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JP5964211B2 - コネクタ - Google Patents
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Description

本発明は、複数の雌端子と複数の雄端子とを接続するコネクタの嵌合構造に関する。
複数の雌端子がそれぞれ収容される複数の端子収容室が形成された雌端子用のハウジングと、複数の雌端子に接続される複数の雄端子を保持してなる雄端子用のハウジングを分離して形成したコネクタが知られている(例えば、特許文献1)。かかるコネクタにおいては、雌端子を端子収容室に挿入し、該端子収容室と接続させる段階(第1の接続)と、端子収容室に挿入した雌端子の接点部材に雄端子を摺接させる段階(第2の接続)に分けて、雌端子と雄端子を接続させている。そして、この場合、第1の接続を行うための第1の嵌合位置(仮嵌合状態)と、第2の接続を行うための第2の嵌合位置(本嵌合状態)で雄端子ハウジングと雌端子ハウジングをそれぞれ嵌合可能な構成としている。このようなコネクタ構成とすることで、雌端子と雄端子を接続するために負荷する荷重を、仮嵌合状態とするための荷重と本嵌合状態とするための荷重に分散することができ、かかる接続における最大荷重を低減することが可能となる。
特開2012−59565号公報
その一方で、雌端子ハウジングや雄端子ハウジングの製作公差によっては、これらの嵌合部にガタツキが生じることがあり、雌端子ハウジングや雄端子ハウジングを分離して形成した場合、両ハウジングの嵌合時の耐振(ガタツキ防止)を図る必要がある。そこで、特許文献1には、嵌合させるハウジングのフードの外側面と内側面に、ガタツキ防止リブとそのガタツキ防止リブが入り込むガタ付き防止溝を形成することにより、ガタ付き防止溝の溝壁面に直交する方向のガタツキを抑えたコネクタの構成が開示されている。しかしながら、かかるコネクタ構成では、溝壁面に平行な方向のガタツキを防止することについては考慮されていない。また、ガタツキ防止リブは、ガタ付き防止溝の溝壁面に直交する方向に変形しやすい形状となっている。このように、ハウジングの製作公差の程度によっては、耐振性能が十分に得られない場合も想定される。
本発明はこれを踏まえてなされたものであり、その解決しようとする課題は、雌端子と雄端子の接続時の最大荷重(負荷)を低減しつつ、端子ハウジングの嵌合時及び嵌合後におけるコネクタの耐振性の向上を図ることにある。
上記課題を解決するため、本発明は、接点部を有する雌端子がそれぞれ挿入されて収容される複数の端子収容室が形成された雌端子ハウジングと、前記接点部と摺接して前記雌端子に接続される複数の雄端子を保持するとともに、前記雄端子を外部導体に接続するバスバがインサート成形された雄端子ハウジングを備え、前記雌端子ハウジングと前記雄端子ハウジングを嵌合させて前記雌端子と前記雄端子を電気的に接続させるコネクタであって、前記雌端子ハウジングと前記雄端子ハウジングは、第1の嵌合位置と第2の嵌合位置で互いに嵌合され、前記第1の嵌合位置は、前記雌端子が前記端子収容室に挿入されて前記接点部を前記雄端子へ臨ませた位置であって、前記雄端子が前記接点部と摺接する位置よりも手前に設定され、前記第2の嵌合位置は、前記雄端子が前記接点部に摺接する位置に設定されており、前記雄端子ハウジングには、前記雌端子ハウジングとの嵌合方向へ延出する樹脂製のアーム部と、前記バスバと連続されて前記嵌合方向へ延出する金属製のブラケット部が設けられ、前記雌端子ハウジングには、前記第1の嵌合位置で前記アーム部に形成された溝部と係合する第1の係合突起と、前記第2の嵌合位置で前記アーム部の溝部と係合する第2の係合突起と、前記第2の嵌合位置で前記ブラケット部に形成された孔部へ嵌入される嵌入突起と、前記ブラケット部を前記嵌入突起へガイドするガイド部が設けられていることを特徴とする。
これによれば、雌端子と雄端子を接続させるために負荷する荷重を、雌端子ハウジングと雄端子ハウジングを第1の嵌合位置に位置付けるための荷重と第2の嵌合位置に移動させるための荷重に分散させることができ、かかる接続における最大荷重を低減することができる。この場合、雌端子ハウジングの第1の係合突起で雄端子ハウジングのアーム部を係止させることで、これらハウジングを第1の嵌合位置に位置付けることができる。また、雌端子ハウジングの第2の係合突起で雄端子ハウジングのアーム部を係止させるとともに、雌端子ハウジングの嵌入突起で雄端子ハウジングのブラケット部を係止させることで、これらハウジングを第2の嵌合位置に位置付けることができる。その際には、ガイド部でブラケット部を嵌入突起までガイドすることができ、雌端子ハウジングと雄端子ハウジングのガタツキを抑える(耐振性を向上させる)ことができる。そして、雌端子ハウジングと雄端子ハウジングを第2の嵌合位置に位置付けた後は、第2の係合突起のアーム部への係合及び嵌入突起のブラケット部への嵌入により、両ハウジングの耐振性を向上させることができ、これらハウジングを第2の嵌合位置に保持し続けることができる。
この場合、前記ブラケット部には、円形の孔部を形成し、前記嵌入突起は、雌端子ハウジング上の断面円径を前記孔部の開口径と略同寸に設定して前記雌端子ハウジングから凸球面状に突出させればよい。
また、前記ガイド部は、前記嵌合方向に沿って並行をなして延設された一対の鉤型のリブを備え、前記リブの間で挟持した状態で前記ブラケット部をガイドする構成とすればよい。
本発明によれば、雌端子と雄端子の接続時の最大荷重(負荷)を低減することができるとともに、端子ハウジングの嵌合時及び嵌合後におけるコネクタの耐振性の向上を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタの全体構成を、雄端子ハウジングと雌端子ハウジングを分離させた状態(嵌合前状態)で示す斜視図である。 バスバの構成を示す斜視図である。 雌端子ハウジングと雄端子ハウジングを第1の嵌合位置に位置付けた状態(第1の嵌合状態)を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は同図(b)の矢印A3部分における横断面を矢印方向から示す図である。 雌端子ハウジングと雄端子ハウジングを第2の嵌合位置に位置付けた状態(第2の嵌合状態)を示す図であって、(a)は斜視図、(b)は側面図、(c)は同図(b)の矢印A4部分における横断面を矢印方向から示す図である。
以下、本発明のコネクタについて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るコネクタの全体構成を、雄端子ハウジングと雌端子ハウジングを分離させた状態(嵌合前状態)で示す斜視図である。なお、以下の説明においては、図1に示す互いに直交する3つの軸方向をX方向、Y方向及びZ方向という。この場合、Z方向が雌端子ハウジングと雄端子ハウジングの嵌合方向(組み付け方向)に相当し、X方向が該嵌合方向と直交する方向(例えば、水平方向)、Y方向がこれら方向と直交する方向(例えば、垂直方向)にそれぞれ相当する。
図1に示すように、コネクタ1は、接点部(図示しない)を有する雌端子3がそれぞれ挿入されて収容される複数の端子収容室4が形成された雌端子ハウジング5と、前記接点部と摺接して雌端子3に接続される複数の雄端子7を保持するとともに、雄端子7を外部導体(一例として、接地導体)に接続するバスバ6がインサート成形された雄端子ハウジング8を備えている。そして、コネクタ1は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を嵌合させて雌端子3と雄端子7を電気的に接続させる。
雌端子3は、弾性変形可能な接点部を内包して筒状に形成された接点端子部3bと、電線2が圧着された圧着端子部3cと、電線2の端部外周に装着されたリング部材(一例として、リングパッキン)2aを備えて形成されている。雌端子ハウジング5の端子収容室4は、雌端子3の接点端子部3bが収容される矩形筒状の収容室(以下、矩形筒部という。)と、雌端子3の圧着端子部3c及び電線2のリングパッキン2aが収容される円筒状の収容室(同、円筒部という。)4bを備えて形成されている。矩形筒部は、円筒部4bよりも雄端子ハウジング8側に位置付けられている。なお、雌端子ハウジング5の材質は弾性を有していれば特に限定されないが、本実施形態では雌端子ハウジング5が樹脂により構成されている場合を一例として想定する。
この場合、雌端子3は、弾性変形可能な接点端子部3bの一側面に形成された係止穴(図示しない)を端子収容室4の内壁に弾性部材により形成されたランス(図示しない)と係合させることで、端子収容室4(端的には、雌端子ハウジング5)からの抜け止めを図った構成とすることができる。例えば、ランスは、端子収容室4の矩形筒部の所定側(一例として、Y方向の下側)の内壁に形成する。この場合、ランスは、雌端子ハウジング5と同一の樹脂で、雌端子3の圧着端子部3c及び電線2のリングパッキン2aが収容される端子収容室4の円筒部4bから、雌端子3の接点端子部3bが収容される矩形筒部に伸延させて片持ち状に一体成形することができる。なお、ランスは、端子収容室4に1つずつ、雌端子3の数に応じてこれと同数だけ雌端子ハウジング5に対して形成すればよい。
かかるランスは、端子収容室4に挿入された雌端子3の係止穴との係合前(以下、この状態を半挿入状態という。)、該雌端子3に押圧されて弾性撓み変形され、端子収容室4に挿入された雌端子3の係止穴との係合後(以下、この状態を本挿入状態という。)、弾性撓み復帰変形される。具体的には、半挿入状態において、ランスは端子収容室4の矩形筒部から退出するように(一例として、Y方向の下側に)弾性撓み変形する。そして、本挿入状態において、ランスは雌端子3の係止穴の位置で端子収容室4の矩形筒部へ進出するように(一例として、Y方向の上側に)弾性撓み復帰変形し、雌端子3の係止穴と係合する。これにより、本挿入状態においては、雌端子3がランスと係止され、雌端子3の端子収容室4からの抜け止めを図ることができる。
雄端子ハウジング8には、バスバ6がインサート成形されており、本実施形態においては、雄端子7がバスバ6に突設され、雌端子3へ挿入接続される構成となっている。図2は、バスバ6の構成を示す斜視図である。図2に示すように、雄端子7は、バスバ6と一体的に形成されている。この場合、雄端子7は、バスバ6と同一の導電材からなり、その先端が雌端子ハウジング5の端子収容室4の矩形筒部に進入し、雌端子3の接点部と摺動接続可能に形成されている。例えば、バスバ6は、金属製の導体平板を打ち抜き加工や折り曲げ加工等することによって構成することができ、雄端子7は、かかるバスバ6の加工時にバスバ本体部6aと同時に形成することができる。そして、かかるバスバ6に対して後述する樹脂製のアーム部80、連結部83及び被覆部84(図1)を一体的にインサート成形することで、バスバ6、アーム部80、連結部83及び被覆部84が一体化された雄端子ハウジング8を構成することができる。
図2に示す構成において、雄端子7は、X方向に沿った板状のバスバ本体部6aのY方向両端部から突出し、雌端子3との接続方向(図1において、矢印A11で示す方向)へ向けて板状に延出している。また、バスバ本体部6aには、雄端子7を外部導体(一例として、接地導体)に接続するための接続部6b,6c及び後述するブラケット部81が連続して設けられている。この場合、バスバ本体部6aは、被覆部84によって被覆されてアーム部80及び連結部83と一体化されており、雄端子7、接続部6b,6c及びブラケット部81は、かかる被覆部84から突出して外部へ露出されている(図1参照)。なお、図2には、バスバ本体部6aのY方向各端部からそれぞれ4つずつ、合計8つの雄端子7を略等間隔で配した構成を一例として示すが、雄端子7は、端子収容室4に挿入される雌端子3の数に応じてこれと同数だけバスバ6に対して形成すればよく、その数は任意に設定することが可能である。また、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の間にリング状の密封部材(例えば、防水パッキン等)を装着することで、雌端子3と雄端子7との接続部分への浸水を防止することができ、コネクタ1を防水構造とすることが可能となる。
上述したように、コネクタ1は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を嵌合させることで、雌端子3の接点部に雄端子7を摺接させて接続するように構成されている。この場合、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8は、第1の嵌合位置と第2の嵌合位置、すなわち、2段階で嵌合される構成となっている。第1の嵌合位置は、雌端子3が端子収容室4に挿入されて接点部を雄端子7へ臨ませた位置であって、雄端子7が雌端子3の接点部と摺接する位置よりも手前に設定されている。また、第2の嵌合位置は、雄端子7が雌端子3の接点部に摺接する位置に設定されている。以下の説明においては、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8が第1の嵌合位置にある状態を第1の嵌合状態、第2の嵌合位置にある状態を第2の嵌合状態という。なお、第1の嵌合状態及び第2の嵌合状態においては、上述した雌端子3の係止穴とランスとが係合された状態となっており、いずれも本挿入状態に相当する。このように、コネクタ1は、雌端子ハウジング5及び雄端子ハウジング8を第1の嵌合状態から第2の嵌合状態へ移行させる(第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させる)ことで、雄端子7が雌端子3の接点部と摺接する構成となっている。これにより、雌端子3と雄端子7を接続させるために負荷する荷重を、第1の嵌合状態とするための荷重と第2の嵌合状態とするための荷重に分散させることができ、かかる接続における最大荷重を低減することができる。
本実施形態において、雄端子ハウジング8には、雌端子ハウジング5との嵌合方向(図1において、矢印A11で示す方向)へ延出する樹脂製のアーム部80と、バスバ6と連続されて嵌合方向へ延出する金属製のブラケット部81が設けられている。
アーム部80は、雄端子ハウジング8のX方向両側部から雌端子ハウジング5の外周面、具体的には、矩形筒部の外筺部4cのX方向に対する外側面4dへ向けて板状に延出されており、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8との嵌合方向(Z方向)に沿って形成された溝部(以下、係止溝という。)82を有している。本実施形態においては、雄端子ハウジング8のX方向両側部からそれぞれ2つずつ、合計4つのアーム部80が外筺部4cの外側面4dへ向けて延出された構成となっている。すなわち、雄端子ハウジング8のX方向各側部で2つ一組をなすアーム部80(図1に示す80a,80b、及び80c,80d)がX方向両端部で一対をなすように設けられた構成となっている。これにより、アーム部80は、X方向の両側から雌端子ハウジング5の外筺部4cを挟み込むように、雌端子ハウジング5との嵌合方向(図1において、矢印A11で示す方向)に延出された構成をなす。また、雄端子ハウジング8のX方向各側部では、一組のアーム部80が雄端子ハウジング8のY方向両端にそれぞれ1つずつ配されている。そして、これらのアーム部80は、2つの連結部83を介して連結されている。すなわち、雄端子ハウジング8の各側部においてY方向の一端側に配された2つのアーム部80(一例として、80a,80c)は、一方の連結部83を介して互いに連続されている。同様に、Y方向の他端側に配された2つのアーム部80(一例として、80b,80d)は、他方の連結部83を介して互いに連続されている。2つの連結部83は、2つのアーム部80の間(80aと80cの間、及び80bと80dの間)へそれぞれ渡されるようにX方向に沿って延出されており、両端のアーム部80(80aと80c、及び80bと80d)と一体をなした構成となっている。
ブラケット部81は、バスバ6のX方向一側部から雌端子ハウジング5の外周面、具体的には、バスバ本体部6aから矩形筒部の外筺部4cのX方向に対する外側面4dへ向けて板状に延出されている。すなわち、ブラケット部81は、バスバ6と一体的に連続された構成をなしている。これにより、後述するようにブラケット81が雌端子ハウジング5の嵌入突起52によって係止された際、バスバ6を雌端子ハウジング5に対して同時に位置決め固定することができる。この結果、例えば、バスバ6に設けられた雄端子7を雌端子3へ挿入接続させた場合に端子間の微摺動を抑止することができ、雄端子7や雌端子3の微摺動摩耗を抑制することが可能となる。
本実施形態においては、バスバ6のX方向一側部から1つのブラケット部81が外筺部4cの外側面4dへ向けて延出された構成となっている。この場合、ブラケット部81は、雄端子ハウジング8のX方向一側部においてY方向両端に設けられた一組のアーム部80(図1に示す80a,80b)の間に位置付けられるように、バスバ6のX方向一側部に配されている。なお、ブラケット部81は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の嵌合を開始し、第1の嵌合状態から第2の嵌合状態へ移行させる(第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させる)際、後述する雌端子ハウジング5の嵌入突起52に突き当たって乗り上がり易いように、その突き当て部位(図3(c)及び図4(c)に示す延出先端81b)が嵌合方向(図1において、矢印A11で示す方向)へ先細り状となるように外側へ傾斜して形成されている。この場合、ブラケット部81の延出先端81bは、嵌入突起52の傾斜に沿うように傾斜している。また、ブラケット部81は、延出先端81bがアーム部80よりも嵌合方向(図1において、矢印A11で示す方向)へ突出して位置付けられるように、延出寸法が設定されている。そして、ブラケット部81には、その延出先端81bの近傍にX方向へ貫通する孔部81aが形成されている。図2には、孔部81aを円孔とした構成を一例として示す。なお、孔部81aは、第2の嵌合位置で後述する雌端子ハウジング5の嵌入突起52を嵌入させるための孔であり、その構成(大きさや形状等)は嵌入突起52の構成に応じて設定すればよい。
これに対し、雌端子ハウジング5には、第1の嵌合位置でアーム部80に形成された係止溝82と係合する第1の係合突起50と、第2の嵌合位置でアーム部80の係止溝82と係合する第2の係合突起51と、第2の嵌合位置でブラケット部81に形成された孔部81aへ嵌入される嵌入突起52と、ブラケット部80を嵌入突起52へガイドするガイド部53が設けられている。
第1の係合突起50は、アーム部80の係止溝82に対応させて外筺部4cの外側面4dから突出するように設けられている。本実施形態においては、外筺部4cのX方向両側の外側面4dからそれぞれ2つずつ、合計4つの第1の係合突起50が略矩形状に突出された構成となっている。すなわち、雌端子ハウジング5のX方向各側部で2つ一組をなす第1の係合突起50(一例として、図1に示す50a,50b)がX方向両側部で一対をなすように設けられた構成となっている。また、雌端子ハウジング5のX方向各側部では、一組の第1の係合突起50が外筺部4cのY方向両端にそれぞれ1つずつ配されている。なお、第1の係合突起50は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の嵌合を開始した時、アーム部80が突き当たって乗り上がり易いように、第1の係合突起50の突き当て部位が嵌合方向(図1において、矢印A12で示す方向)へ先細り状となるように外側面4dへ向けて傾斜して形成されている。
第2の係合突起51は、アーム部80の係止溝82に対応させて外筺部4cの外側面4dから突出するように設けられている。本実施形態においては、外筺部4cのX方向両側の外側面4dからそれぞれ2つずつ、合計4つの第2の係合突起51が略矩形状に突出された構成となっている。すなわち、雌端子ハウジング5のX方向各側部で2つ一組をなす第2の係合突起51(一例として、図1に示す51a,51b)がX方向両側部で一対をなすように設けられた構成となっている。また、雌端子ハウジング5のX方向各側部では、一組の第2の係合突起51が外筺部4cのY方向両端にそれぞれ1つずつ配されている。また、第2の係合突起51は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の嵌合を開始し、第1の嵌合状態から第2の嵌合状態へ移行させる(第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させる)際、アーム部80が突き当たって乗り上がり易いように、第2の係合突起51の突き当て部位が嵌合方向(図1において、矢印A12で示す方向)へ先細り状となるように外側面4dへ向けて傾斜して形成されている。
第1の係合突起50及び第2の係合突起51は、略同一の大きさ及び形状をなして構成され、いずれも外側面4dのX方向に対して雄端子ハウジング8側に位置付けられている。具体的には、雄端子ハウジング8との嵌合方向(図1において、矢印A12で示す方向)に対して第1の係合突起50が手前側(第1の嵌合位置に相当)、第2の係合突起51が奥側(第2の嵌合位置に相当)となるように位置付けられている。すなわち、第1の係合突起50と第2の係合突起51の配設間隔は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させる際の移動距離に相当する。換言すれば、第1の係合突起50と第2の係合突起51は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させる際の嵌合方向(Z方向)に対する相対移動距離に相当する間隔を外側面4dのZ方向に沿って空けて、外筺部4cのY方向両端にそれぞれ配すればよい。
嵌入突起52は、ブラケット部81の孔部81aに対応させて外筺部4cの外側面4dから突出するように設けられている。本実施形態においては、外筺部4cのX方向片側の外側面4dから嵌入突起52が凸曲状(一例として、凸球面状)に突出された構成となっている。この場合、嵌入突起52は、外筺部4cのX方向片側においてY方向両端に設けられた一組の第1の係合突起50(図1に示す50a,50b)及び第2の係合突起51(同図に示す51a,51b)の略中間部位で、X方向に対して第1の係合突起50及び第2の係合突起51とは反対側の端部に位置付けられるように、X方向片側の外側面4dに配されている。また、嵌入突起52は、外筺部4cのX方向片側に設けられた後述するガイド部53のリブ53a,53bに対し、Y方向及びZ方向の双方の略中間部位に位置付けられるように、X方向片側の外側面4dに配されている。
なお、嵌入突起52は、第2の嵌合位置でブラケット部81の孔部81aへ嵌入される突起であり、その構成(大きさや形状等)は孔部81aの構成に応じて設定すればよい。一例として、本実施形態において、嵌入突起52は、雌端子ハウジング5上、具体的には外側面4d上の断面円径を孔部81aの開口径と略同寸に設定して雌端子ハウジング5の外側面4dから凸曲状(凸球面状)に突出させている。これにより、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させた際、嵌入突起52を孔部81aの開口縁と密着した状態で孔部81aへ嵌入させることができる。そして、嵌入後は、外側面4d上の全方向に対するガタツキを抑制すること、つまり耐振性の向上を図ることができ、かかる嵌入状態を保持することが可能となる。すなわち、コネクタ1に対し、これら嵌入突起52と孔部81aでスライドロック(スルーロック)構造を持たせることができる。また、ブラケット部81は、金属製であるため樹脂製等とするよりも剛性が高く、孔部81aへの嵌入突起52の嵌入後において、外側面4d上の全方向(例えば、Y方向及びZ方向)に加えて、外側面4dに垂直な方向(X方向)に対してもガタツキ抑制(耐振性向上)効果を高めることができる。
ガイド部53は、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の嵌合方向(Z方向)に沿って並行をなして延設された一対の鉤型のリブ53a,53bを備え、これらリブ53a,53bの間で挟持した状態でブラケット部81をガイドする。換言すれば、ガイド部53は、外筺部4cの外側面4dに所定間隔を空けて対向配置された鉤型のリブ53a,53bと、これらリブ53a,53bの間に形成される空間(以下、ガイド溝という。)53cで構成されている。本実施形態において、リブ53a,53bは、外筺部4cのX方向片側の外側面4d、つまり嵌入突起52が設けられた外側面4dに設けられている。この場合、リブ53a,53bは、ブラケット部81のY方向に対する幅と略同寸の間隔を空けてかかる外側面4dから突出した後、該間隔を狭めるように互いにY方向に対して逆向きに屈曲した構成となっている。また、リブ53a,53bは、ブラケット部81のX方向に対する肉厚と略同寸の高さで外側面4dから突出している。これにより、リブ53a,53bの間にブラケット部81を収容可能な空間を形成することができ、かかる空間がガイド溝53cとして構成されている。
すなわち、ブラケット部81をリブ53a,53bに沿って移動させることで、かかるブラケット部81をガイド溝53cへ進入させて雌端子ハウジング5の嵌入突起52までガイドすることができる。その際、ブラケット部81がリブ53a,53bの間で挟持された状態でガイド部53によってガイドされるため、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を第1の嵌合位置から第2の嵌合位置へ移動させる際、これらハウジング5,8のY方向へのガタツキを抑制することができる。また、リブ53a,53bは、第1の嵌合状態においてブラケット部81の延出端部81bの近傍をガイド溝53cへ収容可能で、第2の嵌合状態において延出端部81bの近傍を含む、ブラケット部8の略半分程度の部分をガイド溝53cへ収容可能となるように、Z方向(雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の嵌合方向)に対する寸法を設定すればよい。
ここで、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を嵌合させて相互に組み付ける場合の手順の一例を示す。かかる組み付けは、雌端子3を端子収容室4へ挿入して本挿入状態(つまり、雄端子7と接続可能な状態)とするべく、雌端子ハウジング5に雄端子ハウジング8を嵌め合わせて第1の嵌合状態とする段階と、雄端子7を雌端子3の接点部に摺接させ、雄端子7と雌端子3を電気的に接続させる第2の嵌合状態とする段階の2段階で行う。図3には、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を第1の嵌合位置に位置付けた状態(第1の嵌合状態)を示しており、同図(a)は斜視図、同図(b)は側面図、同図(c)は同図(b)の矢印A3部分における横断面を矢印方向から示す図である。また、図4には、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を第2の嵌合位置に位置付けた状態(第2の嵌合状態)を示しており、同図(a)は斜視図、同図(b)は側面図、同図(c)は同図(b)の矢印A4部分における横断面を矢印方向から示す図である。なお、図3(a),(c)及び図4(a),(c)において、雌端子3は図示を省略している。
第1の嵌合状態とするにあたって、第1の係合突起50とアーム部80を正対させるように雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8を位置付ける。そして、アーム部80の延出先端を第1の係合突起50と当接させる。この状態で所定の押込力(図1におけるA11方向への力)を作用させると、アーム部80は、かかる押込力に抗してX方向に対して外側へ広がるように弾性撓み変形し、第1の係合突起50へ乗り上げる。そして、アーム部80が第1の係合突起50を完全に乗り越えると、該アーム部80が内側へ狭まるように弾性撓み復帰変形する。この結果、第1の係合突起50がアーム部80の係止溝82内に入り込んで係止溝82と係合され、アーム部80を係止する。換言すれば、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8が第1の嵌合位置となる。そして、雌端子3を端子収容室4に挿入し、雌端子3の係合穴をランスに係止させて抜け止めする。これにより、雌端子ハウジング5及び雄端子ハウジング8は、第1の嵌合状態となる(図3に示す状態)。このように第1の嵌合状態となると、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8との嵌合を解除するには、アーム部80を反らせて係止溝82と第1の係合突起50との係止を解除することになるが、板状のアーム部80を反らすだけの解除力で済む。
また、アーム部80の延出先端を第1の係合突起50と当接させた状態で前記押込力を作用させると、ブラケット部81がガイド部53のリブ53a,53bに沿ってガイドされつつ、ガイド溝53cへ進入する。そして、第1の係合突起50がアーム部80を係止し、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8が第1の嵌合位置となると、ブラケット部81は、延出先端81bの近傍がガイド溝53cへ収容された状態となる。換言すれば、第1の嵌合位置において、ブラケット部81は、延出先端81bが雌端子ハウジング5の嵌入突起52にかかった状態となる(図3(c)に示す状態)。
かかる第1の嵌合状態から第2の嵌合状態へ移行させるにあたっては、第1の嵌合状態となっている雄端子ハウジング8に対して前記押込力を作用させ、アーム部80の延出先端を第2の係合突起51と当接させる。この状態でかかる押込力をさらに作用させると、アーム部80は、該押込力に抗してX方向に対して外側へ広がるように弾性撓み変形し、第2の係合突起51へ乗り上げる。そして、アーム部80が第2の係合突起51を完全に乗り越えると、該アーム部80が内側へ狭まるように弾性撓み復帰変形する。この結果、第2の係合突起51がアーム部80の係止溝82内に入り込んで係止溝82と係合され、アーム部80を係止する。換言すれば、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8が第2の嵌合位置となる。これにより、雌端子ハウジング5及び雄端子ハウジング8は、第2の嵌合状態となる(図4に示す状態)。かかる第2の嵌合位置においては、第1の係合突起50もアーム部80の係止溝82と係合された状態に保たれている。そして、第2の嵌合状態においては、雄端子7を雌端子3の接点部に摺接させることができ、雄端子7と雌端子3を電気的に接続させることができる。なお、第2の嵌合状態となると、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8との嵌合を解除するには、アーム部80を反らせて係止溝82と第2の係合突起51との係止を解除することになるが、板状のアーム部80を反らすだけの解除力で済む。
一方、第1の嵌合状態となっている雄端子ハウジング8に対して前記押込力を作用させると、ブラケット部81がガイド部53のリブ53a,53bに沿ってガイドされつつ、ガイド溝53cへさらに進入し、嵌入突起52と当接する。この状態でかかる押込力をさらに作用させると、ブラケット部81は、該押込力に抗してX方向に対して外側へ広がるように弾性撓み変形し、嵌入突起52へ乗り上げるとともに、リブ53a,53bと当接する。そして、ブラケット部81は、嵌入突起52及びリブ53a,53bに対して摺動し、孔部81aの全体が嵌入突起52上に位置付けられるまでガイド溝53cへ進入する。このように孔部81aの全体が嵌入突起52上に位置付けられると、ブラケット部81は、嵌入突起52の突出面(凸曲面)に沿って内側へ狭まるように弾性撓み復帰変形し、孔部81aへ嵌入突起52を嵌入させる。この結果、ブラケット部81が嵌入突起52によって係止され、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8が第2の嵌合位置、すなわち第2の嵌合状態となる(図4に示す状態)。
なお、第2の係合突起51が係止溝82と係合され、アーム部80を係止した状態、及び嵌入突起52が孔部81aへ嵌入され、ブラケット部81を係止した状態、つまり第2の嵌合状態は、雌端子3と雄端子7の電気的な接続状態と同期して生ずる。そして、第2の嵌合状態により、雌端子3と雄端子7の電気的な接続状態が維持される。また、雌端子3と雄端子7を電気的に切断させる場合には、上述した接続手順と逆の手順を順次行えばよい。
以上、本実施形態に係るコネクタ1によれば、雌端子3と雄端子7の接続時の最大荷重(負荷)を低減することができるとともに、雌端子ハウジング5と雄端子ハウジング8の嵌合時及び嵌合後におけるコネクタ1の耐振性の向上を図ることができる。
3 雌端子
4 端子収容室
5 雌端子ハウジング
6 バスバ
7 雄端子
8 雄端子ハウジング
50 第1の係合突起
51 第2の係合突起
52 嵌入突起
53 ガイド部
80 アーム部
81 ブラケット部
81a 孔部
82 溝部(係止溝)

Claims (3)

  1. 接点部を有する雌端子がそれぞれ挿入されて収容される複数の端子収容室が形成された雌端子ハウジングと、
    前記接点部と摺接して前記雌端子に接続される複数の雄端子を保持するとともに、前記雄端子を外部導体に接続するバスバがインサート成形された雄端子ハウジングを備え、
    前記雌端子ハウジングと前記雄端子ハウジングを嵌合させて前記雌端子と前記雄端子を電気的に接続させるコネクタであって、
    前記雌端子ハウジングと前記雄端子ハウジングは、第1の嵌合位置と第2の嵌合位置で互いに嵌合され、
    前記第1の嵌合位置は、前記雌端子が前記端子収容室に挿入されて前記接点部を前記雄端子へ臨ませた位置であって、前記雄端子が前記接点部と摺接する位置よりも手前に設定され、
    前記第2の嵌合位置は、前記雄端子が前記接点部に摺接する位置に設定されており、
    前記雄端子ハウジングには、前記雌端子ハウジングとの嵌合方向へ延出する樹脂製のアーム部と、前記バスバと連続されて前記嵌合方向へ延出する金属製のブラケット部が設けられ、
    前記雌端子ハウジングには、前記第1の嵌合位置で前記アーム部に形成された溝部と係合する第1の係合突起と、前記第2の嵌合位置で前記アーム部の溝部と係合する第2の係合突起と、前記第2の嵌合位置で前記ブラケット部に形成された孔部へ嵌入される嵌入突起と、前記ブラケット部を前記嵌入突起へガイドするガイド部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記ブラケット部には、円形の孔部が形成され、前記嵌入突起は、雌端子ハウジング上の断面円径を前記孔部の開口径と略同寸に設定して前記雌端子ハウジングから凸球面状に突出されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ガイド部は、前記嵌合方向に沿って並行をなして延設された一対の鉤型のリブを備え、前記リブの間で挟持した状態で前記ブラケット部をガイドすることを特徴とする請求項1又は2に記載のコネクタ。
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