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JP5957082B2 - ベルトアジャスタ - Google Patents
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JP5957082B2 - ベルトアジャスタ - Google Patents

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Description

本発明は、ベルトアジャスタに関し、より詳細には、ベルトをスライドさせて長さ寸法を調節する、例えば、ランドセルの肩ベルト長さを微調節可能なベルトアジャスタに関する。
従来、ベルト長さを調節可能な調節具としては、バックルとこれに取り付けられたピンとからなり、ピンをベルト穴に差し込んでベルト長さを調節する美錠や、スキー靴などの平ベルトの長さを調節可能なベルト締着用のバックルが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。図15に示すように、特許文献1に開示されているベルト締着用のバックル50は、軸51に支承されて揺動自在に配設されたラックベルト係止体52のストッパ部53をラックベルト54の鋸刃状ラック部55に係止させ、また回動操作部56を押圧することで板ばね57の付勢力に抗して該係止を解除させて、長さの微調整を可能にしている。
日本国実開昭62−85112号公報
ところで、ベルトやランドセルの肩ベルトなどに適用される美錠は、予めベルトにあけられたベルト穴のピッチの範囲内でベルト長さを調節するので長さの微調整ができないという課題がある。また、特許文献1に記載のベルト締着用のバックル50では長さの微調整は可能であるが、回動操作部56の位置が軸51を跨いで設けられているので、軸51上方の回動操作部56を押圧した場合にはストッパ部53の係止が解除し難く、操作性にさらなる改善が求められる。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ベルト長さの調整時に操作部を目視によらず確実に認識することができ、操作性が改善された、ベルト長さを微調整可能なベルトアジャスタを提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 表面に多数の係止溝を有するベルトが挿通可能であり、ベルトの表面側に配置される基部と、基部からそれぞれ立設されてベルトを挟んで対向する一対の側壁と、を備えるアジャスタ本体と、
一対の側壁にそれぞれ支持される一対の揺動軸部と、ベルトの挿通方向において揺動軸部に対して一端側に設けられ、係止溝のいずれかと係止する係止部と、挿通方向において該揺動軸部に対して他端側に設けられた操作部と、を有する係止部材と、
を備え、
アジャスタ本体には、係止部を係止溝に向けて付勢する付勢部が設けられ、
付勢部の付勢力に抗して、操作部を操作することで係止部と係止溝との係合を解除し、アジャスタ本体に対するベルトの位置を調整可能なベルトアジャスタであって、
アジャスタ本体の基部には、ベルトの挿通方向において揺動軸部よりも他端側に、基部を貫通する開口部が形成され
係止部材の操作部が、基部表面から外方を臨むように突出した状態で開口部に配置されることを特徴とするベルトアジャスタ。
(2) 係止部材は、基部のうち、開口部を画成する揺動軸部寄りの縁部によって、係止部の係止溝方向への揺動が規制されていることを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
(3) 開口部の周囲には、開口部に向けて凹む曲面部が形成されることを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
一対の側壁は、ベルトの幅方向内側に突出して、一対の揺動軸部を支持する支持面を形成する支持壁を備え、
係止部材は、係止部と操作部との間に延びる板状部分を備え、
側面視で、係止部の先端と、操作部と反対側の面における他端側の端部とを結ぶ線を延長線とし、該延長線に垂直で、且つ、揺動軸部の軸心を通過する線を垂直線とするとき、一対の揺動軸部の軸心は、垂直線に沿った位置での板状部分の肉厚中間点よりも、板状部分の上面側にオフセットしていることを特徴とする()に記載のベルトアジャスタ。
) 係止部材は、係止部と操作部との間に延びる板状部分を備え、
側面視で、係止部の先端と、操作部と反対側の面における他端側の端部とを結ぶ線を延長線とし、該延長線に垂直で、且つ、揺動軸部の軸心を通過する線を垂直線とするとき、一対の揺動軸部の軸心は、垂直線に沿った位置での板状部分の肉厚中間点よりも、板状部分の上面側にオフセットしており、
係止部材は、延長線が挿通方向において揺動軸部よりも一端側でベルトと交差するように、アジャスタ本体に取り付けられることを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
) 付勢部は、アジャスタ本体の一対の側壁からアジャスタの幅方向内側に延びる片持ち梁状に形成されることを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
) 係止部材は、他端側の端部から係止部に向かって略平坦な第1の下面と、該第1の下面と一端側で連続し、該第1の下面に対して上方に屈曲した第2の下面とを有し、
係止部は、第2の下面からベルト側に突出しており、
係止部の先端は、第1の下面の延長線上、あるいは、該第1の下面の延長線よりも第2の下面側に位置することを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
) 揺動軸部の軸心と係止部の先端との間の最短距離である第1の距離は、揺動軸部の軸心と操作部の端部との間の最短距離である第2の距離よりも短いことを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
(9) 一対の側壁は、ベルトの幅方向内側に突出して、一対の揺動軸部を支持する支持面を形成する支持壁を備えることを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
(10) 一対の揺動軸部の各端面は傾斜して形成されるとともに、
支持壁は、一対の揺動軸部の端面と摺接可能な傾斜面を有することを特徴とする(9)に記載のベルトアジャスタ。
(11) 付勢部は、アジャスタ本体の基部にアジャスタ本体内部のベルト挿通孔に向けて突出するように一体に形成されることを特徴とする(1)に記載のベルトアジャスタ。
本発明のベルトアジャスタによれば、基部及び該基部から立設される一対の側壁を備えるアジャスタ本体と、該一対の側壁に支持される一対の揺動軸部と該揺動軸部に対して一端側に設けられた係止部及び他端側に設けられた操作部を有する係止部材と、を備え、アジャスタ本体の基部には、基部を貫通する開口部が形成され、係止部材の操作部が、基部表面から外方を臨むように突出した状態で開口部に配置されている。これにより、ベルト長さの調整時に操作部を目視によらず確実に認識することができ、操作性を向上することができる。
ベルトアジャスタをベルトと共に示す斜視図である。 (a)はベルトアジャスタにベルトが挿通された状態を示す平面図、(b)は裏面図である。 図2(a)のIII‐III線断面図である。 (a)はアジャスタ本体の表面側斜視図、(b)は裏面側斜視図である。 図4(a)のV-V線断面図である。 図4(a)のVI-VI線断面図である。 (a)は係止部材の表面側斜視図、(b)は裏面側斜視図である。 図7(a)のVIII-VIII線断面図である。 係止部材の側面図である。 (a)はカバーの裏面側斜視図、(b)は表面側斜視図である。 係止部材の係止部がベルトに係止した状態及び係止が解除された状態を示す図2のXI-XI線断面図である。 (a)は係止部材をアジャスタ本体に取り付ける過程を示す断面図であり、(b)は係止部材がアジャスタ本体に取り付けられた状態を示す断面図である。 付勢部の形状が異なるベルトアジャスタの変形例を示す平面図である。 係止溝の形状が異なる他のベルトの断面図である。 従来のベルト締着用のバックルの断面図である。
以下、本発明に係るベルトアジャスタの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以後の説明において、ベルトアジャスタに関して、上方とは図2(a)の紙面に対して手前側、下方とは図2(a)の紙面に対して奥側、前方とは図2(a)の紙面に対して上側、後方とは図2(a)の紙面に対して下側、左方とは図2(a)の紙面に対して左側、右方とは図2(a)の紙面に対して右側とする。従って、ベルトアジャスタに関して、ベルトアジャスタへのベルトの挿通方向を前後方向、ベルトの挿通方向と直交するベルト幅方向を左右方向(幅方向)、前後方向及び左右方向と直交する方向を上下方向(厚さ方向)としている。なお、図中、F、B、L、R、U、Dは、ベルトアジャスタの方向を基準として前方、後方、左方、右方、上方、下方をそれぞれ示している。
図1及び図2に示すように、ベルトアジャスタ10は、例えば、不図示のランドセルの一方の肩ベルトに取り付けられており、他方の肩ベルト1を挿通して、ベルトアジャスタ10に対する肩ベルト1の相対位置によってベルト長さが調整される。肩ベルト1は、皮革、合成ゴムなどにより細幅の薄板状に成形されており、肩ベルト1の表面2側には、傾斜面3aと垂直面3bとで構成される係止突起3c間に係止溝3が肩ベルト1の幅方向に沿って多数形成され、これらの係止溝3によりラック4が形成されている。
ベルトアジャスタ10は、アジャスタ本体11と、係止部材12と、カバー13とが組立てられて構成され、アジャスタ本体11のベルト挿通孔18に肩ベルト1が挿通される。
図3から図6も参照して、アジャスタ本体11は、肩ベルト1の表面側に設けられた略矩形板状の基部14と、基部14の左右両端部からそれぞれ立設された左右一対の側壁15R、15Lと、基部14と反対側(裏面側)で一対の側壁15R、15Lの前側端部同士、後側端部同士をそれぞれ連結する一対の連結部16F、16Bと、を備える。アジャスタ本体11は、合成樹脂により形成することで軽量化されている。
基部14に対向してアジャスタ本体11の裏面側には、一対の側壁15R、15L及び一対の連結部16F、16Bによって、カバー13が取り付けられる略矩形開口部17が画成される。従って、アジャスタ本体11の基部14、一対の側壁15R、15L、及び一対の連結部16F、16Bと、略矩形開口部17に取り付けられたカバー13とによって、肩ベルト1が挿通されるベルト挿通孔18が、アジャスタ本体11の前後方向に沿って形成される。
また、基部14より前方に延設された一対の側壁15R、15Lの先端部同士は、ベルト取付バー19で連結されており、該ベルト取付バー19には一方の肩ベルトが取り付けられる。
図4(b)から図6に示すように、一対の側壁15R、15Lの内壁面には、アジャスタ本体11の基部14寄りの部分が内側に突出して厚肉とされた支持壁20が形成されている。支持壁20には、後述する係止部材12の揺動軸部32を支持する曲面状の支持面21が上方に開放されて、略U字溝状に形成されている(図12(b)も参照)。また、支持面21より下部の支持壁20には、支持面21に向かうに従って、即ち上方に向かうに従って次第に肉厚が厚くなるように傾斜する傾斜面23が形成されている。上下方向において支持面21が形成される基部14の部分には、上方から支持面21が臨むように開口孔22が形成されている。開口孔22は、支持面21を形成するための金型(図示せず)が挿入可能となるように形成されている。
また、アジャスタ本体11の基部14には、支持面21より後方に位置して、アジャスタ本体11の下方に向かって凹む曲面部24が形成され、該曲面部24の略中央には、基部14を貫通する開口部25が形成されている。開口部25には、後述する係止部材12の操作部34が突出して配置される。これにより、ベルトアジャスタ10を目視しない状態でも指で曲面部24を探ることで、開口部25から突出する操作部34を容易に認識することができる。
図2及び図3に示すように、アジャスタ本体11には、支持面21より前方に位置して、アジャスタ本体11の基部14にアジャスタ本体11内部のベルト挿通孔18に向けて突出する一対の付勢部26が一体に設けられている。
付勢部26は、後述する係止部材12の板状部分に当接するように屈曲して形成され、上下方向に弾性変形可能であり、係止部材12を回動付勢する。付勢部26は、一対の側壁15R、15Lから幅方向内側に延びる片持ち梁状に形成することで、アジャスタ本体11の前後方向寸法を大きくすることなく比較的長く形成することができる。これにより、バネ定数が小さくなり、係止部材12を操作する際の操作力変化を小さくして操作感の向上が図られる。付勢部26に対応する基部14にも、上方から付勢部26全体を臨むように長孔27が形成されており、長孔27は、付勢部26を形成するための金型(図示せず)が挿入可能となるように形成されている。
図7から図9に示すように、係止部材12は、長手方向(前後方向)に延びる板状部分31と、アジャスタ本体11の支持面21により揺動自在に支持される略円柱状の一対の揺動軸部32とを備え、合成樹脂により形成されている。一対の揺動軸部32に対して板状部分31の一端側(前方側)には、ラック4の係止溝3に係止可能な係止部33が設けられ、他端側(後方側)には、操作部34が設けられている。
板状部分31は、左右方向に伸びる一対の腕部38を有し、一対の揺動軸部32は、腕部38の上面から上方に突出して形成されることで、板状部分31に対して上方にオフセットしている。具体的に、図9に示すように、側面視で、係止部33の先端Pと、操作部34と反対側の面36における他端側の端部36aとを結ぶ線を延長線Lとし、該延長線Lに垂直で、且つ、揺動軸部32の軸心Oを通過する線を垂直線Vとする。このとき、一対の揺動軸部32の軸心Oは、垂直線Vに沿った位置での板状部分31の肉厚中間点O´よりも、板状部分31の上面39側にオフセットしている。
また、係止部材12は、上述した延長線Lが、ベルト1の挿通方向において、揺動軸部32よりも一端側でベルト1と交差するように、アジャスタ本体11に取り付けられている(図11参照。)。このため、係止部材12が、板状部分31の上面39側にオフセットされた揺動軸部32の軸心Oを中心として揺動すると、操作部34の端部34aは、軸心Oを中心とする円弧tに沿って移動する。一方、揺動軸部32の軸心を板状部分31の上面39側にオフセットせずに、例えば、板状部材31の肉厚中間点O’を中心として揺動する場合、操作部34の端部34aはO’を中心とする円弧t’に沿って移動する。従って、一対の揺動軸部32の軸心Oを板状部分31の上面39側にオフセットした場合には、操作部34は、その端部34aが、ベルト1の挿通方向において揺動軸部32側へ移動しながら押し込まれる一方、係止部材12を肉厚中間点O´を中心として揺動させた場合には、操作部34は、その端部34aが、ベルト1の挿通方向において、揺動軸部32から離れる方向に移動しながら押し込まれることになる。このように、一対の揺動軸部32の軸心Oを板状部分31の上面39側にオフセットすることにより、端部34aを揺動軸部32側へ移動させながら操作部34を操作することができ、操作感が向上する。
図8に示すように、一対の揺動軸部32の端面は、上方に向かうに従って次第に両端面間の間隔が狭くなるように傾斜する傾斜面35となっている。係止部材12をアジャスタ本体11に組み付ける際、一対の揺動軸部32の傾斜面35を、アジャスタ本体11の支持壁20に設けられた傾斜面23に摺接させながら係止部材12を上方に押圧することで組付けが容易となる。
また、一対の揺動軸部32の軸心Oは、板状部分31の上面39側にオフセットしているので、図6に示すように、オフセット量分だけ一対の揺動軸部32を支持する支持壁20はアジャスタ本体11の基部14寄りに配置することができる。これにより、支持壁20と肩ベルト1とが干渉し難くなるので肩ベルト1を係止部材12に近づけ配置することでベルトアジャスタ10を薄肉化することができる。
図9に示すように、係止部材12は、他端側の端部36aから係止部33に向かって略平坦に形成された第1の下面36と、該第1の下面36と係止部33側で連続し、第1の下面36に対して上方(板状部分31の上面39側)に屈曲した第2の下面37とを有する。係止部33は、この第2の下面37から下方(肩ベルト1側)に突出して形成され、係止部33の先端Pは、第1の下面36の延長線L´上に位置している。なお、係止部33の先端Pは、第1の下面36の延長線L´よりも第2の下面37側に位置してもよい。また、図9中、上述した係止部33の先端Pと操作部34の裏面とを結ぶ延長線Lと、下面36の延長線L´は、本実施形態では一致しているが、係止部33の先端Pの位置によってはこれに限らない。
これにより、操作部34を押圧して係止部33と肩ベルト1との係止を解除すると、図11に一点鎖線で示すように、係止部材12の第1の下面36が肩ベルト1の表面2と略平行となり、また、係止部材12には、第1の下面36から肩ベルト1側へ突出するものがないので、肩ベルト1を係止部材12に近接した位置に配置することができる。従って、ベルトアジャスタ10の薄型化が可能となる。
また、図9に示すように、係止部材12は、揺動軸部32の軸心Oと係止部33の先端Pとの間の最短距離である第1の距離L1が、揺動軸部32の軸心Oと操作部34の端部34aとの間の最短距離である第2の距離L2よりも短く設定されている。これにより、係止部33と肩ベルト1との係止を解除するための操作部34のストロークを大きくとることができ、衣服などと操作部34との接触による誤作動が防止される。
係止部材12のアジャスタ本体11への組付けは、アジャスタ本体11の裏面に形成された矩形開口部17から係止部材12をアジャスタ本体11内に挿入し、図12(a)に示すように、一対の揺動軸部32の傾斜面35を、アジャスタ本体11の支持壁20に設けられた傾斜面23に摺接させながら上方に押圧することで、一対の揺動軸部32、腕部38及び支持壁20が幅方向に弾性変形して支持面21に組み付けられる。これにより、図12(b)に示すように、一対の揺動軸部32は、アジャスタ本体11の支持面21により揺動自在に支持される。
また、図5及び図8を参照して、一対の揺動軸部32の最長幅W1は、支持壁20の最短幅W2よりも長く形成されることから、係止部材12が組み付け後にアジャスタ本体11から脱落することがない。
また同時に、アジャスタ本体11の両側壁15R、15Lから幅方向内側に延びる片持ち梁状の付勢部26が、揺動軸部32より係止部33側(前側)において板状部分31の上面に当接し、付勢部26の付勢力により係止部材12の係止部33を肩ベルト1に係止する方向に回動させる。このとき、操作部34側の板状部分31の上面は、開口部25を画成する基部14の揺動軸部寄りの縁部25aに当接して、係止部材12の揺動範囲(係止部33の係止溝3方向への揺動)が制限される。
図10はカバーの斜視図であり、カバー13は、外方に僅かに湾曲形成された板部41を備え、該板部41の裏面に、アジャスタ本体11の矩形開口部17に嵌合可能な矩形枠体42と、先端に左右方向両側に突出する係合部43が設けられた一対の係合脚部44とが、形成されている。カバー13は、矩形枠体42をアジャスタ本体11の矩形開口部17に嵌合させると共に、係合脚部44の係合部43をアジャスタ本体11の係合溝28(図4(b)、図6参照)に係合させてアジャスタ本体11に取り付けられている。
なお、カバー13は、ベルトアジャスタ10の必須部材ではないが、アジャスタ本体11の矩形開口部17を覆って内部を見えないようにすることでベルトアジャスタ10の商品価値を高める。また、板部41の表面側にロゴや装飾模様などを施して装飾性を向上させることもできる。なお、カバー13を設けない場合には、アジャスタ本体11は、一対の連結部16F、16Bの代わりに、一対の側壁15R、15Lの基部14と反対側(裏面側)の端部を板状部分によって連結してもよい。
従って、肩ベルト1の長さ調整は、係止部材12の操作部34を付勢部26の付勢力に抗して押圧し、係止部33を肩ベルト1から離間する方向に移動させた状態で行なわれる。そして、適切な長さとなった状態で、操作部34の押圧を解除することで、係止部33が付勢部26の付勢力により係止溝3に係止することで、肩ベルト1とベルトアジャスタ10との相対位置が決定される。このように、肩ベルト1の長さは、係止溝3のピッチに応じて調整することができ、長さの微調整を容易に行うことができる。
なお、付勢部26の付勢力や、係止部33と係止溝3との係合度合いによっては、係止部33がラック4の傾斜面3aで押し上げられながら、肩ベルト1をベルトアジャスタ10のベルト挿通孔18に挿通することで、長さ調整を行なうことができるようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態のベルトアジャスタ10によれば、アジャスタ本体11と、係止部材12と、を備え、アジャスタ本体11の基部14には、係止部材12の操作部34が突出する開口部25が形成されているので、ベルト長さの調整時に操作部34の位置を目視によらず確実に認識にすることができ、操作性を向上することができる。
また、係止部材12は、基部14のうち、開口部25を画成する揺動軸部寄りの縁部25aによって係止溝3方向への揺動が規制されているので、アジャスタ本体11に肩ベルト1が挿通されていない状態でも係止部材12がガタツキなく保持される。
また、開口部25の周囲には、開口部25に向けて凹む曲面部24が形成されているので、開口部25が基部14の表面から凹んだ位置となるので、操作部34も基部14の表面から大きく突出することがなく、操作部34が意図せずに押圧されて肩ベルト1との係止が不用意に解除されるのを防止することができる。また、開口部25からの操作部34の突出量を少なくしても、操作部34のストロークを稼ぐことができ、コンパクト化することができる。
また、一対の側壁15R、15Lには、揺動軸部32を支持する支持面21を形成する支持壁20が内側に向かって突出形成されているので、別部品を設けることなくアジャスタ本体11で係止部材12を支持することができ、部品点数が削減される。また、揺動軸部32を短くすることができ、係止部材12の剛性が高まる。
また、一対の揺動軸部32の各端面35は傾斜すると共に、支持壁20は該揺動軸部32の傾斜する端面35と摺接可能な傾斜面23を有するので、揺動軸部32の端面35を支持壁20の傾斜面23に摺接させながら押圧することで、係止部材12の組付けが容易となり、揺動軸部32をアジャスタ本体11の支持面21に支持させることができる。
また、係止部材12は係止部33と操作部34との間に延びる板状部分31を備え、側面視で、係止部33の先端Pと、操作部34と反対側の面36における他端側の端部36aとを結ぶ線を延長線Lとし、該延長線Lに垂直で、且つ、揺動軸部32の軸心Oを通過する線を垂直線Vとしたとき、一対の揺動軸部32の軸心Oは、垂直線Vに沿った位置での板状部分31の肉厚中間点O´よりも、板状部分31の上面39側にオフセットしている。したがって、オフセット量分だけ支持壁20はアジャスタ本体11の基部14寄りに配置することができる。これにより、支持壁20と肩ベルト1とが干渉し難くなるので肩ベルト1を係止部材12に近づけ配置することでベルトアジャスタ10を薄肉化することができる。
また、係止部材12は係止部33と操作部34との間に延びる板状部分31を備え、側面視で、係止部33の先端Pと、操作部34と反対側の面36における他端側の端部36aとを結ぶ線を延長線Lとし、該延長線Lに垂直で、且つ、揺動軸部32の軸心Oを通過する線を垂直線Vとしたとき、一対の揺動軸部32の軸心Oは、垂直線Vに沿った位置での板状部分31の肉厚中間点O´よりも、板状部分31の上面39側にオフセットしている。さらに、係止部材12は、延長線Lがベルト1の挿通方向において揺動軸部32よりも一端側でベルト1と交差するように、アジャスタ本体11に取り付けられる。これにより、操作部34を揺動軸部32側へ移動させながら操作部34を押し込むことができ、揺動軸部32の軸心Oがオフセットされていない場合に比べて、操作感が向上する。
また、付勢部26は、アジャスタ本体11の基部14にアジャスタ本体11内部のベルト挿通孔18に向けて突出するように一体に形成されるので、部品点数を削減することができ、製作費用を抑制することができる。
また、付勢部26は、アジャスタ本体11の一対の側壁15R、15Lから幅方向内側に延びる片持ち梁状に形成されているので、付勢部26を長手方向(前後方向)に延設する場合に比べて、アジャスタ本体11が大きくならず、付勢部26をコンパクトに形成することができる。
また、係止部材12、操作部34側から係止部33に向かって略平坦な第1の下面36と、第1の下面36と係止部側で連続し、該第1の下面36に対して上方に屈曲した第2の下面37とを有する。係止部33は、第2の下面37から肩ベルト1側に突出しており、係止部33の先端Pは、第1の下面36の延長線L´上に位置するので、係止部33と肩ベルト1との係止を解除した時、係止部33を含む係止部材12の第1の下面36がほぼフラットになり、肩ベルト1を係止部材12に近付けて配置することができ、ベルトアジャスタ10の薄肉化が可能となる。
また、揺動軸部32の軸心Oと係止部33の先端Pとの間の最短距離である第1の距離L1は、揺動軸部32の軸心Oと操作部34の端部34aとの間の最短距離である第2の距離L2よりも短いので、係止部33と肩ベルト1との係止を解除するための操作部34のストロークが大きくなり、誤作動による係止解除が防止される。また、操作部34の操作力が低減して操作性が向上する。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上記の実施形態において、付勢部26は、アジャスタ本体11の一対の側壁15R、15Lから幅方向内側に延びるように形成されていたが、図13に示す変形例のように、付勢部26aは、アジャスタ本体11の基部14の幅方向中間部において、アジャスタ本体11内部のベルト挿通孔18に向けて突出するようにベルト1の挿通方向に延びる構成であってもよい。
また、肩ベルト1の係止溝3は、傾斜面3aと垂直面3bとで構成される係止突起3c間に形成されるものとして説明したが、係止部材12の係止部33が係止できる形状であれば、本発明のベルトは、これに限定されない。例えば、図12(a)に示すように、係止溝5は、肩ベルト1の前後方向に沿った断面において矩形の溝としてもよいし、図12(b)に示すように、係止溝6は、連続する鋸状の刃の間に形成される溝としてもよい。
また、本発明のベルトは、本実施形態のように、皮革や合成ゴムに合成樹脂製のラック4が別体に取り付けられるものに限らず、スキー靴用や帽子サイズ調整用のバックルの場合には、ラック4を構成する合成樹脂単体で構成されてもよい。
また、アジャスタ本体11と係止部材12は、合成樹脂で成形されたものとして説明したが、いずれも金属製とすることもできる。
1 肩ベルト(ベルト)
3,5,6 係止溝
4 ラック
10 ベルトアジャスタ
11 アジャスタ本体
12 係止部材
14 基部
15R,15L 側壁
20 支持壁
21 支持面
23 傾斜面
24 曲面部
25 開口部
25a 縁部
26,26a 付勢部
31 板状部分
32 揺動軸部
33 係止部
34 操作部
35 傾斜面(揺動軸部の端面)
36 第1の下面
37 第2の下面
L 延長線
L1 第1の距離
L2 第2の距離
P 係止部の先端

Claims (8)

  1. 表面に多数の係止溝(3、5、6)を有するベルト(1)が挿通可能であり、前記ベルト(1)の表面側に配置される基部(14)と、該基部(14)からそれぞれ立設されて前記ベルト(1)を挟んで対向する一対の側壁(15R、15L)と、を備えるアジャスタ本体(11)と、
    前記一対の側壁(15R、15L)にそれぞれ支持される一対の揺動軸部(32)と、前記ベルト(1)の挿通方向において前記揺動軸部(32)に対して一端側に設けられ、前記係止溝(3、5、6)のいずれかと係止する係止部(33)と、前記挿通方向において該揺動軸部(32)に対して他端側に設けられた操作部(34)と、を有する係止部材(12)と、
    を備え、
    前記アジャスタ本体(11)には、前記係止部(33)を前記係止溝(3、5、6)に向けて付勢する付勢部(26,26a)が設けられ、
    前記付勢部(26,26a)の付勢力に抗して、前記操作部(34)を操作することで前記係止部(33)と前記係止溝(3、5、6)との係合を解除し、前記アジャスタ本体(11)に対する前記ベルト(1)の位置を調整可能なベルトアジャスタ(10)であって、
    前記アジャスタ本体(11)の基部(14)には、前記ベルト(1)の挿通方向において前記揺動軸部(32)よりも他端側に、前記基部(14)を貫通する開口部(25)が形成され
    前記係止部材(12)の操作部(34)が、前記基部(14)表面から外方を臨むように突出した状態で前記開口部(25)に配置されることを特徴とするベルトアジャスタ(10)。
  2. 前記係止部材(12)は、前記基部(14)のうち、前記開口部(25)を画成する前記揺動軸部寄りの縁部(25a)によって、前記係止部(33)の前記係止溝方向への揺動が規制されていることを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
  3. 前記開口部(25)の周囲には、前記開口部(25)に向けて凹む曲面部(24)が形成されることを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
  4. 前記一対の側壁(15R、15L)は、前記ベルト(1)の幅方向内側に突出して、前記一対の揺動軸部(32)を支持する支持面(21)を形成する支持壁(20)を備え、
    前記係止部材(12)は、前記係止部(33)と前記操作部(34)との間に延びる板状部分(31)を備え、
    側面視で、前記係止部(33)の先端(P)と、前記操作部(34)と反対側の面(36)における前記他端側の端部(36a)とを結ぶ線を延長線(L)とし、該延長線(L)に垂直で、且つ、前記揺動軸部(32)の軸心(O)を通過する線を垂直線(V)とするとき、前記一対の揺動軸部(32)の軸心(O)は、前記垂直線(V)に沿った位置での前記板状部分(31)の肉厚中間点(O´)よりも、前記板状部分(31)の上面(39)側にオフセットしていることを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
  5. 前記係止部材(12)は、前記係止部(33)と前記操作部(34)との間に延びる板状部分(31)を備え、
    側面視で、前記係止部(33)の先端(P)と、前記操作部(34)と反対側の面(36)における前記他端側の端部(36a)とを結ぶ線を延長線(L)とし、該延長線(L)に垂直で、且つ、前記揺動軸部(32)の軸心(O)を通過する線を垂直線(V)とするとき、前記一対の揺動軸部(32)の軸心(O)は、前記垂直線(V)に沿った位置での前記板状部分(31)の肉厚中間点(O´)よりも、前記板状部分(31)の上面(39)側にオフセットしており、
    前記係止部材(12)は、前記延長線(L)が前記挿通方向において前記揺動軸部(32)よりも前記一端側で前記ベルト(1)と交差するように、前記アジャスタ本体(11)に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
  6. 前記付勢部(26)は、前記アジャスタ本体(11)の一対の側壁(14)から前記アジャスタ(10)の幅方向内側に延びる片持ち梁状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
  7. 前記係止部材(12)は、前記他端側の端部(36a)から前記係止部(33)に向かって略平坦な第1の下面(36)と、該第1の下面(36)と前記一端側で連続し、該第1の下面(36)に対して上方に屈曲した第2の下面(37)とを有し、
    前記係止部(33)は、前記第2の下面(37)から前記ベルト側に突出しており、
    前記係止部(33)の先端(P)は、前記第1の下面(36)の延長線(L´)上、あるいは、該第1の下面(36)の延長線(L´)よりも前記第2の下面側に位置することを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
  8. 前記揺動軸部(32)の軸心(O)と前記係止部(33)の先端(P)との間の最短距離である第1の距離(L1)は、前記揺動軸部(32)の軸心(O)と前記操作部(34)の端部(34a)との間の最短距離である第2の距離(L2)よりも短いことを特徴とする請求項1に記載のベルトアジャスタ(10)。
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