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JP5928067B2 - 定着ユニットおよび画像形成装置 - Google Patents
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本発明は、定着ユニットおよび画像形成装置に関する。
従来技術として、例えば、定着装置の用紙送り出し方向とコルゲーションローラの用紙送り出し方向とが互いに異なる方向を向いた状態で、定着装置およびコルゲーションローラが配置された画像形成装置が知られている(特許文献1)。
また、従来技術として、例えば、加熱定着部材と加圧定着部材との間に形成された定着領域において未定着画像を定着させる定着装置であって、定着領域において加熱定着部材を弾性変形させる定着装置が知られている(特許文献2)。
特開2007−230746号公報 特開2010−2773号公報
本発明は、変形されながら定着処理を施された後、湾曲した搬送経路を搬送される記録材において、シワの発生を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明は、回転可能に設けられ、回転軸に沿って一端から他端へ延びるとともに、弾性変形する定着部材と、前記定着部材を押圧して当該定着部材との間に定着ニップ部を形成し、当該定着ニップ部において当該定着部材の回転軸方向に沿った形状が凹または凸となるように当該定着部材を弾性変形させ、当該定着ニップ部に記録材を通過させることで、記録材一方の面側における当該回転軸方向中央部が凸となるように記録材を変形させながら当該記録材上にトナー像を定着させる加圧部材と、前記定着ニップ部にてトナー像が定着された前記記録材を、前記一方の面側が内側となるように湾曲した湾曲部を介して搬送する搬送経路と、前記搬送経路における前記湾曲部から更に搬送方向の下流側に設けられ、搬送される定着後の前記記録材搬送する搬送手段とを備え、前記搬送手段は、前記回転軸方向に沿って延び搬送される前記記録材の前記一方の面に対向する第1搬送軸と、当該回転軸方向に沿って延び搬送される当該記録材の他方の面に対向するとともに当該記録材を挟んで当該第1搬送軸に対向する第2搬送軸とを備え、当該第1搬送軸および当該第2搬送軸は、当該回転軸方向の中央部が当該第1搬送軸から当該第2搬送軸に向かう方向に突出するように湾曲した形状を有し、当該第1搬送軸と当該第2搬送軸との間に当該記録材を通過させることで当該記録材の当該一方の面における当該回転軸方向の中央部が凹となるように当該記録材を変形させながら搬送することを特徴とする定着ユニットである。
請求項2記載の発明は、前記定着部材は、前記搬送経路における前記湾曲部よりも上流側において、前記一方の面に未定着のトナー像が形成された前記記録材の当該一方の面と対峙する側に設けられ、前記加圧部材は、前記定着部材を押圧することで前記定着部材の前記回転軸方向に沿った形状が凹となるように当該定着部材を弾性変形させるとともに、前記記録材前記一方の面における当該回転軸方向中央部が凸となるように当該記録材を変形させることを特徴とする請求項1記載の定着ユニットである。
請求項3記載の発明は、前記搬送手段は、定着後の前記記録材における前記一方の面において、前記回転軸方向に沿って凹と凸とが交互に並び且つ当該回転軸方向中央部が凹となるように、当該記録材を変形させるとともに、変形させた当該記録材を外部に向けて排出することを特徴とする請求項1または2記載の定着ユニットである。
請求項4記載の発明は、前記搬送手段の前記第1搬送軸は、前記回転軸方向に分離された複数の第1ロール部材を有し前記第2搬送軸は、当該回転軸方向に分離された複数の第2ロール部材を有し、前記記録材の前記一方の面に当該第1ロール部材を接触させ、当該記録材の前記他方の面に当該第2ロール部材を接触させることで、当該記録材の当該一方の面において、当該回転軸方向に沿って凹と凸とが交互に並び且つ当該回転軸方向中央部が凹となるように、当該記録材を変形させることを特徴とする請求項3記載の定着ユニットである。
請求項5記載の発明は、トナー像を形成するトナー像形成手段と、前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、前記転写手段により記録材上に転写されたトナー像を、当該記録材に定着する定着手段とを有し、前記定着手段は、回転可能に設けられ、回転軸に沿って一端から他端へ延びるとともに、弾性変形する定着部材と、前記定着部材を押圧して当該定着部材との間に定着ニップ部を形成し、当該定着ニップ部において当該定着部材の回転軸方向に沿った形状が凹または凸となるように当該定着部材を弾性変形させ、当該定着ニップ部に記録材を通過させることで、記録材一方の面側における当該回転軸方向中央部が凸となるように記録材を変形させながら当該記録材上にトナー像を定着させる加圧部材と、前記定着ニップ部にてトナー像が定着された前記記録材を、前記一方の面側が内側となるように湾曲した湾曲部を介して搬送する搬送経路と、前記搬送経路における前記湾曲部から更に搬送方向の下流側に設けられ、搬送される定着後の前記記録材搬送する搬送手段とを備え、前記定着手段の前記搬送手段は、前記回転軸方向に沿って延び搬送される前記記録材の前記一方の面に対向する第1搬送軸と、当該回転軸方向に沿って延び搬送される当該記録材の他方の面に対向するとともに当該記録材を挟んで当該第1搬送軸に対向する第2搬送軸とを備え、当該第1搬送軸および当該第2搬送軸は、当該回転軸方向の中央部が当該第1搬送軸から当該第2搬送軸に向かう方向に突出するように湾曲した形状を有し、当該第1搬送軸と当該第2搬送軸との間に当該記録材を通過させることで当該記録材の当該一方の面における当該回転軸方向の中央部が凹となるように当該記録材を変形させながら搬送することを特徴とする画像形成装置である。
請求項1記載の発明によれば、変形されながら定着処理を施された後、湾曲した搬送経路を搬送される記録材において、シワの発生を抑制することができる。
請求項2記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、記録材に対するトナー像の定着性能を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、記録材を搬送手段から離れた位置に排出することが可能になり、排出した記録材の積載性を高めることができる。
請求項4記載の発明によれば、本構成を採用しない場合と比較して、記録材に対する凹凸の形成を簡易な構成で行うことができる。
請求項5記載の発明によれば、変形されながら定着処理を施された後、湾曲した搬送経路を搬送される記録材において、シワの発生を抑制することができる。
本実施の形態の定着装置が適用される画像形成装置の構成例を示した図である。 本実施の形態の定着ユニットの斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 本実施の形態の定着ロール、加圧ベルトおよび押圧パッドの形状を説明するための図である。 本実施の形態の排出装置の構成を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態の定着装置20が適用される画像形成装置1の構成例を示した図である。図1に示す画像形成装置1は、画像データに基づき記録材の一例としての用紙Pに対して画像形成を行う画像形成部100、画像形成装置1全体の動作を制御する制御部300、画像形成部100に対して用紙Pを供給する用紙供給部30、画像形成部100により画像が形成された用紙Pの表裏を反転させてこの用紙Pを再び画像形成部100に供給する用紙反転機構50、画像が形成された用紙Pを積載する用紙積載部YSを備えている。また、画像形成装置1は、画像形成部100に対してトナーを供給するトナーカートリッジ60を備えている。さらに、画像形成装置1は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等との通信を行って画像データを受信する受信部200、受信部200にて受信した画像データに対して予め定めた画像処理を施す画像処理部400、ユーザからの指示を受け付けるとともにユーザに対してメッセージ等を表示するユーザインタフェース(UI)500を備えている。
また、本実施の形態の画像形成装置1には、用紙供給部30から転写部Tp、定着装置20を介して用紙積載部YSに向けて用紙が搬送される用紙搬送経路YRが設けられている。さらに、定着装置20の下流側において用紙搬送経路YRに接続されるとともに、転写部Tpの上流側にて用紙搬送経路YRに合流し、用紙反転機構50により表裏を反転された用紙Pを再度画像形成部100へ搬送する反転用搬送経路SRが設けられている。
本実施の形態の画像形成部100は、表面に感光層を備え、静電潜像を形成してトナー像を保持する感光体ドラム11、感光体ドラムを予め定めた電位で帯電する帯電装置12、帯電装置12によって帯電された感光体ドラム11を画像データに基づき露光する露光装置13、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像する現像装置14、転写後の感光体ドラム11の表面を清掃するクリーニング装置16を備えている。
また、画像形成部100は、感光体ドラム11との間に転写部Tpを形成し、感光体ドラム11にて形成されたトナー像を用紙Pに対して転写する転写手段の一例としての転写装置15、および、用紙Pに転写されたトナー像を用紙P上に定着し、トナー像が定着された用紙Pを用紙積載部YSに排出する定着手段の一例としての定着ユニット80を備えている。定着ユニット80は、画像形成装置1の装置本体に対して着脱可能に設けられている。本実施の形態の定着ユニット80は、転写装置15により用紙Pに転写されたトナー像を用紙P上に定着する定着装置20と、定着装置20により定着処理が施された用紙Pを、用紙積載部YSに向けて排出する搬送手段の一例としての排出装置70とを備えている。なお、定着ユニット80の構成については、後段で詳細に説明する。
さらに、画像形成部100には、レジストレーションロール(レジロール)47および搬送ロール51が設けられている。
レジロール47は、回転を停止した状態で用紙Pの搬送を一時的に止め、予め定められたタイミングにて回転を行うことにより、転写部Tpに対してレジストレーション調整を施しながら用紙Pを供給する。
搬送ロール51は、用紙反転機構50により表裏を反転された用紙Pを、再度レジロール47に向けて搬送する。
本実施の形態の用紙供給部30は、用紙収容部31、引き込みロール33および捌き機構35を備えている。用紙収容部31は、例えば上部に開口を有する直方体状の形状を有しており、内部に用紙Pを複数枚収容する。引き込みロール33は、用紙収容部31に収容される複数枚の用紙Pのうち上部にある用紙Pを捌き機構35に向けて送り出す。捌き機構35は、引き込みロール33により送り出された用紙Pを1枚ずつに捌き、レジロール47に向けて送り出す。
続いて、本実施の形態の画像形成装置1において行われる画像形成処理のプロセスについて説明する。
まず、PC等にて形成された画像データが受信部200にて受信され、受信部200から画像処理部400へこの画像データが出力される。そして、画像処理部400に出力された画像データは、画像処理部400により画像処理が施され、露光装置13に対して出力される。画像データを取得した露光装置13は、帯電装置12により帯電された感光体ドラム11を、取得した画像データに基づいて選択的に露光して静電潜像を形成する。感光体ドラム11に形成された静電潜像は、現像装置14により例えば黒(K)色のトナー像として現像される。
一方、用紙供給部30では、画像形成のタイミングに合わせて引き込みロール33が回転し、用紙収容部31から用紙Pが供給される。そして、捌き機構35により一枚ずつに捌かれた用紙Pは、レジロール47まで搬送され、一旦、停止される。その後、感光体ドラム11の回転タイミングに合わせてレジロール47が回転し、用紙Pが転写部Tpに供給される。そして、この転写部Tpにおいて感光体ドラム11に形成されたトナー像が用紙Pに転写される。
その後、トナー像が転写された用紙Pは、定着ユニット80における定着装置20にて定着処理を受けた後、排出装置70によって用紙積載部YSに排出される。なお、用紙Pの第1面のみならず第2面にも画像が形成(用紙Pの両面に画像が形成)される際には、定着装置20を通過した用紙Pは、用紙反転機構50により表裏が反転されたうえで転写部Tpに再度供給される。そして、転写部Tpにて、感光体ドラム11に形成されたトナー像が用紙Pの第2面に転写される。その後、第2面にトナー像が転写された用紙Pは、定着ユニット80における定着装置20にて定着処理を受けた後、排出装置70によって用紙積載部YSに排出される。
このようにして、画像形成装置1での画像形成処理がプリント枚数分のサイクルだけ繰り返し実行される。
続いて、本実施の形態の定着ユニット80について説明する。
図2は、本実施の形態の定着ユニット80の斜視図である。また、図3は、図2のIII−III断面図である。
図2および図3に示すように、本実施の形態の定着ユニット80は、ハウジング81を備えている。ハウジング81内には、図3に示すように、定着装置20および排出装置70が設けられている。そして、ハウジング81内には、定着装置20から排出装置70に向けて用紙Pが搬送される用紙搬送経路YRが設けられている。なお、図2および図3に示すように、本実施の形態の排出装置70は、ハウジング81の外側に一部が露出した状態となっている。
続いて、定着ユニット80に設けられる定着装置20の構成について説明する。
本実施の形態の定着装置20は、図3に示すように、定着部材の一例としての定着ロール21と、定着ロール21の外周面に接触して配置されるとともに定着ロール21との間にニップ部Nを形成する加圧ベルト22とを備えている。
また、定着装置20は、加圧ベルト22を介して定着ロール21を押圧する押圧パッド23を備えている。なお、本実施の形態では、加圧ベルト22および押圧パッド23により加圧部材が構成されている。
定着ロール21は、原型が円筒形状を有しており、例えば、原型(円筒形状)時の外周面の直径が30mm、厚さが0.1mmである。定着ロール21は、例えばニッケル鋼により構成され、弾性変形可能であるとともに、自らの剛性により円筒形状を保持するように構成されている。
なお、定着ロール21を構成する材料および定着ロール21の寸法は、上述のものに限定されない。定着ロール21を構成する材料としては、ニッケル鋼の他に、例えば、ステンレス鋼やニッケル−コバルト合金、銅、金およびニッケル−鉄合金等を用いることができる。また、定着ロール21の厚さは、定着ロール21が弾性変形可能且つ剛性により円筒形状を保持することが可能な厚さであればよく、例えば0.07mm〜0.12mmであることが好ましい。
また、定着ロール21からの用紙Pの剥離性能を高めるために、定着ロール21の外周面に離型性の良いフッ素樹脂等からなる表面層をさらに設けてもよい。
定着ロール21の内部には、ヒータ21aが設けられている。ヒータ21aとしては、例えば570Wのハロゲンランプ等を用いることができる。
なお、図3に示すように、ヒータ21aは、定着ロール21から離れた状態で配置されており、定着ロール21の内周面とヒータ21aとは接触していない。また、本実施の形態では、定着ロール21の内周面に、従来のような定着ロール21の形状を維持するためのサポート部材等が設けられていない。したがって、定着ロール21とヒータ21aとは互いに直接対向するように配置されており、ヒータ21aにより定着ロール21を直接加熱することが可能になっている。
加圧ベルト22は、原型が例えば円筒形状の、無端状のベルト部材で構成される。本実施の形態の加圧ベルト22は、例えば、原型(円筒形状)時における直径が30mm、幅が370mmに形成されている。なお、以下の説明において加圧ベルト22の幅方向(すなわち、図3における紙面と垂直な方向)を、単に「幅方向」と呼ぶことがある。
加圧ベルト22は、内周面側から順に、耐熱性の高いシート状部材からなる基層、基層の上に積層された弾性層、および、弾性層の上に積層され、加圧ベルト22の外周面に露出する表面離型層が積層されて構成されている。
基層としては、フレキシブルで機械的強度に優れ、耐熱性を有する材料が用いられる。基層を構成する材料としては、例えば、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂、PES(ポリエーテルサルホン)樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂、PFA樹脂、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂、FEP(四フッ化エチレン六フッ化プロピレン共重合体)樹脂等が挙げられる。基層の厚さは、例えば10〜150μmが好ましく、30〜100μmがより好ましい。
弾性層としては、耐熱性、熱伝導性に優れたシリコーンゴム、フッ素ゴム、フルオロシリコーンゴム等が用いられる。厚さは、10〜500μmが好ましく、50〜300μmがより好ましい。
また、表面離型層としては、例えば、PFA樹脂、PTFE樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、フルオロシリコーンゴム、シリコーンゴム等が用いられる。
図3に示すように、押圧パッド23は、加圧ベルト22の内周において加圧ベルト22の幅方向に沿って設けられる。そして、押圧パッド23は、加圧ベルト22を介して定着ロール21を押圧し、定着ロール21との間にニップ部Nを形成する。
押圧パッド23を構成する材料としては、例えばシリコーンゴムやフッ素ゴム等の弾性体や、LCP(Liquid Crystal Polymer)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)等の耐熱性樹脂等が挙げられる。
なお、押圧パッド23と加圧ベルト22との間には、ニップ部Nにおける押圧パッド23と加圧ベルト22との摺動性を向上させるため、摺動性に優れ、耐摩耗性が高いポリイミドフィルムやフッ素樹脂を含浸させたガラス繊維シート等からなる摺動シート(図示せず)を設けている。さらに、加圧ベルト22の内周面には、アミノ変性シリコーンオイルやジメチルシリコーンオイル等の潤滑剤が塗布されている。これらにより、加圧ベルト22と押圧パッド23との間の摩擦抵抗が小さくなり、加圧ベルト22が円滑に回転する。
続いて、押圧パッド23が加圧ベルト22を介して定着ロール21を押圧した状態における、定着ロール21、加圧ベルト22および押圧パッド23の形状について説明する。図4は、本実施の形態の定着ロール21、加圧ベルト22および押圧パッド23の形状を説明するための図である。
図4(a)は、図3におけるIVA−IVA断面図であり、定着ロール21、加圧ベルト22および押圧パッド23の幅方向に沿った断面図である。なお、図4(a)では、紙面と垂直な方向(紙面の裏側から紙面の表側へ向かう方向)が、ニップ部Nを搬送される用紙Pの搬送方向となっている。
また、図4(b)は、図4(a)に示す定着ロール21と加圧ベルト22との間に形成されるニップ部Nを通過する用紙Pの幅方向に沿った断面図である。
本実施の形態の押圧パッド23は、コイルスプリング等の付勢部材(図示せず)により、定着ロール21側に付勢されている。これにより、押圧パッド23と定着ロール21との間に位置する加圧ベルト22が、定着ロール21に対して押し付けられることになる。
なお、以下の説明において、押圧パッド23が定着ロール21側に付勢されて、加圧ベルト22が定着ロール21に対して押し付けられている状態を「加圧状態」と呼ぶことがある。
加圧状態では、押圧パッド23は弾性変形し、図4(a)に示すように、用紙Pの搬送方向から見た場合に、幅方向中央部が定着ロール21側に向けて凸となるように撓んでいる。すなわち、押圧パッド23は、幅方向中央部が幅方向両端部と比較して定着ロール21側に突出し、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状を有している。
これにより、定着ロール21は、加圧ベルト22を介して押圧パッド23に押圧されることで、押圧パッド23に倣って弾性変形する。すなわち、図4(a)に示すように、定着ロール21は、加圧ベルト22を介して押圧パッド23に対向する領域において、定着ロール21の幅方向中央部が幅方向両端部と比較して押圧パッド23から離れる側に凹み、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状を有している。
そして、加圧状態では、定着ロール21および押圧パッド23が上記のような形状を有することで、定着ロール21と加圧ベルト22との間に形成されるニップ部Nは、用紙Pの搬送方向から見た場合に、図4(a)に示すように、定着ロール21側に向けて撓んでいる。すなわち、加圧状態では、ニップ部Nの幅方向中央部が幅方向両端部と比較して定着ロール21側に凹み、ニップ部N全体としては、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状を有している。なお、本実施の形態において、図4(a)に示すニップ部Nの撓み量dは、例えば、0.8mm〜1mm程度である。
また、本実施の形態では、定着ロール21が、駆動モータ(図示せず)の駆動力により予め定められた速度で一方向(図3において反時計方向)に回転駆動される。定着ロール21に接して設けられる加圧ベルト22は、定着ロール21の回転に伴い定着ロール21に追従して一方向(図3における時計方向)に従動回転する。すなわち、加圧ベルト22は、定着ロール21から回転駆動力を受けることで、定着ロール21に連動して回転する。
なお、この定着装置20は、用紙詰まり等の対応のために、定着ロール21と加圧ベルト22とを互いに離間できるように構成されている。
続いて、定着装置20にて行われる定着動作について説明する。
画像形成装置1(図1参照)において、トナー像が形成される動作が開始されると、定着ロール21に設けられるヒータ21a(図3参照)および定着装置20の定着ロール21を駆動する駆動モータ(図示せず)に対して電力が供給される。これにより、定着ロール21が発熱するとともに回転し、さらに定着ロール21の回転に従動して、加圧ベルト22が回転する。そして、定着ロール21が予め定められた温度に加熱されるとともに、加圧ベルト22も定着ロール21を介して加熱される。
定着ロール21が加熱される定着温度は、例えば180℃に設定される。
次に、定着ロール21が予め定められた温度に加熱された状態で、未定着トナー像を有する用紙Pが、定着ロール21と加圧ベルト22との間に形成されたニップ部Nに送り込まれる。ニップ部Nでは、用紙Pは、未定着トナー像が形成された第1面P1が定着ロール21に対向し、第1面P1とは反対側の第2面P2が加圧ベルト22に対向した状態で搬送される。そして、ニップ部Nにおいて、用紙Pの第1面P1上に形成された未定着トナー像が、定着ロール21により加熱されるとともに、定着ロール21と加圧ベルト22とにより押圧されることで定着される。
上述したように、本実施の形態では、押圧パッド23が加圧ベルト22を介して定着ロール21を押圧することで、定着ロール21を、幅方向中央部が凹んだ形状に弾性変形させている。これにより、ニップ部Nは、幅方向中央部が定着ロール21側に凹み、全体として湾曲した形状を有している。
したがって、図4(b)に示すように、用紙Pは、用紙Pの搬送方向から見てニップ部Nに倣って湾曲した状態で、定着処理を施される。具体的に説明すると、図4(b)に示すように、用紙Pは、定着ロール21に接する第1面P1の幅方向中央部が定着ロール21側に向けて凸となるように変形されながら、定着ロール21により加熱されることで、用紙Pの第1面P1に対してトナー像が定着される。
ここで、本実施の形態では、定着ロール21が押圧パッド23により押されて弾性変形することで、定着ロール21と加圧ベルト22との間に形成されるニップ部Nが、定着ロール21が弾性変形しない場合と比較して広くなっている。
これにより、本構成を採用しない場合と比較して、用紙Pの第1面P1と定着ロール21との接触面積が広くなり、定着ロール21から用紙Pの第1面P1への熱の伝達が良好になって、用紙Pの第1面P1に対するトナー像の定着性能を向上させることが可能になる。
また、本構成を採用しない場合と比較して、ニップ部Nにおいて、用紙Pの第1面P1と定着ロール21との接触面積および用紙Pの第2面P2と加圧ベルト22との接触面積の双方が広くなり、定着ロール21および加圧ベルト22による用紙Pの搬送性能を高めることが可能になる。
続いて、ニップ部Nにおいて定着処理を施された用紙Pは、定着ロール21および加圧ベルト22から剥離されて、上述した形状に変形した状態のまま排出装置70へ向けて搬送されることになる。
図3に示すように、本実施の形態の定着ユニット80では、定着装置20から用紙Pが送り出される方向と、排出装置70へ用紙Pが挿入される方向とが異なっている。したがって、本実施の形態では、図3に示すように、搬送経路の一例としての用紙搬送経路YRには定着装置20から排出装置70へ向かって曲がる湾曲部YRCが形成されている。そして、本実施の形態では、定着装置20から送り出された用紙Pは、湾曲部YRCにて用紙Pにおける第1面P1が内側となるように曲がって搬送された後に、排出装置70へ送られる。
なお、本実施の形態の定着ユニット80では、定着ユニット80および画像形成装置1を小型化するために、定着装置20と排出装置70との間の用紙搬送経路YRの長さが短く形成されている。この例では、定着装置20と排出装置70との間の用紙搬送経路YRの長さは、用紙Pとして使用頻度が高いA4サイズ紙の横幅(210mm)よりも短く形成されている。
これにより、本実施の形態では、例えばA4サイズの用紙Pに対して画像形成を行った場合に、用紙Pの搬送方向先頭側が定着装置20から送り出され、排出装置70に到達した際には、用紙Pの搬送方向後端側は定着装置20のニップ部Nにて挟まれた状態となっている。
ここで一般に、画像形成装置1から画像が形成された用紙Pを装置外へ排出する排出装置70では、排出する用紙Pに対して幅方向に沿った波打ち(コルゲーション)を形成する技術が知られている。このように、用紙Pにコルゲーションを形成することで、用紙搬送経路YRにおける用紙搬送方向に沿った用紙Pのコシが強くなり、用紙Pが排出装置70から排出される際に、用紙積載部YS(図1参照)において排出装置70から離れた位置に排出されるようになって、用紙積載部YSにおける用紙Pの積載性が向上する。
しかし、本実施の形態のように、用紙Pが、定着装置20において幅方向に沿って湾曲された後に、湾曲部YRCを有する曲がった用紙搬送経路YRを通って排出装置70に搬送される場合には、定着装置20にて用紙Pに対して形成された湾曲と、排出装置70において用紙Pに対して形成されるコルゲーションとが、用紙搬送経路YRの湾曲部YRCにて衝突する場合があった。
特に、定着装置20において、用紙Pにおける第1面P1の幅方向中央部が凸となるように用紙Pを湾曲させるとともに、排出装置70において、用紙Pにおける第1面P1の幅方向中央部が凸となるように用紙Pに対してコルゲーションを形成した場合には、用紙搬送経路YRの湾曲部YRCにおいて、用紙Pの湾曲により用紙Pの定着装置20側から働く力と、用紙Pのコルゲーションにより用紙Pの排出装置70側から働く力とが衝突して、用紙Pにシワ等が生じるおそれがあった。
したがって本実施の形態では、定着装置20にて用紙Pにおける第1面P1の幅方向中央部が凸となるように用紙Pを変形させながら定着処理を施すとともに、定着装置20から用紙Pの第1面P1側に湾曲した経路を介して排出装置70へ用紙Pが搬送される定着ユニット80において、用紙Pにおけるシワの発生を抑制するために、排出装置70において、用紙Pにおける第1面P1の幅方向中央部が凹となる(すなわち、第2面P2の幅方向中央部が凸となる)ように、用紙Pを変形することを特徴としている。
続いて、本実施の形態の排出装置70の構成について説明する。
図5は、本実施の形態の排出装置70の構成を説明するための図である。図5(a)は、図3の排出装置70をVA方向から見た正面図である。また、図5(b)は、図5(a)に示す排出装置から排出される用紙Pの幅方向に沿った断面図である。
図5(a)および上述した図2に示すように、本実施の形態の排出装置70は、幅方向に沿って延びる駆動軸73と、駆動軸73と対向する第1ロール軸71と、第1ロール軸71に対向し、第1ロール軸71に対して駆動軸73とは反対側に設けられる第2ロール軸72とを備えている。
駆動軸73は、ハウジング81において、幅方向に沿って設けられる。そして、駆動軸73における幅方向中央部には、円柱形状の駆動ロール73aが駆動軸73に対して固定されて設けられている。なお、駆動ロール73aは、弾性体で形成することが好ましい。
駆動軸73は、駆動軸73の幅方向端部に設けられた駆動モータ(図示せず)により駆動力を受け、予め定められた速度で一方向(図3において時計方向)に回転駆動される。そして、駆動軸73が回転するのに伴って、駆動軸73に設けられた駆動ロール73aも、駆動軸73と同じ方向に回転する。
第1ロール軸71は、ハウジング81において、駆動軸73に対向するように設けられる。図5に示すように、第1ロール軸71は、幅方向中央部が駆動軸73とは反対側(後述する第2ロール軸72側)に向けて凸となるように、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状を有している。
また、第1ロール軸71における幅方向中央部には、円柱形状の第1搬送ロール71aが設けられている。第1搬送ロール71aは、第1ロール軸71に対して回転自在に設けられるとともに、その外周面が駆動ロール73aの外周面および後述する第2搬送ロール72aの外周面に接触して設けられている。これにより、第1搬送ロール71aは、駆動ロール73aが回転するのに伴い、駆動ロール73aに追従して一方向(図3における反時計方向)に従動回転する。なお、第1搬送ロール71aは、弾性体で形成することが好ましい。
さらに、第1ロール軸71における第1搬送ロール71aよりも幅方向の一端側には、幅方向中央から幅方向一端部に向かって、第1コルゲーションロール71b1、第1対向ロール71cおよび第1コルゲーションロール71b2が順に並んで設けられている。また、本実施の形態では、第1ロール軸71および第1ロール軸71に設けられるロールは、第1搬送ロール71aを中心として第1ロール軸71の幅方向一端側と幅方向他端側とで同様の構成を有している。すなわち、図5に示すように、第1ロール軸71における第1搬送ロール71aよりも幅方向の他端側にも、第1コルゲーションロール71b1、第1対向ロール71cおよび第1コルゲーションロール71b2が順に並んで設けられている。
第1コルゲーションロール71b1、71b2は、それぞれ、第1対向ロール71cに近い側に向けて外径が徐々に小さくなる所謂テーパ形状を有している。また、それぞれの第1コルゲーションロール71b1、71b2は、第1ロール軸71を中心軸として回転自在に設けられている。
また、第1対向ロール71cは、円柱形状を備えるロールが複数(この例では5個)並んで構成され、それぞれが第1ロール軸71を中心軸として回転自在に設けられている。なお、第1対向ロール71cの外径は、第1コルゲーションロール71b1、71b2の外径と比べて小さく形成されている。
第2ロール軸72は、ハウジング81において、第1ロール軸71に対向するように設けられる。図5に示すように、第2ロール軸72は、幅方向中央部が第1ロール軸71とは反対側に向けて凸となるように、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状を有している。
また、第2ロール軸72における幅方向中央部には、円柱形状の第2搬送ロール72aが設けられている。第2搬送ロール72aは、第2ロール軸72に対して回転自在に設けられるとともに、その外周面が第1搬送ロール71aの外周面に接触して設けられている。これにより、駆動ロール73aに従動して第1搬送ロール71aが回転するのに伴い、第1搬送ロール71aに追従して一方向(図3における時計方向)に従動回転する。なお、第2搬送ロール72aは、弾性体で形成することが好ましい。
さらに、第2ロール軸72における第2搬送ロール72aよりも幅方向の一端側には、幅方向中央から幅方向一端に向かって、第2コルゲーションロール72b1、第2対向ロール72cおよび第2コルゲーションロール72b2が順に並んで設けられている。また、本実施の形態では、第2ロール軸72および第2ロール軸72に設けられるロールは、第2搬送ロール72aを中心として第2ロール軸72の幅方向一端側と幅方向他端側とで同様の構成を有している。すなわち、図5に示すように、第2ロール軸72における第2搬送ロール72aよりも幅方向の他端側にも、第2コルゲーションロール72b1、第2対向ロール72cおよび第2コルゲーションロール72b2が順に並んで設けられている。
第2コルゲーションロール72b1、72b2は、それぞれ、第2対向ロール72cに近い側に向けて外径が徐々に小さくなる所謂テーパ形状を有している。また、それぞれの第2コルゲーションロール72b1、72b2は、第2ロール軸72を中心軸として回転自在に設けられている。
また、第2対向ロール72cは、円柱形状を備えるロールが複数(この例では5個)並んで構成され、それぞれが第2ロール軸72を中心軸として回転自在に設けられている。なお、第2対向ロール72cの外形は、第2コルゲーションロール72b1、72b2の外径と比べて小さく形成されている。
本実施の形態では、第1ロール軸71に設けられた第1コルゲーションロール71b2に対して、第2ロール軸72に設けられた第2対向ロール72cが対向し、第2ロール軸72に設けられた第2コルゲーションロール72b1に対して、第1ロール軸71に設けられた第1対向ロール71cが対向している。なお、第1ロール軸に設けられた第1コルゲーションロール71b1は、第2ロール軸72に対向し、第2ロール軸72に設けられた第2コルゲーションロール72b2は、第1ロール軸71に対向している。
なお、以下の説明において、第1搬送ロール71aおよび第2搬送ロール72aをまとめて搬送ロールと呼ぶことがある。また、第1コルゲーションロール71b1、71b2および第2コルゲーションロール72b1、72b2を、まとめてコルゲーションロールと呼ぶことがある。さらに、第1対向ロール71cおよび第2対向ロール72cを、まとめて対向ロールと呼ぶことがある。
続いて、排出装置70にて行われる用紙Pの排出動作について説明する。
画像形成装置1(図1参照)において、トナー像が形成される動作が開始されると、排出装置70における駆動軸73を駆動する駆動モータ(図示せず)に電力が供給される。これにより、駆動軸73および駆動軸73に設けられた駆動ロール73aが回転する。さらに、駆動ロール73aの回転に従動して第1搬送ロール71aが回転するとともに、第1搬送ロール71aの回転に従動して第2搬送ロール72aが回転する。
次に、定着装置20にてトナー像が定着され、用紙搬送経路YRを搬送された用紙Pが、第1ロール軸71と第2ロール軸72との間に送り込まれる。このとき、用紙Pのうち、トナー像が定着された第1面P1が第1ロール軸71に対向し、第1面P1とは反対側の第2面P2が第2ロール軸72に対向する。そして、送り込まれた用紙Pは、第1ロール軸71に設けられた第1搬送ロール71aと、第2ロール軸72に設けられた第2搬送ロール72aとにより挟まれる。第1搬送ロール71aおよび第2搬送ロール72aの回転に伴って、用紙Pの第1面P1が第1搬送ロール71aに案内され、用紙Pの第2面P2が第2搬送ロール72aに案内されることで、用紙Pが第1ロール軸71と第2ロール軸72との間を搬送される。
また、第1ロール軸71と第2ロール軸72との間を用紙Pが搬送されると、第1コルゲーションロール71b1、71b2および第1対向ロール71cは、用紙Pの第1面P1に接触することで用紙Pの移動に従動して回転する。同様に、第2コルゲーションロール72b1、72b2および第2対向ロール72cは、用紙Pの第2面P2に接触することで用紙Pの移動に従動して回転する。
そして、用紙Pは、第1搬送ロール71aおよび第2搬送ロール72aにより第1ロール軸71と第2ロール軸72との間を搬送されるのに伴って、第1コルゲーションロール71b1、71b2、第2コルゲーションロール72b1、72b2、第1対向ロール71cおよび第2対向ロール72cによって、図5(b)に示すように、幅方向に沿った断面の形状が変形された後、用紙積載部YSに排出される。
続いて、第1ロール軸71と第2ロール軸72との間を搬送されることによって変形される用紙Pの形状について具体的に説明する。
用紙Pのうち第1コルゲーションロール71b1、71b2が第1面P1に接触する領域では、第1コルゲーションロール71b1、71b2により用紙Pが第2面P2側に向かって押される。また、用紙Pのうち第2コルゲーションロール72b1、72b2が第2面に接触する領域では、第2コルゲーションロール72b1、72b2により用紙Pが第1面P1側に向かって押される。
これにより、用紙Pは、第1コルゲーションロール71b1、71b2が第1面P1に接触する領域において、第2面P2側が凸となった(すなわち、第1面P1側が凹となった)形状に変形されるとともに、第2コルゲーションロール72b1、72b2が第2面に接触する領域において、第1面P1側が凸となった(すなわち第2面P2側が凹となった)形状に変形される。これにより、排出装置70の第1ロール軸71と第2ロール軸72との間を搬送される用紙Pの幅方向に沿った断面は、上述したように、幅方向一端から幅方向他端に向かって、第2面P2側が凸となった部分と第1面P1側が凸となった部分とが交互に繰り返される波形になり、用紙Pに対してコルゲーションが形成される。
また、図5(a)に示すように、本実施の形態の第1ロール軸71および第2ロール軸72は、幅方向中央部が駆動軸73とは反対側に向けて突出するように、幅方向一端から幅方向他端に向けて湾曲した形状を有している。そして、このように湾曲した第1ロール軸71および第2ロール軸72に対して、コルゲーションロールおよび対向ロールが設けられている。
これにより、第1ロール軸71と第2ロール軸72との間を通過し、コルゲーションロールおよび対向ロールにより変形された用紙Pは、図5(b)に示すように、用紙P全体として、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した曲線に沿った形状に変形される。具体的には、図5(b)に示すように、用紙Pの幅方向に沿った断面は、幅方向中央部が用紙Pにおいて第2面P2側に最も突出するとともに、幅方向両端部が用紙Pにおいて第1面P1側に最も下垂した形状となっている。
このように本実施の形態では、排出装置70において、用紙Pを、幅方向中央部が第2面P2側に向かって突出するとともに幅方向両端部が第1面P1側に向かって下垂し、用紙P全体としては幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲する曲線に沿った形状となるように変形させている。これにより、排出装置70において、用紙Pを幅方向中央部が第2面側に向かって突出するように変形させた場合と比較して、用紙搬送経路YRの湾曲部YRCにおいて、用紙Pに対して定着装置20側から働く力と、用紙Pに対して排出装置70側から働く力とが衝突するのが抑制される。したがって、本実施の形態では、用紙搬送経路YRの湾曲部YRCにて用紙Pにシワが発生するのを抑制することができる。
また、本実施の形態では、排出装置70において、用紙Pに対して、用紙Pにおける第2面P2の幅方向中央部が凸(すなわち第1面P1の幅方向中央部が凹)となり、且つ、幅方向一端から幅方向他端に向かって、第2面P2側に向けて凸となる(第1面P1側が凹となる)部分と第1面P1側に向けて凸となる(第2面P2側が凹となる)部分とが交互に繰り返されるコルゲーションを形成している。これにより、排出装置70において用紙Pに対してこのようなコルゲーションを形成しない場合と比較して、用紙搬送経路YRにおける用紙搬送方向に沿った用紙Pのコシが強くなり、用紙Pが排出装置70から排出される際に、用紙積載部YSにおいて排出装置70から離れた位置に排出される。したがって、本構成を採用しない場合と比較して、用紙積載部YSにおいて、排出装置70から排出される用紙Pの積載性が低下するのを抑制することができる。
なお、本実施の形態の排出装置70では、第1コルゲーションロール71b2に対向するように第2対向ロール72cが設けられている。そして、用紙Pは、第1コルゲーションロール71b2と対向ロール72cとに挟まれながら搬送される。これにより、第1コルゲーションロール71b2に押された領域において、用紙Pが第2ロール軸72側に向かって急激に折れ曲がるのが抑制され、排出装置70から排出される用紙Pに折り目が付くことを抑制できる。
同様に、本実施の形態では、第2コルゲーションロール72b1に対向するように第1対向ロール71cが設けられている。これにより、用紙Pが第1ロール軸71側に向かって急激に折れ曲がるのが抑制され、排出装置70から排出される用紙Pに折り目が付くことを抑制できる。
なお、本実施の形態では、排出装置70において、用紙Pを、幅方向中央部が用紙Pにおいて最も第2面P2側に突出し、幅方向両端部が用紙Pにおいて最も第1面P1側に下垂するとともに、幅方向一端から幅方向他端に向かって、第2面P2側に向かって凸となる部分と第1面P1側に向かって凸となる部分とが交互に繰り返される波形の形状とした。
しかし、排出装置70において、用紙Pを、少なくとも、用紙Pの幅方向中央部において、用紙Pの第2面P2が凸となり(すなわち、用紙Pの幅方向中央部において、第1面P1側が凹み)、幅方向両端部が用紙Pにおいて第1面P1側に下垂した形状に変形すればよい。
排出装置70において、用紙Pをこのような形状に変形することで、例えば用紙Pを幅方向中央部が第1面P1側に凸となる形状に変形した場合と比較して、用紙搬送経路YRにおける湾曲部YRCにて、用紙Pにシワが発生するのを抑制することが可能になる。
また、排出装置70において、用紙Pをこのような形状に変更することで、例えば排出装置70において用紙Pに対して凹凸を形成しなかった場合と比較して、用紙積載部YSにおける用紙Pの積載性が低下するのを抑制することが可能になる。
また、本実施の形態では、第1ロール軸71および第2ロール軸72を、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状とすることで、これらの軸に設けられた搬送ロール、コルゲーションロールおよび対向ロールによって、用紙Pを幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した曲線に沿った形状に変形させた。しかし、第1ロール軸71および第2ロール軸72は必ずしも湾曲している必要はない。例えば、第1ロール軸71および第2ロール軸72を幅方向に沿って設けるとともに、第1ロール軸71および第2ロール軸72に設けるコルゲーションロールおよび対向ロールの径を、幅方向中央部と幅方向端部とで異ならせることにより、用紙Pを上述の形状に変形させることもできる。
さらに、本実施の形態では、幅方向に沿って分離された複数のコルゲーションロールおよび対向ロールにより用紙Pを変形させた。しかし、用紙Pの変形は必ずしも幅方向に分離された複数のロールにより行う必要はなく、例えば、幅方向に沿って一体的に設けられるとともに、幅方向一端から幅方向他端にかけて湾曲した形状を有するロール状部材等を、用紙Pの第1面P1側と第2面P2側とにそれぞれ接触させることで、用紙Pを変形させてもよい。
さらにまた、本実施の形態では、搬送ロール、コルゲーションロールおよび対向ロールを支持する第1ロール軸71および第2ロール軸72を、それぞれ幅方向一端から幅方向他端にかけて一体として構成された軸としたが、例えば第1ロール軸71または第2ロール軸72を、幅方向に沿って分割して複数のロール軸とし、複数のロール軸のそれぞれがロールを保持する構成としてもよい。
また、本実施の形態では、排出装置70が、用紙搬送経路YRを搬送された用紙Pを変形させるとともに、変形させた用紙Pを定着ユニット80の外部に排出する構成とした。しかし、例えば、用紙搬送経路YRを搬送された用紙Pを変形させる装置と、用紙Pを定着ユニット80の外部に排出する装置とを、別体として設けてもよい。
1…画像形成装置、20…定着装置、21…定着ロール、22…加圧ベルト、23…押圧パッド、70…排出装置、71…第1ロール軸、72…第2ロール軸、73…駆動軸、80…定着ユニット、100…画像形成部、P…用紙、YR…用紙搬送経路、YRC…湾曲部、YS…用紙積載部

Claims (5)

  1. 回転可能に設けられ、回転軸に沿って一端から他端へ延びるとともに、弾性変形する定着部材と、
    前記定着部材を押圧して当該定着部材との間に定着ニップ部を形成し、当該定着ニップ部において当該定着部材の回転軸方向に沿った形状が凹または凸となるように当該定着部材を弾性変形させ、当該定着ニップ部に記録材を通過させることで、記録材一方の面側における当該回転軸方向中央部が凸となるように記録材を変形させながら当該記録材上にトナー像を定着させる加圧部材と、
    前記定着ニップ部にてトナー像が定着された前記記録材を、前記一方の面側が内側となるように湾曲した湾曲部を介して搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路における前記湾曲部から更に搬送方向の下流側に設けられ、搬送される定着後の前記記録材搬送する搬送手段と
    を備え
    前記搬送手段は、前記回転軸方向に沿って延び搬送される前記記録材の前記一方の面に対向する第1搬送軸と、当該回転軸方向に沿って延び搬送される当該記録材の他方の面に対向するとともに当該記録材を挟んで当該第1搬送軸に対向する第2搬送軸とを備え、当該第1搬送軸および当該第2搬送軸は、当該回転軸方向の中央部が当該第1搬送軸から当該第2搬送軸に向かう方向に突出するように湾曲した形状を有し、当該第1搬送軸と当該第2搬送軸との間に当該記録材を通過させることで当該記録材の当該一方の面における当該回転軸方向の中央部が凹となるように当該記録材を変形させながら搬送することを特徴とする定着ユニット。
  2. 前記定着部材は、前記搬送経路における前記湾曲部よりも前記搬送方向の上流側において、前記一方の面に未定着のトナー像が形成された前記記録材の当該一方の面と対峙する側に設けられ、
    前記加圧部材は、前記定着部材を押圧することで前記定着部材の前記回転軸方向に沿った形状が凹となるように当該定着部材を弾性変形させるとともに、前記記録材前記一方の面における当該回転軸方向中央部が凸となるように当該記録材を変形させることを特徴とする請求項1記載の定着ユニット。
  3. 前記搬送手段は、定着後の前記記録材における前記一方の面において、前記回転軸方向に沿って凹と凸とが交互に並び且つ当該回転軸方向中央部が凹となるように、当該記録材を変形させるとともに、変形させた当該記録材を外部に向けて排出することを特徴とする請求項1または2記載の定着ユニット。
  4. 前記搬送手段の前記第1搬送軸は、前記回転軸方向に分離された複数の第1ロール部材を有し前記第2搬送軸は、当該回転軸方向に分離された複数の第2ロール部材を有し、前記記録材の前記一方の面に当該第1ロール部材を接触させ、当該記録材の前記他方の面に当該第2ロール部材を接触させることで、当該記録材の当該一方の面において、当該回転軸方向に沿って凹と凸とが交互に並び且つ当該回転軸方向中央部が凹となるように、当該記録材を変形させることを特徴とする請求項3記載の定着ユニット。
  5. トナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記トナー像形成手段によって形成されたトナー像を記録材上に転写する転写手段と、
    前記転写手段により記録材上に転写されたトナー像を、当該記録材に定着する定着手段とを有し、
    前記定着手段は、
    回転可能に設けられ、回転軸に沿って一端から他端へ延びるとともに、弾性変形する定着部材と、
    前記定着部材を押圧して当該定着部材との間に定着ニップ部を形成し、当該定着ニップ部において当該定着部材の回転軸方向に沿った形状が凹または凸となるように当該定着部材を弾性変形させ、当該定着ニップ部に記録材を通過させることで、記録材一方の面側における当該回転軸方向中央部が凸となるように記録材を変形させながら当該記録材上にトナー像を定着させる加圧部材と、
    前記定着ニップ部にてトナー像が定着された前記記録材を、前記一方の面側が内側となるように湾曲した湾曲部を介して搬送する搬送経路と、
    前記搬送経路における前記湾曲部から更に搬送方向の下流側に設けられ、搬送される定着後の前記記録材搬送する搬送手段と
    を備え
    前記定着手段の前記搬送手段は、前記回転軸方向に沿って延び搬送される前記記録材の前記一方の面に対向する第1搬送軸と、当該回転軸方向に沿って延び搬送される当該記録材の他方の面に対向するとともに当該記録材を挟んで当該第1搬送軸に対向する第2搬送軸とを備え、当該第1搬送軸および当該第2搬送軸は、当該回転軸方向の中央部が当該第1搬送軸から当該第2搬送軸に向かう方向に突出するように湾曲した形状を有し、当該第1搬送軸と当該第2搬送軸との間に当該記録材を通過させることで当該記録材の当該一方の面における当該回転軸方向の中央部が凹となるように当該記録材を変形させながら搬送することを特徴とする画像形成装置。
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