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JP5947633B2 - 信号伝達回路、集積回路およびそれを含む電気機器 - Google Patents
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JP5947633B2 - 信号伝達回路、集積回路およびそれを含む電気機器 - Google Patents

信号伝達回路、集積回路およびそれを含む電気機器 Download PDF

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Description

本発明は、信号伝達回路、集積回路およびそれを含む電気機器に関し、より特定的には、伝達速度の異なる複数の信号についての信号伝達技術に関する。
電気信号を電気的に絶縁しながら伝達する場合に、伝達すべき信号に基づいて生成されたパルス信号を、パルストランスやフォトカプラなどを用いて伝達する手法が知られている。
特開2010−10762号公報(特許文献1)は、パワー半導体の駆動用回路装置に用いられる信号伝達回路装置について、パルストランスを用いて制御入力信号を伝達するとともに、伝達された信号が制御入力信号を忠実に復元しているか否かを検出、監視する自己診断機能を備える構成を開示する。
特開2010−10762号公報
上述のようにパルストランスやフォトカプラのような絶縁素子を用いて単一のデジタル信号を伝達する手法としては、所定周期の発振パルスを用いて1つの絶縁素子で伝達する手法、および、伝達すべき信号の立上がりおよび立下りに基づいたパルスを2つの絶縁素子で伝達する手法がある。
伝達速度の異なる2つの信号を伝達する場合、上記のような単一の信号を伝達する構成を組合せて使用することが考えられる。しかしながら、複数の信号伝達回路の単純な組み合わせで実現すると、構成要素の数が多くなり、小型化の制約となったりコストが増加したりする場合がある。あるいは、伝達速度の速い信号を伝達する場合に、発振パルスを用いる信号伝達回路を用いると、発振周期に起因する伝達遅れを防止するために発振周期を短く、すなわち高周波化することが必要となる。そうすると、発振回路の電力増加となって、回路全体の効率が低下するおそれがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、比較的シンプルな回路を用いて、異なる伝達速度を有する複数の信号を、電気的に絶縁しながら伝達することのできる信号伝達回路を提供することである。
本発明による信号伝達回路は、パルス生成部と、第1および第2の伝達部と、第1および第2の出力部を備え、第1および第2の入力信号を伝達する。パルス生成部は、第1および第2の入力信号の論理状態に応じて、第1および第2のパルス信号を生成する。第1および第2の伝達部は、パルス生成部からの第1および第2のパルス信号をそれぞれ電気的に絶縁しながら伝達する。第1の出力部は、第1の伝達部によって伝達された第1のパルス信号および第2の伝達部によって伝達された第2のパルス信号の変化に基づいて、第1の入力信号を表わす第1の出力信号を生成して出力する。第2の出力部は、伝達された第1のパルス信号および伝達された第2のパルス信号の発振状態に基づいて、第2の入力信号を表わす第2の出力信号を生成して出力する。
好ましくは、第1の出力部は、伝達された第1のパルス信号の立ち上がりに従って第1の出力信号を論理ハイに設定し、伝達された第2のパルス信号の立ち上がりに従って第1の出力信号を論理ローに設定する。
好ましくは、第2の出力部は、伝達された第1のパルス信号または伝達された第2のパルス信号のいずれかが発振状態である場合に第2の出力信号を論理ハイに設定し、伝達された第1のパルス信号および伝達された第2のパルス信号の双方が非発振状態である場合に第2の出力信号を論理ローに設定する。
好ましくは、パルス生成部は、第1の入力信号が論理ハイであり、かつ、第2の入力信号が論理ハイである場合は、所定周期の発振パルス列を有する第1のパルス信号を第1の伝達部に出力する。
好ましくは、パルス生成部は、第1の入力信号が論理ローであり、かつ、第2の入力信号が論理ハイである場合は、所定周期の発振パルス列を有する第2のパルス信号を第2の伝達部に出力する。
好ましくは、パルス生成部は、第1の入力信号が論理ローであり、かつ、第2の入力信号が論理ローである場合は、第1および第2の伝達部への第1および第2のパルス信号を非発振状態にする。
好ましくは、第1の入力信号に要求される伝達速度は、第2の入力信号に要求される伝達速度よりも速く設定される。
好ましくは、第1および第2の伝達部の各々は、トランス、フォトカプラまたはキャパシタのいずれかを含んで構成される。
本発明による集積回路は、上記の信号伝達回路が集積化されたものである。
本発明による電気機器は、上記の信号伝達回路を含む。
本発明によれば、信号伝達回路において、比較的シンプルな回路を用いて、異なる伝達速度を有する複数の信号を、電気的に絶縁しながら伝達することが可能となる。
単一の信号を伝達する信号伝達回路の第1の例を示すブロック図である。 図1の信号伝達回路の動作を説明するためのタイムチャートである。 単一の信号を伝達する信号伝達回路の第2の例を示すブロック図である。 図3の信号伝達回路の動作を説明するためのタイムチャートである。 本実施の形態に従う信号伝達回路が適用されるモータ駆動システムの全体ブロック図である。 図5の信号伝達回路における信号伝達動作を説明するためのタイムチャートである。 図5の信号伝達回路における入力、伝達部、および出力における論理状態を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[単一信号の伝達回路の例]
単一のデジタル信号を絶縁しながら伝達する手法としては、(1)入力信号の論理状態に応じて発振パルスを生成して伝達し、この発振パルスの有無によって入力信号を復元する手法、ならびに、(2)入力信号の立上がり/立下がりエッジに対応する開始パルスおよび終了パルスを生成して伝達し、この開始/終了パルスに従って入力信号を復元する手法が知られている。
図1は、上記の発振パルスを用いて信号を伝達する(1)の場合の信号伝達回路10を説明するためのブロック図である。また、図2は、図1の信号伝達回路10の動作を説明するためのタイムチャートである。
図1および図2を参照して、信号伝達回路10は、パルス生成部11と、励磁回路12と、伝達部13と、パルス検出部14と、発振判定回路15とを含む。
パルス生成部11は、入力端子で受信した入力信号INの論理状態に応じて、所定周期で発振する発振パルスPLSを生成する。そして、パルス生成部11は、生成した発振パルスPLSを、伝達部13を駆動するための駆動信号として励磁回路12へ出力する。
より具体的には、図2に示すように、パルス生成部11は、入力信号INの論理状態が論理ローの場合には発振パルスPLSを発振状態として出力し、入力信号INの論理状態が論理ハイの場合には発振パルスを非発振状態として出力するように構成される。なお、これとは反対に、入力信号INが論理ローの場合に発振パルスPLSを非発振状態とし、入力信号INが論理ハイの場合に発振パルスPLSを発振状態とするようにしてもよい。
励磁回路12は、発振パルス信号PLSに基づいて、伝達部13に含まれるパルストランスを励磁するための回路である。伝達部13においては、パルストランスにより、入力側と出力側とを電気的に絶縁しながらパルス信号を伝達することができる。
なお、伝達部は、電気的に絶縁しながらパルス信号を伝達することができれば、パルストランス以外の構成とすることもできる。たとえば、伝達部は、フォトカプラを用いて構成することも可能である。その場合には、励磁回路は省略されてもよいし、あるいは励磁回路に代えて増幅回路等の代替回路が設けられてもよい。また、伝達部としてキャパシタを用いてもよく、その場合には、励磁回路が非励磁にされた場合に、キャパシタを放電するための構成が追加され得る。
伝達部13により伝達された発振パルスPLSは、伝達部13の出力に結合されたパルス検出部14により検出されて、発振判定回路15へ送られる。
発振判定回路15は、伝達部13により伝達された発振パルスPLSを受信し、受信した発振パルスPLSの発振状態を判定する。そして、発振判定回路15は、発振パルスPLSが発振状態である場合には、出力信号OUTを論理ローとして出力し、発振パルスPLSが非発振状態である場合には、出力信号OUTを論理ハイとして出力する。
図1に示されるような信号伝達回路10は、伝達部13が1つであるので比較的シンプルな構成とすることができる。また、信号伝達回路10は、入力信号を発振パルスに変換して伝達するので、たとえば伝達部としてフォトカプラを用いる場合には、入力信号の状態をそのまま反映した信号を伝達するよりも消費する電力を低減できるというメリットがある。
しかしながら、図1に示されるような信号伝達回路10においては、発振パルスを使用しているために、入力信号INと出力信号OUTとの間に、図2に示されるような時間遅れが生じる場合がある。
具体的には、図2において、時刻t11において発振パルスが出力された直後であって、かつ次の発振パルスが出力される前の時刻t12にて入力信号INの論理状態が論理ローから論理ハイに切換わった場合を考える。この場合、パルス生成部11からは次の発振パルスは出力されないが、発振判定回路15においては、この次の発振パルスが出力されるべき所定の周期T後に発振パルスが出力されていないことに基づいて、入力信号の論理状態が変化したことが認識される。すなわち、最大で発振周期Tの時間遅れが生じ得ることになる。
そして、時刻t12および時刻t17を比較するとわかるように、入力信号INの立上がりのタイミングによって、入力信号INの立上がりと出力信号OUTの立上がりとの間の遅延量が変化し得る。また、入力信号INの立下がりにおいても同様に、発振パルスPLSの発振周期に起因した遅延が生じ得る。
このように、図1に示されるような発振パルスを用いた信号伝達回路10においては、入力信号INと出力信号OUTとの同期が正確にとれない状態が生じ得る。そのため、たとえば、インバータなどに含まれるスイッチング素子の駆動信号のように、高精度の動作タイミングが要求される用途には不向きとなる傾向がある。
図3は、開始/終了パルスを用いて入力信号を伝達する(2)の場合の信号伝達回路20を説明するためのブロック図である。また、図4は、図3の信号伝達回路20の動作を説明するためのタイムチャートである。
図3を参照して、信号伝達回路20は、パルス生成部21と、励磁回路22,23と、伝達部24,25と、パルス検出部26,27と、ラッチ回路28とを含む。
パルス生成部21は、入力端子から入力信号INを受信する。パルス生成部21は、受信した入力信号INの論理状態に応じて、パルス信号PLS_A,PLS_Bを生成し、励磁回路22,23へそれぞれ出力する。
図4に示されるように、パルス信号PLS_Aは、入力信号INの論理状態が論理ローから論理ハイに切換わる立上がりエッジにて生成される、所定の持続時間を有するパルス信号である。また、パルス信号PLS_Bは、入力信号INの論理状態が論理ハイから論理ローに切換わる立下がりエッジにて生成される、所定の持続時間を有するパルス信号である。
励磁回路22,23は、パルス信号PLS_A,PLS_Bに基づいて、伝達部24,25に含まれるパルストランスをそれぞれ励磁するための回路である。伝達部24,25においては、パルストランスにより、入力側と出力側とを電気的に絶縁しながらパルス信号を伝達することができる。
なお、伝達部は、図1と同様に、電気的に絶縁しながらパルス信号を伝達することができれば、パルストランス以外の構成とすることもできる。
伝達部24,25の出力側に伝達されたパルス信号PLS_A,PLS_Bは、それぞれパルス検出部26,27にて検出されてラッチ回路28へ出力される。
ラッチ回路28は、代表的にはフリップフロップで構成される。ラッチ回路28のセット入力(S)は、伝達部24によって伝達されたパルス信号PLS_Aを受ける。また、ラッチ回路28のリセット入力(R)は、伝達部25によって伝達されたパルス信号PLS_Bを受ける。
ラッチ回路28は、セット入力(S)で受けたパルス信号PLS_Aの立上がりエッジにて、出力(Q)から出力される出力信号OUTを論理ハイの状態に設定して保持する(図4中の時刻t21,t23)。一方、ラッチ回路28は、リセット入力(R)で受けたパルス信号PLS_Bの立上がりエッジにて、出力(Q)から出力される出力信号OUTを論理ローの状態に設定して保持する(図4中の時刻t22)。
すなわち、パルス信号PLS_Aは入力信号INを復元する際の開始パルスとして機能し、パルス信号PLS_Bは入力信号INを復元する際の終了パルスとして機能する。
図3に示された信号伝達回路20は、図1の信号伝達回路10と比較して、2つの伝達部24,25が必要となるため、部品点数が増加し、回路構成としてはやや複雑になる。
しかしながら、信号伝達回路20においては、パルス信号PLS_A,PLS_Bを用いることによって、入力信号INの立上がりおよび立下がりのタイミングを時間遅れなく復元することができるので、図1に示した信号伝達回路10よりも高精度の信号伝達をすることができる。
さらに、伝達される信号が、開始パルスと終了パルスだけであり、信号伝達速度にかかわらず入力信号INの変化に対するパルス数が変化しないので、高速で信号伝達する場合であっても、消費電力の大幅な増加は生じない。
このように、図3に示された信号伝達回路20は、高速かつ高精度な信号伝達に適した回路構成を有している。
[本実施の形態に従う信号伝達回路の説明]
伝達速度の異なる2つのデジタル信号を絶縁しながら伝達する手法としては、上述の図1および図3で説明したような信号伝達回路を適宜組合せることが考えられる。
この場合、コスト面および必要となる回路面積の面から、できるだけ部品点数を少なくしてシンプルな回路構成とすることが望ましい。この観点からは、図1に示した信号伝達回路を2つ用いることが考えられる。しかしながら、一方で、伝達速度の速さおよび/または用途によっては、入力信号と出力信号との時間遅れの少ない高精度の信号伝達が必要とされる場合があり、このような場合には、上述のように図1に示した信号伝達回路では不十分である可能性がある。
本実施の形態においては、比較的シンプルな回路構成を用いて、異なる伝達速度を有する2つのデジタル信号を電気的に絶縁しながら伝達することができる信号伝達回路を提供する。
図5は、本実施の形態に従う信号伝達回路が適用される、モータ駆動システム100の全体ブロック図である。モータ駆動システム100は、たとえば、家電製品や電気自動車などに用いられる。なお、モータ駆動システム100は、本実施の形態の信号伝達回路が適用される電気機器の一例であり、異なる伝達速度を有する2つのデジタル信号を電気的に絶縁しながら伝達する必要のある用途であれば、モータ駆動システム以外の電気機器に対しても当該信号伝達回路が適用可能である。
図5を参照して、モータ駆動システム100は、電源110と、電力変換装置120と、モータ130と、アラーム回路140と、信号伝達装置150と、制御装置300とを備える。
また、信号伝達装置150は、本実施の形態に従う第1の信号伝達回路200と、図3で説明した構成を有する第2の信号伝達回路400とを含む。なお、第2の信号伝達回路400は、モータ130を駆動するための駆動信号DRVを、制御装置300から電力変換装置120へ伝達するための回路である。第1の信号伝達回路200は、第2の信号伝達回路400により伝達された駆動信号DRVをフィードバック信号FBとして制御装置300へ伝達するとともに、アラーム回路140で生成された、システムの異常を表わす異常信号ALMを制御装置300へ伝達するための回路である。
電源110は、商用電源のような交流電源、あるいはバッテリなどの直流電源で構成される。
電力変換装置120は、代表的には電力用スイッチング素子を有するインバータやコンバータを含んで構成され、電源110から供給される電力を変換してモータ130を駆動する。
制御装置300は、モータ130を駆動するための駆動信号DRVを生成する。また、制御装置300は、第1の信号伝達回路200からのフィードバック信号FBおよび異常信号ALMを受信し、駆動信号DRVが正しく伝達されているか否か、および、システムに異常が生じているか否かを監視する。信号伝達が正常に行なわれていない場合、あるいは、システムに異常が生じている場合には、制御装置300は、たとえば、電力変換装置120をシャットダウンさせたり、図示しない通知装置を用いて異常の発生をユーザに通知したりする。
アラーム回路140は、図示しない電流センサや温度センサなどからの信号に基づいて、電力変換装置120の過電流や過熱状態、あるいは電源電圧の低下などのシステムの異常を検出する。そして、アラーム回路140は、信号伝達装置150を介して異常信号ALMを制御装置300へ出力する。なお、図5においては、アラーム回路140は電力変換装置120とは別個の構成として示されるが、アラーム回路140は、電力変換装置120に含まれる制御部(図示せず)の機能に含まれるものであってもよい。
第1の信号伝達回路200は、上述のように、フィードバック信号FBおよび異常信号ALMを制御装置300へ伝達する。
ここで、フィードバック信号FBは、電力変換装置120の駆動信号DRVが正しく伝達されているか否かを監視するための信号であるため、比較的高速かつ高精度で伝達することが必要とされ、たとえば、数μs以下のオーダの伝達速度が必要とされる。一方、異常信号ALMの伝達については、フィードバック信号FBに比べると低速であってもよく、たとえば、数msのオーダの伝達速度が必要とされる。このように、第1の信号伝達回路200は、伝達速度の異なる2つの信号を伝達する。
第1の信号伝達回路200は、パルス生成部210と、励磁回路220,225と、伝達部230,235と、パルス検出部240,245と、ラッチ回路250と、OR回路260と、発振判定回路270とを含む。
第1の信号伝達回路200は、概略的には、図1の信号伝達回路10と図3の信号伝達回路20とを統合したような回路構成となっており、伝達部230,235で伝達されたパルス信号PLS_A,PLS_Bは、ラッチ回路250の2つの入力(S,R)にそれぞれ伝達されるとともに、OR回路260を介して発振判定回路270へも伝達される。
パルス生成部210は、制御装置300から、フィードバック信号FBを入力信号IN1として受信するとともに、システムの異常信号ALMを入力信号IN2として受信する。
なお、本実施の形態の例においては、駆動信号DRVが論理ハイの場合に電力変換装置120の対応するスイッチング素子がターンオンされ、駆動信号DRVが論理ローの場合にターンオフされるものとし、フィードバック信号FBもまた同様である。また、異常信号ALMは、異常がない場合に論理ハイを示し、異常がある場合に論理ローを示すものとする。
パルス生成部210は、これらの入力信号IN1,IN2の組み合わせに基づいて、パルス信号PLS_A,PLS_Bを生成する。このパルス信号PLS_A,PLS_Bの各々は、図1で示した信号伝達回路10におけるパルス信号PLSと同様に、一定周期を有する発振パルスである。
パルス信号PLS_Aは、入力信号IN1(FB)および入力信号IN2(ALM)がいずれも論理ハイであるという条件が成立した場合に発振状態とされ、それ以外の条件においては非発振状態とされる。
パルス信号PLS_Bは、入力信号IN1(FB)が論理ローであり、かつ、入力信号N2(ALM)が論理ハイであるという条件が成立した場合に発振状態とされる。また、パルス信号PLS_Bは、入力信号IN1(FB)および入力信号IN2(ALM)のいずれも論理ローであるという条件が成立した場合には、1パルスのみが出力される。
なお、本実施の形態においては、システムの異常が検出された場合には、電力変換装置120が停止されるため、入力信号IN1(FB)が論理ハイであり、かつ、入力信号IN2(ALM)が論理ローとなる状態には実質的にはなり得ないが、万一そのような条件となった場合には、パルス信号PLS_A,PLS_Bともに発振状態が停止され、論理ローの状態となる。
パルス生成部210は、生成したパルス信号PLS_A,PLS_Bを、励磁回路220,225にそれぞれ出力する。
励磁回路220,225は、パルス信号PLS_A,PLS_Bに従って、伝達部230,235に含まれるパルストランスをそれぞれ励磁する。各伝達部においては、パルストランスによって、入力側と出力側とを電気的に絶縁しながらパルス信号を伝達する。
伝達部230によって伝達されたパルス信号PLS_Aは、パルス検出部240により検出されて、ラッチ回路250のセット入力(S)へ伝達される。伝達部235によって伝達されたパルス信号PLS_Bは、パルス検出部245により検出されて、ラッチ回路250のリセット入力(R)へ伝達される。
ラッチ回路250は、セット入力(S)で受けたパルスの最初の立上がりエッジにて、出力(Q)から出力される出力信号OUT1を論理ハイの状態に設定して保持する。一方、ラッチ回路250は、リセット入力(R)で受けたパルスの最初の立上がりエッジにて、出力信号OUT1を論理ローの状態に設定して保持する。
ラッチ回路250からの出力信号OUT1はフィードバック信号FBに対応し、第1の信号伝達回路200は、出力信号OUT1を制御装置300へ出力する。
OR回路260の2つの入力は、パルス検出部240とラッチ回路250を結ぶ信号伝達経路、および、パルス検出部245とラッチ回路250を結ぶ信号伝達経路にそれぞれ接続され、伝達部230および伝達部235によって伝達されたパルス信号PLS_A,PLS_Bを受ける。OR回路260は、受信したパルス信号PLS_A,PLS_Bの論理和をとり、その結果を発振判定回路270へ出力する。
発振判定回路270は、図1における発振判定回路15と同様に、OR回路から受信した信号が発振状態である場合には出力信号OUT2を論理ハイに設定し、OR回路から受信した信号が非発振状態である場合には出力信号OUT2を論理ローに設定する。
発振判定回路270からの出力信号OUT2は異常信号ALMに対応し、第1の信号伝達回路200は、出力信号OUT2を制御装置300へ出力する。
第2の信号伝達回路は、電力変換装置120の駆動信号DRVを伝達するため、比較的高速かつ高精度での信号伝達が必要である。そのため、本実施の形態においては、第2の信号伝達回路として、図3で説明した信号伝達回路20と同様の構成が採用される。
第2の信号伝達回路400は、パルス生成部410と、励磁回路420,430と、伝達部440,450と、パルス検出部460,470と、ラッチ回路480と、AND回路490とを含む。なお、AND回路490を除く、図3の信号伝達回路20と同様の構成についての説明は繰り返さない。
AND回路490は、ラッチ回路480の出力に接続される第1の入力と、異常信号ALMを受信する第2の入力とを有する。
AND回路490は、第2の入力における信号が論理ハイの場合、すなわち、アラーム回路140において異常が検出されていない場合には、伝達された駆動信号DRVを電力変換装置120へ出力する。アラーム回路140において異常が検出されている場合(すなわち、第2の入力が論理ローの場合)には、ラッチ回路480の出力にかかわらず、電力変換装置120へは論理ローの信号のみが伝達される。したがって、異常が発生した場合には、電力変換装置120のスイッチング動作が停止され、電力変換装置120はシャットダウン状態とされる。
図6は、図5の第1の信号伝達回路200における信号伝達動作を説明するためのタイムチャートである。図6においては、横軸に時間が示されており、縦軸には入力信号IN1,IN2、パルス信号PLS_A,PLS_B、OR回路260から発振判定回路270への信号(PLS_A+PLS_B)、および、出力信号OUT1,OUT2が示される。
図5および図6を参照して、時刻t31までは、フィードバック信号FBである入力信号IN1は論理ローの状態であり、異常信号ALMである入力信号IN2は論理ハイの状態である。この状態においては、パルス生成部210は、パルス信号PLS_Aを非発振状態のままとし、パルス信号PLS_Bを発振状態とする。これによって、ラッチ回路250はリセットされて、出力信号OUT1は論理ローとなる。
一方、OR回路260には、パルス信号PLS_Bからの発振パルスが入力されるため、発振判定回路270からの出力は論理ハイとなる。
時刻t31において、入力信号IN1が論理ハイに切換わると、入力信号IN1,IN2の双方が論理ハイの状態となるので、パルス生成部210において、パルス信号PLS_Aの発振が開始されるとともに、パルス信号PLS_Bが非発振状態に切換えられる。
このパルス信号の切換えにより、パルス信号PLS_Aの発振パルスの最初の立上がりエッジにて(時刻t31)ラッチ回路250がセットされ、ラッチ回路250の出力信号OUT1が論理ハイに切換えられる。なお、パルス信号PLS_Bは非発振状態に切換えられるが、パルス信号PLS_Aが発振状態となるので、OR回路260からの出力は発振状態のままとなり、発振判定回路270からの出力信号OUT2は論理ハイの状態が継続される。
そして、時刻t32において、入力信号IN1が論理ローに切換わると、時刻t31までの状態と同様となるので、パルス信号PLS_Aが非発振状態に切換えられるとともに、パルス信号PLS_Bの発振が開始される。
このとき、パルス信号PLS_Bの最初の立上がりエッジにて(時刻t32)ラッチ回路250がリセットされ、ラッチ回路250の出力信号OUT1が論理ローに切換えられる。なお、パルス信号PLS_Bが発振状態となるので、発振判定回路270の出力信号OUT2は論理ハイのままである。
その後、システムに異常が生じて、入力信号IN2が論理ローに切換わった場合(時刻t33)には、入力信号IN1,IN2ともに論理ローとなる。この状態においては、パルス信号PLS_Aは非発振状態のままであるので、出力信号OUT1についても論理ローの状態が維持される。
一方、パルス信号PLS_Bについては、入力信号IN1,IN2ともに論理ローとなったタイミング(時刻t33)にて、1パルスだけ出力した後に非発振状態とされる。これによって、時刻t33でパルスが出力された後は、パルス信号PLS_A,PLS_Bともに非発振状態となるので、発振判定回路270において、出力信号OUT2が論理ローに切換えられる。
なお、入力信号IN1,IN2ともに論理ローとなったタイミングでパルスを1つだけ出力するのは、たとえば、入力信号IN1が論理ハイの状態、すなわち、パルス信号PLS_Aが発振状態において入力信号IN2が論理ローに切換わった場合、この1パルスが出力されなければ、ラッチ回路250のリセットを行なうことができず、出力信号OUT1が論理ハイの状態のままとなってしまうことを防止するためである。
このように、フィードバック信号FBについては、パルス信号PLS_A,PLS_Bの切換時の立上がりエッジによって論理状態が切換えられるので、出力信号OUT1においては、時間遅れのない信号が復元される。
一方、異常信号ALMについては、発振状態の有無によって論理状態を切換えているために、図1の信号伝達回路10と同様の時間遅れが生じ、さらに、入力信号IN1,IN2の双方が論理ローとなったタイミングで、1パルスが出力されるために、出力信号OUT2が論理ローとなるタイミングに遅延が生じる(時刻t34)。ただし、上述したように、異常信号ALMについては、入力信号IN2と出力信号OUT2との間の同期の精度が、フィードバック信号FBほどは要求されないため、この遅延による影響は小さい。
図7は、入力信号IN1,IN2、パルス信号PLS_A,PLS_B、および、出力信号OUT1,OUT2の論理状態の関係をまとめたものである。なお、当該信号の関係については上述しているため、図7において、それらの説明は繰り返さない。
このような構成の信号伝達回路とすることによって、特に、伝達部であるパルストランスの数をできるだけ少なくしつつ、かつ、高速側の信号についての時間遅れを生じさせずに、異なる伝達速度を有する2つの信号を電気的に絶縁しながら伝達することが可能となる。さらに、高速側の伝達速度が速い場合でも、パルス信号の発振周波数を増加する必要がないため、伝達速度の増加に伴う消費電力の増加を抑制することが可能となる。
上述の説明においては、伝達すべき2つの信号が、スイッチング素子の駆動信号とシステムの異常信号である場合を例として説明したが、伝達する信号は、本実施の形態に従う信号伝達回路が適用される用途に応じて適宜設定されることに注意すべきである。
なお、本実施の形態における「ラッチ回路250」は、本発明における「第1の出力部」の一例である。また、本実施の形態における「発振判定回路270」は、本発明における「第2の出力部」の一例である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,20,200,400 信号伝達回路、11,21,210,410 パルス生成部、12,22,23,220,225,420,430 励磁回路、13,24,25,230,235,440,450 伝達部、14,26,27,240,245,460,470 パルス検出部、15,270 発振判定回路、28,250,480 ラッチ回路、100 モータ駆動システム、110 電源、120 電力変換装置、130 モータ、140 アラーム回路、150 信号伝達装置、260 OR回路、300 制御装置、AND回路 490。

Claims (8)

  1. 第1および第2の入力信号を伝達するための信号伝達回路であって、
    前記第1および第2の入力信号の論理状態に応じて、第1および第2のパルス信号を生成するパルス生成部と、
    電気的に絶縁しながら、前記パルス生成部からの前記第1および第2のパルス信号をそれぞれ伝達する第1および第2の伝達部と、
    前記第1の伝達部によって伝達された前記第1のパルス信号および前記第2の伝達部によって伝達された前記第2のパルス信号の変化に基づいて、前記第1の入力信号を表わす第1の出力信号を生成して出力する第1の出力部と、
    前記伝達された第1のパルス信号および前記伝達された第2のパルス信号の発振状態に基づいて、前記第2の入力信号を表わす第2の出力信号を生成して出力する第2の出力部とを備え
    前記第1の出力部は、前記伝達された第1のパルス信号の立ち上がりに従って前記第1の出力信号を論理ハイに設定し、前記伝達された第2のパルス信号の立ち上がりに従って前記第1の出力信号を論理ローに設定し、
    前記第2の出力部は、前記伝達された第1のパルス信号または前記伝達された第2のパルス信号のいずれかが発振状態である場合に前記第2の出力信号を論理ハイに設定し、前記伝達された第1のパルス信号および前記伝達された第2のパルス信号の双方が非発振状態である場合に前記第2の出力信号を論理ローに設定する、信号伝達回路。
  2. 前記パルス生成部は、前記第1の入力信号が論理ハイであり、かつ、前記第2の入力信号が論理ハイである場合は、所定周期の発振パルス列を有する前記第1のパルス信号を前記第1の伝達部に出力する、請求項1に記載の信号伝達回路。
  3. 前記パルス生成部は、前記第1の入力信号が論理ローであり、かつ、前記第2の入力信号が論理ハイである場合は、所定周期の発振パルス列を有する前記第2のパルス信号を前記第2の伝達部に出力する、請求項1に記載の信号伝達回路。
  4. 前記パルス生成部は、前記第1の入力信号が論理ローであり、かつ、前記第2の入力信号が論理ローである場合は、前記第1および第2の伝達部への前記第1および第2のパルス信号を非発振状態にする、請求項1に記載の信号伝達回路。
  5. 前記第1の入力信号に要求される伝達速度は、前記第2の入力信号に要求される伝達速度よりも速く設定される、請求項1に記載の信号伝達回路。
  6. 前記第1および第2の伝達部の各々は、トランス、フォトカプラまたはキャパシタのいずれかを含んで構成される、請求項1に記載の信号伝達回路。
  7. 請求項1に記載の信号伝達回路が集積化された、集積回路。
  8. 請求項1に記載の信号伝達回路を含む、電気機器。
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