JP5924311B2 - 防眩フィルム、偏光板、液晶パネル、および画像表示装置 - Google Patents
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Description
C(0.25)−C(0.125)≧2% …(1)
C(0.125)≧65% …(2)
以下、本発明の第1の実施形態に係る防眩フィルムについて、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係る防眩フィルムの概略構成図であり、図2は図1の一部を拡大した図であり、図3は本実施形態に係る防眩フィルムの透過像鮮明度を透過像鮮明度測定装置で測定する様子を示した模式図である。なお、本明細書において、「フィルム」、「シート」、「板」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートや板とも呼ばれ得るような部材も含む概念である。一具体例として、「防眩フィルム」には、「防眩シート」や「防眩板」等と呼ばれる部材も含まれる。
図1に示されるように、防眩フィルム10は、光透過性基材11と、光透過性基材11上に設けられ、かつ凹凸面12Aを有する防眩層12とを備えている。防眩フィルム10は、光透過性基材11における防眩層12の界面付近には、図1に示されるように光透過性基材11と、重量平均分子量が1000以下の光重合性モノマーをモノマー単位として含む樹脂とが混在した混在領域11Aが形成されていることが好ましい。本明細書において、「重量平均分子量」は、テトラヒドロフラン(THF)等の溶媒に溶解して、従来公知のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により得られる値である。
C(0.25)−C(0.125)≧2% …(1)
C(0.125)≧65% …(2)
C(n)={(M−m)/(M+m)}×100(%) …(3)
式(3)中、C(n)は光学くしの幅n(mm)のときの透過像鮮明度(%)、Mは光学くしの幅n(mm)のときの最高光量であり、mは光学くしの幅n(mm)のときの最低光量である。
光透過性基材11としては、光透過性を有すれば特に限定されないが、例えば、セルロースアシレート基材、シクロオレフィンポリマー基材、ポリカーボネート基材、アクリレート系ポリマー基材、ポリエステル基材、またはガラス基材が挙げられる。
混在領域11Aは、上述したように、光透過性基材1と、重量平均分子量が1000以下の光重合性モノマーをモノマー単位として含む樹脂とが混在した領域である。この光重合性モノマーは、防眩層12の後述するバインダ樹脂14にモノマー単位として含まれている重量平均分子量が1000以下の光重合性モノマーと同じものである。
防眩層12は、防眩性を発揮する層である。防眩層12は、防眩性を発揮するとともに、他の機能を発揮するものであってもよい。具体的には、防眩層12は、防眩性を発揮するとともに、例えば、ハードコート性、反射防止性、帯電防止性、または防汚性等の機能を発揮する層であってもよい。
バインダ樹脂は、光重合性化合物の重合物(架橋物)を含むものである。バインダ樹脂は、光重合性化合物の重合物(架橋物)の他、溶剤乾燥型樹脂や熱硬化性樹脂を含んでいてもよい。光重合性化合物は、光重合性官能基を少なくとも1つ有するものである。本明細書における、「光重合性官能基」とは、光照射により重合反応し得る官能基である。光重合性官能基としては、例えば、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、アリル基等のエチレン性二重結合が挙げられる。なお、「(メタ)アクリロイル基」とは、「アクリロイル基」および「メタクリロイル基」の両方を含む意味である。また、光重合性化合物を重合する際に照射される光としては、可視光線、並びに紫外線、X線、電子線、α線、β線、およびγ線のような電離放射線が挙げられる。
光重合性モノマーは、重量平均分子量が1000以下のものである。光重合性モノマーの重量平均分子量が1000以下であることによって、光透過性基材11に浸透する溶剤とともに光透過性基材11に光重合性モノマーを浸透させることが可能となる。これにより、光透過性基材11における防眩層12の界面付近に、光透過性基材11と防眩層12との屈折率を緩和するための、光透過性基材11とこの光重合性モノマーをモノマー単位として含む樹脂とが混在した混在領域11Aを形成することができる。なお、このような光重合性モノマーを、1種類のみならず、複数種類用いてもよい。
光重合性オリゴマーは、重量平均分子量が1000を超え10000以下のものである。
光重合性オリゴマーとしては、光重合性官能基が3つ(3官能)以上の多官能オリゴマーが好ましい。光重合性オリゴマーとしては、2官能以上の多官能オリゴマーが好ましい。多官能オリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、 ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性ポリマーは、重量平均分子量が10000を超えるものであり、重量平均分子量としては10000以上80000以下が好ましく、10000以上40000以下がより好ましい。重量平均分子量が80000を超える場合は、粘度が高いため塗工適性が低下してしまい、得られる防眩フィルムの外観が悪化するおそれがある。上記多官能ポリマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
微粒子は、無機微粒子または有機微粒子のいずれであってもよいが、これらの中でも、例えば、シリカ(SiO2)微粒子、アルミナ微粒子、チタニア微粒子、酸化スズ微粒子、アンチモンドープ酸化スズ(略称;ATO)微粒子、酸化亜鉛微粒子等の無機酸化物微粒子が好ましい。無機酸化物微粒子は、防眩層中で凝集体を形成することが可能となり、この凝集体の凝集度合により特異な凹凸面を形成することが可能となる。
溶剤は、上記防眩層用組成物を塗布しやすくするために粘度を調整する目的や、蒸発速度や微粒子に対する分散性を調整して、防眩層形成時における微粒子の凝集度合を調整して特異な凹凸面を形成させやすくする目的で使用されうる。溶剤としては、例えば、アルコール(例、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、ベンジルアルコール、PGME、エチレングリコール)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン(MEK)、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン、ジアセトンアルコール、シクロヘプタノン、ジエチルケトン等)、エーテル類(1,4−ジオキサン、ジオキソラン、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(ヘキサン等)、脂環式炭化水素類(シクロヘキサン等)、芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン等)、ハロゲン化炭素類(ジクロロメタン、ジクロロエタン等)、エステル類(蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、乳酸エチル等)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等)、セロソルブアセテート類、スルホキシド類(ジメチルスルホキシド等)、アミド類(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)等が例示でき、これらの混合物であってもよい。
重合開始剤は、光照射により分解されて、ラジカルを発生して光重合性化合物の重合(架橋)を開始または進行させる成分である。
レベリング剤としては、例えば、シリコーンオイル、フッ素系界面活性剤等が、防眩層がベナードセル構造となることを回避することから好ましい。溶剤を含む樹脂組成物を塗工し、乾燥する場合、塗膜内において塗膜表面と内面とに表面張力差等を生じ、それによって塗膜内に多数の対流が引き起こされる。この対流により生じる構造はベナードセル構造と呼ばれ、形成する防眩層にゆず肌や塗工欠陥といった問題の原因となる。
防眩フィルム10は、全光線透過率が85%以上であることが好ましい。全光線透過率が85%以上であると、防眩フィルム10を画像表示装置の表面に装着した場合において、色再現性や視認性をより向上させることができる。全光線透過率は、90%以上であることがより好ましい。全光線透過率は、ヘイズメーター(村上色彩技術研究所製、製品番号;HM−150)を用いてJIS K7361に準拠した方法により測定することができる。
θa=tan−1Δa …(4)
式中、Δaは傾斜を縦横比率で表したものであり、各凹凸の極小部と極大部の差(各凸部の高さに相当)の総和を基準長さで割った値である。
1)表面粗さ検出部の触針((株)小坂研究所製の商品名SE2555N(2μ標準))
・先端曲率半径2μm、頂角90度、材質ダイヤモンド
2)表面粗さ測定器の測定条件
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):2.5mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):12.5mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
防眩フィルム10は、例えば、偏光板に組み込んで使用することができる。図4は本実施形態に係る防眩フィルムを組み込んだ偏光板の概略構成図である。図4に示されるように偏光板20は、防眩フィルム10と、偏光素子21と、保護フィルム22とを備えている。偏光素子21は、光透過性基材11における防眩層12が形成されている面とは反対側の面に形成されている。保護フィルム22は、偏光素子21の防眩フィルム10が設けられている面とは反対側の面に設けられている。保護フィルム22は位相差フィルムであってもよい。
防眩フィルム10や偏光板20は、液晶パネルに組み込んで使用することができる。図5は本実施形態に係る防眩フィルムを組み込んだ液晶パネルの概略構成図である。
防眩フィルム10、偏光板20、液晶パネル30は、例えば、4K2K(水平画素数3840×垂直画素数2160)のような水平画素数が3000以上の超高精細な画像表示装置に組み込んで使用することができる。画像表示装置としては、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管表示装置(CRT)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、タッチパネル、タブレットPC、電子ペーパー等が挙げられる。図6は本実施形態に係る防眩フィルムを組み込んだ画像表示装置の一例である液晶ディスプレイの概略構成図である。
以下、本発明の第2の実施形態に係る防眩フィルムについて、図面を参照しながら説明する。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と重複する内容については、特記しない限り、省略するものとする。図7は本実施形態に係る防眩フィルムの概略構成図である。
図7に示されるように、防眩フィルム50は、少なくとも、光透過性基材51と、光透過性基材51上に設けられ、かつ凹凸面52Aを有する防眩層52と、防眩層52上に設けられた機能層53とを備えている。光透過性基材51は第1の実施形態で説明した光透過性基材11と同様のものであるので、本実施形態では説明を省略するものとする。なお、光透過性基材51における防眩層52の界面付近には、図7に示されるように光透過性基材51と防眩層52のバインダ樹脂の成分とが混在した混在領域51Aが形成されていることが好ましい。
C(0.25)−C(0.125)≧2% …(1)
C(0.125)≧65% …(2)
本実施形態においては、防眩層52は第1の実施形態で説明した防眩層12と同様のものであるので、本実施形態では説明を省略するものとする。
低屈折率層は、外部からの光(例えば蛍光灯、自然光等)が防眩フィルムの表面にて反射する際に、その反射率を低下させるためのものである。低屈折率層は防眩層よりも低い屈折率を有する。具体的には、例えば、低屈折率は、1.45以下の屈折率を有することが好ましく、1.42以下の屈折率を有することがより好ましい。
dA=mλ/(4nA) …(5)
上記式中、nAは低屈折率層の屈折率を表し、mは正の奇数を表し、好ましくは1であり、λは波長であり、好ましくは480nm以上580nm以下の範囲の値である。
120<nAdA<145 …(6)
まず、下記に示す組成となるように各成分を配合して、防眩層用組成物を得た。
(防眩層用組成物1)
・シリカ微粒子(オクチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.5質量部
・シリカ微粒子(メチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.2質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・シリカ微粒子(オクチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.3質量部
・シリカ微粒子(メチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.5質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・シリカ微粒子(オクチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.7質量部
・シリカ微粒子(メチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.2質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・球状アクリル=スチレン共重合ビーズ(屈折率1.52、平均一次粒子径5μm、積水化成品社製):4質量部
・イソシアヌル酸EO変性ジアクリレート(製品名「M−215」、東亜合成社製):50質量部
・PMMA樹脂(溶剤乾燥型樹脂、分子量75,000、三菱レイヨン社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):3質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
(1)下地凹凸層用組成物
・球状アクリル=スチレン共重合ビーズ(屈折率1.52、平均一次粒子径5μm、積水化成品社製):8質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.015質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
(2)表面調整層用組成物
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.035質量部
・トルエン:110質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・シリカ微粒子(オクチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.5質量部
・シリカ微粒子(メチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.2質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:90質量部
・イソプロピルアルコール:20質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・シリカ微粒子(オクチルシラン処理フュームドシリカ、平均一次粒子径12nm、日本アエロジル社製):0.7質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:90質量部
・イソプロピルアルコール:20質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・球状アクリル=スチレン共重合ビーズ(屈折率1.52、平均一次粒子径5μm、積水化成品社製):4質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):70質量部
・イソシアヌル酸EO変性ジアクリレート(製品名「M−215」、東亜合成社製):30質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):3質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
(1)下地凹凸層用組成物
・球状アクリル=スチレン共重合ビーズ(屈折率1.52、平均一次粒子径5μm、積水化成品社製):10質量部
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.015質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
(2)表面調整層用組成物
・ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETTA)(製品名「PETA」、ダイセル・サイテック社製):50質量部
・ウレタンアクリレート(製品名「V−4000BA」、DIC社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):5質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.035質量部
・トルエン:110質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
・球状アクリル=スチレン共重合ビーズ(屈折率1.52、平均一次粒子径5μm、積水化成品社製):5質量部
・イソシアヌル酸EO変性ジアクリレート(製品名「M−215」、東亜合成社製):50質量部
・PMMA樹脂(溶剤乾燥型樹脂、分子量75,000、三菱レイヨン社製):50質量部
・重合開始剤(イルガキュア184、BASFジャパン社製):3質量部
・ポリエーテル変性シリコーン(製品名「TSF4460」、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製):0.025質量部
・トルエン:70質量部
・イソプロピルアルコール:40質量部
・シクロヘキサノン:40質量部
下記に示す組成となるように各成分を配合して、低屈折率層用組成物を得た。
(低屈折率層用組成物)
・中空シリカ微粒子(中空シリカ微粒子の固形分:20質量%、溶液:メチルイソブチルケトン、平均粒径:50nm):40質量部
・ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)(製品名:PETIA、ダイセル・サイテック社製):10質量部
・重合開始剤(イルガキュア127;BASFジャパン社製):0.35質量部
・変性シリコーンオイル(X22164E;信越化学工業社製):0.5質量部
・メチルイソブチルケトン(MIBK):320質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA):161質量部
光透過性基材としての厚さ60μmのトリアセチルセルロース樹脂フィルム(富士フイルム社製、TD60UL)を準備し、トリアセチルセルロース樹脂フィルムの片面に、防眩層用組成物1を塗布し、塗膜を形成した。次いで、形成した塗膜に対して、0.2m/sの流速で50℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させて乾燥させることにより塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて積算光量が100mJ/cm2になるように照射して塗膜を硬化させることにより、4μm厚み(硬化時)の防眩層を形成し、実施例1に係る防眩フィルムを作製した。
実施例2においては、乾燥条件を1.0m/sの流速で70℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させた以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
実施例3においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物2を用いた以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
実施例4においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物3を用いて、乾燥条件を5.0m/sの流速で70℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させた以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例Aにおいては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物4を用いて、硬化時の厚みを5μmとした以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例Bにおいては、光透過性基材としての厚さ60μmのトリアセチルセルロース樹脂フィルム(富士フイルム社製、TD60UL)を準備し、トリアセチルセルロース樹脂フィルムの片面に、防眩層用組成物5の下地凹凸層用組成物を塗布し、塗膜を形成した。次いで、形成した塗膜に対して、1.0m/sの流速で70℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させて乾燥させることにより塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて積算光量が50mJ/cm2になるように照射して塗膜を硬化させることにより、3μm厚み(硬化時)の下地凹凸層を形成した。さらに、下地凹凸層に防眩層用組成物5の表面調整層用組成物を塗布し、塗膜を形成して、1.0m/sの流速で70℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させて乾燥させることにより塗膜中の溶剤を蒸発させ、紫外線を窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて積算光量が100mJ/cm2になるように照射して塗膜を硬化させ表面調整層を形成し、下地凹凸層および表面調整層の合計の厚みが6μm(硬化時)となるよう防眩層を形成し、比較例Bに係る防眩フィルムを作製した。
実施例7においては、紫外線の積算光量を50mJ/cm2とした以外は、実施例1と同様にしてトリアセチルセルロース樹脂フィルムに防眩層を形成した。次いで、防眩層の表面に、低屈折率層用組成物を、乾燥後(40℃×1分)の膜厚が0.1μmとなるように塗布し、窒素雰囲気(酸素濃度200ppm以下)下にて、積算光量100mJ/cm2で紫外線照射を行って硬化させて低屈折率層を形成し、実施例7に係る光学フィルムを作製した。
比較例1においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物6を用いて、乾燥条件を1.0m/sの流速で50℃の乾燥空気を15秒間流通させた後、さらに10m/sの流速で70℃の乾燥空気を30秒間流通させた以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例2においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物7を用いた以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例3においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物6を用いた以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例4においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物8を用いて、硬化時の厚みを4.5μmとした以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例5においては、防眩層用組成物5に代えて防眩層用組成物9を用いた以外は、比較例Bと同様にして、防眩フィルムを作製した。
比較例6においては、防眩層用組成物1に代えて防眩層用組成物10を用いて、硬化時の厚みを5μmとした以外は、実施例1と同様にして、防眩フィルムを作製した。
実施例および比較例で得られた各防眩フィルムにおいて、以下のようにして透過像鮮明度を測定した。まず、写像性測定器(型番:ICM−1T、スガ試験機社製)を用意した。そして、実施例および比較例に係る各防眩フィルムを、トリアセチルセルロース樹脂フィルム側が写像性測定器の光源側となるように設置して、JIS K7374の透過法による像鮮明度の測定法に準拠して、透過像鮮明度を測定した。光学くしとしては、0.125mm幅、0.25mm幅のものを用いた。そして、0.25mm幅の光学くしを用いて測定された透過像鮮明度(C(0.25))と0.125mm幅の光学くしを用いて測定された透過像鮮明度(C(0.125))との差(C(0.25)−C(0.125))を求めた。また、参考のため、0.5mm幅、1.0mm幅、2.0mm幅の光学くしを用いて、上記と同様に実施例および比較例に係る各防眩フィルムの透過像鮮明度を測定し、0.125mm幅の光学くしを用いて測定された透過像鮮明度(C(0.125))、0.5mm幅の光学くしを用いて測定された透過像鮮明度(C(0.5))、1.0mm幅の光学くしを用いて測定された透過像鮮明度(C(1.0))、および2.0mm幅の光学くしを用いて測定された透過像鮮明度(C(2.0))の和を求めた。
実施例および比較例で得られた各防眩フィルムにおいて、防眩フィルムの防眩層が形成されていない面にガラス板(厚み3mm)を透明粘着剤で貼りあわせた。さらに、このガラス板における防眩フィルムが貼合されていないガラス面と、350ppiのブラックマトリクス(ガラス厚み0.7mm)のマトリクスが形成されていないガラス面とを水で貼り合わせた。こうして得られた試料に対し、ブラックマトリクス側に白色面光源(HAKUBA製LIGHTBOX、平均輝度1000cd/m2)を設置することで、疑似的にギラツキ発生させた。これを防眩フィルム側からCCDカメラ(KP−M1、Cマウントアダプタ、接写リング;PK−11A ニコン、カメラレンズ;50mm,F1.4s NIKKOR)で撮影した。CCDカメラと防眩フィルムの距離は250mmとし、CCDカメラのフォーカスは防眩フィルムに合うように調節した。CCDカメラで撮影した画像をパーソナルコンピュータに取り込み、画像処理ソフト(ImagePro Plus ver.6.2;Media Cybernetics社製)で次のように解析を行った。まず、取り込んだ画像から200×160ピクセルの評価箇所を選び、該評価箇所において、16bitグレースケールに変換した。次に、フィルタコマンドの強調タブからローパスフィルタを選択し3×3、回数3、強さ10の条件でフィルタをかけた。これによりブラックマトリクスパターン由来の成分を除去した。次に、平坦化を選択し、背景:暗い、オブジェクト幅10の条件でシェーディング補正を行った。次に、コントラスト強調コマンドでコントラスト:96、ブライトネス:48としてコントラスト強調を行った。得られた画像を8ビットグレースケールに変換し、その中の150×110ピクセルについてピクセルごとの値のばらつきを標準偏差値として算出することにより、ギラツキを数値化した。この数値化したギラツキ値が小さいほど、ギラツキが少ないと言える。
実施例および比較例で得られた各防眩フィルムにおいて、以下のようにしてギラツキを評価した。輝度1500cd/m2のライトボックス(白色面光源)、350ppiのブラックマトリクスガラス、防眩フィルムの順に下から重ねた状態にし、30cm程度の距離から上下、左右様々な角度から、被験者15人が目視評価を行った。ギラツキが気になるか否かを判定し、下記の基準により評価した。
◎:良好と答えた人が13人以上
○:良好と答えた人が10〜12人
△:良好と答えた人が7〜9人
×:良好と答えた人が6人以下
上記実施例および比較例で得られた各防眩フィルムについて、以下のようにして、全体ヘイズ、内部ヘイズ、表面ヘイズを測定した。まず、ヘイズメーター(HM−150、村上色彩技術研究所製)を用いて、JIS K7136に従って防眩フィルムの全体ヘイズ値を測定した。その後、防眩層の表面に、透明光学粘着層を介してトリアセチルセルロース基材(富士フイルム社製、TD60UL)を貼り付けた。これによって、防眩層における凹凸面の凹凸形状が潰れ、防眩フィルムの表面が平坦になった。この状態で、ヘイズメーター(HM−150、村上色彩技術研究所製)を用いて、JIS K7136に従ってヘイズ値を測定して内部ヘイズ値を求めた。そして、全体ヘイズ値から内部ヘイズ値を差し引くことにより、表面ヘイズ値を求めた。
実施例及び比較例で得られた各防眩フィルムの表面(低屈折率層が無い場合には防眩層の表面、低屈折率層がある場合には低屈折率層の表面)において、Sm、θa、Ra、Ry、およびRzを測定した。Sm、Ra、RyおよびRzの定義は、JIS B0601−1994に従うものとし、θaは表面粗さ測定器:SE−3400/(株)小坂研究所製取り扱い説明書(1995.07.20改訂)に従うものとする。
1)表面粗さ検出部の触針((株)小坂研究所製の商品名SE2555N(2μ標準))
・先端曲率半径2μm、頂角90度、材質ダイヤモンド
2)表面粗さ測定器の測定条件
・基準長さ(粗さ曲線のカットオフ値λc):2.5mm
・評価長さ(基準長さ(カットオフ値λc)×5):12.5mm
・触針の送り速さ:0.5mm/s
・予備長さ:(カットオフ値λc)×2
・縦倍率:2000倍
・横倍率:10倍
10A、50A…表面
11、51…光透過性基材
11A、51A…混在領域
12、52…防眩層
12A、52A…凹凸面
14…バインダ樹脂
15…微粒子
20…偏光板
21…偏光素子
30…液晶パネル
40…画像表示装置
53…機能層
Claims (9)
- 光透過性基材と、前記光透過性基材上に設けられ、かつ凹凸面を有する防眩層とを備える防眩フィルムであって、
前記防眩フィルムの表面が凹凸面となっており、
前記防眩フィルムの全ヘイズ値が0%以上5%以下であり、前記防眩フィルムの内部ヘイズ値が0%以上5%以下であり、
0.125mm幅の光学くしを用いて測定される前記防眩フィルムの透過像鮮明度をC(0.125)とし、0.25mm幅の光学くしを用いて測定される前記防眩フィルムの透過像鮮明度をC(0.25)としたとき、下記式(1)および式(2)を満たすことを特徴とし、
C(0.25)−C(0.125)≧2% …(1)
C(0.125)≧65% …(2)
前記防眩層中に、バインダ樹脂と無機酸化物微粒子とが含まれており、
前記無機酸化物微粒子の平均一次粒径が、1nm以上100nm以下である、防眩性フィルム。 - 前記防眩層の前記凹凸面が前記防眩フィルムの前記表面となっている、請求項1に記載の防眩フィルム。
- 前記防眩層上に設けられた機能層をさらに備え、前記機能層の表面が前記防眩フィルムの前記表面となっている、請求項1に記載の防眩フィルム。
- 前記無機酸化物微粒子は、表面が疎水化処理された無機酸化物微粒子である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の防眩フィルム。
- 前記無機酸化物微粒子が前記防眩層内で凝集体を形成しており、前記凝集体の平均粒子径が100nm以上2.0μm以下である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の防眩フィルム。
- 前記防眩フィルムの全ヘイズ値が0%以上1%以下であり、前記防眩フィルムの内部ヘイズ値が実質的に0%である、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の防眩フィルム。
- 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の防眩フィルムと、
前記防眩フィルムの前記光透過性基材における前記防眩層が形成されている面とは反対側の面に形成された偏光素子とを備えることを特徴とする、偏光板。 - 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の防眩フィルム、または請求項7に記載の偏光板を備える、液晶表示パネル。
- 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の防眩フィルム、または請求項7に記載の偏光板を備え、かつ水平画素数が3000以上である、画像表示装置。
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