値Taより小さく、且つ、T4<Taとなってから所定時間taが経過してもなおT4<Taのときは冷媒がケーシング11の下部に溜まっていると判定する。したがって、高価なガス検知センサを使用しなくても第4温度センサ54の検出値に基づいて冷媒漏洩の有無を判断することができる。
(6−1)
空調室内機100では、第4温度センサ54の検出値T4が閾値Taより小さく、且つ、T4<Taとなってから所定時間taが経過してもなおT4<Taのときは冷媒がケーシング11の下部に溜まっていると判定する。したがって、高価なガス検知センサを使用しなくても第4温度センサ54の検出値に基づいて冷媒漏洩の有無を判断することができる。
(6−2)
冷媒がケーシング11の下部に溜まらず中間の高さ位置で蒸発する事態、或いは冷媒がケーシング11の上方に吹き出して下方に移動する前に蒸発を開始する事態も想定される。しかしながら、ケーシング11の底面側から順に、第4温度センサ54、第3温度センサ53、第2温度センサ52及び第1温度センサ51が鉛直に並んで配置されているので、第1温度センサ51、第2温度センサ52、第3温度センサ53及び第4温度センサ54の各検出値のいずれか1つが、図6Aの状態を示しているときは冷媒が漏洩していると判定することができる。また、各温度センサの検出値の差が安定時とは異なる値を示している場合に、ケーシング11内に冷媒が漏洩したと推定することができる。
冷媒がケーシング11の下部に溜まらず中間の高さ位置で蒸発する事態、或いは冷媒がケーシング11の上方に吹き出して下方に移動する前に蒸発を開始する事態も想定される。しかしながら、ケーシング11の底面側から順に、第4温度センサ54、第3温度センサ53、第2温度センサ52及び第1温度センサ51が鉛直に並んで配置されているので、第1温度センサ51、第2温度センサ52、第3温度センサ53及び第4温度センサ54の各検出値のいずれか1つが、図6Aの状態を示しているときは冷媒が漏洩していると判定することができる。また、各温度センサの検出値の差が安定時とは異なる値を示している場合に、ケーシング11内に冷媒が漏洩したと推定することができる。
(7)変形例
上記実施形態では、第4温度センサ54の検出値に基づいて、ケーシング11の下部に冷媒が溜まっているか否かを判定しているが、第3温度センサ53の検出値との比較によってさらに判定精度を高めることができる。例えば、第3温度センサ53の検出値が示す態様には、2通りの態様が想定される。
上記実施形態では、第4温度センサ54の検出値に基づいて、ケーシング11の下部に冷媒が溜まっているか否かを判定しているが、第3温度センサ53の検出値との比較によってさらに判定精度を高めることができる。例えば、第3温度センサ53の検出値が示す態様には、2通りの態様が想定される。
図7Aは、第1態様における第4温度センサ54及び第3温度センサ53の検出値の変化を表したグラフである。また、図7Bは、第2態様における第4温度センサ54及び第3温度センサ53の検出値の変化を表したグラフである。
図7Aにおいて、第1態様は、漏れた冷媒がケーシング11の下部に溜まり、第4温度センサ54は漏洩冷媒の雰囲気内にあるが、未だ第3温度センサ53の高さ位置までは溜まっていないときに発生する。第1態様では、第3温度センサ53の検出値が安定し、第4温度センサ54の検出値が大きく変化する。
図7Bにおいて、第2態様は、漏れた冷媒が第3温度センサ53の高さ位置まで留まっているときに発生する。第2態様は、第4温度センサ54及び第3温度センサ53の検出値は異なるものの、同様に変化している。
したがって、判定部63は、先ずは第1態様に対する制御で対応しながら、第1態様でないと判定したときは、第2態様に対する制御を開始する。第1態様の場合、第4温度センサ54及び第3温度センサ53の検出値の差ΔTを監視し、ΔTが所定の閾値ΔTs以上になったときに冷媒がケーシング11の下部に溜まっていると判定する。
他方、第2態様の場合、上記実施形態と同様に第4温度センサ54の検出値T4がTaを下回り、且つ、T4<Taとなってから所定時間ta経過後もT4<Taが維持されているときは、冷媒がケーシング11の下部に溜まっていると判定する。以下、制御フロー図を用いて説明する。
(7−1)冷媒の漏洩検知制御
図8は、変形例に係る漏洩検知制御の制御フロー図である。図8において、判定部63はステップS11で、第4温度センサ54の検出値T4を取得して、ステップS12へ進む。
図8は、変形例に係る漏洩検知制御の制御フロー図である。図8において、判定部63はステップS11で、第4温度センサ54の検出値T4を取得して、ステップS12へ進む。
次に、判定部63はステップS12において、第3温度センサ53の検出値T3を取得して、ステップS13へ進む。
次に、判定部63はステップS13において、第4温度センサ54及び第3温度センサ53の検出値の差ΔT(=T3−T4)を求めて、ステップS14へ進む。
次に、判定部63はステップS14において、ΔTが閾値ΔTs以上になったか否かを判定し、ΔT≧ΔTsのときはステップS15へ進み、ΔT≧ΔTsでないときはステップS24へ進む。
次に、判定部63は、ステップS15において「第1態様である」と判定し、ステップS29へ進み、ユーザーに対し冷媒漏洩警報を出す。
なお、判定部63がステップS14において、ΔT≧ΔTsでないと判定してステップS24へ進んだときは、ステップS24において第4温度センサ54の検出値T4がTaよりも小さいか否かを判定し、T4<TaのときはステップS25へ進み、T4<TaでないときはステップS11に戻る。
次に、判定部63は、ステップS25においてタイマーを設定し、T4<Taと判定してからの経過時間tを測定する。
次に、判定部63は、ステップS26において経過時間tが所定時間taに達したか否かを判定し、所定時間taに達しているときはステップS27へ進み、所定時間taに達していないときはその判定を継続する。
次に、判定部63は、ステップS27において第4温度センサ54の検出値T4がTaよりも小さいか否かを判定し、T4<TaのときはステップS28へ進み、T4<TaでないときはステップS37へ進む。
次に、判定部63は、ステップS28において「第2態様である」と判定し、ステップS29に進み、ユーザーに対し冷媒漏洩警報を出す。
他方、判定部63は、ステップS27において第4温度センサ54の検出値T4がTaよりも小さくないと判定したときは、ステップS7へ進み、「ケーシング11の下部に冷媒が溜まっていない」と判定する。
そして、ステップS38において、タイマーの設定を解除してステップS11に戻り、冷媒漏洩検知制御を継続する。
以上のように、第4温度センサ54及び第3温度センサ53の検出値に基づいて、ケーシング11の下部に冷媒が溜まっているか否かを判定することができる。その結果、高価なガス検知センサを使用しなくても冷媒漏洩の有無を判断することができる。
<第2実施形態>
図9は、本発明の第2実施形態に係る空調室内機の断面図である。図9において、第2実施形態は、第5温度センサ55が吹出口23の近傍に設置されている点、及び室内熱交換器13に熱交換器温度センサ73が設置されている点で第1実施形態と相違し、他の構成は第1実施形態と同様である。したがって、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73を設けたことによる作用・効果について説明する。
図9は、本発明の第2実施形態に係る空調室内機の断面図である。図9において、第2実施形態は、第5温度センサ55が吹出口23の近傍に設置されている点、及び室内熱交換器13に熱交換器温度センサ73が設置されている点で第1実施形態と相違し、他の構成は第1実施形態と同様である。したがって、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73を設けたことによる作用・効果について説明する。
第5温度センサ55は、吹出口23からの吹出空気の温度を検出する。熱交換器温度センサ73は、室内熱交換器13の温度を検出する。空調室内機100では、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒が室内ファン15から吹出口23に至る吹出流路18に引き込まれ蒸発するような事態になると、室内熱交換器13の温度と吹出空気の温度との差が想定外の値を示すことになる。したがって、制御部50は、室内熱交換器13の温度と吹出空気の温度との差から冷媒漏洩の有無を判定することができる。以下、制御フロー図を用いて説明する。
(1)冷媒の漏洩検知制御
図10は、第2実施形態に係る漏洩検知制御の制御フロー図である。図10において、判定部63はステップS41で、第5温度センサ55の検出値T5を取得して、ステップS42へ進む。
図10は、第2実施形態に係る漏洩検知制御の制御フロー図である。図10において、判定部63はステップS41で、第5温度センサ55の検出値T5を取得して、ステップS42へ進む。
次に、判定部63はステップS42において、熱交換器温度センサ73の検出値Th3を取得して、ステップS43へ進む。
次に、判定部63はステップS43において、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73の検出値の差ΔTn(=Th3−T5)を求めて、ステップS44へ進む。
次に、判定部63はステップS44において、運転モードが暖房運転か否かを判定し、運転モードが暖房運転のときはステップS45へ進み、運転モードが暖房運転以外(冷房運転)の場合はステップS46へ進む。
次に、判定部63はステップS45において、ΔTnが閾値ΔTsh以上になったか否かを判定する。
暖房運転時、室内熱交換器13を通過した空気は、吹出流路18を経て吹出口23に至るまでの間にある程度温度降下するので、通常なら吹出空気の温度は室内熱交換器13よりも低くなっている。
そこに、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合、空気と混合された漏洩冷媒が吹出流路18を経て吹出口23に至るまでの間に周囲の空気から吸熱しながら蒸発するので、吹出空気の温度は通常時よりもさらに低くなる。
それゆえ、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73の検出値の差ΔTn(=Th3−T5)は通常よりも大きくなる。
例えば、暖房運転時の室内熱交換器13の温度が50℃である場合の吹出空気の温度を40℃とする。このとき、ΔTn=Th3−T5=50−40=10である。
一方、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合を想定して、吹出空気の温度が室内熱交換器13の温度よりも低い温度、例えば0℃まで低くなったとすると、差ΔTn=50−0=50である。
したがって、例えばΔTsh=20℃と設定しておけば、ΔTn≧ΔTsh=20℃のとき、「冷媒が漏洩している」と推測することができる。
そこで、判定部63は、ΔTn≧ΔTshと判定したときはステップS47へ進み、ΔTn≧ΔTshでないと判定したときはステップS41へ戻る。
他方、判定部63はステップS46において、ΔTnが閾値ΔTsc以上になったか否かを判定する。
冷房運転時、室内熱交換器13を通過した空気は、吹出流路18を経て吹出口23に至るまでの間にある程度温度上昇するので、通常なら吹出空気の温度は室内熱交換器13よりも高くなっている。
しかし、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合、空気と混合された漏洩冷媒が吹出流路18を経て吹出口23に至るまでの間に周囲の空気から吸熱しながら蒸発するので、吹出空気の温度は、室内熱交換器13よりも低くなる。
それゆえ、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73の検出値の差ΔTn(=Th3−T5)は通常とは逆転する。
例えば、冷房運転時の室内熱交換器13の温度が5℃である場合の吹出温度を15℃とする。このとき、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73の検出値の差ΔTn=Th3−T5=5−15=−10である。
一方、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合を想定して、吹出空気の温度が室内熱交換器13の温度よりも低い温度、例えば0℃まで低くなったとすると、第5温度センサ55及び熱交換器温度センサ73の検出値の差ΔTn=Th3−T5=5−0=5である。
このように、通常なら差ΔTnはマイナス値を示すが、冷媒が漏洩し、室内ファン15に吸い込まれた空気に漏洩冷媒が引き込まれた場合、差ΔTnは通常とは逆転してプラス値を示す。
したがって、例えばΔTsc=0℃と設定しておけば、ΔTn≧ΔTsc=0℃のとき、「冷媒が漏洩している」と推測することができる。
そこで、判定部63は、ΔTn≧ΔTscと判定したときはステップS47へ進み、ΔTn≧ΔTscでないと判定したときはステップS41へ戻る。
次に、判定部63は、ステップS47において「冷媒が漏洩している」と判定し、ステップS48へ進み、ユーザーに対し冷媒漏洩警報を出す。
(2)第2実施形態の特徴
空調室内機100では、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒が室内ファン15から吹出口に至る吹出流路18に引き込まれ蒸発するような事態になると、室内熱交換器13の温度(検出値Th3)と吹出空気の温度(検出値T5)との差ΔTnが想定外の値を示すことになる。したがって、制御部50は、室内熱交換器13の温度(検出値Th3)と吹出空気の温度(検出値T5)との差ΔTnが予め設定されている閾値を超えているときは、冷媒が漏洩していると判定することができる。
空調室内機100では、運転中に冷媒漏洩があり、冷媒が室内ファン15から吹出口に至る吹出流路18に引き込まれ蒸発するような事態になると、室内熱交換器13の温度(検出値Th3)と吹出空気の温度(検出値T5)との差ΔTnが想定外の値を示すことになる。したがって、制御部50は、室内熱交換器13の温度(検出値Th3)と吹出空気の温度(検出値T5)との差ΔTnが予め設定されている閾値を超えているときは、冷媒が漏洩していると判定することができる。
本発明は、微燃性冷媒又は可燃性冷媒を使用して冷房運転及び暖房運転を行うことができる冷凍装置に対して、広く適用可能である。
11 ケーシング
13 熱交換器
15 室内ファン
23 吹出口
51 第1温度センサ(雰囲気温度センサ)
52 第2温度センサ(雰囲気温度センサ)
53 第3温度センサ(雰囲気温度センサ)
54 第4温度センサ(雰囲気温度センサ)
55 第5温度センサ(雰囲気温度センサ)
60 室内側制御部(制御部)
73 熱交換器温度センサ
100 空調室内機
13 熱交換器
15 室内ファン
23 吹出口
51 第1温度センサ(雰囲気温度センサ)
52 第2温度センサ(雰囲気温度センサ)
53 第3温度センサ(雰囲気温度センサ)
54 第4温度センサ(雰囲気温度センサ)
55 第5温度センサ(雰囲気温度センサ)
60 室内側制御部(制御部)
73 熱交換器温度センサ
100 空調室内機
Claims (4)
- 吹出口(23)を有するケーシング(11)内にファン(15)、熱交換器(13)及び冷媒配管を収容する空調室内機であって、
前記ケーシング(11)内の高さ位置の異なる箇所に配置されてその雰囲気温度を検出する複数の雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)と、
複数の前記雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)それぞれの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する制御部(60)と、
を備え、
前記制御部(60)は、複数の前記雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)の少なくとも一つの検出温度が所定値よりも小さくなった状態で所定時間経過したとき、冷媒漏洩が有ると判定する、
空調室内機(100)。 - 吹出口(23)を有するケーシング(11)内にファン(15)、熱交換器(13)及び冷媒配管を収容する空調室内機であって、
前記ケーシング(11)内の高さ位置の異なる箇所に配置されてその雰囲気温度を検出する複数の雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)と、
複数の前記雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)それぞれの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する制御部(60)と、
を備え、
前記制御部(60)は、複数の前記雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)のうち任意の2つの雰囲気温度センサの検出温度に基づいて異なる位置間の温度差を求め、
さらに前記制御部(60)は、
前記温度差が所定閾値以上のとき、漏洩冷媒が溜まっている第1状態であると判定し、
前記温度差が前記所定閾値未満のまま、高さ位置が低い側の前記雰囲気温度センサの検出温度が所定値よりも小さくなった状態で所定時間経過したとき、前記第1状態よりも高い位置まで漏洩冷媒が溜まっている第2状態であると判定する、
空調室内機(100)。 - 吹出口(23)を有するケーシング(11)内にファン(15)、熱交換器(13)及び冷媒配管を収容する空調室内機であって、
前記ケーシング(11)内の高さ位置の異なる箇所に配置されてその雰囲気温度を検出する複数の雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)と、
複数の前記雰囲気温度センサ(51,52,53,54,55)それぞれの検出温度に基づいて冷媒漏洩の有無を判定する制御部(60)と、
前記熱交換器(13)の温度を検出する熱交換器温度センサ(73)と、
を備え、
1つの前記雰囲気温度センサ(55)が、前記吹出口(23)に配置され、前記吹出口(23)からの吹出空気の温度を検出し、
前記制御部(60)は、前記熱交換器(13)の温度と前記吹出空気の温度との差が所定閾値よりも大きいとき冷媒漏洩が有ると判定し、
さらに前記制御部(60)は、運転モードが暖房運転か冷房運転かによって前記所定閾値を変更する、
空調室内機(100)。 - 複数の前記雰囲気温度センサ(51,52,53,54)のうち前記冷媒配管又は前記冷媒配管に隣接する位置に配置されるものは、前記冷媒配管のロウ付け部分又は前記ロウ付け部分に隣接する位置に配置される、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の空調室内機(100)。
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