JP5919645B2 - 原料ガスの供給方法、メタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法 - Google Patents
原料ガスの供給方法、メタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5919645B2 JP5919645B2 JP2011105126A JP2011105126A JP5919645B2 JP 5919645 B2 JP5919645 B2 JP 5919645B2 JP 2011105126 A JP2011105126 A JP 2011105126A JP 2011105126 A JP2011105126 A JP 2011105126A JP 5919645 B2 JP5919645 B2 JP 5919645B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- raw material
- water
- methacrolein
- reactor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
例えば特許文献1には、メタクロレインを気相接触酸化させてメタクリル酸を製造する際に用いる固定床多管型反応器が開示されている。より詳しくは、モリブドバナドリン酸複合酸化物を触媒として使用し、反応管単位体積あたりの触媒活性成分量が原料ガス入口部から出口部に向かって減少するように上記触媒が充填された固定床多管型反応器が開示されている。
また、特許文献3には、気相接触反応に使用される成分を2種以上含む液体原料の一部を蒸発させる蒸発器を使用し、流量と組成とを安定させた状態で製造された原料ガスが開示されている。
この点、上記した各特許文献に記載の発明では、酸素含有ガス中の水分量の変化に対応する等といったことができず、この点についての改善の余地が残されていた。
(1)本発明に係る原料ガスの供給方法は、気相接触反応の反応器に、その反応に用いられる成分を含んだ流体及び原料水を含有する液体原料を含むガスと、酸素含有ガスと、が混合された原料ガスを供給する方法であって、前記原料ガスのうち、前記酸素含有ガス中に含まれる水分量を測定する水分量測定工程と、測定した前記水分量を予め設定された水分基準量と比較し、その比較結果に基づいて前記原料水の量を調整して前記液体原料中の前記原料水の割合を変化させ、前記原料ガス中に含まれる全体水分量を一定値に維持させる調整工程と、を備えていることを特徴とする。
従って、安定した気相接触反応の実施に繋げることができるうえ、従来とは異なり、反応器内に過剰に水分が供給されてしまうといった不都合が生じ難い。そのため、廃水処理に費やす手間及びコストを抑制し易いうえ、原料水の使用を抑えて該原料水に関連するユーティリティコストの増加を抑制することができる。
なお、本実施形態では、気相接触反応に用いられる成分を含んだ流体を蒸発器に供給してその一部を蒸発させ、その蒸気を利用した原料ガスを反応器に供給する製造システムを例に挙げて説明する。また、メタクロレインと酸素とによる気相接触反応によりメタクリル酸を合成する場合を例に挙げて説明する。
図1に示すように、本実施形態の製造システム1は、上記した蒸発を行わせて蒸気であるメタクロレイン含有ガスG1を発生させる蒸発器2と、メタクロレイン含有ガスG1を含む原料ガスGを利用して気相接触反応を行わせる上記反応器3と、を備えている。
なお、循環にサーモサイホン方式を採用する場合には、ポンプ26は具備しなくても構わない。但し、液体原料Wへ供給する熱量の安定性の観点から、サーモサイホン方式よりも強制循環方式を採用する方が好ましい。
従って、本実施形態ではメタクロレイン含有ガスG1と、酸素含有ガスである空気Aと、不活性ガスG2と、が混合された混合ガスを原料ガスGとして利用し、この原料ガスGを反応器3内に供給して気相接触反応を行わせている。
なお、反応器3としては、公知とされている種々のタイプのものが採用可能であり、気相接触反応を固定床又は流動床のいずれで行っても構わないが、固定床で行うことが好ましい。
次に、上記のように構成された製造システム1を利用して、反応器3に原料ガスGを供給して気相接触反応を行わせ、該反応によりメタクリル酸を合成することで、該メタクリル酸を製造する方法について説明する。
まず、液体原料Wを蒸発させて、メタクロレイン含有ガスG1を発生させる蒸発工程を行う。
具体的には第1供給管10及び第2供給管11を通じて、缶体12の内部にそれぞれメタクロレインを含んだ流体W1及び原料水W2を供給し、これらが混合した液体原料Wを貯留する。次いで、ポンプ26を作動させて、液体原料Wを缶体12から液体排出管21、配管22、熱交換器20及び配管23に順に経由しながら缶体12に再び戻すように循環させる。またこの循環と同時に、熱媒体を使用した熱交換器20によって液体原料Wを加熱して蒸発させる。これにより、缶体12の内部で蒸気、即ちメタクロレイン含有ガスG1を発生させることができる。
例えば、メタクリル酸製造用触媒により触媒層を形成したが、メタクリル酸製造用触媒と他の添加成分とを混合して形成した層であっても良い。他の添加成分としては、例えば不活性担体が挙げられる。この不活性担体としては、例えばシリカ、アルミナ、シリカ−アルミナやシリコンカーバイト等が挙げられる。
また、触媒層は、1層であっても良いし2層以上の複数層であっても良い。
(1)…MoaPbCucVdXeYfOg
上記式中のXは、鉄、コバルト、ニッケル、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、チタン、クロム、タングステン、マンガン、銀、ホウ素、ケイ素、スズ、鉛、ヒ素、アンチモン、ビスマス、ニオブ、タンタル、ジルコニウム、インジウム、イオウ、セレン、テルル、ランタン及びセリウムからなる群から選ばれる少なくとも1種の元素である。
上記式中のYは、カリウム、ルビジウム、セシウム及びタリウムからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。
上記式中のa〜gは、各元素の原子比率を表し、a=12のとき、b=0.5〜3、c=0.01〜3、d=0.01〜2、e=0〜3、f=0.01〜3であり、gは各元素の原子価を満足するのに必要な酸素の原子比率である。
なお、触媒の前駆体には、水溶性セルロース等の有機物が含まれていても良い。
また、分子状酸素源としては、上記実施形態のように空気Aを用いることが経済的に有利であるが、必要に応じて純酸素で富化した空気A等を用いても構わない。
また、原料ガスG中のメタクロレインの濃度は、広い範囲で変更することができ、1〜20容量%が好ましく、3〜10容量%がより好ましい。原料ガスG中の酸素量は、メタクロレインに対して0.3〜4倍モルが好ましく、0.4〜2.5倍モルが特に好ましい。
例えば、原料液体を缶体12の内部及び外部のうちの少なくともいずれか一方で加熱して蒸発させる加熱機構を採用しても構わない。このような内部加熱型又は外部加熱型の加熱機構としては、従来の蒸発缶方式に用いられているものと同様のものを利用できる。外部加熱型としては多管式の熱交換器が挙げられ、内部加熱型としては外套、トレース配管等が挙げられる。これらの中でも、処理できる液体原料Wの量が多いことから多管式の熱交換器が好ましい。
なお、缶体12に接続する供給管の数は自由に設置して構わない。例えば、上記実施形態では第1供給管10及び第2供給管11の2つを接続したが、3つ以上接続しても良い。具体的には、気相接触反応に用いられる成分を含んだ流体W1を供給する供給管を2つ接続し、原料水W2を供給する供給管を1つ接続しても構わない。
また、缶体12内の液体原料Wのうち、蒸発させない成分を排出させる排出管を缶体12にさらに接続しても構わない。
次に、上記実施形態の製造システム1を利用して、実際にメタクロレインと酸素とによる気相接触反応によりメタクリル酸を合成するプロセスを行った実施例について説明する。なお、本実施例においては、反応器3に供給する原料ガスGとして、表1に示す組成のものを目的値としている。
そこで、原料ガスGの組成が表1に示す目的値となるように、原料水W2の供給量を調整し、新たに表3に示した組成及び流量で、メタクロレイン含有ガスG1、空気A及び不活性ガスG2の供給を行った。
これに対して、空気A中から0.33t/hの水分が供給されていることが分かった後も、メタクロレイン含有ガスG1、空気A及び不活性ガスG2の組成と流量を変化させずに、引き続き表2に示す原料ガスGを反応器3に供給し続けた形態を確認した。つまり、目的の原料ガスGの水分量よりも0.33t/hの水分が過剰となった状態で反応器3に供給し続けた。
その結果、廃水量が0.33t/h増加し、廃水処理に必要なエネルギーが少なくとも0.33t/h分の水分の蒸発潜熱744MJ/hだけ増加したことが確認された。それに加え、0.33t/hだけ原料水W2を過剰に使用することになった。
G…原料ガス
W…液体原料
G1…メタクロレイン含有ガス(液体原料を含むガス)
W1…メタクロレインを含んだ流体(気相接触反応に用いられる成分を含んだ流体)
W2…原料水
3…反応器
12…缶体
Claims (2)
- 気相接触反応の反応器に、その反応に用いられる成分を含んだ流体及び原料水を含有する液体原料を含むガスと、酸素含有ガスと、が混合された原料ガスを供給する方法であって、
前記流体及び前記原料水がそれぞれ供給され、内部に前記液体原料を貯留可能な缶体を利用し、貯留された液体原料を加熱により蒸発させることで蒸気を発生させ、その蒸気を前記ガスとして利用する蒸発工程と、
前記原料ガスのうち、前記酸素含有ガス中に含まれる水分量を測定する水分量測定工程と、
測定した前記水分量を予め設定された水分基準量と比較し、その比較結果に基づいて前記缶体に供給される前記原料水の供給量を調整し、前記液体原料中の前記原料水の割合を変化させ、前記原料ガス中に含まれる全体水分量を一定値に維持させる調整工程と、を備えている原料ガスの供給方法。 - 請求項1に記載の原料ガスの供給方法により前記原料ガスを前記反応器に供給して前記気相接触反応を行わせ、該反応によりメタクロレイン又はメタクリル酸を合成するメタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011105126A JP5919645B2 (ja) | 2011-05-10 | 2011-05-10 | 原料ガスの供給方法、メタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2011105126A JP5919645B2 (ja) | 2011-05-10 | 2011-05-10 | 原料ガスの供給方法、メタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2012236782A JP2012236782A (ja) | 2012-12-06 |
| JP5919645B2 true JP5919645B2 (ja) | 2016-05-18 |
Family
ID=47460029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2011105126A Active JP5919645B2 (ja) | 2011-05-10 | 2011-05-10 | 原料ガスの供給方法、メタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP5919645B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3934293B2 (ja) * | 1999-11-05 | 2007-06-20 | 株式会社日本触媒 | アクリル酸の製造方法およびアクリル酸の製造装置 |
| JP2003238485A (ja) * | 2001-12-10 | 2003-08-27 | Nippon Shokubai Co Ltd | (メタ)アクリル酸の捕集方法および装置 |
| KR20070029748A (ko) * | 2004-05-19 | 2007-03-14 | 바스프 악티엔게젤샤프트 | 1종 이상의 유기 화합물의 불균질 촉매화 기체상 부분산화의 장기 운전 방법 |
| EP2158954A4 (en) * | 2007-05-15 | 2015-09-02 | Mitsubishi Rayon Co | EVAPORATOR, EVAPORATING METHOD AND METHOD FOR PRODUCING METHACROLEINE OR (METH) ACRYLIC ACID |
| EP2275400B1 (en) * | 2008-04-27 | 2017-01-11 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Process for producing acrylic acid, and process for producing hydrophilic resin and process for producing water absorptive resin using the process |
-
2011
- 2011-05-10 JP JP2011105126A patent/JP5919645B2/ja active Active
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2012236782A (ja) | 2012-12-06 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8178719B2 (en) | Method for producing acrylic acid | |
| JP4813758B2 (ja) | 複合酸化物触媒およびそれを用いたアクリル酸の製造方法 | |
| JP2009524629A (ja) | アクロレインの製法方法 | |
| JP2009520748A (ja) | アクリル酸を形成するためのプロピレンの不均一触媒部分気相酸化の方法 | |
| CN100379714C (zh) | 甲基丙烯酸的生产方法 | |
| TW526191B (en) | A process for producing methacrylic acid | |
| JP2021120333A (ja) | ヘテロポリ酸化合物の製造方法、ヘテロポリ酸化合物及びメタクリル酸の製造方法 | |
| WO2010038676A1 (ja) | アクリル酸製造用の触媒および該触媒を用いたアクリル酸の製造方法 | |
| JP5579053B2 (ja) | 接触パイプの長手方向部分への装入方法 | |
| JP5919645B2 (ja) | 原料ガスの供給方法、メタクロレイン又はメタクリル酸の製造方法 | |
| JP6752035B2 (ja) | 再スタートアップ方法 | |
| CN101410360B (zh) | 甲基丙烯醛和/或甲基丙烯酸的制造方法 | |
| CN101437782B (zh) | 不饱和醛和不饱和羧酸的制造方法 | |
| JP5340732B2 (ja) | メタクリル酸の製造方法 | |
| KR101175841B1 (ko) | 메타크롤레인 또는 (메트)아크릴산의 제조 방법 | |
| CN1697689A (zh) | 反应设备、反应设备控制系统及催化气相氧化反应方法 | |
| WO2021200795A1 (ja) | イソブチレンの製造方法、メタクリル酸の製造方法及びメタクリル酸メチルの製造方法 | |
| JP3540623B2 (ja) | メタクリル酸の製造方法 | |
| JP2009084167A (ja) | アクロレインおよび/またはアクリル酸の製造方法 | |
| JP2013121946A (ja) | イソブタノールからメタクロレイン及びメタクリル酸を製造する方法並びに製造装置 | |
| JP4951230B2 (ja) | メタクリル酸製造用触媒及びその製造方法、並びにその触媒を用いたメタクリル酸の製造方法 | |
| JP5479803B2 (ja) | (メタ)アクロレインまたは(メタ)アクリル酸の製造方法 | |
| JPWO2020013064A1 (ja) | 触媒及びそれを用いた化合物の製造方法 | |
| WO2004062798A1 (ja) | 触媒の保存方法 | |
| JP4301484B2 (ja) | メタクリル酸の製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140430 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20141219 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150213 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150825 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160315 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160328 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5919645 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |