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JP5954550B2 - マッサージ具 - Google Patents
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Description

この発明は、強い振動を発生するもしっかりと手で支えることが出来て、身体に効果的にバイブレーションを与え得るようなマッサージ具に関する。
従来より電動モータの回転力を振動に変えて身体の凝りをほぐし得るように構成されたマッサージ具が各種提供されている。特開2003−70859の「バイブレータ内蔵肘掛け付椅子型マッサージ機」は株式会社マルタカの出願になるものであり、着座部の両側に一対の肘掛けを有し、背もたれに身体の背中側をマッサージするマッサージ機構が内蔵されているとともに、肘掛けの内部に前腕部をマッサージするバイブレータ機構が内蔵されている。そのマッサージ機構であるが、図3および図4で表されているように、モータ回転軸には、扇形の回転錘が固定されており、モータ肘掛けの外部から電線を介して給電されると、モータ軸とともに回転錘が回転するが、この回転錘は、その重心がモータ軸の軸心から偏心している位置にあるため、ゴムブッシュによって肘掛けに対して浮動状態で支持されている振動枠が振動し、肘掛けの上面に露出している振動枠の上に前腕部を載せると、その振動によって前腕部にマッサージ効果が得られる、と言うものである。
また特開2011−56455の「バイブレータ装置及び携帯端末装置」は日本電気株式会社の出願になるものであり、電動モータが発する振動を携帯端末装置のバイブレータに応用したものであり、図1および図2で表されているように、筐体に複数の振動周波数で振動を与えられるバイブレータ装置及びそれを備えた携帯端末装置を提供すべく、次のように構成されたものである。すなわちバイブレータ装置第1の回転体第2の回転体とを備える。第1の回転体は、第1シャフト第1のウエイトとを有する。第1シャフトは、筐体に支持され回転駆動される。第1のウエイト第1シャフトに偏心して回転結合される。第2の回転体は、第2シャフト第2のウエイトとを有する。第2シャフト第1の回転体に所定の減速比または増速比で回転結合される。第2のウエイト第2シャフトに偏心して回転結合される。
特開2003−70859号公報 特開2011−56455号公報
特開2003−70859の「バイブレータ内蔵肘掛け付椅子型マッサージ機」で使用されているバイブレータ機構は、モータ回転軸に扇形の回転錘が固定されているものであって、回転錘モータの直径よりも小さく、あまり強い振動を発生することが出来ないと言う問題がある。
一方特開2011−56455の「バイブレータ装置及び携帯端末装置」は上記同様の構成と問題点とを有するが、このものは携帯端末装置への着信等を通知するバイブレーションを発することが目的であるから、元々それほど強い振動は必要ではなく、あまり強い振動を発生することが出来ないこの種バイブレータ装置で十分なのである。やはりバイブレータ装置第1の回転体第2の回転体モータの直径より小さいことが特徴である。
しかしながら当発明者は、強い振動を発生して身体に効果的にバイブレーションを与えることが出来るようなマッサージ具を提供したいものと考えた。
この課題の解決に先立ち当発明者は、回転させる錘の直径を、従来のようにモータの直径よりも小さくするのではなく、逆に大きなものにすれば良いことに気が付いた。これにより一層大きな振動が得られることが分かったのであるが、この機構をハンディータイプのマッサージ具に使用すると、持ちづらいと言う欠点があることが分かった。例えばこの機構の振動発生部に柄部を設けたものとすると、振動発生部が大きく振れて、柄部を持つ手が安定しないのである。すなわち柄部を持つ手が安定しない限り、大きな振動を発生してもそれが身体に効果的に伝わらず十分なマッサージ効果を上げることが出来ないと言うことになった。当発明者は次にこのような問題を解決する必要に迫られたのである。
上記課題はドーム形状の筐体内に、電動モータと、この電動モータのシャフトに、この シャフトの回転中心から偏心した位置に重心があるようにして、取り付けられた錘と、を有するマッサージ具であって、前記錘は前記電動モータの外周壁に面して回る周回部と、この周回部を電動モータのシャフトに取り付けるための橋絡部とから成り、前記筐体の全体は掌で包み込み得るような略半球形状を呈していると共に掌で包み込んだ際に指が掛かりやすいような凹部が設けられているものとすることによって達成される。なお電源スイッチ部や電動モータの振動制御部は上記筐体に設けるようにしても良いし、筐体とは別にリモコンを付属させてこれに電源スイッチ部や電動モータの振動制御部を設けるようにしても良い。また電源部には乾電池を用いるようにしても良いが、家庭用電源や、ここから充電する二次電池を用いるようにしても良い。
この発明の振動発生部の特徴は、電動モータのシャフトに錘が偏心状態で取り付けられているのであるが、錘の部分を電動モータの外周壁に面して周回し得るような位置に設けたので、錘は従来のようにシャフトの近傍で回転するのではなく、電動モータの外周壁に面してグラインドするように回転することになった。グラインド(grind)とは辞書によれば、<うすなど>の柄を持って回すことであると言うが、そのようなイメージの回転である。
一方このような大きな振動を行う振動発生部に柄を設けるのではなく、このマッサージ具の筐体の全体を、掌で包み込み得るような略半球形状のものにし(略半球形状の意味する所は実施例1で述べる)、かつ掌で包み込んだ際に指が掛かりやすいような凹部が形成されているものとした。従って、恰も鷲掴みのごとく、筐体を掌で包み込むように掴んで身体所望箇所に押し当てるようにすることで、またこの際に母指球(親指の付け根の膨らみ)や指先を上記凹部に入り込むように握ることで、しっかりと筐体をグリップすることが出来て、筐体がぶれることがないばかりか、ぶれない分の振動のエネルギーを身体に加えることが可能となり、十分なマッサージ効果を上げ得るのである。
ところでこのような優れたマッサージ具を、前記筐体の身体に押し当てる側の形状が吸盤のような外方に広がる形状を呈するように構成すると良い。身体に押し当てる部位は略平面状でその全面が身体に接触するものであって良いわけであるが(この部位は凸面状や凹凸状などとすることが出来るが)、そうではなくて、略吸盤状に開いた形状を呈してその周囲が身体に接触する(略漏斗状で朝顔の花のように開いている側の口が身体に接触すると言っても良いが)ようにすると、また別の有効な作用を生ずることが分かった。
すなわち、上記開いた形状の周囲が身体に接触すると、その中程の部分では皮膚が盛り上がって上記開いた形状の中に入りこむ様子が見られる。するとこれが筐体のぶれを抑制する方向に作用するので、マッサージ効果がより高まるのである。なお上記開いた形状の部位の素材によっては、ここが吸盤のような吸着作用を現ずる場合がある。
さて上述したようなマッサージ具に於いて、前記凹部が、前記筐体の周囲の少なくとも一部に形成されているものとして良い。これは筐体を掌で包み込むように掴んで身体所望箇所に押し当てる際に、親指の付け根の膨らみや指先が入り込めるようにして、しっかりと筐体をグリップ出来るようにするための構成である。
あるいは前記凹部が、前記筐体の全周に亘って形成されているものとしても良い。この構成によって、筐体を掌で包み込むように掴んで握る際に、凹部の位置を気にすることなくどのように掴んだとしても、より良いグリップ感が得られるようになる。
また上述したようなマッサージ具に於いて、さらに前記筐体の少なくとも前記凹部が、滑り難い素材に成るものであるかまたは滑り止め凹凸が形成されているものとすることが出来る。例えば前記凹部や、前記凹部を含むその他の部位や、ほぼ全体が滑り難い素材で構成されていれば、筐体をしっかりと掌で包み込んでずれたりする心配が少なくなる。あるいは濡れた手で握っても滑りにくくなる。全体が滑り難い素材の一例としてシリコーン樹脂を上げる。また一般的な合成樹脂素材になる筐体であったとしても、例えば艶消し加工やエンボス加工によって滑り止め凹凸を形成することで滑りにくくすることが可能である。このあたりのことは自由に工夫して良い。
この発明のマッサージ具によれば、強い振動を発して身体に効果的にバイブレーションを与えることが出来る上、筐体を掌で包み込むように掴んで身体所望箇所に押し当てる際に、筐体がぶれることがないばかりかぶれない分の振動のエネルギーを身体に加えることが可能になり、十分なマッサージ効果を上げると言う所期目的が達成されている。
実施例1の側面視による説明図である。 底面視による説明図である。 偏心状の錘3を有する電動モータ2の説明図である。 実施例1の斜面視による説明図である。 電動モータ2周りをブロック図にて表した説明図である。 実施例2のコントローラ5の説明図である。 実施例3の側面視による説明図である。 実施例4の底面視による説明図である。
図1乃至図5によりこの実施例のマッサージ具を説明する。身体に接触させる側である所の、下側に、吸盤のような外方に広がる形状で開口部13が形成された筐体1は、開口部13の上方の側部11の一部に、指が掛かりやすいような凹部12が形成されている。この側部11より上方は帽子のような天部10となっている。従って、掌でこの筐体1をその天部10から包み込むようにすると、指の腹は側部11に接触するが、指の一部は凹部12に掛かるため、掌とこの指先とでしっかりと筐体1をグリップすることが出来るのである。このように筐体1を手で掴むと、略吸盤状に開いた形状の開口部13の側が身体に接触する側となる。
またこの筐体1は合成樹脂素材の中空状のドーム形状に成型されたものであり、開口部13が特徴的ではあるものの全体は略半球形状であると言って良い。内部に振動発生部である所の、錘3を有する電動モータ2がモータケース22に収められて取り付けられている。この錘3は、図3で表すように、電動モータ2の外周壁21の周りを回る周回部31と、この周回部31を電動モータ2のシャフトに取り付けるための橋絡部30とから構成されている。橋絡部30も周回部31も錘であるが、この錘3は従来のようにただシャフト20の近傍で回転するのではない。重量のある橋絡部30と周回部31とが回転し特に周回部31は電動モータ2の外周壁21の外側を回転し、錘3は全体として上述のようにグラインドするように回転するため、大きな振動が重量感を伴って得られるのである
そこで図4で表すように、筐体1を掌で包み込むように掴むと筐体1をしっかりとグリップすることが出来るわけであるが、更に指先を凹部12に当てると都合良くしっくりとしたグリップ感が得られる。錘3がグラインドすることで強い振動を発して身体に効果的にバイブレーションを与えることが出来るのであるが、上述のような持ち方をすることによって、筐体1を身体所望箇所に押し当てた際に、筐体1がぶれることがないばかりかぶれない分の振動のエネルギーを身体に加えることが出来るようになったのは、極めて大きな成果である。
なお電動モータ2は、図5のブロック図により模式的に表したがモータ制御部4に接続されており、このモータ制御部4は外部の電源アダプタ40に接続されている。図1ではモータ制御部4を図示していないが、家庭用電源からの電力を電源アダプタ40で直流に変換してから電動モータ2に印加するように構成されている。また電動モータ2の回転の強弱等の回転制御はモータ制御部4が担っている。電源スイッチや制御スイッチは図示していない。なお更に充電のための二次電池を備えるようにしても良い。あるいは電源アダプタ40を用いず、すなわち電動モータ2を駆動するための電力を家庭用電源から取るのではなく、筐体1内に乾電池を備えるようにしても良い。
図6はこの実施例のコントローラ5を表したものである。上述の実施例1では筐体1内にモータ制御部4を設けていたが、これをコントローラ5側に移したのがこの実施例2である。
すなわちこのコントローラ5は、マッサージ具の本体に接続するための電線55とコンセントに接続するための電線56とを備え、また電線56の先には図示しない電源プラグを備えている。符号50は電源ボタンであり、電源ボタン50は一度押すとONであり、二度目に押すとOFFとなる言わばトグル式である。ON時にはLEDの電源ライト53が点灯する。アップボタン52とダウンボタン51との間にはバイブレーションの強さの段階を示すLEDのインジケータ54が設けられている。振動はアップボタン52を押すごとに強くなり逆にダウンボタン51を押すごとに弱くなるように設計されている。すなわちこのような各種制御を行うモータ制御部をコントローラ5は内蔵している。なお電源ボタン50、ダウンボタン51、アップボタン52には、この実施例ではメンブレンスイッチを用いている。なお電源ボタン50は電源ON/OFFのトグル式であるが、これにリズム振動を切り替えるための機能を付与するようにしても良い。するとリズム振動の種類ごとにダウンボタン51とアップボタン52とを作用させ得る。なおランダム振動を構成中に取り入れるようにしても良い。
図7によりこの実施例のマッサージ具を説明する。筐体6には、身体に接触させる側である所の、下側に、吸盤のような外方に広がる形状で開口部64が形成されており、開口部64の上方の側部61の下側に全周に亘って、指が掛かりやすいような凹部62が形成されている。側部61より上方は帽子のような天部60となっている。この凹部62の表面に粗い艶消し加工を施して艶消し部63を形成することにより滑り止めとしている。なお艶消し以外には、この凹部62にゴムバンドを掛けるなどしても滑り止めとすることが出来る。
筐体6はステンレス素材の中空状に成形されたものであり、内部に振動発生部である所の錘3を有する電動モータ2が取り付けられている。この錘3は、図3で表わしたものを使用している。
なおこの発明では筐体を掌で包み込んだ際に指が掛かりやすいような凹部62が形成されていることが特徴ではあるが、凹部62を設けることなく、側部65のままここに滑り止めを設けるようにしても良い。
図8を用いてこの実施例のマッサージ具を説明する。合成樹脂成型に成る中空の筐体7には、身体に接触させる側である所の、下側に、緩やかに膨らみのある底面部70が設けられており、この底面部70の表面には凸リング71が同心円状に幾重にも形成されているのが特徴である。図示していないが筐体7の全体は掌で包み込み得るような略半球形状を呈していると共に掌で包み込んだ際に指が掛かりやすいような凹部が形成されている。
なお筐体7の内部には振動発生部である所の錘を有する電動モータが取り付けられている。この錘や電動モータには図3で表わしたものを使用して良い。
上述した実施例1や実施例3では、開口部13,64を備えており、吸盤のような外方に広がる形状に開いた開口部13,64の周囲が身体に接触して、その中程の部分では皮膚が盛り上がって開口部13,64の中に入りこむ様子が見られたり、場合によってはここが吸盤のような吸着作用を現ずるのであるが、この実施例のマッサージ具は実施例1や実施例3のように開口部13,64を備えておらず、底面部70を備えており、従って皮膚に対する密着感はどうなのかと言うことになるわけである。しかしながらこの実施例の底面部70の表面には凸リング71が同心円状に幾重にも形成されていることにより、皮膚に対しての密着感は十分に強いものが得られている。
この他、この発明のマッサージ具に防水性を付与するなどの工夫をすると良い。風呂場での使用にはより好都合である。グリップ感をさらに高めるべく、手の甲に渡すバンドを設けるようにしても良い。また筐体の天部や底部や全体を光らせるイルミネーション用のライトを配するようにすると、興趣を催させるに十分なものとなる。また筐体の手で包み込み得るようなドーム形状の一例として略半球状を上げたが、一般的な固形石鹸にある方形角丸のような形状や、花麩のような形状で花弁の間に指用の溝が付いたような形状など、自由に設計して良い。
この発明のマッサージ具の用途は多岐に亘り、医療用やペット用などとして構成することが可能である。
1 筐体 10天部
11側部 12凹部
13開口部
2 電動モータ 20シャフト
21外周壁 22モータケース
3 錘 30橋絡部
31周回部
4 モータ制御部 40電源アダプタ
5 コントローラ 50電源ボタン
51ダウンボタン 52アップボタン
53電源ライト 54インジケータ
55電線 56電線
6 筐体 60天部
61側部 62凹部
63艶消し部 64開口部
65側部
7 筐体 70底面部
71凸リング

Claims (5)

  1. ドーム形状の筐体内に、電動モータと、この電動モータのシャフトに、このシャフトの回転中心から偏心した位置に重心があるようにして、取り付けられた錘と、を有するマッサージ具であって、前記錘は前記電動モータの外周壁に面して回る周回部と、この周回部を電動モータのシャフトに取り付けるための橋絡部とから成り、前記筐体の全体は掌で包み込み得るような略半球形状を呈していると共に掌で包み込んだ際に指が掛かりやすいような凹部が設けられていることを特徴とする、マッサージ具。
  2. 前記筐体の身体に押し当てる側の形状が吸盤のような外方に広がる形状を呈する、請求項1に記載のマッサージ具。
  3. 前記凹部が、前記筐体の周囲の少なくとも一部に形成されている、請求項1または請求項2に記載のマッサージ具。
  4. 前記凹部が、前記筐体の全周に亘って形成されている、請求項1または請求項2に記載のマッサージ具。
  5. 更に前記筐体の少なくとも前記凹部が、滑り難い素材に成るものであるかまたは滑り止め凹凸が形成されているものである、請求項1または請求項2に記載のマッサージ具。
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