JP5963344B2 - 化粧用接触冷感パフ及び容器 - Google Patents
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近年、このスポンジパフを夏場の暑い時期に使用する際に、発汗すると化粧を円滑に行えないばかりか、意図する化粧を行うことが困難であり、冷たさを感じたいとの要望が高まってきた。そのため、固体の化粧料を塗布する際に予めスポンジパフを水で濡らして使用する化粧方法が提案されている。
なお、接触冷感生地は、衣類や寝具等にひんやり感を付与するために利用されているが、化粧用パフの生地等には使用されていない。
これまで、化粧用パフとしては使用感や化粧性等の化粧用としての目的に即した性質を向上させるためのものがあるが、化粧時に冷感を感じさせることまでを考慮してない。
1.柔軟な基体とそれを被覆する表面基材からなり、該表面基材のqmax値が0.2J/sec/cm2(W/cm2)以上である化粧用接触冷感パフ。
2.該表面基材のqmax値が0.25J/sec/cm2(W/cm2)以上である1に記載の化粧用接触冷感パフ。
3.該表面基材がパイル無し生地からなる1又は2に記載の化粧用接触冷感パフ。
4.基体が樹脂ビーズ入り袋状物である1〜3のいずれかに記載の化粧用接触冷感パフ。
5.容器内部に孔を有する金属板を設け、その金属板によって下室及び上室に分割されてなり、該下室には粉体状化粧料を収納し、上室には1〜4のいずれかに記載の化粧用接触冷感パフを収納してなる粉体状化粧料用容器。
また、本発明の化粧用接触冷感パフを金属板と接触させることにより、接触冷感を維持することができるので、化粧時に継続的にひんやりとした感触を得るようにすることも可能である。
さらに、金属板を収納してなる粉体状化粧料用容器に化粧用接触冷感パフを収納させることによって、化粧時に該金属板に化粧用接触冷感パフの塗布面を接触させることができ、よりひんやりとした感触を伴う化粧を行うことができる。
本発明の化粧用接触冷感パフは、従来のパフと同様に内部に発泡体やスポンジなどの柔軟な素材を基体として設けることができる。その基体としては、低反発性ポリウレタン、軟質ポリウレタン、シリコーン樹脂発泡体、多孔質NBR、不織布、スポンジ等の公知の素材を使用することができ、その大きさや厚さも公知のパフと同程度でよい。
気泡を有する基体であれば、その気泡は独立気泡、連続気泡又はこれらの混在型種々の形態のいずれでも良い。その密度(又は空隙率)は、目的に応じて製造工程での発泡倍率の制御により所定の範囲に設定できる。
基体を被覆する表面基材は薄いので、本発明の化粧用接触冷感パフの形状は基体の形状によって決定される。該基体の形状は円盤状が一般的ではあるが、角が円くなった扁平な四角形状、球状、棒状等任意の形状とすることができる。
また上記の素材ではなく、樹脂ビーズを充填した袋状物を採用することができ、そのような基体を採用した場合には、極めて柔軟な基体と伸縮性に優れた表面基材を組み合わせることによって、肌への密着性がさらに向上する。
また公知のパフのように、パフの片面に指を差し込むための隙間を形成できるよう、パフの一端に帯状物の一端を、パフの他端に帯状物の他端を固定することができる。
表1に表面基材用生地のqmax値を示す。
表面基材が同じ場合には、パイルあり生地よりもパイルなし生地の方が接触冷感性に優れる。
本発明におけるqmax値は0.2J/sec/cm2(W/cm2)以上であれば良いが、好ましくは0.25J/sec/cm2(W/cm2)以上、より好ましくは0.3J/sec/cm2(W/cm2)以上、さらに好ましくは0.35J/sec/cm2(W/cm2)以上である。
上記基体を表面基材により被覆する場合、基体の全面を被覆しても良いし、該基体のなかで化粧時に皮膚へ接触しない面に面した部位については、本発明における表面基材ではない素材によって被覆することもできる。
被覆方法としては、基体を1枚以上の表面基材で被覆して、表面基材の端部同士を縫製することにより被覆する方法、あるいは基体を1枚以上の表面基材により被覆して、その端部同士を熱融着する方法を採用できる。熱融着手段としては熱ロール、熱プレス、熱風処理、超音波加熱等任意の手段を採用できるが、表面基材同士を熱融着することに鑑みて、微細な部位を熱融着できる手段が好ましい。
該ホットメルトシート層が加熱されることによって基体と接着し、かつ表面基材とも接着することによって、結果的に基体と表面基材が固定される。また、基体端部において表面基材の端部同士を熱融着する際にも、該ホットメルトシートを介在させることにより接着強度をより高くすることが可能である。
また、該ホットメルトシートを基体と表面基材との間の一部、例えば片面等に設けてもよい。
融点が、60℃を下回ると常温での粘着性が大きくなり加工性、取扱い性が悪くなり、130℃を越えると、接合強度を向上し難くなるからである。好ましくは、70〜120℃程度である。これらの中で、表面基材や基体との溶着安定性、伸縮性を具備する点で、ポリアミド系、ポリウレタン系、ゴム系のものが特に好ましい。
本発明の化粧用接触冷感パフは、パウダリー化粧料、液状化粧料、リキッドファンデーション、ペースト又はクリーム等各種の化粧料を対象として使用することができるが、パウダリー化粧料用とすることが好ましい。
使用者は化粧用接触冷感パフを片手に持ち、パウダリー化粧料であればその化粧料入りの容器内の化粧料表面に化粧用接触冷感パフの塗布面を付けて、該塗布面に該パウダリー化粧料を移した後に、肌に該塗布面を数回付ける等して化粧を行う。
液状化粧料、リキッドファンデーション、ペースト又はクリームを使用する場合には、化粧用接触冷感パフの塗布面にこれらの化粧料をチューブ等から付け、これを拡げるようにして化粧用接触冷感パフを肌に付ける。
下記表2に示すように、ステンレス等の金属板はqmax値が大きいので、使用中の本発明の化粧用接触冷感パフを金属板に付けることにより、極めて効率良く化粧用接触冷感パフの熱を吸熱することができる。本発明において使用できる金属板は下記表2に示す金属板でも良く、その他の金属からなる板でも良い。
本発明の粉体状化粧料用容器を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の粉体状化粧料用容器1を示し、内部に本発明の化粧用接触冷感パフ2を収納している。粉体状化粧料用容器1には図1において透明なものとして示した蓋3を有しており、未使用時には内部に化粧用接触冷感パフ2を収納して蓋3を閉めた状態とされている。
特に、本発明の粉体状化粧料用容器1は粉体状化粧料を収納する下室と本発明の化粧用接触冷感パフを収納するための上室とを備えている。
図2には、蓋3を閉じた状態での粉体状化粧料用容器1が示されており、化粧用接触冷感パフは容器外に出されている。また、図3は粉体状化粧料用容器1の蓋3をとり、内部の化粧用接触冷感パフを取り出した容器を上方からみた図が記載されている。
この図2及び3からわかるように、粉体状化粧料用容器1には孔が開けられた金属板4が設置されており、その金属板4によって、粉体状化粧料用容器1は上室と下室に分けられている。
図4において、本発明の粉体状化粧料用容器1内に金属板4にて区切られた上室6及び下室7が形成されている。金属板4には孔8が形成され、粉体状化粧料は該孔8を通過することができる。
金属板4により区切られた上室6には化粧用接触冷感パフ2が収納されており、その塗布面が金属板4に接している。蓋3を閉めた状態において、該化粧用接触冷感パフ2は金属板4に押しつけられていてもよい。
粉体状化粧料用容器1を使用し、化粧用接触冷感パフ2によって化粧を行う際に、該化粧用接触冷感パフ2に粉体状化粧料5を付着させて化粧を継続させる際には、図5に示すように一旦化粧用接触冷感パフ2を上室6に収納して蓋3を閉めた後に、粉体状化粧料用容器1を手でもって上下反転させることによって、下室に充填された粉体状化粧料5を金属板4に形成された孔8を通じて上室6内に収納した化粧用接触冷感パフ2の塗布面に付着させる。
続いて、化粧用接触冷感パフ2の塗布面に粉体状化粧料5を付着させたら、蓋3を開けて化粧用接触冷感パフ2を取り出して、化粧を続けることができる。
金属板を使用する場合においては、必ずしも金属板を粉体状化粧料用容器内に設けなくても、該パフの塗布面を容器内ではない箇所、例えば容器外面に設けた金属板部分に押しつける等して付着させることによって、金属板を使用しない場合と比較して、よりひんやりとした感触を得ることが可能である。
加えて金属板を粉体状化粧料用容器とは別に用意することも可能であり、別に金属板を用意して、化粧時にその金属板にパフの塗布面を付着させることもでき、そのような手段によってもよりひんやりとした感触を得ることができる。
下記の実施例にて用意した化粧用具としては、本発明の化粧用接触冷感パフを収納した粉体状化粧料用容器であり、該粉体状化粧料用容器は、容器内部に孔を有する金属板を設け、その金属板によって下室及び上室に分割されてなり、該下室には粉体状化粧料を収納し、上室には化粧用接触冷感パフを収納してなる粉体状化粧料用容器である。
このような粉体状化粧料用容器を採用することにより、容器とは別に金属板を持つ必要がなく、化粧用接触冷感パフの塗布面に粉体状化粧料を付着させる度に同時に金属板にも接触することができる。
9cm2、質量9.79gの純銅板に熱を蓄えて40℃とする。これを各種表面基材の温度が20℃の試料物体の表面に接触させた直後、蓄えられた熱量が低温側の試料物体に移動する熱流の単位面積当たりの最大値をqmax値として測定する。この値が大きいほど熱流速が早く冷たく感じることができる。
化粧用接触冷感パフの生地となる表面基材として接触冷感生地「ソフィスタ」((株)クラレ製)(qmax値が0.372J/sec/cm2(W/cm2))と、中芯となる基体として軟質ポリウレタンをそれぞれ所定の形状に裁断した。次に、裁断した表面基材に基体をセットし、表面基材の表返しをした後、形状を調整すると共にリボンの位置決めをし、最後に口閉じをして、化粧用接触冷感パフを製造した。
なお、この化粧用接触冷感パフで化粧した際の使用感について、化粧料として「コスメデコルテ ラクチュール ルースファンデーション」((株)コーセー)を使用し、パネラーに評価してもらった。その結果、クール感があり肌すべりが良い、伸縮性のある生地で細部へのフィット感も良い、適度にパウダーをキャッチ・アンド・リリースし、ムラなく肌に広がるとの評価であった。
上記実施例1に記載の化粧用接触冷感パフにおいて、中芯となる基体として樹脂ビーズ入り袋状物を用いた以外は実施例1と同様にして化粧用接触冷感パフを製造した。
なお、この化粧用接触冷感パフで化粧した際の使用感について、実施例1と同様にパネラーに評価してもらった。その結果、クール感があり肌すべりが良い、伸縮性のある生地で細部へのフィット感も良い、適度にパウダーをキャッチ・アンド・リリースし、ムラなく肌に広がるとの評価であった。
実施例1で製造した化粧用接触冷感パフの接触冷感を持続させる方法について検討した。すなわち、この化粧用接触冷感パフをステンレス板(150mm×300mm×0.5mm)に3秒間接触させた後、右頬に3秒間接触させるという動作を1サイクルとして、この動作を80サイクル行い、サーモグラフィーにて頬の温度変化を観察した。
図6Aは化粧開始前の両頬の様子であり、左右の頬は共に通常の皮膚温程度である。これに対して、20サイクル終了後の図6Bにおいては、若干右頬の表面温度が低下するようであり、40サイクル終了後を図6Cで、60サイクル終了後を図6Dで、及び80サイクルを図6Eで、これらのサイクルの終了後の頬の様子を、それぞれ図6A〜Eに示す模式図にて示す。
このことから、本発明の化粧用接触冷感パフを使用するに際して、ステンレス等の金属板に接触させることにより、常に接触冷感を維持した化粧用接触冷感パフとすることができることがわかった。
本発明の化粧用接触冷感パフを金属板に接触させた後、頬に粉体状化粧料を塗布した場合と、従来のボアパフを同様に金属板に接触させた後、頬に粉体状化粧料を塗布した場合を比較すると、前者の場合には図6Dで示す程度に表面温度が約2℃低下したのに対し、後者の場合にはほとんど肌の表面温度が低下しなかった。
この結果によれば、金属板に接触させた後に粉体状化粧料を頬に塗布する際に、本発明の化粧用接触冷感パフを選択使用することによって、初めて肌の表面温度を低下させることができることを確認できた。
本発明の化粧用接触冷感パフを金属板に接触させずに、頬に粉体状化粧料を塗布した場合と、従来のボアパフを金属板に接触させた後、頬に粉体状化粧料を塗布した場合を比較すると、前者は図6Cで示す程度に皮膚の表面温度が2℃弱低下したのに対し、後者の場合にはほとんど肌の表面温度が低下しなかった。
この結果によると、本発明の化粧用接触冷感パフを金属板に接触させない場合であっても、肌の表面温度を低下させることができるという効果を発揮する。
2・・・化粧用接触冷感パフ
3・・・蓋
4・・・金属板
5・・・粉体状化粧料
6・・・上室
7・・・下室
8・・・孔
Claims (5)
- 柔軟な基体とそれを被覆する表面基材からなり、該表面基材のqmax値が0.2J/sec/cm2(W/cm2)以上である化粧用接触冷感パフ。
- 該表面基材のqmax値が0.25J/sec/cm2(W/cm2)以上である請求項1に記載の化粧用接触冷感パフ。
- 該表面基材がパイル無し生地からなる請求項1又は2に記載の化粧用接触冷感パフ。
- 基体が樹脂ビーズ入り袋状物である請求項1〜3のいずれかに記載の化粧用接触冷感パフ。
- 容器内部に孔を有する金属板を設け、その金属板によって下室及び上室に分割されており、該下室には粉体状化粧料を収納し、上室には請求項1〜4のいずれかに記載の化粧用接触冷感パフを収納してなる粉体状化粧料用容器。
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