JP5962295B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
また、この構成によれば、ボールナットの雄ねじ部を従動車の雌ねじ部に締め付けるだけでボールナットと従動車とを互いに結合することができる。そして、雄ねじ部を雌ねじ部に締め付ける際に、当該締め付け力が循環部材に作用することがない。したがって、雄ねじ部を雌ねじ部に締め付けることに起因する循環部材の変形などの発生を抑制することができる。
本体12の右端寄りの部位には第1の収容部14が設けられている。第1の収容部14は、本体12の軸線方向(図1中の左右方向)に対して斜めに交わる方向へ延びている。第1の収容部14には、ピニオンシャフト15が挿入された状態で回転可能に支持されている。ピニオンシャフト15の内端部に設けられるピニオン歯は、ラック軸13の右端寄りの一定範囲に形成されるラック歯に噛み合う。また、ピニオンシャフト15のピニオン歯と反対側の外端部は、図示しない複数のシャフトを介してステアリングホイールに連結される。したがって、ステアリング操作に伴いラック軸13は自身の軸線方向に沿って直線運動を行う。ステアリング操作を通じてピニオンシャフト15に作用するトルクは、第1の収容部14に設けられたトルクセンサ16により検出される。
本体12の左端寄りの部位には、第2の収容部17が設けられている。第2の収容部17は、本体12よりも大径の円筒部分の下部が下方へ延びてなる。第2の収容部17の下部右側壁には、モータ18がボルト19により固定されている。モータ18の出力軸18aは、ラック軸13の軸線に沿って延び、かつ第2の収容部17の側壁を貫通して内部に挿入されている。第2の収容部17の内部には、動力変換機構20が設けられている。動力変換機構20にはモータ18の出力軸18aが連結されている。動力変換機構20は、モータ18の回転運動をラック軸13の直線運動に変換する。すなわち、モータ18の回転力の利用を通じてラック軸13の動作が補助されることにより、ステアリング操作が補助される。モータ18は、図示しない制御装置によりトルクセンサ16の検出結果などに応じて制御される。
図2に示すように、第2の収容部17は、円筒状の支持部21、および段付き円筒状の蓋部材22を有している。支持部21は、本体12の左端に一体形成されている。支持部21の下部は下方へ延設されていて、当該延設された部分の右側壁には孔21aが形成されている。孔21aには、その右方からモータ18の出力軸18aが挿入されている。支持部21の左開口部は、蓋部材22により塞がれている。すなわち、支持部21の開口周縁部は、蓋部材22の大径部に挿入されている。この状態で、蓋部材22は図示しないボルトにより支持部21に固定される。これら支持部21と蓋部材22との間に形成される空間に動力変換機構20が設けられている。
図2に示すように、動力変換機構20は、ベルト伝動機構30およびボールねじ機構40を有している。ベルト伝動機構30は、モータ18の回転運動をボールねじ機構40に伝達する。ボールねじ機構40は、ベルト伝動機構30を通じて伝達されるモータ18の回転運動をラック軸13の直線運動に変換する。
ボールねじ機構40は、ラック軸13に設けられたボールねじ部13a、ボールナット41、多数のボール42、および循環部材(デフレクタ)43を有している。
ベルト伝動機構30は、原動車である円筒状の駆動プーリ31、従動車である円筒状の従動プーリ32、および無端状のベルト33を備えている。
従動プーリ32は、玉軸受44と同様に、ボールナット41の外周面に固定されている。詳述すると、従動プーリ32の内周面には、雌ねじ部32aおよび拡径部32bがそれぞれ設けられている。雌ねじ部32aおよび拡径部32bは、ボールナット41の軸線方向に沿って互いに隣接している。雌ねじ部32aは、従動プーリ32の右端を基準として、左端へ向けた一定範囲に設けられている。拡径部32bは、雌ねじ部32aの左端から従動プーリ32の左端までの範囲に設けられている。拡径部32bの内径D1は、雌ねじ部32aの谷径D2よりも若干大きく設定されている。また、拡径部32bの内径D1は、ボールナット41の鍔部41aと雄ねじ部41bとの間の部分の外径とほぼ同じに、かつ鍔部41aの外径より小さく設定されている。そして、雄ねじ部41bが拡径部32bに通されて雌ねじ部32aに締め付けられることにより、従動プーリ32とボールナット41とは相互に結合されている。したがって、従動プーリ32は、ボールナット41と一体的に回転する。
つぎに、玉軸受44の固定構造を説明する。図2に示すように、玉軸受44は、内輪44a、外輪44b、および複数のボール44cを有している。
<玉軸受の固定構造の作用>
つぎに、従動プーリ32とボールナット41との結合方法を説明しつつ、玉軸受44の固定構造の作用を説明する。
したがって、本実施の形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)従動プーリ32の内周面に雌ねじ部32aを設けた。また、ボールナット41の第1の端部には鍔部41aを、第2の端部には雄ねじ部41bを設けた。そして、雄ねじ部41bを雌ねじ部32aに締め付けることにより、ボールナット41と従動プーリ32とを締結しつつ、ボールナット41の鍔部41aと従動プーリ32とによって玉軸受44を挟み込むようにした。このため、先の図6に示される構成、すなわち従動プーリ104および玉軸受109をボールナット107の鍔部107aと雄ねじ107bに締め付けられたロックナット108とによって挟み込む構成と異なり、ロックナット108が不要となる分だけ構成が簡単になる。したがって、部品点数が削減されることにより、製品コストを低減することができる。
つぎに、本発明をいわゆるラッククロスタイプの電動パワーステアリング装置に具体化した第2の実施の形態を説明する。ラッククロスタイプとは、操舵補助用のモータの軸線がラック軸に対して交差するタイプをいう。なお、第1の実施の形態と同様の部材構成については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
ボールねじ機構40は、第1の実施の形態と同様の構成である。すなわち、ボールナット41は、ラック軸13のボールねじ部13aに多数のボール42を介して螺合されている。また、ボールナット41は、玉軸受44を介してハウジング62の内周面に対して回転可能に支持されている。さらに、ボールナット41の第1の端部(左端)には鍔部41aが、第2の端部(右端)の外周面には雄ねじ部41bがそれぞれ設けられている。
(7)従動歯車72の内周面に雌ねじ部73aを設けた。また、ボールナット41の第1の端部には鍔部41aを、第2の端部には雄ねじ部41bを設けた。そして、雄ねじ部41bを雌ねじ部73aに締め付けることにより、ボールナット41と従動歯車72とを締結しつつ、ボールナット41の鍔部41aと従動歯車72の当接部74とによって玉軸受44を挟み込むようにした。
なお、第1または第2の実施の形態は、つぎのように変更して実施してもよい。
・第1の実施の形態のベルト伝動機構30に代えて、チェーン伝動機構を採用してもよい。この場合、駆動プーリ31を駆動スプロケットに、従動プーリ32を従動スプロケットに、ベルト33をローラーチェーンにそれぞれ置換する。そして従動スプロケットにボールナット41の雄ねじ部41bを螺合することにより、鍔部41aと従動スプロケットとによって玉軸受44を挟み込む。
次に、前記両実施の形態から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)請求項1又は請求項2において、前記伝動機構はベルト伝動機構であって、当該ベルト伝動機構は、前記原動車としての駆動プーリ、前記従動車としての従動プーリ、および前記駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡された無端状のベルトを備えてなること。このように、伝動機構として、たとえばベルト伝動機構を採用してもよい。
Claims (2)
- ステアリング操作に伴い直線運動するラック軸の動作をモータの回転力を利用して補助する電動パワーステアリング装置であって、
前記モータの回転運動を前記ラック軸の直線運動に変換する動力変換機構と、前記ラック軸および前記動力変換機構をそれぞれ収容するハウジングと、を備え、
前記動力変換機構は、ボールねじ機構および伝動機構を備え、
前記ボールねじ機構は、前記ラック軸に対して多数のボールを介して螺合されるとともに、軸受を介して前記ハウジングの内周面に対して回転可能に支持されたボールナットを備え、
前記伝動機構は、前記モータの駆動に伴い回転する原動車、および前記ボールナットの外周に嵌められて前記原動車の回転を前記ボールナットに伝達する従動車を備え、
前記ボールナットは、前記従動車に挿入された状態で前記従動車と直接結合された第1の端部と、前記ボールナットの軸線方向において前記軸受の内輪を前記従動車との間で挟み込む鍔部が設けられた第2の端部とを有し、
前記第1の端部には雄ねじ部が、前記従動車には雌ねじ部がそれぞれ設けられていて、前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に締め付けられることによって、前記ボールナットと前記従動車とが互いに結合され、
前記ボールねじ機構は、前記ボールナットの表面に嵌め込まれて前記多数のボールを無限循環させる循環部材を備え、
前記雄ねじ部は、前記軸線方向において前記循環部材から外れた範囲に設けられてなる電動パワーステアリング装置。 - 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置において、
前記雄ねじ部が前記雌ねじ部に締め付けられることによって、前記ボールナットと前記従動車とが互いに結合されるとともに、前記鍔部と前記従動車とによって前記内輪が前記軸線方向において挟み込まれてなる電動パワーステアリング装置。
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