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JP5962293B2 - 画像読取装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description

本発明は、画像読取装置および画像形成装置に関する。
特許文献1には、用紙上に画像を形成した後、その用紙の搬送方向下流側であってその用紙の排出前にラインセンサでその用紙上の画像を読み取る構成の画像形成装置が開示されている。
特開2012−094939号公報
本発明は、画像形成後の用紙の搬送中に、その用紙上に形成された画像の色調を高精度に読み取ることを目的とする。
請求項1は、搬送中の用紙上から該用紙上に記録されている画像を読み取る画像読取部を備えた画像読取装置であって
前記画像読取部が、
用紙搬送方向に交わる用紙幅方向について搬送中の用紙に隣接する箇所に少なくとも一部分が配置された色基準となる基準反射部材と、
前記基準反射部材および用紙通過中の該用紙を照明する照明器と、
搬送中の用紙から該用紙上に形成されている画像を読み取るとともに、前記基準反射部材の、該用紙に対し用紙幅方向に隣接する部分を読み取るラインセンサと、
用紙搬送方向に複数並んだ色調補正用のパッチが形成された用紙上の該パッチを睨む視野を有し、該パッチの分光分布を測定する分光器とを有し、
当該画像読取装置がさらに、
前記分光器で測定された前記パッチの分光分布と、前記ラインセンサで得られた、前記基準反射部材の読取値とに基づく演算により、画像の色調を補正するための色調補正データを生成する演算部を備えたことを特徴とする画像読取装置である。
請求項2は、請求項1記載の画像読取装置において、前記演算部は、前記ラインセンサによる読取結果と前記分光器による測定結果を、互いの読取りおよび測定のタイミングを対応づけてメモリに記憶しておき、前記ラインセンサによる読取結果に基づいて前記分光器による前記パッチの分光分布を表わす測定結果を抽出し、抽出した分光分布を用いて前記色調補正データを生成するものであることを特徴とする。ここで、前記分光器は、前記ラインセンサによる読取りの分解能と比べ相対的に低分解能であって、搬送中の用紙上の、用紙搬送方向について広い領域ごとに繰り返し測定結果を得る測定器であってもよい。
請求項3は、
搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部と、
用紙搬送方向について前記画像形成部よりも下流側に配置され、搬送中の用紙上から該用紙上に記録されている画像を読み取る画像読取部とを備えた画像形成装置であって
前記画像形成部が、用紙上に、用紙搬送方向に複数並んだ、画像の色調補正用のパッチを形成する色調補正モードを有し、
前記画像読取部が、
用紙搬送方向に交わる用紙幅方向について、搬送中の用紙に隣接する箇所に少なくとも一部分が配置された色基準となる基準反射部材と、
前記基準反射部材および用紙通過中の該用紙を照明する照明器と、
搬送中の用紙から該用紙上に形成されている画像を読み取るとともに、前記基準反射部材の、該用紙に対し用紙幅方向に隣接する部分を読み取るラインセンサと、
前記パッチが形成された用紙上の該パッチを睨む視野を有し、前記色調補正モードにおいて該パッチの分光分布を測定する分光器とを有し、 当該画像形成装置がさらに、
前記分光器で測定された前記パッチの分光分布と、前記ラインセンサで得られた、前記基準反射部材の読取値とに基づく演算により、画像の色調を補正するための色調補正データを生成する演算部と、
前記演算部で生成された色調補正データを記憶しておく記憶部とを備え、
前記画像形成部は、前記記憶部に記憶された色調補正データに基づいて画像データを補正し、用紙上に、補正された後の画像データに基づく画像を形成するものであることを特徴とする画像形成装置である。
請求項1の画像読取装置および請求項3の画像形成装置によれば、ラインセンサのみの場合または分光器のみの場合よりも高精度な色調補正が可能である。
請求項2の画像読取装置によれば、本構成を有しない場合と比較し、さらに高精度な色調補正が可能である。
図1は、一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。 1つの画像形成ユニットの周りの構成を示した模式図である。 光学測定器の断面図である。 図3に断面を示す光学測定器の光学系の模式斜視図である。 光学測定器の光学系を上方から見たときの平面図である。 パッチが形成された用紙が基準板ユニットの上を通過している様子を示す模式図である。 分光器の露光周期と、その分光器から出力される分光データの概念図である。 用紙上のパッチと分光データの測定ピッチを並べて示した図である。 光学測定器でのパッチの測定により得られたデータのメモリマップを示した図である。 パッチ測定により得られたデータをメモリに格納するときのタイミングチャートを示した図である。 センサ制御回路のブロック図である。 図11に示すセンサ制御回路の動作を示すタイミングチャートを示した図である。 RGBデータとLデータとの関係を示す模式図である。 色調補正モードにおける一連の動作フローを示した図である。 測色ステップの詳細フローを示した図である。 分光データ選択方法の説明図である。 分光データの明るさ補正の説明図である。 図12に代わる、第2実施形態におけるタイミングチャートを示した図である。 第2実施形態における、メモリマップを示した図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、一実施形態としての画像形成装置の概略構成図である。
この画像形成装置10は、互いに連結された第1筐体10aと第2筐体10bとの2つの筐体を有し、この画像形成装置10を構成する各部材がそれら2つの筐体に分かれて組み込まれている。
この画像形成装置10は最大6色(透明色を含む)のトナーを用いて画像を形成する構成を有し、第1筐体10aの上部には、各色のトナーを収容する6つのトナーカートリッジ11V,11W,11Y,11M,11C,11Kが配列されている。
ここで、符号中のアルファベットのVは第1特色(例えば透明色)、Wは第2特色(例えばライトマゼンタ)、Yはイエロー、Mはマゼンタ、Cはシアン、Kはブラックを表わしている。以下では、トナーカートリッジを指し示す符号として、色を区別する必要がないときは色を表わすアルファベットは省略して単にトナーカートリッジ11と称し、色を区別する必要があるときは、数字の後に上記の、その色を表わすアルファベットを付して表わすものとする。トナーカートリッジ11以外の各要素についても同様である。
各トナーカートリッジ11内のトナーは、以下に説明する画像形成ユニット13に供給される。各トナーカートリッジ11は交換可能であり、空になると同じ色のトナーを収容した新たなトナーカートリッジ11に交換される。
第1筐体10a内の、トナーカートリッジ11の下方には、上記の6つのトナーカートリッジ11それぞれに対応する、6つの露光器12と、6つの画像形成ユニット13が備えられている。
図2は、1つの画像形成ユニットの周りの構成を示した模式図である。
この画像形成ユニット13は、矢印A方向に回転するドラム型の感光体131を備えており、その周囲には帯電器132、現像器133、クリーニングブレード134、および除電器135が配置されている。また、この感光体131の上部には、上述の露光器12が配置され、さらに、感光体131との間に後述する中間転写ベルト14を挟んだ位置には、一次転写ロール15が配置されている。
この感光体131は、矢印A方向に回転しながら帯電器132により帯電を受け、露光器12からの、露光ビームLによる露光を受ける。露光器12は、画像データに応じて変調された露光ビームLで感光体131上を図2の紙面に垂直な方向に繰り返し走査し、感光体131上に、露光ビームLの繰り返し走査による静電潜像を形成する。この静電潜像は、トナーとキャリアとを含む現像剤を収容する現像器133により、その現像剤中のトナーで現像され、感光体131上にトナー像が形成される。現像器133内にはあらかじめ定められた量のトナーが収容されるように、対応するトナーカートリッジ11(図1参照)からトナーが供給される。現像器133の作用により感光体131上に形成されたトナー像は、矢印C方向に回転する一次転写ロール15の作用により、矢印B方向に移動する中間転写ベルト14上に転写される。
転写後に感光体131上に残存するトナーはクリーニングブレード134により感光体131上から掻き落とされて回収され、さらに除電器135によりその感光体131が除電されてそこに残存する潜像が消去され、帯電器132により新たに帯電される。
図1に戻って説明を続ける。
6つの画像形成ユニット13の下には、無端状の中間転写ベルト14が備えられている。この中間転写ベルト14は、駆動ロール16aやバックアップロール16bを含む複数のロール16に支持され、画像形成ユニット13を構成する各感光体131に接しながら矢印B方向に循環移動する。
この中間転写ベルト14を挟んでバックアップロール16bに対向する位置には二次転写ロール17が備えられている。各画像形成ユニット13に対応して配備された一次転写ロール15の作用により中間転写ベルト14上に順次重なるように転写されたトナー像は、中間転写ベルト14により矢印B方向にさらに搬送される。そしてこの中間転写ベルト14上のトナー像は、二次転写ロール17の作用により、中間転写ベルト14と二次転写ロール17とに挟まれた位置に搬送されてきた用紙上に二次転写される。これにより用紙上に未定着のトナー像が形成される。
第1筐体10aの下部には、2つの用紙収容部18a,18bが設けられており、各用紙収容部18a,18bには、それぞれ多数枚の用紙Pが積層された状態に収容されている。画像形成時には用紙収容部18a,18bから用紙Pが取り出されるが、用紙収容部18a,18b内に収容されている用紙が少なくなるにつれて底板181a,181bが上昇する構造となっている。
画像形成にあたっては、これらの用紙収容部18a,18bのうちの、オペレータによる手動で、あるいは自動で指定された一方の用紙収容部に収容された用紙Pのうちの最上層の1枚の用紙Pがピックアップロール19aにより取り出され、複数枚の用紙が一度に取り出されたときはさばきロール19bにより確実に1枚に分離されて、その1枚の用紙が、搬送ロール19により、搬送路20a,20b,20c上に搬送され、その搬送されてきた用紙Pの先端が位置決めロール19cにまで達する。また、第1筐体10aには、その第1筐体10aの外部から用紙を取り込む取込口111が設けられており、用紙がこの取込口111から取り込まれたときはその取り込まれた用紙は、搬送路20d,20c上を搬送されてその先端が位置決めロール19cに達する。位置決めロール19cは、搬送されてきた用紙の姿勢を正すとともに、その用紙の、その後の送り出しタイミングを調整してさらに搬送方向下流側に向けて送り出す役割りを担っている。
この位置決めロール19cは、中間転写ベルト14上のトナー像が二次転写ロール17の位置まで搬送されるのとタイミングを合わせて用紙がその二次転写ロール17の位置に搬送されるように、用紙を送り出す。
二次転写ロール17の作用によりトナー像の転写を受けた用紙は、搬送ベルト21により搬送されて第2筐体10bに入り、定着器22に至る。この定着器22は、加熱ベルト221と加圧ロール222とを有し、定着器22まで搬送されてきた用紙は加熱ベルト221と加圧ロール222とに挟まれて加熱および加圧を受け、用紙上のトナー像がその用紙に定着される。定着器22を通り過ぎた用紙は、冷却器24により冷却される。この冷却器24は、用紙を2本の無端ベルト241,242で挟んで冷却するタイプのものである。冷却器24を出た用紙はデカーラ25により反りが矯正され、光学測定器26により、その用紙上の定着トナー像からなる画像の測定が行われる。この光学測定器26は、一般の画像形成時には用紙上に画像が正しく形成されていることなどの監視を行う。また調整時には、この画像形成装置10で各種のチャート、例えば各種の色パッチを用紙上に配列しそれらの色パッチを測色して色調補正を行なったり、用紙上に画像形成位置や画像倍率調整用の画像を形成し、その画像を測定して画像形成位置や画像倍率の調整を行うなど、この光学測定器26は各種調整用としての測定を行う役割りも担っている。さらには、この画像形成装置10で用紙上に一様の色、一様の濃度の画像を形成し、この光学測定器26で測定して、画像上に傷や濃淡の発生のないことの確認も行われる。
この光学測定器26を通り過ぎた用紙は排紙ロール27により排紙台28上に排出される。
一方、中間転写ベルト14は、二次転写ロール17の作用により用紙上にトナー像の二次転写が行なわれた後も矢印B方向に移動してクリーナ41に達し、このクリーナ41により、中間転写ベルト17上に残存するトナーがその中間転写ベルト17上から取り除かれる。
以上は用紙の第1面のみに画像を形成するときのプロセスであるが、用紙の両面に画像を形成するときは、以下のプロセスを経る。この場合、上記と同じプロセスで用紙の第1面に画像が形成されてさらに光学測定器26を通り過ぎる。光学測定器26を通り過ぎた用紙は、排紙ロール27に達する手前で搬送路20eに入ってその搬送路20e上を搬送され、さらに搬送路20fに入る。この搬送路20fに用紙が入ると、その搬送路20fを構成する搬送ロールの回転方向が逆転し、その用紙が搬送路20fから逆向きに送り出されて第1筐体10aに戻り、搬送路20b,20c上を搬送されて位置決めロール19cに達する。このときの用紙は、画像がまだ形成されていない第2面を中間転写ベルト14に向けた姿勢となっている。用紙がこのような搬送路を通って位置決めロール19cに達するまでの間に、画像形成ユニット13側では、その用紙の第2面に形成する画像のトナー像が形成されて中間転写ベルト14上に転写される。その後は、用紙の第1面への画像形成と同様にして、位置決めロール19cから用紙が送り出されて二次転写ロール17の作用によりその用紙の第2面にトナー像が転写され、さらに定着器22、冷却器24、デカーラ25、および光学測定器26を通過して、今度は排紙ロール27により排紙台28上に排出される。
また、この画像形成装置10の第2筐体10bの上部には、外部から送られてきた画像データを格納しておくメモリやその画像データに画像処理を施す演算回路などからなる画像処理部30が備えられている。この画像処理部30には、色調や画像位置ずれなどの補正用の、この画像形成装置10で形成される各種のテストチャート用画像を表わす画像データも格納されている。
さらに、この第2筐体10bの一段低い部分の上に載るようにして、この画像形成装置10の各種状態を表示するためのモニタ31やオペレータによる操作を受ける操作パネル32が配置されている。
図3は、図1に示す光学測定器26の断面図である。また図4は、図3に断面を示す光学測定器の光学系の模式斜視図である。さらに図5は、その光学測定器の光学系を上方から見たときの平面図である。
この光学測定器26は、図3に示す通り、用紙が通過する用紙通路Rの上に筐体261を備えており、その筐体261の、用紙通路Rの直ぐ上には、透明ガラス262が嵌められた開口が形成されている。この開口およびその開口に嵌められている透明ガラス262は、図3の紙面に垂直な方向に、用紙通路Rを通過する用紙の全幅よりも長尺の範囲をカバーするように長尺に延びた形状を有する。また筐体261内の透明ガラス262の斜め上には2本のランプ263が備えられている。これら2本のランプ263も、用紙通路Rを通過する用紙の全幅よりも長い長尺のランプである。これら2本のランプ263から発せられた光は透明ガラス262を透過し用紙通路Rを通る用紙を斜めに照明する。
用紙通路Rを通過する用紙から上方向に反射した反射光は透明ガラス262を透過し、ミラー264で反射され、さらに2枚のミラー265,266で反射され、迷光遮へい用の開口267を通過し、レンズ268で、ラインセンサ269上に、用紙上の画像が結像される。ラインセンサ269は、図3の紙面に垂直な方向に多数の受光素子が配列されたものであり、それら多数の受光素子により、用紙幅方向に一次元的に延びた、図4,図5に示す領域A1の範囲を視野にもつセンサである。これら多数の受光素子により、用紙上の画像の幅方向1ライン分の画像が読み取られる。このラインセンサ269では、用紙が用紙通路Rを通過する間、例えば1msec間隔で繰り返し読取りが行なわれる。これにより用紙上の画像が例えば0.1mm間隔で読み取られてその画像全体を表わす画像データが生成される。また、この筐体261内には、ランプ263の空冷用のファン270が備えられている。また光学部品へのランプ263の熱の影響を低減するために、この筐体261は、ランプ263やファン270を備えた部屋とミラーやレンズ等の光学部品を備えた部屋とに区切られていて、用紙からの反射光のみが通過する構造となっている。
また、用紙通路Rの下には、多角柱形状の基準板ユニット33が備えられている。この基準板ユニット33は、その多角柱の各面331が、例えば白色の基準となる白基準板、各種の色の基準となる色基準板などとなっている。この基準板ユニット33は、各面331が用紙通路R側を向くように回転可能であり、用紙通路R上に用紙が存在しない状態で光学測定器26によりそれらの基準板が読み取られて、明るさ補正、ランプ263による照明ムラに起因するシューディング補正、種々の色補正用として用いられる。
また、この光学測定器26は、図4,図5に示すレンズ271および分光器272を備えている。これらのレンズ271や分光器272は、用紙や基準板から反射してラインセンサ269に向かう光束の妨げとならない位置に配置されている。この分光器272は、レンズ271により、ラインセンサ269と同様に、図3に示す基準板ユニット331上を通過する用紙の反射光を受光するが、この分光器272の視野はラインセンサ269の視野よりもずっと狭く、そこを通過する用紙の一部分である、図5に示す領域A2である。この領域A2は、用紙が通過する際にその用紙上に形成されているパッチ(後述する)が通過する領域である。この分光器272は、パッチからの反射光を分光してそのパッチの分光反射特性を測定するセンサである。この分光器272は、ラインセンサ269よりも低分解能の測定器である。すなわち、この分光器272を用いて分光測定を正確に行うにはある程度の露光時間が必要であり、その露光時間の間にも用紙が搬送されるため、用紙搬送方向について広い領域ごとにしか分光測定が行われない。例えば、上述のとおりラインセンサ269が用紙上の画像を用紙搬送方向に例えば0.1mm単位で読み取るのに対し、この分光器272は用紙上のパッチを例えば5mm単位で読み取る。すなわち、ここで説明している例では、分光器272で測定が1回行われる間にラインセンサ269では50回読み取りが行なわれる。
前述の通り、この光学測定器26は、色調補正用の測定、用紙上の画像位置や画像倍率補正用の測定、画質欠陥検出のための測定、通常の画像形成時における各種のモニタリングなど、様々な目的で使用される。以下では、これらの各種の測定等のうち、本実施形態の特徴であるパッチの分光分布測定を取り上げて説明する。
この画像形成装置10は、用紙上に形成される画像の色調を補正する色調補正モードを有する。この色調補正モードでは、画像処理部30(図1参照)に記憶されているカラーパッチ画像用の画像データに基づいて、用紙上に、用紙搬送方向に複数並ぶ、画像の色調補正用の各種の色のパッチが形成され、その用紙上の各パッチが光学測定器26で測定される。ただし、このカラーパッチを画像用の画像データは、図1に示す画像形成装置10の外部から入力される色見本データに基づいてカラーパッチの色調を補正するように画像処理が施され、この色調補正モードでは、その画像処理後の、色調補正されたカラーパッチが形成される。詳細は、図13,図14を参照して後述する。
図6は、パッチが形成された用紙が基準板ユニットの上を通過している状態を示す模式図である。
この用紙P上には、矢印Rで示す用紙搬送方向に並ぶ複数のパッチcp(ここに示す例では4つのパッチcp)が形成されている。本実施形態では、これら複数のパッチcpそれぞれの、用紙搬送方向の寸法は、20mmとする。
用紙P上にパッチcpを形成してそのパッチcpを測定する際には、基準板ユニット33は、白基準板が用紙P側を向く姿勢に回転した状態にある。用紙Pがこの白基準板の上を通過する際に、ラインセンサ269により、そのパッチの画像が読み取られる。また、分光器272では、白基準板の上を通過する用紙Pに形成されている、各パッチcpの分光分布が測定される。ラインセンサ269は、上述の通り、用紙Pの幅方向について用紙Pから食み出す領域にまで延びた視野を有し、このラインセンサ269では、基準板ユニット33の白基準板の、用紙Pから食み出た領域についても読み取りが行なわれる。
図7は、分光器の露光周期と、その分光器から出力される分光データの概念図である。
後述の図11に示すセンサ制御回路を構成する同期信号生成回路からは、スタートトリガ信号StartTriggerが一定周期(ここでは、一例として50msec周期)で繰り返し出力される。分光器272では、このスタートトリガ信号StartTriggerが入力されると、次のスタートトリガ信号StartTriggerが入力される直前までの間の露光時間T内の入射光に基づいて、その入射光の分光分布を表わす分光データを生成して出力する。分光データは、横軸が波長λ、縦軸が各波長ごとの光の強度を表わしているデータである。
図8は、用紙上のパッチと分光データの測定ピッチを並べて示した図である。
ここで説明している条件では、用紙P上の各パッチcpは、用紙搬送方向に20mmの寸法を有している。ラインセンサ269では、この用紙P上のパッチcpを含む、用紙Pの全幅およびその用紙から食み出した白基準板を、用紙搬送方向Rについて0.1mmピッチで読み取る。一方、分光器272からは、用紙上の長さに換算すると用紙搬送方向Rについて5mmピッチで分光データspが出力される。すなわち、1つのパッチcpにつき分光データspが4回出力されることになる。
図9は、光学測定器でのパッチの測定により得られたデータのメモリマップを示した図である。また、図10は、パッチ測定により得られたデータをメモリに格納するときのタイミングチャートを示した図である。
このメモリ100は、このメモリ100に格納されるデータの種類により、領域D1〜D3に区分される。
このメモリ100には、図10(A)に示すライン同期信号LineSync(図11を合わせて参照)に同期して、そのライン同期信号LineSyncの1パルスにつき、図9の横方向一行分のデータがメモリ100に書き込まれる。このライン同期信号LineSyncは、ラインセンサ269への読取りの開始を指示する信号であり、ラインセンサ269はこの信号を受けて1ライン分のデータを生成する。
ここで、パッチが形成された用紙の読取りに先立って、この図9にメモリ100として示した記憶領域とは別の記憶領域に、白基準板上に用紙が存在しない基準時刻t=0における、白基準板の長手方向全域からの反射光の光量分布を表わす白基準データが格納される。ランプ263(図3参照)の照明光にはその長手方向に光量分布を有し、また、その反射光がラインセンサ269に至る、例えばレンズ268等の光学系も光軸中心と比べ周辺の光量が低下する特性を有する。ラインセンサ269を構成する受光素子も受光感度ばらつきを有する。このため、実際の画像を読み取って得た画像データには、これらの光量ムラや受光感度ばらつき等が反映されている。そこでラインセンサ269で読み取った白基準データに基づいて、画像データに画像処理を施し、光量ムラ等のない場合の画像データに変換する、いわゆるシェーディング補正が行なわれる。この白基準データは、このシェーディング補正を行なうことと、さらにその後の画像を読み取っている間の光量変動を補正することとの双方の目的のために利用される。光量変動の補正については後述する。
メモリ100の領域D1,D2,D3には、分光器272から分光データが出力されていないタイミングには、図10(B)に示すように、それぞれ、白基準板の用紙から食み出た一方の領域の白基準データ、用紙からの反射光の受光により得られた画像データ、および、白基準板の用紙から食み出た、もう一方の領域の白基準データが格納される。これらのデータは、横一列につき、同一時刻のデータである。
分光器272から分光データspが出力されたタイミングでは、メモリ100には、画像データや白基準データの一部に代えて、その分光データspが格納される。
メモリ100の、分光データspが格納されたラインであっても、分光データspが格納された領域を除く領域には、分光データspが格納されていない他のラインと同様に白基準データや画像データが格納される。すなわち、分光データspが格納される一部領域のみ、白基準データや画像データに代えて分光データspが格納される。この場合、図10(C)に示すように、ラインセンサ269からのデータがメモリの領域D1および領域D2の途中まで格納され、その後、分光器272からの分光データの格納に切り替えられて、その分光データが領域D2の残りの一部領域および領域D3に格納される。したがって、この分光データspは、それと同じライン上の白基準データや画像データと同一タイミングのデータである。これにより、ラインセンサ269での読取りのタイミングと分光器272での測定のタイミングとが対応づけられている。
図11は、センサ制御回路のブロック図、図12は、図11に示すセンサ制御回路の動作を示すタイミングチャートを示した図である。
図11に示すセンサ制御回路300は、図1に示す画像処理部30に組み込まれている回路である。
この図11に示すセンサ制御回路300には、I/O301、CPU302、ファームウェアメモリ303が備えられており、それらはバス390に接続されている。さらに、このセンサ制御回路300は、同期信号生成回路304、データ制御回路305、メモリコントローラ308、およびメモリ100を備えている。これらのうち、同期信号生成回路304はバス390に接続されている。またメモリコントローラ308は、第1のポート308aと第2のポート308bとの2つのポートを持ち、それら2つのポートのうちの第1のポート308aがバス390に接続されている。また、このメモリコントローラ308の第2のポート308bはデータ制御回路305に接続されている。このデータ制御回路305は、2つのAD変換器305a,305b、FIFO306、セレクタ306,および制御信号制御回路307を備えている。
I/O301は、このセンサ制御回路300と外部回路との間の通信を担当しており、外部回路からのコマンドを受け付けたり、演算結果を外部回路に送る役割りを受け持っている。
CPU302は、プログラムを実行する役割りを担っている。
ファームウェアメモリ303には、CPU302で実行されるプログラムやそのプログラム実行に必要なデータ等が格納されている。
同期信号生成回路304は、以下に説明する、各種の同期信号を生成する役割りを担っている。
外部回路から、I/O301を経由して色調補正モードへの切替えのコマンドが入力されると、CPU302は、この同期信号生成回路304に、1ラインあたりのクロック数や1ページあたりのライン数などの初期設定情報を送り、同期信号生成回路304を初期設定する。
図1に示す画像形成装置は、光学測定器26に用紙が近づいてきたことを検出してスキャントリガ信号ScanTriggerを生成する。同期信号生成回路304は、その内部に発振器(図示せず)を内蔵しており、スキャントリガ信号ScanTriggerを受け取り、そのスキャントリガ信号ScanTriggerを契機として各種の同期信号を生成する。
上述したライン同期信号LineSync(図10を合わせて参照)は、この同期信号の1つであって、このライン同期信号LineSyncは、ラインセンサ269に入力される。また、この同期信号生成回路304では、スタートトリガ信号StartTriggerが生成される。このスタートトリガ信号StartTriggerは、分光器272への測定開始を指示する信号であり、同期信号生成回路304で生成されたスタートトリガ信号StartTriggerは分光器272に入力される。ここで、このスタートトリガ信号StartTriggerは、ライン同期信号LineSyncとタイミングの合った信号であるが、ここで説明している一例では、ライン同期信号LineSyncが50回出力されるごとに、それと同期して1回出力される。
同期信号生成回路304では、さらに、ページ同期信号PageSyncおよびビデオクロック信号VCLKも生成される。ページ同期信号PageSyncは、一枚の画像全体の取込み開始および取込み完了を表わす同期信号であり、ビデオクロック信号VCLKは、画素に同期した信号である。これらページ同期信号PageSyncおよびビデオクロック信号VCLKは、データ制御回路305に入力される。このデータ制御回路305にはさらに、上記のライン同期信号LineSyncおよびスタートトリガ信号StartTriggerも入力される。
ラインセンサ269ではライン同期信号LineSyncに同期した画像信号が生成され、その生成された画像信号はデータ制御回路305中の第1のAD変換器305aに入力される。第1のAD変換器305では、この入力された画像信号が、ビデオクロック信号VCLKに同期したピクセルデータの集合である画像データに変換される。
また、分光器272では分光分布を表わす信号がスタートトリガ信号StartTriggerに同期して生成され、その信号が第2のAD変換器305bに入力される。この第2のAD変換器305bは、その入力された信号を、ビデオクロック信号VCLKに同期したディジタルの分光データに変換して出力する。ただし、この分光データはビデオクロック信号VCLKに同期してはいるが、そのビデオクロック信号VCLKにより表わされる時間軸は光の波長に対応している。この第2のAD変換器305bから出力された分光データは、FIFO306に入力されて一時的に蓄えられる。FIFO306は、そこに入力されたデータを入力順に出力する一種のメモリである。
第1のAD変換器305aおよびFIFO306はセレクタ306に接続されている。このセレクタ306は、制御信号生成回路307で生成されるセレクト信号Selectにより切替え動作を行なう。
制御信号生成回路307は、セレクト信号Selectとデータ有効信号DValidを生成して、それぞれセレクタ306およびメモリコントローラ308を制御する。
セレクト信号Selectは、図12に示す通り、‘L’レベルにあるときに第1のAD変換器305aからの画像データを通過させ、‘H’レベルにあるときにFIFO306からの分光データを通過させるように、セレクタ306を切り替える信号である。制御信号生成回路307は、図12のA部に示すようにライン同期信号LineSyncが存在してもスタートトリガ信号StartTrigger信号が存在しないタイミングではセレクト信号Selectを‘L’レベルにとどめる。一方、この制御信号生成回路307は、図12のB部に示すように、ライン同期信号LineSyncとスタートトリガ信号StartTriggerとの双方が存在するタイミングでは、ビデオクロック信号VCLKに同期した途中のタイミングでセレクト信号Selectを‘H’レベルに変化させる。
また、制御信号生成回路307では、データ有効信号DValidを、メモリコントローラ308の第2のポート708bに伝達する。このデータ有効信号DValidは、その第2のポート308bに有効なデータが伝えられていることを伝える信号であり、この第2ポート308bに有効なデータが伝えられている間、‘H’レベルとなる。この‘H’レベルの期間は、図12に示すように、A部とB部とでは異なっている。メモリコントローラ308は、データ有効信号DValidが‘H’レベルにある間、第2のポート308bからデータを取り込んでメモリ100に格納する。以上の動作は、図12に示すように、ページ同期信号PageSyncが‘H’レベルにある間、継続され、これによりメモリ100には、図9を参照して説明したデータが格納される。
尚、ここでは、用紙通過時のデータ格納動作について説明したが、図9にメモリ100として示した記憶領域とは別の記憶領域には、基準時刻t=0における、用紙が存在しないタイミングでの白基準板が図12に示すA部と同様にして読み込まれて格納される。
以上のようにしてメモリ100上に格納されたデータは、メモリコントローラ308の第1のポート308aに対するCPU302側からのアクセスに応じてそのメモリ100から読み出される。CPU302では、ファームウェアメモリ303に格納されているプログラムを実行することで、メモリ100から読み出されたデータに対し図14を参照して説明する処理が行なわれる。
図13は、RGBデータとLデータとの関係を示す模式図である。
図14は、上述した、分光データの生成等を含む、色調補正モードにおける一連の動作フローを示した図である。
画像形成装置10で色調補正モードを動作させるにあたっては、それ以前に、この画像形成装置10とは直接には関係なく、色見本作成者により色見本データが作成される。
この色見本データの作成にあたっては、色見本作成者により、RGBデータからなる画像データがモニタ400に入力されモニタ400上にカラーパッチ等様々な色の基準色が表示され、それらの基準色が色見本作成者にとって満足のいく色調となるまでRGBデータの調整が行われる。モニタ400上に満足のいく色調の基準色が表示されたら、それらの基準色が測色計401で測色され、その基準色のLデータが生成され、モニタ400に入力されたRGBデータと測色計401で得られたLデータが対応づけられる。ここでは、この基準色のRGBデータと対応づけられたLデータをL データと称する。これら対応付けられたRGBデータとLのデータは、図1に示す画像形成装置10の画像処理部30に入力される。
図1の画像形成装置10で色調補正モードの実行が開始されると、先ず、図14のステップS1に示すように、上記のようにして作成されて入力されたRGBデータがCMYKデータに変換される。図1の画像形成装置10の画像処理部30には、補正係数記憶部310が設けられている。この補正係数記憶部310にはCMYKデータを補正する補正係数が記憶されている。ただし、この補正係数記憶部310は、初期状態では空であってもよい。
図14のステップS2では、ステップS1で求められたCMYKデータに補正係数記憶部310に記憶されている補正係数に従う補正演算が施される。次いで、この補正演算により補正されたCMYKデータに基づく色調のカラーパッチcp(図8参照)が用紙P上に形成されて(ステップS3)、そのカラーパッチcpについて光学測定器26(図1参照)を用いた測色が行なわれる(ステップS4)。この測色の詳細については後述する。
この測色では、用紙上に形成されたカラーパッチcpの色調を表わすLデータが生成される。ここでは、このカラーパッチcpの色調を表わすLデータをL データと称する。
この測色により得られたカラーパッチcpの色調を表わすL データは、図3に示す測色計401で得られた、基準色のL データと比較され(ステップS5)、L がL に対しあらかじめ定められた距離以内にあるか否か、すなわちそれらが十分に一致しているか否かが判定される(ステップS5)。それらが十分に一致しているときは、この色調補正モードを終了する。一方、未だ一致の程度が不十分なときは、L をL に近づけるための、CMYKの補正係数が算出され(ステップS7)、補正係数記憶部310に格納されている補正係数がその新たに算出された補正係数に書き替えられる(ステップS8)。その後は、ステップS2に戻りステップS1で得られたCMYKデータが、補正係数記憶部310に格納された新たな補正係数で補正され、上記の同様のステップで、L がL に対し十分に一致するまで、処理が繰り返される。
このようにして作成されて補正係数記憶部310に記憶された補正係数は、この画像形成装置10にその後に入力されるRGBデータからなる画像データの補正の際にも適用され、これにより、狙い通りの色調の画像が形成される。本実施形態においては補正係数は本発明にいう色調補正データの一例に相当し、本実施形態における補正係数記憶部310は本発明にいう記憶部の一例に相当する。また図15に示すフローのうちの、補正係数を作成する演算を行なう際のCPU302は、本発明にいう演算部の一例に相当する。
尚、図1に示す画像形成装置10では、CMYK以外にV,Wの特色を用いることができる画像形成装置となっている。特色については、プロセスカラーCMYKとは異なり、その特色単独の色として使用されることが多く、本実施形態では、図15の補正係数の算出からは除外されている。
次に、測色ステップ(ステップS4)の詳細について説明する。
図15は、測色ステップの詳細フローを示した図である。
ここでは先ず、上述のようしにしてメモリ100(図9,図11参照)上にデータが格納され(ステップS41)、次にその格納されたデータの読出しが行なわれる(ステップS42)。
前述の通り、ここに示す例では、1つのカラーパッチcpの用紙搬送方向の長さは20mmであり、分光データは、用紙上の長さにして5mm間隔で生成される。すなわち、1つのカラーパッチ20mmにつき4つの分光データが生成される。ここで、カラーパッチcpの測色に関しては、隣接するカラーパッチcpから反射した迷光が分光測定中のカラーパッチに入射し、その測定中のカラーパッチcpからの反射光に紛れ込んで分光器272に入り込んでしまうという誤差要因が存在する。この誤差要因は、隣接するカラーパッチcpに近い、用紙搬送方向端部寄りほど強くあらわれる。分光器272で得られるのは、カラーパッチcp上の用紙搬送方向の長さにして5mmの間の平均的な分光特性であることから、カラーパッチcpの用紙搬送方向端部のデータは捨て去り、できるだけ中央部分のデータをそのカラーパッチcpのデータとして採用することが好ましい。
ここでは、これを実現するため、ラインセンサ269により得られるRGBデータに基づいて、各カラーパッチcpに対する分光データの選択が行なわれる(図15ステップS43)。
図16は、分光データ選択方法の説明図である。
図16(A)は、ラインセンサ269で得られた、カラーパッチcpのRGBデータを示し、図16(B)は分光器272で分光データが得られたタイミングを表している。
ここでは、図16(A)に示すように、メモリ100から読み出された画像データに基づいて、カラーパッチcpの境界に対応するRGBの変化点が検出され、それらの変化点どうしの間の4つの分光データがそのカラーパッチcpの分光データであると認識される。このようにして認識された4つの分光データのうち、そのカラーパッチcpの用紙搬送方向についてできる限り中央部分の5mmについて測定された分光データが選択される。ここに示す例では、あるカラーパッチcpに関する4つの分光データ(1)〜(4)のうち、中央部分に最も近い、(2)〜(3)の期間の測定により得られた(3)の分光データがこのカラーパッチcpの分光データとして選択される。
この分光データの選択(図15のステップS43)が行なわれた後、次にその分光データに対し明るさ補正が行なわれる(ステップS44)。
図17は、分光データの明るさ補正の説明図である。
図17(A)は、ラインセンサで読み取られた白基準板の明るさ変動を示している。t=0は、基準時刻t=0における、用紙が存在しない状態で白基準板を読んだときのラインセンサの出力を表している。またt=Tは、上記のようにして選択された分光データが得られた時刻Tと同時刻のラインセンサ269の出力である。
図17(B)には、上記のようにして選択した、t=Tの分光データと、その分光データを補正した分光データが示されている。
ここでは、t=0,t=Tの白基準板の値をそれぞれA,B、t=Tにおける分光データをC(λ)としたとき、式
D(λ)=C*(A/B) ・・・ (2)
に基づいて分光データC(λ)がD(λ)に補正される。すなわち、ここでは、t=0のときの照明条件に合うように分光データが補正される。この基準時刻t=0は、図14の処理が終了するまで同一の基準時刻が採用される。すなわち、図14の一連の処理を行なっている間、測色(図14のステップS4)が何度も繰り返された場合であっても同一の照明条件に補正されたL を用いた比較が行なわれる。
図15のステップS45では、上記のようにして明るさ補正が行なわれた後の分光データに基づいてL が算出される。
ラインセンサ269で得られるRGBデータを基にL を算出すると大きな誤差を伴うが、本実施形態の場合、分光器272を採用してL を算出しているため、高精度のL が算出される。また分光器272のみではランプ263(図3参照)に照明光量変動があるとその分誤差となるが、本実施形態では、ラインセンサ269からのデータとタイミングを合わせて分光データを格納しておき、その分光データをラインセンサ269のデータに基づいて明るさ補正しているため、照明光量変動に強いシステムとなっている。さらには、本実施形態では、1つのカラーパッチcpに対応する複数の分光データの中からそのカラーパッチcpのできるだけ中央部分の測色で得られた分光データを選択しているため、本実施形態では、この点からも一層高精度の測色が行なわれる。
次に第2実施形態について説明する。ここではこれまで説明してきた第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
図18は、図12に代わる、第2実施形態におけるタイミングチャートを示した図である。
この図18に示すタイミングチャートでは、A部では、データ有効信号DValidは‘L’レベルのままである。すなわち、メモリ100(図11参照)には、分光器272からの出力のないタイミングにおけるラインセンサ269の出力はメモリ100には格納されない。これに対しB部では、データ有効信号DValidは‘H’レベルとなり、ラインセンサ269由来のデータと分光器272由来のデータとの双方がメモリ100に格納される。
図19は、第2実施形態における、メモリマップを示した図である。ここには、図9に示す領域D1,D2,D3の一行分のメモリマップが示されている。
ここには、領域D1と領域D2の途中まで、ラインセンサ269由来のデータが格納され、領域D2の残りの部分と領域D3に分光データが格納されている。
第1実施形態の説明から分かるように、分光データの明るさ補正(図17参照)は、ラインセンサ269による、その分光データと同じタイミングのデータが存在すれば十分である。そこで、この第2実施形態では、分光データが存在しないタイミングのラインセンサ269由来のデータはメモリ100に格納しないようにして、これによりメモリ100の記憶容量の節減を図っている。
ただしこの場合は、図16を参照して説明した、ラインセンサ269由来のデータに基づいて分光データを選択することはできない。したがってこの第2実施形態では、用紙が光学測定器26に近づいてきたことの検出を高精度化して、用紙が検出されたことを表わすスキャントリガ信号ScanTrigger信号に基づいて選択する分光データを決定し、かつ、選択する分光データを、例えば一律に、図16に示す(1)〜(4)の分光データのうちの(2)の分光データに固定するなどの対応が採用される。
尚、ここでは、6色のトナーを用いて画像を形成するタイプの画像形成装置について説明したが、従前から存在するCMYK4色のトナーで画像を形成するタイプの画像形成装置にも適用可能である。
また、本発明は、画像を形成する機能を備えておらず、他の画像形成装置で画像が形成された用紙を受け取って、その用紙上に形成されている画像を読み取る画像読取装置にも適用することができる。
10 画像形成装置
13 画像形成ユニット
22 定着器
24 冷却器
25 デカーラ
26 光学測定器
30 画像処理部
32 操作パネル
31 モニタ
33 基準板ユニット
261 筐体
262 透明ガラス
263 ランプ
269 ラインセンサ
264,265,266 ミラー
267 開口
268 レンズ
270 ファン
271 レンズ
272 分光器
300 センサ制御回路
301 I/O
302 CPU
303 ファームウェアメモリ
304 同期信号生成回路
305 データ制御回路
306 FIFO
306 セレクタ
307 制御信号制御回路
308 メモリコントローラ
308a 第1のポート
308b 第2のポート
305a,305b AD変換器
310 補正係数記憶部
331 面
390 バス
400 モニタ
401 測色計

Claims (3)

  1. 搬送中の用紙上から該用紙上に記録されている画像を読み取る画像読取部を備えた画像読取装置であって
    前記画像読取部が、
    用紙搬送方向に交わる用紙幅方向について搬送中の用紙に隣接する箇所に少なくとも一部分が配置された、色基準となる基準反射部材と、
    前記基準反射部材および用紙通過中の該用紙を照明する照明器と、
    搬送中の用紙から該用紙上に形成されている画像を読み取るとともに、前記基準反射部材の、該用紙に対し用紙幅方向に隣接する部分を読み取るラインセンサと、
    用紙搬送方向に複数並んだ色調補正用のパッチが形成された用紙上の該パッチを睨む視野を有し、該パッチの分光分布を測定する分光器とを有し、
    当該画像読取装置がさらに、
    前記分光器で測定された前記パッチの分光分布と、前記ラインセンサで得られた、前記基準反射部材の読取値とに基づく演算により、画像の色調を補正するための色調補正データを生成する演算部を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記演算部は、前記ラインセンサによる読取結果と前記分光器による測定結果を、互いの読取りおよび測定のタイミングを対応づけてメモリに記憶しておき、前記ラインセンサによる読取結果に基づいて前記分光器による前記パッチの分光分布を表わす測定結果を抽出し、抽出した分光分布を用いて前記色調補正データを生成するものであることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 搬送中の用紙上に画像を形成する画像形成部と、
    用紙搬送方向について前記画像形成部よりも下流側に配置され、搬送中の用紙上から該用紙上に記録されている画像を読み取る画像読取部とを備えた画像形成装置であって
    前記画像形成部が、用紙上に、用紙搬送方向に複数並んだ、画像の色調補正用のパッチを形成する色調補正モードを有し、
    前記画像読取部が、
    用紙搬送方向に交わる用紙幅方向について、搬送中の用紙に隣接する箇所に少なくとも一部分が配置された、色基準となる基準反射部材と、
    前記基準反射部材および用紙通過中の該用紙を照明する照明器と、
    搬送中の用紙から該用紙上に形成されている画像を読み取るとともに、前記基準反射部材の、該用紙に対し用紙幅方向に隣接する部分を読み取るラインセンサと、
    前記パッチが形成された用紙上の該パッチを睨む視野を有し、前記色調補正モードにおいて該パッチの分光分布を測定する分光器とを有し、
    当該画像形成装置がさらに、
    前記分光器で測定された前記パッチの分光分布と、前記ラインセンサで得られた、前記基準反射部材の読取値とに基づく演算により、画像の色調を補正するための色調補正データを生成する演算部と、
    前記演算部で生成された色調補正データを記憶しておく記憶部とを備え、
    前記画像形成部は、前記記憶部に記憶された色調補正データに基づいて画像データを補正し、用紙上に、補正された後の画像データに基づく画像を形成するものであることを特徴とする画像形成装置。
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