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JP5960496B2 - 表示ラベル、商品および商品の包装容器 - Google Patents
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JP5960496B2 - 表示ラベル、商品および商品の包装容器 - Google Patents

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Description

本発明は、商品に貼合される表示ラベル、該表示ラベルが貼付された商品および商品の包装容器に関する。
近年、冷凍技術と流通産業の発達によって、より遠方の産地からの生鮮食品を、消費者が飲食する機会が増えてきている。また、消費者においても、交通事情の改善等により、より遠くの販売店で、生鮮食品を購入、飲食する機会も飛躍的に増加している。一方で、上記生鮮食品を飲食することによる食中毒等のトラブルも飛躍的に増加している。
上記トラブルを解消する技術の一例として、特許文献1に開示された卵賞味期限表示ラベルがある。
この卵賞味期限表示ラベルは、タック紙基材の表面に賞味期限表示部が設けられたラベルであり、賞味期限表示部に賞味期限としての年月日を記載するようになっている。
また、上記トラブルを解消する技術の他の一例として、特許文献2に開示された時間−温度インジケータ・システムがある。
このシステムは、紙またはフィルム基体を有するラベル形式のシステムであり、紙またはフィルム基体に対して、感熱配合物を含むコーティングが塗布されたものとなっている。また、同システムでは、上記感熱配合物により、周囲温度による影響で色彩生成反応を進行させることができるようになっている。このため、色彩生成反応で生成された色彩の密度が所定レベルの密度か否かによって、生鮮商品の賞味期限が終了しているか否かを判断できるようになっている。
特開2000−003131号公報(2000年1月 7日公開) 特表2003−525464号公報(2003年8月26日公開)
しかしながら、上記特許文献1の卵賞味期限表示ラベルでは、ラベルに記載された賞味期限は、通常想定される環境下で予め算出されたものであり、卵賞味期限表示ラベルが貼着された出荷箱が、貼着後にどのような環境を経たかの履歴を反映させることはできないため、消費者等が、その出荷箱に収容された卵が賞味可能か否かを正確に判断できないという問題点があった。
このため、より遠方の販売店で消費者が生鮮食品を購入するケースが多くなった現在では、上記卵賞味期限表示ラベルは、消費者等が、卵が賞味可能か否かを正確に判断できる(消費者の安全を保障できる)表示であるとは言いがたいものであった。
一方、上記特許文献2のシステムでは、貼着後に負荷される累積的な熱量が反映されるだけであり、飲食が可能か否かを決定する基準となる、食中毒等を引き起こす各種の生菌の増殖状態が正確に反映されたものではないという問題点がある。
例えば、生菌には増殖に適した温度があり、その温度が持続することが最も生菌の増殖に寄与するが、上記特許文献2のシステムでは、より高い温度が短時間持続しても、より低い温度が長時間持続しても、その表示結果は同じになってしまう。
また、低温と高温とが繰り返されるような温度サイクルで変化する環境下で生鮮食品が保存された場合、生菌がどのような増殖状態にあるかは、上記温度サイクルの各段階における環境によって異なるため、単純な累積的な熱量で適時に生菌の増殖状態を推定することは不可能である。
このため、上記特許文献2のシステムは、消費者等が、食品が賞味可能か否かを正確に判断できる表示であるとは言いがたいものであった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、商品が使用可能か否かを従来よりも正確に判断することができる表示ラベルなどを提供することにある。
本発明の表示ラベルは、上記課題を解決するために、商品に貼付される表示ラベルであって、環境に応じた増殖速度について、上記商品に予めまたは将来的に含まれる可能性がある生菌と互いに相関のある増殖相関生菌が収容された生菌収容部と、
上記生菌収容部から上記増殖相関生菌を受け取って増殖する生菌増殖部と、
上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを外部から視認できるように、上記生菌増殖部の環境を上記商品の初期の保存環境に合わせた状態で、少なくとも上記生菌増殖部が収容された生菌増殖表示部とを備えることを特徴とする。
上記構成によれば、生菌増殖部は、その環境が商品の初期の保存環境に合わせて収容されている。ここで、「初期の保存環境」とは、例えば、商品が商品化または製造(該商品に表示ラベルが貼付)された時点での保存環境である。このため、本発明の表示ラベルを商品に貼付しておくことにより、例えば、商品が商品化または製造(該商品に表示ラベルが貼付)されてから消費者等に供給されるまでの間、表示ラベルの生菌増殖部が経る環境を、該商品が経る環境とほぼ同じにすることができる。
また、「増殖相関生菌」は、環境に応じた増殖速度について、商品に予めまたは将来的に含まれる可能性がある生菌(以下、単に「商品に含まれる生菌」という)と互いに相関のある生菌である。このため、増殖相関生菌を受け取った生菌増殖部における増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品に含まれる生菌の環境に応じた増殖の度合いと互いに相関をもつ。これにより、生菌増殖部での増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品に含まれる生菌の増殖の度合いを推定する目安となる。
また、生菌増殖部での増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品化または製造時(表示ラベルの貼付時)から消費者等に供給されるまでの間に経た商品の環境の履歴に応じたものとなる。このため、本発明の表示ラベルによれば、単に商品の商品化または製造時(表示ラベルの貼付時)からの経過時間を表示する従来の表示ラベルよりも、その商品が使用可能か否かを商品が経た環境の履歴に応じてより正確に判断することができる。
よって、本発明の表示ラベルによれば、商品の消費者等が、その商品が使用可能か否かを従来よりも正確に判断することができる。
また、上記構成によれば、生菌増殖表示部には、増殖相関生菌の増殖の度合いを外部から視認できるように生菌増殖部が収容されている。
このため、生菌増殖部での増殖相関生菌の増殖の度合いを、生菌増殖表示部を通して視認することができるので、その商品が使用可能か否かを、該商品の消費者等が容易に判断することができる。
以上により、本発明の表示ラベルによれば、単に商品の使用可能期間が印字されている従来の表示ラベルと比較して、商品の消費者等が、その商品が使用可能か否かを容易かつより正確に判断することができる。
なお、「増殖相関生菌」は、上記のように、環境に応じた増殖速度について商品に含まれる生菌と互いに相関のある生菌であれば良く、商品に含まれる生菌と同一種類の生菌であっても良いし、異なる種類の生菌であっても良い。
また、本発明の表示ラベルは、上記構成に加えて、上記生菌増殖表示部は、上記生菌増殖部が内部に封止され、上記生菌増殖部を外部から視認できるような透光性材料から構成された封止袋を備えることが好ましい。
上記構成によれば、生菌増殖部が外部から視認できるように封止袋を透光性材料で構成することにより、増殖相関生菌を受けた後の生菌増殖部における増殖相関生菌の増殖の度合いを視認でき、商品に含まれる生菌の増殖の度合いを推定できる。
なぜなら、生菌増殖部の増殖相関生菌を受け取る側の端部に付着した増殖相関生菌は、生菌増殖部上の増殖相関生菌が存在する領域が、上記端部から拡大するように増殖し、その拡大した領域は、増殖相関生菌が存在しない他の領域と識別可能になるので、増殖の度合いを容易に確認することができるからである。
よって、本発明の表示ラベルによれば、商品の消費者等が、その商品が使用可能か否かを、単に製品の使用可能期間が印字されている従来の表示ラベルと比較して容易かつより正確に判断することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記構成に加えて、上記増殖相関生菌は、生体に無害な生菌であることが好ましい。
上記構成によれば、表示ラベルは、商品の表面またはその近傍に存在する場合があるため、何らかのトラブルにより表示ラベルに収容された増殖相関生菌が商品に付着したとしても消費者等への影響を抑制できるためである。
なお、「生体」には人以外の動物などが含まれる。例えば、動物園の職員が動物の餌を商品として購入することもあり得るからである。
また、本発明の表示ラベルは、上記構成に加えて、上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる側の位置であって、上記増殖相関生菌を受け取る側の端部から上記増殖が拡大する方向に所定の距離だけ離れた位置の近傍に、上記商品の使用可能な期限を示す印が付されていても良い。
上記構成によれば、生菌増殖部での増殖相関生菌の増殖の度合いに応じて、商品の使用可能期間を予め設定しておくことによって、生菌増殖部における増殖する増殖相関生菌が存在する領域が拡大した領域が到達した位置である増殖の度合いを示す位置と、上記商品の使用可能な期限を示す印の位置とを容易に比較することができる。このため、消費者は、表示ラベルを貼付した商品に含まれる生菌の増殖の度合いが、上記商品の使用可能な期限に対してどの程度であるかを推定することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記構成に加えて、上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる側の位置であって、上記増殖相関生菌を受け取る側の端部から上記増殖が拡大する方向に所定の距離だけ離れた位置の近傍に、上記商品の使用可能な期限を示す印を記入できる記入スペースが確保されていても良い。
上記構成によれば、生菌増殖表示部の表面上に記入スペースが確保されていることで、表示ラベルの貼付者が、表示ラベルを貼付する商品の種類に応じて使用可能な期限を自在に変更して記入できるため、使用可能な期限の異なる商品毎に表示ラベルを用意する必要がなくなり、表示ラベルの量産のコストの低減を図ることができる。
なお、記入スペースは、上記と同様に増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる位置の近傍であれば良い。
また、本発明の表示ラベルは、上記構成に加えて、上記生菌収容部の上記増殖相関生菌を受け渡す側の端部と、上記生菌増殖部の上記増殖相関生菌を受け取る側の端部との間で、上記増殖相関生菌の授受を開始させる授受開始手段を備えていることが好ましい。
上記構成によれば、表示ラベルを商品に貼付する貼付者が、上記増殖相関生菌の授受を開始させる時期を自在に設定できる。
このため、上記増殖相関生菌の授受を開始させる前に、表示ラベルにおける増殖相関生菌の増殖が勝手に進行し、増殖相関生菌の増殖が完了してしまうことなく表示ラベルを在庫することができる。よって、商品への貼付時に、表示ラベルの量産のコスト削減を図れると共に、表示ラベルが不足することを防止することができる。
また、上記増殖相関生菌の授受を開始させた時期から消費者等に供給されるまでの間において、商品が経た環境の履歴を表示ラベルに反映させることができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記構成に加えて、上記生菌増殖部の上記増殖相関生菌を受け取る側の端部と、上記生菌収容部の上記増殖相関生菌を受け渡す側の端部との間に上記増殖相関生菌の授受が生じることを阻止する阻止部が設けられており、上記阻止部が上記表示ラベルから取り外し可能となっていても良い。
上記構成によれば、表示ラベルの貼付者が、表示ラベルから阻止部を取り外すことにより、生菌増殖部と生菌収容部との間で、増殖相関生菌の授受を開始させることが可能となる。
このため、阻止部の着脱により、表示ラベルの利用時期を調整することが可能となる。
また、本発明の表示ラベルは、上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを検知する検知部と、該検知部により上記増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたか否かを報知する報知情報を発信する発信部とをさらに備えていても良い。
上記構成によれば、発信部から報知情報が発信されているか否かによって、増殖相関生菌の増殖の度合いを検知することができる。
例えば、発信部が発信可能な状態にあり、かつ、取得した報知情報が検知部により増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたことを示している場合に、増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたと看做しても良い。また、発信部が発信可能な状態のときに取得した報知情報が検知部により増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されていないことを示しており、かつ、該発信部から報知情報が取得されなくなった場合に、増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたと看做しても良い。
これにより、商品が冷蔵庫内にある等の目視で認識できない場合であっても、賞味期限内であるか否かを確認することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記発信部が、パッシブ型非接触認証タグであっても良い。
上記構成によれば、パッシブ型非接触認証タグ〔パッシブ型RF(Radio Frequency)タグ、パッシブ型無線IC(Integrated Circuit)、パッシブ型ICタグ〕は、アクティブ型RFタグ〔アクティブ型RFタグ、アクティブ型無線IC、アクティブ型ICタグ〕と異なり動作に電池を必要としないため、賞味期限が長い超寿命の商品に対しても、商品状態を確認することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記発信部が複数設けられていても良い。
上記構成によれば、上記発信部の一つが動作しなくても、別の発信部からの発信を検知することによって、商品が消費されてしまいその場に存在しないのか、商品は存在するが賞味期限が切れているかを確認することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記パッシブ型RFタグが、13.56MHz帯のパッシブ型RFタグであっても良い。
上記構成によれば、冷蔵庫等にRFID(Radio Frequency Identification)リーダを設けて、商品を検知する場合、ヌル点の発生を低減できるため、RFIDリーダの設置場所の自由度が広がる。
また、本発明の商品または商品の包装容器は、上記構成に加えて、上記表示ラベルのいずれかが貼付されていることが好ましい。
上記構成によれば、上述した理由により、消費者等が、商品が使用可能か否かを容易により正確に判断することが可能になる。
表示ラベルは、単独で流通していても良く、上記構成のように、商品または商品の包装容器に貼付された状態で流通していても良い。
本発明の表示ラベルは、以上のように、環境に応じた増殖速度について、上記商品に予めまたは将来的に含まれる可能性がある生菌と互いに相関のある増殖相関生菌が収容された生菌収容部と、上記生菌収容部から上記増殖相関生菌を受け取って増殖する生菌増殖部と、上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを外部から視認できるように、上記生菌増殖部の環境を上記商品の初期の保存環境に合わせた状態で、少なくとも上記生菌増殖部が収容された生菌増殖表示部とを備えるものである。
これにより、商品が使用可能か否かをより正確に判断することができるという効果を奏する。
(a)は、本発明における表示ラベルの実施の一形態を示す上面図であり、(b)は、上記表示ラベルのd‐d断面図である。 (a)は、本発明における表示ラベルの他の実施形態を示す上面図であり、(b)は、上記他の実施形態の表示ラベルに関し、阻止部の取り外し前の状態を示すd‐d断面図であり、(c)は、上記阻止部の取り外し後の状態を示すd−d断面図であり、(d)は、生菌付着後の状態を示すd‐d断面図である。 (a)は、本発明における表示ラベルの他の実施形態を示す上面図であり、(b)は、上記表示ラベルのe−e断面図である。 図3(a)に示す表示ラベルに、発信部7が複数設けられている場合の実施形態を示す上面図である。 本発明における商品(または、その包装容器)の実施の一形態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態について図1〜図5に基づいて説明すれば、次の通りである。以下の特定の実施形態で説明する構成以外の構成については、必要に応じて説明を省略する場合があるが、他の実施形態で説明されている場合は、その構成と同じである。また、説明の便宜上、各実施形態に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、適宜その説明を省略する。
〔実施の形態1〕
まず、図1に基づき、本発明の実施の一形態である賞味期限表示ラベル(表示ラベル)1の構成について説明する。図1(a)は、賞味期限表示ラベル1を示す上面図であり、図1(b)は、そのd‐d断面図である。なお、以下では、本発明の表示ラベルの実施の一形態として食品等の賞味期限を表示する賞味期限表示ラベル1を例にとって説明する。しかしながら、本発明の表示ラベルは、このような表示ラベルに限定されない。例えば、本発明の表示ラベルは、食品表面および/または食品の包装容器に貼付する賞味または消費期限を表示する表示ラベルの他、発酵飲食製品の発酵状態を表示する表示ラベルや、洗浄液や化粧品類などの食品以外の商品の品質を表示する表示ラベルなどにも適用可能である。
(賞味期限表示ラベル1)
本実施形態の賞味期限表示ラベル1は、商品またはその包装容器などに貼付される表示ラベルである。また、図1(b)に示すように、賞味期限表示ラベル1は、矢印Bに示す方向から見て、順に、生菌増殖表示部3、粘着層40、台紙50および粘着層60を備える。「矢印Bに示す方向」は、言い換えれば、賞味期限表示ラベル1の食品等の賞味期限が表示される側から見た方向である。
(生菌増殖表示部3)
生菌増殖表示部3は、封止袋10を備えており、封止袋10の内部に、生菌収容部6および培地(生菌増殖部)20が収容されている。
(生菌収容部6)
生菌収容部6には、増殖相関生菌が収容されている。ここで、「増殖相関生菌」は、環境に応じた増殖速度について、商品に予めまたは将来的に含まれる可能性がある生菌(以下、単に「商品に含まれる生菌」という)と互いに相関のある生菌である。
本実施形態では、生菌収容部6が収容されている封止袋10は、厚さ50μmの透明なポリエチレンフィルムからなる。しかしながら、後述するように、封止袋10のうち、生菌収容部6が収容されている部分は、アルミ袋〔材質:PET16/ドライ/CP蒸着40(FKA)〕等で構成し、増殖相関生菌の保存が利くようにしても良い。
(培地20)
培地20は、生菌収容部6から増殖相関生菌を受け取って増殖相関生菌を増殖するようになっている。
本実施形態では、上記のように、培地20が収容されている封止袋10は、厚さ50μmの透明なポリエチレンフィルムからなる。しかしながら、後述するように、封止袋10のうち、培地20が収容されている部分は、ポリオレフィン系ストレッチフィルム等で構成しても良い。
本実施形態の賞味期限表示ラベル1では、図1(b)に示すように、賞味期限表示ラベル1の製造時の時点で、培地20の増殖相関生菌を受け取る側の端部と、増殖相関生菌を受け渡す側の端部とは、点Aで直接接触している。このため、培地20は、賞味期限表示ラベル1の製造時の時点で生菌収容部6から増殖相関生菌を受け取り、同時点から増殖相関生菌の増殖が開始されている。
また、培地20は、その環境が商品の初期の保存環境に合わせて収容されている。ここで、「初期の保存環境」とは、例えば、商品が商品化または製造(該商品に賞味期限表示ラベル1が貼付)された時点での保存環境である。このため、賞味期限表示ラベル1を商品に貼付しておくことにより、例えば、商品が商品化または製造(該商品に賞味期限表示ラベル1が貼付)されてから消費者等に供給されるまでの間、賞味期限表示ラベル1の培地20が経る環境を、該商品が経る環境とほぼ同じにすることができる。
このため、増殖相関生菌を受け取った培地20における増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品に含まれる生菌の環境に応じた増殖の度合いと互いに相関をもつ。これにより、培地20での増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品に含まれる生菌の増殖の度合いを推定する目安となる。
また、培地20に付着する増殖相関生菌は、環境に応じた増殖速度について商品に含まれる生菌と互いに相関のある生菌であれば良く、商品に含まれる生菌と同一種類の生菌であっても良いし、異なる種類の生菌であっても良い。
なお、増殖相関生菌は、賞味期限表示ラベル1が貼付される商品に応じて選択されることが好ましく、例えば、商品が飲食物である場合には、貼付される商品の飲食可否を多くの場合に決定する生菌であっても良い。
ただし、増殖相関生菌は、万が一漏洩した場合に賞味期限表示ラベル1が貼付される商品に付着してしまうことも考えられるため、商品に含まれる生菌と同様の増殖傾向(環境に応じた増殖速度)を示す生体に無害な生菌であることが望ましい。
なぜなら、賞味期限表示ラベル1は、商品上またはその近傍に存在し、何らかのトラブルにより賞味期限表示ラベル1に収容された増殖相関生菌が商品に付着し得るが、その場合においても消費者等への影響を抑制できるためである。
なお、「生体」には人以外の動物などが含まれる。例えば、動物園の職員が動物の餌を商品として購入することもあり得るからである。
本実施形態では、生菌収容部6には、増殖相関生菌として、大腸菌と同様の環境に応じた増殖傾向(または、増殖速度)を示すビフィズス菌が収容されている。増殖相関生菌の具体例としては、ビフィズス菌の他、イースト菌や麹菌等があげられる。
また、ビフィズス菌は、賞味期限表示ラベル1の製造時の時点で、培地20の増殖相関生菌を受け取る側の端部(点A)に既に付着している。
培地20は、例えば、厚さ1mm、長さ30mm、幅5mmの寒天で構成している。
また、増殖相関生菌を受け取る側の端部は、培地20の長手方向(紙面に対して左右方向)における一方の端部(点A)である。
培地20の形状や大きさや材料は、特に制限されるものではなく増殖相関生菌が増殖することが可能であり、増殖した増殖相関生菌の存在が目視可能になる材料であれば良い。
上述のように、培地20の増殖相関生菌を受け取る側の端部に増殖相関生菌が付着することにより、培地20の上記端部(点A)からもう一方の端部(紙面に対して右側の端部)に向けて増殖相関生菌の増殖が始まる。
このため、培地20における増殖相関生菌の増殖の進行状況を、付着端(点A;紙面に対して左側の端部)から増殖端(培地20の長手方向における他方の端部;紙面に対して右側の端部)までの距離を、目視レベルで確認できることになる。
以上の構成によれば、増殖相関生菌を受け取った培地20における増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品に含まれる生菌の環境に応じた増殖の度合いと互いに相関をもつ。これにより、培地20での増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品に含まれる生菌の増殖の度合いを推定する目安となる。
また、培地20での増殖相関生菌の増殖の度合いは、商品化または製造時(賞味期限表示ラベル1の貼付時)から消費者等に供給されるまでの間に経た商品の環境の履歴に応じたものとなる。このため、賞味期限表示ラベル1によれば、単に商品の商品化または製造時からの経過時間を表示する従来の表示ラベルよりも、その商品が使用可能か否かを商品が経た環境の履歴に応じてより正確に判断することができる。
よって、賞味期限表示ラベル1によれば、商品の消費者等が、その商品が使用可能か否かを従来の表示ラベルよりも正確に判断することができる。
また、上記構成によれば、生菌増殖表示部3には、増殖相関生菌の増殖の度合いを外部から視認できるように培地20が収容されている。
このため、培地20での増殖相関生菌の増殖の度合いを、生菌増殖表示部3を通して視認することができるので、その商品が使用可能か否かを、該商品の消費者等が容易に判断することができる。
(封止袋10)
封止袋10は、培地20を外部から視認できるような透光性材料から構成することが好ましい。例えば、本実施形態では、封止袋10は、厚さ50μmの透明なポリエチレンフィルムからなる。
その他、封止袋10の材料としては、外部に増殖相関生菌が付着することを防止できるように内封する増殖相関生菌の漏洩を防止できるものが良い。具体的には、上記の透明なポリエチレンフィルムの他、セロハン、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリスチレン等の透明フィルムであればよい。
また、食品の包装には、食品包装用のポリオレフィン系ストレッチフィルム等が用いられているので、商品が食品の場合には、封止袋10の構成材料は、上記ポリオレフィン系ストレッチフィルム等を用いることが好ましい。但し、封止袋10の全体をポリオレフィン系ストレッチフィルム等で構成する必要はなく、上記のように、封止袋10の一部をポリオレフィン系ストレッチフィルム等で構成し、封止袋10の一部をアルミ袋〔材質:PET16/ドライ/CP蒸着40(FKA)〕等としても良い。
上記構成によれば、培地20が外部から視認できるように封止袋10を透光性材料で構成することにより、増殖相関生菌を受けた後の培地20における増殖相関生菌の増殖の度合いを視認でき、商品に含まれる生菌の増殖の度合いを推定できる。
なぜなら、培地20の増殖相関生菌を受け取る側の端部に付着した増殖相関生菌は、培地20上の増殖相関生菌が存在する領域が、上記端部から拡大するように増殖し、その拡大した領域は、増殖相関生菌が存在しない他の領域と識別可能になるので、増殖の度合いを容易に確認することができるからである。
よって、賞味期限表示ラベル1によれば、商品の消費者等が、その商品が使用可能か否かを、単に製品の使用可能期間が印字されている従来の表示ラベルと比較して容易かつより適時に判断することができる。
封止袋10の上面フィルム10aは、消費者等が目視で後述する内封された培地20が確認できるよう可視光領域において透過率が高いものが好ましい。具体的には、可視光領域において、80%以上の透過率であることが望ましい。また、上面フィルム10aと下面フィルム10bとは、一体で作製されていても良いし、別体として作製されていても良い。なお、別体として作製されている場合は、上面フィルム10aの材料と下面フィルム10bの材料とは同じでなくても良い。
なお、上面フィルム10aと下面フィルム10bとのそれぞれの厚さについては、上述の条件と強度等に問題なければ、特に限定されるものではない。
(粘着層40および粘着層60)
粘着層40および粘着層60は、例えば、厚さ20μmのアクリル系粘着剤からなる。粘着層40および粘着層60の厚さや材料は、上記に限定されるものではなく、後述する封止袋10の下面フィルム10bと台紙50とを接着できる材料であればよい。具体的には、東洋インキ製造(株)社製のオリバインBPS3233D等が挙げられる。
(台紙50)
台紙50は、例えば、厚さ75μmのタック紙からなる。台紙50は、食品名や、賞味期限を示す印等が記載可能であり、強度等に問題なければ、特に限定されるものではない。
(印S)
賞味期限表示ラベル1には、図1(b)に示すように、台紙50の生菌増殖表示部3が視認できる側の表面上の位置であって、消費者が認識可能なA点から所定の距離だけ離れた位置に、賞味期限内であるか否かの判断が可能なように印Sが付されている。
より詳細には、培地20における増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる側の位置であって、増殖相関生菌を受け取る側の端部(A点)から上記増殖が拡大する方向に所定の距離だけ離れた位置の近傍に、印Sが付されている。
なお、印Sは、賞味期限表示ラベル1の製造時に予め付しても良いし、食品の状態や、食品の種類等によって、食品の表面または食品の包装容器に対する賞味期限表示ラベル1の貼付時に付しても良い。また、当然のことながら印Sは三角形に限定されるものではない。例えば、丸印や紙面に対して下向きの矢印「↓」などを付しても良い。
上記構成によれば、培地20での増殖相関生菌の増殖の度合いに応じて、商品の使用可能期間を予め設定しておくことによって、培地20における増殖する増殖相関生菌が存在する領域が拡大した領域が到達した位置である増殖の度合いを示す位置と、上記商品の使用可能な期限を示す印Sの位置とを容易に比較することができる。このため、消費者は、賞味期限表示ラベル1を貼付した商品に含まれる生菌の増殖の度合いが、上記商品の使用可能な期限に対してどの程度であるかを推定することができる。
また、培地20における増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる側の位置であって、増殖相関生菌を受け取る側の端部(A点)から上記増殖が拡大する方向に所定の距離だけ離れた位置の近傍に、商品の使用可能な期限を示す印Sを記入できる記入スペースが確保されていても良い。
上記構成によれば、生菌増殖表示部3の表面上に記入スペースが確保されていることで、賞味期限表示ラベル1の貼付者が、表示ラベルを貼付する商品の種類に応じて使用可能な期限を自在に変更して記入できるため、使用可能な期限の異なる商品毎に表示ラベルを用意する必要がなくなり、表示ラベルの量産のコストの低減を図ることができる。
なお、記入スペースは、上記と同様に増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる位置の近傍であれば良い。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態である賞味期限表示ラベル(表示ラベル)2について図2(a)〜(d)に基づいて説明すれば、以下の通りである。
図2(a)は、賞味期限表示ラベル2を示す上面図であり、図2(b)は、図2(a)に示す賞味期限表示ラベル2に関し、阻止部11の取り外し前の状態を示すd‐d断面図であり、図2(c)は、阻止部11の取り外し後の状態を示すd−d断面図であり、図2(d)は、生菌(増殖相関生菌)付着後の状態を示すd‐d断面図である。
本実施の形態の賞味期限表示ラベル2が賞味期限表示ラベル1と異なる点は、生菌増殖表示部3に替えて、授受開始手段5を有する生菌増殖表示部3aを備える構成となっている点である。そこで、以下では、生菌増殖表示部3aについてのみ説明し、その他の構成については、説明を省略する。
(生菌増殖表示部3a)
上記のように、本実施の形態の賞味期限表示ラベル2では、賞味期限表示ラベル1の生菌増殖表示部3に替えて、授受開始手段5を有する生菌増殖表示部3aを備える構成となっている点である。授受開始手段5を別の表現で言い換えれば、生菌収容部6の増殖相関生菌を受け渡す側の端部P1と、培地20の増殖相関生菌を受け取る側の端部P2との連結を開始するための連結(開始)手段と読んでも良い。
授受開始手段5は、上記の端部P1と、上記の端部P2との間で、増殖相関生菌の授受を開始させる機能を有するものであれば、どのような構成を採用しても良い。
授受開始手段5によれば、賞味期限表示ラベル2の貼付者が、増殖相関生菌の授受を開始させる時期を自在に設定できる。
このため、増殖相関生菌の授受を開始させる前に、賞味期限表示ラベル2における増殖相関生菌の増殖が勝手に進行し、増殖相関生菌の増殖が完了してしまうことなく賞味期限表示ラベル2を在庫することができる。よって、商品への貼付時に、表示ラベルの量産のコスト削減を図れると共に、表示ラベルが不足することを防止することができる。
また、増殖相関生菌の授受を開始させた時期から消費者等に供給されるまでの間において、商品が経た環境の履歴を賞味期限表示ラベル2に反映させることができる。
より具体的には、図2(b)に示すように、授受開始手段5は、培地20の増殖相関生菌を受け取る側の端部P2と、生菌収容部6の増殖相関生菌を受け渡す側の端部P1との間に設けられている。また、授受開始手段5において、端部P1と端部P2との間には、阻止部11が設けられている。この阻止部11により、培地20と生菌収容部6とは仕切られ、それぞれ独立して存在している点で、培地20と生菌収容部6とが直接接触している賞味期限表示ラベル1と異なる。
また、封止袋10の上面フィルム10aの阻止部11の下端が設けられている部分(以下、単に「下端部分」という)は、粘着部70と接着されており、粘着部70の下端部分との接着面と対向する側の面は、下面フィルム10bと接着されている。
授受開始手段5は、図2(b)に示す状態にて阻止部11を指でつまんで矢印Cで示す方向に引っ張り上げる(取り外す)ことにより、上面フィルム10aの上記の下端部分と、粘着部70との接着がはがれ、端部P1と端部P2との間に隙間ができるようになっている(図2(c)参照)。
次に、生菌収容部6にて、増殖相関生菌が、封止袋10の内部を流動可能な溶液またはゲルに分散されているものとすると、溶液またはゲルの端部P1が、端部P2の側に流動して、端部P1と端部P2とが接触する(図2(d)参照)。
これにより、培地20と生菌収容部6との間で、増殖相関生菌の授受を開始させることが可能となる。このため、阻止部11の着脱により、賞味期限表示ラベル2の利用時期を調整することが可能となる。
なお、生菌収容部6にて、増殖相関生菌が粉末化されて収容されている場合は、粉末化された増殖相関生菌が端部P2の側に移動するように、賞味期限表示ラベル2を紙面に対して左右方向にシャッフルすれば良い。
上記構成によれば、賞味期限表示ラベル2の貼付者が、阻止部11を取り外すことにより、培地20と生菌収容部6との間で、増殖相関生菌の授受を開始させることが可能となる。
このため、上面フィルム10aの阻止部11の下端部分の粘着部70からの着脱により、賞味期限表示ラベル2表示ラベルの利用時期を調整することが可能となる。
(粘着部70)
上記のように、粘着部70は、生菌収容部6と培地20との間を仕切るために設けられている。粘着部70は、厚さ10μmの低粘着性アクリル系粘着剤からなる。
粘着部70は、図2(c)にあるように、上面フィルム10aに設けられた阻止部11を、粘着部70を矢印Cに示す方向に引っ張り上げることにより、後述する粘着層40および粘着層60が剥離することなく、容易に剥離する程度の低粘着性であり、生菌収容部6に封止してある増殖相関生菌が、培地20に付着すること防止するための封止性があれば良い。上記特性を満たすものであれば、材料が特に限定されるものではない。
上記構成によれば、食品等に賞味期限表示ラベル2を貼付する貼付者が、阻止部11を引っ張り上げることにより、自在に増殖相関生菌を培地20に付着させることができ、貼付前に増殖相関生菌の増殖が完了してしまうことなく、貼付者が容易に増殖相関生菌の付着時期を設定できるという効果が得られる。
下面フィルム10b、粘着層40、台紙50および粘着層60については、賞味期限表示ラベル1と同様の構造であり、構成についても同様であるので、ここでは説明を省略する。
〔実施の形態3〕
また、本実施形態の賞味期限表示ラベル1、2には、図3(a)および(b)に示すように、培地20における増殖相関生菌の増殖の進行状況(度合い)を検知する検知部74と、検知部74により検知された増殖の度合いに関する報知情報を発信するための発信部(パッシブ型接触認証タグ、検知部)7が設けられていてもよい。なお、図3は賞味期限表示ラベル1に、検知部74および発信部7を設けた例を示しているが、賞味期限表示ラベル2の場合も同様である。
図3(b)に示すように、検知部74は、発信部7からのリード線(検知部)72が培地20の中で断線している状態で保持されている構造となっている。
上記構造とすることにより、生菌が増殖していない状態では、導電性の無い寒天中で、リード線72は断線したままであるが、生菌が断面e−e部まで増殖することにより、生菌に含まれている炭素により、導電可能な状態になる。すなわち、発信部7および検知部74全体は、導通回路となり、発信部7は、通信可能な状態となる。換言すれば、本実施形態では、発信部7および検知部74全体で検知部としての機能を発揮する。
より具体的には、発信部7が発信可能な状態にあり、かつ、取得した報知情報(または検知情報)が検知部74により増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたことを示している場合に、増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたと看做す。
以上により、図3に示すように賞味期限位置(=略リード線72の位置)まで、生菌が増殖したこと、すなわち賞味期限が切れたこと(増殖の度合い)を(導通可能な状態か否かによって)検知できる。
なお、検知部74は上記構造に限定されるわけではなく、生菌の増殖が図3に示すように賞味期限位置まで到達したこと(あるいは近づいていること)を検知できる構造であれば良く、例えば、生菌の増殖により培地20表面の反射率が変化することから、光センサ等を利用して賞味期限位置における光の反射を検知できる構造であっても良いし、生菌の増殖により発生する熱を検知できるよう熱電対等を利用して、生菌の増殖が賞味期限位置に到達したことを検知できる構造であっても良い。
図3(a)における発信部7は、例えば、13.56MHz帯のパッシブ型RFタグ構成され、アンテナ部71と、IC(Integrated Circuit)部73と、リード線72とを備える。
パッシブ型非接触認証タグ〔パッシブ型RF(Radio Frequency)タグ、パッシブ型無線IC、パッシブ型ICタグ〕は、アクティブ型RFタグ〔アクティブ型RFタグ、アクティブ型無線IC、アクティブ型ICタグ〕と異なり動作に電池を必要としないため、賞味期限が長い超寿命の商品に対しても、商品状態を確認することができる。例えば、上記パッシブ型RFタグが、13.56MHz帯のパッシブ型RFタグであれば、冷蔵庫等にRFID(Radio Frequency Identification)リーダを設けて、商品を検知する場合、ヌル点の発生を低減できるため、RFIDリーダの設置場所の自由度が広がる。
アンテナ部71は、図示しない外部のRFIDリーダ/ライターからの電波を受け起電し、IC部73を動作させ、上記RFIDリーダ/ライターに情報を送信できれば良いが、このような形態に限られるわけではない。例えば、生菌の増殖が賞味期限位置まで到達した場合、検知部74での結果に基づいて、IC部73内でアンテナ部71が断線するなどして、情報の送信ができなくなる構造であっても良い。より具体的には、発信部7が発信可能な状態のときに取得した報知情報が検知部74により増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されていないことを示しており、かつ、該発信部7から報知情報が取得されなくなった場合に、増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたと看做しても良い。
例えば、検知部74が生菌の増殖により発生する二酸化炭素と反応し、アンテナ部71を腐食断線させる構造であっても良い。つまり、検知部74と合わせて、RFIDリーダ/ライターに賞味期限が切れていない商品を示すことができる構造であればよい。
リード線72は、検知部74とIC部73とを接続できれば良いが、これに限られるわけではなく、上記のように検知部74が生菌の増殖により発生する二酸化炭素に反応し、アンテナ部71を腐食断線させる構造であった場合は、無くとも良い。
(検知部74の変形例)
また、検知部74をアンテナ部71の導電率の低下の度合いを検出できる構成とし、当該検知部74の検出結果に基づいて、発信部7の送信強度を調整して、報知情報を発信するようにしても良い。
上述のような生菌の増殖によりアンテナ部71が腐食する構成においては、IC部73内でアンテナ部71が断線するまでに至らなくとも、腐食によりアンテナ部71の導電率が低下する。次に、当該導電率の低下度合いを検知部74により検出し、当該検出結果に基づいて、発信部7の送信強度を調整することにより、増殖相関生菌の増殖の度合いを、外部から推定できる。つまり、当該送信強度が低下した場合に、腐食があったと判断することができる。
IC部73は、アンテナ部71からの電力を受けて、リード線72に電力を送信し、検知部74からの検知結果を受けて、情報に変換し、アンテナ部71に送信できれば良い。しかしながら、それに限定されるものではなく、IC部73を必要とせず、検知部74と合わせて、RFIDリーダ/ライターに賞味期限が切れていない商品を示すことが出来る場合は、IC部73は、商品の諸情報(商品名、製造者、製造年月日等)を記録、送信出来ればよい。
なお、図3では、発信部7は1つしか設けられていないが、それに限るわけではなく、別の発信部7がさらに設けられていても良い。すなわち、発信部7は、複数設けられていても良い(図4参照)。
上記構造によれば、発信部7が、検知部74での結果に基づいて、アンテナ部71が断線するなどして、情報の送信が出来なくなる構造であった場合でも、別の発信部7からの送信により、商品が存在することが分かる。つまり、例えば、冷蔵庫に、不要の商品が存在する等がわかることになる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図5に基づいて説明すれば、以下の通りである。図5は、本発明における商品(または、商品の包装容器)の実施の一形態を示す斜視図である。
商品(商品の包装容器)100には、上述の賞味期限表示ラベル1、2または4が貼付されている。
上記構成によれば、上述の理由により、消費者等が、商品100が使用可能か否かを容易により正確に判断することが可能になる。
このように、上述した賞味期限表示ラベル1、2または4は、商品100(または、商品の包装容器)に貼付された状態で流通していても良く、賞味期限表示ラベル1、2または4単独で流通していても良い。
〔本発明の別の表現〕
本発明は、以下のように表現することもできる。
すなわち、本発明の表示ラベルは、食品表面および/または食品容器に貼付される賞味および/または消費期限表示ラベルであって、生菌と、上記生菌が付着し、増殖促す培地と、上記培地における上記生菌の増殖度合いを目視で確認できる生菌増殖表示手段が設けられていても良い。
上記構成によれば、食品表面および/または食品容器に貼合された後は、生菌が培地上の食品と同じ環境を経ることになり、食品における生菌の増殖状況を、培地における上記生菌の増殖度合いの目視確認を通して、確認することができるため、飲食可能か否かを、消費者等が容易により正確に認知することが可能になる飲食製品を消費者等に提供できる。
また、本発明の表示ラベルは、上記生菌が、無害な菌のみであっても良い。
上記構成によれば、賞味および/または消費期限表示ラベルは、食品の近辺に存在することになるため、何らかのトラブルによりラベルに設けられた生菌が食品に付着する可能性があるが、付着したとしても消費者への影響を抑制できる。
また、本発明の表示ラベルは、上記生菌増殖表示手段が、上記生菌が端に付着する、または付着した培地が目視可能な透明な封止材により封止された培地封止袋であっても良い。
上記構成によると、培地の端に付着した生菌は、培地上の生菌の存在する領域が付着した端から拡大するように増殖し、その拡大した領域は、変色して見えるので、増殖状況を容易に確認することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記培地封止袋においては、上記培地端より離れ、且つ消費者が目視可能な所定の箇所に賞味および/または消費期限を示す印が示されていても良い。
上記構成によると、上記拡大した領域が到達した箇所と、上記賞味および/または消費期限を示す印の位置を容易に比較することができるため、消費者等は、食品における生菌の増殖状況が、賞味および/または消費期限での増殖状況に対して、どの程度にあるかを概ね判断することができる。
また、本発明の表示ラベルは、上記培地封止袋の上記培地端より離れ、且つ消費者等が目視可能な所定の箇所が、賞味期限を示す印を記入可能になっていても良い。
上記構成によると、食品表面および/または食品容器に賞味および/または消費期限表示ラベルの貼付者が、食品の種類に応じて賞味および/または消費期限を自在に変更できるため、賞味および/または消費期限の異なる食品毎に賞味および/または消費期限表示ラベルを用意する必要がなくなるため、コスト低減を図ることができる。
なお、印が記入される箇所は、上記と同様に賞味および/または消費期限を確認できる箇所であれば良い。
また、本発明の表示ラベルは、上記貼付する者が、自在に生菌が培地に付着する時期を設定できる生菌付着時期設定手段を有していても良い。
この場合は、食品表面および/または食品容器に賞味および/または消費期限表示ラベルの貼付者が、生菌付着時期を自在に設定できるため、賞味および/または消費ラベルにおける生菌増殖が進行し、貼付前に生菌の増殖が完了してしまうことなく、賞味および/または消費期限表示ラベルを在庫することができるため、食品への貼付時に、コスト削減を図ることができると共に、賞味および/または消費ラベルが不足することを防止できる。
また、本発明の表示ラベルは、上記生菌付着時期設定手段は、生菌が封止されている生菌封止袋と培地封止袋が独立して設けられており、上記貼付者による各封止袋の連結を可能にする連結手段であっても良い。
この場合、貼付前に生菌の増殖が完了してしまうことなく、貼付する者が容易に生菌付着時期を設定できる。
また、本発明の商品および商品の包装容器は、生菌と、上記生菌が付着し、増殖促す培地と、上記培地における上記生菌の増殖度合いを目視で確認できる生菌増殖表示手段が、貼付されていても良い。
上記構成によれば、消費者等が食品を飲食可能か否かということを、消費者等が容易により正確に認知できる。
すなわち、表示ラベル単独で存在する必要はなく、商品生産時に同時に設けられる表示手段であっても良い。
〔付記事項〕
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、商品または商品の包装容器に貼付される表示ラベルに適用できる。具体的には、食品表面および/または食品の包装容器に貼付する賞味または消費期限を表示する表示ラベルなどに適用することができる。その他、発酵飲食製品の発酵状態を表示する表示ラベルや、洗浄液や化粧品類などの食品以外の商品の品質を表示する表示ラベルなどにも適用可能である。
1 賞味期限表示ラベル(表示ラベル)
2 賞味期限表示ラベル(表示ラベル)
3 生菌増殖表示部
3a 生菌増殖表示部
5 授受開始手段
6 生菌収容部
10 封止袋
7 発信部(パッシブ型非接触認証タグ、検知部)
10a 上面フィルム
10b 下面フィルム
11 阻止部
20 培地(生菌増殖部)
40 粘着層
50 台紙
60 粘着層
70 粘着部
71 アンテナ部
72 リード線
73 IC部
74 検知部
100 商品(商品の包装容器)
S 印
P1 端部
P2 端部

Claims (13)

  1. 商品に貼付される表示ラベルであって、
    環境に応じた増殖速度について、上記商品に予めまたは将来的に含まれる可能性がある生菌と互いに相関のある増殖相関生菌が収容された生菌収容部と、
    上記生菌収容部から上記増殖相関生菌を受け取って増殖する生菌増殖部と、
    上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを外部から視認できるように、上記生菌増殖部の環境を上記商品の初期の保存環境に合わせた状態で、少なくとも上記生菌増殖部が収容された生菌増殖表示部とを備えることを特徴とする表示ラベル。
  2. 上記生菌増殖表示部は、
    上記生菌増殖部が内部に封止され、上記生菌増殖部を外部から視認できるような透光性材料から構成された封止袋を備えることを特徴とする請求項1に記載の表示ラベル。
  3. 上記増殖相関生菌は、生体に無害な生菌であることを特徴とする請求項1または2に記載の表示ラベル。
  4. 上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる側の位置であって、上記増殖相関生菌を受け取る側の端部から上記増殖が拡大する方向に所定の距離だけ離れた位置の近傍に、上記商品の使用可能な期限を示す印が付されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の表示ラベル。
  5. 上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを視認できる側の位置であって、上記増殖相関生菌を受け取る側の端部から上記増殖が拡大する方向に所定の距離だけ離れた位置の近傍に、上記商品の使用可能な期限を示す印を記入できる記入スペースが確保されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の表示ラベル。
  6. 上記生菌収容部の上記増殖相関生菌を受け渡す側の端部と、上記生菌増殖部の上記増殖相関生菌を受け取る側の端部との間で、上記増殖相関生菌の授受を開始させる授受開始手段を備えていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の表示ラベル。
  7. 上記生菌増殖部の上記増殖相関生菌を受け取る側の端部と、上記生菌収容部の上記増殖相関生菌を受け渡す側の端部との間に上記増殖相関生菌の授受が生じることを阻止する阻止部が設けられており、
    上記阻止部が上記表示ラベルから取り外し可能となっていることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の表示ラベル。
  8. 上記生菌増殖部における上記増殖相関生菌の増殖の度合いを検知する検知部と、該検知部により上記増殖相関生菌の増殖の度合いが検知されたか否かを報知する報知情報を発信する発信部とをさらに備えることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項に記載の表示ラベル。
  9. 上記発信部が、パッシブ型非接触認証タグであることを特徴とする請求項8に記載の表示ラベル。
  10. 上記発信部が複数設けられていることを特徴とする請求項9に記載の表示ラベル。
  11. 上記パッシブ型非接触認証タグが、13.56MHz帯のパッシブ型非接触認証タグであることを特徴とする請求項9または10に記載の表示ラベル。
  12. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の表示ラベルが貼付されていることを特徴とする商品。
  13. 請求項1から11までのいずれか1項に記載の表示ラベルが貼付されていることを特徴とする商品の包装容器。
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