JP5934367B2 - シリンジ用フランジ部材 - Google Patents
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Description
ただし、注射針を傾斜させて穿刺するのは、シリンジの姿勢が不安定になりやすく、また、皮膚の柔らかさは、個々の患者によって異なるため、注射針の先端を確実に皮下組織に到達させるには、経験を要していた。
しかしながら、疾患、高齢等のために、手が不自由な患者にとっては、上記の穿刺調整具を使用しても、シリンジの姿勢が不安定になり、皮膚に対してほぼ垂直に注射針を穿刺することが困難になるおそれがある。
また、通常、外筒の基端部には、押し子を押し込む際に指をかけるためのフランジが形成されているが、特に、ガラス製のシリンジでは、外筒の基端部を加熱軟化させてフランジを形成することから、フランジは小さなものが多い。
このため、手が不自由な患者には、押し子を押し込む操作も難しい場合がある。
また、第1の嵌合部および前記第2の嵌合部は、それぞれ外筒に対して外筒の軸方向にほぼ垂直な方向から嵌合する開口部を有することが好ましい。この場合、第1の嵌合部の開口部と第2の嵌合部の開口部は、互いに同一方向、または、互いに反対方向、または、互いに直交する方向を向くように構成することができる。
第1の嵌合部が、外筒の先端部に嵌合する際に外筒の先端部に装着されている注射針保護キャップを外筒から離間させて外すためのキャップ離脱部を有するように構成することもできる。
実施の形態1
図1に、実施の形態1に係るシリンジ用フランジ部材1を示す。シリンジ用フランジ部材1は、シリンジの外筒に脱着可能に装着されるもので、第1の嵌合部11と、第1の嵌合部11に一体に形成された第2の嵌合部12と、これら第1の嵌合部11および第2の嵌合部12に一体に形成された、ほぼ矩形の平板形状のフランジ部13から構成されている。
第1の平板18と第2の平板19の間には、シリンジ用フランジ部材1をシリンジの外筒の基端部に装着する際に、外筒の基端部に形成された外筒フランジが嵌め込まれる空隙20が形成されている。
また、第2の平板19には、シリンジ用フランジ部材1をシリンジの外筒の先端部に装着する際に、シリンジの注射針を通すスリット21が形成されると共に、シリンジ用フランジ部材1をシリンジの外筒の基端部に装着する際に、シリンジの押し子を通す切り欠き22が形成されている。
シリンジ3は、外筒31と押し子32と注射針33とを備えている。外筒31の先端部31aには、他の部分よりも細い形状に縮径された筒先部34が形成され、この筒先部34に注射針33が取り付けられている。一方、外筒31の基端部31bには、押し子32を押し込む際に指をかけるための外筒フランジ35が形成されている。押し子32は、その先端部が外筒31の内部にスライド可能に収容され、基端部に押し子フランジ36が形成されている。
まず、シリンジ用フランジ部材1をシリンジ3の外筒31の先端部31aに装着する際には、第1の嵌合部11の嵌合部材14がフランジ部13から延びる方向を、シリンジ3の注射針33から外筒31の基端部31bに向かう方向に一致させると共に、第1の嵌合部11の開口部11aが外筒31の先端部31aに対向するように、シリンジ3の近傍にシリンジ用フランジ部材1を位置させ、この状態で、外筒31の軸方向にほぼ垂直な方向から第1の嵌合部11を外筒31の先端部31aに押圧する。これにより、図3に示されるように、嵌合部材14の内部に外筒31の先端部31aが収容されると共に嵌合部材14内の係合枠15に外筒31の筒先部34が係合して、第1の嵌合部11が外筒31の先端部31aに嵌合する。
すなわち、シリンジ3の外筒31の先端部31aにシリンジ用フランジ部材1を装着することにより、注射針33の先端をフランジ部13から長さL=4〜6mmだけ突出させることができる。
このとき、外筒31の基端部31bから突出している押し子32は、フランジ部13に形成されている切り欠き22に通される。
上記の実施の形態1に係るシリンジ用フランジ部材1では、第1の嵌合部11と第2の嵌合部12が、互いに一体に形成されると共に、互いに同一方向Aを向いた開口部11aおよび12aを有していたが、これに限るものではなく、フランジ部に連結された第1の嵌合部と第2の嵌合部とを備えていればよい。
例えば、図7および8に示される実施の形態2のシリンジ用フランジ部材4では、シリンジの外筒の先端部に嵌合するための第1の嵌合部41と、シリンジの外筒の基端部に嵌合するための第2の嵌合部42とが、互いに独立して、また、互いに反対向きにフランジ部43上に配置されている。すなわち、第1の嵌合部41の開口部41aの形成方向Aと第2の嵌合部42の開口部42aの形成方向Bとが、互いに反対方向を向いている。
なお、第1の嵌合部41および第2の嵌合部42は、それぞれ実施の形態1のシリンジ用フランジ部材1における第1の嵌合部11および第2の嵌合部12と同様の構造を有している。
さらに、第1の嵌合部41の開口部41aと第2の嵌合部42の開口部42aとが、互いに反対方向を向くことにより、第1の嵌合部41と第2の嵌合部42を互いに干渉することなく独立して形成することができ、第1の嵌合部41および第2の嵌合部42の構造が簡単化されると共に、シリンジの外筒の先端部あるいは基端部に嵌合しやすくなる。
このような構成のシリンジ用フランジ部材5であっても、実施の形態1のシリンジ用フランジ部材1と同様の作用効果を奏することができ、また、フランジ部53の短辺方向の長さが小さくて済み、シリンジ用フランジ部材の小型化を図ることができる。
このような構成のシリンジ用フランジ部材6でも、実施の形態1のシリンジ用フランジ部材1と同様の作用効果を奏することが可能となる。
さらに、第1の嵌合部61の開口部61aと第2の嵌合部62の開口部62aを互いに直交する方向に向けて配置することにより、第1の嵌合部61と第2の嵌合部62を互いに干渉することなく独立して形成することができ、第1の嵌合部61および第2の嵌合部62の構造が簡単化されると共に、シリンジの外筒の先端部あるいは基端部に嵌合しやすくなる。また、フランジ部63の短辺方向の長さを小さくして、シリンジ用フランジ部材の小型化を図ることができる。
なお、同様にして、第1の嵌合部の開口部と第2の嵌合部の開口部が、互いに直角以外の所定の角度で交差する方向を向くように、シリンジ用フランジ部材を構成することもできる。
図11に、実施の形態3に係るシリンジ用フランジ部材7を示す。このシリンジ用フランジ部材7は、実施の形態1のシリンジ用フランジ部材1と同様に、フランジ部73と、フランジ部73の上に配置された第1の嵌合部71および第2の嵌合部72を有しているが、第1の分割部材7aと第2の分割部材7bに分割可能に構成されている。
第1の分割部材7aは、図12に示されるように、矩形状の第1の分割フランジ部73aと、第1の分割フランジ部73aの上に配置された第1の嵌合部71を有し、第1の嵌合部71が、第1の分割フランジ部73aの長辺側の側面S1と同一面上で開口する開口部71aを有している。
シリンジ用フランジ部材7を第1の分割部材7aと第2の分割部材7bに分割した際には、フランジ部73は、第1の分割フランジ部73aと第2の分割フランジ部73bに分割される。
なお、第1の分割部材7aと第2の分割部材7bを互いに結合させずに、それぞれ別個にシリンジの外筒に嵌合させて使用することもできる。例えば、第1の分割部材7aの第1の嵌合部71をシリンジの外筒の先端部に嵌合させれば、第1の分割フランジ部73aがシリンジ操作の補助具となり、第2の分割部材7bの第2の嵌合部72をシリンジの外筒の基端部に嵌合させれば、第2の分割フランジ部73bがシリンジ操作の補助具となる。さらに、第1の分割部材7aと第2の分割部材7bを互いに分離し、第1の分割部材7aの第1の嵌合部71をシリンジの外筒の先端部に嵌合させると共に第2の分割部材7bの第2の嵌合部72をシリンジの外筒の基端部に嵌合させれば、第1の分割部材7aにより穿刺深さの調整およびシリンジの姿勢の安定化を図ると同時に、第2の分割部材7bにより押し子の操作性向上を図ることも可能となる。
図15に、実施の形態4に係るシリンジ用フランジ部材8を示す。このシリンジ用フランジ部材8は、図7および8に示した実施の形態2のシリンジ用フランジ部材4と同様に、フランジ部83と、フランジ部83の上に互いに反対方向を向くように配置された第1の嵌合部81および第2の嵌合部82を有している。第1の嵌合部81は、シリンジの外筒の先端部を収容するための所定の高さの嵌合部材84を有しており、この嵌合部材84に、キャップ離脱部85が形成されている。
キャップ離脱部85は、嵌合部材84にシリンジの外筒の先端部を嵌合させる際に、外筒の先端部に装着されている注射針保護キャップを外筒から離間させて外すためのものであり、嵌合部材84に形成された一対の傾斜面により構成されている。
このように、第1の嵌合部81をシリンジの外筒の先端部に嵌合させると同時に、外筒の先端部から注射針保護キャップが自動的に外れるため、注射針保護キャップを取り外す操作が不要となり、さらにシリンジの操作性が向上する。
ただし、第1の嵌合部と第2の嵌合部が互いに同一方向を向いたシリンジ用フランジ部材では、キャップ離脱部と第2の嵌合部が互いに干渉しないように構成する必要がある。
Claims (8)
- 先端部に注射針が取り付けられるシリンジの外筒に脱着可能に装着されるシリンジ用フランジ部材であって、
前記外筒の先端部に嵌合するための第1の嵌合部と、
前記外筒の基端部に嵌合するための第2の嵌合部と、
前記第1の嵌合部および前記第2の嵌合部に連結されたフランジ部と
を備え、前記第1の嵌合部を用いて前記外筒の先端部に装着されたときには、前記フランジ部が前記注射針を穿刺する際の補助具となり、前記第2の嵌合部を用いて前記外筒の基端部に装着されたときには、前記フランジ部が前記外筒を把持する際の補助具となり、
前記第1の嵌合部を前記外筒の先端部に嵌合させることにより前記フランジ部から前記注射針の先端が突出し、
前記第2の嵌合部は、前記外筒の基端部に形成されている外筒フランジに係合することにより前記外筒の基端部に嵌合することを特徴とするシリンジ用フランジ部材。 - 前記第1の嵌合部は、前記外筒の先端部に形成され且つ前記注射針が取り付けられる筒先部に係合することにより前記外筒の先端部に嵌合し、
前記フランジ部は、前記第1の嵌合部が前記外筒の先端部に嵌合したときに前記注射針を通して前記注射針の先端を所定の長さだけ突出させるスリットを有する請求項1に記載のシリンジ用フランジ部材。 - 前記第1の嵌合部および前記第2の嵌合部は、それぞれ前記外筒に対して前記外筒の軸方向にほぼ垂直な方向から嵌合する開口部を有する請求項1または2に記載のシリンジ用フランジ部材。
- 前記第1の嵌合部の開口部と前記第2の嵌合部の開口部は、互いに同一方向を向いている請求項3に記載のシリンジ用フランジ部材。
- 前記第1の嵌合部の開口部と前記第2の嵌合部の開口部は、互いに反対方向を向いている請求項3に記載のシリンジ用フランジ部材。
- 前記第1の嵌合部の開口部と前記第2の嵌合部の開口部は、互いに直交する方向を向いている請求項3に記載のシリンジ用フランジ部材。
- 前記第1の嵌合部を有する第1の分割部材と前記第2の嵌合部を有する第2の分割部材とに分割可能であり、
前記フランジ部は、前記第1の分割部材に形成された第1の分割フランジ部と前記第2の分割部材に形成された第2の分割フランジ部とに分割される請求項1〜3のいずれか一項に記載のシリンジ用フランジ部材。 - 前記第1の嵌合部は、前記外筒の先端部に嵌合する際に前記外筒の先端部に装着されている注射針保護キャップを前記外筒から離間させて外すためのキャップ離脱部を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載のシリンジ用フランジ部材。
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