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JP5902065B2 - 姿勢保持具 - Google Patents
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JP5902065B2 - 姿勢保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、作業者が装着して使用するもので、例えば作業者が上腕部を上げた状態での作業時に上腕部を保持する為の姿勢保持具に関する。
作業者が装着して使用するものとしては、特許文献1に開示されているように、作業者の胴体部に取り付けられる上部分、及び作業者の足部に取り付けられる下部分を備え、上及び下部分に亘ってゴムチューブ等の弾性材を接続したものがある。
これにより、作業者が上体を前方下方に曲げた場合、弾性材が引き延ばされて、弾性材が作業者の上体を持ち上げようとするのであり、特許文献1の図1(B)に示すように、作業者が上体を前方下方に曲げた状態(前屈)を保持する場合に、弾性体が作業者を助けることになる。
特開2005−192764号公報 特開2009−284942号公報
例えば果樹園では、作業者の身長よりも少し高い程度の棚が張り巡らされ、この棚にブドウ等の果樹を栽培することが多くある。このような果樹園において、作業者は上腕部を略水平に向けた状態で前腕部を上方に向けて、上方の棚の果樹に対して作業を行うことが多く、この状態において作業者の上腕部に大きな負荷が掛かる。例えば建物内での配管及び配線作業を行う場合も同様に、作業者は上腕部を略水平に向けた状態で前腕部を上方に向けて、上方の天井部の配管及び配線に対して作業を行うことがあり、この状態において作業者の上腕部に大きな負荷が掛かる。
この場合、特許文献1は作業者の腰部への負荷を軽減するものなので、これに対して前述のように作業者の上腕部に掛かる負荷を軽減する姿勢保持具の要望が高まっている。
本発明は、作業者が装着して使用する姿勢保持具において、作業者の上腕部に掛かる負荷を軽減することができる姿勢保持具を得ることを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の姿勢保持具は、
作業者の背中部に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部の右及び左部から前方に延出されるもので作業者の右及び左の上腕部に取り付けられる右及び左のアーム部とを備え、
前記右及び左のアーム部を、前記フレーム部の右及び左部の左右軸芯周りに上下に揺動自在、且つ、左右方向に開くように移動自在に構成し、
前記右及び左のアーム部の横外側への動作に対して抵抗を与える抵抗機構と、
前記アーム部に取り付けられる作業者の上腕部の動作に伴う前記アーム部の上下動作を許容する許容状態と、前記フレーム部に対してアーム部を任意の位置で保持する保持状態とに切換自在な保持機構と、
作業者に操作されることにより前記保持機構を操作する操作部とを備え
前記抵抗機構が、前記右及び左のアーム部を前記フレーム部の左右中央側に付勢するバネにより構成されているものである。
(作用及び発明の効果)
[I]−1
明によると、作業者の背中部にフレーム部を取り付けて、作業者の右及び左の上腕部に姿勢保持具の右及び左のアーム部を取り付ける。従って、保持機構を保持状態に操作して右及び左のアーム部を所望の位置で保持すれば、作業者が右及び左の上腕部を右及び左のアーム部に預けることで所望の位置に保持することができる。
これにより、前述のような果樹園や建物内での作業において、作業者が右及び左の上腕部を略水平に向けた状態で上方の果樹や配管及び配線に対して作業を行う場合、作業者は右及び左の上腕部を右及び左のアーム部により略水平に向けた位置に保持し、右及び左の前腕部を上方に向けることにより、上方の果樹や配管及び配線に対して楽に作業を行うことができる。
前述のように、作業者が右及び左の上腕部を略水平に向け、右及び左の前腕部を上方に向けた状態で作業を行う場合、作業者が疲れてくると、作業者の右及び左の上腕部が下方に下がろうとするのに加えて、右及び左の横外側に開こうとする傾向がある。
本発明の第1特徴によると、右及び左のアーム部の横外側への動作に対して抵抗を与える抵抗機構を備えているので、作業者が疲れて作業者の右及び左の上腕部が右及び左の横外側に開こうとする状態を抵抗機構により抑えることができ、上方の果樹や配管及び配線に対して楽に作業を行うことができる。
以上のようにして、果樹園や建物内での作業に適した姿勢保持具を得ることができる。
[I]−2
特許文献1では、弾性材が作業者の上体を持ち上げる方向に常に作用しており、作業者が直立状態から上体を前方下方に曲げる場合、作業者は弾性材を引き延ばしながら上体を曲げることになるので(弾性材に抗して上体を曲げることになるので)、作業者が直立状態から上体を前方下方に曲げる際に抵抗を感じることがある。
次に特許文献1では、弾性材が引き延ばされるほど(作業者が上体を大きく前方下方に曲げるほど)、弾性材の持ち上げ力は大きくなるので、作業者が上体を前方下方に曲げた状態を保持する場合、弾性体の持ち上げ力と作業者の上体の重量が均衡する角度は一箇所しかない。
これにより、特許文献1では、作業者が上体を前方下方に曲げた状態を保持する場合、上体を前述の一箇所の角度よりも小さい角度に保持する際に、作業者にとって弾性材の持ち上げ力が不足することになるので、作業者は上体が下がらないように腰等に力を入れる必要がある。逆に上体を前述の一箇所の角度よりも大きい角度に保持する際に、作業者にとって弾性材の持ち上げ力が強すぎることになるので、作業者は上体が上がらないように腰等に力を入れる必要がある。
[I]−3
前項[I]−2の記載に対して、本発明によると、姿勢保持具を装着した状態において保持機構の許容状態により、作業者が右及び左の上腕部を動かすのに伴って、右及び左のアーム部が右及び左の上腕部に追従するように動く状態となる。
これにより、右及び左の上腕部の動作に対して右及び左のアーム部が抵抗になることはないので、姿勢保持具を装着した状態において、作業者は右及び左の上腕部を楽に動かすことができるのであり、右及び左の上腕部を所望の位置に楽に動かせることができるようになって、姿勢保持具の作業性を向上させることができる。
[I]−4
前項[I]−3の記載に対して、次に作業者が右及び左の上腕部を所望の位置に動かした後、作業者が保持機構を保持状態に操作すると、右及び左のアーム部が所望の位置に保持されるので、作業者は右及び左の上腕部を右及び左のアーム部に預けることにより所望の位置に楽に保持することができる。
この場合、作業者が右及び左の上腕部を別の所望の位置に動かした後に、作業者が保持機構を保持状態に操作しても、前述と同様に作業者は右及び左の上腕部を別の所望の位置に楽に保持することができるのであり、姿勢保持具を装着した状態において作業者は右及び左の上腕部を各種の所望の位置において楽に保持することができるようになって、姿勢保持具の作業性を向上させることができる。
さらに、姿勢保持具においてアーム部を駆動する電動シリンダ等を備える必要がないので、軽量で安価な姿勢保持具が得られる。
さらに、本明によると、抵抗機構がバネにより構成されており、作業者の右及び左の上腕部が右及び左の横外側に開くほど、右及び左のアーム部をフレーム部の左右中央側に付勢するバネの変位が大きくなり、このバネの付勢力(抵抗)が大きくなるので、作業者が疲れて作業者の右及び左の上腕部が右及び左の横外側に開く状態を良く抑えることができるようになって、姿勢保持具の作業性を向上させることができる。
II
(構成)
本発明において、
記右及び左のアーム部に作業者の右及び左の上腕部が取り付けられていない状態において、前記右及び左のアーム部が前記フレーム部から前方に離れるほど互いに接近する斜め姿勢となるように、前記バネが設定されていると好適である。
(作用及び発明の効果)
本構成によると、姿勢保持具を装着した状態において、作業者が右及び左の上腕部を平行に延ばすと、バネに変位が発生して、右及び左のアーム部をフレーム部の左右中央側に付勢するバネの付勢力が発生する。
これにより、作業者が右及び左の上腕部を平行に延ばした通常の状態において、右及び左のアーム部がフレーム部の左右中央側に付勢されており、このバネの付勢力が作業者の右及び左の上腕部に掛かるので、作業者の右及び左の上腕部が右及び左の横外側に開く状態が抑えられながら、作業者が右及び左の上腕部を平行に延ばした通常の状態での作業を安定して行えるようになって、姿勢保持具の作業性を向上させることができる。
III
(構成)
本発明において、
前記バネとして板バネを備えて前記フレーム部を構成し、
前記板バネの部分が曲がることにより前記フレーム部の全体が曲がることによって、前記右及び左のアーム部を前記フレーム部の左右中央側に付勢するように構成していると好適である。
(作用及び発明の効果)
本構成によると、右及び左のアーム部をフレーム部の左右中央側に付勢するバネを別途備えなくても、フレーム部が右及び左のアーム部をフレーム部の左右中央側に付勢する機能を備えることになるので、姿勢保持具の構造の簡素化を図ることができる。
IV
(構成)
本発明において、
前記右及び左のアーム部が作業者の右及び左の上腕部の横外側に位置するように構成し、前記フレーム部の左右中央側に向けて開放されたコ字状の受け部を前記右及び左のアーム部に備えて、
前記右及び左のアーム部の受け部に作業者の右及び左の上腕部を挿入することにより、作業者の右及び左の上腕部に前記右及び左のアーム部が取り付けられるように構成していると好適である。
(作用及び発明の効果)
本構成によると、姿勢保持具を装着した状態において、右及び左のアーム部が作業者の右及び左の上腕部の横外側に位置しており、フレーム部の左右中央側に向けて開放されたコ字状の受け部が、右及び左のアーム部に備えられている。
これにより、作業者の右及び左の上腕部を右及び左のアーム部に取り付ける場合、作業者が右及び左の上腕部を横外側に動かして右及び左のアーム部の受け部に挿入することにより、作業者の右及び左の上腕部が容易に右及び左のアーム部に取り付けられた状態となるのであり、姿勢保持具の作業性を向上させることができる。
前項[II]に記載のように、作業者が右及び左の上腕部を平行に延ばした通常の状態において、右及び左のアーム部がフレーム部の左右中央側に付勢されて、このバネの付勢力が作業者の右及び左の上腕部に掛かる構成であると、作業者の右及び左の上腕部が右及び左のアーム部の受け部から抜け難い状態となるのであり、右及び左のアーム部への取付状態が確実なものとなる。
作業者が姿勢保持具を装着した状態を前方から見た斜視図である。 姿勢保持具を後方から見た斜視図である。 姿勢保持具の下フレーム部、縦フレーム部、第1及び第2横フレーム部、架設部材、カバー等を後方上方から見た斜視図である。 姿勢保持具の縦フレーム部、第1及び第2横フレーム部、架設部材、支持部材等を後方上方から見た分解斜視図である。 姿勢保持具の第2横フレーム部、基板、第1アーム部及び保持機構等を前方上方から見た分解斜視図である。 姿勢保持具の基板及び保持機構等を前方上方から見た斜視図である。 姿勢保持具の第2横フレーム部、第1及び第2アーム部、縦受け部、下受け部及び上受け部、操作部等を後方上方から見た分解斜視図である。 姿勢保持具の第1及び第2アーム部、縦受け部、下受け部及び上受け部、操作部等を前方上方から見た斜視図である。 作業者が姿勢保持具を装着した状態を左横方から見た側面図である。 姿勢保持具を上方から見た平面図である。 発明の実施の第1別形態の第2横フレーム部、第1アーム部、電磁クラッチ及びワンウェイクラッチ等を前方上方から見た分解斜視図である。
[1]
図1,2,3に示すように、姿勢保持具は下フレーム部1(フレーム部に相当)、右及び左の縦フレーム部2(フレーム部に相当)、右及び左の第1横フレーム部3(フレーム部に相当)、右及び左の第2横フレーム部4(フレーム部に相当)、右及び左の第1アーム部5(アーム部に相当)、右及び左の第2アーム部6(アーム部に相当)、右及び左の保持機構7(図6参照)、作業者の腰部への固定用の右及び左のベルト8、パッド9、作業者の肩部への固定用の右及び左のベルト10等を備えて構成されている。
以下に、各部の構造について説明する。この場合、説明中の「上」「下」「右」「左」「前」「後」は、作業者が姿勢保持具を装着した状態において、作業者から見て上、下、右、左、前、後を意味している。
[2]
下フレーム部1、右及び左の縦フレーム部2について説明する。
図1,2,3に示すように、下フレーム部1は板金製で箱状に構成されており、保持機構7(ソレノイド23)に電力を供給するバッテリー18が取り付けられ、作業者の腰部への固定用で布製のベルト8が、下フレーム部1の右及び左横部に取り付けられている。合成樹脂製のカバー15が下フレーム部1の後側部に取り付けられており、カバー15によりバッテリー18やベルト8の下フレーム部1への取付部分、後述する縦フレーム部2の下フレーム部1への連結部分が覆われている。
図2,3,4に示すように、板金製の縦フレーム部2が、左右方向に所定間隔を開けて下フレーム部1の右及び左横部に連結されて上方に延出されている。板金製(板バネ製)で平板状の架設部材11(フレーム部、抵抗機構、バネ及び板バネに相当)が、右及び左の縦フレーム部2の上部に亘って連結されており、板金製(板バネ製)の平板状で円弧状の架設部材12(フレーム部、抵抗機構、バネ及び板バネに相当)が、右及び左の縦フレーム部2の上部に亘って架設部材11の上側に位置するように連結されている。
図2,3,4に示すように、下フレーム部1、右及び左の縦フレーム部2、架橋部材11に亘って、正面視長方形状のパッド9が取り付けられている。右の縦フレーム2の上部(パッド9)とベルト8とに亘って右のベルト10が取り付けられ、左の縦フレーム2の上部(パッド9)とベルト8とに亘って左のベルト10が取り付けられている。
[3]
次に、右及び左の第1横フレーム部3、右及び左の第2横フレーム部4について説明する。
図2,3,4に示すように、金属製の第1横フレーム部3がボルト13により縦フレーム部2に連結されて右及び左横外方に延出されている。縦フレーム部2の上部に上下方向の長孔2aが形成されて、ボルト13が縦フレーム部2の長孔2aに挿入されて締め付けられており、縦フレーム部2に対する第1横フレーム部3の位置を、縦フレーム部2の長孔2aに沿って上下方向に調節することができる。
図3及び図4に示すように、硬質の合成樹脂製でブロック状の支持部材14が板金製の第2横フレーム部4の基部4aに取り付けられており、第2横フレーム部4の基部4a及び支持部材14がボルト16により第1横フレーム部3に連結されて、第2横フレーム部4が第1横フレーム部3から右(左)横外方の斜め前方に延出されている。
図3及び図4に示すように、第2横フレーム部4の基部4a及び支持部材14に左右方向の長孔4b,14aが形成されて、ボルト16が第2横フレーム部4及び支持部材14の長孔4b,14aに挿入されて締め付けられている。
これにより、第1横フレーム部3に対する第2横フレーム部4の位置を、第2横フレーム部4及び支持部材14の長孔4b,14aに沿って左右方向(横方向)に調節することができるのであり、第1横フレーム部3に対する第1及び第2アーム部5,6(第2横フレーム4に支持される)の位置を、左右方向(横方向)に調節することができる。
図2及び図3に示すように、合成樹脂製のカバー17が第1横フレーム部3の後側部に取り付けられている。カバー17により架橋部材11,12の縦フレーム部2への連結部分、第2横フレーム部4の基部4a及び支持部材14が覆われている。
[4]
次に、右及び左の第1アーム部5、保持機構7について説明する。
図5及び図6に示すように、第2横フレーム部4の前部4cに基板19が連結されて、第2横フレーム部4の前部4c及び基板19に同芯状の開口部4d,19aが形成されており、基板19の開口部19aの内周部に凸部19bが形成されている。
図5及び図6に示すように、第1アーム部5の基部5aに円板部5bが取り付けられており、第1アーム部5の円板部5bが第2横フレーム部4cの前部4c及び基板19の開口部4d,19aに内側から挿入されて、第1アーム部5の円板部5bが基板19の凸部19bの内側部に接当している。リング状の基板5cが備えられて、ボルト38が第1アーム部5の基部5a、円板部5b及び基板5cに亘って締め付けられており、基板19の凸部19bが第1アーム部5の円板部5b及び基板5cにより挟み込まれている。
これにより、図5及び図6に示すように、第1アーム部5が第2横フレーム部4の前部4c及び基板19の開口部4d,19aの左右軸芯P1周りに、上下に揺動自在に支持されている。基板19の凸部19bが第1アーム部5の円板部5b及び基板5cにより挟み込まれている点、並びに、後述する被係合部20(第1アーム部5の基板5cに連結されている)が基板19の開口部19aの縁部に接当している点により、第1アーム部5は第2横フレーム部4及び基板19から外れない。
図5及び図6に示すように、多数の斜めのギヤ歯を備えた被係合部20が、ボルト38により第1アーム部5の基板5cに連結されて、基板19の左右軸芯P2周りに係合爪部21が揺動自在に支持されており、係合爪部21を被係合部20への係合側に付勢するバネ22が備えられている。
図5及び図6に示すように、基板19にソレノイド23が固定されており、係合爪部21とソレノイド23とに亘って接続部材24が連結されている。ソレノイド23は下フレーム部1に備えられたバッテリー18から電力の供給を受けるのであり、後述する操作部31のリミットスイッチ(図示せず)からの操作信号により、通電状態となって収縮作動する。
これにより、図5及び図6に示すように、係合爪部21が被係合部20に係合する範囲において、第1アーム部5が上方に操作されると、バネ22に抗して係合爪部21が被係合部20から外れ再び被係合部20に係合する状態が繰り返されて、第1アーム部5の上方への動作が許容される(許容状態)。
係合爪部21が被係合部20に係合する範囲において、第1アーム部5が下方に操作されようとしても、係合爪部21と被係合部20との係合により、第1アーム部5の下方への動作は阻止される(保持状態)。ソレノイド23に通電し収縮作動させて係合爪部21を被係合部20から離し操作すると、第1アーム部5を自由に上方及び下方に操作することができる。
図2,5,6に示すように、被係合部20、係合爪部21、バネ22及びソレノイド23等により保持機構7が構成されている。合成樹脂製のカバー25が基板19の横外側部に取り付けられており、カバー25により被係合部20、係合爪部21、バネ22及びソレノイド23、第1アーム部5のボス部5b及び基板5c等が覆われている。合成樹脂製のカバー39が、第1横フレーム部5の基部5aの内側部に取り付けられている。
[5]
次に、右及び左の第2アーム部6について説明する。
図7に示すように、第2アーム部6の上及び下の縁部にレール部6aが構成されて、第2アーム部6の上及び下のレール部6aが第1アーム部5の上及び下の縁部5dに嵌め込まれており、第2アーム部6が第1アーム部5の長手方向(前後方向)に沿ってスライド自在に支持されている。第1アーム部5に対して第2アーム部6を所望の取付位置で固定するノブ付きボルト26が備えられている。このように、第1アーム部5に対する第2アーム部6の位置を前後方向に調節することによって、第1横フレーム部3に対する第2アーム部6の位置を前後方向に調節することができる。
図2,7,8(a)に示すように、第2アーム部6の前部に上下方向の縦受け部27(受け部に相当)が備えられており、縦受け部27の下部から横内側に片持ち状に延出された下受け部28(受け部に相当)が備えられている。第2アーム部6の横内側部、縦受け部27の横内側部及び下受け部28の上面部に、パッド32,33,34が取り付けられている。
図2,7,8(a)に示すように、縦受け部27の上部の前後軸芯P3周りに、L字状の上受け部29(受け部に相当)が揺動自在に支持されて、上受け部29を下方の付勢するバネ30が備えられており、上受け部29は縦受け部27との接当により図8(a)に示す位置から下方には揺動できず、バネ30に抗して図8(b)に示すように上方に揺動できる。これによって、縦受け部27、下受け部28及び上受け部29により、左右中央側に向けて開放されたコ字状(C字状)の受け部が構成されている。
図8(a)に示すように、上受け部29の前部の斜め軸芯P4周りに揺動自在に操作部31が支持されており、バネ(図示せず)により操作部31が下方側に付勢されている。操作部31は、上受け部29のストッパー部(図示せず)により図8(a)に示す位置から下方には揺動できず、バネに抗して図8(a) に示す位置から上方に揺動できるのであり、操作部31の上方への揺動を検出するリミットスイッチ(図示せず)が上受け部29に備えられている。
[6]
次に、姿勢保持具の装着について説明する。
図1及び図2に示すように、作業者は姿勢保持具を背負うようにして、作業者の肩部にベルト10を取り付け、パッド9を作業者の背中部に当て付けて、下フレーム部1を作業者の腰部に当て付ける。ベルト8に面ファスナー(図示せず)(商品名・マジックテープ)が備えられているので、作業者はベルト8を作業者の腰部に巻き付けて面ファスナーにより、下フレーム部1及びベルト8を作業者の腰部に取り付ける。
これにより、下フレーム部1及びベルト8が作業者の腰部に取り付けられ、下フレーム部1から作業者の背中部に沿って縦フレーム部2が上方に延出され、縦フレーム部2から第1及び第2横フレーム部3,4が作業者の肩部に沿って横方に延出された状態となるのであり、下フレーム部1、縦フレーム部2、第1及び第2横フレーム部3,4が作業者の胴体部に取り付けられた状態となる。
次に、第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部の横外側に位置することになるので、上受け部29を上方に操作し、作業者の上腕部を縦受け部27、下受け部28及び上受け部29の中に挿入して、上受け部29を下方に操作する。これにより、第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部に取り付けられた状態となる。
この場合、図1及び図2に示すように、第2横フレーム部4(左右軸芯P1)が作業者の肩部と略同じ高さに位置し、且つ、作業者の肩部の横外側に位置するように、縦フレーム部2に対する第1横フレーム部3の取付位置を事前に上下方向に調節し(前項[3]参照)、第1横フレーム部3に対する第2横フレーム部4の取付位置を左右方向(横方向)に事前に調節しておく(前項[3]参照)。
作業者の肘部が縦受け部27、下受け部28及び上受け部29の少し前方に位置して、作業者の前腕部の曲げ伸ばし動作が支障なく行えるように、第1横フレーム部3に対する第2アーム部6の取付位置を事前に前後方向に調節しておく(前項[5]参照)。
図10の実線に示すように、作業者が姿勢保持具を装着していない状態(作業者の上腕部を縦受け部27、下受け部28及び上受け部29の中に挿入していない状態)において右及び左の第1及び第2アーム部5,6が第2横フレーム部4から前方に離れるほど互いに接近する斜め姿勢になるように、右及び左の縦フレーム部2への架橋部材11,12の連結状態が設定されている。
これにより、図1に示すように、作業者が上腕部を前方に向けている状態において第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部に軽く押し付けられるような状態となるので、作業者の上腕部と第1及び第2アーム部5,6(縦受け部27、下受け部28及び上受け部29)との一体感が増すのであり、作業者の上腕部が縦受け部27、下受け部28及び上受け部29から抜け難くなる。作業者が姿勢保持具を装着していない状態において、架橋部材12が持ち手部となっており、架橋部材12を持つことにより姿勢保持具を容易に持つことができる。
[7]
次に、姿勢保持具の操作について説明する(その1)。
図1及び図2に示すように、作業者が姿勢保持具を装着した状態で、作業者が上腕部を第2アーム部6(下受け部28)に預けても、図6に示すように、係合爪部21が被係合部20に係合することによって、第1及び第2アーム部5,6の下方への動作は阻止されるのであり、作業者は上腕部を所望の位置(「任意の位置」に相当)に保持することができる。
この場合、図1及び図2に示すように、作業者の上腕部から第2アーム部6(下受け部28)に掛かる負荷は、第1アーム部5、第1及び第2横フレーム部3,4、縦フレーム部2及びベルト10を介して、下フレーム部1、ベルト8及びパッド9に伝えられ、作業者の腰部及び背中部や肩部により安定して受け止められて支持される。
特に作業者の肩部にベルト10を取り付けることにより、作業者の背中部において縦フレーム部2及び第1横フレーム部3の左右方向の位置が決められるのであり(作業者の背中部において縦フレーム部2及び第1横フレーム部3が左右方向に動かないのであり)、縦フレーム部2及び第1横フレーム部3が作業者の背中部に離れないように沿わせることができるので、作業者の上腕部から第2アーム部6(下受け部28)に掛かる負荷が無駄なく、下フレーム部1、ベルト8及びパッド9に伝えられる。
次に作業者が上腕部を上方に動かすと(第1及び第2アーム部5,6が上方に操作されると)、バネ22に抗して係合爪部21が被係合部20から外れ再び被係合部20に係合する状態が繰り返されて、第1アーム部5の上方への動作は許容されることになり、第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部に追従するように上方に動く状態となる。
この場合、作業者が上腕部を上方に動かしても、上受け部29が上方に開いて作業者の上腕部が縦受け部27、下受け部28及び上受け部29から上方に外れずに、第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部に追従するように、バネ30の付勢力が設定されている。
次に作業者が前述のように上腕部を上方に動かした後に上腕部を止めると、図6に示すように、係合爪部21が被係合部20に係合して、第1及び第2アーム部5,6の下方への動作は阻止されるのであり、作業者は上腕部を所望の位置(作業者が上腕部を上方に動かした後に上腕部を止めた位置)に保持することができる。
次に作業者が前腕部を上腕部側に曲げて前腕部により操作部31を上方に操作すると、操作部31の上方への揺動を検出するリミットスイッチの操作信号により、ソレノイド23に通電し、ソレノイド23が収縮作動して、係合爪部21が被係合部20から離し操作される。
これにより、作業者が上腕部を上方及び下方に動かすと、第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部に追従するように上方及び下方に動くのであり、作業者が操作部31の上方への操作を止めると、ソレノイド23への通電が止められて、前述のようにバネ22の付勢力により係合爪部21が被係合部20に係合する。
[8]
次に、姿勢保持具の操作について説明する(その2)。
図5及び図6に示すように、被係合部20においてギヤ歯が存在する領域は限られており、被係合部20においてギヤ歯が存在しない領域(係合爪部21が被係合部20(ギヤ歯)に係合しない領域)が、被係合部20の上側及び下側に存在する。被係合部20においてギヤ歯が存在しない領域において、ソレノイド23に関係なく係合爪部21は機能しない状態となる。
この場合、図9に示すように、縦フレーム部2の延出方向と直交する方向、言い換えると作業者が姿勢保持具を装着した状態での水平位置A1に対して、所定角度だけ上方に設定された上方設定位置A2に第1及び第2アーム部5,6を動かすと、係合爪部21が被係合部20の上端部に位置する状態となる。水平位置A1に対して、所定角度だけ下方に設定された下方設定位置A3に第1及び第2アーム部5,6を動かすと、係合爪部21が被係合部20の下端部に位置する状態となる。
これにより、図9に示すように、上方設定位置A2よりも上方の範囲、及び下方設定位置A3よりも下方の範囲において、係合爪部21は被係合部20に係合しないので、作業者は操作部31の操作に関係なく上腕部(第1及び第2アーム部5,6)を上方及び下方に自由に動かすことができる(操作部31の操作に関わらず保持機構7が第1及び第2アーム部5,6の動作を許容する状態に相当)。
この場合、水平位置A1と下方設定位置A3との間の角度よりも、水平位置A1と上方設定角度A2との間の角度とが大きなものとなるように、上方設定角度A2が高い位置に設定されている。
第1及び第2アーム部5,6を作業者の上腕部に取り付けない状態で作業を行う場合、第1及び第2アーム部5,6を上方設定位置A2に置いておくことにより(係合爪部21が被係合部20の上端部に係合することにより、第1及び第2アーム部5,6は上方設定位置A2から下降しない)、作業者は自由に作業を行うことができる。
作業者が姿勢保持具を装着した状態で疲れてくると、作業者の上腕部が下方に下がろうとするのに加えて、右(左)の横外側に開こうとする傾向がある。
この場合、図10の一点鎖線に示すように、作業者の上腕部(第1及び第2アーム部5,6)が右(左)の横外側に開こうとすると、架設部材11,12が曲がる状態となり、これに伴って縦フレーム部2が上下軸芯周りに捩られる状態(曲がる状態)となるので、架設部材11,12及び縦フレーム部2の抵抗により、作業者の上腕部(第1及び第2アーム部5,6)が右(左)の横外側に開こうとする状態が抑えられる。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]の被係合部20、係合爪部21、バネ22及びソレノイド23等に代えて、以下に示すようにして保持機構7を構成してもよい。
図11に示すように、第2横フレーム部4に支持軸35が摩擦式の電磁クラッチ36を介して支持されており、第1及び第2アーム部5,6の上方への動作を許容し、且つ、第1及び第2アーム部5,6の下方への動作を阻止するワンウェイクラッチ37を介して、第1及び第2アーム部5,6が支持軸35に取り付けられている。
図11に示すように、電磁クラッチ36はバネ(図示せず)により接続状態に付勢されており、電磁クラッチ36の接続状態において、支持軸35は第2横フレーム部4に回転不能に保持される。この状態において、ワンウェイクラッチ37の機能により、作業者の上腕部(第1及び第2アーム部5,6)を上方に動かすことができる。作業者が上腕部を第2アーム部6(下受け部28)に預けると、ワンウェイクラッチ37の機能により、第1及び第2アーム部5,6の下方への動作は阻止されて、作業者は上腕部を所望の位置に保持することができる。
図11に示すように、作業者が操作部31を上方に操作すると、電磁クラッチ36に通電して、電磁クラッチ36が遮断状態に操作される。この状態においてワンウェイクラッチ37は機能しなくなり、支持軸35が第2横フレーム部4の左右軸芯P1周りに自由回転する状態となる。これにより、作業者が上腕部を上方及び下方に動かすと、第1及び第2アーム部5,6が作業者の上腕部に追従するように上方及び下方に動くのであり、作業者が操作部31の上方への操作を止めると、電磁クラッチ36への通電が止められて、電磁クラッチ36が接続状態となる。
前述の摩擦式の電磁クラッチ36に代えて、ドッグクラッチ型式の接続クラッチ(図示せず)や、リングギヤ(図示せず)に爪部やピンを咬合させる接続クラッチ(図示せず)により、咬合式の接続機構を構成してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、操作部31を上受け部29に備えるのではなく、操作部31を縦受け部27や下受け部28に備えてもよい。第2横フレーム部4や第2アーム部6からハーネス(図示せず)を延長し、ハーネスの端部に操作部31を接続して、作業者が掌で操作部31を握って操作するように構成してもよい。
[発明の実施の第3別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態][発明の実施の第2別形態]において、上受け部29を前後軸芯P3周りに揺動自在に支持するのではなく、上受け部29を縦受け部27に揺動しないように固定してもよい。このように構成した場合、上受け部29と下受け部38との間の開放部分の間隔を少し大きく設定して、作業者が上腕部を縦受け部27、下受け部28及び上受け部29の中に容易に入れることができるように構成してもよい。
[発明の実施の第4別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第3別形態]において、支持部材14を厚みの異なるものに変更することにより、第1横フレーム部3に対する第2横フレーム部4、第1及び第2アーム部5,6の位置を前後方向に調節できるように構成してもよい。
[発明の実施の第5別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第4別形態]において、縦受け部27、下受け部28及び上受け部29が一体で、第2アーム部6の前部の左右軸芯周りに上下角度を変更できるように構成してもよい。
[発明の実施の第6別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]〜[発明の実施の第5別形態]において、板バネ製の架設部材11,12に代えて以下に示すように構成してもよい。
架設部材11,12を、右部分、左部分、右及び左部分を上下軸芯周りに揺動自在に連結するヒンジ部分により構成して、架設部材11,12の右及び左部分を縦フレーム部2又は第1横フレーム部3に連結する。架設部材11,12のヒンジ部分により右及び左の第1及び第2横フレーム部3,4、第1及び第2アーム部5,6が互いに接近及び離間できるように構成し、架設部材11,12のヒンジ部分にコイルバネ(抵抗機構及びバネに相当)を取り付ける。
これにより、作業者が姿勢保持具を装着していない状態(作業者の上腕部を縦受け部27、下受け部28及び上受け部29の中に挿入していない状態)において、右及び左の第1及び第2アーム部5,6が第1横フレーム部4から前方に離れるほど互いに接近する斜め姿勢になるように、架設部材11,12のヒンジ部分のコイルバネを設定する。
作業者が姿勢保持具を装着した状態で疲れてきて、作業者の上腕部が下方に下がろうとするのに加えて、右(左)の横外側に開こうとすると、架設部材11,12のヒンジ部分のコイルバネの抵抗、並びに、縦フレーム部2が上下軸芯周りに捩られる状態(曲がる状態)となることによる抵抗により、作業者の上腕部(第1及び第2アーム部5,6)が右(左)の横外側に開こうとする状態が抑えられる。
果樹園や建物内での作業時において作業者が装着して使用するもので、作業者の上腕部や腰部、膝部の負荷を軽減する姿勢保持具に適用できる。
1,2,3,4,11,12 フレーム部
5,6 アーム部
7 保持機構
11,12 抵抗機構、バネ、板バネ
27,28,29 受け部
31 操作部
P1 左右軸芯

Claims (4)

  1. 作業者の背中部に取り付けられるフレーム部と、前記フレーム部の右及び左部から前方に延出されるもので作業者の右及び左の上腕部に取り付けられる右及び左のアーム部とを備え、
    前記右及び左のアーム部を、前記フレーム部の右及び左部の左右軸芯周りに上下に揺動自在、且つ、左右方向に開くように移動自在に構成し、
    前記右及び左のアーム部の横外側への動作に対して抵抗を与える抵抗機構と、
    前記アーム部に取り付けられる作業者の上腕部の動作に伴う前記アーム部の上下動作を許容する許容状態と、前記フレーム部に対してアーム部を任意の位置で保持する保持状態とに切換自在な保持機構と、
    作業者に操作されることにより前記保持機構を操作する操作部とを備え
    前記抵抗機構が、前記右及び左のアーム部を前記フレーム部の左右中央側に付勢するバネにより構成されている姿勢保持具。
  2. 前記右及び左のアーム部に作業者の右及び左の上腕部が取り付けられていない状態において、前記右及び左のアーム部が前記フレーム部から前方に離れるほど互いに接近する斜め姿勢となるように、前記バネが設定されている請求項1に記載の姿勢保持具。
  3. 前記バネとして板バネを備えて前記フレーム部を構成し、
    前記板バネの部分が曲がることにより前記フレーム部の全体が曲がることによって、前記右及び左のアーム部を前記フレーム部の左右中央側に付勢するように構成している請求項1または2に記載の姿勢保持具。
  4. 前記右及び左のアーム部が作業者の右及び左の上腕部の横外側に位置するように構成し、前記フレーム部の左右中央側に向けて開放されたコ字状の受け部を前記右及び左のアーム部に備えて、
    前記右及び左のアーム部の受け部に作業者の右及び左の上腕部を挿入することにより、作業者の右及び左の上腕部に前記右及び左のアーム部が取り付けられるように構成している請求項1〜3のいずれか一つに記載の姿勢保持具。
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