JP5935901B2 - 角速度検出素子 - Google Patents
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Description
この発明は、コリオリ力を利用して角速度を検出する角速度検出素子に関する。特には、振動体を平板面の面内方向に駆動振動させ、コリオリ力によって面内方向または面外方向に生じる検出振動に基づいて、角速度を検出する角速度検出素子に関する。
まず、従来の角速度検出素子の構成例について説明する。ここでは、平板面を有する角速度検出素子の平板面に垂直な方向(厚み方向)に沿う軸を直交座標系のZ軸とする。また、平板面に沿い互いに直交する2軸を直交座標系のX軸およびY軸とする。
図16(A)は、第1の従来例に係る角速度検出素子201(例えば、特許文献1参照。)のX−Y面平面図である。
角速度検出素子201は、支持部202と、アーム部203A,203B,203Cと、圧電機能層204A,204B,204Cと、固定部205と、緩衝部206と、を備えている。固定部205と、緩衝部206と、支持部202と、アーム部203A,203B,203Cとは、一体に構成されている。固定部205は、Z軸負方向側の面が図示していない支持基板に接合されている。また、固定部205は、後述する圧電機能層204A,204B,204Cに電気的に接続される端子電極がZ軸正方向側の面に設けられている。緩衝部206は、固定部205からY軸正方向に延伸されている。緩衝部206におけるX軸方向の幅は、支持部202や固定部205の幅よりも狭くなっている。支持部202は、緩衝部206からY軸正方向に延伸されている。アーム部203A,203B,203Cは、支持部202からY軸正方向に延伸され、互いに平行する。緩衝部206と支持部202とアーム部203A,203B,203Cとは、支持基板から浮き上がる状態で、固定部205に支持されている。圧電機能層204A,204B,204Cは、それぞれアーム部203A,203B,203CのZ軸正方向側の面に設けられている。圧電機能層204A,204Cは、アーム部203A,203B,203Cに駆動振動を励起させる機能を有している。具体的には、圧電機能層204A,204Cは、駆動信号が入力されることで伸縮する。圧電機能層204A,204Cが伸縮することにより、アーム部203A,203Cは、Z軸方向に撓むように駆動振動する。アーム部203Aとアーム部203Cとで、駆動振動は同相で励起される。これにより、アーム部203Bは、アーム部203A,203Cの駆動振動に連成振動し、同じくZ軸に沿って駆動振動する。アーム部203Bの駆動振動は、アーム部203A,203Cの駆動振動とは、逆相で励起される。圧電機能層204Bは、アーム部203Bの検出振動を検出する機能を有している。アーム部203Bが駆動振動する状態で、Y軸回りに角速度が作用すると、アーム部203A,203B,203Cにコリオリ力が生じ、アーム部203A,203B,203CはX軸方向に撓むように検出振動する。アーム部203Bの検出振動は、圧電機能層204Bの圧電効果により検出される。
図16(B)は、第2の従来例に係る角速度検出素子251(例えば、特許文献2参照。)の斜視図である。
角速度検出素子251は、基部252と、検出梁253A〜253Dと、枠体256とを備えている。基部252は、角速度検出素子251の平板面における中心に位置している。検出梁253A〜253Dは、それぞれ、基部252から十字状に延伸している。検出梁253A〜253Dの一端は基部252に接続されている。検出梁253A〜253Dの他端は、枠体256に接続されている。枠体256は、平面視して略正方形状であり、その略正方形の頂点に位置するコーナー254A〜254Dと、コーナー254A〜254Dの間を接続する駆動梁255A〜255Dと、により構成されている。駆動梁255A〜255Dは、それぞれ、マス257A〜257Dが付設されている。マス257A〜257Dは、駆動梁255A〜255Dのそれぞれを挟むように設けられた一対の補助マスにより構成されている。マス257A〜257Dそれぞれを構成する一対の補助マスは、駆動梁255A〜255Dの中央部分に連結されている。
駆動梁255A〜255Dの表面には、駆動用圧電素子260〜263が設けられている。駆動用圧電素子260〜263は、それぞれ、一対の圧電素子により構成されている。駆動用圧電素子260〜263を構成する一対の圧電素子は、駆動梁255A〜255Dの延伸方向に沿って互いに並行配置されている。駆動用圧電素子260〜263は、駆動電圧が印加されることにより伸縮する。駆動梁255A〜255Dは、駆動用圧電素子260〜263により駆動され、X−Y面に沿って、基部252に向かう方向と基部252から離れる方向とに交互に変位するように駆動振動する。駆動梁255A〜255Dの駆動振動は、それぞれ同相で励起する。
検出梁253A〜253Dの表面には、検出用圧電素子264〜267が設けられている。検出用圧電素子264〜267は、それぞれ、一対の圧電素子により構成されている。検出用圧電素子264〜267を構成する一対の圧電素子は、検出梁253A〜253Dの延伸方向に沿って互いに並行配置されている。角速度検出素子251に角速度が加わった場合、発生するコリオリ力によって検出梁253A〜253Dは検出振動する。検出用圧電素子264〜267は、検出梁253A〜253Dの検出振動を検出する。より具体的には、駆動梁255A〜255Dが駆動振動している状態で、角速度検出素子251にZ軸方向回りの角速度が加わった場合、マス257A〜257Dに、角速度の作用方向および駆動振動方向に垂直な向きに、コリオリ力が発生する。即ち、コリオリ力は、駆動梁255A〜255Dの静止状態における延伸方向に平行な方向に発生する。このコリオリ力によって、マス257A〜257Dに変位(検出振動)が発生する。マス257A〜257Dの検出振動は、駆動梁255A〜255D及びコーナー254A〜254Dを介して検出梁253A〜253Dへと伝搬し、検出梁253A〜253Dを検出振動させる。検出梁253A〜253Dの検出振動は、検出用圧電素子264〜267によって検出される。
上述した角速度検出素子201は、1軸回りの角速度のみしか検出することができず、複数の軸回りの角速度を検出するためには、検知したい軸に向けて複数の角速度検出素子201を配置する必要があった。このため、パッケージサイズの増大や、コストアップなどが招かれてしまうという問題があった。また、検出振動を検出するための圧電機能層204Bが設けられているアーム部203Bは、Z軸に沿って両脇のアーム部203A,203Cとは反対方向に駆動振動するため、角速度が作用していない状態であっても圧電機能層204Bが駆動振動による信号を出力してしまう。この信号は、後段の回路によって取り除かれることになるが、角速度の検出感度や検出精度が低下する要因となることがあった。
また、上述した角速度検出素子251は、Z軸回りの角速度が作用する場合に、全てのマスがZ軸回りで同方向に回転するように検出振動する。このため、Z軸回りの角速度が作用する場合に、錘の振動が中心基部にトルクとして作用する。Z軸回りの角速度だけでなく、X軸回りの角速度や、Y軸回りの角速度が作用する場合にも、同様に中心基部に面外方向のトルクとして作用する。すなわち、角速度検出素子251では、検出振動が構造内に閉じ込められずに漏れ、検出梁を効率よく変形させることができずに検出感度が低下してしまうという問題がある。さらには、逆に、外部構造体に作用する応力や振動の影響で、上述の検出振動が生じることや、温度変化や基板応力の変化による特性変動が引き起こされることがあり、検出精度が低下するという問題もあった。
そこで本発明の目的は、パッケージサイズの増大やコストアップなどを招くことなく、直交座標系の全ての軸回りの角速度を検出することが可能であり、その上、駆動振動による検出信号の発生を防ぐことが可能であり、さらには、駆動振動や検出振動を振動体内部に閉じ込めて高い検出感度と検出精度とを実現できる角速度検出素子を提供することにある。
この発明に係る角速度検出素子は、平板面に沿って駆動振動する振動体にコリオリ力の作用で生じる検出振動に基づいて角速度を検出する。振動体は、中心基部と、4つの検出梁部と、4つの内側連結梁部と、4つの外側連結梁部と、を備えている。中心基部は、前記平板面の中心で固定されている。4つの検出梁部は、前記平板面にて等角度間隔で前記中心基部から放射方向に延伸している。4つの内側連結梁部は、隣接する前記4つの検出梁部の間に連結されており、錘が付設されている。4つの外側連結梁部は、隣接する前記4つの検出梁部の間に連結されており、錘が付設されている。また、前記外側連結梁部は、前記内側連結梁部よりも放射方向の外側に配置されている。4つの検出梁部の各々は、基端検出梁と、中央検出梁と、第1方向側検出梁と、第2方向側検出梁と、を備えている。基端検出梁は、放射方向の内側の端部で前記中心基部に連結されている。中央検出梁は、放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、第1方向側に隣接する前記外側連結梁部と第2方向側に隣接する前記外側連結梁部とに、放射方向の外側の端部で連結されている。第1方向は、前記平板面にて放射方向に対して直交する方向である。第2方向は、第1方向とは反対方向である。第1方向側検出梁は、放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、放射方向の外側の端部で第1方向側に隣接する前記内側連結梁部に連結されている。第2方向側検出梁は、放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、放射方向の外側の端部で第2方向側に隣接する前記内側連結梁部に連結されている。前記振動体の駆動振動にて、前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、前記検出梁部を間に介して隣り合う錘同士が、前記平板面にて前記検出梁部を境に鏡像関係となる方位に変位し、前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの他方は静止する。
この構成では、直交座標系の3軸回りの角速度による検出振動それぞれを、分離して検出することが可能である。その上、外側連結梁部や内側連結梁部の駆動振動が検出梁部に両側から伝達されて吊り合うことにより、駆動振動によって検出梁部の中央検出梁や基端検出梁が第1方向や第2方向に変形することが抑制される。したがって、駆動振動が中央検出梁を介して外側連結梁部や内側連結梁部に伝達されることを防ぐことができ、また、駆動振動が基端検出梁を介して中心基部に伝達されることを防ぐことができ、検出感度が向上する。また、外部構造体の振動や変形などの影響を受けて駆動振動が生じることが無く、検出精度が向上する。したがって、角速度の検出感度と検出精度とが向上することになる。さらには、外部構造体に作用する応力の変化や温度変化などによる特性変動が抑制される。
上述の角速度検出素子では、駆動振動する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、各錘が放射方向に沿って同位相で変位してもよく、前記検出梁部を間に介して隣り合う錘同士が、前記平板面に垂直な軸回りに互いに反対方向に回転してもよい。
いずれの構成でも、検出梁部を間に介して隣り合う錘同士を、平板面にて検出梁部を境に鏡像関係となる方位に変位させることができる。
上述の角速度検出素子では、駆動振動する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、平板面にて放射方向に対して交差する方向に延伸して検出梁部に連結される第1の連結梁と、第1の連結梁の間に連結される錘と、を備え、駆動振動にて静止する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの他方の振動に基づいて、前記振動体の検出振動を検出すると好適である。
この構成では、駆動振動にて静止する外側連結梁部または内側連結梁部に、検出振動による変位が生じ、その変位を検出することにより、駆動振動の影響を受けずに検出振動による変位のみを検出することができ、角速度の検出感度や検出精度が向上する。
上述の角速度検出素子において、前記外側連結梁部と前記内側連結梁部とが、前記平板面に垂直な方向に沿って、互いに反対方向に変位するような、前記振動体の検出振動を検出すると好適である。
この構成では、平板面に沿う軸(X軸またはY軸)回りの角速度を、角速度の作用軸ごとに分離して検出することができる。この角速度による検出振動は、検出梁部において外側連結梁部と内側連結梁部とから反対方向の振動として伝達され、基端検出梁で打ち消される。
上述の角速度検出素子において、前記外側連結梁部と前記内側連結梁部とが、前記平板面に垂直な軸回りに、互いに反対方向に回転するような、前記振動体の検出振動を検出すると好適である。
この構成では、平板面に垂直な軸(Z軸)回りの角速度を、平板面に沿う軸(X軸またはY軸)回りの角速度から分離して検出することができる。この角速度による検出振動は、検出梁部において外側連結梁部と内側連結梁部とから反対方向の振動として伝達され、基端検出梁で打ち消される。
上述の角速度検出素子では、駆動振動する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、平板面にて放射方向に対して交差する方向に延伸して検出梁部に連結される第1の連結梁と、平板面にて放射方向に延伸して第1の連結梁に連結される第2の連結梁と、第2の連結梁の間に連結される錘と、を備え、駆動振動にて静止する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの他方は、前記振動体の検出振動にて静止すると好適である。
この構成では、駆動振動にて静止する外側連結梁部または内側連結梁部は、検出振動においても静止したままとなる。即ち、駆動振動および検出振動が外側連結梁部または内側連結梁部の一方のみに閉じ込められる。したがって、駆動振動および検出振動にて静止する外側連結梁部または内側連結梁部の他方の設計が容易となる。
上述の角速度検出素子において、振動体を駆動振動させる駆動用圧電素子と、振動体の検出振動を検出する検出用圧電素子と、を備えると好適である。
この構成では、圧電素子で駆動手段と検出手段とを構成するので、角速度検出素子を小型化できる。
上述の角速度検出素子において、前記駆動用圧電素子の駆動電圧を制御するために、前記振動体の駆動振動を検出するモニタ用圧電素子を備えると好適である。
この構成では、駆動振動に対応する信号をモニタ用圧電素子で検出して、この信号により駆動電圧をフィードバック制御することにより、安定した駆動振動を実現できる。したがって、検出感度の精度を向上させることが可能になる。また、圧電素子を用いることにより、角速度検出素子を小型化できる。
上述の角速度検出素子において、前記振動体は単一の基材に構成されていると好適である。
この構成では、ウェハ状態で面加工することにより、複数の角速度検出素子を効率よく製造できる。
上述の角速度検出素子において、前記基材は半導体ウェハからなると好適である。
この構成では、形状加工のための技術や製造装置の性能が成熟しており、製造が容易である。
この発明によれば、直交座標系の3軸回りの角速度それぞれを、分離して検出することができる。その上、外側連結梁部と内側連結梁部とのうちの一方が振動し、他方が静止するように振動体を駆動振動させることにより、駆動振動を検出すること無く検出振動のみを検出することが可能になる。また、中央検出梁や基端検出梁を介して伝達される駆動振動が大幅に低減するので、角速度の検出感度が向上する。また、外部構造体の影響を中心基部が受けて駆動振動が生じることがなくなり、検出精度が向上する。さらには、外部構造体に作用する応力の変化や温度変化などによる特性変動が抑制される。
以下の説明では、振動体の平板面に沿い、互いに直交する2軸を、直交座標系のX軸とY軸とする。また、振動体の平板面に垂直な軸を直交座標系のZ軸とする。
また、以下の説明では、振動体の平板面において、中心からの放射方向に対して直交する方向であって、放射方向から左回りに回転した方向を、第1方向とする。また、放射方向に対して直交する方向であって、放射方向から右回りに回転した方向を、第2方向とする。そして、第1方向を左方向、第2方向を右方向、第1方向側を左側、第2方向側を右側と言い換え、説明を進める。
図1(A)は、本発明の第1の実施形態に係る角速度検出素子10を構成する振動体11を示すX−Y面平面図である。
振動体11は、図示していない支持基板によって支持されている。支持基板は、セラミック、樹脂、シリコン、ガラス材料等により形成されており、振動体11の平板面と平行する平板面を有している。
振動体11は、X軸およびY軸に沿う平板面をZ軸正方向側とZ軸負方向側とに有している。振動体11は、半導体シリコンウェハに対してエッチング加工を施すことで、Z軸に沿う厚み方向に貫通する開口を形成した後、半導体シリコンウェハから複数の振動体11を切り出すことにより製造されている。
振動体11は、平板面を視て、4回対称な回転対称形である。振動体11は、中心基部12と、検出梁部13A,13B,13C,13Dと、外側連結梁部14A,14B,14C,14Dと、内側連結梁部15A,15B,15C,15Dと、を備えている。
中心基部12は、平板面を視て、振動体11の中心に位置している。中心基部12のZ軸正方向側の面とZ軸負方向側の面との少なくとも一方は、図示しない支持基板を介して外部構造体に固定されている。中心基部12は、検出梁部13A〜13Dと、外側連結梁部14A〜14Dと、内側連結梁部15A〜15Dと、を支持基板から浮いた状態で支持している。
より具体的には、中心基部12は、平板面内において、Y軸正方向を基準とした時計回りの角度(以降に説明する角度も同様である。)0°方向を向く辺と、45°方向を向く辺と、90°方向を向く辺と、135°方向を向く辺と、180°方向を向く辺と、225°方向に垂直な辺と、270°方向を向く辺と、315°方向を向く辺と、からなる八角形状である。
検出梁部13A〜13Dは、平板面を視て中心基部12に対してX字状に設けられている。すなわち、検出梁部13A〜13Dは、平板面にて等角度間隔で放射方向に延伸している。検出梁部13A〜13DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。
より具体的には、検出梁部13Aは、中心基部12の45°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち45°方向に延伸している。検出梁部13Bは、中心基部12の135°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち135°方向に延伸している。検出梁部13Cは、中心基部12の225°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち225°方向に延伸している。検出梁部13Dは、中心基部12の315°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部12との連結位置から放射方向、すなわち315°方向に延伸している。
外側連結梁部14A〜14Dは、それぞれ、隣接する検出梁部13A〜13Dの間に連結されている。外側連結梁部14A〜14DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。また、外側連結梁部14A〜14Dは、平板面を視て矩形枠状をなすように互いに連結されている。外側連結梁部14A〜14Dのなす矩形枠における、放射方向の内側の四隅それぞれには、検出梁部13A〜13Dが連結されている。
より具体的には、外側連結梁部14Aは、平板面を視て、中心基部12の0°方向に配置されており、連結梁31Aと錘32Aと連結梁33Aを備えている。連結梁31Aは、X軸に沿って延伸し、X軸負方向側の端部で外側連結梁部14Dと検出梁部13Dとに連結され、X軸正方向側の端部で錘32Aに連結されている。連結梁33Aは、X軸に沿って延伸し、X軸正方向側の端部で外側連結梁部14Bと検出梁部13Aとに連結され、X軸負方向側の端部で錘32Aに連結されている。錘32Aは、連結梁31Aと連結梁33Aとの間に連結されており、連結梁31Aおよび連結梁33Aに対する放射方向の内側に配置されている。
外側連結梁部14Bは、平板面を視て、中心基部12の90°方向に配置されており、連結梁31Bと錘32Bと連結梁33Bを備えている。連結梁31Bは、Y軸に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部で外側連結梁部14Aと検出梁部13Aとに連結され、Y軸負方向側の端部で錘32Bに連結されている。連結梁33Bは、Y軸に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部で外側連結梁部14Cと検出梁部13Bとに連結され、X軸正方向側の端部で錘32Bに連結されている。錘32Bは、連結梁31Bと連結梁33Bとの間に連結されており、連結梁31Bおよび連結梁33Bに対する放射方向の内側に配置されている。
外側連結梁部14Cは、平板面を視て、中心基部12の180°方向に配置されており、連結梁31Cと錘32Cと連結梁33Cとを備えている。連結梁31Cは、X軸に沿って延伸し、X軸正方向側の端部で外側連結梁部14Bと検出梁部13Bとに連結され、X軸負方向側の端部で錘32Cに連結されている。連結梁33Cは、X軸に沿って延伸し、X軸負方向側の端部で外側連結梁部14Dと検出梁部13Cとに連結され、X軸正方向側の端部で錘32Cに連結されている。錘32Cは、連結梁31Cと連結梁33Cとの間に連結されており、連結梁31Cおよび連結梁33Cに対する放射方向の内側に配置されている。
外側連結梁部14Dは、平板面を視て、中心基部12の270°方向に配置されており、連結梁31Dと錘32Dと連結梁33Dとを備えている。連結梁31Dは、Y軸に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部で外側連結梁部14Cと検出梁部13Cとに連結され、Y軸正方向側の端部で錘32Dに連結されている。連結梁33Dは、Y軸に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部で外側連結梁部14Aと検出梁部13Dとに連結され、Y軸負方向側の端部で錘32Dに連結されている。錘32Dは、連結梁31Dと連結梁33Dとの間に連結されており、連結梁31Dおよび連結梁33Dに対する放射方向の内側に配置されている。
内側連結梁部15A〜15Dは、それぞれ、隣接する検出梁部13A〜13Dの間に連結されており、外側連結梁部14A〜14Dよりも放射方向の内側に設けられている。内側連結梁部15A〜15DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。
具体的には、内側連結梁部15Aは、平板面を視て、中心基部12の0°方向に配置されており、概略X軸に沿って延伸し、X軸正方向側の端部で検出梁部13Aに連結され、X軸負方向側の端部で検出梁部13Dに連結されている。内側連結梁部15Aは、平板面を視て、検出梁部13Aと検出梁部13Dと外側連結梁部14Aとに囲まれる領域の大部分を占めるように構成されており、錘の機能と連結梁の機能とを兼ね備えている。
内側連結梁部15Bは、平板面を視て、中心基部12の90°方向に配置されており、概略Y軸に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部で検出梁部13Bに連結され、Y軸正方向側の端部で検出梁部13Aに連結されている。内側連結梁部15Bは、平板面を視て、検出梁部13Aと検出梁部13Bと外側連結梁部14Bとに囲まれる領域の大部分を占めるように構成されており、錘の機能と連結梁の機能とを兼ね備えている。
内側連結梁部15Cは、平板面を視て、中心基部12の180°方向に配置されており、概略X軸に沿って延伸し、X軸負方向側の端部で検出梁部13Cに連結され、X軸正方向側の端部で検出梁部13Bに連結されている。内側連結梁部15Cは、平板面を視て、検出梁部13Bと検出梁部13Cと外側連結梁部14Cとに囲まれる領域の大部分を占めるように構成されており、錘の機能と連結梁の機能とを兼ね備えている。
内側連結梁部15Dは、平板面を視て、中心基部12の270°方向に配置されており、概略Y軸に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部で検出梁部13Dに連結され、Y軸負方向側の端部で検出梁部13Cに連結されている。内側連結梁部15Dは、平板面を視て、検出梁部13Cと検出梁部13Dと外側連結梁部14Dとに囲まれる領域の大部分を占めるように構成されており、錘の機能と連結梁の機能とを兼ね備えている。
図1(B)は、検出梁部13A〜13Dの近傍構造を示すX−Y面平面図である。なお、この図1(B)中では、検出梁部13A〜13Dの図符号を、検出梁部13と変更している。また、外側連結梁部14A〜14Dの図符号を、検出梁部13の左側に位置するものを外側連結梁部14Lに変更し、検出梁部13の右側に位置するものを外側連結梁部14Rに変更している。また、内側連結梁部15A〜15Dの図符号を、検出梁部13の左側に位置するものを内側連結梁部15Lに変更し、検出梁部13の右側に位置するものを内側連結梁部15Rに変更している。
検出梁部13は、中央検出梁21と、左側検出梁22と、右側検出梁23と、基端検出梁24と、結合部25と、を備えている。中央検出梁21と、左側検出梁22と、右側検出梁23と、基端検出梁24とは、結合部25にて連結されている。基端検出梁24は、放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で中心基部12に連結され、放射方向の外側の端部で結合部25を介して中央検出梁21と左側検出梁22と右側検出梁23とに連結されている。中央検出梁21は、検出梁部13の放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部25を介して基端検出梁24に連結され、放射方向の外側の端部で外側連結梁部14Lと外側連結梁部14Rとに連結されている。左側検出梁22は、中央検出梁21の左側に隣接して検出梁部13の放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部25を介して基端検出梁24に連結され、放射方向の外側の端部で内側連結梁部15Lに連結されている。右側検出梁23は、中央検出梁21の右側に隣接して検出梁部13の放射方向に延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部25を介して基端検出梁24に連結され、放射方向の外側の端部で内側連結梁部15Rに連結されている。
なお、基端検出梁24の形状に関して、基端検出梁24の放射方向に直交する方向の幅は、結合部25での放射方向に直交する方向の幅より細くなっていることが望ましいが、結合部25での幅と同じであってもよく、結合部25での幅より太くてもよい。基端検出梁24の幅が細いほうが、支持基板(外部構造体)に作用する加速度などの影響が、中心基部12を介して検出梁部13に伝達し難くなり、好適である。
以上のような構成の振動体11は、振動モードとして、駆動振動モードと、第1の検出振動モードと、第2の検出振動モードと、第3の検出振動モードと、を有している。
図2(A)は、振動体11の駆動振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。図2(B)は、検出梁部13A〜13Dの近傍構造における、駆動振動モードでの変形態様を示すX−Y面平面図である。なお、以下に説明する図中では、各部の変形量を実際よりも大きく表示している。
駆動振動モードは、角速度検出素子10において、後述する駆動手段により励起される。駆動振動モードにおいては、外側連結梁部14A〜14Dは、それぞれ、放射方向の内側と外側とに交互に撓むように、平板面内で互いに同方向に駆動振動する。即ち、検出梁部13A〜13Dを間に介して隣り合う錘32A〜32D同士が、平板面にて検出梁部13A〜13Dを境に鏡像関係となる方位に変位する。この際、検出梁部13A〜13Dの近傍においては、図2(B)に示すように、中央検出梁21の放射方向の外側の端部において、連結されている外側連結梁部14Lと外側連結梁部14Rとの連結角度が広がる状態と、狭まる状態とが交互に周期的に繰り返すように変形する。したがって、中央検出梁21の放射方向の外側の端部には、外側連結梁部14Lと外側連結梁部14Rとから互いに反対方向でほぼ同じ大きさの力が対称に加わる。
このため、中央検出梁21の放射方向の外側の端部においては、外側連結梁部14Lから加わる力と、外側連結梁部14Rから加わる力とが吊り合い、中央検出梁21は平板面内で曲がるような変形が発生することがない。これにより、中央検出梁21の放射方向の内側の端部に連結される基端検出梁24や、左側検出梁22、右側検出梁23には、駆動振動が伝達されることがない。すなわち、中央検出梁21と基端検出梁24と左側検出梁22と右側検出梁23と中心基部12と内側連結梁部15A〜15Dとは静止したままであり、中心基部12から駆動振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部12が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体11に駆動振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度と検出精度とが向上することになる。また、特性変動の発生が抑制されることになる。
また、駆動振動モードでは、外側連結梁部14A〜14Dのみが振動し、内側連結梁部15A〜15Dや検出梁部13A〜13Dが静止しているため、内側連結梁部15A〜15Dや検出梁部13A〜13Dの振動を後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく検出振動のみを検出することができる。このことによって、検出感度や検出精度がさらに向上することになる。
図3は、振動体11の第1の検出振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。
第1の検出振動モードは、角速度検出素子10において、X軸周りの角速度により励起され、後述する検出手段を用いて振動体11から検出される。
駆動振動モードで振動する振動体11に、平板面に沿うX軸回りの角速度が作用することにより、角速度の作用軸に対して直交する方向に駆動振動している錘32A,32Cに、角速度の作用軸および駆動振動方向に対して直交するZ軸に沿ったコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、振動体11には、第1の検出振動モードの振動が励起される。
互いに対向する錘32A,32Cは、駆動振動方向が反対であるため、コリオリ力の作用方向が互いに反対となる。これにより、第1の検出振動モードでは、錘32A,32Cが、Z軸に沿って互いに反対方向に変位する。なお、この際、角速度の作用軸に対して平行する方向に駆動振動する錘32B,32Dには、Z軸に沿ったコリオリ力は発生せず、Z軸に沿った変位も発生しない。
したがって、錘32A,32Cが付設されている外側連結梁部14A,14Cは、Z軸に沿って互いに反対方向に撓むように検出振動する。このように、第1の検出振動モードでの振動は、前述の駆動振動モードのように錘32A〜32Dを鏡像関係となるように変位させるものではない(非鏡像関係である)ので、外側連結梁部14A,14Cの検出振動は、検出梁部13D,13Aの中央検出梁21と、検出梁部13B,13Cの中央検出梁21とに伝達される。これにより、検出梁部13D,13Aの中央検出梁21と、検出梁部13B,13Cの中央検出梁21とは、Z軸に沿って互いに反対方向に撓むように検出振動することになる。
検出梁部13D,13Aの中央検出梁21の間には、検出梁部13Dの右側検出梁23と、内側連結梁部15Aと、検出梁部13Aの左側検出梁22と、が連結されている。検出梁部13Dの右側検出梁23と、内側連結梁部15Aと、検出梁部13Aの左側検出梁22とは、検出梁部13D,13Aの中央検出梁21および外側連結梁部15Aの検出振動に対して連成振動する。即ち、検出梁部13Dの右側検出梁23と、内側連結梁部15Aと、検出梁部13Aの左側検出梁22とは、Z軸に沿って検出梁部13D,13Aの中央検出梁21および外側連結梁部15Aとは反対方向に検出振動することになる。
また、検出梁部13B,13Cの中央検出梁21の間には、検出梁部13Bの右側検出梁23と、内側連結梁部15Cと、検出梁部13Cの左側検出梁22と、が連結されている。検出梁部13Bの右側検出梁23と、内側連結梁部15Cと、検出梁部13Cの左側検出梁22とは、検出梁部13B,13Cの中央検出梁21および外側連結梁部14Cの検出振動に対して連成振動する。即ち、検出梁部13Bの右側検出梁23と、内側連結梁部15Cと、検出梁部13Cの左側検出梁22とは、Z軸に沿って、検出梁部13C,13Bの中央検出梁21および外側連結梁部14Cとは反対方向に検出振動することになる。
したがって、検出梁部13Dの右側検出梁23と、内側連結梁部15Aと、検出梁部13Aの左側検出梁22とは、検出梁部13Bの右側検出梁23と内側連結梁部15Cと検出梁部13Cの左側検出梁22と、Z軸に沿って反対方向に検出振動することになる。
このように、第1の検出振動モードでは、外側連結梁部14Aと内側連結梁部15Aとが、Z軸に沿って反対方向に検出振動し、外側連結梁部14Cと内側連結梁部15Cとが、Z軸に沿って反対方向に検出振動する。したがって、駆動振動モードで振動する外側連結梁部14A,14Cだけでなく、駆動振動モードで静止する内側連結梁部15A,15Cも検出振動し、内側連結梁部15A,15Cの振動を、後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく、検出振動のみを検出することができる。
また、各検出梁部13A〜13Dでは、外側連結梁部14A,14Cから伝達されるZ軸方向の検出振動と、内側連結梁部15A,15Cから伝達されるZ軸方向の検出振動とが、逆相で伝達されて打ち消し合う。これにより、結合部25から基端検出梁24を介して中心基部12に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部12から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部12が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体11に第1の検出振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度がさらに向上し、また、特性変動の発生が抑制される。
図4は、振動体11の第2の検出振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。
第2の検出振動モードは、角速度検出素子10において、Y軸周りの角速度より励起され、後述する検出手段を用いて振動体11から検出される。
駆動振動モードで振動する振動体11に、平板面に沿うY軸回りの角速度が作用することにより、角速度の作用軸に対して直交する方向に駆動振動している錘32B,32Dに、角速度の作用軸および駆動振動方向に対して直交するZ軸に沿ったコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、振動体11には、第2の検出振動モードの振動が励起される。
互いに対向する錘32B,32Dは、駆動振動方向が反対であるため、コリオリ力の作用方向が互いに反対となる。これにより、第2の検出振動モードでは、錘32B,32Dは、Z軸に沿って互いに反対方向に変位する。なお、この際、角速度の作用軸に対して平行する方向に駆動振動する錘32A,32Cには、Z軸に沿ったコリオリ力は発生せず、Z軸に沿った変位も発生しない。
したがって、錘32B,32Dが付設されている外側連結梁部14B,14Dは、Z軸に沿って互いに反対方向に撓むように検出振動する。このように、第2の検出振動モードでの振動は、前述の駆動振動モードのように錘32A〜32Dを鏡像関係となるように変位させるものではない(非鏡像関係である)ので、外側連結梁部14B,14Dの検出振動は、検出梁部13A,13Bの中央検出梁21と、検出梁部13C,13Dの中央検出梁21とに伝達される。これにより、検出梁部13A,13Bの中央検出梁21と、検出梁部13C,13Dの中央検出梁21とは、Z軸に沿って互いに反対方向に撓むように検出振動することになる。
検出梁部13A,13Bの中央検出梁21の間には、検出梁部13Aの右側検出梁23と、内側連結梁部15Bと、検出梁部13Bの左側検出梁22と、が連結されている。検出梁部13Aの右側検出梁23と、内側連結梁部15Bと、検出梁部13Bの左側検出梁22とは、検出梁部13A,13Bの中央検出梁21および外側連結梁部15Bの検出振動に対して連成振動する。即ち、検出梁部13Aの右側検出梁23と、内側連結梁部15Bと、検出梁部13Bの左側検出梁22とは、Z軸に沿って、検出梁部13A,13Bの中央検出梁21および外側連結梁部15Bとは反対方向に検出振動することになる。
また、検出梁部13C,13Dの中央検出梁21の間には、検出梁部13Cの右側検出梁23と、内側連結梁部15Dと、検出梁部13Dの左側検出梁22と、が連結されている。検出梁部13Cの右側検出梁23と、内側連結梁部15Dと、検出梁部13Dの左側検出梁22とは、検出梁部13C,13Dの中央検出梁21および外側連結梁部15Dの検出振動に対して連成振動する。即ち、検出梁部13Cの右側検出梁23と、内側連結梁部15Dと、検出梁部13Dの左側検出梁22とは、Z軸に沿って、検出梁部13C,13Dの中央検出梁21および外側連結梁部15Dとは反対方向に検出振動することになる。
したがって、検出梁部13Aの右側検出梁23と、内側連結梁部15Bと、検出梁部13Bの左側検出梁22とは、検出梁部13Cの右側検出梁23と内側連結梁部15Dと検出梁部13Dの左側検出梁22と、Z軸に沿って反対方向に検出振動することになる。
このように、第2の検出振動モードでは、外側連結梁部14Bと内側連結梁部15Bとが、Z軸に沿って反対方向に検出振動し、外側連結梁部14Dと内側連結梁部15Dとが、Z軸に沿って反対方向に検出振動する。したがって、駆動振動モードで振動する外側連結梁部14B,14Dだけでなく、駆動振動モードで静止する内側連結梁部15B,15Dも検出振動し、内側連結梁部15B,15Dの振動を、後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく、検出振動のみを検出することができる。
また、各検出梁部13A〜13Dの結合部25では、外側連結梁部14B,14Dから伝達されるZ軸方向の検出振動と、内側連結梁部15B,15Dから伝達されるZ軸方向の検出振動とが、逆相で伝達されて打ち消し合う。これにより、結合部25から基端検出梁24を介して中心基部12に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部12から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部12が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体11に第2の検出振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度がさらに向上し、また、特性変動の発生が抑制される。
図5は、振動体11の第3の検出振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。
第3の検出振動モードは、角速度検出素子10において、Z軸周りの角速度より励起され、後述する検出手段を用いて振動体11から検出される。
駆動振動モードで振動する振動体11に、平板面に垂直なZ軸回りの角速度が作用することにより、角速度の作用軸に対して直交するY軸に沿って駆動振動している錘32A,32Cには、角速度の作用軸および駆動振動方向に対して直交するX軸に沿ったコリオリ力が発生する。また、角速度の作用軸に対して直交するX軸に沿って駆動振動している錘32B,32Dには、角速度の作用軸および駆動振動方向に対して直交するY軸に沿ったコリオリ力が発生する。これらのコリオリ力によって、振動体11には、第3の検出振動モードの振動が励起される。
互いに隣接する錘32A〜32Dは、駆動振動方向が90°ずつ、ずれるため、コリオリの力の作用方向も、90°ずつ、ずれる。これにより、第3の検出振動モードでは、錘32A〜32Dが、平板面(X−Y面)においてZ軸右回り方向とZ軸左回り方向とに交互に回転するように、検出振動する。
したがって、錘32A〜32Dが付設されている外側連結梁部14A〜14Dは、平板面(X−Y面)においてZ軸右回り方向とZ軸左回り方向とに交互に回転するように、互いに同方向に検出振動する。このように、第3の検出振動モードでの振動は、前述の駆動振動モードのように錘32A〜32Dを鏡像関係となるように変位させるものではない(非鏡像関係である)ので、外側連結梁部14A〜14Dの検出振動は、検出梁部13A〜13Dの中央検出梁21に伝達される。これにより、検出梁部13A〜13Dの中央検出梁21は、放射方向に対する右方向と左方向とに交互に撓むように、互いに同方向に検出振動する。
検出梁部13A〜13Dの中央検出梁21の間には、各検出梁部13A〜13Dの左側検出梁22および右側検出梁23が連結されている。各検出梁部13A〜13Dの左側検出梁22および右側検出梁23と内側連結梁部15A〜15Dとは、検出梁部13A〜13Dの中央検出梁21および外側連結梁部14A〜14Dの検出振動に対して連成振動する。即ち、各検出梁部13A〜13Dの左側検出梁22および右側検出梁23と内側連結梁部15A〜15Dとは、Z軸に沿って、検出梁部13A〜13Dの中央検出梁21および外側連結梁部14A〜14Dとは反対方向に検出振動することになる。
このように、第3の検出振動モードでは、外側連結梁部14A〜14Dと内側連結梁部15A〜15Dとが、平板面(X−Y面)において、Z軸右回り方向とZ軸左回り方向とに交互に回転するように、互いに反対方向に検出振動する。したがって、駆動振動モードで振動する外側連結梁部14A〜14Dだけでなく、駆動振動モードで静止する内側連結梁部15A〜15Dも検出振動し、内側連結梁部15A〜15Dの振動を、後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく、検出振動のみを検出することができる。
また、各検出梁部13A〜13Dでは、外側連結梁部14A〜14Dから伝達される検出振動と、内側連結梁部15A〜15Dから伝達される検出振動とが、逆相で伝達されて打ち消し合う。これにより、結合部25から基端検出梁24を介して中心基部12に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部12から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部12が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体11に第3の検出振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度がさらに向上し、また、特性変動の発生が抑制される。
以上のように、振動体11の有する駆動振動モードと、第1の検出振動モードと、第2の検出振動モードと、第3の検出振動モードとは、それぞれ、中心基部12に対する振動の伝達が閉じており、中心基部12からの振動エネルギーの漏れが無く、また、中心基部12が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動することがあっても、その変形や振動による影響で振動体11に各振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度が大幅に向上したものになる。また、支持基板(外部構造体)の応力変化や温度変化があっても、特性変動の発生が抑制される。
次に、第1の実施形態に係る角速度検出素子10において、振動体11に駆動手段および検出手段として圧電素子を設けた構成について説明する。なお、駆動手段および検出手段としては、圧電素子の他、静電力や静電容量などを用いてもよい。
図6は角速度検出素子10のX−Y面平面図である。
角速度検出素子10は、検出用圧電素子PA1,PA2,PA3,PA4,PB1,PB2,PB3,PB4,PC1,PC2,PC3,PC4,PD1,PD2,PD3,PD4と、駆動用圧電素子P5,P6と、モニタ用圧電素子P7と、ダミー用圧電素子P8と、を備えている。
なお、各圧電素子PA1〜PA4,PB1〜PB4,PC1〜PC4,PD1〜PD4,P5〜P8は、それぞれ振動体11の平板面上に形成されており、上部電極と、下部電極と、圧電体層と、からなる。圧電体層は、窒化アルミニウム、チタン酸ジルコン酸鉛、ニオブ酸カリウムナトリウム、酸化亜鉛などのいずれかの圧電材料からなる薄膜である。上部電極および下部電極は、例えばチタン、金、パラジウム、イリジウムおよびそれらの合金などからなる。下部電極は、圧電体層の下面に設けられグラウンドに接続されている。上部電極は、圧電体層の上面に設けられ配線電極およびランド電極を介して、図示しない回路部に接続されている。なお、配線電極およびランド電極は、単層の電極で構成されていてもよく、圧電体層を備える圧電素子として構成されていてもよい。また、下部電極は、振動体が導電性を有する場合には、設けなくても良い。
より具体的には、駆動用圧電素子P5は、外側連結梁部14Aにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、外側連結梁部14Aにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に、中央近傍では放射方向の外側の領域に、配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、外側連結梁部14Bにおいて、Y軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、外側連結梁部14Bにおいて、Y軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に、中央近傍では放射方向の外側の領域に、Y軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、外側連結梁部14Cにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、外側連結梁部14Cにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に、中央近傍では放射方向の外側の領域に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、外側連結梁部14Dにおいて、Y軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に、中央近傍では放射方向の内側の領域に、Y軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側の領域に配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、外側連結梁部14Dにおいて、Y軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に、中央近傍では放射方向の外側の領域に、Y軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側の領域に配置されている。
駆動用圧電素子P5と、駆動用圧電素子P6とには、逆位相に設定された交流電圧が印加される。これにより、振動体11には、図2で示した駆動振動モードの振動が発生することになる。
なお、ここで示す駆動用圧電素子P5、P6の配置は、あくまで一例であり、図2で示した駆動振動モードの振動を発生させることができるならば、駆動用圧電素子P5、P6の配置はどのようであってもよい。駆動用圧電素子P5、P6の配置は、駆動振動モードにおいて外側連結梁部に生じる歪の極性に合わせて決定するとよい。即ち、外側連結梁部の幅方向の中心を境にして放射方向の内側の領域と外側の領域とで、外側連結梁部に生じる歪の極性が変わるため、放射方向の内側の領域と外側の領域とのうちの一方に駆動用圧電素子P5を配置し、他方に駆動用圧電素子P6を配置するとよい。また、外側連結梁部の延伸方向の中央付近の領域と両端付近の領域とでも、外側連結梁部に生じる歪の極性が変わるため、外側連結梁部の中央付近の領域と両端付近の領域とのうちの一方に駆動用圧電素子P5を配置し、他方に駆動用圧電素子P6を配置するとよい。また、駆動用圧電素子P5と駆動用圧電素子P6とは、必ずしも両方を設ける必要は無く、いずれか一方のみを設けるようにしてもよい。
モニタ用圧電素子P7は、駆動電圧をフィードバック制御するために設けられており、駆動振動に応じた電圧を検出する。このモニタ用圧電素子P7は、外側連結梁部14Bにおいて、Y軸正方向側の端部近傍で放射方向の外側の領域に配置されており、配線電極を介してランド電極に接続されている。モニタ用圧電素子P7を用いて駆動電圧をフィードバック制御することにより、安定した検出振動を実現することができる。これにより、検出感度と検出精度を向上させることができる。なお、モニタ用圧電素子P7は、駆動振動モードにおいて外側連結梁部に生じる歪の極性が単一となる領域であれば、外側連結梁部14A〜14D上の、どのような領域に設けられていてもよい。また、モニタ用圧電素子P7は、複数設けられていてもよい。
ダミー用圧電素子P8は、振動体11に設ける圧電素子の配置や振動体11に生じる振動の対称性を維持するために設けられたものであり、外側連結梁部14Aにおいて、X軸正方向側の端部近傍で放射方向の内側の領域に配置されている。
検出用圧電素子PA1,PA2,PA3,PA4,PB1,PB2,PB3,PB4,PC1,PC2,PC3,PC4,PD1,PD2,PD3,PD4は、検出梁部13A〜13Dに設けられており、配線電極およびランド電極を介して、検出回路(差動増幅回路)に接続されている。
検出用圧電素子PA1,PA2と、検出用圧電素子PC1,PC2は、X軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PA1は、検出梁部13Aの左側検出梁22に配置されており、検出梁部13Aの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PA2は、検出梁部13Dの右側検出梁23に配置されており、検出梁部13Dの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PA1と検出用圧電素子PA2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。検出用圧電素子PC1は、検出梁部13Cの左側検出梁22に配置されており、検出梁部13Cの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PC2は、検出梁部13Bの右側検出梁23に配置されており、検出梁部13Bの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PC1と検出用圧電素子PC2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。
したがって、図3に示した第1の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA1,PA2が伸びる際に検出用圧電素子PC1,PC2が縮み、検出用圧電素子PA1,PA2が縮む際に検出用圧電素子PC1,PC2が伸び、検出用圧電素子PA1,PA2と、検出用圧電素子PC1,PC2とに逆極性の電圧が発生する。
一方、図4に示した第2の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA1が伸びる際に検出用圧電素子PA2が縮み、検出用圧電素子PA1が縮む際に検出用圧電素子PA2が伸び、検出用圧電素子PA1と検出用圧電素子PA2とに逆極性の電圧が発生しようとするが、検出用圧電素子PA1と検出用圧電素子PA2とは接続されているために、電圧の変化が生じない。また、検出用圧電素子PC1が伸びる際に検出用圧電素子PC2が縮み、検出用圧電素子PC1が縮む際に検出用圧電素子PC2が伸び、検出用圧電素子PC1と検出用圧電素子PC2とに逆極性の電圧が発生しようとするが、検出用圧電素子PC1と検出用圧電素子PC2とは接続されているために、電圧の変化が生じない。また、図5に示した第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2のそれぞれに電圧が発生することがない。
したがって、検出用圧電素子PA1,PA2が接続されているランド電極の電圧と、検出用圧電素子PC1,PC2が接続されているランド電極の電圧と、を差動増幅することで、Y軸回りの角速度や、Z軸回りの角速度を検出することなく、X軸回りの角速度を検出することができる。
なお、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2の配置は、第1の検出振動モードが生じ、駆動振動モードが生じることが無い位置であれば、どのような配置であってもよい。ただし、第2の検出振動モードによる検出梁部の振動において、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2に発生する電圧が等しくなるように、互いに鏡面対称となる配置とすると好適である。これにより、第2の検出振動モードで、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2にZ軸方向に屈曲するような変形が生じても、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2に発生する電荷が打ち消しあい、不要な電気信号を発生することがなくなる。また、第3の検出振動モードによる検出梁部の振動において、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2それぞれに電荷が発生することがないように、それぞれが設けられる左側検出梁や右側検出梁において、幅方向の中心線に対して鏡像対称に配置されると好適である。これにより、第3の検出振動モードで、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2に平板面内で屈曲するような変形が生じても、検出用圧電素子PA1,PA2,PC1,PC2に電荷が発生することなく、不要な電気信号を発生することがなくなる。
検出用圧電素子PB1,PB2と、検出用圧電素子PD1,PD2は、Y軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PB1は、検出梁部13Bの左側検出梁22に配置されており、検出梁部13Bの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PB2は、検出梁部13Aの右側検出梁23に配置されており、検出梁部13Aの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PB1と検出用圧電素子PB2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。検出用圧電素子PD1は、検出梁部13Dの左側検出梁22に配置されており、検出梁部13Dの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PD2は、検出梁部13Cの右側検出梁23に配置されており、検出梁部13Cの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PD1と検出用圧電素子PD2とは、配線電極を介して同一のランド電極に接続されている。
したがって、図4に示した第2の検出振動モードでは、検出用圧電素子PB1,PB2が伸びる際に検出用圧電素子PD1,PD2が縮み、検出用圧電素子PB1,PB2が縮む際に検出用圧電素子PD1,PD2が伸び、検出用圧電素子PB1,PB2と、検出用圧電素子PD1,PD2とに逆極性の電圧が発生する。
一方、図3に示した第1の検出振動モードでは、検出用圧電素子PB1が伸びる際に検出用圧電素子PB2が縮み、検出用圧電素子PB1が縮む際に検出用圧電素子PB2が伸び、検出用圧電素子PB1と検出用圧電素子PB2とに逆極性の電圧が発生しようとするが、検出用圧電素子PB1と検出用圧電素子PB2とが接続されているために、電圧の変化が生じない。また、検出用圧電素子PD1が伸びる際に検出用圧電素子PD2が縮み、検出用圧電素子PD1が縮む際に検出用圧電素子PD2が伸び、検出用圧電素子PD1と検出用圧電素子PD2とに逆極性の電圧が発生しようとするが、検出用圧電素子PD1と検出用圧電素子PD2とが接続されているために、電圧の変化が生じない。また、図5に示した第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2のそれぞれに電圧が発生することがない。
したがって、検出用圧電素子PB1,PB2が接続されているランド電極の電圧と、検出用圧電素子PD1,PD2が接続されているランド電極の電圧とを差動増幅することで、X軸回りの角速度や、Z軸回りの角速度を検出することなく、Y軸回りの角速度を検出することができる。
なお、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2の配置は、第2の検出振動モードが生じ、駆動振動モードが生じることが無い位置であれば、どのような配置であってもよい。ただし、第1の検出振動モードによる検出梁部の振動において、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2に発生する電圧が等しくなるように、互いに鏡面対称となる配置とすると好適である。これにより、第1の検出振動モードで、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2にZ軸方向に屈曲するような変形が生じても、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2に発生する電荷が打ち消しあい、不要な電気信号を発生することがなくなる。また、第3の検出振動モードによる検出梁部の振動において、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2それぞれに電荷が発生することがないように、それぞれが設けられる左側検出梁や右側検出梁において、幅方向の中心線に対して鏡像対称に配置されると好適である。これにより、第3の検出振動モードで、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2に平板面内で屈曲するような変形が生じても、検出用圧電素子PB1,PB2,PD1,PD2に電荷が発生することなく、不要な電気信号を発生することがなくなる。
検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3と、検出用圧電素子PA4,PB4,PC4,PD4は、Z軸回りに作用する角速度を検出するためのものであり、それぞれ配線電極を介して個別のランド電極に接続されている。
検出用圧電素子PA3は、検出梁部13Aの中央検出梁21における放射方向の左側よりに配置されており、検出梁部13Aの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PA4は、検出梁部13Aの中央検出梁21における放射方向の右側よりに配置されており、検出梁部13Aの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PB3は、検出梁部13Bの中央検出梁21における放射方向の左側よりに配置されており、検出梁部13Bの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PB4は、検出梁部13Bの中央検出梁21における放射方向の右側よりに配置されており、検出梁部13Bの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PC3は、検出梁部13Cの中央検出梁21における放射方向の左側よりに配置されており、検出梁部13Cの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PC4は、検出梁部13Cの中央検出梁21における放射方向の右側よりに配置されており、検出梁部13Cの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PD3は、検出梁部13Dの中央検出梁21における放射方向の左側よりに配置されており、検出梁部13Dの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PD4は、検出梁部13Dの中央検出梁21における放射方向の右側よりに配置されており、検出梁部13Dの放射方向に延伸している。
したがって、図5に示したような、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3が伸びる際に検出用圧電素子PA4,PB4,PC4,PD4が縮み、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3が縮む際に検出用圧電素子PA4,PB4,PC4,PD4が伸び、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3と検出用圧電素子PA4,PB4,PC4,PD4とに逆極性の電圧が発生する。
一方、図3に示した第1の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA3,PA4,PD3,PD4と検出用圧電素子PB3,PB4,PC3,PC4とに同様に電圧が発生する。また、図4に示した第2の検出振動モードでも、検出用圧電素子PA3,PA4,PB3,PB4と検出用圧電素子PC3,PC4,PD3,PD4とに同様に電圧が発生する。
したがって、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3が接続されているランド電極を接続し、検出用圧電素子PA4,PB4,PC4,PD4が接続されているランド電極を接続し、それぞれの電圧を差動増幅すると、X軸回りの角速度や、Y軸回りの角速度を検出することなく、Z軸回りの角速度を検出することができる。
なお、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3,PA4,PB4,PC4,PD4の配置は、第3の検出振動モードが生じ、駆動振動モードが生じることが無い位置であれば、どのように配置してもよい。ただし、第1の検出振動モードと第2の検出振動モードによる検出梁部の振動において、不要な電気信号が発生することがないように、それぞれが設けられる中心検出梁において、平板面内での応力中立軸に対して互いに鏡像対称に配置されると好適である。これにより、第1および第2の検出振動モードで、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3,PA4,PB4,PC4,PD4に変形が生じても、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3と検出用圧電素子PA4,PB4,PC4,PD4とで同じように電荷が発生し、不要な電気信号を発生することがなくなる。
以上に説明したように、本発明の第1の実施形態に係る角速度検出素子10は構成されており、直交座標系の3軸回りの角速度を、それぞれ分離して検出することが可能になっている。そして、振動体11の駆動振動を検出することなく、振動体11の検出振動を検出することができ、不要な検出信号が発生することを防ぐことができる。また、振動体11の駆動振動や検出振動が、外側連結梁部14A〜14Dや、内側連結梁部15A〜15D、検出梁部13A〜13Dなどで閉じており、中心基部12を介して支持基板に漏れることがない。したがって、駆動振動や検出振動の振動効率が高く、高い検出感度や検出精度を実現できる。また、支持基板に作用する応力や振動などの影響が、駆動振動や検出振動に伝わらず、このことによっても、高い検出感度や検出精度を実現できる。また、支持基板に作用する応力の変化や温度変化などの影響が、駆動振動や検出振動に伝わらず、特性変動の少ない角速度検出素子10を構成することができる。
なお、振動体11において、外側連結梁部14A〜14Dではなく、内側連結梁部15A〜15Dを放射方向に沿って撓むように駆動振動させてもよい。その場合、内側連結梁部15A〜15Dの検出振動に対する連成振動として外側連結梁部14A〜14Dに生じる検出振動を検出するようにすると好適である。
次に、本発明の第2の実施形態に係る角速度検出素子について説明する。第2の実施形態に係る角速度検出素子は、振動体において、外側連結梁部ではなく、内側連結梁部を放射方向に沿って撓むように駆動振動させ、内側連結梁部の検出振動に対する連成振動として生じる外側連結梁部の検出振動を検出する。なお、第1の実施形態と同様に、振動体において、内側連結梁部ではなく、外側連結梁部を放射方向に沿って撓むように駆動振動させ、外側連結梁部の検出振動に対する連成振動として生じる内側連結梁部の検出振動を検出するようにしてもよい。
図7(A)は、本発明の第2の実施形態に係る角速度検出素子50を構成する振動体51を示すX−Y面平面図である。
振動体51は、図示していない支持基板によって支持されている。振動体51は、X軸およびY軸に沿う平板面をZ軸正方向側とZ軸負方向側とに有している。振動体51は、平板面を視て、4回対称な回転対称形である。振動体51は、中心基部52と、検出梁部53A,53B,53C,53Dと、外側連結梁部54A,54B,54C,54Dと、内側連結梁部55A,55B,55C,55Dと、を備えている。
中心基部52は、平板面を視て、振動体51の中心に位置している。中心基部52のZ軸正方向側の面とZ軸負方向側の面との少なくとも一方は、図示しない支持基板を介して外部構造体に固定されている。中心基部52は、検出梁部53A〜53Dと、外側連結梁部54A〜54Dと、内側連結梁部55A〜55Dと、を支持基板から浮いた状態で支持している。
より具体的には、中心基部52は、平板面内において、Y軸正方向を基準とした時計回りの角度0°方向を向く辺と、45°方向を向く辺と、90°方向を向く辺と、135°方向を向く辺と、180°方向を向く辺と、225°方向に垂直な辺と、270°方向を向く辺と、315°方向を向く辺と、からなる八角形状である。
検出梁部53A〜53Dは、平板面を視て中心基部52に対して十字状に設けられている。すなわち、検出梁部53A〜53Dは、平板面にて等角度間隔で放射方向に延伸している。検出梁部53A〜53DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。
より具体的には、検出梁部53Aは、中心基部52の90°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部52との連結位置から放射方向、すなわち90°方向に延伸している。検出梁部53Bは、中心基部52の180°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部52との連結位置から放射方向の外側、すなわち180°方向に延伸している。検出梁部53Cは、中心基部52の270°方向を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部52との連結位置から放射方向の外側、すなわち270°方向に延伸している。検出梁部53Dは、中心基部52の0°方向(360°方向)を向く辺の中央付近に連結されており、中心基部52との連結位置から放射方向の外側、すなわち0°(360°方向)方向に延伸している。
外側連結梁部54A〜54Dは、それぞれ、隣接する検出梁部53A〜53Dの間に連結されている。外側連結梁部54A〜54DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。また、外側連結梁部54A〜54Dは、それぞれ平板面を視て矩形枠状をなすように互いに連結されており、外側連結梁部54A〜54Dのなす矩形枠における、放射方向の内側の各辺中央それぞれに検出梁部53A〜53Dが連結されている。
より具体的には、外側連結梁部54Aは、平板面を視て、中心基部52の45°方向に配置されており、連結梁71Aと錘72Aと連結梁73Aとを備えている。連結梁71Aは、X軸に沿って延伸し、X軸負方向側の端部で検出梁部53Dと外側連結梁部54Dとに連結され、X軸正方向側の端部で錘72Aに連結されている。連結梁73Aは、Y軸に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部で検出梁部53Aと外側連結梁部54Bとに連結され、Y軸正方向側の端部で錘72Aに連結されている。錘72Aは、連結梁71Aから延伸する辺と、連結梁73Aから延伸する辺と、135°方向に対して平行する辺と、を有する三角形状であり、連結梁71Aと連結梁73Aとの間に連結されている。
外側連結梁部54Bは、平板面を視て、中心基部52の135°方向に配置されており、連結梁71Bと錘72Bと連結梁73Bとを備えている。連結梁71Bは、Y軸に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部で検出梁部53Aと外側連結梁部54Aとに連結され、Y軸負方向側の端部で錘72Bに連結されている。連結梁73Bは、X軸に沿って延伸し、X軸負方向側の端部で検出梁部53Bと外側連結梁部54Cとに連結され、X軸正方向側の端部で錘72Bに連結されている。錘72Bは、連結梁71Bから延伸する辺と、連結梁73Bから延伸する辺と、45°方向に対して平行する辺と、を有する三角形状であり、連結梁71Bと連結梁73Bとの間に連結されている。
外側連結梁部54Cは、平板面を視て、中心基部52の225°方向に配置されており、連結梁71Cと錘72Cと連結梁73Cとを備えている。連結梁71Cは、X軸に沿って延伸し、X軸正方向側の端部で検出梁部53Bと外側連結梁部54Bとに連結され、X軸負方向側の端部で錘72Cに連結されている。連結梁73Cは、Y軸に沿って延伸し、Y軸正方向側の端部で検出梁部53Cと外側連結梁部54Dとに連結され、Y軸負方向側の端部で錘72Cに連結されている。錘72Cは、連結梁71Cから延伸する辺と、連結梁73Cから延伸する辺と、135°方向に対して平行する辺と、を有する三角形状であり、連結梁71Cと連結梁73Cとの間に連結されている。
外側連結梁部54Dは、平板面を視て、中心基部52の315°方向に配置されており、連結梁71Dと錘72Dと連結梁73Dとを備えている。連結梁71Dは、Y軸に沿って延伸し、Y軸負方向側の端部で検出梁部53Cと外側連結梁部54Cとに連結され、Y軸正方向側の端部で錘72Dに連結されている。連結梁73Dは、X軸に沿って延伸し、X軸正方向側の端部で検出梁部53Dと外側連結梁部54Aとに連結され、X軸負方向側の端部で錘72Dに連結されている。錘72Dは、連結梁71Dから延伸する辺と、連結梁73Dから延伸する辺と、45°方向に対して平行する辺と、を有する三角形状であり、連結梁71Dと連結梁73Dとの間に連結されている。
内側連結梁部55A〜55Dは、それぞれ、隣接する検出梁部53A〜53Dの間に連結されており、外側連結梁部54A〜54Dよりも放射方向の内側に設けられている。内側連結梁部55A〜55DのZ軸正方向またはZ軸負方向の面は、支持基板の平板面と隙間をもって対向している。
具体的には、内側連結梁部55Aは、平板面を視て、中心基部52の45°方向に配置されており、連結梁81Aと錘82Aと連結梁83Aとを備えている。連結梁81Aは、135°方向に対して平行であり、X軸正方向側の端部で錘82Aに連結され、X軸負方向側の端部で検出梁部53Dに連結されている。連結梁83Aは、135°方向に対して平行であり、X軸負方向側の端部で錘82Aに連結され、X軸正方向側の端部で検出梁部53Aに連結されている。錘82Aは、連結梁81A,83Aに対して放射方向の外側と内側とのそれぞれに配置された一対の補助錘からなり、連結梁81Aと連結梁83Aとの間に連結されている。
内側連結梁部55Bは、平板面を視て、中心基部52の135°方向に配置されており、連結梁81Bと錘82Bと連結梁83Bとを備えている。連結梁81Bは、45°方向に対して平行であり、X軸負方向側の端部で錘82Bに連結され、X軸正方向側の端部で検出梁部53Aに連結されている。連結梁83Bは、45°方向に対して平行であり、X軸正方向側の端部で錘82Bに連結され、X軸負方向側の端部で検出梁部53Bに連結されている。錘82Bは、連結梁81B,83Bに対して放射方向の外側と内側とのそれぞれに配置された一対の補助錘からなり、連結梁81Bと連結梁83Bとの間に連結されている。
内側連結梁部55Cは、平板面を視て、中心基部52の225°方向に配置されており、連結梁81Cと錘82Cと連結梁83Cとを備えている。連結梁81Cは、135°方向に対して平行であり、X軸負方向側の端部で錘82Cに連結され、X軸正方向側の端部で検出梁部53Bに連結されている。連結梁83Cは、135°方向に対して平行であり、X軸正方向側の端部で錘82Cに連結され、X軸負方向側の端部で検出梁部53Cに連結されている。錘82Cは、連結梁81C,83Cに対して放射方向の外側と内側とのそれぞれに配置された一対の補助錘からなり、連結梁81Cと連結梁83Cとの間に連結されている。
内側連結梁部55Dは、平板面を視て、中心基部52の315°方向に配置されており、連結梁81Dと錘82Dと連結梁83Dとを備えている。連結梁81Dは、45°方向に対して平行であり、X軸正方向側の端部で錘82Dに連結され、X軸負方向側の端部で検出梁部53Cに連結されている。連結梁83Dは、45°方向に対して平行であり、X軸負方向側の端部で錘82Dに連結され、X軸正方向側の端部で検出梁部53Dに連結されている。錘82Dは、連結梁81D,83Dに対して放射方向の外側と内側とのそれぞれに配置された一対の補助錘からなり、連結梁81Dと連結梁83Dとの間に連結されている。
図7(B)は、検出梁部53A〜53Dの近傍構造を示すX−Y面平面図である。なお、この図7(B)中では、検出梁部53A〜53Dの図符号を、検出梁部53と変更している。また、外側連結梁部54A〜54Dの図符号を、検出梁部53の左側に位置するものを外側連結梁部54Lに変更し、検出梁部53の右側に位置するものを外側連結梁部54Rに変更している。また、内側連結梁部55A〜55Dの図符号を、検出梁部53の左側に位置するものを内側連結梁部55Lに変更し、検出梁部53の右側に位置するものを内側連結梁部55Rに変更している。
検出梁部53は、中央検出梁61と、左側検出梁62と、右側検出梁63と、基端検出梁64と、結合部65と、を備えている。結合部65は、中央検出梁61と、左側検出梁62と、右側検出梁63と、基端検出梁64とが連結されている。基端検出梁64は、放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で中心基部52に連結され、放射方向の外側の端部で結合部65を介して中央検出梁61と左側検出梁62と右側検出梁63とに連結されている。中央検出梁61は、検出梁部53の放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部65を介して基端検出梁64に連結され、放射方向の外側の端部で外側連結梁部54Lと外側連結梁部54Rとに連結されている。左側検出梁62は、中央検出梁61の左側に隣接して検出梁部53の放射方向に沿って延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部65を介して基端検出梁64に連結され、放射方向の外側の端部で内側連結梁部55Lに連結されている。右側検出梁63は、中央検出梁61の右側に隣接して検出梁部53の放射方向に延伸しており、放射方向の内側の端部で結合部65を介して基端検出梁64に連結され、放射方向の外側の端部で内側連結梁部55Rに連結されている。
以上のような構成の振動体51は、振動モードとして、駆動振動モードと、第1の検出振動モードと、第2の検出振動モードと、第3の検出振動モードと、を有している。
図8は、振動体51の駆動振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。
駆動振動モードは、角速度検出素子50において、後述する駆動手段を用いて励起される。駆動振動モードにおいては、内側連結梁部55A〜55Dは、それぞれ、放射方向の内側と外側とに交互に撓むように、互いに同方向に駆動振動する。即ち、検出梁部53A〜53Dを間に介して隣り合う錘82A〜82D同士が、平板面にて検出梁部53A〜53Dを境に鏡像関係となる方位に変位する。この際、検出梁部53A〜53Dの中央検出梁61における放射方向の内側の端部では、連結されている左側検出梁62と右側検出梁63との連結角度が広がる状態と、狭まる状態とが交互に周期的に繰り返すように変形する。したがって、中央検出梁61の放射方向の内側の端部には、左側検出梁62と右側検出梁63とから互いに反対方向でほぼ同じ大きさの力が対称に加わる。
このため、中央検出梁61の放射方向の内側の端部においては、左側検出梁62から加わる力と、右側検出梁63から加わる力とが吊り合い、中央検出梁61は平板面内で曲がるような変形が発生することがない。これにより、中央検出梁61の放射方向の外側に連結される外側連結梁部54A〜54Dには、駆動振動が伝達されることがない。また、中央検出梁61の放射方向の内側に連結される基端検出梁64にも、駆動振動が伝達されることがない。すなわち、外側連結梁部54A〜54Dと中央検出梁61と基端検出梁64と中心基部52とは静止したままであり、中心基部52から駆動振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部52が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体51に駆動振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度と検出精度とが向上することになる。また、特性変動の発生が抑制されることになる。
また、駆動振動モードでは、内側連結梁部55A〜55Dのみが駆動振動し、外側連結梁部54A〜54Dや検出梁部53A〜53Dの中央検出梁61が静止しているため、外側連結梁部54A〜54Dや検出梁部53A〜53Dの振動を後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく検出振動のみを検出することができる。このことによって、検出感度や検出精度がさらに向上することになる。
図9は、振動体51の平板面に沿う軸回りの角速度を検出するための検出振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図であり、Y軸回りの角速度が作用する場合を示している。なお、ここでは図示していないが、X軸回りの角速度が作用する場合には、図示する状態をZ軸回りに90°回転させた変形態様となる。
第1の検出振動モードは、振動体51の平板面に沿うX軸回りの角速度により励起され、後述する検出手段を用いて振動体11から検出される。また、第2の検出振動モードは、振動体51の平板面に沿うY軸回りの角速度により励起され、後述する検出手段を用いて振動体11から第1の検出振動モードとは分離して検出される。
駆動振動モードで振動する振動体51に、平板面に沿うX軸やY軸回りの角速度が作用することにより、内側連結梁部55A〜55Dに、Z軸に沿ったコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、内側連結梁部55A〜55DがZ軸に沿って変位する。
角速度の作用軸を挟んで一方側に位置する内側連結梁部55A〜55Dと、他方側に位置する内側連結梁部55A〜55Dとは、コリオリ力の作用方向およびZ軸に沿った変位の方向が反対になる。
このように、第1および第2の検出振動モードでの振動は、前述の駆動振動モードのように錘82A〜82Dを鏡像関係となるように変位させるものではない(非鏡像関係である)ので、内側連結梁部55A〜55Dそれぞれに連結されている検出梁部53A〜53Dの左側検出梁62と右側検出梁63とも、連結されている内側連結梁部55A〜55Dと同方向に撓むように検出振動する。即ち、角速度の作用軸を挟んで、一方側に位置する左側検出梁62および右側検出梁63と、他方側に位置する左側検出梁62および右側検出梁63とは、Z軸に沿って反対方向に検出振動する。
すると、同方向に検出振動する左側検出梁62と右側検出梁63とに連結されている中央検出梁61は、左側検出梁62と右側検出梁63との検出振動に対して連成振動し、連結されている左側検出梁62および右側検出梁63とは反対方向に、Z軸に沿って撓むように検出振動するようになる。一方、検出梁部53A〜53Dにおいて、互いに反対方向に検出振動する左側検出梁62と右側検出梁63とに連結されている中央検出梁61は、捩じれるように検出振動するようになる。これにより、内側連結梁部55A〜55Dと外側連結梁部54A〜54Dとは、Z軸に沿って反対方向に検出振動するようになる。
したがって、第1および第2の検出振動モードでは、駆動振動モードで振動する内側連結梁部55A〜55Dだけでなく、駆動振動モードで静止する外側連結梁部54A〜54Dも検出振動する。このため、外側連結梁部54A〜54Dの振動を、後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく、検出振動のみを検出することができる。
また、各検出梁部53A〜53Dでは、外側連結梁部54A〜54Dから伝達される検出振動と、内側連結梁部55A〜55Dから伝達される検出振動とが、逆相で伝達されて打ち消し合う。これにより、結合部65から基端検出梁64を介して中心基部52に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部52から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部52が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体51に検出振動が発生することがなく、特性変動の発生を抑制することができる。
図10は、振動体51の第3の検出振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。
第3の検出振動モードは、角速度検出素子50において、Z軸周りの角速度より励起され、後述する検出手段を用いて振動体51から検出される。
駆動振動モードで振動する振動体51に、平板面に垂直なZ軸回りの角速度が作用することにより、角速度の作用軸に対して直交する軸に沿って駆動振動している内側連結梁部55A〜55Dには、角速度の作用軸および駆動振動方向に対して直交する方向にコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、振動体51には、第3の検出振動モードの振動が励起される。
隣接する内側連結梁部55A〜55D同士では駆動振動方向が90°ずつ、ずれるため、内側連結梁部55A〜55Dは、コリオリの力の作用方向が90°ずつ、ずれ、平板面(X−Y面)においてZ軸右回り方向とZ軸左回り方向とに交互に回転するように、互いに同方向に検出振動する。このように、第3の検出振動モードでの振動は、前述の駆動振動モードのように錘82A〜82Dを鏡像関係となるように変位させるものではない(非鏡像関係である)ので、内側連結梁部55A〜55Dに連結されている検出梁部53A〜53Dの左側検出梁62および右側検出梁63は、放射方向に対する右方向と左方向とに交互に撓むように、内側連結梁部55A〜55Dと同方向に検出振動する。
各検出梁部53A〜53Dの左側検出梁62と右側検出梁63との間には、中央検出梁61が連結されている。したがって、検出梁部53A〜53Dの中央検出梁61は、検出梁部53A〜53Dの左側検出梁62および右側検出梁63の検出振動に対して連成振動し、左側検出梁62および右側検出梁63とは反対方向に検出振動するようになる。これにより、各検出梁部53A〜53Dの中央検出梁61の間に連結されている外側連結梁部54A〜54Dは、各検出梁部53A〜53Dの中央検出梁61と同方向に、検出振動するようになる。
このようにして、第3の検出振動モードでは、外側連結梁部54A〜54Dと内側連結梁部55A〜55Dとが、平板面(X−Y面)において、Z軸右回り方向とZ軸左回り方向とに交互に回転するように、互いに反対方向に検出振動する。したがって、駆動振動モードで振動する内側連結梁部55A〜55Dだけでなく、駆動振動モードで静止する外側連結梁部54A〜54Dも検出振動し、外側連結梁部54A〜54Dの振動を、後述する検出手段で検出することにより、駆動振動を検出することなく、検出振動のみを検出することができる。
また、各検出梁部53A〜53Dでは、外側連結梁部54A〜54Dから伝達される検出振動と、内側連結梁部55A〜55Dから伝達される検出振動とが、逆相で伝達されて打ち消し合う。これにより、結合部65から中心基部52に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部52から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部52が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体51に第3の検出振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度がさらに向上し、また、特性変動の発生が抑制される。
以上のように、振動体51の有する駆動振動モードと、第1の検出振動モードと、第2の検出振動モードと、第3の検出振動モードとは、それぞれ、中心基部52に対する振動の伝達が閉じており、中心基部52からの振動エネルギーの漏れが無く、また、中心基部52が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動することがあっても、その変形や振動による影響で振動体51に各振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度が大幅に向上したものになる。また、支持基板(外部構造体)の応力変化や温度変化があっても、特性変動の発生が抑制される。
次に、第2の実施形態に係る角速度検出素子50において、振動体51に駆動手段および検出手段として圧電素子を設けた構成について説明する。なお、駆動手段および検出手段としては、圧電素子の他、静電力や静電容量などを用いてもよい。
図11は角速度検出素子50のX−Y面平面図である。
角速度検出素子50は、検出用圧電素子PA1,PA2,PA3,PB1,PB2,PB3,PC1,PC2,PC3,PD1,PD2,PD3と、駆動用圧電素子P5,P6と、を備えている。
より具体的には、駆動用圧電素子P5は、内側連結梁部55Aにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側に、中央近傍では放射方向の内側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、内側連結梁部55Aにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側に、中央近傍では放射方向の外側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側に配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、内側連結梁部55Bにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側に、中央近傍では放射方向の内側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側に、配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、内側連結梁部55Bにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側に、中央近傍では放射方向の外側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側に配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、内側連結梁部55Cにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側に、中央近傍では放射方向の内側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側に配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、内側連結梁部55Cにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側に、中央近傍では放射方向の外側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側に配置されている。
また、駆動用圧電素子P5は、内側連結梁部55Dにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の外側に、中央近傍では放射方向の内側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の外側に配置されている。一方、駆動用圧電素子P6は、内側連結梁部55Dにおいて、X軸負方向側の端部近傍では放射方向の内側に、中央近傍では放射方向の外側に、X軸正方向側の端部近傍では放射方向の内側に配置されている。
駆動用圧電素子P5と、駆動用圧電素子P6とには、逆位相に設定された交流電圧が印加される。これにより、振動体51には、図8で示した駆動振動モードの振動が発生することになる。
なお、ここで示す駆動用圧電素子P5、P6の配置は、あくまで一例であり、図8で示した駆動振動モードの振動を発生させることができるならば、駆動用圧電素子P5、P6の配置はどのようであってもよい。また、ここでは、モニタ用圧電素子や、ダミー用圧電素子は設けていないが、駆動用圧電素子P5,P6のいずれかを、モニタ用圧電素子や、ダミー用圧電素子に替えても良い。
検出用圧電素子PA1,PA2,PA3,PB1,PB2,PB3,PC1,PC2,PC3,PD1,PD2,PD3は、検出梁部53A〜53Dと外側連結梁部54A〜54Dとに設けられており、図示していない配線電極およびランド電極を介して検出回路(差動増幅回路)に接続されている。
検出用圧電素子PA1と、検出用圧電素子PC1は、X軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PA1は、概略T字状であり、検出梁部53Dと外側連結梁部54Dと外側連結梁部54Aとにかけて設けられている。検出用圧電素子PA1は、検出梁部53Dにおいて中央検出梁61上で放射方向に延伸しており、外側連結梁部54Dと外側連結梁部54AとにかけてX軸に対して平行に延伸している。検出用圧電素子PC1は、概略T字状であり、検出梁部53Bと外側連結梁部54Bと外側連結梁部54Cとにかけて設けられている。検出用圧電素子PC1は、検出梁部53Bにおいて中央検出梁61上で放射方向に延伸しており、外側連結梁部54Bと外側連結梁部54CとにかけてX軸に対して平行に延伸している。
したがって、X軸回りに作用する角速度により生じる第1の検出振動モードでは、外側連結梁部54Dと外側連結梁部54AとがZ軸正方向に変位し、外側連結梁部54Bと外側連結梁部54CとがZ軸負方向に変位する際に、検出用圧電素子PA1が縮み、検出用圧電素子PC1が伸びる。逆に、外側連結梁部54Dと外側連結梁部54AとがZ軸負方向に変位し、外側連結梁部54Bと外側連結梁部54CとがZ軸正方向に変位する際に、検出用圧電素子PA1が伸び、検出用圧電素子PC1が縮む。これにより、検出用圧電素子PA1と、検出用圧電素子PC1とに逆極性の電圧が発生する。
なお、Y軸回りに作用する角速度により生じる第2の検出振動モードでは、検出梁部53D,53Bが捩じれるように変形するのみであり、検出用圧電素子PA1,PC1に電圧の変化は発生しない。また、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA1,PC1に延びる領域と縮む領域とができ、検出用圧電素子PA1,PC1に電圧の変化は発生しない。
したがって、検出用圧電素子PA1の電圧と、検出用圧電素子PC1の電圧と、を差動増幅することで、Y軸回りの角速度や、Z軸回りの角速度を検出することなく、X軸回りの角速度を検出することができる。
検出用圧電素子PB1と、検出用圧電素子PD1は、Y軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PB1は、概略T字状であり、検出梁部53Aと外側連結梁部54Aと外側連結梁部54Bとにかけて設けられている。検出用圧電素子PB1は、検出梁部53Aにおいて中央検出梁61上で放射方向に延伸しており、外側連結梁部54Aと外側連結梁部54BとにかけてY軸に対して平行に延伸している。検出用圧電素子PD1は、概略T字状であり、検出梁部53Cと外側連結梁部54Cと外側連結梁部54Dとにかけて設けられている。検出用圧電素子PD1は、検出梁部53Cにおいて中央検出梁61上で放射方向に延伸しており、外側連結梁部54Cと外側連結梁部54DとにかけてY軸に対して平行に延伸している。
したがって、Y軸回りに作用する角速度により生じる第2の検出振動モードでは、外側連結梁部54Aと外側連結梁部54BとがZ軸正方向に変位し、外側連結梁部54Cと外側連結梁部54DとがZ軸負方向に変位する際に、検出用圧電素子PB1が縮み、検出用圧電素子PD1が伸びる。逆に、外側連結梁部54Aと外側連結梁部54BとがZ軸負方向に変位し、外側連結梁部54Cと外側連結梁部54DとがZ軸正方向に変位する際に、検出用圧電素子PB1が伸び、検出用圧電素子PD1が縮む。したがって、検出用圧電素子PB1と、検出用圧電素子PD1とに逆極性の電圧が発生する。
なお、X軸回りに作用する角速度により生じる第1の検出振動モードでは、検出梁部53A,53Cが捩じれるように変形するのみであり、検出用圧電素子PD1,PB1に電圧の変化は発生しない。また、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PB1,PD1に延びる領域と縮む領域とができ、検出用圧電素子PB1,PD1に電圧の変化は発生しない。
したがって、検出用圧電素子PB1の電圧と、検出用圧電素子PD1の電圧と、を差動増幅することで、X軸回りの角速度や、Z軸回りの角速度を検出することなく、Y軸回りの角速度を検出することができる。
検出用圧電素子PA2,PB2,PC2,PD2と、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3は、Z軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。
検出用圧電素子PA2は、概略U字状であり、検出梁部53Dの左側検出梁62から中央検出梁61に掛けて配置されており、左側検出梁62と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Dの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PA3は、概略U字状であり、検出梁部53Dの右側検出梁63から中央検出梁61に掛けて配置されており、右側検出梁63と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Dの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PB2は、概略U字状であり、検出梁部53Aの左側検出梁62から中央検出梁61に掛けて配置されており、左側検出梁62と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Aの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PB3は、概略U字状であり、検出梁部53Aの右側検出梁63から中央検出梁61に掛けて配置されており、右側検出梁63と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Aの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PC2は、概略U字状であり、検出梁部53Bの左側検出梁62から中央検出梁61に掛けて配置されており、左側検出梁62と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Bの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PC3は、概略U字状であり、検出梁部53Bの右側検出梁63から中央検出梁61に掛けて配置されており、右側検出梁63と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Bの放射方向に延伸している。
検出用圧電素子PD2は、概略U字状であり、検出梁部53Cの左側検出梁62から中央検出梁61に掛けて配置されており、左側検出梁62と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Cの放射方向に延伸している。検出用圧電素子PD3は、概略U字状であり、検出梁部53Cの右側検出梁63から中央検出梁61に掛けて配置されており、右側検出梁63と中央検出梁61とにおいて検出梁部53Cの放射方向に延伸している。
したがって、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PA2,PB2,PC2,PD2が伸びる際に検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3が縮み、検出用圧電素子PA2,PB2,PC2,PD2が縮む際に検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3が伸び、検出用圧電素子PA2,PB2,PC2,PD2と検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3とに逆極性の電圧が発生する。
一方、第1の検出振動モードや第2の検出振動モードでは、角速度の作用軸を挟む一方の領域と、他方の領域とで、それぞれに設けられている検出用圧電素子ごとに逆極性の電圧が発生する。したがって、検出用圧電素子PA2,PB2,PC2,PD2を接続した電極の電圧と、検出用圧電素子PA3,PB3,PC3,PD3を接続した電極とで、それぞれの電圧を差動増幅すると、X軸回りの角速度や、Y軸回りの角速度を検出することなく、Z軸回りの角速度を検出することができる。
以上に説明したように、本発明の第2の実施形態に係る角速度検出素子50は構成されており、直交座標系の3軸回りの角速度を、それぞれ分離して検出することが可能になっている。そして、振動体51の駆動振動を検出することなく、振動体51の検出振動を検出することができ、不要な検出信号が発生することを防ぐことができる。また、振動体51の駆動振動や検出振動が、外側連結梁部54A〜54Dや、内側連結梁部55A〜55D、検出梁部53A〜53Dなどで閉じており、中心基部52を介して支持基板に漏れることがない。したがって、駆動振動や検出振動の振動効率が高く、高い検出感度や検出精度を実現できる。また、支持基板に作用する応力や振動などの影響が、駆動振動や検出振動に伝わらず、このことによっても、高い検出感度や検出精度を実現でき、また、特性変動の少ない角速度検出素子50を構成することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出素子について説明する。第3の実施形態に係る角速度検出素子は、振動体において、内側連結梁部を駆動振動および検出振動させ、外側連結梁部には駆動振動も検出振動も生じないように構成する。なお、振動体において、内側連結梁部ではなく、外側連結梁部のみを駆動振動および検出振動させ、内側連結梁部には駆動振動も検出振動も生じないように構成してもよい。
図12(A)は、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出素子100を構成する振動体101を示すX−Y面平面図である。
振動体101は、図示していない支持基板によって支持されている。振動体101は、X軸およびY軸に沿う平板面をZ軸正方向側とZ軸負方向側とに有している。振動体101は、平板面を視て、4回対称な回転対称形である。振動体101は、中心基部102と、検出梁部103A,103B,103C,103Dと、外側連結梁部104A,104B,104C,104Dと、内側連結梁部105A,105B,105C,105Dと、を備えている。
中心基部102と、検出梁部103A,103B,103C,103Dと、外側連結梁部104A,104B,104C,104Dとは、前述の第2の実施形態に係る構成とほとんど同じ構成であり、内側連結梁部105A,105B,105C,105Dが、前述の第2の実施形態に係る構成と主として相違している。
外側連結梁部104Aは、連結梁121Aと錘122Aと連結梁123Aとを備えている。外側連結梁部104Bは、連結梁121Bと錘122Bと連結梁123Bとを備えている。外側連結梁部104Cは、連結梁121Cと錘122Cと連結梁123Cとを備えている。外側連結梁部104Dは、連結梁121Dと錘122Dと連結梁123Dとを備えている。
図12(B)は、検出梁部103A〜103Dの近傍構造を示すX−Y面平面図である。なお、この図12(B)中では、検出梁部103A〜103Dの図符号を、検出梁部103と変更している。また、外側連結梁部104A〜104Dの図符号を、検出梁部103の左側に位置するものを外側連結梁部104Lに変更し、検出梁部103の右側に位置するものを外側連結梁部104Rに変更している。また、内側連結梁部105A〜105Dの図符号を、検出梁部103の左側に位置するものを内側連結梁部105Lに変更し、検出梁部103の右側に位置するものを内側連結梁部105Rに変更している。検出梁部103は、中央検出梁111と、左側検出梁112と、右側検出梁113と、基端検出梁114と、結合部115と、を備えている。
内側連結梁部105Aは、平板面を視て、中心基部102の45°方向に配置されており、連結梁131A1と連結梁131A2と錘132Aと連結梁133A1と連結梁133A2とを備えている。連結梁131A1は、X軸負方向側の端部が検出梁部103Dに直交して連結され、中央が屈曲し、X軸正方向側の端部が連結梁131A2に直交して連結されている。連結梁131A2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁131A1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Aに連結されている。連結梁133A1は、Y軸負方向側の端部が検出梁部103Aに直交して連結され、中央が屈曲し、Y軸正方向側の端部が連結梁133A2に直交して連結されている。連結梁133A2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁133A1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Aに連結されている。錘132Aは、連結梁131A2と連結梁133A2との間に連結されている。
内側連結梁部105Bは、平板面を視て、中心基部102の135°方向に配置されており、連結梁131B1と連結梁131B2と錘132Bと連結梁133B1と連結梁133B2とを備えている。連結梁131B1は、Y軸正方向側の端部が検出梁部103Aに直交して連結され、中央が屈曲し、Y軸負方向側の端部が連結梁131B2に直交して連結されている。連結梁131B2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁131B1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Bに連結されている。連結梁133B1は、X軸負方向側の端部が検出梁部103Bに直交して連結され、中央が屈曲し、X軸正方向側の端部が連結梁133B2に直交して連結されている。連結梁133B2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁133B1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Bに連結されている。錘132Bは、連結梁131B2と連結梁133B2との間に連結されている。
内側連結梁部105Cは、平板面を視て、中心基部102の225°方向に配置されており、連結梁131C1と連結梁131C2と錘132Cと連結梁133C1と連結梁133C2とを備えている。連結梁131C1は、X軸正方向側の端部が検出梁部103Bに直交して連結され、中央が屈曲し、X軸正方向側の端部が連結梁131C2に直交して連結されている。連結梁131C2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁131C1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Cに連結されている。連結梁133C1は、Y軸正方向側の端部が検出梁部103Cに直交して連結され、中央が屈曲し、Y軸負方向側の端部が連結梁133C2に直交して連結されている。連結梁133C2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁133C1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Cに連結されている。錘132Cは、連結梁131C2と連結梁133C2との間に連結されている。
内側連結梁部105Dは、平板面を視て、中心基部102の315°方向に配置されており、連結梁131D1と連結梁131D2と錘132Dと連結梁133D1と連結梁133D2とを備えている。連結梁131D1は、Y軸負方向側の端部が検出梁部103Cに直交して連結され、中央が屈曲し、Y軸正方向側の端部が連結梁131D2に直交して連結されている。連結梁131D2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁131D1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Dに連結されている。連結梁133D1は、X軸正方向側の端部が検出梁部103Dに直交して連結され、中央が屈曲し、X軸負方向側の端部が連結梁133D2に直交して連結されている。連結梁133D2は、放射方向に延伸しており、放射方向外側の端部で連結梁133D1に連結され、放射方向内側の端部で錘132Dに連結されている。錘132Dは、連結梁131D2と連結梁133D2との間に連結されている。
以上のような構成の振動体101も、振動モードとして、駆動振動モードと、第1の検出振動モードと、第2の検出振動モードと、第3の検出振動モードと、を有している。
図13は、振動体101の駆動振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図である。
駆動振動モードは、角速度検出素子100において、後述する駆動手段を用いて励起される。駆動振動モードにおいては、内側連結梁部105A〜105Dは、それぞれ、平板面に対して垂直な軸周り(Z軸回り)に、左回り方向と右回り方向とに交互に回転するように、駆動振動する。その際、隣接する内側連結梁部105A〜105Dは、互いに逆方向に回転する。すると、検出梁部103A〜103Dの中央検出梁111における放射方向の内側の端部では、連結されている左側検出梁112と右側検出梁113との連結角度が広がる状態と、狭まる状態とが交互に周期的に繰り返すように変形する。したがって、中央検出梁111の放射方向の内側の端部には、左側検出梁112と右側検出梁113とから互いに反対方向でほぼ同じ大きさの力が対称に加わる。
このため、中央検出梁111の放射方向の内側の端部においては、左側検出梁112から加わる力と、右側検出梁113から加わる力とが吊り合い、中央検出梁111は平板面内で曲がるような変形が発生することがない。これにより、中央検出梁111の放射方向の外側に連結される外側連結梁部104A〜104Dには、駆動振動が伝達されることがない。また、中央検出梁111の放射方向の内側に連結される基端検出梁および中心基部102にも、駆動振動が伝達されることがなく、中心基部102から駆動振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部102が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体101に駆動振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度と検出精度とが向上することになる。また、特性変動の発生が抑制されることになる。
次に、振動体101の検出振動モードについて説明する。振動体101は、第1の検出振動モードと第2の検出振動モードと第3の検出振動モードとを有している。第1の検出振動モードは、平板面に沿うY軸回りの角速度を検出するための振動モードであり、第2の実施形態において図9で示した第1の検出振動モードと同様のZ軸に沿った変位を伴う振動態様を呈するものである。また、第2の検出振動モードは、平板面に沿うX軸回りの角速度を検出するための振動モードであり、第2の実施形態において説明した第2の検出振動モードと同様のZ軸に沿った変位を伴う振動態様を呈するものである。一方、第3の検出振動モードは、平板面に垂直なZ軸回りの角速度を検出するための振動モードであるが、その振動態様は、第2の実施形態において説明した第3の検出振動モードとは、大きく相違している。
図14(A)は、振動体101の第3の検出振動モードにおける変形態様を示すX−Y面平面図であり、図14(B)は、振動体101の一部を拡大して示す斜視図である。
第3の検出振動モードは、角速度検出素子100において、Z軸周りの角速度より励起され、後述する検出手段を用いて振動体101から検出される。駆動振動モードで振動する振動体101に、平板面に垂直なZ軸回りの角速度が作用することにより、Z軸回りに駆動振動している内側連結梁部105A〜105Dには、角速度の作用軸および駆動振動方向に対して直交する方向(放射方向)に沿ってコリオリ力が発生する。このコリオリ力によって、振動体101には、第3の検出振動モードの振動が励起される。
隣接する内側連結梁部105A〜105Dの錘132A〜132D同士は駆動振動によりZ軸周りに反対の方向に回転しているため、隣接する132A〜132Dは、コリオリの力の作用で、放射方向に沿って互いに反対方向に変位する。即ち、錘132A,132Cが放射方向内側に変位する際には、錘132B,132Dが放射方向外側に変位し、錘132A,132Cが放射方向外側に変位する際には、錘132B,132Dが放射方向内側に変位する。
すると、錘132A〜132Dに連結されている連結梁131A2〜131D2と、連結梁133A2〜133D2とは、互いの間が開閉するように撓む。より具体的には、錘132A〜132Dが放射方向の外側に変位する際に、連結梁131A2〜131D2と、連結梁133A2〜133D2とは、互いの間が開するように撓み、錘132A〜132Dが放射方向の内側に変位する際に、連結梁131A2〜131D2と、連結梁133A2〜133D2とは、互いの間が閉するように撓む。
また、連結梁131A2〜131D2,133A2〜133D2が連結されている連結梁131A1〜131D1,133A1〜133D1は、連結梁131A2〜131D2,133A2〜133D2との連結部が放射方向の内側および外側に変位するように撓む。
そして、これらの連結梁131A2〜131D2,133A2〜133D2と、連結梁131A1〜131D1,133A1〜133D1との撓みによって、錘132A〜132Dの振動が吸収され、錘132A〜132Dの検出振動が内側連結梁部105A〜105Dに閉じ込められる。すなわち、錘132A〜132Dの検出振動が、検出梁部103A〜103Dを介して中心基部102や外側連結梁部104A〜104Dに伝達されることが無くなる。
これにより、結合部115から中心基部102に伝達される検出振動が大幅に低減され、中心基部102から検出振動のエネルギーが漏れることが無い。また、中心基部102が固定されている支持基板(外部構造体)が応力を受けて変形や振動しても、その変形や振動による影響で振動体101に第3の検出振動モードの振動が発生することがない。したがって、検出感度や検出精度がさらに向上し、また、特性変動の発生が抑制される。 このようにして、第3の検出振動モードでは、内側連結梁部105A〜105Dのみが、平板面(X−Y面)において検出振動することになり、内側連結梁部105A〜105Dの振動を、後述する検出手段で検出することにより、検出振動を検出することができる。
次に、第3の実施形態に係る角速度検出素子100において、振動体101に駆動手段および検出手段として圧電素子を設けた構成について説明する。なお、駆動手段および検出手段としては、圧電素子の他、静電力や静電容量などを用いてもよい。
図15は角速度検出素子100のX−Y面平面図である。
角速度検出素子100は、検出用圧電素子PX+,PX−,PY+,PY−,PZ+,PZ−と、駆動用圧電素子PD+,PD−と、モニタ用圧電素子PMと、を備えている。
より具体的には、検出梁部103A〜103Dの左側検出梁112と右側検出梁113とのそれぞれには、一組みづつ、駆動用圧電素子PD+と駆動用圧電素子PD−とが設けられている。駆動用圧電素子PD+と駆動用圧電素子PD−とは、左側検出梁112および右側検出梁113において、放射方向に延伸して並行している。検出梁部103A,103Cにおいては、左側検出梁112および右側検出梁113とが並ぶ方向の内側に駆動用圧電素子PD−が配置され、外側に駆動用圧電素子PD+が配置されている。検出梁部103B,103Dにおいては、左側検出梁112および右側検出梁113とが並ぶ方向の内側に駆動用圧電素子PD+が配置され、外側に駆動用圧電素子PD−が配置されている。
駆動用圧電素子PD+と駆動用圧電素子PD−とには、逆位相に設定された交流電圧が印加される。これにより、振動体101には、図13で示した駆動振動モードの振動が発生することになる。
なお、ここで示す駆動用圧電素子PD+、PD−の配置は、あくまで一例であり、図13で示した駆動振動モードの振動を発生させることができるならば、駆動用圧電素子PD+、PD−の配置はどのようであってもよい。
検出用圧電素子PX+,PX−,PY+,PY−,PZ+,PZ−は、検出梁部103A〜103Dと内側連結梁部105A〜105Dとに設けられており、図示していない配線電極およびランド電極を介して検出回路(差動増幅回路)に接続されている。
検出用圧電素子PX+と、検出用圧電素子PX−は、X軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PX+は、検出梁部103Dの中央検出梁111に設けられている。検出用圧電素子PX−は、検出梁部103Bの中央検出梁111に設けられている。
検出用圧電素子PY+と、検出用圧電素子PY−は、Y軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PY+は、検出梁部103Aの中央検出梁111に設けられている。検出用圧電素子PY−は、検出梁部103Cの中央検出梁111に設けられている。
検出用圧電素子PZ+と、検出用圧電素子PZ−は、Z軸回りに作用する角速度を検出するためのものである。検出用圧電素子PZ+は、内側連結梁部105Aの連結梁131A2から連結梁133A2に掛けて、また、内側連結梁部105Cの連結梁131C2から連結梁133C2に掛けて、設けられている。検出用圧電素子PZ−は、内側連結梁部105Bの連結梁131B2から連結梁133B2に掛けて、また、内側連結梁部105Dの連結梁131D2から連結梁133D2に掛けて、設けられている。
X軸回りに作用する角速度により生じる第1の検出振動モードでは、外側連結梁部104Dと外側連結梁部104AとがZ軸正方向に変位し、外側連結梁部104Bと外側連結梁部104CとがZ軸負方向に変位する際に、検出用圧電素子PX+が縮み、検出用圧電素子PX−が伸びる。逆に、外側連結梁部104Dと外側連結梁部104AとがZ軸負方向に変位し、外側連結梁部104Bと外側連結梁部104CとがZ軸正方向に変位する際に、検出用圧電素子PX+が伸び、検出用圧電素子PX−が縮む。これにより、検出用圧電素子PX+と、検出用圧電素子PX−とに逆極性の電圧が発生する。
なお、Y軸回りに作用する角速度により生じる第2の検出振動モードでは、検出梁部103D,103Bは捩じれるように変形するのみであり、検出用圧電素子PX+,PX−に電圧の変化は発生しない。また、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PX+,PX−に延びる領域と縮む領域とができ、検出用圧電素子PX+,PX−に電圧の変化は発生しない。
したがって、検出用圧電素子PX+の電圧と、検出用圧電素子PX−の電圧と、を差動増幅することで、Y軸回りの角速度や、Z軸回りの角速度を検出することなく、X軸回りの角速度を検出することができる。
また、Y軸回りに作用する角速度により生じる第2の検出振動モードでは、外側連結梁部104Aと外側連結梁部104BとがZ軸正方向に変位し、外側連結梁部104Cと外側連結梁部104DとがZ軸負方向に変位する際に、検出用圧電素子PY+が縮み、検出用圧電素子PY−が伸びる。逆に、外側連結梁部104Aと外側連結梁部104BとがZ軸負方向に変位し、外側連結梁部104Cと外側連結梁部104DとがZ軸正方向に変位する際に、検出用圧電素子PY+が伸び、検出用圧電素子PY−が縮む。したがって、検出用圧電素子PY+と、検出用圧電素子PY−とに逆極性の電圧が発生する。
なお、X軸回りに作用する角速度により生じる第1の検出振動モードでは、検出梁部103A,103Cが捩じれるように変形するのみであり、検出用圧電素子PY+,PY−に電圧の変化は発生しない。また、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PY+,PY−に延びる領域と縮む領域とができ、検出用圧電素子PY+,PY−に電圧の変化は発生しない。
したがって、検出用圧電素子PY+の電圧と、検出用圧電素子PY−の電圧と、を差動増幅することで、X軸回りの角速度や、Z軸回りの角速度を検出することなく、Y軸回りの角速度を検出することができる。
また、Z軸回りに作用する角速度により生じる第3の検出振動モードでは、検出用圧電素子PZ+が伸びる際に検出用圧電素子PZ−が縮み、検出用圧電素子PZ+が縮む際に検出用圧電素子PZ−が伸び、検出用圧電素子PZ+と検出用圧電素子PZ−とに逆極性の電圧が発生する。
一方、第1の検出振動モードや第2の検出振動モードでは、各々2つの検出用圧電素子PZ+,PZ−のうち、角速度の作用軸を挟む一方の領域と、他方の領域とで、それぞれに設けられている検出用圧電素子ごとに逆極性の電圧が発生する。したがって、検出用圧電素子PZ+同士を接続した電極の電圧と、検出用圧電素子PZ−同士を接続した電極とで、それぞれの電圧を差動増幅すると、X軸回りの角速度や、Y軸回りの角速度を検出することなく、Z軸回りの角速度を検出することができる。
以上に説明したように、本発明の第3の実施形態に係る角速度検出素子100は構成されており、直交座標系の3軸回りの角速度を、それぞれ分離して検出することが可能になっている。そして、X軸およびY軸周りの角速度については、振動体101の駆動振動を検出することなく、振動体101の検出振動を検出することができ、不要な検出信号が発生することを防ぐことができる。また、振動体101の駆動振動や検出振動が、外側連結梁部104A〜104Dや、内側連結梁部105A〜105D、検出梁部103A〜103Dなどで閉じており、中心基部102を介して支持基板に漏れることがない。したがって、駆動振動や検出振動の振動効率が高く、高い検出感度や検出精度を実現できる。また、支持基板に作用する応力や振動などの影響が、駆動振動や検出振動に伝わらず、このことによっても、高い検出感度や検出精度を実現でき、また、特性変動の少ない角速度検出素子100を構成することができる。
10,50,100…角速度検出素子
11,51,101…振動体
12,52,102…中心基部
13,13A,13B,13C,13D,53,53A,53B,53C,53D,103A,103B,103C,103D…検出梁部
14A,14B,14C,14D,14L,14R,54A,54B,54C,54D,54L,54R,104A,104B,104C,104D,104L,104R…外側連結梁部
15A,15B,15C,15D,15L,15R,55A,55B,55C,55D,55L,55R,105A,105B,105C,105D,105L,105R…内側連結梁部
21,61,111…中央検出梁
22,62,112…左側検出梁(第1方向側検出梁)
23,63,113…右側検出梁(第2方向側検出梁)
24,64,114…基端検出梁
25,65,115…結合部
31A,31B,31C,31D,33A,33B,33C,33D,71A,71B,71C,71D,73A,73B,73C,73D,81A,81B,81C,81D,131A1,131A2,133A1,133A2,131B1,131B2,133B1,133B2,131C1,131C2,133C1,133C2,131D1,131D2,133D1,133D2…連結梁
32A,32B,32C,32D,72A,72B,72C,72D,82A,82B,82C,82D,132A,132B,132C,132D…錘
PA1,PA2,PA3,PA4,PB1,PB2,PB3,PB4,PC1,PC2,PC3,PC4,PD1,PD2,PD3,PD4,PX+,PX−,PY+,PY−,PZ+,PZ−…検出用圧電素子
P5,P6,PD+,PD−…駆動用圧電素子
P7…モニタ用圧電素子
P8…ダミー用圧電素子
11,51,101…振動体
12,52,102…中心基部
13,13A,13B,13C,13D,53,53A,53B,53C,53D,103A,103B,103C,103D…検出梁部
14A,14B,14C,14D,14L,14R,54A,54B,54C,54D,54L,54R,104A,104B,104C,104D,104L,104R…外側連結梁部
15A,15B,15C,15D,15L,15R,55A,55B,55C,55D,55L,55R,105A,105B,105C,105D,105L,105R…内側連結梁部
21,61,111…中央検出梁
22,62,112…左側検出梁(第1方向側検出梁)
23,63,113…右側検出梁(第2方向側検出梁)
24,64,114…基端検出梁
25,65,115…結合部
31A,31B,31C,31D,33A,33B,33C,33D,71A,71B,71C,71D,73A,73B,73C,73D,81A,81B,81C,81D,131A1,131A2,133A1,133A2,131B1,131B2,133B1,133B2,131C1,131C2,133C1,133C2,131D1,131D2,133D1,133D2…連結梁
32A,32B,32C,32D,72A,72B,72C,72D,82A,82B,82C,82D,132A,132B,132C,132D…錘
PA1,PA2,PA3,PA4,PB1,PB2,PB3,PB4,PC1,PC2,PC3,PC4,PD1,PD2,PD3,PD4,PX+,PX−,PY+,PY−,PZ+,PZ−…検出用圧電素子
P5,P6,PD+,PD−…駆動用圧電素子
P7…モニタ用圧電素子
P8…ダミー用圧電素子
Claims (11)
- 平板面に沿って駆動振動する振動体にコリオリ力の作用で生じる検出振動に基づいて角速度を検出する角速度検出素子であって、
前記振動体は、
前記平板面の中心で固定されている中心基部と、
前記平板面にて等角度間隔で前記中心基部から放射方向に延伸している4つの検出梁部と、
隣接する前記4つの検出梁部の間に連結されており、錘が付設されている、4つの内側連結梁部と、
隣接する前記4つの検出梁部の間に連結されており、錘が付設され、前記内側連結梁部よりも放射方向の外側に配置されている、4つの外側連結梁部と、を備え、
前記4つの検出梁部の各々は、
放射方向の内側の端部で前記中心基部に連結されている基端検出梁と、
放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、前記平板面にて放射方向に対して直交する第1方向側に隣接する前記外側連結梁部と第1方向とは反対方向である第2方向側に隣接する前記外側連結梁部とに、放射方向の外側の端部で連結されている、中央検出梁と、
放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、放射方向の外側の端部で第1方向側に隣接する前記内側連結梁部に連結されている第1方向側検出梁と、
放射方向の内側の端部で前記基端検出梁に連結されており、放射方向の内側の端部で第2方向側に隣接する前記内側連結梁部に連結されている第2方向側検出梁と、を備え、
前記振動体の駆動振動にて、前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、前記検出梁部を間に介して隣り合う錘同士が、前記平板面にて前記検出梁部を境に鏡像関係となる方位に変位し、前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの他方は静止する、
角速度検出素子。 - 駆動振動する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、各錘が放射方向に沿って同位相で変位する、請求項1に記載の角速度検出素子。
- 駆動振動にて静止する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの他方の検出振動に基づいて、前記振動体の検出振動を検出する、請求項2に記載の角速度検出素子。
- 前記外側連結梁部と前記内側連結梁部とが、互いに反対方向に前記平板面に垂直な方向に沿って変位するような、前記振動体の検出振動を検出する、請求項3に記載の角速度検出素子。
- 前記外側連結梁部と前記内側連結梁部とが、互いに反対方向に前記平板面に垂直な軸回りに回転するような、前記振動体の検出振動を検出する、請求項3または4に記載の角速度検出素子。
- 駆動振動する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、前記検出梁部を間に介して隣り合う錘同士が、前記平板面に垂直な軸回りに互いに反対方向に回転する、請求項1に記載の角速度検出素子。
- 駆動振動する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの一方は、前記平板面にて放射方向に対して交差する方向に延伸して前記検出梁部に連結される第1の連結梁と、前記平板面にて放射方向に延伸して前記第1の連結梁に連結される第2の連結梁と、前記第2の連結梁に連結される錘と、を備え、
駆動振動にて静止する前記4つの外側連結梁部と前記4つの内側連結梁部とのうちの他方は、検出振動にて静止する、請求項6に記載の角速度検出素子。 - 前記振動体を駆動振動させる駆動用圧電素子と、前記振動体の検出振動を検出する検出用圧電素子と、を備える、請求項1〜7のいずれかに記載の角速度検出素子。
- 前記駆動用圧電素子の駆動電圧を制御するために、前記振動体の駆動振動を検出するモニタ用圧電素子を備える、請求項8に記載の角速度検出素子。
- 前記振動体は単一の基材から構成されている、請求項1〜9のいずれかに記載の角速度検出素子。
- 前記基材は半導体ウェハからなる、請求項10に記載の角速度検出素子。
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