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JP5931622B2 - ディスク装置用サスペンション - Google Patents
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JP5931622B2 - ディスク装置用サスペンション - Google Patents

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Description

この発明は、例えばPZT等からなるマイクロアクチュエータ素子を備えたディスク装置用サスペンションに関する。
パーソナルコンピュータ等の情報処理装置に、ハードディスク装置(HDD)が使用されている。ハードディスク装置は、スピンドルを中心に回転する磁気ディスクと、ピボット軸を中心に旋回するキャリッジなどを含んでいる。キャリッジはアクチュエータアームを有し、ボイスコイルモータ等のポジショニング用モータによって、ピボット軸を中心にディスクのトラック幅方向に旋回する。
前記アクチュエータアームにサスペンションが取付けられている。サスペンションは、ロードビーム(load beam)と、ロードビームに重ねて配置されたフレキシャ(flexure)などを含んでいる。フレキシャの先端付近に形成されたジンバル部に、磁気ヘッドを構成するスライダが取付けられている。スライダには、データの読取りあるいは書込み等のアクセスを行なうための素子(トランスジューサ)が設けられている。これらロードビームやフレキシャおよびスライダ等によって、ヘッドジンバルアセンブリが構成されている。
ディスクの高記録密度化に対応するためには、ディスクの記録面に対して磁気ヘッドをさらに高精度に位置決めできるようにすることが必要である。そのために、ポジショニング用モータ(ボイスコイルモータ)と、PZT(ジルコンチタン酸鉛)等の圧電体からなるマイクロアクチュエータ素子とを併用するDSAサスペンションが開発されている。DSAはデュアルステージアクチュエータ(Dual Stage Actuator)の略である。
前記マイクロアクチュエータ素子に電圧を印加し、マイクロアクチュエータ素子を変形させることによって、サスペンションの先端側をスウェイ方向(トラック幅方向)に高速で微小量移動させることができる。また、特許文献1や特許文献2に開示されているように、フレキシャのジンバル部にマイクロアクチュエータ素子を搭載したDSAサスペンションも知られている。
特開2003−059219号公報 特開2010−146631号公報
特許文献1に開示されたマイクロアクチュエータは、ピギーバックタイプ(Piggyback type)と呼ばれている。ピギーバックタイプのマイクロアクチュエータでは、スライダの背面にPZT等のマイクロアクチュエータ素子が重なっている。この場合、スライダの厚さにマイクロアクチュエータ素子の厚さが加わるため、ヘッドジンバルアセンブリのヘッド部の厚さが大きくなり、ディスク装置を薄形化する上で不利となる。またヘッドジンバルアセンブリに機械的なショックが入力したときに、ショックによる荷重がスライダを介してマイクロアクチュエータ素子に入力することがあるため、PZTのように脆弱なマイクロアクチュエータ素子では破損しやすいという問題もある。
一方、特許文献2に開示されたマイクロアクチュエータは、フレキシャのタングの一方の面(ロードビームと対向する側の面)にPZT等のマイクロアクチュエータ素子を取付け、タングの他方の面にスライダを取付けている。タングの前記一方の面には、ロードビームに形成されたディンプルの先端が接するため、マイクロアクチュエータ素子の厚さをディンプルの突出高さよりも小さく(薄く)する必要がある。このためPZTのように脆弱なマイクロアクチュエータ素子では破損しやすいという問題がある。また、マイクロアクチュエータ素子を作動させたときのスライダの回動軌跡(円弧)の中心と、ディンプルの位置とが一致しない。このため、ディンプルの先端とタングとが擦れることによって摩擦力が発生し、スライダの動きが妨げられたり、微粒子等のコンタミネーションが生じる原因となる。
従ってこの発明の目的は、ジンバル部にPZT等のマイクロアクチュエータ素子を備えたサスペンションにおいて、マイクロアクチュエータ素子を作動させたときのスライダの回動中心とディンプル位置とを対応させることが可能でかつ、マイクロアクチュエータ素子の厚さの自由度を大きくすることができるディスク装置用サスペンションを提供することにある。
本発明は、ロードビームと、前記ロードビームに固定された固定側部分を有しかつスライダを搭載するジンバル部を有したフレキシャとを具備したディスク装置用サスペンションであって、前記スライダの両側に配置されそれぞれ第1の端部と第2の端部を有する一対のマイクロアクチュエータ素子と、前記固定側部分によって支持される前記ジンバル部の一部で前記一対のマイクロアクチュエータ素子の第1の端部が固定され一対の第1支持部と、前記ジンバル部の一部で前記一対のマイクロアクチュエータ素子の第2の端部が固定され一対の第2支持部と、前記一対の第1支持部間に形成され前記スライダのリーディング側部分を前記一対のマイクロアクチュエータ素子の前記第1の端部間において移動可能に配置した第1タング部と、前記一対の第2支持部間に形成され前記スライダのトレーリング側部分を固定した第2タング部と、前記第1タング部と前記第2タング部との間に形成されこれらタング部よりも幅が狭くかつ前記第1タング部と前記第2タング部とを回動可能につなぐヒンジ部と、前記ヒンジ部を前記ロードビームに対して揺動可能に支持する支持凸部(例えばディンプルの凸側の面)とを具備し、前記第1タング部に対し移動側の前記第2タング部が前記ヒンジ部を中心に前記スライダの幅方向に回動した状態において、前記スライダのリーディング側部分が固定側の前記第1タング部に沿って前記ヒンジ部を中心に回動することを特徴とするディスク装置用サスペンションである。
本発明の実施形態では、前記ヒンジ部が前記スライダの中心位置(前後方向の中心または重心位置)に形成されている。また、前記第1タング部と前記第2タング部との間に、前記ヒンジ部の両側に形成されたスリットを有している。前記第1支持部と前記第2支持部との間に、前記マイクロアクチュエータ素子の前後方向の中間部が前記第1タング部と前記第2タング部に接触することを避ける開口を有しているとよい。
本発明の実施形態では、前記フレキシャの一部でロードビームに固定された第1の固定側部分と、前記フレキシャの他の一部で前記第1の固定側部分よりも該フレキシャの先端寄りの位置で固定された第2の固定側部分と、前記第1の固定側部分と前記ジンバル部の前記第1支持部とをつなぐ一対の第1アームと、前記第2の固定側部分と前記第1アームとをつなぐ一対の第2アームとを具備している。この実施形態において、前記ジンバル部の前記第2支持部と前記第2アームとに接続されたリミッタ部材を備えていてもよい。
本発明によれば、マイクロアクチュエータ素子を作動させたときに回動するスライダの回動中心と支持凸部(例えばディンプル)の位置とを対応させることができる。このためスライダを円滑に回動させることができる。またジンバル部の一方の面に配置されたスライダの両側に一対のマイクロアクチュエータ素子が配置されるため、マイクロアクチュエータ素子の厚さを支持凸部(例えばディンプル)の突出高さ以下にする必要がなく、マイクロアクチュエータ素子の厚さの自由度を大きくすることができる。
ディスク装置の一例を示す斜視図。 図1に示されたディスク装置の一部の断面図。 第1の実施形態に係るサスペンションの斜視図。 図3に示されたサスペンションのマイクロアクチュエータ搭載部を一方側から見た斜視図。 図4に示されたマイクロアクチュエータ搭載部を他方側から見た斜視図。 図5に示されたマイクロアクチュエータ搭載部の平面図。 前記サスペンションのフレキシャの配線部の一部の断面図。 図4に示されたマイクロアクチュエータ搭載部の断面図。 ロードビームに設けられたディンプルとジンバル部の一部を示す断面図。 図5に示されたマイクロアクチュエータ搭載部のフレキシャのジンバル部の平面図。 マイクロアクチュエータ素子が作動したときのマイクロアクチュエータ搭載部を模式的に示す平面図。 第2の実施形態に係るマイクロアクチュエータ搭載部のフレキシャのジンバル部の平面図。 第3の実施形態に係るマイクロアクチュエータ搭載部のフレキシャのジンバル部の平面図。 第4実施形態に係るマイクロアクチュエータ搭載部のフレキシャのジンバル部の平面図。
以下に本発明の第1の実施形態に係るディスク装置用サスペンションについて、図1から図11を参照して説明する。
図1に示すディスク装置(HDD)1は、ケース2と、スピンドル3を中心に回転するディスク4と、ピボット軸5を中心に旋回可能なキャリッジ6と、キャリッジ6を駆動するためのポジショニング用モータ(ボイスコイルモータ)7などを有している。ケース2は、図示しない蓋によって密閉される。
図2はディスク装置1の一部を模式的に示す断面図である。図1と図2に示されるように、キャリッジ6にアーム(キャリッジアーム)8が設けられている。アーム8の先端部にサスペンション10が取付けられている。サスペンション10の先端部に、磁気ヘッドを構成するスライダ11が設けられている。ディスク4が高速で回転すると、ディスク4とスライダ11との間に空気が流入することによって、エアベアリングが形成される。
ポジショニング用モータ7によってキャリッジ6が旋回すると、サスペンション10がディスク4の径方向に移動することにより、スライダ11がディスク4の所望トラックまで移動する。
図3は、DSAタイプのサスペンション10を示している。DSAはデュアルステージアクチュエータ(Dual Stage Actuator)の略である。このサスペンション10は、キャリッジ6のアーム8(図1と図2に示す)に固定されるベースプレート20と、ロードビーム21と、配線付きフレキシャ(flexure with conductors)22と、サスペンション10の先端付近に配置されたマイクロアクチュエータ搭載部23などを備えている。ベースプレート20には、前記アーム8に形成された孔8a(図2に示す)に挿入されるボス部20aが形成されている。
図3に矢印Xで示す方向がロードビーム21の長手方向すなわちサスペンション10の長手方向(前後方向)である。矢印Yがスウェイ方向(スライダ11の幅方向)である。ロードビーム21の基部(後端部)には、厚さ方向に弾性的に撓むことができるばね部25が形成されている。フレキシャ22はロードビーム21に沿って配置されている。
図4は、サスペンション10の先端部に配置されたマイクロアクチュエータ搭載部23をスライダ11側から見た斜視図である。磁気ヘッドをなすスライダ11の端部には、例えばMR素子のように磁気信号と電気信号とを変換可能な素子28が設けられている。これらの素子28によって、ディスク4に対するデータの書込みあるいは読取り等のアクセスが行なわれる。スライダ11と、ロードビーム21と、フレキシャ22などによって、ヘッドジンバルアセンブリ(head gimbal assembly)が構成されている。
マイクロアクチュエータ搭載部23は、フレキシャ22の先端部に形成されたジンバル部30と、このジンバル部30においてスライダ11の両側に配置された一対のマイクロアクチュエータ素子31,32とを含んでいる。マイクロアクチュエータ素子31,32は、それぞれPZT等の板状の圧電体からなり、後に詳しく説明する構成によってスライダ11を前記スウェイ方向に回動させる機能を有している。
図5は、フレキシャ22の先端部に形成されたジンバル部30とマイクロアクチュエータ素子31,32を、図4とは反対側から見た斜視図である。図6は、ジンバル部30とマイクロアクチュエータ素子31,32等を示す平面図である。このフレキシャ22は、ステンレス鋼板からなるメタルベース40と、メタルベース40に沿って配置された配線部41とを有している。配線部41は、メタルベース40に重なる部分と、メタルベース40とは重ならない部分とを含んでいる。
メタルベース40は、例えばレーザ溶接によって形成された第1の溶接部W1(図3と図6等に示す)と、第2の溶接部W2(図3〜図6に示す)等の固定手段によって、ロードビーム21に固定されている。すなわちこのフレキシャ22は、サスペンション10の前後方向の中間部において溶接部W1によってロードビーム21に固定された第1の固定側部分22aと、フレキシャ22の先端寄りの位置において溶接部W2によってロードビーム21に固定された第2の固定側部分22bとを含んでいる。フレキシャ22の後部22c(図3に示す)はベースプレート20の後方に延びている。
図5と図6等に示されるように、フレキシャ22のメタルベース40は、第1の固定側部分22aに連なる一対の第1アーム51,52と、第2の固定側部分22bに連なる一対の第2アーム53,54とを有している。第1アーム51,52の先端部51a,52aは、それぞれU形に形成されている。これら先端部51a,52aの近傍に、それぞれ第2アーム53,54の後端が接続されている。
図7はメタルベース40と配線部41の断面の一例を示している。配線部41は、ポリイミド等の電気絶縁材料からなる絶縁層60と、絶縁層60上に形成された書込用導体61および読取用導体62と、ポリイミド等の電気絶縁材料からなるカバー層63などを含んでいる。書込用導体61と読取用導体62とは、端子部41a(図4に示す)において、スライダ11の前記素子28に接続されている。メタルベース40の厚さの一例は20μm(12〜25μm)、絶縁層60の厚さの一例は10μm(5〜20μm)、導体61,62の厚さの一例は9μm(4〜15μm)、カバー層63の厚さの一例は5μm(2〜10μm)である。メタルベース40の厚さはロードビーム21の厚さ(例えば30μm)よりも小さい。
フレキシャ22のジンバル部30に一対のマイクロアクチュエータ素子31,32が配置されている。この実施形態のジンバル部30は、ロードビーム21と対向する第1の面30a(図5と図9に示す)と、第1の面30aとは反対側の第2の面30b(図4と図9に示す)とを有している。第2の面30bに、スライダ11とマイクロアクチュエータ素子31,32とが配置されている。
マイクロアクチュエータ素子31,32は、それぞれ第1の端部31a,32aと、第2の端部31b,32bとを有している。図4と図6に矢印X1で示す方向がマイクロアクチュエータ素子31,32の前側、矢印X2が後側である。マイクロアクチュエータ素子31,32の第1の端部31a,32aは、ジンバル部30に形成された一対の第1支持部70,71に固定されている。第1支持部70,71は、可撓性の一対の第1アーム51,52を介して、フレキシャ22の第1の固定側部分22aに連なっている。第1アーム51,52の先端部51a,52aは、第2アーム53,54を介して、フレキシャ22の第2の固定側部分22bに連なっている。すなわち第1支持部70,71は、ロードビーム21に対し、弾性的に撓むことができる第1アーム51,52と第2アーム53,54とを介して、固定側部分22a,22bに支持されている。マイクロアクチュエータ素子31,32の第2の端部31b,32bは、ジンバル部30に形成された一対の第2支持部72,73に固定されている。
図8は、一対のマイクロアクチュエータ素子31,32のうち、一方のマイクロアクチュエータ素子31の端部31a,31bの機械的な固定と電気的接続をなすジョイント部分の断面を示している。他方のマイクロアクチュエータ素子32の端部32a,32bのジョイント部分も図8と同様の構成であるため、以下に一方のマイクロアクチュエータ素子31を代表して説明する。
図8に示されるように、マイクロアクチュエータ素子31は、PZT80と、PZT80の周面に形成された第1の電極81と、第2の電極82とを有している。第1の電極81は、PZT80の一方の端面から下面にわたって形成されている。第2の電極82は、PZT80の他方の端面から上面にわたって形成されている。マイクロアクチュエータ素子31の第1の端部31aは、電気絶縁性の接着材85によって、ジンバル部30の第1支持部70に固定されている。マイクロアクチュエータ素子31の第2の端部31bは、電気絶縁性の接着材85によって第2支持部72に固定されている。
図8に示された第1の電極81は、第1支持部70上に設けられた導電性接着材(例えば銀ペースト)86を介して、前記配線部41の導体87に導通している。第2の電極82は、第2支持部72上に設けられた導電性接着材(例えば銀ペースト)86を介して、グランド側の導体88に導通している。グランド側の導体88はメタルベース40に導通している。
図5と図6等に示されるように、フレキシャ22のジンバル部30は、固定側の第1タング部91と、移動側の第2タング部92と、これらタング部91,92間に形成されたヒンジ部93とを含んでいる。第1タング部91は、一対の第1支持部70,71間に形成されている。第2タング部92は、一対の第2支持部72,73間に形成されている。ヒンジ部93は、第1タング部91と第2タング部92との間に形成されている。これら第1支持部70,71と、第2支持部72と、第1タング部91と、第2タング部92と、ヒンジ部93とは、いずれもメタルベース40の一部であり、例えばエッチングによってそれぞれの輪郭が形成されている。
図9は、ロードビーム21の一部とジンバル部30の一部を、ヒンジ部93のところで切断した断面図である。図10は、ジンバル部30を示す平面図である。ヒンジ部93の幅L1は、第1タング部91と第2タング部92の幅L2よりも十分小さい。ヒンジ部93の両側には、第1タング部91と第2タング部92との間にスリット94,95が形成されている。このような幅狭形状のヒンジ部93によって、第1タング部91と第2タング部92とが互いに回動可能につながれている。すなわち固定側の第1タング部91に対して、移動側の第2タング部92が、図10に矢印A,Bで示す方向に回動することができるようになっている。
第1タング部91と第2タング部92の上にスライダ11が配置されている。しかもスライダ11のリーディング側部分11aは、第1タング部91に対して移動可能に配置されている。第2タング部92には、スライダ11のトレーリング側部分11bが固定されている。ここで言う「リーディング側」とは、ディスク4が回転したときにスライダ11とディスク4との間に流入する空気の流入側である。これに対し「トレーリング側」とは、スライダ11とディスク4との間に流入した空気の流出側である。ヒンジ部93は、スライダ11の中心、例えばスライダ11の重心位置あるいは幅方向の中央と長さ方向の中央に形成されている。
ロードビーム21の先端付近に、ディンプル100(図9に示す)が形成されている。ディンプル100は支持凸部の一例であり、フレキシャ22のジンバル部30に向かって突出する凸側の面を有している。この凸側の面の頂部(ディンプル100の先端)がヒンジ部93に当接している。ヒンジ部93は、ディンプル100の先端によって、揺動可能に支持されている。このためジンバル部30は、ディンプル100の先端とヒンジ部93との接点P1を中心として、ロードビーム21に対して揺動可能に支持されている。
なお、ディンプルをヒンジ部93に形成し、このディンプルの先端をロードビーム21に当接させてもよい。要するにディンプル等の支持凸部は、ロードビーム21とヒンジ部93との対向面の一方の面に形成され、他方の面に支持凸部の先端が当接するように構成されていればよい。
図10等に示すように、一方(図10において右側)の第1支持部70と第2支持部72との間に、開口110が形成されている。この開口110は一方のスリット94に連通している。他方(図10において左側)の第1支持部71と第2支持部73との間にも、開口111が形成されている。この開口111は他方のスリット95に連通している。
このようにタング部91,92の両側に開口110,111が形成されているため、マイクロアクチュエータ素子31,32の前後方向の中間部がタング部91,92と接触することを回避できる。このため、サスペンション10に外部から機械的な衝撃が入力したときに、マイクロアクチュエータ素子31,32の前後方向の中間部がタング部91,92によって叩かれることによるマイクロアクチュエータ素子31,32の損傷を防止できる。
図4と図5に示されるように、本実施形態のジンバル部30は、リミッタ部材120,121を備えている。一方のリミッタ部材120は、一方の第1アーム51の先端部51aと、第2アーム53と、第2支持部72とに接続されている。他方のリミッタ部材121は、他方の第1アーム52の先端部52aと、第2アーム54と、第2支持部73とに接続されている。
リミッタ部材120,121は、配線部41の一部をなすポリイミド等の樹脂製の絶縁層60の一部からなり、マイクロアクチュエータ素子31,32が作動する際の第2タング部92の動きを妨げないようにするために、ジンバル部30の上方から見て波形に成形することにより、ストローク方向の剛性を下げている。これらリミッタ部材120,121は、サスペンション10に外部から機械的な衝撃が入力したときに、ジンバル部30がディンプル100から離れる方向に移動すること(ディンプルセパレーション)を抑制する機能を有している。
以下に本実施形態のサスペンション10の動作について説明する。
ポジショニング用モータ7によってキャリッジ6(図1と図2に示す)が旋回すると、サスペンション10がディスク4の径方向に移動することにより、磁気ヘッドのスライダ11がディスク4の記録面の所望トラックまで移動する。マイクロアクチュエータ素子31,32に電圧が印加されると、電圧に応じてマイクロアクチュエータ素子31,32が互いに反対方向に歪むことにより、ロードビーム21をスウェイ方向(図3に矢印Yで示す方向)に微小量移動させることができる。
例えば図11に模式的に示すように、一方のマイクロアクチュエータ素子31が縮み、他方のマイクロアクチュエータ素子32が伸びることにより、第2タング部92が矢印Aで示す方向に移動する。このためスライダ11に設けられている素子28(図4に示す)をスウェイ方向に高速かつ高精度に位置決めすることができる。スライダ11がスウェイ方向に移動する距離は、実際には数ナノメートルから数十ナノメートル程度であるが、図11ではスライダ11と第2タング部92の動きを理解しやすくするためにジンバル部30の変形の度合いを誇張して描いている。
本実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23は、マイクロアクチュエータ素子31,32が作動すると、固定側の第1タング部91に対して、移動側の第2タング部92がヒンジ部93を境にスライダ11の幅方向に回動する。スライダ11のトレーリング側部分11bは第2タング部92に固定されているが、スライダ11のリーディング側部分11aは第1タング部92に対して移動自在である。そして図9に示すようにディンプル100の先端が接点P1においてヒンジ部93に当接している。
このためマイクロアクチュエータ素子31,32が電圧の印加によって作動すると、第2タング部92とスライダ11とが、ディンプル100との接点P1を中心に回動する。すなわちスライダ11の回動中心と、ディンプル100の接点P1の位置とを対応させることができる。このため、マイクロアクチュエータ素子31,32の作動時(スライダ11の回動時)にディンプル100の先端がフレキシャ22と擦れることによって大きな摩擦抵抗が生じたり、コンタミネーションの原因物質が発生したりすることを抑制できるものである。
サスペンションの仕様によっては、ディンプル100の位置をスライダ11の中心から前または後にずらすことがある(いわゆるディンプルシフト)。このようなデザインに対しても、ディンプルの位置に応じてヒンジ部93を前または後にずらした位置に形成することによって、スライダ11の回動中心とディンプル100の接点位置とを容易に対応させることができる。
しかもマイクロアクチュエータ素子31,32がジンバル部30においてスライダ11と同じ側の第2の面30bに配置されているため、マイクロアクチュエータ素子31,32の厚さをディンプル100の突出高さ以下にする必要がない。このため厚さの大きいマイクロアクチュエータ素子31,32を使用することができる。すなわち、出力荷重が大きく、機械的強度が大きく、破損しにくいマイクロアクチュエータ素子31,32を使用することが可能となる。
図12は第2の実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23Aを示している。この実施形態は、第1アーム51,52と第2アーム53,54の態様が第1の実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23とは少し異なっている。すなわち図12のマイクロアクチュエータ搭載部23Aは、第2アーム53,54が第1アーム51,52の内側に位置するように、第1アーム51,52の先端部51a,52aが第2アーム53,54に接続されている。それ以外の構成と効果は第1の実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23と共通であるため、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明を省略する。
図13は第3の実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23Bを示している。この実施形態の第2アーム53,54は第1アーム51,52に接続されているが、第2アーム53,54はロードビームに固定されていない。第1支持部70,71と第1タング部91と第2アーム53,54とは、第1アーム51,52を介してフレキシャ22の固定側部分22aに支持されている。それ以外の構成と効果は第1の実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23と共通であるため、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明を省略する。
図14は第4の実施形態のマイクロアクチュエータ搭載部23Cを示している。この実施形態の第1支持部70,71と第1タング部91は、第1アーム51,52のみによってフレキシャ22の固定側部分22aに支持されている。それ以外の構成と効果は第3の実施形態(図13)のマイクロアクチュエータ搭載部23Bと共通であるため、両者に共通の部位に共通の符号を付して説明を省略する。
なお本発明を実施するに当たって、マイクロアクチュエータ素子の具体的な態様をはじめとして、フレキシャの第1タング部および第2タング部やヒンジ部などのマイクロアクチュエータ搭載部を構成する要素の具体的な態様を種々に変更して実施できることは言うまでもない。
1…ディスク装置、10…サスペンション、11…スライダ、21…ロードビーム、22…フレキシャ、23,23A,23B,23C…マイクロアクチュエータ搭載部、30…ジンバル部、31,32…マイクロアクチュエータ素子、31a,32a…第1の端部、31b,32b…第2の端部、40…メタルベース、41…配線部、51,52…第1アーム、53,54…第2アーム、70,71…第1支持部、72,73…第2支持部、91…第1タング部、92…第2タング部、93…ヒンジ部、94,95…スリット、100…ディンプル、110,111…開口、120,121…リミッタ部材、P1…接点。

Claims (9)

  1. ロードビームと、
    前記ロードビームに固定された固定側部分を有しかつスライダを搭載するジンバル部を有したフレキシャと、
    を具備したディスク装置用サスペンションであって、
    前記スライダの両側に配置され、それぞれ第1の端部と第2の端部を有する一対のマイクロアクチュエータ素子と、
    前記固定側部分によって支持される前記ジンバル部の一部で前記一対のマイクロアクチュエータ素子の第1の端部が固定され一対の第1支持部と、
    前記ジンバル部の一部で前記一対のマイクロアクチュエータ素子の第2の端部が固定され一対の第2支持部と、
    前記一対の第1支持部間に形成され、前記スライダのリーディング側部分を前記一対のマイクロアクチュエータ素子の前記第1の端部間において移動可能に配置した第1タング部と、
    前記一対の第2支持部間に形成され、前記スライダのトレーリング側部分を固定した第2タング部と、
    前記第1タング部と前記第2タング部との間に形成され、これらタング部よりも幅が狭く、前記第1タング部と前記第2タング部とを回動可能につなぐヒンジ部と、
    前記ロードビームと前記ヒンジ部との対向面の一方に形成され、他方に接することにより前記ヒンジ部を前記ロードビームに対して揺動可能に支持する支持凸部とを具備し、
    前記第1タング部に対し移動側の前記第2タング部が前記ヒンジ部を中心に前記スライダの幅方向に回動した状態において、前記スライダのリーディング側部分が固定側の前記第1タング部に沿って前記ヒンジ部を中心に回動することを特徴とするディスク装置用サスペンション。
  2. 前記ジンバル部が、前記ロードビームと対向する第1の面と、該第1の面とは反対側の第2の面とを有し、前記スライダと前記マイクロアクチュエータ素子とが前記第2の面に配置されたことを特徴とする請求項1に記載のディスク装置用サスペンション。
  3. 前記支持凸部が前記ロードビームに形成されたディンプルの凸側の面であり、該ディンプルの先端が前記ヒンジ部に当接したことを特徴とする請求項1または2に記載のディスク装置用サスペンション。
  4. 前記支持凸部が前記ヒンジ部に形成され、該支持凸部が前記ロードビームに当接したことを特徴とする請求項1または2に記載のディスク装置用サスペンション。
  5. 前記ヒンジ部が前記スライダの中心位置に形成されたことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のディスク装置用サスペンション。
  6. 前記第1タング部と前記第2タング部との間に、前記ヒンジ部の両側に形成されたスリットを有したことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のディスク装置用サスペンション。
  7. 前記第1支持部と前記第2支持部との間に、前記マイクロアクチュエータ素子の前後方向の中間部が前記第1タング部と前記第2タング部に接触することを避ける開口を有したことを特徴とする請求項6に記載のディスク装置用サスペンション。
  8. 前記フレキシャの一部で前記ロードビームに固定された第1の固定側部分と、
    前記フレキシャの他の一部で前記第1の固定側部分よりも該フレキシャの先端寄りの位置で固定された第2の固定側部分と、
    前記第1の固定側部分と前記ジンバル部の前記第1支持部とをつなぐ一対の第1アームと、
    前記第2の固定側部分と前記第1アームとをつなぐ一対の第2アームと、
    を具備したことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のディスク装置用サスペンション。
  9. 前記ジンバル部の前記第2支持部と前記第2アームとに接続されたリミッタ部材を備えたことを特徴とする請求項8に記載のディスク装置用サスペンション。
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