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JP5925998B2 - 磁気共鳴イメージング装置およびプログラム - Google Patents
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Description

本発明は、被検体を撮影する磁気共鳴イメージング装置およびプログラムに関する。
近年、オペレータの負担軽減などの観点から、スライス位置を自動的に設定し、被検体を撮影する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2010-264148号公報
しかし、特許文献1の方法では、スライス位置が自動で設定されてから、スキャンが行われるまでの間、オペレータは、スライス位置を確認することができない。したがって、オペレータは、スキャンにより得られた画像を見て、自動で設定されたスライス位置が妥当か否かを判断する必要がある。スライス位置が妥当でない場合、オペレータは、手動でスライス位置を設定し直し、再スキャンを行わなければならず、撮影に時間が掛かるという問題がある。
したがって、オペレータがスライス位置を容易に確認できることが望まれている。
本発明の第1の態様は、スライス位置を決定するときに使用される位置決め用画像データを取得するための位置決め用スキャンと、前記位置決め用画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて画像データを取得するための第1の本スキャンとを実行するスキャン手段と、
前記位置決め用画像データに基づいて前記第1の本スキャンのスライス位置を決定するスライス位置決定手段と、
前記スライス位置決定手段により決定されたスライス位置を表示部に表示させる表示制御手段と、
オペレータの操作に応じて、前記表示部に表示された前記スライス位置を修正するスライス位置修正手段と、
を有する、磁気共鳴イメージング装置である。
本発明の第2の態様は、スライス位置を決定するときに使用される位置決め用画像データを取得するための位置決め用スキャンと、前記位置決め用画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて画像データを取得するための本スキャンとを実行する磁気共鳴イメージング装置のプログラムであって、
前記位置決め用画像データに基づいて前記本スキャンのスライス位置を決定するスライス位置決定処理と、
前記スライス位置決定処理により決定されたスライス位置を表示部に表示させる表示制御処理と、
オペレータの操作に応じて、前記表示部に表示された前記スライス位置を修正するスライス位置修正処理と、
を計算機に実行させるためのプログラムである。
位置決め用画像データに基づいて決定されたスライス位置を表示部に表示させているので、オペレータは、スライス位置決定手段が決定したスライス位置を容易に確認することができる。また、オペレータは、表示されたスライス位置を修正したい場合は、スライス位置を修正することができるので、本スキャンに適したスライス位置を設定することができる。
本発明の第1の形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。 第1の形態で実行されるスキャンの説明図である。 MRI装置100の処理フローを示す図である。 位置決め用画像データDSを概略的に示す図である。 正中面を示す図である。 基準スライスのスライス位置の決定方法の一例の説明図である。 表示部11の表示画面に表示された基準スライスの位置を示す図である。 基準スライスのスライス位置を修正した後の表示部11の表示画面を示す図である。 本スキャンが実行されるときに設定されるスライスの一例を示す図である。 第2の形態におけるフローを示す図である。 他のスライス位置を示す図である。 表示部11の表示画面に表示されたn個のスライス位置P〜Pを示す図である。 n個のスライス位置P〜Pを修正した後の表示部11の表示画面を示す図である。 第3の形態のMRI装置200を示す図である。 第3の形態におけるフローを示す図である。 基準点a0を示す図である。 基準点a0を通るアキシャル断面AXおよびコロナル断面COを概略的に示す図である。 表示部11の表示画面に表示された基準スライスの位置を示す図である。 ポート11a上のスライス位置を修正した直後の表示部11の表示画面を示す図である。 修正された後のスライス位置P′が表示されたポート11bおよび11cを示す図である。 第4の形態において実行されるスキャンの説明図である。 第4の形態におけるフローを示す図である。 スライス位置QおよびRを示す図である。 表示部11の表示画面に表示された基準スライスの位置を示す図である。 スライス位置を修正した後の表示部11の表示画面を示す図である。 本スキャンMS1、MS2、およびMS3の各々が実行されるときに設定されるスライスの一例を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について説明するが、本発明は、以下の形態に限定されることはない。
(1)第1の形態
図1は、本発明の第1の形態の磁気共鳴イメージング装置の概略図である。
磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI装置」と呼ぶ。MRI:Magnetic Resonance Imaging)100は、マグネット2、テーブル3、受信コイル4などを有している。
マグネット2は、被検体12が収容されるボア21と、超伝導コイル22と、勾配コイル23と、RFコイル24とを有している。超伝導コイル22は静磁場B0を印加し、勾配コイル23は勾配磁場を印加し、RFコイル24はRFパルスを送信する。尚、超伝導コイル22の代わりに、永久磁石を用いてもよい。
テーブル3は、クレードル3aを有している。クレードル3aは、ボア21内に移動できるように構成されている。クレードル3aによって、被検体12はボア21に搬送される。
受信コイル4は、被検体12の頭部に取り付けられている。受信コイル4は、被検体12からの磁気共鳴信号を受信する。
MRI装置100は、更に、シーケンサ5、送信器6、勾配磁場電源7、受信器8、中央処理装置9、操作部10、および表示部11を有している。
シーケンサ5は、中央処理装置9の制御を受けて、被検体12を撮影するための情報を送信器6および勾配磁場電源7に送る。
送信器6は、シーケンサ5から送られた情報に基づいて、RFコイル24を駆動する駆動信号を出力する。
勾配磁場電源7は、シーケンサ5から送られた情報に基づいて、勾配コイル23を駆動する駆動信号を出力する。
受信器8は、受信コイル4で受信された磁気共鳴信号を信号処理し、信号処理により得たれたデータを中央処理装置9に出力する。
中央処理装置9は、シーケンサ5および表示部11に必要な情報を伝送したり、受信器8から受け取ったデータに基づいて画像を再構成するなど、MRI装置100の各種の動作を実現するように、MRI装置100の各部の動作を制御する。中央処理装置9は、例えばコンピュータ(computer)によって構成される。
中央処理装置9は、スライス位置決定手段91、表示制御手段92、およびスライス位置修正手段93などを有している。
スライス位置決定手段91は、位置決め用画像データに基づいて本スキャンのスライス位置を決定する。
表示制御手段92は、スライス位置決定手段91により決定されたスライス位置を表示部に表示させる。
スライス位置修正手段93は、オペレータの操作に応じて、表示部11に表示されたスライス位置を修正する。
中央処理装置9は、スライス位置決定手段91、表示制御手段92、およびスライス位置修正手段93の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
操作部10は、オペレータにより操作され、種々の情報を中央処理装置9に入力する。表示部11は種々の情報を表示する。
MRI装置100は、上記のように構成されている。
図2は、第1の形態で実行されるスキャンの説明図である。
第1の形態では、位置決め用スキャンと、本スキャンとが実行される。
位置決め用スキャンは、位置決め用画像データを取得するためのスキャンである。位置決め用画像データは、スライス位置を決定するときに使用されるデータである。本スキャンは、位置決め用画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて画像データを取得するためのスキャンである。
図3は、MRI装置100の処理フローを示す図である。
ステップST1では、位置決め用画像データを取得するための位置決め用スキャンを実行する。第1の形態では、アキシャルの3Dスキャンを行う。図4に、ステップST1の位置決め用スキャンにより得られた位置決め用画像データDSを概略的に示す。位置決め用スキャンを行った後、ステップST2に進む。
ステップST2では、スライス位置決定手段91(図1参照)が、先ず、位置決め用画像データに基づいて、正中面を求める(図5参照)。
図5は、正中面を示す図である。
正中面の求め方としては、大脳縦裂を検出する方法が考えられる。大脳縦裂は、脳を左右に分けているので、大脳縦裂を検出することによって、正中面を求めることができる。大脳縦裂は、脳の白質や白灰質よりも信号強度が小さくなりやすいので、信号強度が小さくなる位置を探索することによって、大脳縦裂を検出することができる。図5の下側に、正中面の画像データDMを概略的に示す。正中面を求めた後、ステップST3に進む。
ステップST3では、スライス位置決定手段91が、正中面の画像データDMに基づいて、後述する本スキャンのスライスの基準となる基準スライスのスライス位置を決定する(図6参照)。
図6は、基準スライスのスライス位置の決定方法の一例の説明図である。
図6(a)には、位置決め用画像データDSに基づいて得られた正中面の画像データDMが概略的に示されている。第1の形態では、位置決め用画像データDSは、アキシャルの3Dスキャンにより取得されたデータであるので、アキシャルのフォーマットを有している。しかし、正中面の画像データDMは、サジタル断面のデータであるので、位置決め用画像データDSがアキシャルのフォーマットのままでは、正中面の画像データDMを得ることができない。そこで、正中面のデータが得られるように、位置決め用画像データDSを、サジタルのフォーマットにリフォーマットする。リフォーマットによって、位置決め用画像データDSから、正中面の画像データDMを得ることができる。
次に、正中面の画像データDMに基づいて、基準スライスのスライス位置を決定する。
スライス位置決定手段91は、基準スライスのスライス位置を決定するために用いられるテンプレートデータDTを有している(図6(b)参照)。テンプレートデータDTは、標準的な正中面の画像データを表している。標準的な正中面のデータは、複数人の被検体から正中面のデータを取得し、これらの正中面のデータを平均することによって作成されたデータである。また、テンプレートデータDTには、頭部を横切る一つのスライス位置Pが示されている。第1の形態では、スライス位置Pは、テンプレートデータDTの脳梁の特徴点を横切るように、設定されている。スライス位置Pの点a1は、脳梁の前端側の特徴点の位置を表しており、点a2は、脳梁の後端側の特徴点の位置を表している。
スライス位置決定手段91は、正中面の画像データDMと、テンプレートデータDTとのマッチングを行い(図6(c)参照)、正中面の画像データDMとテンプレートデータDTとのずれが最小になるときのスライス位置Pを、正中面の画像データDMにおける基準スライスのスライス位置とする。図6(d)に、正中面の画像データに対して位置決めされた基準スライスのスライス位置Pを示す。基準スライスのスライス位置Pを決定した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、オペレータは、基準スライスのスライス位置を確認するために、操作部10を操作して、基準スライスのスライス位置を表示部11に表示させる(図7参照)。
図7は、表示部11の表示画面に表示された基準スライスの位置を示す図である。
操作部10から、基準スライスのスライス位置Pを確認するための命令が入力されると、表示制御手段92(図1参照)は、表示部11に、基準スライスのスライス位置Pを表示させる。表示部11には、正中面の画像データDMと、正中面に設定された基準スライスのスライス位置Pが表示される。スライス位置Pが表示されたら、ステップST5に進む。
ステップST5では、オペレータは、表示部11に表示された基準スライスのスライス位置Pを参照しながら、基準スライスのスライス位置Pを修正するか否かを判断する。オペレータが、基準スライスのスライス位置を修正すると判断した場合、ステップST6に進み、基準スライスのスライス位置を修正しないと判断した場合、ステップST7に進む。
ステップST6では、オペレータは、操作部10を操作し、基準スライスのスライス位置Pを修正するための命令を入力する(図8参照)。
図8は、基準スライスのスライス位置を修正した後の表示部11の表示画面を示す図である。
操作部10から、基準スライスのスライス位置を修正するための命令が入力されると、スライス位置修正手段93(図1参照)は、操作部10から入力された命令に従って、基準スライスのスライス位置Pを修正する。図8では、修正前のスライス位置Pは破線で示し、修正後のスライス位置Pは、符号「P′」で示してある。基準スライスのスライス位置を修正したら、ステップST7に進む。
ステップST7では、本スキャンが実行される。
図9は、本スキャンが実行されるときに設定されるスライスの一例を示す図である。
スライス位置決定手段91は、修正された基準スライスのスライス位置P′に基づいて、他のスライス位置を決定する。第1の形態では、スライスの枚数はn枚であるとする。したがって、スライス位置決定手段91は、スライス位置の合計がn個となるように、他のスライス位置を決定する。第1の形態では、スライス位置決定手段91は、修正されたスライス位置P′の下側に、他のスライス位置P〜Pa−1を決定し、修正されたスライス位置P′の上側に、他のスライス位置Pa+1〜Pを決定している。したがって、頭部に、n個のスライス位置P〜Pが決定される。尚、スライス間隔はΔSである。スライス枚数やスライス間隔などの条件は、本スキャンが実行される前に、オペレータによって入力される値である。しかし、デフォルト値として事前に設定されていてもよい。スライス位置P〜Pは、表示部11に表示させる必要はないが、本スキャンの前にオペレータが全てのスライス位置P〜Pを確認できるように、スライス位置P〜Pを表示部11に表示させてもよい。
スライス位置P〜Pが決定されたら、本スキャンが実行され、フローが終了する。尚、ステップST5で、オペレータがスライス位置Pを修正しないと決定した場合は、ステップST6をスキップして、ステップST7に進む。この場合、スライス位置決定手段91は、スライス位置Pに基づいて、他のスライス位置を決定し、本スキャンが実行される。
第1の形態では、スライス位置決定手段91が決定した基準スライスのスライス位置Pが、表示部11に表示される。したがって、オペレータは、表示部11を見ることによって、基準スライスのスライス位置Pを容易に確認することができる。また、オペレータは、基準スライスのスライス位置を修正したいと思ったときは、操作部10から、基準スライスのスライス位置Pを修正するための命令を入力することによって、基準スライスのスライス位置Pを容易に修正することができる。したがって、最適なスライス位置で本スキャンを実行することができる。
(2)第2の形態
第2の形態のMRI装置のハードウェア構成は、第1の形態と同じであるので、MRI装置のハードウェア構成の説明は省略し、第1の形態との相違点を主に説明する。
図10は、第2の形態におけるフローを示す図である。
ステップST1〜ST3は、第1の形態と同じであるので、説明は省略する。ステップST3において基準スライスのスライス位置Pを決定したら、ステップST31に進む。
ステップST31では、スライス位置決定手段91は、ステップST3で決定した基準スライスのスライス位置P(図6参照)に基づいて、他のスライス位置を決定する(図11参照)。
図11は、他のスライス位置を示す図である。
第2の形態では、スライスの枚数はn枚であるとする。したがって、スライス位置決定手段91は、スライス位置の合計がn個となるように、他のスライス位置を決定する。第2の形態では、スライス位置決定手段91は、スライス位置Pの下側に、他のスライス位置P〜Pa−1を決定し、スライス位置Pの上側に、他のスライス位置Pa+1〜Pを決定している。したがって、頭部に、n個のスライス位置P〜Pが決定される。尚、スライス間隔はΔSである。スライス枚数やスライス間隔などの条件は、本スキャンが実行される前に、オペレータによって入力される値である。しかし、デフォルト値として事前に設定されていてもよい。n個のスライス位置P〜Pを決定した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、オペレータは、n個のスライス位置P〜Pを確認するために、操作部10を操作して、n個のスライス位置P〜Pを表示部11に表示させる(図12参照)。
図12は、表示部11の表示画面に表示されたn個のスライス位置P〜Pを示す図である。
操作部10から、n個のスライス位置P〜Pを確認するための命令が入力されると、表示制御手段92(図1参照)は、表示部11に、n個のスライス位置P〜Pを表示させる。表示部11には、正中面の画像データDMと、正中面に設定されたn個のスライス位置P〜Pが表示される。n個のスライス位置P〜Pが表示されたら、ステップST5に進む。
ステップST5では、オペレータは、表示部11に表示されたn個のスライス位置P〜Pを参照しながら、n個のスライス位置P〜Pを修正するか否かを判断する。オペレータが、スライス位置を修正すると判断した場合、ステップST6に進み、スライス位置を修正しないと判断した場合、ステップST7に進む。
オペレータが、例えば、n個のスライス位置P〜Pをもう少し下方にずらしたいと考えた場合、ステップST6に進む。
ステップST6では、オペレータは、操作部10を操作し、n個のスライス位置P〜Pを修正するための命令を入力する(図13参照)。
図13は、n個のスライス位置P〜Pを修正した後の表示部11の表示画面を示す図である。
操作部10から、n個のスライス位置P〜Pを修正するための命令が入力されると、スライス位置修正手段93(図1参照)は、操作部10から入力された命令に従って、n個のスライス位置P〜Pを修正する。図13では、修正前のスライス位置を破線(符号「P〜P」)で示し、修正後のスライス位置を実線(符号「P11〜Pn1」)で示してある。スライス位置を修正したら、ステップST7に進む。
ステップST7では、修正後のスライス位置P11〜Pn1に基づいて、本スキャンが実行され、フローが終了する。尚、ステップST5で、オペレータがスライス位置P〜Pを修正しないと決定した場合は、ステップST6をスキップして、ステップST7に進む。この場合、修正されていないスライス位置P〜Pに基づいて、本スキャンが実行される。
第2の形態では、スライス位置決定手段91が決定したスライス位置P〜Pが、表示部11に表示される。したがって、オペレータは、表示部11を見ることによって、スライス位置P〜Pを容易に確認することができる。また、オペレータは、スライス位置P〜Pを修正したいと思ったときは、操作部10から、スライス位置P〜Pを修正するための命令を入力することによって、スライス位置P〜Pを容易に修正することができる。したがって、最適なスライス位置で本スキャンを実行することができる。
尚、上記の説明では、オペレータは、n個のスライス位置P〜Pの全てを修正している。しかし、オペレータは、n個のスライス位置P〜Pの全部を修正する必要はなく、必要に応じて、一部のスライス位置のみを修正してもよい。
(3)第3の形態
図14は、第3の形態のMRI装置200を示す図である。
MRI装置200は、中央処理装置9を除いて、第1の形態と同じであるので、以下では、主に、中央処理装置9について説明する。
中央処理装置9は、スライス位置決定手段91〜スライス位置修正手段93の他に、基準点決定手段94を有している。基準点決定手段94は、正中面を横切るアキシャル断面およびコロナル断面を求めるときの目印となる基準点を決定する。中央処理装置9は、基準点決定手段94の一例であり、所定のプログラムを実行することにより、これらの手段として機能する。
次に、MRI装置200の動作について説明する。
図15は、第3の形態におけるフローを示す図である。
ステップST1〜ST3は、第1の形態と同じであるので、説明は省略する。ステップST3において基準スライスのスライス位置Pを決定したら(図6参照)、ステップST32に進む。
ステップST32では、基準点決定手段が、スライス位置P上に、基準点a0を決定する(図16参照)。
図16は、基準点a0を示す図である。
基準点a0は、後述するアキシャル断面およびコロナル断面(図17参照)を求めるときの目印となる点である。第3の形態では、基準点a0は、点a1とa2との中間点であるが、中間点からずれた位置に、基準点a0を位置決めしてもよい。基準点a0を決定した後、ステップS33に進む。
ステップS33では、基準点a0を通るアキシャル断面およびコロナル断面を求める。図17に、基準点a0を通るアキシャル断面AXおよびコロナル断面COを概略的に示す。アキシャル断面AXおよびコロナル断面COを求めた後、ステップS4に進む。
ステップST4では、オペレータは、基準スライスのスライス位置を確認するために、操作部10を操作して、基準スライスのスライス位置を表示部11に表示させる(図18参照)。
図18は、表示部11の表示画面に表示された基準スライスの位置を示す図である。
操作部10から、基準スライスのスライス位置Pを確認するための命令が入力されると、表示制御手段92(図14参照)は、表示部11に、基準スライスのスライス位置Pを表示させる。表示部11には、3つのポート11a、11b、および11cが示されている。
ポート11aには、正中面の画像データと、正中面における基準スライスのスライス位置Pが表示される。
ポート11bには、基準点a0を通過するアキシャル断面AXの画像データと、アキシャル断面AXにおける基準スライスのスライス位置Pが表示される。
ポート11cには、基準点a0を通過するコロナル断面COの画像データと、コロナル断面COにおける基準スライスのスライス位置Pが表示される。
スライス位置Pが表示されたら、ステップST5に進む。
ステップST5では、オペレータは、表示部11に表示された基準スライスのスライス位置Pを参照しながら、基準スライスのスライス位置Pを修正するか否かを判断する。オペレータが、基準スライスのスライス位置を修正すると判断した場合、ステップST6に進み、基準スライスのスライス位置を修正しないと判断した場合、ステップST7に進む。
ステップST6では、オペレータは、操作部10を操作し、基準スライスのスライス位置Pを修正するための命令を入力する。
操作部10から、基準スライスのスライス位置を修正するための命令が入力されると、スライス位置修正手段93(図14参照)は、操作部10から入力された命令に従って、基準スライスのスライス位置Pを修正する。具体的には、以下のようにして、スライス位置Pが修正される。
オペレータは、表示部11の表示画面(図18参照)を参照しながら、3つのポート11a〜11cの中から、スライス位置を修正するために使用するポートを決定する。ここでは、オペレータが、スライス位置Pを修正するためのポートとして、ポート11aを使用すると決めたとする。この場合、オペレータは、ポート11a上で、スライス位置Pを修正する(図19参照)。
図19は、ポート11a上のスライス位置を修正した直後の表示部11の表示画面を示す図である。
ポート11aの中では、修正前のスライス位置を破線(符号「P」)で示し、修正後のスライス位置を実線(符号「P′」)で示してある。ポート11a上で基準スライスのスライス位置が修正されると、修正位置に応じて、他のポート11bおよび11cにも、修正された後のスライス位置P′が表示される(図20参照)。
図20は、修正された後のスライス位置P′が表示されたポート11bおよび11cを示す図である。
ポート11bには、アキシャル断面AX′の画像データが示されている。アキシャル断面AX′は、修正された後のスライス位置P′の基準点a0を横切る面である。
ポート11cには、コロナル断面CO′の画像データが示されている。コロナル断面CO′は、修正された後のスライス位置P′の基準点a0を横切る面である。
表示部11の表示画面には、正中面、アキシャル断面、およびコロナル断面に、修正後のスライス位置P′が示されている。したがって、オペレータは、3つの異なる断面によって、修正された後のスライス位置P′を確認することができるので、修正された後のスライス位置P′を、より正確に視認することができる。
オペレータは、修正された後のスライス位置P′をもう少し調整したいと考えた場合は、上記と同様の手順で、スライス位置を再修正すればよい。また、上記の説明では、ポート11aでスライス位置を修正しているが、ポート11aとは別のポートで修正してもよい。オペレータが、例えば、ポート11b上でスライス位置の修正を行った場合は、ポート11b上の修正位置に応じて、他のポート11aおよび11cにも、修正された後のスライス位置が表示される。したがって、オペレータは、修正された後のスライス位置を、より正確に視認することができる。
基準スライスのスライス位置を修正したら、ステップST7に進む。
ステップST7では、第1の形態と同様に、修正された基準スライスのスライス位置P′に基づいて、他のスライス位置を決定し、本スキャンを実行する。本スキャンが実行されたら、フローを終了する。
第3の形態では、正中面を横切る断面(アキシャル断面、コロナル断面)の画像データ上にも、スライス位置が表示される。したがって、オペレータは、修正前のスライス位置および修正後のスライス位置を、より正確に視認することができる。尚、第3の形態では、正中面を横切る断面として、アキシャル断面およびコロナル断面を表示しているが、アキシャル断面およびコロナル断面のうちの一方のみを表示するようにしてもよいし、オブリーク断面を表示するようにしてもよい。
(4)第4の形態
第4の形態の説明に当たっては、第1の形態との相違点を主に説明する。
図21は、第4の形態において実行されるスキャンの説明図である。
第4の形態では、位置決め用スキャンと、本スキャンMS1、MS2、およびMS3が実行される。
位置決め用スキャンは、位置決め用画像データを取得するためのスキャンである。位置決め用画像データは、本スキャンMS1、MS2、およびMS3のスライス位置を決定するときに使用されるデータである。本スキャンMS1、MS2、およびMS3は、位置決め用画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて画像データを取得するためのスキャンである。
図22は、第4の形態におけるフローを示す図である。
ステップSTおよびST2は、第1の形態と同じであるので、説明は省略する。ステップST2において正中面を求めた後、ステップST3に進む。
ステップST3では、スライス位置決定手段91(図1参照)が、本スキャンMS1のスライスの基準となる基準スライスのスライス位置Pを決定する。スライス位置Pは、第1の形態と同様の方法(図6参照)で決定する。スライス位置Pを決定したら、ステップST34に進む。
ステップST34では、スライス位置決定手段91が、本スキャンMS2のスライスの基準となる基準スライスのスライス位置Qと、本スキャンMS3のスライスの基準となる基準スライスのスライス位置Rとを決定する(図23参照)。
図23は、スライス位置QおよびRを示す図である。
スライス位置Qは、スライス位置Pと同様に、正中面に対して垂直の断面のスライス位置を表している。ただし、スライス位置Qは、スライス位置Pの点a1およびa2の中間点mを通過し、且つスライス位置Pに対して垂直となるように、決定されている。尚、中間点mからずれた位置を通過するように決定してもよい。
スライス位置Rは、正中面と同一断面のスライス位置を表している。スライス位置Rは中間点mを通過し、且つスライス位置PおよびQに対して垂直となるように、決定されている。
スライス位置QおよびRを決定した後、ステップST4に進む。
ステップST4では、オペレータは、スライス位置P、Q、およびRを確認するために、操作部10を操作して、スライス位置P、Q、およびRを表示部11に表示させる(図24参照)。
図24は、表示部11の表示画面に表示された基準スライスの位置を示す図である。
操作部10から、基準スライスのスライス位置を確認するための命令が入力されると、表示制御手段92(図1参照)は、表示部11に、基準スライスのスライス位置P、Q、およびRを表示させる。表示部11には、3つのポート11a、11b、および11cが示されている。
ポート11aには、正中面の画像データと、正中面におけるスライス位置P、Q、およびRが表示される。
ポート11bには、中間点mを通過するアキシャル断面の画像データと、アキシャル断面におけるスライス位置P、Q、およびRが表示される。
ポート11cには、中間点mを通過するコロナル断面の画像データと、コロナル断面におけるスライス位置P、Q、およびRが表示される。
スライス位置P、Q、およびRが表示されたら、ステップST5に進む。
ステップST5では、オペレータは、表示部11に表示されたスライス位置P、Q、およびRを参照しながら、スライス位置P、Q、およびRを修正するか否かを判断する。オペレータが、スライス位置P、Q、およびRのうちの少なくともいずれかのスライス位置を修正すると判断した場合、ステップST6に進み、全てのスライス位置P、Q、およびRを修正しないと判断した場合、ステップST7に進む。
ステップST6では、オペレータは、操作部10を操作し、スライス位置P、Q、およびRのうちの少なくともいずれかのスライス位置を修正するための命令を入力する(図25参照)。
図25は、スライス位置を修正した後の表示部11の表示画面を示す図である。
操作部10から、基準スライスのスライス位置を修正するための命令が入力されると、スライス位置修正手段93(図1参照)は、操作部10から入力された命令に従って、基準スライスのスライス位置を修正する。図25では、スライス位置PおよびQは修正されておらず、スライス位置Rを修正した場合の例が示されている、修正後のスライス位置Rは、符号「R′」で示してある。尚、図24では、修正前のスライス位置Rと、修正後のスライス位置R′との違いが認識しやすいにように、ポート11bには、修正前のスライス位置R(破線)が示されている。スライス位置を修正したら、ステップST7に進む。
ステップST7では、本スキャンMS1、MS2、およびMS3が順に実行される。
図26は、本スキャンMS1、MS2、およびMS3の各々が実行されるときに設定されるスライスの一例を示す図である。
スライス位置決定手段91(図1参照)は、本スキャンMS1については(図26の上段参照)、スライス位置Pに基づいて、他のスライス位置を決定する。また、本スキャンMS2については(図26の中段参照)、スライス位置Qに基づいて、他のスライス位置を決定し、本スキャンMS3については(図26の下段参照)、修正後のスライス位置R′に基づいて、他のスライス位置を決定する。
図26に示すスライス位置に従って、本スキャンMS1、MS2、およびMS3が順に実行され、フローが終了する。
第4の形態では、スライス位置決定手段91が決定したスライス位置P、Q、およびRを視覚的に認識することができるので、スライス位置P、Q、およびRが最適な位置であるか否かを容易に判断することができる。また、オペレータは、スライス位置P、Q、又はRを修正したいと思ったときは、操作部10から、スライス位置P、Q、又はRを修正するための命令を入力することによって、スライス位置P、Q、およびRを容易に修正することができる。したがって、複数の本スキャンを実行する場合であっても、最適なスライス位置でそれぞれの本スキャンを実行することができる。
尚、第4の形態では、ステップST4において、スライス位置P、Q、およびRを表示している(図24参照)。しかし、第2の形態のように、他のスライス位置も表示し(図12参照)、スライス位置P、Q、およびRだけでなく、他のスライス位置も修正できるようにしてもよい。
2 マグネット
3 テーブル
3a クレードル
4 受信コイル
5 シーケンサ
6 送信器
7 勾配磁場電源
8 受信器
9 中央処理装置
10 操作部
11 表示部
12 被検体
21 ボア
22 超伝導コイル
23 勾配コイル
24 RFコイル
91 スライス位置決定手段
92 表示制御手段
93 スライス位置修正手段
94 基準点決定手段
100、200 MRI装置

Claims (9)

  1. 被検体の画像データを取得する磁気共鳴イメージング装置であって、
    スライス位置を決定するときに使用される第1の画像データを取得するための第1のスキャンと、前記第1の画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて第2の画像データを取得するための第2のスキャンとを実行するスキャン手段と、
    前記第1の画像データに基づいて前記被検体の第1の断面の画像データを求め、前記第1の断面の画像データに基づいて、前記第2のスキャンのスライスの基準となる基準スライスのスライス位置を決定するスライス位置決定手段と、
    前記基準スライスのスライス位置を表示部に表示させる表示制御手段と、
    オペレータの操作に応じて、前記表示部に表示された前記基準スライスのスライス位置を修正するスライス位置修正手段と、
    を有し、
    前記表示制御手段は、
    前記表示部に、前記第1の断面の画像データを表示させるとともに、前記第1の断面の画像データ上に前記基準スライスのスライス位置を表示させ、
    前記表示制御手段は、更に、
    前記表示部に、前記基準スライスのスライス位置に基づいて決定された基準点を用いて求められた第2の断面の画像データを表示させるとともに、前記第2の断面の画像データ上に前記基準スライスのスライス位置を表示させ、
    前記スライス位置決定手段は、
    前記スライス位置修正手段により修正された前記基準スライスのスライス位置に基づいて、前記第2のスキャンにおける他のスライス位置を決定する、磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記表示部に、前記第2のスキャンにおける前記他のスライス位置を表示させる、請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記第1の断面の画像データは正中面の画像データである、請求項1又は2に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記第2の断面の画像データは、アキシャル断面の画像データ、又はコロナル断面の画像データである、請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記スキャン手段は、前記第1の画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて第3の画像データを取得するための第3のスキャンを実行し、
    前記スライス位置決定手段は、前記第1の画像データに基づいて、前記第3のスキャンのスライスの基準となる他の基準スライスのスライス位置を決定し、
    前記表示制御手段は、前記表示部に、前記他の基準スライスのスライス位置を表示させ、
    前記スライス位置修正手段は、オペレータの操作に応じて、前記表示部に表示された前記他の基準スライスのスライス位置を修正する、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴装置。
  6. 前記スライス位置決定手段は、
    前記スライス位置修正手段により修正された前記他の基準スライスのスライス位置に基づいて、前記第3のスキャンにおける他のスライス位置を決定する、請求項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記表示部は、前記第1の断面の画像データ上、又は前記第2の断面の画像データ上に、前記他の基準スライスのスライス位置を表示する、請求項5又は6に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記基準点を決定する基準点決定手段を有する、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 被検体の画像データを取得する磁気共鳴イメージング装置であって、スライス位置を決定するときに使用される第1の画像データを取得するための第1のスキャンと、前記第1の画像データを用いて決定されたスライス位置に基づいて第2の画像データを取得するための第2のスキャンとを実行する磁気共鳴イメージング装置のプログラムであって、
    前記第1の画像データに基づいて前記被検体の第1の断面の画像データを求め、前記第1の断面の画像データに基づいて、前記第2のスキャンのスライスの基準となる基準スライスのスライス位置を決定するスライス位置決定処理と、
    前記基準スライスのスライス位置を表示部に表示させる表示制御処理と、
    オペレータの操作に応じて、前記表示部に表示された前記基準スライスのスライス位置を修正するスライス位置修正処理と、
    を計算機に実行させるためのプログラムであり、
    前記表示制御処理は、
    前記表示部に、前記第1の断面の画像データを表示させるとともに、前記第1の断面の画像データ上に前記基準スライスのスライス位置を表示させ、
    前記表示制御処理は、更に、
    前記表示部に、前記基準スライスのスライス位置に基づいて決定された基準点を用いて求められた第2の断面の画像データを表示させるとともに、前記第2の断面の画像データ上に前記基準スライスのスライス位置を表示させ、
    前記スライス位置決定処理は、
    前記スライス位置修正処理により修正された前記基準スライスのスライス位置に基づいて、前記第2のスキャンにおける他のスライス位置を決定する、プログラム。
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