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JP5920990B2 - 車両のレーンキープ制御装置 - Google Patents
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JP5920990B2 - 車両のレーンキープ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動パワーステアリングモータを駆動させて設定した目標コースに沿って走行する車両のレーンキープ制御装置に関する。
近年、交通事故の低減やドライバの負担を軽減することを目的として、設定した目標コースに沿って走行するように操舵を支援補助し制御する様々なレーンキープ制御装置の技術が開発・提案されている。例えば、特開2007−125959号公報(以下、特許文献1)では、自車両が走行すべき目標コースを入力し、予め設定されたドライバ操舵特性に基づいて目標コースを走行するために必要なドライバの操舵入力を推定するドライバモデルを備え、推定されたドライバの操舵入力に対しフィードフォワードゲインを乗算したフィードフォワード操舵補助量と、目標コースと自車両の走行コースとの位置関係の偏差に対しフィードバックゲインを乗算したフィードバック操舵補助量とを、偏差が大きいとき、フィードフォワードゲインの重み付けをフィードバックゲインの重み付けよりも大きくし、偏差が小さいとき、フィードバックゲインの重み付けをフィードフォワードゲインの重み付けよりも大きくして加算して操舵補助量を決定する車両用操舵装置の技術が開示されている。
特開2007−125959号公報
ところで、車両のレーンキープ制御装置においては、ドライバがオーバーライドするときのドライバの操舵状況は様々であり、上述の特許文献1に開示される車両用操舵装置の技術のように、目標コースと自車両の走行コースとの位置関係の偏差に応じたフィードフォワード制御とフィードバック制御の制御量の重み付けの変更のみでは、このようなドライバの操舵状況に良好に対応することができない虞がある。すなわち、ドライバが車両用操舵装置に制御を大きく委ねている場合には車両用操舵装置により精度良くレーンキープ制御されることが求められるが、ドライバが操舵入力した際にはドライバの操舵意思に過度に介入すること無くレーンキープ制御を続行することが求められる。このようなドライバの操舵意思に反する制御となるとドライバに違和感を与えてしまう可能性がある。
また、フィードバック制御においてもその特性は様々で、現在の車両位置から前方注視点(偏差を算出する点)までの距離を短くとれば、車両の間近を見て目標コースへ速やかに追従しようとする動作になり、目標コースへの追従性は良くなるが、現在の横偏差のみを重視した過敏で不安定な目標操舵角や車両挙動になる。逆に、前方注視点を長くすると、その前方注視点に到達する際に目標コースへ復帰すれば良いという動作になり、目標コースへの追従性は緩慢になるが、目標コースとの横偏差だけでなく、目標コースに対する車両の向きや、この変化率(ヨーレート)も加味した予測制御になり、安定した目標操舵角や車両挙動が得られる。このように前方注視点モデルで運転支援制御を実行する場合、目標コースへの迅速な追従性と車両挙動の安定性をバランスさせるようにフィードバック制御を適切に設定する必要がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ドライバが操舵を装置に委ねているときは精度良く安定した制御が行われ、ドライバが操舵入力した場合には過度に介入することなく制御が続行され、また、目標コースへの迅速な追従性と目標コースを走行する上での車両挙動の安定性を良好にバランスさせたレーンキープ制御を行うことができる車両のレーンキープ制御装置を提供することを目的としている。
本発明の車両のレーンキープ制御装置の一態様は、自車両が走行すべき目標コースを設定し、少なくとも該目標コースからのずれ量を基に電動パワーステアリングモータに対する制御量を算出し、自車両が上記目標コースに沿って走行するように制御する車両のレーンキープ制御装置において、予め設定する第1の前方注視点まで自車両が直進した際、上記第1の前方注視点における上記目標コースとの位置のずれ量を第1のずれ量として算出し、該第1のずれ量に応じて上記目標コースに沿って走行する上記制御量を算出する第1のフィードバック制御手段と、自車両の車両軌跡を推定し、上記第1の前方注視点よりも遠方に予め設定する第2の前方注視点における上記推定した車両軌跡と上記目標コースとの位置のずれ量を第2のずれ量として算出し、該第2のずれ量に応じて上記目標コースに沿って走行する上記制御量を算出する第2のフィードバック制御手段と、ドライバによる操舵意思としてのドライバによる操舵トルクが予め設定した閾値を超える場合は上記第1のフィードバック制御手段による制御量を選択する一方、上記ドライバによる操舵トルクが上記予め設定した閾値より低い場合は上記第2のフィードバック制御手段による制御量選択する制御選択手段とを備えた。
本発明による車両のレーンキープ制御装置によれば、ドライバが操舵を装置に委ねているときは精度良く安定した制御が行われ、ドライバが操舵入力した場合には過度に介入することなく制御が続行され、また、目標コースへの迅速な追従性と目標コースを走行する上での車両挙動の安定性を良好にバランスさせたレーンキープ制御を行うことが可能となる。
本発明の実施の一形態に係る車両の操舵系の構成説明図である。 本発明の実施の一形態に係る操舵制御部の機能ブロック図である。 本発明の実施の一形態に係るレーンキープ制御プログラムのフローチャートである。 本発明の実施の一形態に係る電動パワーステアリングモータの操舵トルク−電動モータ基本電流値の特性の一例を示す説明図である。 本発明の実施の一形態に係るフィードフォワード制御の説明図である。 本発明の実施の一形態に係る第1の横位置フィードバック制御、第2の横位置フィードバック制御の説明図である。 本発明の実施の一形態に係るヨー角フィードバック制御の説明図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1において、符号1は操舵角をドライバ入力と独立して設定自在な電動パワーステアリング装置を示し、この電動パワーステアリング装置1は、ステアリング軸2が、図示しない車体フレームにステアリングコラム3を介して回動自在に支持されており、その一端が運転席側へ延出され、他端がエンジンルーム側へ延出されている。ステアリング軸2の運転席側端部には、ステアリングホイール4が固設され、また、エンジンルーム側へ延出する端部には、ピニオン軸5が連設されている。
エンジンルームには、車幅方向へ延出するステアリングギヤボックス6が配設されており、このステアリングギヤボックス6にラック軸7が往復移動自在に挿通支持されている。このラック軸7に形成されたラック(図示せず)に、ピニオン軸5に形成されたピニオンが噛合されて、ラックアンドピニオン式のステアリングギヤ機構が形成されている。
また、ラック軸7の左右両端はステアリングギヤボックス6の端部から各々突出されており、その端部に、タイロッド8を介してフロントナックル9が連設されている。このフロントナックル9は、操舵輪としての左右輪10L,10Rを回動自在に支持すると共に、車体フレームに転舵自在に支持されている。従って、ステアリングホイール4を操作し、ステアリング軸2、ピニオン軸5を回転させると、このピニオン軸5の回転によりラック軸7が左右方向へ移動し、その移動によりフロントナックル9がキングピン軸(図示せず)を中心に回動して、左右輪10L,10Rが左右方向へ転舵される。
また、ピニオン軸5にアシスト伝達機構11を介して、電動パワーステアリングモータ(電動モータ)12が連設されており、この電動モータ12にてステアリングホイール4に加える操舵トルクのアシスト、及び、設定された操舵角(目標操舵角)となるような操舵トルクの付加が行われる。電動モータ12は、後述する操舵制御部20から制御出力値としての電動モータ電流Icmdがモータ駆動部21に出力されてモータ駆動部21により駆動される。
操舵制御部20には、走行路の形状として前方の左右白線を認識して白線位置情報を取得する走行路形状を認識する前方認識装置31が接続され、また、車速Vを検出する車速センサ32、操舵角(実舵角)θpを検出する操舵角センサ33、操舵トルクTdを検出する操舵トルクセンサ34が接続されている。
前方認識装置31は、例えば、車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する1組のCCDカメラと、このCCDカメラからの画像データを処理するステレオ画像処理装置とから構成されている。
前方認識装置31のステレオ画像処理装置における、CCDカメラからの画像データの処理は、例えば以下のように行われる。まず、CCDカメラで撮像した自車両の進行方向の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から距離情報を求め、距離画像を生成する。
白線データの認識では、白線は道路面と比較して高輝度であるという知得に基づき、道路の幅方向の輝度変化を評価して、画像平面における左右の白線の位置を画像平面上で特定する。この白線の実空間上の位置(x,y,z)は、画像平面上の位置(i,j)とこの位置に関して算出された視差とに基づいて、すなわち、距離情報に基づいて、周知の座標変換式より算出される。自車両の位置を基準に設定された実空間の座標系は、本実施の形態では、例えば、図6に示すように、ステレオカメラの中央真下の道路面を原点として、車幅方向をx軸、車高方向をy軸、車長方向(距離方向)をz軸とする。このとき、x−z平面(y=0)は、道路が平坦な場合、道路面と一致する。道路モデルは、道路上の自車両の走行レーンを距離方向に複数区間に分割し、各区間における左右の白線を所定に近似して連結することによって表現される。尚、本実施の形態では、走行路の形状を1組のCCDカメラからの画像を基に認識する例で説明したが、他に、単眼カメラ、カラーカメラからの画像情報を基に求めるものであっても良い。
そして、操舵制御部20は、上述の各入力信号を基に、走行路形状に基づいてフィードフォワード制御により目標コース(本実施の形態においては左白線と右白線の中間)に沿って走行するのに必要な電動モータ12のフィードフォワード制御量Iffを算出し、ドライバによる操舵意思としてのドライバによる操舵トルクTdが予め設定した閾値を超える場合は、第1のフィードバック制御を選択し、予め設定する第1の前方注視点まで自車両が直進した際、第1の前方注視点における目標コースとの位置のずれ量を第1のずれ量Δx1として算出し、この第1のずれ量Δx1に応じて目標コースに沿って走行する制御量(第1の横位置フィードバック制御量)Ifb1を算出し、ドライバによる操舵トルクTdが予め設定した閾値より低い場合は、第2のフィードバック制御を選択し、自車両の車両軌跡を推定し、第1の前方注視点よりも遠方に予め設定する第2の前方注視点における推定した車両軌跡と目標コースとの位置のずれ量を第2のずれ量Δx2として算出し、この第2のずれ量Δx1に応じて目標コースに沿って走行する制御量(第2の横位置フィードバック制御量)Ifb2を算出し、少なくともこれらフィードフォワード制御量Iffと、選択したフィードバック制御量(Ifb1とIfb2のどちらか)を用いて電動モータ電流値Icmdを算出し、モータ駆動部21に出力して電動モータ12を駆動制御する。
このため、操舵制御部20は、図2に示すように、モータ基本電流設定部20a、フィードフォワード制御部20b、制御選択部20c、第1の横位置フィードバック制御部20d、第2の横位置フィードバック制御部20e、ヨー角フィードバック制御部20f、電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gから主要に構成されている。
モータ基本電流設定部20aは、車速センサ32から車速Vが入力され、操舵トルクセンサ34から操舵トルクTdが入力される。そして、例えば、予め設定しておいた図4に示すような、操舵トルクTd−電動モータ基本電流値Ipsbの特性マップを参照して電動モータ基本電流値Ipsbを設定し、電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gに出力する。
フィードフォワード制御部20bは、前方認識装置31から認識された画像情報が入力される。そして、例えば、以下の(1)式により、目標コースに沿って走行するのに必要な電動モータ12のフィードフォワード制御量(電流値)Iffを算出し、電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gに出力する。
Iff=Giff・κ …(1)
ここで、κは、例えば、以下の(2)式で示すような、車線曲率を示す。
κ=(κl+κr)/2 …(2)
この(2)式において、κlは左白線による曲率成分であり、κrは右白線による曲率成分である。これら、左右白線の曲率成分κl,κrは、具体的には、図5に示すような、左右白線のそれぞれを構成する点に関して、二次の最小自乗法によって計算された二次項の係数を用いることによって定められる。例えば、x=A・z+B・z+Cの二次式で白線を近似した場合、2・Aの値が曲率成分として用いられる。尚、これら白線の曲率成分κl、κrは、それぞれの白線の曲率そのものでも良い。また、(1)式におけるGiffは、予め実験・演算等により設定しておいたフィードフォワードゲインを示す。
制御選択部20cは、操舵トルクセンサ34から操舵トルクTdが入力される。そして、例えば、ドライバによる操舵トルクTdに対し所定の遅れ処理等を行った後、操舵トルクの絶対値|Td|と予め設定しておいた閾値Ktdとを比較して、|Td|<Ktdであり、ドライバの操舵意思が低いと考えられる場合には、切り換えフラグFを0(F=0)とし、切り換えフラグFを第1の横位置フィードバック制御部20d、第2の横位置フィードバック制御部20eに出力する。逆に、|Td|≧Ktdであり、ドライバの操舵意思が高い〜中程度の場合は、切り換えフラグFを1(F=1)とし、切り換えフラグFを第1の横位置フィードバック制御部20d、第2の横位置フィードバック制御部20eに出力する。
第1の横位置フィードバック制御部20dは、前方認識装置31から認識された画像情報が入力され、車速センサ32から車速Vが入力され、制御選択部20cから切り換えフラグFが入力される。そして、F=1が入力された場合(ドライバの操舵意思が高い〜中程度の場合)、以下の(3)式により、第1の横位置フィードバック制御量(電流値)Ifb1を算出し、この第1の横位置フィードバック制御量Ifb1を横位置フィードバック制御量Ifbとして電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gに出力する。
Ifb1=Gifb1・Δx1 …(3)
ここで、Gifb1は、予め実験・演算等により設定しておいた第1の横位置フィードバックゲインである。また、Δx1は、図6に示すように、予め設定する第1の前方注視点(0,zv1)まで自車両が直進した際、第1の前方注視点(0,zv1)における目標コースとの位置のずれ量(第1のずれ量)である。また、第1の前方注視点(0,zv1)の前方注視距離(z座標)であるzv1は、本実施の形態では、zv1=T1・Vで算出される。ここで、T1は予め設定しておいた第1の予見時間であり、例えば、0.8secに設定されている。本発明の実施の形態では、目標コースは左白線と右白線の中間であるので、Δx1=(xl1+xr1)/2となる。ここで、xl1は第1の前方注視点(0,zv1)のz座標における左白線のx座標であり、xr1は第1の前方注視点(0,zv1)のz座標における右白線のx座標である。
第2の横位置フィードバック制御部20eは、前方認識装置31から認識された画像情報が入力され、車速センサ32から車速Vが入力され、操舵角センサ33から操舵角θpが入力され、制御選択部20cから切り換えフラグFが入力される。そして、F=0が入力された場合(ドライバの操舵意思が低いと考えられる場合)、以下の(4)式により、第2の横位置フィードバック制御量(電流値)Ifb2を算出し、この第2の横位置フィードバック制御量Ifb2を横位置フィードバック制御量Ifbとして電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gに出力する。
Ifb2=Gifb2・Δx2 …(4)
ここで、Gifb2は、予め実験・演算等により設定しておいた第2の横位置フィードバックゲインである。また、Δx2は、図6に示すように、以下の(5)式により算出される。
Δx2=(xl2+xr2)/2−xv2 …(5)
この(5)式において、xv2は車両の第2の前方注視点(0,zv2)のz座標における推定車両軌跡のx座標である。本実施の形態においては、第2の前方注視点(0,zv2)は第1の前方注視点(0,zv1)よりも遠方に設定され、第2の前方注視点(0,zv2)の前方注視距離(z座標)であるzv2は、本実施の形態では、zv2=T2・Vで算出される。ここで、T2は予め設定しておいた第2の予見時間であり、例えば、1.2secに設定されている。
従って、xv2は、車両の走行状態に基づいて車両の諸元や車両固有のスタビリティファクタAs等を用いる場合には、例えば、以下の(6)式で算出することができる。
xv2=(1/2)・(1/(1+As・V))・(θp/Lw)・(T2・V)
…(6)
ここで、Lwはホイールベースである。
また、(6)式における、xl2は第2の前方注視点(0,zv2)のz座標における左白線のx座標であり、xr2は第2の前方注視点(0,zv2)のz座標における右白線のx座標である。
すなわち、本実施の形態では、制御選択部20cの切り換えフラグFの設定により、ドライバの操舵意思が高い〜中程度の場合には、第1の横位置フィードバック制御量Ifb1が横位置フィードバック制御量Ifbとして選択され、ドライバの操舵意思が低いと考えられる場合には、第2の横位置フィードバック制御量Ifb2が横位置フィードバック制御量Ifbとして選択されて出力される。従って、制御選択部20cは制御選択手段として、第1の横位置フィードバック制御部20dが第1のフィードバック制御手段として、第2の横位置フィードバック制御部20eが第2のフィードバック制御手段として設けられている。
ヨー角フィードバック制御部20fは、前方認識装置31から認識された画像情報が入力される。そして、例えば、以下の(7)式により、車両のヨー角を目標コースに沿ったヨー角にフィードバック制御するヨー角フィードバック制御量Ifbyを算出して電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gに出力する。
Ifby=Gfby・(θtl+θtr)/2 …(7)
ここで、Gfbyは、予め実験・演算等により設定しておいたゲインで、θtlは前方認識装置31からの画像情報による左白線に対する自車両の傾き、θtrは前方認識装置31からの画像情報による右白線に対する自車両の傾きである(図7参照)。尚、これら、θtl、θtrは、例えば、画像情報で得られる白線の各点に対して、二次の最小二乗法によって計算された、一次項の係数(すなわち、白線を、x=A・z+B・z+Cの式で近似した際のBの値)を用いても良い。
電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gは、モータ基本電流設定部20aから電動モータ基本電流値Ipsbが入力され、フィードフォワード制御部20bからフィードフォワード制御量Iffが入力され、第1の横位置フィードバック制御部20dと第2の横位置フィードバック制御部20eの何れかから横位置フィードバック制御量Ifbが入力され、ヨー角フィードバック制御部20fからヨー角フィードバック制御量Ifbyが入力される。そして、以下の(8)式により、電動モータ電流値Icmdを算出し、モータ駆動部21に出力して電動モータ12を駆動制御する。
Icmd=Ipsb+Iff+Ifb+Ifby …(8)
次に、上述の操舵制御部20で実行されるレーンキープ制御を、図3のフローチャートで説明する。
まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、モータ基本電流設定部20aは、予め設定しておいた図4に示すような、操舵トルクTd−電動モータ基本電流値Ipsbの特性マップを参照して電動モータ基本電流値Ipsbを設定する。
次に、S102に進み、フィードフォワード制御部20bは、例えば、前述の(1)式により、目標コースに沿って走行するのに必要な電動モータ12のフィードフォワード制御量Iffを算出する。
次いで、S103に進み、制御選択部20cは、操舵トルクの絶対値|Td|と予め設定しておいた閾値Ktdとを比較し、|Td|<Ktdであり、ドライバの操舵意思が低いと考えられる場合には、切り換えフラグFを0(F=0)に設定し、逆に、|Td|≧Ktdであり、ドライバの操舵意思が高い〜中程度と考えられる場合は、切り換えフラグFを1(F=1)に設定する。
そして、S104に進み、切り換えフラグFを参照し、F=1の場合(ドライバの操舵意思が高い〜中程度と考えられる場合)は、S105に進んで、第1の横位置フィードバック制御部20dで、前述の(3)式により、第1の横位置フィードバック制御量Ifb1を算出し、S106に進み、第1の横位置フィードバック制御量Ifb1を横位置フィードバック制御量Ifbに設定する(Ifb=Ifb1)。
また、S104で、F=0の場合(意思が低いと考えられる場合)は、S107に進んで、第2の横位置フィードバック制御部20eで、前述の(4)式により、第2の横位置フィードバック制御量Ifb2を算出し、S108に進み、第2の横位置フィードバック制御量Ifb2を横位置フィードバック制御量Ifbに設定する(Ifb=Ifb2)。
S106、或いは、S108で横位置フィードバック制御量Ifbを設定した後は、S109に進み、ヨー角フィードバック制御部20fで、前述の(7)式により、車両のヨー角を目標コースに沿ったヨー角にフィードバック制御するヨー角フィードバック制御量Ifbyを算出する。
そして、S110に進み、電動パワーステアリングモータ電流値算出部20gで、前述の(8)式により、電動モータ電流値Icmdを算出し、モータ駆動部21に出力して電動モータ12を駆動制御する。
このように本発明の実施の形態によれば、走行路形状に基づいてフィードフォワード制御により目標コースに沿って走行するのに必要な電動モータ12のフィードフォワード制御量Iffを算出し、操舵トルクTdが予め設定した閾値を超える場合は、第1のフィードバック制御を選択し、予め設定する第1の前方注視点まで自車両が直進した際、第1の前方注視点における目標コースとの位置の第1のずれ量Δx1を算出し、この第1のずれ量Δx1に応じて目標コースに沿って走行する第1の横位置フィードバック制御量Ifb1を算出し、操舵トルクTdが予め設定した閾値より低い場合は、第2のフィードバック制御を選択し、自車両の車両軌跡を推定し、第1の前方注視点よりも遠方に予め設定する第2の前方注視点における推定した車両軌跡と目標コースとの位置の第2のずれ量Δx2を算出し、この第2のずれ量Δx1に応じて目標コースに沿って走行する第2の横位置フィードバック制御量Ifb2を算出し、少なくともこれらフィードフォワード制御量Iffと、選択したフィードバック制御量(Ifb1とIfb2のどちらか)を用いて電動モータ電流値Icmdを算出し、モータ駆動部21に出力して電動モータ12を駆動制御する。このため、ドライバが操舵を装置に委ねているときは、第2のフィードバック制御が選択されて精度良く安定したレーンキープ制御が行われ、また、ドライバが操舵入力した場合には第1のフィードバック制御が選択されて過度に介入することなく目標コースからの逸脱感を解り易く伝達しながら制御が続行される。更に、選択される第1のフィードバック制御と第2のフィードバック制御は、制御特性に合わせて目標コースとの位置の偏差を算出する前方注視点の位置が異なって設定されることにより(第1のフィードバック制御は近い前方注視点でフィードバック制御し、第2のフィードバック制御は遠方の前方注視点でフィードバック制御することにより)、目標コースへの迅速な追従性と目標コースを走行する上での車両挙動の安定性を良好にバランスさせたレーンキープ制御を行うことが可能となる。
尚、本実施の形態では、モータ駆動部21に対する制御量は、フィードフォワード制御量Iff、フィードバック制御量(Ifb1とIfb2のどちらか)、ヨー角フィードバック制御量Ifbyで構成した例で説明したが、これに限ることなく、更に、走行路のカント等の外乱の影響を考慮してフィードバック制御する制御量(積分補正)を含むものであっても良く、又は、ヨー角フィードバック制御量Ifbyが省略されているものであっても良い。
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリング軸
4 ステアリングホイール
5 ピニオン軸
10L、10R 車輪
12 電動モータ
20 操舵制御部
20a モータ基本電流設定部
20b フィードフォワード制御部
20c 制御選択部(制御選択手段)
20d 第1の横位置フィードバック制御部(第1のフィードバック制御手段)
20e 第2の横位置フィードバック制御部(第2のフィードバック制御手段)
20f ヨー角フィードバック制御部
20g 電動パワーステアリングモータ電流値算出部
21 モータ駆動部
31 前方認識装置
32 車速センサ
33 操舵角センサ
34 操舵トルクセンサ

Claims (2)

  1. 自車両が走行すべき目標コースを設定し、少なくとも該目標コースからのずれ量を基に電動パワーステアリングモータに対する制御量を算出し、自車両が上記目標コースに沿って走行するように制御する車両のレーンキープ制御装置において、
    予め設定する第1の前方注視点まで自車両が直進した際、上記第1の前方注視点における上記目標コースとの位置のずれ量を第1のずれ量として算出し、該第1のずれ量に応じて上記目標コースに沿って走行する上記制御量を算出する第1のフィードバック制御手段と、
    自車両の車両軌跡を推定し、上記第1の前方注視点よりも遠方に予め設定する第2の前方注視点における上記推定した車両軌跡と上記目標コースとの位置のずれ量を第2のずれ量として算出し、該第2のずれ量に応じて上記目標コースに沿って走行する上記制御量を算出する第2のフィードバック制御手段と、
    ドライバによる操舵意思としてのドライバによる操舵トルクが予め設定した閾値を超える場合は上記第1のフィードバック制御手段による制御量を選択する一方、上記ドライバによる操舵トルクが上記予め設定した閾値より低い場合は上記第2のフィードバック制御手段による制御量選択する制御選択手段と、
    を備えたことを特徴とする車両のレーンキープ制御装置。
  2. 上記制御量は、認識した走行路形状に基づいてフィードフォワード制御により上記目標コースに沿って走行するのに必要な上記電動パワーステアリングモータに対する制御量を含むことを特徴とする請求項1記載の車両のレーンキープ制御装置。
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