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JP5954538B2 - 空気調和機のデマンド制御装置 - Google Patents
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JP5954538B2 - 空気調和機のデマンド制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機で消費される電力量が目標積算電力量を超えないように、空気調和機の運転に所定の制限をかける空気調和機のデマンド制御装置に関するものである。
空気調和機のデマンド制御においては、消費積算電力量が目標積算電力量を超えないように、空気調和機の運転に適宜制限をかけるが、極端な室温変動や運転状態の変化を抑えるうえで、制限幅や制限をかける回数をできるだけ小さくすることが好ましい。
そこで、図6に示すように、デマンド時限T(例えば、30分もしくは60分間)での目標積算電力量をPo、空気調和機の消費積算電力量をWtとして、デマンド時限T内における消費積算電力量Wtの増加率ΔWt(=Wt/T)をほぼ一定とし、デマンド時限Tの終了時点でWt=Poとなるように、平均的に電力を消費した場合における直線的な目標線(目標値)TLを設定し、今現在の消費積算電力量が目標線TLを上回った場合には、例えば圧縮機の運転電流を抑えるように、その上限電流値を低めに設定して制限を強め、目標線TL以下のときには、その制限を弱めるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開平4−136648号公報
目標積算電力量Poに対して平均的に電力を消費するには、上記したように消費積算電力量Wtの増加率ΔWtをほぼ一定として、目標線(目標値)TLに沿うような運転を行えばよい。
しかしながら、従来のデマンド制御では、このような運転が行われていない。これについて、図6および図7を参照して説明する。
なお、図6(a)は空気調和機の運転開始当初における第1回目のデマンド時限Tにおける消費積算電力Wtの推移、図6(b)は続く第2回目のデマンド時限Tにおける消費積算電力Wtの推移を示しており、図6(c)はその後何回かのデマンド時限Tを経たときの消費積算電力Wtの推移を示している。また、図7(a)は図6(a)の第1回目のデマンド時限Tでの制限のかけ方を示す説明図、図7(b)は図6(b)の第2回目のデマンド時限Tでの制限のかけ方を示す説明図である。
従来のデマンド制御においては、運転開始直後は一般的に空調負荷が高いことから、図6(a)に示すように、第1回目のデマンド時限Tでは、デマンド時限Tの前半においてより多くの電力が消費され、後半になるほど目標積算電力量Poに対して余裕がなくなるため、空気調和機の運転にかけられる制限がきつくなるという傾向にある。
その一例として、冷房運転の場合について説明すると、図7(a)の上段に示すように、消費積算電力量Wtが目標線TLを超えていると、図7(a)の中段に示すように、室内の設定温度Tsを例えば1℃単位で段階的に上昇させて空調負荷を低くする。なお、設定温度Tsはユーザーによりリモコン等で設定された温度である。
この例では、デマンド時限Tの終了時点で設定温度Tsを6℃まで上昇させて、消費積算電力量Wtが目標積算電力量Poを超えないようにしているが、室内温度によっては最終的に室内機がサーモオフ状態になることがある。
この後半でかけられた制限は、次の第2回目のデマンド時限Tに引き継がれるため、図6(b)に示すように、次のデマンド時限Tの開始時には目標積算電力量Poに対して余裕があるにも関わらず制限が強すぎる状況になる。
すなわち、図7(b)の中段に示すように、図6(b)の第2回目のデマンド時限Tでは、前のデマンド時限Tの終了時における制限が引き継がれ、設定温度Tsを6℃上昇させた過剰な温度制限のもとで運転が開始され、その後、目標積算電力量Poに対して余裕があることから、設定温度Tsが1℃単位で段階的に低くされるが、図7(b)の下段に示すように、運転開始当初の過剰な温度制限により室温が一時的に上昇するため、室温変動が大きくなる。
以後、デマンド時限Tが繰り返されることにより、図6(c)に示すように、制限の振れ幅が小さくなり、最終的には目標線TLに沿うような最適な制限による運転が行われることになるが、これに到達するまでに時間が長くかかってしまう。
また、最適な制限になるまでの間、運転制限の切り替わりが頻繁に行われ、上記したように、室温が変動することから、室内の快適性が損なわれるばかりでなく、省エネルギー効率も低下する、という問題が生ずる。
このような現象が生ずるのは、前回のデマンド時限から今回のデマンド時限に移行する際、前回のデマンド時限終了時の制限をそのまま引き継いでおり、目標積算電力量に対して平均的に電力を消費して目標線TLに沿うようする、すなわち、上記したように消費積算電力量Wtの増加率ΔWtをほぼ一定として、目標線(目標値)TLに沿うようするには、どのような運転を行えばよいか判断する手法が確立されていないことによる。
したがって、本発明の課題は、空気調和機のデマンド制御装置において、目標積算電力量に対して平均的に電力を消費し得る最適な制限状態になるまでの時間を可及的に短縮することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載された発明は、各デマンド時限ごとに空気調和機の消費積算電力量が予め設定された目標積算電力量を超えないように、室外機と室内機とからなる空気調和機の運転に所定の制限値をもって制限をかける空気調和機のデマンド制御装置において、
前回のデマンド時限から今回のデマンド時限に移行するにあたって、前回のデマンド時限でかけられた上記制限値の平均値を求め、今回のデマンド時限開始時には、上記空気調和機の運転にかける制限値として上記平均値を採用することを特徴としている。
請求項2に記載された発明は、上記請求項1において、上記各デマンド時限内において、上記消費積算電力量がほぼ一定の増加率で上記目標積算電力量に到達するように設定された所定の目標値に沿うように所定の時間間隔で上記制限値が変更され、上記平均値として、上記前回のデマンド時限で上記消費積算電力量のうち上記目標値を超えた期間にかけられた上記制限値の平均値が用いられることを特徴としている。
請求項3に記載された発明は、上記請求項1または2において、上記制限値が上記室内機に設定されている設定温度のシフト量であることを特徴としている。
請求項4に記載された発明は、上記請求項1または2において、上記制限値が上記室外機に設置されている圧縮機の回転数のシフト量であることを特徴としている。
本発明によれば、前回のデマンド時限から今回のデマンド時限に移行するにあたって、前回のデマンド時限でかけられた制限値の平均値(好ましくは、設定温度もしくは圧縮機の回転数にかけられた制限値の平均値)を求め、今回のデマンド時限開始時には、空気調和機の運転にかける制限値として、その平均値を採用することにより、目標積算電力量に対して平均的に電力を消費し得る最適な制限状態になるまでの時間を可及的に短縮することができ、室内の快適性や省エネルギー効率を損なうことなく、空気調和機のデマンド制御が行える。
本発明の実施形態に係る空気調和機を制御対象とするデマンド制御装置の構成を示すブロック図。 デマンド制御を行う上で仮想的に設定される各制限領域を示す模式図。 (a)前回のデマンド時限での制御例を図解した説明図,(b)今回のデマンド時限での制御例を図解した説明図。 本発明におけるデマンド制御の一連の動作例を示すフローチャート。 本発明の別の実施形態で、制限値を圧縮機の回転数とする場合の説明図。 (a)〜(c)従来のデマンド制御の推移を示すグラフ。 従来のデマンド制御で、(a)前回のデマンド時限での制御例を図解した説明図,(b)今回のデマンド時限での制御例を図解した説明図。
次に、図1ないし図5により、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、図1を参照して、この実施形態に係るデマンド制御装置10は、空気調和機20の所定のデマンド時限内における消費電力を制御するため、基本的な構成として、入力部11,制御部12,設定部13,計時用タイマ14および出力部15を備えている。
入力部11には、空気調和機20の消費電力と、空気調和機20の各種の運転情報とが入力される。この実施形態において、空気調和機20の消費電力は、商用電力給電路100から空気調和機20に引き込まれている給電線に設けられた電力計110により測定され、その消費電力の測定値が無線もしくは有線にて入力部11に送信される。
設定部13には、デマンド時限T、デマンド時限Tにおける目標積算電力量Poおよび制限値としての設定温度Tsのシフト量等が設定される。デマンド時限は、例えば30分,60分間等、任意に設定されてよい。
また、設定温度のシフト量は、1シフト量につき、例えば0.5℃,1.0℃,1.5℃等として設定される。タイマ14は、設定部13に設定されたデマンド時限Tを繰り返し計時する。
制御部12は、電力計110から送信される空気調和機20の消費積算電力量Wtをデマンド時限T内において所定の時間間隔でサンプリングし、その都度、消費積算電力量Wtと目標積算電力量Poとを比較し、デマンド時限T内において消費積算電力量Wtが目標積算電力量Poを超えないように制御し、その制御信号を出力部15から空気調和機20に出力する。制御部12には、CPU(中央演算処理ユニット)やマイクロコンピュータが用いられる。
また、制御部12は記憶部12aを備え、記憶部12aにはデマンド時限T内でかけられた制限値や制限をかけた回数等が記憶される。
この実施形態において、空気調和機20は、1台の室外機21に対し冷媒配管を介して複数台の室内機22A,22B,…22Nが接続されたマルチエアコン(多室型空気調和機)である。なお、各室内機を区別する必要がない場合には、その総称として室内機22とする。
図示が省略されているが、室外機21は、圧縮機、四方弁、室外熱交換器、室外ファン、主膨張弁およびアキュムレータを含み、圧縮機の回転数,冷房運転/暖房運転の別等の運転情報が、室外機制御部211からデマンド制御装置10の入力部11に送信される。また、室外機制御部211は、デマンド制御装置10の出力部15から出力される制御信号に基づいて、圧縮機の回転数等を制御する。
同じく図示が省略されているが、各室内機22は、室内熱交換器、室内ファン、膨張弁および温度センサ等を備え、設定温度Tsや室内温度等が室内機制御部221からデマンド制御装置10の入力部11に送信される。また、室内機制御部221は、デマンド制御装置10の出力部15から出力される制御信号に基づいて、設定温度Tsを所定量シフトして室内機22の運転状態を制御する。
制御部12によるデマンド制御を説明する上で便宜的に、図2に示すように、目標線(目標値)TLと、各領域(i)〜(iV)とを設定する。目標線TLは、デマンド時限T内における消費積算電力量Wtの増加率ΔWt(=Wt/T)をほぼ一定とし、デマンド時限Tの終了時点でWt=Poとなるように、平均的に電力を消費した場合における直線的なガイドラインである。
領域(i)は、消費積算電力Wtが目標線TLを超えない領域で、特に制限をかけることを要しない制限なし領域である。この制限なし領域(i)では、ユーザーの空調要求を満たす運転が行われる。すなわち、前回のデマンド時限で制限がかけられたとしても、その制限を解除するような運転が行われる。
領域(ii)は、消費積算電力Wtが目標線TLを超えているが、設定温度Tsをシフトすることにより、消費積算電力量Wtを目標積算電力量Po内に収め得る設定温度シフト領域である。
設定温度Tsは、ユーザーによりリモコン等で設定された温度であるが、この設定温度シフト領域(ii)において、設定温度Tsは、制御部12からの制御信号に基づいて、冷房運転時にはサーモオフ方向に向けて上げられ、暖房運転時にはサーモオフ方向に向けて下げられる。
領域(iii)は、上記設定温度シフト領域(ii)における設定温度Tsのシフトでは、消費積算電力量Wtを目標積算電力量Po内に収めることが困難なため、所定の室内機22をサーモオフさせるサーモオフ領域である。
なお、サーモオフとは、室内機22の膨張弁を閉じて室内熱交換器への冷媒循環を停止し、温度センサにより室温を検知するため、室内ファンを例えば微風の送風運転状態とすることを言う。
領域(iV)は、上記サーモオフ領域(iii)におけるサーモオフによっても制限しきれない場合に、空気調和機20の消費積算電力量Wtが上限値PLを超えないように、室外機21の運転を強制的停止させる強制的停止領域である。
なお、上限値PLは電力会社と締結された契約電力量(電気料金との関係から超過して欲しくない電力量)で、一例として、上限値PLを「100」とすると、目標積算電力Poは「90」程度に設定されることが好ましい。
次に、図3および図4を参照して、室内機22の設定温度Tsをシフトさせての本発明によるデマンド制御の一例について説明する。なお、ここでの説明は、図3(a)のデマンド時限(前回のデマンド時限)から、図3(b)のデマンド時限(今回のデマンド時限)に移行する際についてのもので、運転は冷房運転である。
まず、図3(a)に示すように、前回のデマンド時限Tにおいても、先の図7(a)と同じく、運転開始直後は一般的に空調負荷が高いことから、消費積算電力量Wtが目標線TLを超えた状態、すなわち図2の設定温度シフト領域(ii)で運転が行われ、このまま推移すると、デマンド時限Tの後半にかけて目標積算電力量Poに対して余裕がなくなる。
そこで、この例においても、室内機22の設定温度Tsを1℃刻み3分間隔で段階的に上昇させ、最終的にデマンド時限Tの終了時点で設定温度Tsを6℃まで上昇させて、消費積算電力量Wtが目標積算電力量Poを超えないようにしている。
この状態でタイマ14のタイムアップにより、デマンド時限Tが終了すると、図3(b)の今回のデマンド時限Tに移行することになるが、本発明では、今回のデマンド時限Tの開始時における制限値に、前回のデマンド時限終了時の制限値(+6℃)を引き継ぐのではなく、前回のデマンド時限Tにかけられた制限値の平均値を採用する。これについて、図4のフローチャートを併せて参照して説明する。
図4のフローチャートは、図3(b)に対応する今回のデマンド時限Tについてのもので、まず、ステップST10で、デマンド時限開始かどうかが判断され、YES(開始)であれば、次段のステップST11で、制限値(設定温度Tsのシフト量)aの初期値asを算出する。
この実施形態において、この初期値asは、図3(a)の前回のデマンド時限Tにおける制限1領域(ii)でかけられた制限値(制限量)の和を、制限をかけた回数mで割った相加平均値として算出される。
なお、これとは異なり、制限なし領域(i)で制限値を解除する方向で制限値が変更された場合には、その制限なし領域(i)で変更された制限値および設定温度シフト領域(ii)でかけられた制限値の総和を、制限なし領域(i)で制限を変更した回数と設定温度シフト領域(ii)で制限をかけた回数との和で割った値を相加平均値としてもよい。
この例によると、前回のデマンド時限Tにおける制限1領域(ii)でかけられた制限値+1〜+6℃の和は+21℃,制限をかけた回数mは6回であるから、制限値aの初期値asは+21℃/6=+3.5℃で、図3(b)の中段に示すように、今回のデマンド時限Tの開始時には、制限値a(設定温度Tsのシフト量)を+3.5℃としている。
上記のようにして初期値asを算出した後のステップST12で、制限をかけた回数のカウント値の変数mをリセット(m=0)したうえで、ステップST13で、空気調和機20の消費積算電力量Wtが図2の制限なし領域(i)であるかどうかが判断される。
その結果がYESで、消費積算電力量Wtが制限なし領域(i)内である場合には、次段のステップST13aで、制限値a>0かどうか、すなわち今現在制限がかけられているかどうかの判断が行われる。
この例では、上記したように制限値aは初期値asの+3.5℃に設定されているため、ステップST13aでの判断はYES(a>0)であるから、ステップST13bで、a=a−1として制限値aを1℃下げて+2.5℃とし、次段のステップST13cで、制限をかけた回数のカウント値の変数mをm+1とし、ステップST13dで、制限値aとカウント値の変数mとを記憶部12aに記憶した後、ステップST10に戻り、再度、デマンド時限開始かどうかが判断される。
このとき、上記したように、すでに今回のデマンド時限Tが開始されているため、ステップST10での判断はNOであるから、ステップST11,12をジャンプしてステップST13に移行し、再度、空気調和機20の消費積算電力量Wtが図2の制限なし領域(i)であるかどうかが判断される。
ステップST13での結果がYESで、依然として消費積算電力量Wtが制限なし領域(i)内である場合には、ステップST13aで制限値a>0かどうか、すなわち今現在制限がかけられているかどうかの判断が行われる。
前のステップST13bで制限値aは+2.5℃とされているため、ステップST13aでの判断はYESで、再度、ステップST13bで制限値aを1℃下げて+1.5℃とし、ステップST13cで、制限をかけた回数のカウント値の変数mをm+1とし、ステップST13dで、制限値aとカウント値の変数mとを記憶部12aに記憶した後、ステップST10に戻る。
このようにして、消費積算電力量Wtが制限なし領域(i)内に継続して存在する場合には、ステップST13bで制限値aが1℃ずつ下げられ、最終的にはa=0で制限がかけられない制限なしの状態になる。なお、このようにして制限値aを1℃ずつ下げていく段階で制限値aがマイナスの値になったときは、その状態をa=0とみなして制限なしの状態とする。
これに対して、ステップST13での判断がNOで、空気調和機20の消費積算電力量Wtが制限なし領域(i)から外れている場合には、ステップST14で、消費積算電力量Wtが図2の設定温度シフト領域(ii)内にあるかどうかが判断される。
その結果がYESで、消費積算電力量Wtが設定温度シフト領域(ii)内にある場合には、ステップST14aで、a=a+1として制限値aを1℃上げ、ステップST14bで、制限をかけた回数のカウント値の変数mをm+1とし、ステップST14cで、制限値aとカウント値の変数mとを記憶部12aに記憶した後、ステップST10に戻り、再度、デマンド時限開始かどうかが判断される。
このとき、上記したように、すでに今回のデマンド時限Tが開始されているため、ステップST10での判断はNOであるから、ステップST11,12をジャンプしてステップST13に移行し、再度、空気調和機20の消費積算電力量Wtが図2の制限なし領域(i)であるかどうかが判断される。
ステップST13での結果がNOで、かつ、ステップST14での結果がYESであれば、ステップST14a,14b,14cが繰り返し実行され、その都度、制限値aが+1℃ずつ上昇され、これにより空気調和機20の消費積算電力量Wtが目標積算電力量Po内に収まるような制御がなされる。
また、ステップST14bで、制限をかけた回数の変数mが+1ずつインクリメントされるとともに、ステップST14cで、1℃ずつ上げられた制限値aと、カウント値の変数mとが記憶部12aに記憶される。
これは、今回のデマンド時限Tから次回のデマンド時限Tへの移行時に制限値aの初期値asを相加平均法にて算出する際に必要とされる分子としての今回のデマンド時限Tでかけられた制限値aの和と、分母としてのカウント値の変数mを得るためである。
ところで、上記ステップST14での判断がNOで、空気調和機20の消費積算電力量Wtが図2の設定温度シフト領域(ii)を超えている場合には、ステップST15で、消費積算電力量Wtが図2の所定の室内機22をサーモオフさせるサーモオフ領域(iii)内にあるかどうかが判断される。
その結果がYESで、消費積算電力量Wtがサーモオフ領域(iii)内にある場合には、ステップST15aが実行され、制限2として所定の室内機22がサーモオフとされ、次段のステップST15bで、制限2がかけられた直前の制限値aと、制限2をかけた回数を制限をかけた回数に含ませてカウント値の変数mを+1して、上記のステップST10に戻ることになる。
また、上記ステップST15での判断がNOで、空気調和機20の消費積算電力量Wtがサーモオフ領域(iii)を超えて強制停止領域(iV)内にあり、上限値PLを超えるおそれがある場合には、ステップST16に移行し、このステップST16に含まれるステップST16aおいて、制限3として室外機21が強制的に停止され、次段のステップST16bで、制限3がかけられた直前の制限値aと、制限3をかけた回数を制限をかけた回数に含ませてカウント値の変数mを+1して、上記のステップST10に戻ることになる。
再び、図3(b)を参照して、今回のデマンド時限T内での消費積算電力量Wt,制限値aおよび室温の推移について説明する。
時限開始のt0時点から時限終了のt7時点にかけて、所定の時間間隔で消費積算電力量Wtの検出が行われ、その都度、目標線TLとの対比が行われるとして、この例では、図3(b)の上段に示すように、消費積算電力量Wtが、t0時点〜t3時点までは目標線TLを下回って制限なし領域(i)内に入っており、t3時点とt4時点の間で目標線TLを横切り、t4時点〜t7時点までの間はサーモオフ領域(ii)内に入っている。
上記に説明し、図3(b)の中段に示すように、時限開始のt0時点で、制限値aの初期値asとして、前回のデマンド時限Tのサーモオフ領域(ii)内における制限値の平均値である+3.5℃の制限(設定温度Tsを+3.5℃シフトさせるという制限)がかけられた状態で、今回のデマンド時限が開始されるが、t0時点〜t3時点までは制限なし領域(i)内であることから、図4のステップ13a〜13dが実行され、制限値aが+3.5℃から−1℃ずつ下げられ、この例においてt3時点ではa=+0.5℃となる。
これに対して、t4時点以降は消費積算電力量Wtがサーモオフ領域(ii)内に入ることから、今度は図4のステップ14a,14b,14cが実行され、制限値aが+1℃ずつ上げられ、時限終了のt7時点では制限値aが+3.5℃となる。
このように、今回のデマンド時限Tの時限開始時における制限値aとして、前回のデマンド時限Tで制限1領域(ii)内でかけられた制限値の平均値を採用することにより、運転開始当初の過剰な温度制限が抑制され、図3(b)の下段に示すように、室温変動を少なくすることができる。
また、目標積算電力量Poに対して、消費積算電力量Wtの増加率ΔWt(=Wt/T)をほぼ一定とし、デマンド時限Tの終了時点でWt=Poとなるように、平均的に電力を消費し得る最適な制限状態になるまでの時間を可及的に短縮することが可能となる。
なお、この例によると、今回のデマンド時限Tでサーモオフ領域(ii)内でかけられた制限値aの和は+7.5℃で、制限をかけた回数mは3回であるため、次回のデマンド時限Tにかけられる制限値aの初期値asは、+7.5℃/3=+2.5℃となる。
上記実施形態では、設定温度Tsのシフト量を1℃刻みとしているが、これとは別の態様して、設定温度Tsのシフト量が例えば0.5℃刻みに設定されている場合において、制限値aの初期値asに小数点が付く場合の処理の一例について説明する。
小数点以下1位が5以下の場合には、小数点以下1位を5とする。例として、3.2℃であれば3.5℃とする。これに対して、小数点以下1位が5よりも大きい場合には、小数点以下1位を繰り上げる。例として、3.8℃であれば4.0℃とする。
また、上記実施形態では、制限値aを設定温度Tsのシフト量としているが、図5に示すように、制限値aは圧縮機の回転数に対するシフト量であってもよい。
すなわち、制限なし領域(i)における圧縮機の回転数を例えば100rpsとして、前回のデマンド時限Tで、消費積算電力量Wtが目標線(目標値)TLを超えているサーモオフ領域(ii)内において、制限として、圧縮機の回転数が所定の時間間隔で例えば90rps(制限値10rps),80rps(制限値20rps),70rps(制限値30rps),60rps(制限値40rps)と4回にわたって変更されたとすると、今回のデマンド時限Tでは、その平均値25rps(=100/4)を初期の制限値asとして運転が開始されることになる。
このようにしても、上記実施形態と同じく、室温変動を少なくすることができるとともに、目標積算電力量Poに対して、消費積算電力量Wtの増加率ΔWt(=Wt/T)をほぼ一定とし、デマンド時限Tの終了時点でWt=Poとなるように、平均的に電力を消費し得る最適な制限状態になるまでの時間を可及的に短縮することが可能となる。
なお、別の例として、制限値aに室外機21および/または室内機22における冷媒の蒸発温度もしくは凝縮温度が採用されてもよい。
10 デマンド制御装置
11 入力部
12 制御部
13 設定部
14 タイマ
15 出力部
20 空気調和機
21 室外機
211 室外機制御部
22 室内機
221 室内機制御部

Claims (4)

  1. 各デマンド時限ごとに空気調和機の消費積算電力量が予め設定された目標積算電力量を超えないように、室外機と室内機とからなる空気調和機の運転に所定の制限値をもって制限をかける空気調和機のデマンド制御装置において、
    前回のデマンド時限から今回のデマンド時限に移行するにあたって、前回のデマンド時限でかけられた上記制限値の平均値を求め、今回のデマンド時限開始時には、上記空気調和機の運転にかける制限値として上記平均値を採用することを特徴とする空気調和機のデマンド制御装置。
  2. 上記各デマンド時限内において、上記消費積算電力量がほぼ一定の増加率で上記目標積算電力量に到達するように設定された所定の目標値に沿うように所定の時間間隔で上記制限値が変更され、上記平均値として、上記前回のデマンド時限で上記消費積算電力量のうち上記目標値を超えた期間にかけられた上記制限値の平均値が用いられることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機のデマンド制御装置。
  3. 上記制限値が上記室内機に設定されている設定温度のシフト量であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機のデマンド制御装置。
  4. 上記制限値が上記室外機に設置されている圧縮機の回転数のシフト量であることを特徴とする請求項1または2項に記載の空気調和機のデマンド制御装置。
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