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JP5910099B2 - 干渉フィルター、光学モジュールおよび電子機器 - Google Patents
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JP5910099B2 - 干渉フィルター、光学モジュールおよび電子機器 - Google Patents

干渉フィルター、光学モジュールおよび電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、干渉フィルター、光学モジュールおよび電子機器に関する。
基板の対向する面に、反射膜(光学膜)を対向配置する干渉フィルターが知られている。このような干渉フィルターは、平行に保持された一対の基板と、この一対の基板上に一定間隔のギャップを有するように形成された一対の反射膜とを備える。
このような干渉フィルターでは、一対の反射膜間で光を反射させ、ギャップに応じた特定波長の光を透過させ、その他の波長の光を干渉により打ち消し合わせることで、入射光から特定波長の光を分光している。
例えば、特許文献1に開示された干渉フィルター(可変干渉フィルター)では、反射膜としてAu,Al,Cuなどの金属薄膜が用いられている。
特開平2−12218号公報
干渉フィルターの分光精度を確保するために反射膜として求められる機能として、光の高い反射特性、および透過特性がある。また、経時変化により反射特性および透過特性が低下しないことが必要である。
しかしながら、金属薄膜の反射膜として反射特性と透過特性という、相反する特性を満足し、さらに耐久性を兼ね備えた反射膜の設定は難しい。特に反射膜の透過率が低いと、透過光の光検出器での検出にノイズが含まれ、分光精度が低下する。このため、反射特性および透過特性を満足し、分光精度を長期間維持する反射膜の構成が望まれている。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
本発明の一態様の干渉フィルターは、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜を備え、前記反射膜は、銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、前記Ag−Sm−Cu合金膜は、Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上30nm未満であることを特徴とする。
[適用例1]本適用例にかかる干渉フィルターは、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜を備え、前記反射膜は、銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、前記Ag−Sm−Cu合金膜は、Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることを特徴とする。
干渉フィルターにおける反射膜は光を透過する透過特性と光を反射する反射特性を有し、例えば外部より一方の反射膜を透過して2つ(一対)の反射膜の間に入射した光は、反射膜間で反射をし、特定の波長の光を一方あるいは他方の反射膜から通過させる。
本適用例によれば、干渉フィルターにおいて、ギャップを介して対向する反射膜が、Ag−Sm−Cu合金膜を含んでいる。
そして、Ag−Sm−Cu合金膜が上記組成となっているので、プロセス加工や経時変化による特性の低下が小さくなり、干渉フィルターの性能低下がより確実に抑制される。なお、SmおよびCuの含有量が0.1原子%未満であると、プロセス加工や経時変化による反射率低下が大きくなる。SmおよびCuの含有量が0.5原子%を超えると、反射率が低くなる。さらに、SmおよびCuの含有量の合計が、1.0原子%を超えると、反射率が低くなる。
さらに、Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることから、反射膜は光の反射特性に加えて透過特性を有し、特に良好な透過特性を得ることができ、性能を満足する干渉フィルターの良好な分光精度を確保できる。
[適用例2]上記適用例にかかる干渉フィルターにおいて、前記反射膜は前記Ag−Sm−Cu合金膜の単層膜であることが望ましい。
この構成によれば、反射膜は、Ag−Sm−Cu合金膜で形成された単層膜なので、反射膜は、可視光波長範囲において、広い波長域で高い反射率を示す。なお、本発明において、可視光波長範囲は、400nm以上700nm以下の範囲とする。
[適用例3]上記適用例にかかる干渉フィルターにおいて、前記反射膜を支持する透光性の基板を備え、前記反射膜は、誘電体膜および前記Ag−Sm−Cu合金膜を含み、前記基板に近い位置から前記誘電体膜、前記Ag−Sm−Cu合金膜の順に設けられていることが望ましい。
この構成によれば、反射膜は、基板側から誘電体膜、Ag−Sm−Cu合金膜の順に設けられているので、誘電体膜が設けられていない場合に比べて、可視光波長範囲のうちの短波長側の反射率を向上させることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる干渉フィルターにおいて、前記反射膜は、前記Ag−Sm−Cu合金膜を保護する保護膜を含むことが望ましい。
この構成によれば、Ag−Sm−Cu合金膜を保護する保護膜を有するため、プロセス加工や経時変化による反射膜中の合金膜の反射率低下がさらに小さくなり、干渉フィルターの性能低下がさらに抑制される。
[適用例5]本適用例にかかる干渉フィルターは、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜を備え、前記反射膜は、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜を含み、前記Ag−Bi−Nd合金膜は、Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含有し、Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含有し、前記Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることを特徴とする。
本適用例によれば、干渉フィルターにおいて、ギャップを介して対向する反射膜が、Ag−Bi−Nd合金膜を含んでいる。
そして、Ag−Bi−Nd合金膜が上記組成となっているので、プロセス加工や経時変化による特性の低下が小さくなり、干渉フィルターの性能低下がより確実に抑制される。なお、BiおよびNdの含有量が0.1原子%未満であると、プロセス加工や経時変化による反射率低下が大きくなる。Biの含有量が3.0原子%を超えると、またはNdの含有量が5.0原子%を超えると、反射率が低くなる。
さらに、Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることから、反射膜は光の反射特性に加えて透過特性を有し、特に良好な透過特性を得ることができ、性能を満足する干渉フィルターの良好な分光精度を確保できる。
[適用例6]上記適用例にかかる干渉フィルターにおいて、前記反射膜は前記Ag−Bi−Nd合金膜の単層膜であることが望ましい。
この構成によれば、反射膜は、Ag−Bi−Nd合金膜で形成された単層膜なので、反射膜は、可視光波長範囲において、広い波長域で高い反射率を示す。なお、本発明において、可視光波長範囲は、400nm以上700nm以下の範囲とする。
[適用例7]上記適用例にかかる干渉フィルターにおいて、前記反射膜を支持する透光性の基板を備え、前記反射膜は、誘電体膜および前記Ag−Bi−Nd合金膜を含み、前記基板に近い位置から前記誘電体膜、前記Ag−Bi−Nd合金膜の順に設けられていることが望ましい。
この構成によれば、反射膜は、基板側から誘電体膜、Ag−Bi−Nd合金膜の順に設けられているので、誘電体膜が設けられていない場合に比べて、可視光波長範囲のうちの短波長側の反射率を向上させることができる。
[適用例8]上記適用例にかかる干渉フィルターにおいて、前記反射膜は、前記Ag−Bi−Nd合金膜を保護する保護膜を含むことが望ましい。
この構成によれば、Ag−Bi−Nd合金膜を保護する保護膜を有するため、プロセス加工や経時変化による反射膜中の合金膜の反射率低下がさらに小さくなり、干渉フィルターの性能低下がさらに抑制される。
[適用例9]本適用例にかかる光学モジュールは、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、を備え、前記反射膜は、銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、前記Ag−Sm−Cu合金膜は、Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることを特徴とする。
この光学モジュールによれば、反射膜が、上記組成のAg−Sm−Cu合金膜を含み、厚みが10nm以上40nm以下である。
このことから、反射膜の性能低下が抑制され、良好な透過特性を得ることができ、反射膜を透過した所望波長の光の光量を正確に検出部で検出する光学モジュールを提供できる。
[適用例10]本適用例にかかる光学モジュールは、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、を備え、前記反射膜は、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜を含み、前記Ag−Bi−Nd合金膜は、Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含有し、Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含有し、前記Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることを特徴とする。
この光学モジュールによれば、反射膜が、上記組成のAg−Bi−Nd合金膜を含み、厚みが10nm以上40nm以下である。
このことから、反射膜の性能低下が抑制され、良好な透過特性を得ることができ、反射膜を透過した所望波長の光の光量を正確に検出部で検出する光学モジュールを提供できる。
[適用例11]本適用例にかかる電子機器は、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、前記検出部にて検出された光の光量に基づいて、分析処理を実施する処理部と、を有し、前記反射膜は、銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、前記Ag−Sm−Cu合金膜は、Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることを特徴とする。
この電子機器によれば、反射膜が、上記組成のAg−Sm−Cu合金膜を含み、厚みが10nm以上40nm以下である。
このことから、反射膜の性能低下が抑制され、良好な透過特性を得ることができ、反射膜を透過した所望波長の光の光量を正確に検出部で検出できる。そして、正確な光量に基づいて、正確な分析処理を実施する電子機器を提供できる。
[適用例12]本適用例にかかる電子機器は、ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、前記検出部にて検出された光の光量に基づいて、分析処理を実施する処理部と、を有し、前記反射膜は、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜を含み、前記Ag−Bi−Nd合金膜は、Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含有し、Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含有し、前記Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることを特徴とする。
この電子機器によれば、反射膜が、上記組成のAg−Bi−Nd合金膜を含み、厚みが10nm以上40nm以下である。
このことから、反射膜の性能低下が抑制され、良好な透過特性を得ることができ、反射膜を透過した所望波長の光の光量を正確に検出部で検出できる。そして、正確な光量に基づいて、正確な分析処理を実施する電子機器を提供できる。
第1実施形態における干渉フィルターとしてのエタロンの概略構成を示す平面図。 第1実施形態の概略構成を示す断面図。 Ag−Sm−Cu合金膜の膜厚における透過波長と透過率の関係を示すグラフ。 Ag−Bi−Nd合金膜の膜厚における透過波長と透過率の関係を示すグラフ。 第1実施形態の変形例の概略構成を示す断面図。 第2実施形態における干渉フィルターとしてのエタロンの概略構成を示す断面図。 第3実施形態における電子機器としての測色装置の構成を示すブロック図。 第4実施形態における電子機器としてのガス検出装置の構成を示す断面図。 第4実施形態におけるガス検出装置の回路ブロック図。 第5実施形態における電子機器としての食物分析装置の構成を示すブロック図。 第6実施形態における電子機器としての分光カメラの構成を示す斜視図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。
[第1実施形態]
本実施形態では、干渉フィルターとして波長可変干渉フィルターを例にとって説明する。波長可変干渉フィルター(以下、エタロンと呼ぶことがある)は反射膜間のギャップを変化させることのできる干渉フィルターである。
図1は本実施形態のエタロンの概略構成を示す平面図である。図2は図1のA−A断線に沿う断面図である。
(エタロン1の概略構成)
図1に示すように、エタロン1は、平面視で正方形状の板状の光学部材であり、一辺が例えば10mmに形成されている。このエタロン1は、図2に示すように、第1基板10、第2基板20を備えている。
これらの第1基板10、第2基板20は、それぞれ例えば、石英ガラス、ソーダガラス、結晶性ガラス、鉛ガラス、カリウムガラス、ホウケイ酸ガラス、無アルカリガラスなどの各種ガラス、水晶などの透光性の基材からなり、板状の基材をエッチングすることにより形成されている。
そして、エタロン1は、第1基板10と第2基板20とが接合されて一体に構成される。この接合には、第1基板10、第2基板20の接合部分に設けられた接合膜30が結合することにより固定される。接合膜30としては、ポリオルガノシロキサンを主材料としたプラズマ重合膜が採用されている。
また、上記以外の接合方法では、接着剤などの粘着性材料による接合、金属膜と金属膜による接合などが利用できる。
第1基板10は、厚みが例えば500μmの基材をエッチング加工して形成される。この第1基板10には、エッチングにより円形状に窪んだ第1凹部11が設けられている。
第1凹部11の底部には中央に円柱状に突出した反射膜形成部13を備え、反射膜形成部13の周りに一段低く形成された電極形成部12が設けられている。
そして、第1凹部11の反射膜形成部13には第1反射膜15が設けられている。この第1反射膜15は光の反射特性と透過特性とを有し、単層膜の金属薄膜により形成されている。
そして、電極形成部12には、平面視で第1反射膜15を取り巻くようにリング状の第1駆動電極14が形成されている。また、第1駆動電極14は引き出し電極18に接続されている。
第1駆動電極14および引き出し電極18は導電膜であり、例えばITO(Indium Tin Oxide)膜が用いられる。また、これらの導電膜はCr膜を下地とし、その上にAu膜を積層したCr/Au膜などを用いても良い。
引き出し電極18は第1基板10の四隅のうちの一つの隅部に形成された接続パッド17aに接続されている。
このようにして、第1駆動電極14は引き出し電極18を介して接続パッド17aと電気的導通が図られている。
第2基板20は、正方形状の基材を用い、例えば、厚みが200μmの基材の一面をエッチングにより加工することで形成される。
この第2基板20には、ダイヤフラム22を有している。ダイヤフラム22は基板中央を中心とする円柱状の可動部22aと、その周りに可動部22aを保持し、可動部22aの厚みより薄く形成された薄肉部22bと、から構成されている。
薄肉部22bは、第1基板10と対向する面とは反対の面から基材がエッチングされて円環状の第2凹部21が形成されている。このように第2凹部21を設けることで、ダイヤフラム22の薄肉部22bが形成され、可動部22aが第2基板20の厚み方向に移動しやすいように構成されている。
そして、第2基板20の第1基板10に対向する面の上には第2反射膜25および第2駆動電極24が形成されている。
第2反射膜25は光の反射特性と透過特性とを有し、第1反射膜15と対向し可動部22aに円形状に設けられている。第2反射膜25の材料として第1反射膜15と同様に、単層膜の金属薄膜により形成されている。
このように、第1基板10の第1反射膜15と第2基板20の第2反射膜25とでエタロン1におけるギャップを介して向かい合う2つの反射膜が構成される。
第2駆動電極24は第1駆動電極14と対向する薄肉部22bに設けられている。この第2駆動電極24は第2反射膜25を取りまくように、リング状に形成されている。このように、第1基板10の第1駆動電極14と第2基板20の第2駆動電極24とが対向し、両者でエタロン1における静電アクチュエーター40が構成され、反射膜間のギャップ寸法の調整が可能である。
また、第2駆動電極24は引き出し電極28に接続されている。
第2駆動電極24、引き出し電極28は導電膜であり、例えばITO膜が用いられる。また、これらの導電膜はCr膜を下地とし、その上にAu膜を積層したCr/Au膜などを用いても良い。
さらに、引き出し電極28は、Agペーストなどの導電性接着剤(図示せず)により第1基板10の四隅のうちの一つの隅部に形成された接続パッド17bに接続され、第1基板10と第2基板20との間の電気的導通が図られている。
上記のエタロン1では、対向する第1反射膜15と第2反射膜25とのギャップ寸法を変えるために、静電アクチュエーター40を駆動させると、静電力により第1駆動電極14と第2駆動電極24とが引き合い、第2基板20の薄肉部22bが撓んで、可動部22aが第1基板10に近づくように変位する。可動部22aには第2反射膜25が設けられ、第1反射膜15と第2反射膜25との間のギャップ寸法を調整することができる。そして、この反射膜間のギャップ寸法に応じて、エタロン1から出射される光の波長を変化させることができる。
なお、本実施形態のエタロン1は、第1駆動電極14と第2駆動電極24との距離が第1反射膜15と第2反射膜25との距離より大きく形成されている。このような構成であれば、第1駆動電極14と第2駆動電極24との間のギャップ寸法が微小となったときに急激に引っ張る力が増加するプルイン現象を抑制することができる。
また、ギャップ寸法設定手段として、静電アクチュエーター40により、反射膜間のギャップ寸法を調整可能な構成を例示したが、例えば、電磁コイルと永久磁石とを有する電磁アクチュエーターや、電圧印加により伸縮可能な圧電素子を設ける構成としてもよい。
(反射膜の構成)
次に一対の反射膜である第1反射膜15および第2反射膜25の膜構成について説明する。
本実施形態において、一対の反射膜である第1反射膜15および第2反射膜25は、いずれも単層膜である。そして、単層膜は、銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜、または、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜である。
ここで、Ag−Sm−Cu合金膜は、実質的に、銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)で構成される。
Ag−Bi−Nd合金膜は、実質的に、銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)で構成されるものである。
第1反射膜15および第2反射膜25がAg−Sm−Cu合金膜で形成される場合、Ag−Sm−Cu合金膜は、Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含み、Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含み、SmおよびCuの合計は、1.0原子%以下であることが好ましい。SmおよびCuの含有量が0.1原子%未満であると、プロセス加工や経時変化による反射率低下が大きくなる。SmおよびCuの含有量が0.5原子%を超えると、反射率が低くなる。SmおよびCuの含有量の合計が、1.0原子%を超えると、反射率が低くなる。なお、残部は実質的にAgであるが、微量な不純物元素(例えば、酸素、窒素、炭素等)を含んでもよい。
また、第1反射膜15および第2反射膜25がAg−Bi−Nd合金膜で形成される場合、Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含み、Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含むことが好ましい。さらに好ましくは、Biが0.1原子%以上2.0原子%以下、Ndが0.1原子%以上3.0原子%以下である。BiおよびNdの含有量が0.1原子%未満であると、プロセス加工や経時変化による反射率低下が大きくなる。Biの含有量が3.0原子%を超えると、またはNdの含有量が5.0原子%を超えると、反射率が低くなる。なお、残部は実質的にAgであるが、微量な不純物元素(例えば、酸素、窒素、炭素等)を含んでもよい。
これらの第1反射膜15および第2反射膜25は、上記合金膜の組成を有するターゲット材料を用い、スパッタリング法などの公知の方法により形成される。
エタロン1において、第1反射膜15および第2反射膜25の光の反射率および透過率のバランスが重要である。第1反射膜15および第2反射膜25を形成する上記合金膜の厚みを厚くすることで反射率が高くなる傾向があるものの、透過率が低下するためエタロン1としての検出感度の点で問題となる。
一方、第1反射膜15および第2反射膜25を形成する上記合金膜の厚みを薄くすることで、透過率が高くなる傾向があるものの、反射率が低下するため、エタロン1としての分光性能が低下してしまう。
特に広い波長範囲を分光するエタロンでは、波長により光の透過率が異なり、反射膜の反射率および透過率のバランスをとることが重要である。
このような点を検討した結果、第1反射膜15および第2反射膜25を形成する上記合金膜の厚みは、10nm以上40nm以下とした。
上記合金膜の厚みが10nm未満であると、厚みが薄いため、実質的に安定して合金膜を形成することが困難である。
一方、上記合金膜の厚みが40nmを超えると、光の透過率が低下し、エタロン1を透過する光量が低下してこの光量を検出することが困難になるおそれがある。
このため、本実施形態では上記合金膜(Ag−Sm−Cu合金膜またはAg−Bi−Nd合金膜)の厚みを10nm以上40nm以下としている。
(エタロンの製造方法)
次にエタロン1の製造方法について簡単に説明する。
第1基板10、第2基板20は、基材である石英ガラス基板などにエッチング加工を施すことで形成される。
エッチング加工後の第1基板10、および第2基板20のそれぞれに対して、Ag−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜を、スパッタリング法で形成する。本実施形態では、単層膜とする。
スパッタリング後の合金膜を所望の形状にパターニングするパターニングプロセスでは、ウェットエッチング法が用いられる。ウェットエッチング法では、例えば、次のような処理が施される。
(A)エッチングマスクとしてのレジスト膜を所望のパターンで合金膜上に形成する。レジストを硬化する際に、合金膜は高温下に曝される。
(B)レジスト膜を有機系レジスト剥離液で剥離する。このとき、合金膜は有機溶剤に曝される。
このようなウェットエッチング加工を経て、第1基板10、および第2基板20に、それぞれ第1反射膜15および第2反射膜25が形成される。
この後、第1基板10、および第2基板20を接合して、エタロン1が得られる。接合工程では、例えば、接合面に接合膜30としてプラズマ重合膜を成膜し、プラズマ処理などで表面を活性化し、このプラズマ重合膜を貼り合わせて、第1基板10と第2基板20とを接合する。
第1反射膜15および第2反射膜25は、このような状況に曝されるので、合金膜には、高温耐性や有機溶剤耐性が求められる。加えて、高温高湿耐性、硫化耐性、ハロゲン耐性などの各種耐性が、合金膜に求められる。以下、エタロンの製造工程における合金膜に求められる耐性のことをまとめて、プロセス耐性と称する場合があり、特にパターニング工程における合金膜に求められる耐性のことをパターニングプロセス耐性と称する場合がある。
次に、上記合金膜の高温耐性やプロセス耐性について例を挙げて、本実施形態をさらに詳しく説明する。ここでは、光の反射率の良好な金属膜である純銀膜を比較対象として考察する。
〔1.高温耐性〕
まず、純銀膜および合金膜(Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜)の高温耐性について評価した。
純銀膜および上記合金膜は、それぞれの組成を有するターゲット材料を用い、平滑なガラス基板上にスパッタリング法によって形成した。
Ag−Sm−Cu合金膜は、Smを0.5原子%含有し、Cuを0.5原子%含有し、残部は実質的にAgである。
Ag−Bi−Nd合金膜は、Biを1.0原子%含有し、Ndを0.5原子%含有し、残部は実質的にAgである。
高温耐性としては、成膜後の初期の純銀膜および上記合金膜の反射率と、大気環境下において、250℃、1時間の加熱処理を施した後(高温試験後)の反射率とを比較することで行った。分光測色計を用いて、可視光範囲である波長400nm以上700nm以下における反射率を測定した。
表1に、光の波長400nm、550nm、および700nmにおける、純銀膜および上記合金膜の初期反射率(単位:%)および高温試験後の反射率(単位:%)を示す。
Figure 0005910099
表1が示すように、Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜の初期反射率は、純銀膜に比べて、波長によっては低い値が見られたがほぼ同等の値であった。しかし、高温試験後の合金膜の反射率低下は、純銀膜に比べて、小さいことが分かった。特に、Ag−Bi−Nd合金膜の反射率低下は、可視光波長範囲において全般的に小さいことが分かった。
一方、純銀膜は、成膜後の初期では、可視光波長範囲において全般的に高い反射率を有していたが、高温下に曝された純銀膜は、反射率が大きく低下した。これは、高い温度により膜の粒塊が成長し、表面粗さが大きくなるためであると考察される。また、特に短波長側(400nm)については、純銀膜の反射率の低下は著しかった。
〔2.プロセス耐性〕
次に、純銀膜および合金膜(Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜)のプロセス耐性を評価した。
上記高温耐性の評価と同様にして、純銀膜および上記合金膜は、それぞれの組成を有するターゲット材料を用い、平滑なガラス基板上にスパッタリング法によって形成した。
そして、プロセス耐性として、ここでは、パターニングプロセス耐性を評価した。パターニングプロセスは、以下に示す通りとした。
(1)ガラス基板上に形成した純銀膜および上記合金膜にポジレジストをスピンコーターにて塗布。
(2)ポジレジスト塗布後、クリーンオーブンで、90℃、15分間のプレベーク。
(3)コンタクトアライナーにてフォトマスクを通して露光。
(4)現像液に水酸化テトラメチルアンモニウム水溶液を使用し、現像。
(5)クリーンオーブンにて120℃、20分間のポストベーク。
(6)レジストをエッチングマスクとして、りん硝酢酸水溶液で純銀膜および上記合金膜をエッチング。
(7)有機系レジスト剥離液でレジスト剥離。
<a.反射率>
そして、上記高温耐性の評価と同様にして、成膜後の初期の純銀膜および上記合金膜の反射率と、パターニングプロセス後の反射率とを比較することで行った。
表2に、光の波長400nm、550nm、および700nmにおける、純銀膜および上記合金膜の初期反射率(単位:%)およびパターニングプロセス後の反射率(単位:%)を示す。
Figure 0005910099
表2が示すように、Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜の初期反射率は、純銀膜に比べて、波長によっては低い値が見られたがほぼ同等の値であった。しかし、パターニングプロセス後の合金膜の反射率低下は、小さいことが分かった。Ag−Sm−Cu合金膜およびAg−Bi−Nd合金膜の反射率低下は、可視光波長範囲において全般的に小さいことが分かった。
一方、純銀膜は、成膜初期では、可視光波長範囲において全般的に高い反射率を有していた。しかし、パターニングプロセスを経た純銀膜の反射率は、大きく低下した。特に、短波長側(400nm)については、純銀膜の反射率低下は著しかった。このような純銀膜の反射率の低下は、レジストのベーク工程で高温下に曝されたことや、レジスト剥離工程で有機溶剤に曝されたためと考えられる。
<b.透過率>
さらに、合金膜(Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜)のプロセス耐性として、パターニングプロセス後の透過率変化についても測定した。
具体的には、成膜初期の合金膜の透過率と、パターニングプロセス後の合金膜の透過率とを比較することで行った。
表3に、光の波長400nm、550nm、および700nmにおける、上記合金膜の初期透過率(単位:%)およびパターニングプロセス後の透過率(単位:%)を示す。
Figure 0005910099
表3が示すように、Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜は、成膜後の初期では、波長によっては初期透過率が低い値が見られるが、パターニングプロセス後の合金膜の透過率増加は小さいことが分かった。
以上のように、Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜は、高温試験後の反射率変化が小さく、かつ、パターニングプロセス後の反射率変化および透過率変化が小さいことが分かった。そのため、これらの合金膜を一対の反射膜に用いたエタロンは、その性能の低下が抑制されることが分かった。そして、波長可変干渉フィルターを製品として出荷した後の経時変化による性能低下も抑制され、信頼性の高いエタロンを得られることが分かった。
〔合金膜の膜厚と透過した光の光量〕
次に各合金膜の膜厚と合金膜を透過した光の光量について考察する。
表4は、合金膜の各膜厚に対する光量比、フォトダイオード(PD)の電流、S/N比を示している。
光量比は、合金膜の膜厚が50nmのときの透過した光量を1.0(基準)として、各合金膜の膜厚(10nm,20nm,30nm,40nm,50nm)での透過した光量を光量比として比較している。
また、その光量を受光する受光器としてフォトダイオードを用いた場合の検出電流をPD電流として示している。
さらに、経時変化に伴い光源の光量が低下することを想定し、分光検出における測定ノイズが1pA発生すると仮定し、そのときの測定ノイズの影響度を示すS/N比を合わせて示している。
なお、これらのデータは光の透過波長が400nmのときの値を例示している。また、膜厚10nmは安定的に成膜できる限界の膜厚である。
Figure 0005910099
表4が示すように、Ag−Sm−Cu合金膜では、光量比は膜厚が薄くなるに従い高くなり、膜厚40nmで2.3、膜厚30nmで4.1、膜厚20nmで8.5、膜厚10nmで18.4、となる。そして、光量の増加に伴ってPD電流も大きくなる。
また、Ag−Sm−Cu合金膜の各膜厚でのS/N比は膜厚が薄くなるに従い減少し、膜厚50nmで12%、膜厚40nmで5%、膜厚30nmで3%、膜厚20nmで1%、膜厚10nmで1%、となる。
また、Ag−Bi−Nd合金膜では同様に、光量比は膜厚が薄くなるに従い高くなり、膜厚40nmで2.2、膜厚30nmで4.4、膜厚20nmで8.5、膜厚10nmで17.3、となる。そして、光量の増加に伴ってPD電流も大きくなる。
また、Ag−Bi−Nd合金膜の各膜厚でのS/N比は膜厚が薄くなるに従い減少し、膜厚50nmで12%、膜厚40nmで5%、膜厚30nmで3%、膜厚20nmで1%、膜厚10nmで1%、となる。
上記の結果から、Ag−Sm−Cu合金膜、およびAg−Bi−Nd合金膜として、膜厚は10nm以上40nm以下であれば、S/N比6%以下を満足する反射膜として利用することができる。
また、両者の合金膜において分光精度を向上させるためには、膜厚20nm以上30nm以下であることが好ましい。この範囲の膜厚であればS/N比3%以下の反射膜として利用できる。
次に、各合金膜の膜厚における透過波長と透過率の関係を示す。
図3はAg−Sm−Cu合金膜の膜厚における透過波長と透過率の関係を示すグラフである。図4はAg−Bi−Nd合金膜の膜厚における透過波長と透過率の関係を示すグラフである。
このように、膜厚が10nm、20nm、30nm、40nmのAg−Sm−Cu合金膜およびAg−Bi−Nd合金膜は、可視光範囲の400nm以上700nm以下の範囲において良好な透過率を有し、エタロンの反射膜として有効に利用できることが分かる。
以上、本実施形態の干渉フィルターとしてのエタロン1は、ギャップを介して対向する反射膜が、Ag−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜を含んでいる。
そして、Ag−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜が前述の組成となっているので、プロセス加工や経時変化による特性の低下が小さくなり、エタロンの性能低下がより確実に抑制される。
さらに、Ag−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上40nm以下であることから、反射膜は光の反射特性に加えて透過特性を有し、特に良好な透過特性を得ることができ、性能を満足するエタロンの良好な分光精度を確保できる。
そして、反射膜はAg−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜で形成された単層膜なので、可視光波長範囲において、広い波長域で高い反射率を示す。
[変形例]
次に第1実施形態における干渉フィルターとしてのエタロンの変形例の説明をする。
本変形例は反射膜の構成のみが第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と同様な構成については同符号を付し、説明を省略する。
図5は変形例のエタロンの概略構成を示す断面図である。
変形例においては、エタロン2の第1反射膜15および第2反射膜25が、合金膜15a、25aの他に、保護膜15c,25cを含む点で、第1実施形態のエタロン1と相違する。合金膜15a,25aは、第1実施形態と同じく、Ag−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜である。
図5に示すように、第1基板10では、第1基板10から順に合金膜15a、保護膜15cが設けられている。同様に、第2基板20では、第2基板20から順に合金膜25a、保護膜25cが設けられている。
保護膜15c,25cは、酸化ケイ素(SiO2)、酸窒化ケイ素(SiON)、窒化ケイ素(SiN)、アルミナなどを利用できる。そして、保護膜の厚みは、好ましくは、10nm以上20nm以下である。このような範囲に設定することで、反射率及び透過率を低下させることなく、第1反射膜15および第2反射膜25を保護できる。
このように、本変形例のエタロン2によれば、合金膜15a,25aが保護膜15c,25cによって保護されるので、プロセス加工や経時変化による第1反射膜15および第2反射膜25の合金膜15a,25aの反射率低下が抑えられ、エタロン2の性能低下がさらに防止される。
[第2実施形態]
次に第2実施形態のエタロンについて説明する。
本実施形態は反射膜の構成のみが第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と同様な構成については同符号を付し、説明を省略する。
図6は第2実施形態のエタロンの概略構成を示す断面図である。
第2実施形態においては、エタロン3の第1反射膜15および第2反射膜25が、合金膜15a、25aの他に、誘電体膜15b,25bおよび保護膜15c,25cを含む点で、第1実施形態と異なる。
合金膜15a、25aは、第1実施形態と同じく、Ag−Sm−Cu合金膜、またはAg−Bi−Nd合金膜である。
図6に示すように、第1基板10では、第1基板10から順に誘電体膜15b、合金膜15a、保護膜15cが設けられている。誘電体膜15bは、第1基板10と合金膜15aとの間に設けられている。
同様に、第2基板20では、第2基板20から順に誘電体膜25b、合金膜25a、保護膜25cが設けられている。誘電体膜25bは、第2基板20と合金膜25aとの間に設けられている。
誘電体膜15b,25bとしては、酸化チタン(TiO2)の単層膜、または誘電体多層膜が用いられる。誘電体多層膜は、酸化チタン(TiO2)もしくは五酸化タンタル(Ta25)の層と酸化ケイ素(SiO2)もしくはフッ化マグネシウム(MgF2)の層とを積層させた多層膜である。このように、誘電体多層膜の場合は、高屈折率材料(TiO2、Ta25)の層と、低屈折率材料(SiO2、MgF2)の層が積層されることとなる。単層膜、または多層膜の各層の厚みや層数は、必要とする光学特性に基づいて適宜に設定される。
保護膜15c,25cは、酸化ケイ素(SiO2)、酸窒化ケイ素(SiON)、窒化ケイ素(SiN)、もしくはアルミナを含む。保護膜の厚みは、好ましくは、10nm以上20nm以下である。このような範囲に設定することで、反射率及び透過率を低下させることなく、第1反射膜15および第2反射膜25を保護できる。
なお、本実施形態では合金膜15a、25aを覆う保護膜15c,25cを設けたが、この保護膜15c,25cを設けずに実施することも可能である。
以上、本実施形態のエタロン3によれば、第1反射膜15および第2反射膜25が誘電体膜15b,25bと合金膜15a,25aとが積層されて構成されているので、合金膜15a,25aだけで構成される場合と比べて、可視光範囲の短波長側の反射率が向上する。その結果、高い反射率を示す波長域をさらに広げることができ、可視光範囲に渡って高い反射率を有する第1反射膜15および第2反射膜25を備えたエタロン3を得ることができる。
また、誘電体膜15b,25bと合金膜15a,25aとの密着性、誘電体膜15b,25bとガラス基板との密着性が共に良好であるため、密着力不足によるエタロン3の性能低下が抑制される。
さらに、合金膜15a,25aが保護膜15c,25cによって保護されるので、プロセス加工や経時変化による第1反射膜15および第2反射膜25中の合金膜15a,25aの反射率低下が抑えられ、エタロン3の性能低下がさらに防止される。
[第3実施形態]
次に、上記第1,2実施形態で説明したエタロンを使用した、光学モジュールおよび電子機器について説明する。第3実施形態では、測定物の色度を測定する測色装置を例にとって説明する。
図7は測色装置の構成を示すブロック図である。
測色装置80は、検査対象Aに光を照射する光源装置82と、測色センサー84(光学モジュール)と、測色装置80の全体動作を制御する制御装置86とを備える。
この測色装置80は、検査対象Aに光源装置82から光を照射し、検査対象Aから反射された検査対象光を測色センサー84にて受光し、測色センサー84から出力される検出信号に基づいて、検査対象光の色度を分析して測定する装置である。
光源装置82は、光源91、複数のレンズ92(図7には1つのみ図示)を備え、検査対象Aに対して白色光を射出する。また、複数のレンズ92には、コリメーターレンズが含まれてもよく、この場合、光源装置82は、光源91から射出された光をコリメーターレンズにより平行光とし、図示しない投射レンズから検査対象Aに向かって射出する。
なお、本実施形態では、光源装置82を備える測色装置80を例示するが、例えば検査対象Aが発光部材である場合、光源装置82を設けずに測色装置を構成してもよい。
光学モジュールとしての測色センサー84は、エタロン(波長可変干渉フィルター)5と、静電アクチュエーター40に印加する電圧を制御し、エタロン5で透過させる光の波長を変える電圧制御部94と、エタロン5を透過した光を受光する受光部93(検出部)と、を備える。
また、測色センサー84は、検査対象Aで反射された反射光(検査対象光)を、エタロン5に導光する光学レンズ(図示せず)を備えている。そして、この測色センサー84は、光学レンズに入射した検査対象光をエタロン5で所定波長帯域の光に分光し、分光した光が受光部93にて受光される。
受光部93は、検出部としてフォトダイオードなどの光電変換素子により構成されており、受光量に応じた電気信号を生成する。そして、受光部93は制御装置86に接続され、生成した電気信号を受光信号として制御装置86に出力する。
電圧制御部94は、制御装置86からの入力される制御信号に基づいて、静電アクチュエーター40に印加する電圧を制御する。
制御装置86は、測色装置80の全体動作を制御する。この制御装置86としては、例えば汎用パーソナルコンピューターや、携帯情報端末、その他、測色専用コンピューターなどを用いることができる。
そして、制御装置86は、光源制御部95、測色センサー制御部97、および測色処理部96(分析処理部)などを備えて構成されている。
光源制御部95は、光源装置82に接続されている。そして、光源制御部95は、例えば利用者の設定入力に基づいて、光源装置82に所定の制御信号を出力し、光源装置82から所定の明るさの白色光を射出させる。
測色センサー制御部97は、測色センサー84に接続されている。そして、測色センサー制御部97は、例えば利用者の設定入力に基づいて、測色センサー84にて受光させる光の波長を設定し、この波長の受光量を検出する旨の制御信号を測色センサー84に出力する。これにより、測色センサー84の電圧制御部94は、制御信号に基づいて、利用者が所望する光の波長を透過させるよう、静電アクチュエーター40への印加電圧を設定する。
測色処理部96は、測色センサー制御部97を制御して、エタロン5の反射膜間のギャップ寸法を変動させて、エタロン5を透過する光の波長を変化させる。また、測色処理部96は、受光部93から入力される受光信号に基づいて、エタロン5を透過した光量を取得する。そして、測色処理部96は、上記により得られた各波長の受光量に基づいて、検査対象Aから反射された光の色度を算出する。
このように、本実施形態の電子機器としての測色装置80および光学モジュールとしての測色センサー84は、反射膜間のギャップ寸法を精度よく設定することができ、分光精度に優れたエタロン5を有していることから、精度のよい測色センサーを得ることができる。
以上、第3実施形態では、電子機器として測色装置80を例示したが、その他、様々な分野に波長可変干渉フィルター、光学モジュール、電子機器を用いることができる。
例えば、特定物質の存在を検出するための光ベースのシステムとして用いることができる。このようなシステムとしては、例えば、エタロンを用いた分光計測方式を採用して特定ガスを高感度検出する車載用ガス漏れ検出器や、呼気検査用の光音響希ガス検出器などのガス検出装置を例示できる。
[第4実施形態]
以下、ガス検出装置の一例を以下に図面に基づいて説明する。
図8は、エタロンを備えたガス検出装置の一例を示す断面図である。
図9は、ガス検出装置の制御系の構成を示すブロック図である。
このガス検出装置100は、図8に示すように、センサーチップ110と、吸引口120A、吸引流路120B、排出流路120C、および排出口120Dを備えた流路120と、本体部130と、を備えて構成されている。
本体部130は、流路120を着脱可能な開口を有するセンサー部カバー131、排出手段133、筐体134、光学部135、フィルター136、エタロン(波長可変干渉フィルター)5、および受光素子137(受光部)等を含む検出部(光学ジュール)と、検出された信号を処理し、検出部を制御する制御部138、電力を供給する電力供給部139等から構成されている。また、光学部135は、光を射出する光源135Aと、光源135Aから入射された光をセンサーチップ110側に反射し、センサーチップ側から入射された光を受光素子137側に透過するビームスプリッター135Bと、レンズ135C,135D,135Eと、により構成されている。
また、図9に示すように、ガス検出装置100には、操作パネル140、表示部141、外部とのインターフェイスのための接続部142、電力供給部139が設けられている。電力供給部139が二次電池の場合には、充電のための接続部143を備えてもよい。
さらに、ガス検出装置100の制御部138は、CPU等により構成された信号処理部144、光源135Aを制御するための光源ドライバー回路145、エタロン5を制御するための電圧制御部146、受光素子137からの信号を受信する受光回路147、センサーチップ110のコードを読み取り、センサーチップ110の有無を検出するセンサーチップ検出器148からの信号を受信するセンサーチップ検出回路149、および排出手段133を制御する排出ドライバー回路150などを備えている。
次に、ガス検出装置100の動作について、以下に説明する。
本体部130の上部のセンサー部カバー131の内部には、センサーチップ検出器148が設けられており、このセンサーチップ検出器148でセンサーチップ110の有無が検出される。信号処理部144は、センサーチップ検出器148からの検出信号を検出すると、センサーチップ110が装着された状態であると判断し、表示部141へ検出動作を実施可能な旨を表示させる表示信号を出す。
そして、例えば利用者により操作パネル140が操作され、操作パネル140から検出処理を開始する旨の指示信号が信号処理部144へ出力されると、まず、信号処理部144は、光源ドライバー回路145に光源作動の信号を出力して光源135Aを作動させる。光源135Aが駆動されると、光源135Aから単一波長で直線偏光の安定したレーザー光が射出される。また、光源135Aには、温度センサーや光量センサーが内蔵されており、その情報が信号処理部144へ出力される。そして、信号処理部144は、光源135Aから入力された温度や光量に基づいて、光源135Aが安定動作していると判断すると、排出ドライバー回路150を制御して排出手段133を作動させる。これにより、検出すべき標的物質(ガス分子)を含んだ気体試料が、吸引口120Aから、吸引流路120B、センサーチップ110内、排出流路120C、排出口120Dへと誘導される。
また、センサーチップ110は、金属ナノ構造体が複数組み込まれ、局在表面プラズモン共鳴を利用したセンサーである。このようなセンサーチップ110では、レーザー光により金属ナノ構造体間で増強電場が形成され、この増強電場内にガス分子が入り込むと、分子振動の情報を含んだラマン散乱光、およびレイリー散乱光が発生する。
これらのレイリー散乱光やラマン散乱光は、光学部135を通ってフィルター136に入射し、フィルター136によりレイリー散乱光が分離され、ラマン散乱光がエタロン5に入射する。そして、信号処理部144は、電圧制御部146を制御し、エタロン5に印加する電圧を調整し、検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光をエタロン5で分光させる。この後、分光した光が受光素子137で受光されると、受光量に応じた受光信号が受光回路147を介して信号処理部144に出力される。
信号処理部144は、上記のようにして得られた検出対象となるガス分子に対応したラマン散乱光のスペクトルデータと、ROMに格納されているデータとを比較し、目的のガス分子か否かを判定し、物質の特定をする。また、信号処理部144は、表示部141にその結果情報を表示させたり、接続部142から外部へ出力したりする。
なお、図8、図9において、ラマン散乱光をエタロン5により分光して分光されたラマン散乱光からガス検出を行うガス検出装置100を例示したが、ガス検出装置として、ガス固有の吸光度を検出することでガス種別を特定するガス検出装置として用いてもよい。この場合、センサー内部にガスを流入させ、入射光のうちガスにて吸収された光を検出するガスセンサーを本発明の光学モジュールとして用いる。そして、このようなガスセンサーによりセンサー内に流入されたガスを分析、判別するガス検出装置100を本発明の電子機器とする。このような構成でも、本発明のエタロンを用いてガスの成分を検出することができる。
また、特定物質の存在を検出するためのシステムとして、上記のようなガスの検出に限られず、近赤外線分光による糖類の非侵襲的測定装置や、食物や生体、鉱物等の情報の非侵襲的測定装置等の、物質成分分析装置を例示できる。
[第5実施形態]
次に、上記物質成分分析装置の一例として、食物分析装置を説明する。
図10は、エタロン5を利用した電子機器の一例である食物分析装置の構成を示すブロック図である。
この食物分析装置200は、検出器(光学モジュール)210と、制御部220と、表示部230と、を備えている。検出器210は、光を射出する光源211と、測定対象物からの光が導入される撮像レンズ212と、撮像レンズ212から導入された光を分光するエタロン5と、分光された光を検出する撮像部(受光部)213と、を備えている。
また、制御部220は、光源211の点灯・消灯制御、点灯時の明るさの制御を実施する光源制御部221と、エタロン5を制御する電圧制御部222と、撮像部213を制御し、撮像部213で撮像された分光画像を取得する検出制御部223と、信号処理部224と、記憶部225と、を備えている。
この食物分析装置200は、装置を駆動させると、光源制御部221により光源211が制御されて、光源211から測定対象物に光が照射される。そして、測定対象物で反射された光は、撮像レンズ212を通ってエタロン5に入射する。エタロン5は電圧制御部222の制御により所望の波長を分光可能な電圧が印加されており、分光された光が、例えばCCDカメラ等により構成される撮像部213で撮像される。また、撮像された光は分光画像として、記憶部225に蓄積される。また、信号処理部224は、電圧制御部222を制御してエタロン5に印加する電圧値を変化させ、各波長に対する分光画像を取得する。
そして、信号処理部224は、記憶部225に蓄積された各画像における各画素のデータを演算処理し、各画素におけるスペクトルを求める。また、記憶部225には、例えばスペクトルに対する食物の成分に関する情報が記憶されており、信号処理部224は、求めたスペクトルのデータを、記憶部225に記憶された食物に関する情報を基に分析し、検出対象に含まれる食物成分、およびその含有量を求める。また、得られた食物成分および含有量から、食物カロリーや鮮度等をも算出することができる。さらに、画像内のスペクトル分布を分析することで、検査対象の食物の中で鮮度が低下している部分の抽出等をも実施でき、さらには、食物内に含まれる異物等の検出をも実施できる。
そして、信号処理部224は、得られた検査対象の食物の成分や含有量、カロリーや鮮度等の情報を表示部230に表示させる処理をする。
また、図10において、食物分析装置200の例を示すが、略同様の構成により、上述したようなその他の情報の非侵襲的測定装置としても利用することができる。例えば、血液等の体液成分の測定、分析等、生体成分を分析する生体分析装置として用いることができる。このような生体分析装置としては、例えば血液等の体液成分を測定する装置として、エチルアルコールを検知する装置とすれば、自動車運転者の飲酒状態を検出する酒気帯び運転防止装置として用いることができる。また、このような生体分析装置を備えた電子内視鏡システムとしても用いることができる。
さらには、鉱物の成分分析を実施する鉱物分析装置としても用いることができる。
さらには、本発明の波長可変干渉フィルター、光学モジュール、電子機器としては、以下のような装置に適用することができる。
例えば、各波長の光の強度を経時的に変化させることで、各波長の光でデータを伝送させることも可能であり、この場合、光学モジュールに設けられたエタロンにより特定波長の光を分光し、受光部で受光させることで、特定波長の光により伝送されるデータを抽出することができ、このようなデータ抽出用光学モジュールを備えた電子機器により、各波長の光のデータを処理することで、光通信を実施することもできる。
[第6実施形態]
また、他の電子機器として、本発明のエタロン(波長可変干渉フィルター)により光を分光して、分光画像を撮像する分光カメラ、分光分析機などにも適用できる。このような分光カメラの一例として、エタロンを内蔵した赤外線カメラが挙げられる。
図11は、分光カメラの構成を示す斜視図である。分光カメラ300は、図11に示すように、カメラ本体310と、撮像レンズユニット320と、撮像部330とを備えている。
カメラ本体310は、利用者により把持、操作される部分である。
撮像レンズユニット320は、カメラ本体310に設けられ、入射した画像光を撮像部330に導光する。また、この撮像レンズユニット320は、対物レンズ321、結像レンズ322、およびこれらのレンズ間に設けられたエタロン5を備えて構成されている。
撮像部330は、受光素子により構成され、撮像レンズユニット320により導光された画像光を撮像する。
このような分光カメラ300では、エタロン5により撮像対象となる波長の光を透過させることで、所望波長の光の分光画像を撮像することができる。
さらには、本発明のエタロンをバンドパスフィルターとして用いてもよく、例えば、発光素子が射出する所定波長域の光のうち、所定の波長を中心とした狭帯域の光を分光して透過させる光学式レーザー装置としても用いることができる。
また、本発明のエタロンを生体認証装置として用いてもよく、例えば、近赤外領域や可視領域の光を用いた、血管や指紋、網膜、虹彩などの認証装置にも適用できる。
さらには、光学モジュールおよび電子機器を、濃度検出装置として用いることができる。この場合、エタロンにより、物質から射出された赤外エネルギー(赤外光)を分光して分析し、サンプル中の被検体濃度を測定する。
上記に示すように、本発明の波長可変干渉フィルター、光学モジュール、および電子機器は、入射光から所定の光を分光するいかなる装置にも適用することができる。そして、本発明のエタロンは、上述のように、1つのデバイスで複数の波長を分光させることができるため、複数の波長のスペクトルの測定、複数の成分に対する検出を精度よく実施することができる。したがって、複数デバイスにより所望の波長を取り出す従来の装置に比べて、光学モジュールや電子機器の小型化を促進でき、例えば、携帯用途や車載用途として好適に用いることができる。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更することができる。そして、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有するものにより可能である。
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更することができる。そして、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有するものにより可能である。
1,2,3,5…波長可変干渉フィルター(エタロン)、10…第1基板、11…第1凹部、12…電極形成部、13…反射膜形成部、14…第1駆動電極、15…第1反射膜、15a…合金膜、15b…誘電体膜、15c…保護膜、17a,17b…接続パッド、18…引き出し電極、20…第2基板、21…第2凹部、22…ダイヤフラム、22a…可動部、22b…薄肉部、24…第2駆動電極、25…第2反射膜、25a…合金膜、25b…誘電体膜、25c…保護膜、28…引き出し電極、30…接合膜、40…静電アクチュエーター、80…電子機器としての測色装置、82…光源装置、84…光学モジュールとしての測色センサー、86…制御装置、91…光源、92…レンズ、93…受光部、94…電圧制御部、95…光源制御部、96…測色処理部、97…測色センサー制御部、100…電子機器としてのガス検出装置、200…電子機器としての食物分析装置、300…電子機器としての分光カメラ。

Claims (12)

  1. ギャップを介して向かい合う2つの反射膜を備え、
    前記反射膜は、
    銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、
    前記Ag−Sm−Cu合金膜は、
    Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、
    Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、
    SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、
    前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上30nm未満である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  2. 請求項1に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜は前記Ag−Sm−Cu合金膜の単層膜である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  3. 請求項1に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜を支持する透光性の基板を備え、
    前記反射膜は、誘電体膜および前記Ag−Sm−Cu合金膜を含み、
    前記基板に近い位置から前記誘電体膜、前記Ag−Sm−Cu合金膜の順に設けられている
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜は、前記Ag−Sm−Cu合金膜を保護する保護膜を含む
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  5. ギャップを介して向かい合う2つの反射膜を備え、
    前記反射膜は、
    銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜を含み、
    前記Ag−Bi−Nd合金膜は、
    Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含有し、
    Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含有し、
    前記Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上30nm未満である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  6. 請求項5に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜は前記Ag−Bi−Nd合金膜の単層膜である
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  7. 請求項5に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜を支持する透光性の基板を備え、
    前記反射膜は、誘電体膜および前記Ag−Bi−Nd合金膜を含み、
    前記基板に近い位置から前記誘電体膜、前記Ag−Bi−Nd合金膜の順に設けられている
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の干渉フィルターにおいて、
    前記反射膜は、前記Ag−Bi−Nd合金膜を保護する保護膜を含む
    ことを特徴とする干渉フィルター。
  9. ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、
    前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、を備え、
    前記反射膜は、
    銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、
    前記Ag−Sm−Cu合金膜は、
    Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、
    Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、
    SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、
    前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上30nm未満である
    ことを特徴とする光学モジュール。
  10. ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、
    前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、を備え、
    前記反射膜は、
    銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜を含み、
    前記Ag−Bi−Nd合金膜は、
    Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含有し、
    Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含有し、
    前記Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上30nm未満である
    ことを特徴とする光学モジュール。
  11. ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、
    前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、
    前記検出部にて検出された光の光量に基づいて、分析処理を実施する処理部と、を有し、
    前記反射膜は、
    銀(Ag)、サマリウム(Sm)、および銅(Cu)を含有するAg−Sm−Cu合金膜を含み、
    前記Ag−Sm−Cu合金膜は、
    Smを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、
    Cuを0.1原子%以上0.5原子%以下含有し、
    SmおよびCuの合計は1.0原子%以下であり、
    前記Ag−Sm−Cu合金膜の厚みが10nm以上30nm未満である
    ことを特徴とする電子機器。
  12. ギャップを介して向かい合う2つの反射膜と、
    前記反射膜を透過した光の光量を検出する検出部と、
    前記検出部にて検出された光の光量に基づいて、分析処理を実施する処理部と、を有し、
    前記反射膜は、
    銀(Ag)、ビスマス(Bi)、およびネオジム(Nd)を含有するAg−Bi−Nd合金膜を含み、
    前記Ag−Bi−Nd合金膜は、
    Biを0.1原子%以上3.0原子%以下含有し、
    Ndを0.1原子%以上5.0原子%以下含有し、
    前記Ag−Bi−Nd合金膜の厚みが10nm以上30nm未満である
    ことを特徴とする電子機器。
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