Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5916864B2 - 未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5916864B2 - 未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置 - Google Patents

未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5916864B2
JP5916864B2 JP2014528002A JP2014528002A JP5916864B2 JP 5916864 B2 JP5916864 B2 JP 5916864B2 JP 2014528002 A JP2014528002 A JP 2014528002A JP 2014528002 A JP2014528002 A JP 2014528002A JP 5916864 B2 JP5916864 B2 JP 5916864B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unwelded
amount
echo
probe
beam path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014528002A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014020910A1 (ja
Inventor
祐司 武田
祐司 武田
貴弘 山上
貴弘 山上
國雄 米倉
國雄 米倉
宏明 畠中
宏明 畠中
寛記 河井
寛記 河井
有紗 柳原
有紗 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
IHI Infrastructure Systems Co Ltd
Original Assignee
IHI Corp
IHI Infrastructure Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IHI Corp, IHI Infrastructure Systems Co Ltd filed Critical IHI Corp
Application granted granted Critical
Publication of JP5916864B2 publication Critical patent/JP5916864B2/ja
Publication of JPWO2014020910A1 publication Critical patent/JPWO2014020910A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/04Analysing solids
    • G01N29/11Analysing solids by measuring attenuation of acoustic waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/24Probes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/22Details, e.g. general constructional or apparatus details
    • G01N29/24Probes
    • G01N29/2487Directing probes, e.g. angle probes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/4409Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by comparison
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N29/00Investigating or analysing materials by the use of ultrasonic, sonic or infrasonic waves; Visualisation of the interior of objects by transmitting ultrasonic or sonic waves through the object
    • G01N29/44Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor
    • G01N29/4409Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by comparison
    • G01N29/4436Processing the detected response signal, e.g. electronic circuits specially adapted therefor by comparison with a reference signal
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/26Scanned objects
    • G01N2291/267Welds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Description

本明細書に記載された技術は、溶接部分の溶け込み深さの測定方法(すなわち、未溶着量の測定方法)及びこれに用いられる超音波探傷装置に関する。
鋼橋において、活荷重を直接支持する鋼床版は、デッキプレートと、デッキプレートの裏面に溶接される縦リブ及び横リブとで構成されている。このような溶接構造物では、長期間の使用により溶接部分を起点として疲労亀裂が発生する場合がある。このため、道路橋示方書では、十分な耐疲労性を確保するために、デッキプレートと、縦リブとして広く用いられるU字状の断面を有するUリブとの溶接部分における溶け込み深さがリブ板厚の75%以上である旨規定されている。
鋼床版等における溶接品質の検査には、非破壊検査の一種である超音波検査がよく用いられるが、上記溶接部の溶け込み深さを直接測定する技術が十分に確立されていない。
そのため、従来は事前に溶接施工試験を行い、基準を満たす溶け込み深さを確保できる溶接条件を確認し、当該溶接条件を再現することによって溶け込み深さが基準を満たすことを保証してきた。
特開2009−180646号公報 特開2004−333387号公報 特開2007−178197号公報
しかしながら、事前に設定した溶接条件を再現する方法では、溶接施工記録を確認することでしか溶け込み深さを保証することができず、十分な信頼性を得るのが難しい。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、溶接によって製造された製品の信頼性を十分に確保できる溶接部の溶け込み深さの測定方法、(言い換えれば、未溶着量の測定方法)を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態は、第1の部材を第2の部材に溶接する際の溶接部の未溶着量の測定方法である。当該方法は、超音波ビームを照射する探触子を用いて、溶接箇所の未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたエコーをFエコーとし、当該Fエコー高さを評価する基準レベルとしてエコー高さ区分線を設定するステップと、未溶着量が異なる複数の溶接試験体の溶接ビードがある面に、所定の角度で超音波ビームを照射する探触子を走査させて得られたFエコーの高さと、エコー高さ区分線とによりビーム路程情報を求めるステップと、前記ビーム路程情報と未溶着量との関係を表す回帰式を求めるステップとを含む。
例えば、当該測定方法でFエコー高さを評価する基準レベルとして用いられるのは、JIS Z 3060「鋼溶接部の超音波探傷試験方法」に規定されるエコー高さ区分線、具体的には、L/2線、L線、M線、H線から選択された1つである。また、この測定方法においてビーム路程情報を求めるステップでは、溶接試験体について、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に前記探触子を配置し、超音波ビーム方向に前記探触子を前後に走査させ、前記探触子から所定の屈折角で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さと、エコー高さ区分線とによってビーム路程情報を求める。
ここで、Fエコーの高さは、探触子を例えば溶接ビードに接する位置から遠ざかる方向に走査した時、0.5スキップを超えると低下し、1.5スキップ付近で高くなる。このため、測定方法として、例えばFエコーが0.5スキップを超え基準レベルまで低下した時のビーム路程を上述のビーム路程情報として用いる方法(いわゆるビーム路程法)と、1.5スキップ付近で基準レベルを越える範囲に相当するビーム路程の範囲(軌跡幅)を取り、これをビーム路程情報として用いる方法(いわゆる軌跡幅法)とがある。ここで読み取ったビーム路程又は軌跡幅とを未溶着量との関係に基づいて上述の回帰式が求められる。
本開示の実施形態に係る測定方法は、前記第1の部材と前記第2の部材との溶接線に対して超音波ビームを照射する前記探触子を配置し、前記探触子から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さを測定して前記ビーム路程情報を求め、前記ビーム路程情報を前記回帰式にあてはめることで前記未溶着量を算出するステップとをさらに含む。前記第1の部材の板厚から算出された未溶着量を減じることにより、溶け込み深さが求められる。
この方法によれば、実際に溶接された製品の測定結果に基づいて溶接箇所の未溶着量を算出し、溶け込み深さを求めることができるので、製品ごとの合否判定を行うことが可能となる。そのため、信頼性の高い製品を出荷することができ、疲労亀裂の生じにくい橋梁等を構築することができる。
本開示の一実施形態に係る超音波探傷装置は、対象物に超音波を照射する探触子と、前記探触子の動作を制御するとともに、前記対象物の未溶着部で反射され、前記探触子へと戻ってきた超音波のFエコー高さ及びビーム路程を測定する探傷部と、前記探傷部によって測定された測定値をデジタル値に変換するAD変換部と、前記AD変換部によって変換された前記測定値を保存する信号保存部と、エコー高さ区分線のデータと、ビーム路程情報と未溶着量との関係を表す回帰式のデータとを保存するメモリと、前記信号保存部に保存された前記測定値及び前記メモリに保存されたデータに基づいて、前記対象物である第1の部材と第2の部材との溶接箇所における未溶着量を算出する未溶着量算出部とを備えている。
そして、前記未溶着量算出部は、前記第1の部材上の前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さが前記エコー高さ区分線を越えるビーム路程の範囲である軌跡幅を前記ビーム路程情報として求め、当該軌跡幅を前記回帰式にあてはめることで前記未溶着量を算出してもよい。
あるいは、前記未溶着量算出部は、前記第1の部材上の前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さが前記エコー高さ区分線に等しくなるビーム路程を、前記ビーム路程情報として求め、当該ビーム路程を前記回帰式にあてはめることで前記未溶着量を算出してもよい。
これらの超音波探傷装置によれば、未溶着量の算出を自動的に行うことができるので、人為的なミスを防ぐことができる。また、作業者が測定に熟練していなくても、測定結果に基づいて自動的にビーム路程情報の算出及び未溶着量の算出等を行うことができる。
超音波探傷装置は、前記未溶着量算出部で算出された前記未溶着量が所定の基準値を超えた場合には不合格と判定し、前記未溶着量が前記基準値以下である場合には合格と判定する判定部とをさらに備えていてもよい。
本開示の一実施形態に係る溶接部における未溶着量の測定方法によれば、溶接によって製造された製品の信頼性を十分に確保することが可能となる。
図1(a)は、橋梁を構成する鋼床版を示す斜視図であり、(b)は、Uリブとデッキプレートとの溶接部付近を拡大して示す側面図である。 図2(a)は、本開示の一実施形態に係る測定方法に用いられる試験片(RB−41 No.1)を模式的に示す断面図であり、(b)は、(a)に示す試験片を用いて得られたエコー高さ区分線を示す図であり、(c)は、(a)に示す試験片上の位置とビーム路程との対応を示す図である。 図3は、所定の試験片を用いて得られたエコー高さ区分線と、探触子へと戻ってきたFエコーの軌跡とを示す図である。 図4(a)は、板厚6mmのUリブ上を探触子を用いて前後に走査する様子を示す図であり、(b)は、対象物の測定結果に基づく軌跡幅を示す図である。 図5は、Uリブの板厚が6mmであり、基準レベルとしてエコー高さ区分線のL線を用いた場合に得られた軌跡幅(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。 図6(a)は、板厚8mmのUリブ上を探触子を用いて前後に走査する様子を示す図であり、(b)は、対象物の測定結果に基づく軌跡幅を示す図である。 図7は、Uリブの板厚が8mmであり、基準レベルとしてエコー高さ区分線のM線を用いた場合に得られた軌跡幅(mm)と未溶着量(mm)との関係を表わす回帰式の一例を示す図である。 図8(a)は、本開示の一実施形態に係る溶接部の溶け込み深さの測定方法に使用される超音波探傷装置の一例を示すブロック構成図であり、(b)は、表示部により表示された複数箇所での測定結果の一例を示す図である。 図9(a)は、Uリブ上を探触子を用いて前後に走査する様子を示す図であり、(b)は、対象物の測定結果に基づくビーム路程を示す図である。 図10は、Uリブの板厚が6mmであり、基準レベルとしてL/2線を用いた場合に得られたビーム路程(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。 図11は、Uリブの板厚が8mmであり、基準レベルとしてL/2線を用いた場合に得られたビーム路程(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。 図12は、対象物の測定結果に基づくビーム路程を示す図である。 図13は、Uリブの板厚が8mmであり、基準レベルとしてL線を用いた場合に得られたビーム路程(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。
図1(a)は、橋梁を構成する鋼床版を示す斜視図であり、(b)は、Uリブとデッキプレートとの溶接部付近(図1(a)に示す領域A)を拡大して示す側面図である。
図1(a)に示す鋼床版1は、平板状のデッキプレート(第2の部材)2と、当該デッキプレート2の裏面に溶接され、U字状の断面を有するUリブ(第1の部材)3とを有している。図1(b)に示すように、Uリブ3とデッキプレート2との溶接部分には所定の溶け込み深さ(すなわち、所定の未溶着量を有する)の溶接ビード5が形成されている。
本開示の一実施形態に係る溶接部の溶け込み深さの測定方法では、この鋼床版1を測定対象とする。
本願発明者らは、精度良く溶接部の溶け込み深さの測定を行う方法を種々検討した。図2(b)は、図2(a)に示す試験片を用いて得られたエコー高さ区分線を示す図であり、図3は、当該エコー高さ区分線と、探触子へと戻ってきたFエコーの軌跡(図中の破線)とを示す図である。
ここで、特許文献1には、エコー高さ区分線を基準として、Fエコーの相対的な高さを求め、この相対エコー高さと試験片の溶接部の溶け込み残り部の高さ(すなわち、未溶着量)との関係を用いて算定カーブを作成し、この算定カーブを用いて測定対象物における未溶着量を算定する方法が記載されている。
特許文献2には、Uリブの板厚やパルスの入射角度等に応じて設定された位置でFエコーを測定してマスターデータを作成し、測定対象物の当該位置で観測されたFエコーをマスターデータにあてはめることで未溶着量を算出する方法が記載されている。
この他に、Uリブ3(図1(a)、(b)参照)において、探触子の位置を固定した上で、探触子が接触する面に対向する裏面によって反射されたエコー(いわゆるBエコー)とFエコーとの比を指標として測定対象物の未溶着量を算定することも考えられる。
図1(a)、(b)に示すUリブ上で探触子を溶接ビードに接する位置から遠ざかる方向に走査させつつ、所定の屈折角をもって溶接箇所の未溶着部分に超音波を照射すると、未溶着部分に当たって探触子へと戻ってきたFエコーが観測される。図3に示すように、このFエコーは、0.5スキップ付近で一旦低下した後、1.5スキップ付近で再び高くなる。
特許文献1、2に記載された方法等では、Fエコーの高さが高くなる位置で探触子を固定する必要があるので、探触子は0.5スキップよりも溶接部に近い位置に配置される(図3に示す破線参照)。ところが、Uリブ厚さが6mm程度と薄い場合、探触子が溶接部に接触して正確な測定が困難になる場合がある。
さらに、BエコーとFエコーとの比を用いる方法においては、Bエコーの測定値の振れ幅がFエコーに比べて大きく、測定値が安定しないため、誤差が大きくなる可能性がある。
本願発明者らは、上記の課題に鑑みて精度良く且つ簡易な測定方法をさらに探索した結果、Fエコーの高さが、所定のエコー高さ区分線と等しくなるビーム路程、又はFエコーの高さが、所定のエコー区分線を越える範囲におけるビーム路程の範囲が溶接部分における未溶着量と良好な関連性を示すことを見出した。
そして、発明者らは、上述のビーム路程やビーム路程の範囲をビーム路程情報と定義し、未溶着量が異なる複数の溶接試験体の溶接ビードがある面に、所定の角度で超音波ビームを照射する探触子を走査させ、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子へと戻ってきたFエコーからビーム路程情報を求め、このビーム路程情報と未溶着量との関係に基づいて回帰式を得た。さらに、本願発明者らは、測定対象物について測定されたFエコーのビーム路程情報をあてはめることで、精度良く簡易に未溶着量が測定できることに想到し、実際に確認した。以下、本発明の実施形態について具体的に説明する。
(第1の実施形態)
上述のビーム路程情報が、「軌跡幅」である例について、以下詳細に説明する。本明細書において、「軌跡幅」とは、Fエコーの高さが、基準レベルとして設定された所定のエコー区分線を越えるビーム路程の範囲(例えば図3に示すW2−W1)を意味するものとする。本願発明者らは、対象物の超音波測定を行い、その測定結果から「軌跡幅」を求め、これを予め作成しておいた回帰式にあてはめることで、未溶着量が求められることを確認した。
−測定方法の手順−
<エコー高さ区分線の作成>
本実施形態に係る測定方法では、測定対象物を測定する前に予め以下の手順で超音波探傷試験を行い、エコー高さ区分線を得ておく。本実施形態に係る測定方法は、JIS Z 3060(2002)「鋼溶接部の超音波探傷試験方法」に準拠する方法である。
超音波探傷装置としては、JIS Z 2352に適合する機種を用いる。探触子としては一例としてB5K10x10A70を用いる。この探触子の振動子寸法は10mm×10mmであり、探触子から標準試験片に照射する超音波の周波数は5MHz、屈折角は70°である。
標準試験片としてはA1形STBを使用し、対比試験片としてはRB−41 No.1を使用する。試験片と探触子との間に塗布される接触媒質としては、グリセリンペースト又は水が用いられる。
まず、A1形STB標準試験片を用いて、入射点、屈折角の測定と時間軸の調整とを行う。
次いで、RB−41 No.1の上面及び裏面上の、図2(a)に示す位置(1)〜(6)に探触子を順次配置して、所定の屈折角(ここでは70°)でRB−41 No.1に超音波を照射して所定の標準穴でのエコー高さを測定する。ここで、標準穴で測定された最大エコー高さをビーム路程に対してプロットしたものをH線とし、基準探傷感度とする。なお、M線はH線よりも6dB低い値を示す線であり、L線はM線よりも6dB低い値を示す線であり、L/2線はL線よりも6dB低い値を示す線である。以上のようにして、図2(b)に示すエコー高さ区分線を得る。
<回帰式の作成>
図4(a)に示すように、Uリブ3とデッキプレート2とで構成され、未溶着量の異なる複数の溶接試験体について、溶接線に対して超音波ビームが所定の角度(例えば直角)となる方向にUリブ3上の探触子7を例えば前方又は後方に走査させて超音波測定を行う。Uリブ3の厚さは測定対象とするUリブと同じ6mmとする。ここでは、探触子7から所定の屈折角(例えば70°)で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。
また、図4(b)に示すように、エコー高さ区分線を用いてFエコーの測定結果から軌跡幅を求め、この軌跡幅と未溶着量との関係に基づいて回帰式を求める。図4(b)に示す例では、Fエコー高さを評価する基準レベルとしてエコー高さ区分線のL線を用いている。ただし、基準レベルは未溶着量を精度良く推定できるレベルであればL線に限られず、任意に設定することができる。
図5は、Uリブの板厚が6mmである場合に得られた軌跡幅(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。この回帰式は、測定結果をプロットし、例えば最小二乗法を用いて得ることができる。
<未溶着量測定/合否判定>
次に、測定対象となる鋼床版1に対し、図4(a)に示すように、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向にUリブ3上で探触子7を前後に走査させ、探触子7から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。
次いで、図3(b)に示すエコー高さ区分線のL線を基準レベルとして、測定されたFエコーの高さから軌跡幅を求める。続いて、得られた軌跡幅を図5に示す回帰式にあてはめることにより、鋼床版1の溶接箇所における未溶着量を算出できる。回帰式がY=0.06198X+0.2725である場合、例えば軌跡幅が20mmとすると、未溶着量は約1.51mmであると算出できる。
最後に、算出された未溶着量が所定の基準を満たしているか否かを判定する。鋼床版1を測定対象とする場合、上述の道路橋示方書によれば、溶け込み深さがUリブ板厚の75%以上であることが判定基準であり、Uリブ3の厚みが6mmとすると、未溶着量が1.5mm以下であれば合格、1.5mmを越えていれば不合格と判定する。
なお、本実施形態の測定方法の測定対象は鋼床版に限られず、溶接により作製される構造物であれば適用可能である。
−測定方法の効果−
本実施形態に係る測定方法によれば、実際に溶接された製品の測定結果に基づいて溶接箇所の未溶着量を算出することができるので、製品ごとの溶け込み深さの合否判定を行うことが可能となる。そのため、信頼性の高い製品を出荷することができ、疲労亀裂の生じにくい橋梁を構築することができる。さらに、測定の際に用いたエコー高さ区分線、回帰式、測定対象となった鋼床版1の測定結果等がデータとして残るので、後にこれらのデータを用いて検査結果の検証を行うことができる。
また、溶接ルート部の溶け込み形状にばらつきがあるため、探触子7の位置を固定して測定する特許文献1、2に記載された方法では適切な高さの反射エコーが得られないことがあるが、本実施形態の方法では、Uリブ3(第1の部材)上で探触子7を前後に走査させて測定を行うので、精度良く未溶着量を算出することができる。
特許文献1、2の方法は、エコー高さで評価するため、Uリブ3の厚みが薄い場合に探触子7が溶接部に接触するため使用できない可能性がある。これに対し、本実施形態の測定方法によれば、超音波を溶接箇所に直射する方法に比べて溶接箇所から離れた位置でFエコーを測定し、未溶着量の算出を行うことができるため、Uリブの厚みが6mm以下である場合であっても軌跡幅を求めることができ、未溶着量を算出することが可能となっている。実際に本実施形態の方法を用いて測定した結果によれば、Uリブ3の厚みが6mmの場合でも未溶着量の測定誤差を±0.5mm以下程度にすることができ、従来よりも精度の高い測定が可能になることが確認されている。
また、本実施形態の測定方法では、測定値が不安定なBエコーを用いることなく未溶着量を測定できるので、BエコーとFエコーとの比を用いる方法に比べて測定精度を高くすることができる。
また、本実施形態に係る測定方法は、上述のようにJIS Z 3060(2002)「鋼溶接部の超音波探傷試験方法」に準拠しており、JISで定められた機器や標準試験片を用いて実施できるので、特殊な設備等を用意する必要がない。測定には、上述の方法を実施するためのプログラム等を格納した専用の超音波探傷装置を用いることもできるが、汎用の超音波探傷装置を用いて測定し、信号の保存、測定結果の画像化等の処理をパーソナルコンピュータ等で行うようにしてもよい。なお、軌跡幅の算出や未溶着量の算出を超音波探傷装置によらず、人手で行うことも可能である。
−Uリブの板厚を変更した場合の例−
デッキプレート2に溶接されるUリブ3の厚みが6mmである場合を例にとって本実施形態の測定方法を説明したが、Uリブ3の厚みが変わった場合にも同様の方法で溶接部の溶け込み深さの測定を行うことができる。Uリブ3の厚みが8mmである場合の測定手順について以下に説明する。
まず、Uリブ3の板厚が6mmである場合と同じ試験片及び機器を用いた同様の方法により、図3(b)に示すエコー高さ区分線を得る。
次に、図6(a)に示すように、Uリブ3とデッキプレート2とで構成され、未溶着量の異なる複数の溶接試験体について、溶接線に対して超音波ビームが所定の角度(例えば直角)となる方向にUリブ3上の探触子7を前方又は後方に走査させて超音波測定を行う。ここでは、探触子7から所定の屈折角(例えば70°)で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。
ここで、探触子7を前後に走査させる際には、探傷スキップを1.5スキップ、2.5スキップ、3.5スキップ等とすることができる。このうち、上述のように、探傷スキップが1.5スキップとなる位置付近で探触子7を走査することが最も好ましい。
また、図6(b)に示すように、エコー高さ区分線を用いてFエコーの測定結果から軌跡幅を求め、この軌跡幅と未溶着量との関係に基づいて回帰式を求める。ここでは、軌跡幅を求めるための基準レベルとして、エコー高さ区分線のM線を用いている。ただし、基準レベルは未溶着量を精度良く推定できるレベルであればM線に限られず、任意に設定することができる。
図7は、Uリブの板厚が8mmである場合に得られた軌跡幅(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。
次に、測定対象となる鋼床版1に対し、図6(a)に示すように、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向にUリブ3上で探触子7を前後に走査させ、探触子7から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。
次いで、図3(b)に示すエコー高さ区分線のM線を基準レベルとして、測定されたFエコーの高さから軌跡幅を求める。続いて、得られた軌跡幅を図7に示す回帰式にあてはめることにより、鋼床版1の溶接箇所における未溶着量を算出できる。
最後に、算出された未溶着量が所定の基準を満たしているか否かを判定する。鋼床版1を測定対象とする場合、上述の道路橋示方書によればUリブ3の厚みが8mmとすると、未溶着量が2.0mm以下であれば合格、2.0mmを越えていれば不合格と判定する。なお、合否の判定基準は測定対象によって適宜設定することができる。
以上のように、本実施形態の測定方法を用いれば、Uリブ3の板厚が8mmである場合にも精度良く未溶着量の測定及び溶け込み深さの測定を行うことが可能となる。このように、本実施形態の測定方法において、Uリブ3の厚みは特に限定されず、Uリブ3の厚みが十分な高さの反射エコーを観測できる範囲にあれば、板厚に対応した回帰式を求めることで本実施形態の方法を適用することが可能である。
−超音波探傷装置−
図8(a)は、本開示の一実施形態に係る溶接部の溶け込み深さの測定方法に使用される超音波探傷装置の一例を示すブロック構成図である。
同図に示すように、本実施形態に係る超音波探傷装置11は、対象物に超音波を照射する探触子7と、探触子7の動作を制御するとともに、対象物内で反射され、探触子7へと戻ってきた超音波のFエコー高さ及びビーム路程を測定する探傷部(パルサーレシーバー)13と、探傷部13によって測定された測定値をデジタル値に変換するAD変換部15と、AD変換部15によって変換された測定値を保存する信号保存部19と、エコー高さ区分線のデータ及びビーム路程情報と未溶着量の関係を表す回帰式データを保存するメモリ29と、信号保存部19に保存された測定値及びメモリ29に保存されたデータに基づいて、軌跡幅等のビーム路程情報や、対象物であるUリブ(第1の部材)とデッキプレート(第2の部材)との溶接箇所における未溶着量を算出する未溶着量算出部17と、未溶着量算出部17で算出された未溶着量に基づいて合否を判定する判定部21とを備えている。
超音波探傷装置11は、未溶着量算出部17によって算出された未溶着量のデータを画像処理する画像処理部23と、画像処理された未溶着量のデータを表示する表示部25とをさらに備えていてもよい。
探触子7は、グリセリン又は水を介して測定対象物の所定の面上に配置される。上述の測定方法では、屈折角を70°に設定して測定する。探触子7は、超音波探傷装置11の一部であってもよいし、別個の部材として超音波探傷装置11に接続されてもよい。
信号保存部19は、公知のメモリ等で構成される。上述の測定方法に用いられる場合、信号保存部19には、測定対象物のデジタル化された測定値等が保存される。また、メモリ29には、エコー高さ区分線の各線のデータ、検査/測定対象物の軌跡幅等のビーム路程情報のデータ、軌跡幅等のビーム路程情報を用いて得られた回帰式のデータ、及び未溶着量算出部17により算出された未溶着量のデータ等が保存される。これらのデータは測定対象物の長手方向の各測定位置におけるデータとして保存される。
未溶着量算出部17は、第1の部材(Uリブ)と第2の部材(デッキプレート)との溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に対象物上で探触子7を前後に走査させた場合に、所定の屈折角で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さが、基準レベルとして設定されたエコー高さ区分線を越えるビーム路程の範囲をビーム路程情報(ここでは軌跡幅)として求める。
次いで、未溶着量算出部17は、未溶着量算出部17はまた、当該軌跡幅を軌跡幅と未溶着量との関係に基づいてあらかじめ求められた回帰式にあてはめることで未溶着量を算出する。これらの演算を自動的に行うためのプログラムは超音波探傷装置11のメモリ(メモリ29とは別個のメモリ)等に予め格納されていてもよい。あるいは、未溶着量算出部17が上述の演算を行うことができるようなハードウェア構成を有していてもよい。
判定部21は、未溶着量算出部17で算出された測定値が測定対象物に応じて予め設定された基準値を越えた場合には不合格と判定し、一例として不合格を示す信号を出力する。判定部21はまた、測定値が所定の基準値以下である場合には合格と判定し、一例として合格を示す信号を出力する。超音波探傷装置11は、不合格と判定された場合には警告音を発する構成や、不合格と判定された場合に判定結果を対象物にマーキングするための構成をさらに備えていてもよい。ただし、判定部21を設けず、超音波探傷装置11が未溶着量の算出までを行う構成を有していてもよい。
なお、測定対象物(ここではUリブ)の長手方向(すなわち、溶接線の伸長方向)に所定の間隔で未溶着量の測定を行い、測定結果のデータは信号保存部19に保存される。この場合、画像処理部23は、算出された未溶着量と位置情報(溶接線の伸長方向における位置情報)とをグラフ化する処理を行う。具体的に、画像処理部23は、溶接線の伸長方向における複数の測定箇所について算出された未溶着量を複数の測定箇所ごとに表した画像データを出力する。表示部25は、この画像データに基づき、溶接線方向の位置ごとの未溶着量を視覚的に認識可能な方法で表示する。
図8(b)は、表示部25により表示された複数箇所での測定結果の一例を示す図である。このように、未溶着量の測定結果を表示することで、測定結果の把握を容易に行うことができるようになる。なお、表示部25は必ずしも超音波探傷装置11に含まれている必要はなく、超音波探傷装置11に接続されたコンピュータ等の画面に測定結果を表示してもよい。
本実施形態の超音波探傷装置11によれば、未溶着量の算出を自動的に行うことができるので、人為的なミスを防ぐことができる。また、作業者が測定に熟練していなくても、測定結果に基づいて自動的に軌跡幅の算出及び未溶着量の算出が可能であり、溶け込み深さの検査を行うことができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る溶接部の溶け込み深さの測定方法では、第1の実施形態の方法と同様に、図1(a)に示す鋼床版1を測定対象とする。本願発明者は、精度良く溶接部の溶け込み深さの測定を行う方法をさらに検討したところ、所定の屈折角をもって照射された超音波のFエコーの高さが所定のエコー区分線と等しくなるビーム路程をW(図2、図9(b)参照)とするとき、溶接部分における未溶着量の増加に相関してWが増加することを見出した。
そこで、本願発明者らはさらに研究を重ね、対象物の超音波測定を行い、その測定結果からFエコーのビーム路程Wを求め、これを予め作成しておいた回帰式にあてはめることで、未溶着量を測定できる方法に想到した。この方法で、上述の「ビーム路程情報」は、「Fエコーの高さが基準レベルとして設定された所定のエコー区分線と等しくなるビーム路程W」となっている。以下、本実施形態の測定方法について具体的に説明する。
−測定方法の手順−
<エコー高さ区分線の作成>
本実施形態に係る測定方法では、測定対象物を測定する前に予め以下の手順で超音波探傷試験を行い、エコー高さ区分線を得ておく。本実施形態に係る測定方法は、JIS Z 3060(2002)「鋼溶接部の超音波探傷試験方法」に準拠する方法である。
超音波探傷装置としては、JIS Z 2352に適合する機種を用いる。探触子としては一例としてB5K10x10A70を用いる。この探触子の振動子寸法は10mm×10mmであり、探触子から標準試験片に照射する超音波の周波数は5MHz、屈折角は70°である。
標準試験片としてはA1形STBを使用し、対比試験片としてはRB−41 No.1を使用する。試験片と探触子との間に塗布される接触媒質としては、グリセリンペースト又は水が用いられる。
まず、A1形STB標準試験片を用いて、入射点、屈折角の測定と時間軸の調整とを行う。
次いで、RB−41 No.1の上面及び裏面上の、図2(a)に示す位置(1)〜(6)に探触子を順次配置して、所定の屈折角(ここでは70°)でRB−41 No.1に超音波を照射して所定の標準穴でのエコー高さを測定する。ここで、直径が3mmの標準穴で測定された最大エコー高さをビーム路程に対してプロットしたものをH線とし、基準探傷感度とする。なお、M線はH線よりも6dB低い値を示す線であり、L線はM線よりも6dB低い値を示す線であり、L/2線はL線よりも6dB低い値を示す線である。以上のようにして、図2(b)に示すエコー高さ区分線を得る。
<回帰式の作成>
図9(a)に示すように、Uリブ3とデッキプレート2とで構成され、未溶着量の異なる複数の溶接試験体について、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向にUリブ3上の探触子7を前後に走査させて超音波測定を行う。探触子7を走査させる際には、探傷スキップを0.5スキップから1スキップまでの範囲とする。探触子7から所定の屈折角(例えば70°)で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。Uリブ3の厚さは測定対象とするUリブと同じ6mmとする。
また、図9(b)に示すように、Fエコーのエコー高さが基準レベルとして設定されたエコー区分線と等しくなるビーム路程Wを求め、このビーム路程Wと未溶着量との関係に基づいて回帰式を求める。図9(b)に示す例では、エコー高さ区分線のL/2線を基準レベルとして用いている。ただし、基準レベルは未溶着量を精度良く推定できるレベルであればL/2線に限られず、任意に設定することができる。なお、図9(b)に示す破線は、走査中の探触子7で観測されるFエコー高さの変化を示す。
図10は、Uリブの板厚が6mmである場合での、Fエコーのエコー高さがL/2線のレベルと等しくなるビーム路程W(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。この回帰式は、測定結果をプロットし、例えば最小二乗法を用いて得ることができる。
<未溶着量測定/合否判定>
次に、測定対象となる鋼床版1に対し、図9(a)に示すように、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に、Uリブ3上で探触子7を前後に走査させ、探触子7から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。ここで、探触子7を走査させる際には、探傷スキップを0.5スキップ付近から1スキップまでの範囲とし、溶接箇所にできるだけ近い位置から探触子7による測定を始め、当該溶接箇所から遠ざかる方向に探触子7を移動させる。このようにすれば、熟練度の低い作業員が測定を行う場合でもビーム路程情報を容易に検出できる。
次いで、図2(b)に示すエコー高さ区分線のL/2線を基準レベルとして、測定されたFエコーの高さが基準レベルまで低下した時のビーム路程Wを求める。続いて、得られたビーム路程Wを図10に示す回帰式にあてはめることにより、鋼床版1の溶接箇所における未溶着量が算出できる。回帰式がY=0.20546X−3.713である場合、例えばビーム路程Wが25mmとすると、未溶着量は約1.42mmであると算出できる。
最後に、算出された未溶着量が所定の基準を満たしているか否かを判定する。鋼床版1を測定対象とする場合、上述の道路橋示方書によれば、溶け込み深さがUリブ板厚の75%以上であることが判定基準であり、Uリブ3の厚みが6mmとすると、未溶着量が1.5mm以下であれば合格、1.5mmを越えていれば不合格と判定する。
なお、本実施形態の測定方法の測定対象は鋼床版に限られず、溶接により作製される構造物であれば適用可能である。
−測定方法の効果−
本実施形態に係る測定方法によれば、実際に溶接された製品の測定結果に基づいて溶接箇所の未溶着量を算出することができるので、製品ごとの溶け込み深さの合否判定を行うことが可能となる。そのため、信頼性の高い製品を出荷することができ、疲労亀裂の生じにくい橋梁を構築することができる。さらに、測定の際に用いたエコー高さ区分線、回帰式、測定対象となった鋼床版1の測定結果等がデータとして残るので、後にこれらのデータを用いて検査結果の検証を行うことができる。
また、溶接ルート部の溶け込み形状にばらつきがあるため、探触子7の位置を固定して測定する特許文献1、2に記載された方法では適切な高さの反射エコーが得られないことがあるが、本実施形態の方法では、Uリブ3(第1の部材)上で探触子7を前後走査させて測定を行うので、精度良く未溶着量を算出することができる。
実際に本実施形態の方法を用いて測定した結果によれば、Uリブ3の厚みが6mmの場合でも未溶着量の測定誤差を±0.5mm以下程度にすることができる。また、回帰式を用いてビーム路程から直ちに未溶着量を確認することができることから、溶け込み深さの確認の即応性が高い。
また、本実施形態の測定方法では、測定値が不安定なBエコーを用いることなく未溶着量を測定できるので、BエコーとFエコーとの比を用いる方法に比べて測定精度を高くすることができる。
また、本実施形態に係る測定方法は、上述のようにJIS Z 3060(2002)「鋼溶接部の超音波探傷試験方法」に準拠しており、JISで定められた機器や標準試験片を用いて実施できるので、特殊な設備等を用意する必要がない。測定には、上述の方法を実施するためのプログラム等を格納した専用の超音波探傷装置を用いることもできるが、汎用の超音波探傷装置を用いて測定し、測定結果の画像化等の処理をパーソナルコンピュータ等で行うようにしてもよい。
−Uリブの板厚を変更した場合の例−
デッキプレート2に溶接されるUリブの厚みが6mmである場合を例にとって本実施形態の測定方法を説明したが、Uリブ3の厚みが変わった場合にも同様の方法で溶接部の溶け込み深さの測定を行うことができる。Uリブ3の厚みが8mmである場合の測定手順について以下に説明する。
まず、Uリブ3の板厚が6mmである場合と同じ試験片及び機器を用いた同様の方法により、図2(b)に示すエコー高さ区分線を得る。
次に、Uリブ3とデッキプレート2とで構成され、未溶着量の異なる複数の溶接試験体について、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向にUリブ3上の探触子7を前後走査させて超音波測定を行う。探触子7を走査させる際には、探傷スキップを0.5スキップ付近から1スキップまでの範囲とする。ここでは、探触子7から所定の屈折角(例えば70°)で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。
続いて、溶接試験体のFエコーの高さが基準レベルに等しくなるビーム路程Wを求め、このビーム路程Wと未溶着量との関係に基づいて回帰式を求める。ここでは、ビーム路程Wを求めるための基準レベルとして、エコー高さ区分線のL/2線を用いる。基準レベルは未溶着量を精度良く推定できるレベルであればL/2線に限られず、任意に設定することができる。
図11は、Uリブの板厚が8mmである場合に得られたビーム路程W(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。
次に、測定対象となる鋼床版1に対し、図9(a)に示すように、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に、Uリブ3上で探触子7を前後に走査させ、探触子7から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。ここで、探触子7を前後に走査させる際には、探傷スキップを0.5スキップから1スキップまでの範囲とし、溶接箇所にできるだけ近い位置から探触子7による測定を始め、当該溶接箇所から遠ざかる方向に探触子7を移動させれば容易にビーム路程情報を検出できる。
次いで、図2(b)に示すエコー高さ区分線のL/2線を基準レベルとして、測定されたFエコーの高さが基準レベルと等しくなるビーム路程Wを求める。続いて、得られたビーム路程Wを図11に示す回帰式にあてはめることにより、鋼床版1の溶接箇所における未溶着量を算出できる。
最後に、算出された未溶着量が所定の基準を満たしているか否かを判定する。鋼床版1を測定対象とする場合、上述の道路橋示方書によれば溶け込み深さがUリブ板厚の75%以上であることが判定基準であり、Uリブ3の厚みを8mmとすると、未溶着量が2.0mm以下であれば合格、2.0mmを越えていれば不合格と判定する。
以上のように、本実施形態の測定方法を用いれば、Uリブ3の板厚が8mmである場合にも精度良く未溶着量の測定及び溶け込み深さの測定を行うことが可能となる。このように、本実施形態の測定方法において、Uリブ3の厚みは特に限定されず、Uリブ3の厚みが十分な高さの反射エコーを観測できる範囲にあれば、板厚に対応した回帰式を求めることにより本実施形態の方法を適用することが可能である。
−基準レベルを変更した場合の例−
本実施形態の測定方法において、ビーム路程Wを求めるための基準レベルはFエコーの高さやノイズの大きさ等を考慮に入れて適宜変更可能であるが、以下ではUリブ3の板厚を8mmとした場合に、先に説明した例と異なる基準レベルを用いて未溶着量の算出を行う例について説明する。
まず、上述の場合と同じ試験片及び機器を用いた同様の方法により、図2(b)に示すエコー高さ区分線を得る。
次に、Uリブ3とデッキプレート2とで構成され、未溶着量の異なる複数の溶接試験体について、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向にUリブ3上の探触子7を前後に走査させて超音波測定を行う。ここでは、探触子7から所定の屈折角(例えば70°)で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。
続いて、図12に示すように、溶接試験体のFエコーの高さが基準レベルに等しくなる場合のビーム路程Wを求め、このビーム路程Wと未溶着量との関係に基づいて回帰式を求める。ここでは、ビーム路程Wを求めるための基準レベルとして、エコー高さ区分線のL線を用いる。
図13は、Uリブの板厚が8mmで、基準レベルとしてL線を用いた場合に得られたビーム路程W(mm)と未溶着量(mm)との関係を表す回帰式の一例を示す図である。
次に、測定対象となる鋼床版1に対し、図9(a)に示すように、溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に、Uリブ3上で探触子7を前後走査させ、探触子7から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さを測定する。ここで、探触子7を前後に走査させる際には、探傷スキップを0.5スキップから1スキップまでの範囲とし、溶接箇所にできるだけ近い位置から探触子7による測定を始め、当該溶接箇所から遠ざかる方向に探触子7を移動させる。
次いで、図2(b)に示すエコー高さ区分線のL線を基準レベルとして、測定されたFエコーの高さが基準レベルと等しくなるビーム路程Wを求める。続いて、得られたビーム路程Wを図13に示す回帰式にあてはめることにより、鋼床版1の溶接箇所における未溶着量を算出できる。
最後に、L/2線を基準レベルとして用いた場合と同様の方法で、算出された未溶着量が所定の基準を満たしているか否かを判定する。
以上のように、本実施形態の測定方法においては、ビーム路程Wを算出するために二種類以上のエコー区分線を用いることができる。どの線を基準レベルとして用いるかは測定条件等に応じて適宜選択すればよい。また、合否の判定基準は測定対象によって適宜設定すればよい。
−超音波探傷装置−
本実施形態に係る溶接部の溶け込み深さの測定方法に使用される超音波探傷装置は、一部の機能を除いて図8(a)に示す第1の実施形態に係る超音波探傷装置と同様である。従って、以下では図8(a)、(b)を援用しての本実施形態の超音波探傷装置を説明する。
図8(a)に示すように、本実施形態に係る超音波探傷装置11は、対象物に超音波を照射する探触子7と、探触子7の動作を制御するとともに、対象物内で反射され、探触子7へと戻ってきた超音波のFエコー高さ及びビーム路程を測定する探傷部(パルサーレシーバー)13と、探傷部13によって測定された測定値をデジタル値に変換するAD変換部15と、AD変換部15によって変換された測定値を保存する信号保存部19と、エコー高さ区分線のデータ及びビーム路程情報と未溶着量の関係を表す回帰式データを保存するメモリ29と、信号保存部19に保存された測定値及びメモリ29に保存されたデータに基づいて、ビーム路程W等のビーム路程情報や、対象物であるUリブ(第1の部材)とデッキプレート(第2の部材)との溶接箇所における溶け込み残り部の高さ(未溶着量)を算出する未溶着量算出部17と、未溶着量算出部17で算出された未溶着量に基づいて合否を判定する判定部21とを備えている。
超音波探傷装置11は、未溶着量算出部17によって算出された未溶着量のデータを画像処理する画像処理部23と、画像処理された未溶着量のデータを表示する表示部25とをさらに備えていてもよい。
探触子7は、グリセリン又は水を介して測定対象物の所定の面上に配置される。上述の測定方法では、屈折角を70°に設定して測定する。探触子7は、超音波探傷装置11の一部であってもよいし、別個の部材として超音波探傷装置11に接続されてもよい。
信号保存部19は、公知のメモリ等で構成される。上述の測定方法に用いられる場合、信号保存部19には、測定対象物のデジタル化された測定値等が保存される。また、メモリ29には、エコー高さ区分線の各線のデータ、検査/測定対象物のビーム路程等、ビーム路程情報のデータ、ビーム路程等のビーム路程情報を用いて得られた回帰式のデータ、及び未溶着量算出部17により算出された未溶着量のデータ等が保存される。
未溶着量算出部17は、溶接試験体の溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に対象物上で探触子7を前後走査させた場合に、所定の屈折角で照射され、溶接箇所の未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さがエコー高さ区分線に示された基準レベルに等しくなる位置でのビーム路程Wをビーム路程情報として求める。これらのデータは、測定対象物の長手方向の各測定位置におけるデータとして保存される。
次いで、未溶着量算出部17は、第1の部材(Uリブ)と第2の部材(デッキプレート)との溶接線に対して超音波ビームが直角となる方向に、第1の部材上で探触子7を前後に走査させた場合に、探触子7から所定の屈折角で照射され、未溶着部分に当たって探触子7へと戻ってきたFエコーの高さの測定値からビーム路程Wを求める。未溶着量算出部17はまた、当該ビーム路程Wをビーム路程Wと未溶着量との関係に基づいてあらかじめ求められた回帰式にあてはめることで未溶着量を算出する。これらの演算を自動的に行うためのプログラムは超音波探傷装置11のメモリ(メモリ29とは別個のメモリ)等に予め格納されていてもよい。あるいは、未溶着量算出部17が上述の演算を行うことができるようなハードウェア構成を有していてもよい。
判定部21は、未溶着量算出部17で算出された測定値が測定対象物に応じて予め設定された基準値を越えた場合には不合格と判定し、一例として不合格を示す信号を出力する。判定部21はまた、測定値が所定の基準値以下である場合には合格と判定し、一例として合格を示す信号を出力する。超音波探傷装置11は、不合格と判定された場合には警告音を発する構成や、不合格と判定された場合に判定結果を対象物にマーキングするための構成をさらに備えていてもよい。ただし、判定部21を設けず、超音波探傷装置11が未溶着量の算出までを行う構成を有していてもよい。
なお、測定対象物(ここではUリブ)の長手方向(すなわち、溶接線の伸長方向)に所定の間隔で未溶着量測定を行う場合、測定結果のデータは信号保存部19に保存される。この場合、画像処理部23は、算出された未溶着量と位置情報(溶接線の伸長方向における位置情報)とをグラフ化する処理を行う。具体的に、画像処理部23は、溶接線の伸長方向における複数の測定箇所について算出された未溶着量を複数の測定箇所ごとに表した画像データを出力する。表示部25は、この画像データに基づき、溶接線方向の位置ごとの未溶着量を視覚的に認識可能な方法で表示する。
図8(b)は、表示部25により表示された複数箇所での測定結果の一例を示す図である。このように、溶接部の溶け込み深さの測定結果を表示することで、測定結果の把握を容易に行うことができるようになる。なお、表示部25は必ずしも超音波探傷装置11に含まれている必要はなく、超音波探傷装置11に接続されたコンピュータ等の画面に測定結果を表示してもよい。
本実施形態の超音波探傷装置11によれば、未溶着量の算出を自動的に行うことができるので、人為的なミスを防ぐことができる。また、作業者が測定に熟練していなくても、測定結果に基づいて自動的にビーム路程Wの算出及び未溶着量の算出等を行うことができる。
以上で説明した溶け込み深さの測定方法及び超音波探傷装置は実施形態の一例であって、対象物の測定条件や使用する機器、超音波探傷装置の構成等は本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更することが可能である。
本開示の一実施形態に係る溶け込み深さの測定方法は、例えば橋梁等のインフラストラクチャーの信頼性を高めるのに有用である。
1 鋼床版
2 デッキプレート
3 Uリブ
5 溶接ビード
7 探触子
11 超音波探傷装置
13 探傷部
15 AD変換部
17 未溶着量算出部
19 信号保存部
21 判定部
23 画像処理部
25 表示部
29 メモリ

Claims (7)

  1. 溶接部における未溶着量の測定方法であって、
    超音波ビームを照射する探触子を用いて、溶接箇所の未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたエコーをFエコーとし、当該Fエコーの高さを評価する基準レベルとしてエコー高さ区分線を設定するステップと、
    未溶着量が異なる複数の溶接試験体の溶接ビードがある面に、所定の角度で超音波ビームを照射する探触子を走査させて得られたFエコーの高さが、前記エコー高さ区分線を越えるビーム路程の範囲を軌跡幅として求めるステップと、
    前記軌跡幅と未溶着量との関係を表す回帰式を求めるステップと、
    前記軌跡幅を前記回帰式にあてはめることで前記溶接部の未溶着量を算出するステップとを含んでいる測定方法。
  2. 溶接部における未溶着量の測定方法であって、
    超音波ビームを照射する探触子を用いて、溶接箇所の未溶着部分に当たって前記探触子へと戻ってきたエコーをFエコーとし、当該Fエコーの高さを評価する基準レベルとしてエコー高さ区分線を設定するステップと、
    未溶着量が異なる複数の溶接試験体の溶接ビードがある面に、所定の角度で超音波ビームを照射する探触子を走査させて得られたFエコーの高さが、前記エコー高さ区分線と等しくなるビーム路程を求めるステップと、
    前記ビーム路程と未溶着量との関係を表す回帰式を求めるステップと、
    前記ビーム路程を前記回帰式にあてはめることで前記溶接部の未溶着量を算出するステップとを含んでいる測定方法。
  3. 請求項1又は2に記載の測定方法において、
    算出された前記未溶着量が所定の基準値を超える場合には不合格と判定し、前記未溶着量が前記基準値以下である場合には合格と判定するステップをさらに含むことを特徴とする測定方法。
  4. 対象物に超音波を照射する探触子と、
    前記探触子の動作を制御するとともに、前記対象物の未溶着部で反射され、前記探触子へと戻ってきた超音波のFエコー高さ及びビーム路程を測定する探傷部と、
    前記探傷部によって測定された測定値をデジタル値に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部によって変換された前記測定値を保存する信号保存部と、
    エコー高さ区分線のデータと、ビーム路程情報と未溶着量との関係を表す回帰式のデータとを保存するメモリと、
    前記信号保存部に保存された前記測定値と、前記メモリに保存されたデータとに基づいてビーム路程情報を求め、前記ビーム路程情報と前記メモリに保存された回帰式とを用いて、前記対象物である第1の部材と第2の部材との溶接箇所における未溶着量を算出する未溶着量算出部とを備え
    前記未溶着量算出部は、前記第1の部材上の前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さが前記エコー高さ区分線を越えるビーム路程の範囲である軌跡幅を前記ビーム路程情報として求め、当該軌跡幅を前記回帰式にあてはめることで前記未溶着量を算出するように構成されている超音波探傷装置。
  5. 対象物に超音波を照射する探触子と、
    前記探触子の動作を制御するとともに、前記対象物の未溶着部で反射され、前記探触子へと戻ってきた超音波のFエコー高さ及びビーム路程を測定する探傷部と、
    前記探傷部によって測定された測定値をデジタル値に変換するAD変換部と、
    前記AD変換部によって変換された前記測定値を保存する信号保存部と、
    エコー高さ区分線のデータと、ビーム路程情報と未溶着量との関係を表す回帰式のデータとを保存するメモリと、
    前記信号保存部に保存された前記測定値と、前記メモリに保存されたデータとに基づいてビーム路程情報を求め、前記ビーム路程情報と前記メモリに保存された回帰式とを用いて、前記対象物である第1の部材と第2の部材との溶接箇所における未溶着量を算出する未溶着量算出部とを備え、
    前記未溶着量算出部は、前記第1の部材上の前記探触子へと戻ってきたFエコーの高さが前記エコー高さ区分線に等しくなるビーム路程を、前記ビーム路程情報として求め、当該ビーム路程を前記回帰式にあてはめることで前記未溶着量を算出することを特徴とする超音波探傷装置。
  6. 請求項4又は5に記載の超音波探傷装置において、
    前記未溶着量算出部で算出された前記未溶着量が所定の基準値を超えた場合には不合格と判定し、前記未溶着量が前記基準値以下である場合には合格と判定する判定部をさらに備えていることを特徴とする超音波探傷装置。
  7. 請求項のいずれか1つに記載の超音波探傷装置において、
    前記未溶着量は、前記第1の部材の長手方向にずらした複数の測定箇所について算出され、
    前記複数の測定箇所について算出された前記未溶着量を前記複数の測定箇所ごとに表した画像データを出力する画像処理部と、
    前記画像データに基づいて前記複数の測定箇所の位置ごとの前記未溶着量を表示する表示部とをさらに備えていることを特徴とする超音波探傷装置。
JP2014528002A 2012-07-31 2013-07-31 未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置 Expired - Fee Related JP5916864B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012170367 2012-07-31
JP2012170367 2012-07-31
JP2012170366 2012-07-31
JP2012170366 2012-07-31
PCT/JP2013/004637 WO2014020910A1 (ja) 2012-07-31 2013-07-31 未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5916864B2 true JP5916864B2 (ja) 2016-05-11
JPWO2014020910A1 JPWO2014020910A1 (ja) 2016-07-21

Family

ID=50027613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014528002A Expired - Fee Related JP5916864B2 (ja) 2012-07-31 2013-07-31 未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9612226B2 (ja)
EP (1) EP2881733A4 (ja)
JP (1) JP5916864B2 (ja)
WO (1) WO2014020910A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108956776A (zh) * 2018-06-22 2018-12-07 中铁大桥科学研究院有限公司 U肋全熔透角焊缝缺陷的超声波相控阵检测方法及系统
CN111624325A (zh) * 2019-02-28 2020-09-04 上海捷规建筑工程咨询有限公司 基于bim的钢结构焊缝无损检测的方法和系统
CN110007001A (zh) * 2019-04-28 2019-07-12 武汉国检检测技术有限公司 钢桥u肋专用多通道超声成像检测方法
CN111208200B (zh) * 2020-02-28 2020-10-20 北京理工大学 一种Ti-Al系合金药型罩组织一致性检测装置和检测方法
CN112008959B (zh) * 2020-08-18 2022-02-18 长安大学 一种用于现场弯折frp筋的装置及弯折方法
JP7806865B1 (ja) * 2024-10-10 2026-01-27 Jfeスチール株式会社 溶接部の断面形状の評価方法、溶接部の断面形状の評価装置、及び金属材料の溶接方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988009931A1 (fr) * 1987-06-08 1988-12-15 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Procede pour mesurer la profondeur de defauts d'ouverture de surface dans un materiau solide au moyen d'ondes ultrasoniques
JPH10221309A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Kajima Corp 溶接部の判別方法及び不溶着部の測定方法並びに溶接部の検査装置
JP2004333387A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Kawada Industries Inc 溶接部の超音波検査方法
JP2008209231A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Metropolitan Expressway Co Ltd 鋼床版のデッキ内の亀裂の探傷のための探触子ホルダ、探傷装置及び探傷方法
JP2009180646A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Takada Kiko Kk 耐疲労鋼における部分溶け込み溶接の評価方法
JP2010043989A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超音波探傷による欠陥高さ推定方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4785667A (en) * 1985-04-22 1988-11-22 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Method of measuring inclining angle of planar defect of solid material by ultrasonic wave
US8051717B2 (en) * 2005-07-06 2011-11-08 Central Research Institute Of Electric Power Industry Method and apparatus for measuring flaw height in ultrasonic tests
JP4544240B2 (ja) * 2005-11-21 2010-09-15 Jfeスチール株式会社 管体の超音波探傷装置および超音波探傷方法
JP4699895B2 (ja) 2005-12-27 2011-06-15 川田工業株式会社 超音波探傷装置の探触子用の治具
KR101134431B1 (ko) * 2006-07-11 2012-04-09 자이단호징 덴료쿠추오켄큐쇼 초음파 탐상 장치 및 방법
US7757558B2 (en) * 2007-03-19 2010-07-20 The Boeing Company Method and apparatus for inspecting a workpiece with angularly offset ultrasonic signals
US7712369B2 (en) * 2007-11-27 2010-05-11 The Boeing Company Array-based system and method for inspecting a workpiece with backscattered ultrasonic signals

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1988009931A1 (fr) * 1987-06-08 1988-12-15 Hitachi Construction Machinery Co., Ltd. Procede pour mesurer la profondeur de defauts d'ouverture de surface dans un materiau solide au moyen d'ondes ultrasoniques
JPH10221309A (ja) * 1997-02-10 1998-08-21 Kajima Corp 溶接部の判別方法及び不溶着部の測定方法並びに溶接部の検査装置
JP2004333387A (ja) * 2003-05-09 2004-11-25 Kawada Industries Inc 溶接部の超音波検査方法
JP2008209231A (ja) * 2007-02-26 2008-09-11 Metropolitan Expressway Co Ltd 鋼床版のデッキ内の亀裂の探傷のための探触子ホルダ、探傷装置及び探傷方法
JP2009180646A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Takada Kiko Kk 耐疲労鋼における部分溶け込み溶接の評価方法
JP2010043989A (ja) * 2008-08-14 2010-02-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 超音波探傷による欠陥高さ推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014020910A1 (ja) 2014-02-06
US20150300992A1 (en) 2015-10-22
EP2881733A4 (en) 2015-07-08
EP2881733A1 (en) 2015-06-10
US9612226B2 (en) 2017-04-04
JPWO2014020910A1 (ja) 2016-07-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5916864B2 (ja) 未溶着量の測定方法及び超音波探傷装置
Camacho et al. Ultrasonic crack evaluation by phase coherence processing and TFM and its application to online monitoring in fatigue tests
JP4785151B2 (ja) 超音波探傷装置及び方法
JP6441321B2 (ja) 超音波伝送による改良型検査方法
JP5800667B2 (ja) 超音波検査方法,超音波探傷方法及び超音波検査装置
WO2016155403A1 (zh) 一种基于tofd和相控阵的超声波检测定位方法、装置
JP5604738B2 (ja) 進展亀裂検出方法、装置およびプログラム
JP2011027571A (ja) 配管減肉検査装置および配管減肉検査方法
CN115930851B (zh) 一种t型电子束焊缝熔宽的检测方法及装置
CN106840053A (zh) 一种角焊缝焊脚尺寸及内部缺陷超声无损测量方法
JP3723555B2 (ja) 溶接部の超音波検査方法
KR102044990B1 (ko) 초음파 탐상 방법
JP3535417B2 (ja) 超音波による欠陥高さ測定装置及び欠陥高さ測定方法
JP5890437B2 (ja) 超音波探傷方法および超音波探傷装置
JP4364031B2 (ja) 超音波探傷画像処理装置及びその処理方法
JP6089805B2 (ja) 測定装置、測定方法、プログラム及び記憶媒体
JP2017116285A (ja) レーザ超音波検査方法、接合方法、レーザ超音波検査装置、および接合装置
JP3168946U (ja) 超音波探傷装置及び溶込み幅合否判定システム
RU2714868C1 (ru) Способ обнаружения питтинговой коррозии
KR101487902B1 (ko) 초음파 탐상을 이용한 배관 내의 가스축적량 산출장치 및 산출방법
JP2007322350A (ja) 超音波探傷装置及び方法
KR100485450B1 (ko) 초음파 탐상 시험 장치 및 그 제어방법
JP2005147770A (ja) 超音波探傷装置
Ganhao Sizing with time-of-flight diffraction
JP2014070968A (ja) 超音波検査装置および超音波検査方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5916864

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees