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JP5910096B2 - 車両用灯具 - Google Patents
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本発明は車両用灯具に係り、導光板と発光素子とから構成され、たとえばクリアランスランプ、ディタイムランニングランプ等として用いられる車両用灯具に関する。
このような車両用灯具は、たとえば、下記特許文献1に開示されるように、導光板の一端側の側壁面に発光素子を対向させて配置させ、導光板の内側湾曲辺の側壁面を光反射面とし、導光板の外側湾曲辺の側壁面を光出射面として構成するようになっている。
ここで、当該光反射面として、たとえば、導光板の内側湾曲辺の側壁面に沿って並設された多数のプリズムを有するプリズム面で構成されている。
このように構成された灯具は、導光板内に入射される発光素子の光が、該光反射面および光出射面によって反射されながら導光板の他端側に導かれる光路(第1光路と称する場合がある)とともに、前記光反射面で反射された光が前記光出射面を通して導光板の外側へ出射される光路(第2光路と称する場合がある)を有するように構成されている。これにより、前記光出射面は、導光板の一端から他端にかけて光出射の量がほぼ均一な光照射面として機能するようなっている。
なお、このような車両用灯具としては、たとえば特許文献2に開示されるものも知られている。特許文献2には、平板状からなる導光板の一端の側壁面から発光素子からの光を導き、該導光板の一方の面にプリズムからなる光反射面を形成することにより、他方の面を光出射面として構成するようにしたものである。
特開2009-032564号公報 特開2011-198536号公報
しかし、上述した車両用灯具は、板厚がほぼ均一な板状からなる導光板の内側湾曲辺の側壁面を光反射面とし外側湾曲辺の側壁面を光出射面としているため、導光板の光反射面は、光照射面と対向するようにして構成されたものとなっている。このため、該車両用灯具を光出射面側から観た場合に、光出射面を構成するプリズム面に形成された多数の凹凸が導光板を通して直接に目視されるようになっている。したがって、灯具の点灯・非点灯時において、導光板のプリズム面に形成された多数の凹凸が目視され、光照射面(光出射面)の見栄えが充分でないという不都合を有していた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、光照射面を通してプリズム面が目視されるのを回避させ、当該光照射面の見栄えの向上を図った車両用灯具を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、まず、導光板のプリズム面と対向する面を光反射面として構成し、この光反射面と隣接して形成する光出射面を、導光板に設けた突起部の一面で構成することによって、前記光反射面からの光を前記光出射面に導くようにするとともに、前記突起部の他の面に形成した光反射面を、導光板の一端に設けられた発光素子の光を導光板の他端側へ導くように寄与させるように構成したものである。
このように構成した灯具は、導光板の光出射面が、プリズム面と対向して形成した光反射面に隣接して形成され、該光出射面には、前記光反射面からの光を導くように構成していることから、光照射面(光出射面)からはプリズム面が直接に目視されない構造とできる。この場合、前記光出射面は、この光出射面に入射した発光素子からの光をプリズム面側に反射させて該光を導光板の他端側に導く機能を有さなくなるが、導光板の突起部の前記光出射面以外の他の面に形成した光反射面によって同様の機能をもたせるようにしている。
本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明の車両用灯具は、長手方向辺における対向する各側壁面の一方にプリズム面が形成され、前記プリズム面を内側とする弧状をなす導光板と、前記導光板の端部の側壁面に配置された発光素子とから構成され、前記導光板の前記プリズム面と対向する面を第1光反射面とし、前記第1反射面に隣接して形成する光出射面と、前記光出射面と隣接する第2光反射面と、前記光出射面および前記第2光反射面と対向して位置づけられる第3光反射面とを、前記導光板に設けた突起部によって構成し、前記発光素子からの光が前記導光板の他方の端部に導かれる光路を第1光路とし、前記発光素子からの光が前記光出射面へ導かれる光路を第2光路とした場合、前記第1光路は、少なくとも、前記第1光反射面、前記第2光反射面、前記第3光反射面、前記第1反射面を経て前記プリズム面へ出射される光路を構成し、前記第2光路は、少なくとも、前記プリズム面、前記第1光反射面、前記第3反射面を経て前記光出射面へ出射される光路を構成することを特徴とする。
(2)本発明の車両用灯具は、(1)の構成において、前記第3光反射面は金属蒸着膜が形成されていることを特徴とする。
このように構成した車両用灯具によれば、光照射面を通してプリズム面が目視されるのを回避でき、当該光照射面の見栄えの向上を図ることができるようになる。
本発明の車両用灯具の実施形態1の構成を示す構成図である。 本発明の車両用灯具が適用されるヘッドランプの正面図である。 本発明の車両用灯具における光路を示す図である。 本発明の車両用灯具の光照射面(光出射面)から照射される光のビームパターンを示した図である。 本発明の車両用灯具の実施形態2の構成を示す構成図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。
(実施形態1)
<ヘッドランプの概略構成>
図2は、本発明の車両用灯具が具備されるたとえば自動車のヘッドランプ(前照灯)の概略を示した正面図である。該ヘッドランプは、複数の車両用灯具が具備されたいわゆるコンビネーション型のランプとなっている。図2に示すヘッドランプ10は自動車を前方から観た場合にたとえば右側に取り付けられたものを示している。
図2において、ランプボディ11があり、このランプボディ11は、前方部が開口されたランプ室12を備えて構成されている。ランプ室12には、たとえば、すれ違いビームランプ13、走行ビームランプ14、およびクリアランスランプ30が配置されている。
すれ違いビームランプ13は、たとえば、回転楕円面を有するリフレクタ(図示せず)内に光源(図示せず)が配置され、該リフレクタの前面にレンズ13Aが取り付けられることによって構成され、ランプ室12ズんクラョン型のヘッドにおいてたとえば上段の位置に配置されている。走行ビームランプ14は、たとえば、図中左右に延在し上下方向等の断面が放物面として形成されるリフレクタ14A内に光源14Bが配置されることによって構成され、ランプ室12においてたとえば中段の位置に配置されている。クリアランスランプ30は、図中左右に延在する導光板33と、この導光板33の一端A(他端を図中符号Bで示す)側に配置されるたとえば発光ダイオードからなる発光素子35とによって構成され、ランプ室12においてたとえば下段の位置に配置されている。導光板33は、その厚さ方向を図中上下方向に一致づけられて配置され、自動車の前方に指向される側壁面を光照射面31として機能させるようになっている。クリアランスランプ30は、発光素子35からの光が導光板33の内部に導かれた後に、光照射面31である前記側壁面とこの側壁面と対向する他の側壁面(図1(a)にて符号36で示す)との間に反射を繰り返しながら、前記光照射面31から光が出射され、これにより、前記光照射面31の一端Aから他端Bにかけてほぼ均一な輝度が図れるように構成されている。なお、このクリアランスランプ30については後にさらに詳述する。
そして、ランプボディ11の開口部には、前面レンズ18が取り付けられ、すれ違いビームランプ13、走行ビームランプ14、およびクラアランスランプ30からの光は、該前面レンズ18を通して自動車の前方に出射されるようになっている。なお、図2に示すランプボディ11の開口部は、自動車の流線型デザインに合わせて、図中左側端部及び下側端部が自動車の前方に位置づけられ、図中右側端部および上側端部が自動車の後方に位置づけられるようにスラントして構成されている。そして。前面レンズ18もランプボディ11の開口部の形状に合わせた湾曲形状となっている。
<クリアランスランプ>
図1(a)は、前記クリアランスランプ30の外観を示す斜視図である。上述したように、クリアランスランプ30は、弧状をなす導光板33と、この導光板33の一端部に配置される発光素子35とから構成されている。弧状をなす導光板33の外側の長手方向辺における側壁面には光照射面(光出射面)31を有するとともに内側の長手方向辺における側壁面にはプリズム面36を備えるようになっている。
図1(b)は、図1(a)のb−b線における断面図である。図1(b)において、導光板33は、前記光照射面31が形成されている側において、プリズム面36と対向する面が第1光反射面41として形成され、この第1光反射面41と隣接する前記光照射面(光出射面)31と、この光照射面(光出射面)31と隣接する第2反射面42と、前記光照射面(光出射面)31と前記第2光反射面42と対向して位置づけられる第3反射面とを、前記導光板33と一体に設けられた突起部37の各面によって構成するようになっている。ここで、光照射面(光出射面)31はプリズム面36とほぼ平行となるように構成され、この光照射面(光出射面)31と隣接される第1光反射面41および第2反射面42は、いずれも、プリズム面36側に約45°の角度で傾倒するようにして形成されている。また、第2光反射面42と第3光反射面43の境界部は前記突起部37の頂角を構成するようになっており、第3光反射面43は第1光反射面41とほぼ平行となるように形成されている。
図1(c)は、図1(a)に示したクリアランスランプ30を裏面側から観た図であり、導光板33の一端側に配置された発光素子35からの光が、導光板33内にて反射を繰り返しながら導光板33の他端側に導かれるとともに、プリズム面36からの光が光照射面(光出射面)31を通して導光板33の外側に出射される一つの光路Aを示している。なお、図1(d)は、図1(c)の実線丸で囲んだ部分の拡大図を示したものであり、プリズム面36は、導光板33の長手方向に沿って多数の凹凸部36Aを形成することによって構成されている。
図3(a)、(b)、(c)は、クリアランスランプ30において、導光板33における発光素子35からの光の経路を示した説明図である。
図3(a)は、図1(c)に示す図と同一であるが、図3(a)に示す光路Aを、発光素子35からの光が導光板33の他方の端部(発光素子35が配置された側と反対側の端部)に導かれる光路(第1光路A’)と、発光素子35からの光が光照射面(光出射面)31へ導かれる光路(第2光路A”)とに区別して示している。
図3(b)は、図1(b)と対応づけて描いた図に、第1光路A’を奥行方向のものをも含めて描いた説明図である。図3(b)において、発光素子35あるいはプリズム面36からの光は、第1光反射面41で反射された後に、第2光反射面42、第3光反射面43で反射され、さらには第1光反射面41で反射されてプリズム面36に戻るようになる。このような行程は、導光板33の発光素子35とは反対側の端部に及んで繰り返えされるようになる。
図3(c)は、図1(b)と対応づけて描いた図に、第2光路A”を奥行方向のものをも含めて描いた説明図である。図3(c)において、プリズム面36から反射される光の一部は、第1光反射面41で反射された後に、第3光反射面43で反射され、光照射面(光出射面)31を通して導光板33の外側へ出射されるようになる。このような行程は、導光板33の一端から他端に亘って形成されたプリズム面36の部分においてなされるようになっている。
なお、図4は、上記クリアランスランプ30において、その光照射面(光出射面)31から照射される光のビームパターンを示した図であり、導光板33の一端から他端に亘って形成された光照射面(光出射面)31において、その水平線(H線)と垂直線(V線)と交わる中心部が最も明るく光るようになるが、ほぼ均一な光照射が得られることが判明した。
このように構成されたクリアランスランプ30の導光板33は、図1(b)に示すように、光照射面(光出射面)31がプリズム面36と対向することのない配置となっていることから、光照射面(光出射面)31を通してプリズム面36を直接目視できない構成となっている。また、プリズム面36と対向する第1光反射面41を通して該プリズム面36を目視しようとしても、図中矢印αで示すように、該第1光反射面41で全反射が生じて該プリズム面36を目視することができないようになっている。
これにより、光照射面31を通してプリズム面36が目視されるのを回避でき、また、面発光しているような見栄えを創出することができ、当該光照射面31の見栄えの向上を図ることができるようになる。
(実施形態2)
図5は、本発明の車両用灯具の実施形態2を示した図で、図1(b)に対応させて描いた構成図である。図1(b)の場合と比較して異なる構成は、導光板33の第3光反射面43に金属蒸着膜50を形成していることにある。
このようにした場合、発光素子35が非点灯の場合にあっても、太陽光等の外光が第1光反射面41から入射された太陽光等の外光が第3光反射面43によって反射され易くなり、この光が光照射面31を通して導光板33の外方に出射されることから、比較的明るく見え、光照射面31の見栄えの向上を図ることができる効果を奏する。なお、この金属蒸着膜50には、着色がなされていてもよいことはいうまでもない。光照射面31の見栄えの向上をさらに図ることができるからである。
(実施形態2)
上述した実施例では、導光板33の一端においてのみ発光素子35を配置させた構成としたものである。しかし、これに限定されることはなく、導光板33の他端においても配置させるようにしてもよいことはいうまでもない。同様の効果が得られるからである。
(実施形態3)
実施態様1では、本発明の車両用灯具をクリアランスランプ30として構成したものである。しかし、これに限定されることはなく、たとえばディタイムランニングランプ、あるいはフロントターンランプ等の他の車両用灯具にも適用できることはいうまでもない。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10……ヘッドランプ、11……ランプボディ、12……ランプ室、13……すれ違いビームランプ、13A……レンズ、14……走行ビームランプ、14A……リフレクタ、14B……光源、18……前面レンズ、30……クリアランスランプ、31……光照射面(光出射面)、33……導光板、35……発光素子、36……プリズム面、37……突起部、41……第1反射面、42……第2反射面、43……第3反射面、50……金属蒸着膜。

Claims (2)

  1. 長手方向辺における対向する各側壁面の一方にプリズム面が形成され、前記プリズム面を内側とする弧状をなす導光板と、前記導光板の端部の側壁面に配置された発光素子とから構成され、
    前記導光板の前記プリズム面と対向する面を第1光反射面とし、前記第1反射面に隣接して形成する光出射面と、前記光出射面と隣接する第2光反射面と、前記光出射面および前記第2光反射面と対向して位置づけられる第3光反射面とを、前記導光板に設けた突起部によって構成し、
    前記発光素子からの光が前記導光板の他方の端部に導かれる光路を第1光路とし、前記発光素子からの光が前記光出射面へ導かれる光路を第2光路とした場合、
    前記第1光路は、少なくとも、前記第1光反射面、前記第2光反射面、前記第3光反射面、前記第1反射面を経て前記プリズム面へ出射される光路を構成し、前記第2光路は、少なくとも、前記プリズム面、前記第1光反射面、前記第3反射面を経て前記光出射面へ出射される光路を構成することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記第3光反射面は金属蒸着膜が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
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