JP5957962B2 - 有機エレクトロルミネッセンスパネル - Google Patents
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Description
同様に、特許文献6には、立体画像を表示する表示装置において、光の利用効率の向上を目的として、トップエミッション型の有機ELパネルの観察側にプリズムやレンチキュラーレンズを設けることが提案されている。また、レンチキュラーレンズとして、凸レンズ面とプリズム面とを有するものを用いることも提案されている。特許文献6においては、プリズムやレンチキュラーレンズによって発光層からの光を屈折させることで、指向性を高め、光の利用効率を向上させている。
図1は本発明の有機ELパネルの一例を示す概略断面図である。図1に例示するように、有機ELパネル1は、有機EL基板10と対向基板11とを有している。有機EL基板10では、支持基板2上に背面電極層3が形成され、背面電極層3上に、赤色発光層4R、緑色発光層4Gおよび青色発光層4Bを有する発光層4が形成され、発光層4上に透明電極層5が形成されている。対向基板11では、透明基板12上に複数の集光部13を有する光学部材14が形成されている。これらの有機EL基板10および対向基板11は、有機EL基板10の透明電極層5と対向基板11の光学部材14とが対向するように配置されている。また、対向基板11において、集光部13は画素P毎に形成されており、集光部13の断面形状は、透明基板12側が長辺、有機EL基板10側が短辺の台形形状となっている。この有機ELパネル1は、対向基板11側から光Lを取り出すトップエミッション型である。
この際、集光部13は断面形状が台形形状であり、発光層4からの光Lが集光部13に入射する入射面が平面であるので、また集光部13が画素P毎に形成されているので、入射面になる集光部13の上底面の大きさと画素Pの大きさとを適宜調整することにより、集光部13の上底面を通過する光の角度および集光部13の側面に入射する光の角度を制御することができる。また、集光部13の上底面と発光層4との距離を適宜調整することにより、集光部13の上底面を通過する光の角度および集光部13の側面に入射する光の角度を制御することもできる。よって、集光部13の上底面の大きさや発光層4との距離を制御することにより、発光層4からの光に対して集光部13の上底面を透過させ集光部13の側面に入射させやすくすることができ、集光部13の側面で全反射される光を増やすことができる。したがって本発明においては、光取り出し効率を向上させ、正面輝度を高めることが可能になる。
また、異屈折率反射層13bがAl、Ag等の金属層である場合にも、異屈折率反射層13bによって発光層4からの光Lが反射され、透明基板12側から出射する。
さらに、異屈折率反射層13bがSiN、SiON等の無機層である場合には、異屈折率反射層13bと基板間に充填されている空気や硬化性樹脂等の媒質との界面で発光層4からの光Lが反射され、透明基板12側から出射する。異屈折率反射層13bの屈折率および基板間に充填されている媒質の屈折率に応じて、発光層4からの光Lを全反射させることもできる。
したがって、上記の図1に示す有機ELパネルと同様に、光取り出し効率を向上させ、正面輝度を高めることが可能になる。
集光部が側面に異屈折率反射層を有する場合には、入射光の角度依存性を低減することができ、集光部の側面に比較的小さい入射角で入射した光も反射することが可能になる。
集光部が側面に凹凸形状を有する場合には、光の屈折を利用するものと比較して、散乱効果により透明基板側から出射される光の配光分布をなだらかにすることが可能になる。
本発明における対向基板は、透明基板と、透明基板上に形成され、複数の集光部を有する光学部材とを有するものであり、光学部材が有機EL基板と対向するように配置されているものである。
以下、対向基板における各構成について説明する。
本発明における光学部材は、透明基板上に形成され、複数の集光部を有するものである。
光学部材は、複数の集光部を有していればよく、複数の集光部のみを有していてもよく、基底部と基底部上に形成された複数の集光部とを有していてもよい。
以下、光学部材における各構成について説明する。
本発明における光学部材は複数の集光部を有しており、集光部は画素毎に形成されるものであり、その断面形状は台形形状である。
ここでいう「集光部の断面形状」とは、集光部の高さ方向の断面形状をいう。
「台形形状」とは、図1に例示するように台形の上底が直線である、すなわち集光部13の上底面が平面である場合だけでなく、図4に例示するように台形の上底がなだらかな曲線である、すなわち集光部13の上底面がわずかに曲面である場合も含まれるものである。ここで、「曲面」とは、発光層からの光を、集光部の上底面を透過させ、集光部の側面に入射させ、集光部の側面で反射させることが可能な程度の曲面をいう。
図4に示す有機ELパネル1においても、図1に示す有機ELパネル1と同様に、集光部13の側面で発光層4からの光Lが全反射され、透明基板12側から出射するので、正面輝度を高めることが可能である。また、図示しないが、集光部の上底面がわずかに曲面である場合においては、集光部が側面に異屈折率反射層や凹凸形状等の反射構造を有する場合にも、集光部の側面に設けられた反射構造によって発光層からの光が反射され、透明基板側から出射するので、正面輝度を高めることが可能である。
また、「台形形状」とは、図1に例示するように側面が平坦である場合だけでなく、図3に例示するように側面に凹凸形状を有する場合も含まれるものである。
tanθ1=X/Y (1)
sinθ1/sinθ2=n1/n0 (2)(スネルの式)
θ2>φ (3)
ただし、n1:集光部の屈折率
n0:有機EL基板および対向基板の間に充填されている媒質の屈折率
φ:集光部の側面の角度
θ1:媒質中の光線の角度
θ2:集光部中の光線の角度
X:水平方向における発光点から光線が集光部に入射する点までの距離
Y:垂直方向における発光点から光線が集光部に入射する点までの距離
である。なお、上記角度は基板の法線に対する角度である。集光部の上底面がわずかに曲面である場合には、θ1およびθ2は曲面の法線に対する角度である。
上記式(1)〜(3)を満たす例を表1に示す。
なお、集光部の側面の傾斜角度とは、図6(a)に例示するような透明基板12の表面と集光部13の側面とのなす角度ωをいう。
なお、集光部の上底面とは、有機EL基板側の面であり、台形形状の短辺側の面をいう。
集光部の上底面の幅とは図6(a)に例示するような幅W1をいい、画素の幅とは図6(a)に例示するような幅W2をいう。また、集光部の上底面がわずかに曲面である場合には、図6(b)に例示するように、集光部13の頂部を含む透明基板12表面に平行な面と集光部13の側面とで近似される台形形状の上底面の幅を、集光部13の上底面の幅W1とする。集光部の上底面の平面視形状が円形である場合には、集光部の上底面の幅は直径を指す。
なお、集光部の下底面とは、透明基板側の面であり、台形形状の長辺側の面をいう。
集光部の下底面の平面視形状が円形である場合には、集光部の下底面の幅は直径を指す。
ここで、有機ELパネルにおいては、正面方向からの光の位相差と斜め方向からの光の位相差とは異なるため、斜め方向から見ると色味が変化してしまうという不具合がある。
したがって、集光部の寸法を画素の発光色に応じて適宜調整することにより、例えば赤色発光層および緑色発光層からの光と比較して、青色発光層からの光を斜め方向に抜けにくくすることができる。よって、斜め方向から見たときの色味を調整し、良好な表示が可能になる。
例えば図7においては、青色用集光部13Bの側面の傾斜角度ωBが、赤色用集光部13Rの側面の傾斜角度ωRおよび緑色用集光部13Gの側面の傾斜角度ωGよりも大きくなっている。
なお、「集光部が画素毎に形成されている」とは、図8および図9に例示するように1つの画素Pに対して1つの集光部13が形成されている場合だけでなく、図10(b)に例示するように同色の発光層、例えば赤色発光層4R、緑色発光層4G、青色発光層4Bがストライプ状に形成されている場合には図10(a)および図9に例示するように1列の画素Pに対して1つの集光部13が形成されている場合も含むものである。
ここで、図8および図10(a)は対向基板の一例を示す概略平面図であり、図9は図8のA−A線断面図および図10(a)のB−B線断面図である。また、図10(b)は有機EL基板10における発光層4および画素Pの配置を示す概略平面図である。
以下、集光部が単一層である第1実施態様と、集光部が側面に反射構造を有す第2実施態様とに分けて説明する。
本実施態様においては、図1に例示するように集光部13は単一層である。
光散乱性微粒子の平均粒径は、0.1μm〜5.0μm程度である。
光散乱性微粒子の形状は、散乱効果を上げるため、球状であることが好ましい。
ナノ構造体としては、例えばモスアイ構造のようなナノメートルオーダーの凹凸構造が挙げられる。
集光部の上底面にナノ構造体を形成する方法としては、例えば、インプリント法を用いることができる。
本実施態様における集光部は、側面に反射構造を有するものである。
反射構造は、発光層からの光を反射可能なものであればよく、集光部が側面に反射構造を有する態様としては、例えば、集光部が台座部と台座部の側面に形成された異屈折率反射層とを有する第1態様と、集光部が側面に凹凸形状を有する第2態様とが挙げられる。
以下、各態様に分けて説明する。
本態様における集光部は、台座部と、台座部の側面に形成された異屈折率反射層とを有するものである。この異屈折率反射層は、発光層からの光を反射するものである。例えば図2において、集光部13は台座部13aと台座部13aの側面に形成された異屈折率反射層13bとを有している。
台座部の形成材料としては、上記第1実施態様の集光部と同様の材料を用いることができる。
散乱剤としては、上記第1実施態様の集光部に用いられる散乱剤と同様である。
ナノ構造体としては、上記第1実施態様の集光部に用いられるナノ構造体と同様である。
異屈折率反射層としては、発光層からの光を反射可能なものであれば特に限定されるものではなく、例えば、多層膜ミラー、ダイクロイックミラー、金属層、無機層等を挙げることができる。
金属層の反射率としては、具体的には、50%以上であることが好ましく、より好ましくは75%以上、さらに好ましくは90%以上である。金属層の反射率の上限値としては特に限定されるものではなく、通常100%である。なお、反射率は、顕微分光装置OSP−SP2000(OLYMPUS社製)を用いて校正用アルミ基板を100%とした際の反射スペクトルとして測定することができる。
金属層に用いられる材料としては、上記反射率を満たすものであれば特に限定されるものではなく、例えば、アルミニウム、銀、スズ、クロム、ニッケル、チタン等が挙げられる。これらは1種単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
無機層の屈折率としては、台座部の屈折率よりも大きく、また有機EL基板および対向基板の間に充填されている媒質の屈折率よりも大きいことが好ましい。無機層と有機EL基板および対向基板の間に充填されている媒質との界面で、発光層からの光を全反射させることができるからである。
なお、有機EL基板および対向基板の間に充填されている媒質の屈折率/無機層の屈折率の比については、上記第1実施態様における有機EL基板および対向基板の間に充填されている媒質の屈折率/集光部の屈折率の比と同様である。また、無機層の屈折率としては、上記第1実施態様の集光部の屈折率と同様である。
無機層に用いられる材料としては、上記屈折率を満たすことが好ましく、例えば、SiN、SiON等が挙げられる。
有機材料としては、上記屈折率を満たすものであることが好ましく、例えば、チオウレタン樹脂、環状オレフィン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリレート樹脂、メタクリレート樹脂等が挙げられる。また、有機−無機ハイブリッド材料としては、上記屈折率を満たすものであることが好ましく、例えば、ジルコニウムおよびハフニウムを含む有機金属モノマー、ZrO2およびTiOを分散させた有機−無機コンポジット材料等が挙げられる。
例えば、多層膜ミラーやダイクロイックミラーの厚みは、100nm〜2000nmの範囲内であることが好ましい。また、金属層の厚みは、10nm〜100nmの範囲内であることが好ましい。厚みが上記範囲に満たないと十分な反射率が得られない場合があり、厚みが上記範囲を超えると形成が困難になったり有機ELパネルの視認性が損なわれたりするおそれがあるからである。
また、無機層の厚みは、100nm〜2000nmの範囲内であることが好ましい。厚みが上記範囲に満たないと十分に全反射が起こらない場合があり、厚みが上記範囲を超えると形成が困難になる場合があるからである。
本態様における集光部は、側面に凹凸形状を有するものである。例えば図4において、集光部13は側面に凹凸形状13dを有している。この凹凸形状は光を散乱させるものである。
なお、表面粗さRmaxは最大高さであり、集光部と同様の材料からなる測定用基材の表面に上記凹凸形状を形成したときの表面粗さRmaxを測定することにより求めることができる。表面粗さRmaxは、ULVAC社製の触針式表面形状測定器Dektakにより測定することができる。
ナノ構造体としては、上記第1実施態様の集光部に用いられるナノ構造体と同様である。
本発明における光学部材は、基底部と、基底部上に形成された複数の集光部とを有していてもよい。例えば図11において、光学部材14は基底部15と基底部15上に形成された複数の集光部13とを有している。
なお、「集光部および基底部が一体に形成されている」とは、集光部および基底部が単一の部材として形成されていることをいい、集光部が台座部と台座部の側面に形成された異屈折率反射層とを有する場合には台座部および基底部が単一の部材として形成されていることをいう。
なお、「光学部材および透明基板が一体に形成されている」とは、光学部材および透明基板が単一の部材として形成されていることをいい、集光部が台座部と台座部の側面に形成された異屈折率反射層とを有する場合には台座部および透明基板が単一の部材として形成されていることをいう。
本発明に用いられる透明基板は、上記光学部材を支持するものである。
本発明おいては、上述のように、透明基板は上記光学部材と一体に形成されたものであってもよい。
なお、光透過率は、例えば島津製作所製紫外可視光分光光度計UV−3600により測定することができる。
本発明において、対向基板は、光学部材が有機EL基板と対向するように配置される。対向基板および有機EL基板間の距離としては、集光部の側面で発光層からの光を全反射もしくは反射させることが可能であれば特に限定されるものではないが、中でも、20μm以下であることが好ましく、中でも10μm以下、特に5μm以下であることが好ましい。対向基板および有機EL基板が近接しているほど、発光層からの光を効率良く集光部に入射させることができるからである。対向基板における集光部の上底面と有機EL基板の最表面とは密着していてもよい。
なお、対向基板および有機EL基板間の距離とは、図6(a)に例示するような対向基板11の集光部13の上底面から有機EL基板10の最表面までの距離dをいう。また、集光部の上底面がわずかに曲面である場合には、図6(b)に例示するように、対向基板11の集光部13の頂部から有機EL基板10の最表面までの距離dである。
本発明における有機EL基板は、支持基板と、支持基板上に形成された背面電極層と、背面電極層上に形成され、発光層を含む有機EL層と、有機EL層上に形成された透明電極層とを有するものである。
以下、有機EL基板における各構成について説明する。
本発明における有機EL層は、背面電極層上に形成され、少なくとも発光層を含むものである。
有機EL層を構成する層としては、発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層等が挙げられる。
以下、有機EL層における各構成について説明する。
本発明に用いられる発光層は、単色の発光層であってもよく、複数色の発光層であってもよく、本発明の有機ELパネルの用途に応じて適宜選択される。通常は複数色の発光層が形成される。
本発明においては、発光層と陽極との間に正孔注入輸送層が形成されていてもよい。
正孔注入輸送層は、正孔注入機能を有する正孔注入層であってもよく、正孔輸送機能を有する正孔輸送層であってもよく、正孔注入層および正孔輸送層が積層されたものであってもよく、正孔注入機能および正孔輸送機能の両機能を有するものであってもよい。
本発明においては、発光層と陰極との間に電子注入輸送層が形成されていてもよい。
電子注入輸送層は、電子注入機能を有する電子注入層であってもよく、電子輸送機能を有する電子輸送層であってもよく、電子注入層および電子輸送層が積層されたものであってもよく、電子注入機能および電子輸送機能の両機能を有するものであってもよい。
本発明における透明電極層は、有機EL層上に形成されるものである。
陽極には、正孔が注入しやすいように仕事関数の大きい導電性材料を用いることが好ましい。例えば、Au、Ta、W、Pt、Ni、Pd、Cr、Cu、Mo、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属;これらの金属の酸化物;AlLi、AlCa、AlMg等のAl合金、MgAg等のMg合金、Ni合金、Cr合金、アルカリ金属の合金、アルカリ土類金属の合金等の合金;酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛、酸化インジウム等の無機酸化物;金属ドープされたポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体等の導電性高分子;α−Si、α−SiC;等が挙げられる。これらの導電性材料は、単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。2種類以上を用いる場合には、各材料からなる層を積層してもよい。
陰極には、電子が注入しやすいように仕事関数の小さい導電性材料を用いることが好ましい。例えば、MgAg等のマグネシウム合金、AlLi、AlCa、AlMg等のアルミニウム合金、Li、Cs、Ba、Sr、Ca等のアルカリ金属類およびアルカリ土類金属類の合金等が挙げられる。
本発明における背面電極層は、支持基板上に形成されるものである。
なお、陽極および陰極の材料については上記透明電極層の項に記載し、背面電極層の形成方法については上記透明電極層の形成方法と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる支持基板は、上記の背面電極層、有機EL層および透明電極層を支持するものである。
支持基板の形成材料としては、例えば、ガラスや樹脂が挙げられる。
支持基板の厚みとしては、支持基板の材料および有機ELパネルの用途により適宜選択される。具体的に、支持基板の厚みは0.005mm〜5mm程度である。
本発明に用いられる対向基板においては、背面電極層上に絶縁層がパターン状に形成されていてもよい。絶縁層は、画素を画定するように形成されるものである。
絶縁層のパターンとしては、画素の配列に応じて適宜選択されるものであり、例えば格子状とすることができる。
絶縁層の材料としては、有機ELパネルにおける一般的な絶縁層の材料を用いることができ、例えば、感光性ポリイミド樹脂、アクリル系樹脂等の光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、無機材料等を挙げることができる。
絶縁層の厚みとしては、画素を画定し、透明電極層および背面電極層を絶縁することができれば特に限定されるものではない。
絶縁層の形成方法としては、有機ELパネルにおける一般的な絶縁層の形成方法を適用することができ、例えば、フォトリソグラフィー法等が挙げられる。
本発明に用いられる対向基板においては、絶縁層上に隔壁がパターン状に形成されていてもよい。隔壁は、透明電極層のパターンを画定するように形成されるものである。隔壁が形成されている場合には、メタルマスク等を用いなくとも透明電極層をパターン状に形成することが可能となる。
隔壁のパターンとしては、透明電極層のパターンに応じて適宜選択される。
隔壁の材料としては、有機ELパネルにおける一般的な隔壁の材料を用いることができ、例えば、感光性ポリイミド樹脂、アクリル系樹脂等の光硬化型樹脂、または熱硬化型樹脂、および無機材料等を挙げることができる。
また、発光層をパターン状に形成するに際して、隔壁には表面エネルギーを変化させる表面処理を予め行ってもよい。
隔壁の高さとしては、透明電極層のパターンを画定し、隣接する透明電極層同士を絶縁することができれば特に限定されるものではない。
隔壁の形成方法としては、有機ELパネルにおける一般的な隔壁の形成方法を適用することができ、例えば、フォトリソグラフィー法等が挙げられる。
本発明において、有機EL基板および対向基板の間に充填される媒質としては、有機ELパネルに一般的に使用されるものを適用することができ、例えば、空気、不活性ガス、硬化性樹脂等が挙げられる。
硬化性樹脂としては、熱硬化性樹脂および光硬化性樹脂のいずれも用いることができ、具体的には、アクリレート系オリゴマー、メタクリレート系オリゴマーの反応性ビニル基を有する光硬化および熱硬化型接着剤、エポキシ系等の熱および化学硬化型(二液混合)接着剤を挙げることができる。
上記集光部が単一層である場合には、媒質の屈折率は、集光部の屈折率よりも小さく、集光部および媒質の界面で発光層からの光を全反射することが可能であれば特に限定されるものではない。なお、媒質の屈折率/集光部の屈折率の比については、上述したのでここでの説明は省略する。
上記集光部が台座部と異屈折率反射層とを有する場合であって、異屈折率反射層が無機層である場合には、媒質の屈折率は、異屈折率反射層の屈折率よりも小さく、異屈折率反射層および媒質の界面で発光層からの光を全反射することが好ましい。なお、媒質の屈折率/異屈折率反射層の屈折率の比については、上述したのでここでの説明は省略する。
なお、光透過率は、例えば島津製作所製紫外可視光分光光度計UV−3600により測定することができる。
本発明の有機ELパネルは、表示装置、照明装置等として用いることができる。中でも、表示装置が好適である。
(対向基板の作製)
厚み0.7μm、屈折率1.51のガラス基板上にCr金属膜を成膜し、上底幅が30μmになるようにCr金属膜のパターニングを行った。その後、パターニングされたCr金属膜をマスクとして、フッ酸によりガラス基板のエッチングを行い、断面形状が上底幅30μm、下底幅50μm、高さ50μmの台形形状であり、立体形状が台形プリズム形状である集光部を形成した。この集光部の側面の傾斜角度は78.7度であった。
次に、RGB各々の発光層を有し、幅20μmの画素を有する有機EL素子が形成された有機EL基板を準備した。有機EL基板を対向基板に対して貼り合せ方向にRGB各々の発光層が並ぶように配置し、かつ、有機EL基板における画素と対向基板における集光部の上底面とが向かい合うように配置した。次いで、有機EL基板の最表面と対向基板における集光部の上底面との距離が10μmになるように、有機EL基板および対向基板の貼り合せを行った。このようにして、トップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
対向基板を次のように作製したこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
厚み0.7μm、屈折率1.51のガラス基板上にCr金属膜を成膜し、上底幅が30μmになるようにCr金属膜のパターニングを行った。その後、パターニングされたCr金属膜をマスクとして、ブラスト処理によりガラス基板の研削を行い、断面形状が上底幅30μm、下底幅50μm、高さ50μmの台形形状であり、立体形状が台形プリズム形状である集光部を形成した。この集光部の側面の傾斜角度は78.7度であった。
対向基板を次のように作製したこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
厚み0.7μm、屈折率1.51のガラス基板上に、屈折率1.49のUV硬化型アクリルポリマーを100μmの厚みになるよう塗布した。次いで、塗布面に、断面形状が上底幅30μm、下底幅50μm、高さ50μmの台形形状である集光部を形成するための金型を貼り合せ、UVを照射した。その後、金型を剥離し、ガラス基板上に、断面形状が上底幅30μm、下底幅50μm、高さ50μmの台形形状であり、立体形状が台形プリズム形状である集光部を形成した。この集光部の側面の傾斜角度は78.7度であった。
対向基板を次のように作製したこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
厚み0.7μm、屈折率1.51のガラス基板上に、屈折率1.49のUV硬化型アクリルポリマーを70μmの厚みになるよう塗布した。次いで、断面形状が上底幅20μm、下底幅45μm、高さ50μmの台形形状である集光部を形成するための金型を貼り合せ、UVを照射した。その後、金型を剥離し、ガラス基板上に、断面形状が上底幅20μm、下底幅45μm、高さ70μmの台形形状であり、立体形状が台形プリズム形状である集光部を形成した。この集光部の側面の傾斜角度は71.1度であった。
対向基板として集光部を形成していないガラス基板を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
対向基板を次のように作製したこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
実施例1と同様のガラス基板のエッチングにより、断面形状が底辺45μm、高さ50μmの三角形であり、立体形状が三角プリズム形状である集光部を形成した。
対向基板を次のように作製したこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
実施例2と同様のブラスト処理によりガラス基板の研削を行い、断面形状が底辺45μm、高さ50μmの三角形であり、立体形状が三角プリズム形状である集光部を形成した。
対向基板を次のように作製したこと以外は、実施例1と同様にしてトップエミッション型の有機ELパネルを作製した。
実施例3と同様の賦型により、断面形状が底辺45μm、高さ50μmの三角形であり、立体形状が三角プリズム形状である集光部を形成した。
実施例1〜4の有機ELパネルの放射光強度、および、比較例1〜4の有機ELパネルの放射光強度を図13に示す。実施例1〜4の有機ELパネルにおいては、正面方向の放射光強度が向上していることが確認された。比較例1の有機ELパネルでは、集光部が形成されていないため、集光効果がないことが確認された。また、比較例2〜4の有機ELパネルでは、正面方向の放射光強度は向上せず、かつ放射光強度にムラを生じることが確認された。
2 … 支持基板
3 … 背面電極層
4 … 発光層
4R … 赤色発光層
4G … 緑色発光層
4B … 青色発光層
5 … 透明電極層
10 … 有機EL基板
11 … 対向基板
12 … 透明基板
13 … 集光部
14 … 光学部材
15 … 基底部
L … 光
P … 画素
Claims (3)
- 支持基板、前記支持基板上に形成された背面電極層、前記背面電極層上に形成され、発光層を含む有機エレクトロルミネッセンス層、および前記有機エレクトロルミネッセンス層上に形成された透明電極層を有する有機エレクトロルミネッセンス基板と、
透明基板、および前記透明基板上に形成され、複数の集光部を有する光学部材を有し、前記光学部材が前記有機エレクトロルミネッセンス基板と対向するように配置された対向基板と
を有する有機エレクトロルミネッセンスパネルであって、
前記集光部が画素毎に形成され、前記集光部の断面形状が台形形状であり、
前記発光層が、赤色発光層、緑色発光層および青色発光層を有し、
前記赤色発光層に対応する赤色画素に対して形成される前記集光部を赤色用集光部、前記緑色発光層に対応する緑色画素に対して形成される前記集光部を緑色用集光部、前記青色発光層に対応する青色画素に対して形成される前記集光部を青色用集光部としたとき、
前記青色用集光部の側面の傾斜角度が、前記赤色用集光部および前記緑色用集光部の側面の傾斜角度よりも大きいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネル。 - 支持基板、前記支持基板上に形成された背面電極層、前記背面電極層上に形成され、発光層を含む有機エレクトロルミネッセンス層、および前記有機エレクトロルミネッセンス層上に形成された透明電極層を有する有機エレクトロルミネッセンス基板と、
透明基板、および前記透明基板上に形成され、複数の集光部を有する光学部材を有し、前記光学部材が前記有機エレクトロルミネッセンス基板と対向するように配置された対向基板と
を有する有機エレクトロルミネッセンスパネルであって、
前記集光部が画素毎に形成され、前記集光部の断面形状が台形形状であり、
前記発光層が、赤色発光層、緑色発光層および青色発光層を有し、
前記赤色発光層に対応する赤色画素に対して形成される前記集光部を赤色用集光部、前記緑色発光層に対応する緑色画素に対して形成される前記集光部を緑色用集光部、前記青色発光層に対応する青色画素に対して形成される前記集光部を青色用集光部としたとき、
前記青色用集光部の上底面の幅が、前記赤色用集光部および前記緑色用集光部の上底面の幅よりも小さいか、前記青色用集光部の下底面の幅が、前記赤色用集光部および前記緑色用集光部の下底面の幅よりも小さいことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンスパネル。 - カラーフィルタを有しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンスパネル。
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