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JP5964659B2 - 揮散用容器 - Google Patents
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Description

本発明は、カバーを上下に適宜スライドさせることによって含侵体の露出度合いを変更して内容物の揮散量の調整を行う揮散用容器に関するものである。
液状の芳香剤や消臭剤等の内容物を揮散させる揮散用容器は、容器内に配置した含侵体に内容物を染み込ませ、容器の口部から露出させた含侵体の頭部を通して揮散させるか、容器内に配置した吸上げ芯を介して内容物を吸い上げ、その上端部に配置した揮散体を通して内容物を揮散させるのが普通であり、この点に関する先行技術としては、変形用のスリットが穿設され、その周縁部を固定した板状の揮散体を容器体の上部に設け、その下面中央を、容器体の上端開口部を閉塞するシール材を破断貫通して配置された吸上げ芯により上方に押し上げる構造からなる、例えば、特許文献1に開示された如き揮散用容器が知られている。
特開2007−62819号公報
ところで、上記のような従来の揮散用容器、とくに、含侵体の露出度合いを適宜変更して内容物の揮散量を調整するタイプのものにあっては、一方の手で容器本体を把持し、もう一方の手で揮散体の出し入れを行う煩わしい操作を必要とするため、使い勝手がよいとはいえないものであって、その改善が求められていた。
本発明の課題は、構造の複雑化、部品点数の増加を伴うことなしに簡単な操作で内容物の揮散量の調整を行うことができる揮散用容器を提案するところにある。
本発明は、揮発性の液体を内容物として収納する容器本体と、この容器本体の内部に起立姿勢でもって配置され、該容器本体の口頚部より露出させた頭部を経て容器本体内の内容物を揮散させる含侵体とを備えた揮散用容器であって、前記含侵体の頭部を収納する内部空間を有し、その下端を容器本体の口頚部の開口に適合させて該開口を密封するとともに該含侵体を起立姿勢に保持したまま容器本体に固定保持する固定栓と、前記容器本体の口頚部を取り囲む環状周壁を有し、その下端外側にて起立する短尺筒体との相互間にて上向きに開放された環状凹部を形成して該口頚部に固定保持するベースキャップと、前記固定栓を取り囲むとともに、その上端開放部を該固定栓の天壁外周縁部に当接させてその内側に密封空間を形成する一方、前記ベースキャップの環状周壁に沿い昇降移動させて前記固定栓の内部空間に収納された前記含侵体の頭部の露出度合いを変更するカバーとを備え、前記固定栓の周壁に、前記含侵体の外側面に連通して該含侵体に含侵させた内容物の揮散口を形成する窓孔を設け、前記ベースキャップの環状凹部に、前記短尺筒体にて回転可能に抜け止め支持され、その回転に従って前記カバーを昇降移動させる回転筒部を設けたことを特徴とする揮散用容器である。
上記の構成からなる揮散用容器において、回転筒部の内側壁にねじ部を設け、前記カバーの外側壁に、該内側壁のねじ部に係合する少なくとも1つの凸部を設け、前記カバーの内側壁に、前記ベースキャップの環状周壁に形成された縦溝に連係する縦リブを形成するのが好ましい。
本発明の揮散用容器によれば、揮発性の液体を内容物として収納する容器本体と、この容器本体の内部に起立姿勢でもって配置され、該容器本体の口頚部より露出させた頭部を介して容器本体内の内容物を揮散させる含侵体とを備えた揮散用容器につき、内容物を揮散させる揮散機構を、含侵体の頭部を収納する内部空間を有し、その下端を容器本体の口頚部の開口に適合させて該開口を密封するとともに該含侵体を起立姿勢に保持したまま容器本体に固定保持する固定栓と、容器本体の口頚部を取り囲む環状周壁を有し、その下端外側にて起立する短尺筒体との相互間にて上向きに開放された環状凹部を形成して該口頚部に固定保持するベースキャップと、固定栓を取り囲むとともに、その上端開放部を該固定栓の天壁外周縁部に当接させてその内側に密封空間を形成し、かつ、ベースキャップの環状周壁に沿い昇降移動させて固定栓に収納された含侵体の頭部の露出度合いを変更するカバーとを備えたものにて構成し、該固定栓の周壁に、含侵体の外側面に連通して該含侵体に含侵させた内容物の揮散口を形成する窓孔を設け、ベースキャップの環状凹部に、短尺筒体にて回転可能に抜け止め支持され、その回転に従ってカバーを昇降移動させる回転筒部を設けるようにしたため、該回転筒部を回転させるだけの単純な操作でカバーが昇降移動することとなり、その上下レベルを適宜変更することで内容物の揮散量の調整が可能となる。
回転筒部は、容器本体を把持することなしに片手で回転させることができるため、すなわち、容器本体を載置したままで回転させることができるため、揮散量の調整を行うに際して一方の手で容器本体を把持し、もう一方の手で含侵体の出し入れを行う等の煩わしい操作を必要としない。
また、本発明に従う揮散用容器によれば、回転筒部の内側壁にねじ部を設け、カバーの外側壁に、該内側壁のねじ部に係合する少なくとも1つの凸部を設けるとともに、カバーの内側壁に、前記ベースキャップの環状周壁に形成された縦溝に連係する縦リブを形成したため、構造の複雑化を伴ったり、部品点数の増加を招くことなしにカバーを簡単かつ確実に昇降移動させることができる。
本発明に従う揮散用容器の実施の形態を断面について模式的に示した図(内容物の揮散を停止した状態)である。 図1に示した揮散用容器において、内容物の揮散量を最大とした状態を示した図である。 図1に示した揮散用容器の要部の外観形状を示した斜視図である。
以下、図面を用いて本発明をより具体的に説明する。
図1、図2は、本発明に従う揮散用容器(合成樹脂等で成形される)の実施の形態を模式的に示した図であり、図3は、その外観形状の斜視図を要部について示した図である。
図における符号1は、揮発性の液体、例えば、芳香剤、消臭剤、殺虫剤あるいは忌避剤(害虫、害獣除け薬剤)の如きを内容物として収納する容器本体である。この容器本体1は、上端開口を有する口頚部1aと、この口頚部1aの下端に肩部1bを通してつながる胴部1cと、この胴部1cの下端につながる底部1dにて構成されたボトル形状をなすものを例として示してあり、該容器本体1は、合成樹脂からなるプリフォームをブロー成形することによって成型される。
また、符号2は、容器本体1の内部に起立姿勢でもって配置された含侵体である。この含侵体2は、フェルトや撚糸の如き部材が適用されるものであって、容器本体1の口頚部1aの上端開口より露出させた頭部2aを介して内容物を揮散させることができるようになっている。
3は、固定栓である。この固定栓3は、含侵体2の頭部2aを収納する、下向きに開放された内部空間Mを有し、該頭部2aを係止する筒状体からなり、その下端を容器本体1の口頚部1aの開口に差し込んで嵌合(適合)させることによって該上端開口を密封するものであって、この固定栓3によって含侵体2は、起立姿勢を保持したままで容器本体1に固定保持される。
上記固定栓3は、この例では、含侵体2の頭部2aを取り囲む周壁3aと、この周壁3aの上端部に一体連結し、その縁部3bを外側に向けて突出させた天面壁3bとから構成されるものを例として示したが、図示のものには限定されない。
また、4は、固定栓3の周壁3aの外周壁下側に径方向外側へ向けて突出するように一体的に設けられたフランジである。このフランジ4は、容器本体1の口頚部1aの突端面にその下面を当接させて該固定栓3の位置決めを行うとともに、後述するベースキャップのフランジとの間で挟持して固定栓3を容器本体1に固定する。
5は、固定栓3の周壁3aに設けられた窓孔である。この窓孔5は、対向位置に2つ設けた例として示してあり、含侵体2の頭部2aの外側面に連通して該含侵体2に含侵させた内容物を揮散させるための揮散口を形成する。窓孔5の数や形状は含侵体2の形状やサイズに応じて適宜変更することができる。
6は、容器本体1の口頚部1aにねじ止め可能なベースキャップである。このベースキャップ6は、容器本体1の口頚部1aを取り囲む環状周壁6aと、この環状周壁6aの下端に一体的につながり外側へ向けて延出する底壁6bと、この底壁6bの縁部において立ち上がり該環状周壁6aおよび底壁6bとの協働にて上向きに開放された環状凹部Nを形成する短尺筒体6cから構成されている。
上記のベースキャップ6は、環状周壁6aの内側面にねじ部が設けられており、このねじ部を、口頚部1aの外側面に形成したねじ部に係合させることで該口頚部1aにおいて着脱自在に固定することができるが、アンダーカットによる係合手段を適用して固定することも可能であり、ベースキャップ6の固定形式についてはとくに限定はされない。
環状周壁6aの上端部には、内側に向けて延出するフランジ部6aを設けることができる。このフランジ部6aで固定栓3の外周壁下側に設けられたフランジ4を容器本体1の口頚部1aの突端面との間で挟持することによって固定栓3を容器本体1の口頚部1aに固定する。
7は、ベースキャップ6の環状周壁6aの外側でそれに沿って昇降移動可能なカバーである。このカバー7は、上端開放部7aを有し、固定栓3を取り囲む環状の周壁を備えた、先細り形状をなす筒状体から構成されており、該上端開放部7aの突端面を固定栓3の天面壁3bの外周縁部3bの下面に当接させることによって図1に示すように、その内側に密封空間Оを形成することができ、これにより、内容物の揮散が阻止される。
一方、該カバー7を、図2に示す如く、ベースキャップ6の環状周壁6aに沿って適宜昇降移動させ、その上下レベルを調整することによって含侵体2の頭部2aの露出度合い(窓孔5の露出度合い)が変更される。
8は、ベースキャップ6の環状周壁6aの外周面に設けられた縦溝、9は、カバー7の内周面に設けられ、縦溝8に適合する縦リブである。縦リブ9が縦溝8に適合することによりカバー7は、環状障壁6aの周りに沿う回転が阻止され、昇降移動のみが許容される。
縦溝8を、カバー7の内周面に設け、縦リブ9を、ベースキャップ6の環状周壁6aに設けることも可能であり、この点についてはとくに限定されない。また、その本数は必要に応じて適宜設定される。
10は、カバー7の外周部の少なくとも1箇所、好ましくは、等間隔で3箇所程度に設けることができる凸部(ねじ山)、11は、ベースキャップ6の環状凹部Nに設けられた回転筒部である。この回転筒部11は、カバー7をその内側に収める環状の周壁から構成されていて、その下端部が、アンダーカットの如き係合手段(凸部を凹部に連係させる構造のもの等)で短尺筒体6cに回転可能に抜け止め支持されている。
さらに、12は、回転筒部11の周壁の内側面に設けられ、カバー7の外周部に形成された凸部10に係合するねじ部である。
回転筒部11を時計周り、あるいは半時計周りに回転させると、該回転筒部11のねじ部12の溝に沿って凸部10が移動し、それに従ってカバー7は、ベースキャップ6の環状周壁6aに設けられた縦溝8に沿い直線的に昇降移動することとなり、該カバー7の上下レベルを適宜変えることで含侵体2の頭部2aの露出度合いが変更され、これによって内容物の揮散量が調整される。図示の例では、固定栓3に窓孔5を設けてその部位から含侵体2に含侵させた内容物を揮散させるようにしたので、この場合、窓孔5の開口度合いが変更されることになる。
なお、凸部10の如き突起を、回転筒部11の内周面に設け、ねじ部12を、カバー7の外周面に設けることも可能であり、これによっても回転筒部11の回転によりカバー7を昇降移動させることができる。
本発明に従う揮散用容器は、容器本体1を載置したまま、回転筒部11を回転させることによって内容物の揮散量の調整を可能(片手による操作が可能)とするものであるため、両手を使って含侵体の出し入れを行う従来のような煩わしい操作が不要であり、使い勝手が著しく改善される。
また、揮散用容器を構成する部材は、いずれのものも簡素化された筒型形状を有しており、部品点数も少なくて済む利点がある。
回転筒部の、片手による回転操作でもって内容物の揮散量の調整が行える使い勝手のよい揮散用容器が提供できる。
1 容器本体
1a 口頚部
1b 肩部
1c 胴部
1d 底部
2 含侵体
2a 頭部
3 固定栓
3a 周壁
3b 天面壁
4 フランジ
5 窓孔
6 ベースキャップ
6a 環状周壁
6b 底壁
6c 短尺筒体
7 カバー
8 縦溝
9 縦リブ
10 凸部
11 回転筒部
11a 周壁
11b アンダーカット
12 ねじ部
M 内部空間
N 環状凹部
О 密閉空間

Claims (2)

  1. 揮発性の液体を内容物として収納する容器本体と、この容器本体の内部に起立姿勢でもって配置され、該容器本体の口頚部より露出させた頭部を経て容器本体内の内容物を揮散させる含侵体とを備えた揮散用容器であって、
    前記含侵体の頭部を収納する内部空間を有し、その下端を容器本体の口頚部の開口に適合させて該開口を密封するとともに該含侵体を起立姿勢に保持したまま容器本体に固定保持する固定栓と、前記容器本体の口頚部を取り囲む環状周壁を有し、その下端外側にて起立する短尺筒体との相互間にて上向きに開放された環状凹部形成され該口頚部に固定保持されるベースキャップと、
    前記固定栓を取り囲むとともに、その上端開放部を該固定栓の天面壁外周縁部に当接させてその内側に密封空間形成される一方、前記ベースキャップの環状周壁に沿い昇降移動させて前記固定栓の内部空間に収納された前記含侵体の頭部の露出度合いを変更するカバーとを備え、
    前記固定栓の周壁に、前記含侵体の外側面に連通して該含侵体に含侵させた内容物の揮散口を形成する窓孔設けられ
    前記ベースキャップの環状凹部に、前記短尺筒体にて回転可能に抜け止め支持され、その回転に従って前記カバーを昇降移動させる回転筒部設けられたことを特徴とする揮散用容器。
  2. 前記回転筒部は、その内側壁にねじ部を有し、前記カバーは、その外側壁に、該内側壁のねじ部に係合する少なくとも1つの凸部を有し、前記カバーの内側壁に、前記ベースキャップの環状周壁に形成された縦溝に連係する縦リブ形成されたことを特徴とする請求項1に記載した揮散用容器。
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