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JP5982909B2 - 制御装置、ストレージ装置、ストレージ装置の試験方法及びストレージ装置の試験プログラム - Google Patents
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制御装置、ストレージ装置、ストレージ装置の試験方法及びストレージ装置の試験プログラム Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、ストレージ装置、ストレージ装置の試験方法及びストレージ装置の試験プログラムに関する。
LAN(Local Area Network)を介してホストに接続され、複数のストレージ装置を有するクラスタ構成のネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage:NAS)システムが広く用いられている。
このようなストレージシステム200の一例を、図14〜16に示す。
図14は、ストレージシステム200の一例を示す模式図、図15は、図14のNASにおいて通常動作に使用される経路を示す模式図、図16は図14のNASにおいて試験不能な経路を示す模式図である。
ストレージシステム200は、ホスト201、ネットワークストレージシステム(NAS)203−1(図中、NAS#1とも示す)、NAS203−2(NAS#1)、ディスク205−1(ディスク#1)、及びディスク205−2(ディスク#2)を備える。
NAS203−1,203−2は、ディスク205−1,205−2を制御する情報処理装置である。NAS203−1とNAS203−2とは、同様のハードウェア及びソフトウェア構成を有する。
ディスク205−1,205−2は、それぞれRAID(Redundant Array of Independent Disks)構成を備え、ディスク205−1と5−2とは、同様のハードウェア構成を有する。ディスク205−1は不図示の5台のRAIDディスクドライブを備え、ディスク205−2は不図示の5台のRAIDディスクドライブを備える。
NAS203−1とNAS203−2とは、イーサネット(登録商標)等を用いてLAN(Local Area Network)211によって接続されている。
更に、NAS203−1とNAS203−2とは、例えば、ファイバチャネル(Fiber Channel:FC)等のインターコネクト215によっても接続されている。
また、NAS203−1とディスク205−1とは、例えば、ディスクインタフェースチャネル(Interface Channel:I/F CH)213−1によって接続され、NAS203−1とディスク205−2とは、ディスクI/F CH213−2によって接続されている。更に、NAS203−2とディスク205−1とは、ディスクI/F CH213−3によって接続され、NAS203−2とディスク205−2とは、ディスクI/F CH213−4によって接続されている。
これらのディスクI/F CH213−1〜213−4は、例えば、FCやSAS(Serial Attached SCSI(small computer systems interface))等のディスクインターコネクトである。
なお、以下、NASを示す符号としては、複数のNASのうち1台を特定する必要があるときには符号203−1,203−2を用いるが、任意のNASを指すときには符号203を用いる。
また、以下、ディスクを示す符号としては、複数のディスクのうち1台を特定する必要があるときには符号205−1,205−2を用いるが、任意のディスクを指すときには符号205を用いる。
また、以下、ディスクI/F CHを示す符号としては、複数のディスクI/F CHのうち1本を特定する必要があるときには符号213−1〜213−4を用いるが、任意のディスクI/F CHを指すときには符号213を用いる。
ここで、NAS203−1とNAS203−2とはクラスタを構成している。クラスタ構成とは、NAS203−1、NAS203−2、ディスク205−1,205−2が1台の装置のように機能することを指す。つまり、NAS203−1は正常時にはディスク205−1を制御し,NAS203−2は正常時にはディスク205−2を制御しているが、NAS203−1、NAS203−2共に、ディスク205−1,205−2の両方を制御可能である。
なお、以降、1台のNAS203と1台のディスク205との組み合わせをクラスタとも呼ぶことがある。
正常時にはNAS203−1とNAS203−2とは、それぞれ別個に動作して自身の配下のディスク205を制御するが、一方のNAS203の故障時に、他方のNAS203が故障したNAS203の機能を肩代わりして、ディスク205−1と5−2とを制御する。このとき、図15に示す冗長パスであるI/F CH213−2又は213−3が使用される。
このストレージシステム200においては、ホスト201が、LAN211によってストレージシステム200に接続されている。詳細には、ホスト201は、NAS203−1とNAS203−2とにLAN211によって接続されており、LAN211経由で、NAS203配下のディスク205−1,205−2にアクセスする。
このようなストレージシステム200においては、ホスト201からディスク205への入出力(Input/Output:IO)が所定時間無い場合、各パスの疎通確認試験が行なわれる。
例えば、ホスト201とNAS203間のパスのLAN211経由の疎通確認が、メッセージ通信等により行なわれる。
また、NAS203−1とNAS203−2間のパスのLAN211経由の疎通確認が、gARP(Gratuitous Address Resolution Protocol)等を用いて行なわれる。
更に、NAS203とディスク205間のパスの疎通確認がパトロール(疎通確認試験)等により行なわれる。
特開平7−129331号公報 特開2000−47972号公報
しかしながら、上記のような疎通確認では、確認できない経路が存在する。このような経路を図16に示す。
例えば、ホスト201からディスク205へのアクセス時のハードウェアやファームウェアの論理動作を確認することができない。例えばホスト201からディスク205にデータをライトし、書き込んだデータをリードして、リードした値が期待値と整合するかを確認することができない。
また、図16の右図に示すように、上記のような疎通確認では、実動作条件下でのNAS203の内部バス207の障害の有無を検査することができない。
更に、上記のような疎通確認では、実動作条件下でのNAS203内の各I/F225,227,229−1,229−2の動作確認を行なうことができない。
なお、図16中、I/F225はホストI/Fであり、I/F227はFC I/F27であり、I/F229−1,229−2はディスクI/Fである。
従来、例えば、I/F225からI/F227やI/F229−1,229−2へのアクセスを行なうことにより、NAS203内で内部バス207の単純な疎通確認を行なうことはできる。しかし、I/F225がLANの転送を伴う場合の内部バス207の動作が、NAS203単独での内部バス207の転送と動作が異なる場合があり、内部バス207の単純な確認では十分とはいえないことがある。
また、ホスト201からストレージシステム200に実際にディスクアクセスを行なうことにより、実動作時の疎通確認を行なうことは可能であるが、ホスト201の資源を浪費するのでホスト201の性能劣化を招く。
更に、ホスト201からストレージシステム200に実際にディスクアクセスを行なう試験では、通常動作に使用するパスしか試験することができない。このため、ホスト201からの疎通確認では、クラスタ構成の利点の1つである冗長パス(図15参照)の試験を行なうことができない。
1つの側面では、本発明は、装置の信頼性を向上させることが可能な技術を提供することを目的とする。
このため、複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続された複数の制御装置とで構築されたストレージ装置における前記複数の制御装置のうちの1の制御装置は、前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成するアドレス生成部と、前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出する入出力監視部と、前記入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行する入出力発行部と、前記自制御装置又は他の制御装置の前記入出力発行部からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換して、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出する入出力解読部と、を備える。
また、ストレージ装置は、複数の記憶媒体と、複数の制御装置と、を有し、前記複数の制御装置のそれぞれは、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続されており、前記制御装置のそれぞれは、前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成するアドレス生成部と、前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出する入出力監視部と、前記入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行する入出力発行部と、前記自制御装置又は他の制御装置の前記入出力発行部からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換して、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出する入出力解読部と、を備える。
また、複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続された複数の制御装置とで構築されたストレージ装置の試験方法前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成し、前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出し、記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行し、前記自制御装置又は他の制御装置からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換して、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出する。
また、複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続された複数の制御装置とで構築されたストレージ装置の試験プログラムは、前記複数の制御装置のうちの1の制御装置によって実行されたときに、該制御装置に、前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成させ、前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出させ、前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行させ、前記自制御装置又は他の制御装置からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換させて、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行させると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出させる。
上記制御装置、ストレージ装置、ストレージ装置の試験方法及びストレージ装置の試験プログラムによれば、ストレージ装置の信頼性を向上させることが可能となる。
実施形態の一例に係るストレージシステムの構成を示す模式図である。 実施形態の一例に係るストレージシステムにおけるNASのソフトウェア構成を示す模式図である。 実施形態の一例に係るストレージシステムにおけるNASのハードウェア及び機能構成を示す模式図である。 実施形態の一例に係る試験部が試験を行なう試験パス(アクセスパターン)を示す模式図である。 実施形態の一例に係る試験部が試験を行なう試験パス(アクセスパターン)を示す模式図である。 実施形態の一例に係る、図4,図5を説明するための図である。 実施形態の一例に係る、図4の試験パス(アクセスパターン)の例を示す表である。 実施形態の一例に係る、図5の試験パス(アクセスパターン)の例を示す表である。 実施形態の一例に係る試験部のアドレス生成部によって作成されるパターンテーブルの例を示す表である。 実施形態の一例に係る試験部の処理を示すフローチャートである。 実施形態の一例に係る疎通試験処理を示すシーケンス図である。 実施形態の一例に係るストレージシステムにおいてクラスタ間の構成情報の交換に用いられるデータフォーマットの例を示す図である。 実施形態の一例に係るストレージシステムにおいて試験テーブル情報の送信に用いられるデータフォーマットの例を示す図である。 ストレージシステムの一例を示す模式図である。 図14のNASにおいて通常動作に使用される経路を示す模式図である。 図14のNASにおいて試験不能な経路を示す模式図である。
以下、図面を参照して本開示に係る実施の形態を説明する。
(A)システム構成
最初に、実施形態の一例に係るストレージシステム(ストレージ装置)1の構成を説明する。
図1は、実施形態の一例に係るストレージシステム1の構成を示す模式図である。
本ストレージシステム1は、例えば、NAS3−1(制御装置;図中、NAS#1とも示す)、NAS3−2(制御装置;NAS#1)、ディスク5−1(第1の記憶媒体;ディスク#1)、及びディスク5−2(第2の記憶媒体;ディスク#2)を備える。
NAS3−1,3−2は、ディスク5−1,5−2を制御する情報処理装置である。NAS3−1とNAS3−2とは、同様のハードウェア及びソフトウェア構成を有する。
ディスク5−1,5−2は、それぞれRAID構成を備え、ディスク5−1と5−2とは、同様のハードウェア構成を有する。ディスク5−1は不図示の5台のRAIDディスクドライブ(複数のドライブ;以下、単にRAIDとも呼ぶ)511〜515を備え、ディスク5−2は不図示の5台のRAIDディスクドライブ(複数のドライブ)521〜525を備える(図9参照)。
NAS3−1とNAS3−2とは、イーサネット等を用いてLAN11によって接続されている。
更に、NAS3−1とNAS3−2とは、例えば、ファイバチャネル等のインターコネクト15によっても接続されている。
また、NAS3−1とディスク5−1とは、例えば、ディスクI/F CH13−1によって接続され、NAS3−1とディスク5−2とは、ディスクI/F CH13−2によって接続されている。更に、NAS3−2とディスク5−1とは、ディスクI/F CH13−3によって接続され、NAS3−2とディスク5−2とは、ディスクI/F CH13−4によって接続されている。
これらのディスクI/F CH13−1〜13−4は、例えば、FCやSAS等のディスクインターコネクトである。
なお、以下、NASを示す符号としては、複数のNASのうち1台を特定する必要があるときには符号3−1,3−2を用いるが、任意のNASを指すときには符号3を用いる。
また、以下、ディスクを示す符号としては、複数のディスクのうち1台を特定する必要があるときには符号5−1,5−2を用いるが、任意のディスクを指すときには符号5を用いる。
また、以下、ディスクI/F CHを示す符号としては、複数のディスクI/F CHのうち1本を特定する必要があるときには符号13−1〜13−4を用いるが、任意のディスクI/F CHを指すときには符号13を用いる。
ここで、NAS3−1とNAS3−2とはクラスタを構成している。クラスタ構成とは、NAS3−1、NAS3−2、ディスク5−1,5−2が1台の装置のように機能することを指す。つまり、NAS3−1は正常時にはディスク5−1を制御し,NAS3−2は正常時にはディスク5−2を制御しているが、NAS3−1、NAS3−2共に、ディスク5−1,5−2の両方を制御可能である。
なお、以降、1台のNAS3と1台のディスク5との組み合わせをクラスタとも呼ぶことがある。
正常時にはNAS3−1とNAS3−2とは、それぞれ別個に動作して自身の配下のディスク5を制御するが、一方のNAS3の故障時に、他方のNAS3が故障したNAS3の機能を肩代わりして、ディスク5−1と5−2とを制御する。このため、I/F CH13−2と13−3とは冗長パスである。
本ストレージシステム1においては、ストレージシステム1の外部のホスト10(情報処理装置)が、LAN11によってストレージシステム1に接続されている。詳細には、ホスト10は、NAS3−1とNAS3−2とにLAN11によって接続されており、LAN11経由で、NAS3配下のディスク5−1,5−2にアクセスする。
図2は、実施形態の一例に係るストレージシステム1におけるNAS3のソフトウェア構成を示す模式図である。
NAS3は、例えば、ホストI/Fモジュール41、ディスクI/Fモジュール41、保守モジュール45、及びキャッシュ制御モジュール47の各ソフトウェアモジュールを備える。
ホストI/Fモジュール41は、例えば、NAS3とホスト10とのインタフェースに用いられるモジュールであり、ホスト入出力の送受信、診断等を行なう。ホストI/Fモジュール41は、後述する擬似IO発行部35と擬似IO解読部37とを備える。
擬似IO発行部35は、後述する試験用IPアドレス54(図3参照)と、パターンテーブル62(図9参照)とに基づいて試験用の擬似IO49を発行し、疎通試験を開始する。
擬似IO解読部37は、自NAS3や相手側NAS3等から受け取った擬似IO49の内容を解読する。擬似IO49にディスクアクセス動作(リード、ライト、ベリファイ等)が指定されている場合、そのディスクアクセス動作を指定した通常のIO48を生成して、ディスク5へのアクセスを実際に行なわせる。その際、擬似IO49に指定されている試験用IPアドレス54(後述)を、ホスト側IPアドレス52で置換する。また、擬似IO解読部37は、エラーの有無を調べて、ディスクアクセス後に結果の正当性を確認すると共に、その結果を保存する。
ディスクI/Fモジュール43は、例えば、NAS3とディスク5とのインタフェースに用いられるモジュールであり、ディスクIOの送受信を行なう。
保守モジュール45は、例えば、NAS3内のエラー検出に使用されるモジュールである。
キャッシュ制御モジュール47は、例えば、不図示の不揮発性ランダムアクセスメモリ(Non-Volatile Random Access Memory:NVRAM)に対する制御や、データ制御等を行なう。
図3は、実施形態の一例に係るストレージシステム1におけるNAS3のハードウェア及び機能構成を示す模式図である
NAS3は、内部バス17、CPU(Central Processing Unit)21、メモリ23、ホストI/F25、FC I/F27、シリアルI/F26、及びディスクI/F29−1,29−2を備える。
内部バス17は、CPU21、メモリ23、ホストI/F25、FC I/F27、シリアルI/F26、ディスクI/F29−1,29−2やNAS3のその他の部品を内部的に接続している相互接続バスである。
CPU21は、例えば、メモリ23等から試験プログラムを読み出し、後述する試験部30としての処理を実行するプロセッサである。
メモリ23は、CPU21が演算や制御を行なうに際して、種々のデータやプログラムを一時的に格納するメモリである。また、メモリ23には、後述する試験部30が使用する各種データを記憶する格納部としても機能する。メモリ23は、例えばRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などである。
ホストI/F25は、ホスト10との接続に使用されるインタフェースであり、例えばLANカードなどである。
シリアルI/F26は、例えば、カスタマエンジニア等による保守の際に、保守に用いるPC(Personal Computer)28との接続に使用されるシリアルインタフェースである。NAS3とPC26とは、例えばtelnetによって接続される。
FC I/F27は、NAS3同士の接続に使用されるインタフェースであり、例えば、FCインタフェースカードである。
ディスクI/F29−1は、ディスク5−1(図1参照)との接続に使用されるインタフェースであり、例えば、FCカードやSASカードである。
ディスクI/F29−2は、ディスク5−2(図1参照)との接続に使用されるインタフェースであり、例えば、FCカードやSASカードである。
ディスクI/F29−1とディスクI/F29−2とは同様に構成されている。
なお、以下、ディスクI/Fを示す符号としては、複数のディスクI/Fのうち1台を特定する必要があるときには符号29−1,29−2を用いるが、任意のディスクI/Fを指すときには符号29を用いる。
CPU21は、試験プログラムを実行することにより、試験部30として機能する。試験部30は、アドレス生成部31、ホストIO監視部(入出力監視部)33、擬似IO発行部(入出力発行部)35、擬似IO解読部(入出力解読部)37及び通知部39を有する。
試験部30は、自NAS3内で、或いは自NAS3から相手側NAS3に対し擬似的にIOを発行し、自NAS3から、或いは相手側NAS3を経由してディスク5へのアクセスを行なうことにより、ストレージシステム1の実動作条件に近い条件で疎通確認を行なう。
詳細には、試験部30は、クラスタの両系の構成を動的に認識/解析して、予備パス(冗長パス)を含む後述のパターンテーブル62を生成する。
また、試験部30は、IO(アクセス)挙動や履歴を解析して、アクセスパターンに応じてパターンテーブル62内のテストの順序を最適に設定する。
そして、試験部30は、ホスト10からのIOが一定時間発行されなかった場合、自クラスタ内で、或いは自クラスタから相手側クラスタに対し擬似IOを発行する。このように、試験部30は、ホスト10からのホストIOを監視し、ホストIOのアイドル状態を検出することで、ホスト10の関与を必要とせずに、疎通試験を行なう。
アドレス生成部31は、NAS3の電源投入時に試験部30の初期化を行なう。その際、アドレス生成部31は、ホストIOの待機時間であるホストIO待機閾値を設定し、後述のホストIO閾値60としてホストIO閾値格納部59に格納する。また、擬似IOの発行に使用する試験用IPアドレス54(後述)を設定して、試験用IPアドレス格納部53に格納する。また、自NAS3がプライマリクラスタ(電源投入後に先に立ち上がったクラスタ)を構成する場合は、アドレス生成部31は、テストパターンを生成し、パターンテーブル62(図9参照)として試験用パターン格納部61に格納する。
更にアドレス生成部31は、ホスト側IPアドレス52、試験用IPアドレス54、ディスク構成情報56、ディスクアクセスパス情報58、ホストIO閾値60、及びパターンテーブル62を、クラスタ間通信により他のNAS3と共有する。
ここで、クラスタ間通信とは、クラスタを構成するNAS3間での、インターコネクト15を介したデータ通行を指す。
ホストIO監視部33は、ホスト10からのIO(アクセス)を監視し、最後にホストIOを検出してから、後述するホストIO閾値60に設定されている時間が経過したかどうかを監視する。
擬似IO発行部35は、前述のように、後述する試験用IPアドレス54と、パターンテーブル62とに基づいて試験用の擬似IOを発行し、疎通試験を開始する。
擬似IO解読部37は、前述のように、自NAS3や相手側NAS3等から受け取った擬似IOの内容を解読する。擬似IOにディスクアクセス動作(リード、ライト、ベリファイ等)が指定されている場合、そのディスクアクセス動作を指定した通常のIOを生成して、ディスク5へのアクセスを実際に行なわせる。その際、擬似IOに指定されている試験用IPアドレス54(後述)を、ホスト側IPアドレス52で置換する。また、擬似IO解読部37は、エラーの有無を調べて、ディスクアクセス後に結果の正当性を確認すると共に、その結果を保存する。
なお、相手側NAS3を経由せずに、自NAS3からディスク5にアクセスする場合にも、擬似IOが生成される。この場合、擬似IO発行部35が擬似IOを発行し、自NAS3内の擬似IO解析部37に(プロセス間通信等により)当該擬似IOを送り、擬似IO解析部37が、IPパケット内のソースアドレスをホスト側IPアドレス52に変更する。
通知部39は、相手側クラスタに試験可能通知や試験中断通知等を送信したり、電子メール等の送信によりシステム管理者やカスタマエンジニアにエラーを報告する。
メモリ23は、ホスト側IPアドレス格納部51、試験用IPアドレス格納部53、ディスク構成情報格納部55、ディスクアクセスパス情報格納部57、ホストIO閾値格納部59及び試験用パターン格納部61として機能する。
ホスト側IPアドレス格納部51は、ホスト10からNAS3に割り当てられているIPアドレスを示すホスト側IPアドレス52を格納する。図3では、ホスト側IPアドレス格納部51に、ホスト側IPアドレス52としてアドレス“1.1.1.1”が設定されている。
ホスト側IPアドレス格納部51に格納されているホスト側IPアドレス52は通常の動作にも使用され、システム管理者により予めNAS3に設定される。例えば、ホスト側IPアドレス52宛てのアクセスが発生すると、NAS3はそのアクセスに応答したりこれを処理する。
疎通試験時には、擬似IO解読部35が、受け取った擬似IOを解読して実際のIOを発行する際に、ソースアドレスとして設定されている試験用IPアドレス54を、ホスト側IPアドレス52で置換して、IPパケットを生成する。
試験用IPアドレス格納部53は、NAS3−1,3−2が擬似IOを発行する際に、ソースとして使用するIPアドレスを示す試験用IPアドレス54を格納する。図3では、試験用IPアドレス格納部に、試験用IPアドレス54としてアドレス“3.3.3.3”が設定されている。
擬似IO発行部35が擬似IOを発行する際に、試験用IPアドレス54がソースアドレスとして使用されIPパケットが生成される。
試験用IPアドレス54は、ストレージシステム1の起動時に、ホスト10やNAS3等に割り当てられているアドレス以外の未割り当てのアドレス領域からアドレス生成部31によって選択される。図11を用いて後述するように、試験用IPアドレス54は、クラスタ間通信によりクラスタ(NAS3)間で共有される。
試験用IPアドレス54は、ユーザが手動で設定しても、或いは、アドレス生成部31が空きIPアドレスの中から自動的に設定してもよい。後者の場合、LAN11上で予約又は割り当て済みのアドレスを、システム管理者が予めNAS3に設定しておけば、予約又は割り当て済みIPアドレスが、試験用IPアドレスとして使用されてアドレス衝突が発生するのを防ぐことができる。試験用IPアドレス54も、クラスタ間通信によりクラスタ(NAS3)間で共有される。各クラスタは、相手側クラスタから試験用IPアドレス54をソースアドレスとして含むアクセスを受け取った場合に、このアクセスが試験用の擬似IOであると識別することができる。
ディスク構成情報格納部55は、NAS3にどのディスクが接続されているかを示すディスク構成情報(図12参照)を格納する。ディスク構成情報は、アドレス生成部31によるテストパターンの作成に使用される。また、ディスク構成情報は、擬似IO発行部35による擬似IOの発行時に擬似IOのアクセスターゲットとしてIPパケットの生成に使用される。ディスク構成情報は、図12を用いて後述するように、ストレージシステム1の起動時にクラスタ間通信によりクラスタ(NAS3)間で共有される。
ディスクアクセスパス情報格納部57は、NAS3からディスク5へのアクセス経路であるディスクアクセスパスを示すディスクアクセスパス情報58(図7,図8参照)を格納する。ディスクアクセスパス情報58は、アドレス生成部31によるテストパターンの作成に使用される。
ディスクアクセスパス情報58の詳細については、図4〜図8を用いて後述する。ディスクアクセスパス情報58も、図12を用いて後述するように、ストレージシステム1の起動時にクラスタ間通信によりクラスタ(NAS3)間で共有される。
ホストIO閾値格納部59は、擬似IO発行開始の閾値であるホストIO閾値60(不図示)を格納する。ホストIO閾値60は、擬似IO発行部35が擬似IOを発行するまで、ホスト10からのIOを待機する時間の閾値であり、この閾値時間を経過してもホスト10からのIOが受信されない場合、擬似IOを発行する。この閾値は、ストレージシステム1の設置時にユーザにより任意の値に設定されるが、その後ユーザが任意に変更してもよい。図11を用いて後述するように、ホストIO閾値60は、ストレージシステム1の起動時にクラスタ間通信によりクラスタ(NAS3)間で共有される。
なお、クラスタ(NAS3)間でホストIO閾値60が異なる場合には、擬似IO発行部35は、長い方の値を選択する。
一般に、ホストIO閾値60には、数分〜数時間の範囲内の値が設定されるが、ストレージシステム1の構成、用途、運用状態等に応じて、この範囲外の値を設定してもよい。
また、別の閾値として、擬似IO自体の発行が途絶えた場合に、擬似IO発行部35が強制的に擬似IOを発行するまで待機する時間の閾値も、ホストIO閾値格納部59に格納してもよい。
試験用パターン格納部61は、図9に示すパターンテーブル(試験用パターン)62を格納する。パターンテーブル62は、本実施形態の一例に係る試験部30が疎通試験に用いるテストパターンであり、図9を用いて後述する。図13を用いて後述するように、パターンテーブル62も、ストレージシステム1の起動時にクラスタ間通信によりクラスタ(NAS3)間で共有される。
次に、図4〜図8を参照して、実施形態の一例に係る試験部30が試験を行なうための試験パス(アクセスパターン)について説明する。この(アクセスパターン)は、前述のディスクアクセスパス情報58としてディスクアクセスパス情報格納部57に格納される。
図4,図5は、実施形態の一例に係る試験部30が試験を行なう試験パス(アクセスパターン)を示す模式図である。図4は、NAS3−1から擬似IOを発行し、ディスク5にアクセスするパスを示し、図5は、NAS3−2から擬似IOを発行し、ディスク5にアクセスするパスを示す。
図6は、図4,図5のアクセスパターンを説明するための図である。また、図7は図4のアクセスパターンの経路例を示す表であり、図7に記載されている項番p1〜p4は、図4のパスp1〜p4に対応している。図8は図5のアクセスパターンの経路例を示す表であり、図8に記載されている項番p5〜p8は、図5のパスp5〜p8に対応している。また、図7,図8の表中の符号(1)〜(12)は、図6のI/F(1)〜(12)を示す。
図6のI/F(1)はNAS3−1のホストI/F25であり、I/F(2)はNAS3−2のホストI/F25である。I/F(3)はNAS3−1のディスクI/F29−1、I/F(4)はNAS3−1のディスクI/F29−2、I/F(5)はNAS3−2のディスクI/F29−1、I/F(6)はNAS3−2のディスクI/F29−2である。また、I/F(7)はNAS3−1のFC I/F27であり、I/F(8)はNAS3−2のFC I/F27である。I/F(9)はディスク5−1のNAS3−1との接続I/F(不図示)であり、I/F(10)はディスク5−1のNAS3−2との接続I/F(不図示)である。更に、I/F(11)はディスク5−2のNAS3−1との接続I/F(不図示)であり、I/F(12)はディスク5−2のNAS3−2との接続I/F(不図示)である。
例えば、図4のパスp1は、図7に示すように、NAS3−1から、I/F(1)、I/F(2)、I/F(6)、I/F(12)を通ってディスク5−2に接続しているパスである。このパスp1は、LAN11、NAS3−2の内部バス17、及びディスクI/F CH13−4を経由する。また、図4のパスp2は、図7に示すように、NAS3−1から、I/F(1)、I/F(2)、I/F(8)、I/F(7)、I/F(4)、I/F(11)を通ってディスク5−2に接続しているパスであり、NAS3−2の保守時にのみアクセスされるパスである。このパスp2は、LAN11、NAS3−2の内部バス17、インターコネクト15、NAS3−1の内部バス17、及びディスクI/F CH13−4を経由する。
図7及び図8に示すように、本例においては、ディスクアクセスパス情報58は、疎通試験用に8本の試験パスを含む。
ディスクアクセスパス情報58は、事前にシステム管理者によって作成され、ディスクアクセスパス情報格納部57に記憶される。或いは、ストレージシステム1の構成の変更時にNAS3によって自動的に作成されてもよい。
ディスクアクセスパス情報58は、例えば、以下の手順により生成することができる。
手順(a) まず、各パスにインデックスを付ける。
例えば、ホストI/Fを使用するパスとして、図6のホスト10−(1)間,ホスト10−(2)間のアクセスパスに、インデックスa01,a11を付ける。
また、クラスタ間のFC I/F27を未使用の場合にインデックスb0を付け、(7)−(8)間のパスを使用する場合にb1を付ける。
更に、ディスクアクセスパスとして、(3)−(9)間のパスにインデックスc01を、(4)−(11)間にc02を、(5)−(10)間のパス(dxx)にd11を、(6)−(12)間にd12を、それぞれ付ける。ここで、インデックスcxx(xxは任意の整数)はNAS3−1からのアクセス、インデックスdxx(xxは任意の整数)はNAS3−2からのアクセスを示す。
手順(b) 次に、試験対象NASを選択する。先にNAS3−1を試験対象として選択し、次に、NAS3−2を選択する。NAS3−1を試験対象とする場合、ホストI/Fとしてa01を選択する。
手順(c) 次に、FC I/F27の使用の有無を選択する。つまり、FC I/F27を使用する場合、相手側NAS3の配下のディスクアクセスパスを使用する。FC I/F27を使用しない場合、自NAS3配下のディスクアクセスパスを使用する。
手順(d) 最後に、ディスクアクセスパスを選択する。これにより、上記3つの条件に基づく全てのディスクパスが生成される。
この例を、以下に示す。
まず、手順(a)において、各パスに、図6に示すようなインデックスを付ける。
次に、手順(b)に進み、NAS3−1を選択し、a01を使用する。
次に、手順(c)に進み、FC I/F27の使用(b1)を選択する。
次に、手順(d)に進み、NAS3−2に接続する全ディスクアクセスパスを選択する。これにより、a01−b1−d11と、a01−b1−d12との2本のディスクアクセスパスが生成される。
手順(c)に戻り、FC I/F27の未使用(b01)を選択する。
次に、手順(d)に進み、NAS3−1に接続する全ディスクアクセスパスを選択する。これにより、a01−b0−c011と、a01−b0−c02との2本のディスクアクセスパスが生成される。
次に、手順(b)に戻り、NAS3−2を選択し、a02を使用する。
次に、手順(c)に進み、FC I/F27の使用(b1)を選択する。
次に、手順(d)に進み、NAS3−1に接続する全ディスクアクセスパスを選択する。これにより、a02−b1−c01と、a02−b1−c02との2本のディスクアクセスパスが生成される。
次に、手順(c)に戻り、FC I/F27の未使用(b01)を選択する。
最後に手順(d)に進み、NAS3−2に接続する全ディスクアクセスパスを選択する。これにより、a02−b0−d11と、a02−b0−d12との2本のディスクアクセスパスが生成される。
上記の手順により8本のディスクアクセスパスが生成される。
なお、図4,図5に記載したパスのうち、パスp1,p5は通常のホスト10からのアクセス(これを、ホストアクセスとも呼ぶ)で使用されるパスである。しかし、それ以外のパスp2〜p4及びパスp6〜p8は、一方のクラスタが故障し、パスが切り替えられた場合にしか使用されない。このため、パスp2〜p4及びパスp6〜p8は、通常のホストアクセスでは疎通確認を行なうことができないパスである。
実施形態の一例に係る試験部30は、図4,図5に示す、ホストアクセスで使用されるパスp1,パスp5に加えて、ホスト10を用いた試験では試験できなかったパスp2〜p4,パスp6〜p8の試験も行なうことができる。
前述のように、この試験パス情報58は、ストレージシステム1の起動時のクラスタ間通信により、NAS3−1とNAS3−2との間で共有される。
図9は、実施形態の一例に係る試験部30のアドレス生成部31によって作成されるパターンテーブル62の例を示す表である。
アドレス生成部31は、NAS3の電源投入後に、パス情報から、接続ディスク構成情報(図12参照)と、図7,図8に示したディスクアクセスパス情報58とのマトリックスであるパターンテーブル62を生成する。
図9に示す例においては、パターンテーブル62は、パターン番号フィールド63、試験IO発行元フィールド65、ディスクアクセスパスフィールド67、及びアクセス先フィールド69の各フィールドを有する。
パターン番号フィールド63は、テストパターンの番号を示す。
試験IO発行元フィールド65は、試験用の擬似IOの発行元のNAS3を示す。
ディスクアクセスパスフィールド67は、試験IO発行元65に記載されているNAS3を始点とするディスクアクセスパスを示し、例えば、図7,9のパスp1〜p8のいずれかが選択される。
アクセス先フィールド69は、ディスクアクセスパス67の終点のディスク5内のアクセス先のRAIDディスクドライブを示す。例えば、ディスクアクセスパス67の終点がディスク5−1の場合、RAIDディスクドライブ511〜515のいずれかがアクセス先69として選択される。或いは、ディスクアクセスパス67の終点がディスク5−1の場合、RAID521〜525のいずれかがアクセス先69として選択される。
本例では、試験パスが8本、RAIDディスクドライブが5台存在するため、パターンテーブル62には8×5=40通りのパターンが存在する(図9では、一部のパターンの図示を省略し、波線で示している)。しかし、パターンの数は適宜変更してもよい。
パターンテーブル62は、ストレージシステム1の起動時に、クラスタ間通信を用いた初期設定直後に、アドレス生成部31によって作成される。
また、アドレス生成部31が作成したパターンテーブル62と、擬似IO解読部37が現在実行中のパターン番号は、クラスタ間通信によってクラスタ(NAS3)間で常時共有されている。
(B)動作
次に、実施形態の一例に係るストレージシステム1の動作を説明する。
図10は、実施形態の一例に係る試験部30の処理を示すフローチャートである。
先ず、NAS3の電源が投入される。NAS3の電源が投入されると、ステップS1において、試験部30のアドレス生成部31がNAS3の初期設定を行なう。
その際、アドレス生成部31は、前述のように、ホストIOの待機時間であるホストIO待機閾値を設定し、ホストIO閾値60としてホストIO閾値格納部59に格納する。また、擬似IOの発行に使用する試験用IPアドレス54を設定して、試験用IPアドレス格納部53に格納する。また、自NAS3がプライマリクラスタ(電源投入後に先に立ち上がったクラスタ)を構成する場合は、アドレス生成部31は、テストパターンを生成し、パターンテーブル62として試験用パターン格納部61に格納する。
アドレス生成部31は、ホスト側IPアドレス52、試験用IPアドレス54、ディスク構成情報56、ディスクアクセスパス情報58、ホストIO閾値60、及びパターンテーブル62を、クラスタ間通信により他のNAS3に送信すると共に、他のNAS3からクラスタ間通信経由で、上記情報を受信する。このため、ホスト側IPアドレス52、試験用IPアドレス54、ディスク構成情報56、ディスクアクセスパス情報58、ホストIO閾値60、及びパターンテーブル62が、クラスタ間通信によりNAS3−1とNAS3−2との間で共有される。
また、任意選択で、初期化時に、アドレス生成部31はパターンテーブル62の実行順序を変更してもよい。この処理の詳細についてはステップS5で後述する。
アドレス生成部31による初期化が終了すると、ステップS3において、ホストIO監視部33は、最後にホストIOを検出してから、ホストIO閾値60に設定されている時間が経過したかどうかを監視する。なお、このホストIO閾値60は、初期設定でクラスタ両系が設定したホストIO閾値である。クラスタ両系でホストIO閾値60が異なる場合、アドレス生成部31は長い方の値を使用する。
最後にホストIOを検出してから、ホストIO閾値60に設定されている時間が経過していない場合(ステップS3のNOルート参照)、ホストIO監視部33は、ステップS3に戻り、ホストIOの監視を続行する。
最後にホストIOを検出してから、ホストIO閾値60に設定されている時間が経過している場合(ステップS3のYESルート参照)、擬似IO発行部35は、ステップS5において、パターンテーブル62に基づいて試験用の擬似IOを発行し、疎通試験を開始する。その際、擬似IO発行部35は、パターンテーブル62の先頭の(パターン番号の最も若い)パターンから、順次擬似IOを発行する。その際、現在実行中のテストパターンを、相手側のクラスタに通知する。
或いは、擬似IO発行部35がパターンテーブル62の実行順を変更してもよい。
例えば、ディスク5に保存されているデータの重要度に応じて重み付けを行ない、重要なデータを記憶しているディスク5を優先するようにパターンの順序を変更することができる。
或いは、擬似IO発行部35は、ディスクアクセスパス(パスp1,パスp5)又はアクセス先(RAID511〜515,521〜525)のいずれかの使用履歴をソートし、最も使用されていないディスクアクセスパス又はアクセス先を含むパターン番号を、パターンテーブル62の先頭に移動してもよい。
例えば、擬似IO発行部35は、実稼働におけるディスクアクセスパスの使用履歴を参照し、直前のディスクアクセスパスがパスp1の場合、パスp1を含むパターン番号1〜5をスキップし、パターン番号6から実行してもよい。これにより、擬似IO発行部35は、最近アクセスしたパスの疎通確認を最後に回すことが可能となる。
また、擬似IO発行部35は、実稼働におけるアクセス先(RAID)に応じてパターンの順序を変更してもよい。アクセス先の使用履歴で、最近のアクセス先が、アクセスの古いものから順に、RAID521,522,523,524,525,511,512,513,514,515であり、RAID515が一番最近アクセスされているとする。
この場合、擬似IO発行部35は、RAID221を含むパターン番号から先に順次実施し、RAID515を含むパターン番号を最後に実行する。これにより、擬似IO発行部35は、最近アクセスしたアクセス先への疎通確認を最後尾に回すことが可能となる。
パターンテーブル62の実行順序の変更は、ホスト10からのIO未発行時間がホストIO閾値60を超える都度、擬似IO発行部35が行なっても、ストレージシステム1の起動時にアドレス生成部31が一度だけ行ない、その後は実行順序を固定してもよい。
また、実行順序を変更する基準として、パス又はアクセス先のアクセス回数をカウントし、カウント数の少ない順に実行順序を並び替えてもよい。この場合、動作実績の少ないパス又はアクセス先について、動作確認を優先的に行なうことが可能となる。
パターンテーブル62の実行順序を変更した場合、変更を相手側クラスタに通知する。これにより、パターンテーブル62の実行順序の変更が、クラスタ間で常に共有される。
ステップS5における試験用擬似IO発行と並行して、ホストIO監視部33は、ホストIOを検出したかどうかを監視する。
ホストIOが検出されない場合(ステップS7のNOルート参照)、処理がステップS11に移る。
試験用擬似IO発行処理の間にホスト10からのIOが発行された場合(ステップS7のYESルート参照)、ステップS9において、擬似IO発行部35は、試験用擬似IOの処理を中断し、NAS3がホスト10からのIO処理を実行する。その際、擬似IO発行部35は、中断したパターン番号を記憶し、後に、ホスト10からのIO停止がホストIO閾値を超えたタイミングで、擬似IOの発行をそのパターン番号から開始する。
なお、ステップS7において、ホストIO未発行時間がホストIO閾値60を越えたかどうかに加え、擬似IOの未発行時間が所定の閾値を越えたかどうかの判定を行なってもよい。この場合、擬似IOが所定の時間行なわれなかった場合、擬似IO発行による疎通確認が行なわれる。これにより、ホストIOが頻繁に発行されたために疎通確認が実行されず、冗長性を確認できなくなる事態を防ぐことができる。
ステップS11において、擬似IO解読部37は、現在実行中のパターン番号の疑似IO処理の終了を検出した(例えば、RAID511〜515,521〜525からIOを受け取ったか)かどうか、或いはタイムアウトが発生したかどうかを判定する。
疑似IO処理の終了が検出されず、タイムアウトも発生していない場合(ステップS11のNOルート参照)、擬似IO解読部37は、ステップS13において、試験用の擬似IO処理を続行する。
ステップS11で疑似IO処理の終了が検出されたか、或いはタイムアウトが発生した場合(ステップS11のYESルート参照)、ステップS15において、擬似IO解読部37はエラー又はタイムアウトの発生の有無を判断する。
詳細には、ステップS15において、擬似IO解読部37は、アクセス先のRAID511〜515,521〜525のリード/ライトがタイムアウトせずに終了したかどうかを判断する。タイムアウトが発生している場合、擬似IO解読部37は、エラーと判断する。
一方、アクセス先のRAID511〜515,521〜525からのIOをタイムアウト内に受信した場合は、擬似IO解読部37は、リード/ライト処理のエラーの有無も判定する。詳細には、擬似IO解読部37は、RAID511〜515,521〜525からのIOの内容を判断して、リード/ライト処理時に内部のエラー検出の有無を判断する。
また、ライト処理後にリード処理を行った場合、擬似IO解読部37は、リード処理で得られた値が、期待値(すなわち、ライト処理で書き込んだテスト値)と同じかどうかを判定し、リードで書き込んだ値がライトで読み出した値と異なる場合、エラーと判定する。なお、ライト処理では、ディスク5内の試験用の記憶領域(不図示)に対して実際に書き込みが行なわれる。
ステップS15でエラー又はタイムアウトが検出された場合(ステップS15のYESルート参照)、ステップS17において、通知部39はエラー通知を行なう。このエラー通知は、例えば、通知部39が、システム管理者やカスタマエンジニアに電子メールを送信することによって行なう。このエラー報告は、パターン番号毎に行なっても、或いは、後述するステップS23において試験終了のタイミングで全パターン番号のエラーをまとめて報告してもよい。
ステップS15でエラー又はタイムアウトが検出されなかった場合(ステップS15のNOルート参照)、処理はステップS19に移る。
ステップS19において、擬似IO発行部35は、パターンテーブル62内にテストが未実行のパターンが存在するかどうかを判定する。
パターンテーブル62内にテストが未実行のパターンが存在する場合(ステップS19のYESルート参照)、ステップS21において、擬似IO発行部35は次のパターン番号を選択し、現在実行中のパターン番号を相手側クラスタに報告する。その後、ステップS5に戻り、選択したパターンの擬似IOを発行する。
パターンテーブル62内に未実行のパターンがない場合(ステップS19のNOルート参照)、パターンテーブル62内の全パターンの処理が終了したので、ステップS23において、ホストIO監視部33は、ホストIOの未達時間のカウンタをリセットする。また、擬似IOの未達時間のカウンタも使用している場合には、擬似IOの未達時間のカウンタもリセットする。
次に、NAS3−1(クラスタ#1)とNAS3−2(クラスタ#2)との間における疎通試験処理について図11を参照して説明する。
図11は、実施形態の一例に係る疎通試験処理を示すシーケンス図である。
先ず、ステップS31においてNAS3−1の電源が投入される。次に、ステップS32においてNAS3−1の電源が投入される。電源投入後に先に立ち上がったNAS3−1(クラスタ#1)がプライマリクラスタ、後から電源が投入されたNAS3−2(クラスタ#2)がセカンダリクラスタとなる。なお、必ずNAS3−1がプライマリクラスタ、NAS3−2がセカンダリクラスタとなるとは限らず、電源投入後に先に立ち上がった方がプライマリクラスタ、後から立ち上がった方がセカンダリクラスタとなる。
次に、ステップS33において、クラスタ間通信により、互いのクラスタの存在が認識される。
次に、ステップS35において、アドレス生成部31によって、構成情報(パス/ディスク構成)がクラスタ#1とクラスタ#2との間で交換される。この際に交換される情報のフォーマット71の例を、図12に示す。
図12は、実施形態の一例に係るストレージシステム1においてクラスタ間の構成情報71の交換に用いられるデータフォーマット71の例を示す図である。
図12に示すデータフォーマットは、フィールド72〜77がパス構成情報用のフィールド、フィールド78〜83がディスク構成情報用のフィールドである。
パスインデックスフィールド72は、パスの通し番号であり、パスの識別に用いられるパス毎に一意的な値である。
パス接続対象1フィールド73は、パスの接続先を示すIDである。例えば、ホストI/F 25の場合、0x00nn、インターコネクト(FC I/F)27の場合、0x01nn、ディスクI/F 29の場合、0x10nn(nn=00〜ffの任意の16進数)が設定される。
パス接続対象2フィールド74,75は、パスの接続先を示すIDである。例えば、ホスト10の場合、0x00nn、相手側クラスタの場合、0x01nn、ディスク5の場合、0x10nn(nn=00〜ffの任意の16進数)が設定される。
上記フィールド72〜75がパスの本数繰り返される。最後のパスのフィールド77には0xffffが設定される。
ディスクインデックスフィールド78は、RAIDディスクドライブの通し番号であり、RAIDディスクドライブの識別に用いられるディスク毎に一意的な値である。
パスインデックスフィールド79は、アクセスするディスクの下位のパスのインデックスである。
RAID番号フィールド80はRAIDディスクドライブを識別する番号である。
割り当て情報フィールド81は、当該RAIDディスクドライブが割り当て済みか、未割り当てかを示す情報である。
上記フィールド78〜81がRAIDディスクドライブの個数繰り返される。最後のディスクのフィールド82には0xffffが設定され、フィールド83は未使用である。
上記データフォーマット71は、NAS3が、どのホスト10/相手側NAS3/ディスク5に接続されているかに関する情報を、相手側NAS3に通知するために使用される。なお、上記データフォーマット71内のパスは、パターンテーブル62内のパス(ホスト10からRAIDディスクへのパスを示す)とは異なり、断片的な経路である。
次に、ステップS37において、アドレス生成部31によって、試験用IPアドレス54がクラスタ#1とクラスタ#2との間で交換される。
次に、ステップS39において、プライマリクラスタ#1のアドレス生成部31は、ステップS35で得たパスに基づいて、試験用のパスを組み合わせて試験テーブルを作成する。なお、試験テーブルとは、図7,図8のアクセスパターン(試験パス)58と、図9のパターンテーブル62とを備える。
次に、ステップS41において、プライマリクラスタ#1のアドレス生成部31は、ステップS39で作成したパターンテーブル62の情報をセカンダリクラスタ#2に送信する。この際に送信される情報のフォーマット91の例を、図13に示す。
図13は、実施形態の一例に係るストレージシステム1において試験テーブル情報の送信に用いられるデータフォーマットの例を示す図である。
図13中、フィールド92〜95は、アクセスパターン(試験パス)58を示す。
パターンインデックスフィールド92は、パターンテーブル63で使用される(パスp1〜p8)を示す。
構成パス1インデックスフィールド93は、上位パス(ホストパス)を示す。
−構成パス2インデックスフィールド94は、インターコネクトパスを示し、未使用の場合もある。
構成パス3インデックスフィールド95は、ディスクI/Fパスを示す。
上記フィールド92〜95がアクセスパターンの数繰り返される。
また、フィールド98〜105は、パターンテーブル62を示す。
パターンインデックスフィールド98は、パターンテーブル62内のパターン番号を示す。
試験IO発行元フィールド99は、NAS3−1又はNAS3−2を示す。
アクセスパスインデックス100は、使用するアクセスパターンを示す。ここには、フィールド92〜95に格納したアクセスパターンのパターンインデックスフィールド92の値が格納される。
アクセス先フィールド101は、アクセス先のRAID番号を示す。
試験内容フィールド102〜105は、試験の内容を示す。ここには、例えば、リード(Rd)/ライト(Wt)/ベリファイ(Verify)、データ長、データパターン、期待値等が格納される。
上記フィールド98〜105がテストパターンの数繰り返される。
ステップS43において、クラスタ#1のアドレス生成部31が初期化を終了する。
ステップS44において、クラスタ#2のアドレス生成部31が初期化を終了する。なお、ステップS43とS44の順序は、いずれが先でも、同時でもよい。
ステップS45において、クラスタ#1のホストIO監視部33は、最後にホストIOを検出してから、ホストIO閾値60に設定されている時間が経過したことを検出する。
ステップS45でホストIOの規定時間不達を検出すると、ステップS47において、クラスタ#1の通知部39は、クラスタ#1が試験可となったことをクラスタ#2に通知する。
ステップS49において、クラスタ#2のホストIO監視部33は、最後にホストIOを検出してから、ホストIO閾値60に設定されている時間が経過したことを検出する。
ステップS51でホストIOの規定時間不達を検出すると、ステップS51において、クラスタ#2の通知部39は、クラスタ#2が試験可となったことをクラスタ#2に通知する。
ステップS53において、クラスタ#1の擬似IO発行部35とクラスタ#2の擬似IO発行部35とは擬似IOを発行して、パターンテーブル62を実行する。
ステップS55において、クラスタ#1のホストIO監視部33は、ホストIOを検出する。
ホストIOを検出すると、ステップS57において、クラスタ#1の通知部39は、試験の中断を通知する。
なお、上記ステップ33のクラスタ認識、ステップS37の試験用IPアドレスの交換、ステップS47及びS51の試験可通知、ステップS57の試験中断通知は、クラスタ間で通常使用される短いメッセージフォーマットが使用される。また、ステップS53で行なわれる。擬似IOによる試験では、ホストI/F 25を介して行なわれる通常のアクセス(IO)で用いられるフォーマットが使用される。
(C)効果
本実施形態の一例によれば、以下の効果が得られる。
内部転送試験だけでは確認できない疎通動作を実施し、更にホスト10からの通常動作/パトロールでは確認できない交代用パスの動作確認を行なうことができる。このため、冗長性を維持して、ストレージシステム1の信頼性を向上させることが可能となる。
また、ストレージシステム1の動作の閑散期に、ホスト10の資源を浪費することなく試験を行なうことができるため、信頼性保全に伴うホスト10の性能の低下を回避することが可能となる。
また、クラスタ通信によりシステム構成に応じた最適な試験を、システム管理者の手を煩わせることなく自動的に構成し実施することにより、信頼性保全に伴う管理工数を削減することが可能となる。
更に、疎通確認のタイミング、アクセス対象(アクセス先のドライブ)、アクセスパターン(最近アクセスされたディスク/アクセスパターンを重点的に確認するか、ほとんどアクセスされていないディスク/アクセスパターンを確認するか)等を柔軟に設定できる。また、アクセスに用いるプロトコルとしては、両クラスタ間のライセンスを相互に認識できるため、CIFS(Common Internet File System)やNFS(Network File System)等、どのようなファイルアクセスプロトルも使用できる。
(D)その他
なお、本発明は、上述した各実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記の各実施形態の一例として、ストレージシステム1が2台のNAS3と2台のディスク5とを備える例を説明したが、NAS3やディスク5が3台以上備えられてもよい。また、各クラスタに複数のNAS3やディスク5が備えられていてもよい。
図3に示した各機能ブロック内の機能及び構成は一例に過ぎず、各ブロックの機能の組み合わせを適宜変更してもよい。
図9のパターンテーブル62は例に過ぎず、システムの運用条件や用途等に応じて、試験頻度を変更することも可能である。
例えばディスク5−1のデータの重要性が高い場合、RAID511〜515へのアクセスパターンを増やしたテーブルを作成することも可能である。
また、ディスクアクセスパスについても同様に、パスの重要度に応じてパターンテーブル62を柔軟に変更してもよい。
また、図10の処理フローのステップの実行順序を変更してもよい。
更に、図12,図13に図示したデータフォーマットは例示に過ぎず、運用に応じてデータフォーマットを適宜変更することができる。例えば、図12のデータフォーマットを、パス構成のメッセージと、ディスク構成のメッセージとの2つに分割してもよい。また、図13のデータフォーマットを、アクセスパターン用のメッセージと、テストパターン用のメッセージとの2つに分割してもよい。
なお、上記の各実施形態においては、NAS3のCPU21が、試験プログラムを実行することにより、図3の試験部30、アドレス生成部31、ホストIO監視部33,擬似IO発行部35,擬似IO解読部37及び通知部39として機能する。
また、NAS3のメモリ23が、ホスト側IPアドレス格納部51、試験用IPアドレス格納部53、ディスク構成情報格納部55、ディスクアクセスパス情報格納部57、ホストIO閾値格納部59及び試験用パターン格納部61として機能する。
なお、これらの試験部30、アドレス生成部31、ホストIO監視部33,擬似IO発行部35,擬似IO解読部37及び通知部39としての機能を実現するための試験プログラムは、例えばフレキシブルディスク,CD(CD−ROM,CD−R,CD−RW等),DVD(DVD−ROM,DVD−RAM,DVD−R,DVD+R,DVD−RW,DVD+RW,HD DVD等),ブルーレイディスク,磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の、コンピュータ読取可能な記録媒体に記録された形態で提供される。そして、コンピュータはその記録媒体からプログラムを読み取って内部記憶装置又は外部記憶装置に転送し格納して用いる。又、そのプログラムを、例えば磁気ディスク,光ディスク,光磁気ディスク等の記憶装置(記録媒体)に記録しておき、その記憶装置から通信経路を介してコンピュータに提供するようにしてもよい。
試験部30、アドレス生成部31、ホストIO監視部33,擬似IO発行部35,擬似IO解読部37及び通知部39としての機能を実現する際には、内部記憶装置(本実施形態ではNAS3のメモリ23)に格納されたプログラムがコンピュータのマイクロプロセッサ(本実施形態ではNAS3のCPU21)によって実行される。このとき、記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータが読み取って実行するようにしてもよい。
なお、本実施形態において、コンピュータとは、ハードウェアとオペレーティングシステムとを含む概念であり、オペレーティングシステムの制御の下で動作するハードウェアを意味している。又、オペレーティングシステムが不要でアプリケーションプログラム単独でハードウェアを動作させるような場合には、そのハードウェア自体がコンピュータに相当する。ハードウェアは、少なくとも、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み取るための手段とを備えており、本実施形態においては、NAS3がコンピュータとしての機能を有している。
(E)付記
上記の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
制御装置であって、
ストレージ装置にネットワーク経由で接続されている情報処理装置、第1及び第2の記憶媒体、並びに前記制御装置を接続するそれぞれ異なる複数の経路を設定すると共に、前記ネットワークを介した前記情報処理装置との通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成するアドレス生成部と、
前記情報処理装置から前記第1又は第2の記憶媒体に対する入出力が所定時間発生していないことを検出する入出力監視部と、
入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の経路のいずれかを経由する前記第1及び第2の記憶媒体の一方に対する試験用入出力を発行する入出力発行部と、
前記試験用入出力を、前記第1のアドレスを含む入出力に変換すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を前記第1及び第2の記憶媒体の前記一方から受け取り、エラーの有無を検出する入出力解読部と、
を備えることを特徴とする制御装置。
(付記2)
前記アドレス生成部は、作成した前記複数の異なる経路と、第2のアドレスとを、第2の制御装置に通知することを特徴とする付記1記載の制御装置。
(付記3)
前記入出力発行部は前記ストレージ装置の使用履歴に基づいて、前記複数の異なる経路のいずれかを他の経路よりも優先して前記試験用入出力を発行することを特徴とする付記1又は2記載の制御装置。
(付記4)
前記第1及び第2の記憶媒体はそれぞれ複数のドライブを備え、前記アドレス生成部は、前記第1及び第2の記憶媒体の前記複数のドライブに対する前記複数の異なる経路を設定することを特徴とする付記1〜3のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記5)
前記複数の異なる経路は通常使用される経路と冗長用の経路とを含むことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記6)
ストレージ装置であって、
第1の記憶媒体と、
第2の記憶媒体と、
付記1に記載の第1及び第2の制御装置と、を有し、
前記第1の制御装置は前記第1の記憶媒体を制御し、前記第2の制御装置の故障時に前記第2の記憶媒体を制御し、前記第2の制御装置は前記第2の記憶媒体を制御し、前記第1の制御装置の故障時に前記第1の記憶媒体を制御することを特徴とするストレージ装置。
(付記7)
ストレージ装置の試験方法であって、
前記ストレージ装置にネットワーク経由で接続されている情報処理装置、第1及び第2の記憶媒体、並びに前記制御装置を接続するそれぞれ異なる複数の経路を設定すると共に、前記ネットワークを介した前記情報処理装置との通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成し、
前記情報処理装置から前記第1又は第2の記憶媒体に対する入出力が所定時間発生していないことを検出し、
入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の経路のいずれかを経由する前記第1及び第2の記憶媒体の一方に対する試験用入出力を発行し、
前記試験用入出力を、前記第1のアドレスを含む入出力に変換すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を前記第1及び第2の記憶媒体の前記一方から受け取り、エラーの有無を検出する
ことを特徴とするストレージ装置の試験方法。
(付記8)
前記複数の異なる経路と、第2のアドレスとを、第2の制御装置に通知することを特徴とする付記7記載のストレージ装置の試験方法。
(付記9)
前記ストレージ装置の使用履歴に基づいて、前記複数の異なる経路のいずれかを他の経路よりも優先して前記試験用入出力を発行することを特徴とする付記7又は8記載のストレージ装置の試験方法。
(付記10)
前記第1及び第2の記憶媒体はそれぞれ複数のドライブを備え、前記第1及び第2の記憶媒体の前記複数のドライブに対する前記複数の異なる経路を設定することを特徴とする付記7〜9のいずれか1項に記載のストレージ装置の試験方法。
(付記11)
前記複数の異なる経路は通常使用される経路と冗長用の経路とを含むことを特徴とする付記7〜10のいずれか1項に記載のストレージ装置の試験方法。
(付記12)
ストレージ装置の試験プログラムであって、コンピュータによって実行されたときに、該コンピュータに、
前記ストレージ装置にネットワーク経由で接続されている情報処理装置、第1及び第2の記憶媒体、並びに前記制御装置を接続するそれぞれ異なる複数の経路を設定すると共に、前記ネットワークを介した前記情報処理装置との通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成させ、
前記情報処理装置から前記第1又は第2の記憶媒体に対する入出力が所定時間発生していないことを検出させ、
入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の経路のいずれかを経由する前記第1及び第2の記憶媒体の一方に対する試験用入出力を発行させ、
前記試験用入出力を、前記第1のアドレスを含む入出力に変換すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を前記第1及び第2の記憶媒体の前記一方から受け取り、エラーの有無を検出させる
ことを特徴とするストレージ装置の試験プログラム。
(付記13)
前記コンピュータに、前記複数の異なる経路と、第2のアドレスとを、第2の制御装置に通知させることを特徴とする付記12記載のストレージ装置の試験方法。
(付記14)
前記コンピュータに、前記ストレージ装置の使用履歴に基づいて、前記複数の異なる経路のいずれかを他の経路よりも優先して前記試験用入出力を発行することを特徴とする付記12又は13記載のストレージ装置の試験プログラム。
(付記15)
前記第1及び第2の記憶媒体はそれぞれ複数のドライブを備え、前記コンピュータに、前記第1及び第2の記憶媒体の前記複数のドライブに対する前記複数の異なる経路を設定させることを特徴とする付記12〜14のいずれか1項に記載のストレージ装置の試験プログラム。
(付記16)
前記複数の異なる経路は通常使用される経路と冗長用の経路とを含むことを特徴とする付記12〜15のいずれか1項に記載のストレージ装置の試験プログラム。
1 ストレージシステム(ストレージ装置)
10 ホスト(情報処理装置)
11 LAN(ネットワーク)
3−1,3−2 NAS(制御装置)
30 試験部
31 アドレス生成部
33 ホストIO監視部(入出力監視部)
35 擬似IO発行部(入出力発行部)
37 擬似IO解読部(入出力解読部)
39 通知部
48 通常のIO(第1のアドレスを含む入出力)
49 擬似IO(試験用入出力)
5−1 ディスク(第1の記憶媒体)
5−2 ディスク(第2の記憶媒体)
511〜515 RAIDディスクドライブ(複数のドライブ)
521〜525 RAIDディスクドライブ(複数のドライブ)
52 ホスト側IPアドレス(第1のアドレス)
54 試験用IPアドレス(第2のアドレス)
60 ホストIO閾値(所定時間)
62 パターンテーブル(テストパターン)

Claims (8)

  1. 複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続された複数の制御装置とで構築されたストレージ装置における前記複数の制御装置のうちの1の制御装置であって、
    前記制御装置は、
    前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成するアドレス生成部と、
    前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出する入出力監視部と、
    前記入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行する入出力発行部と、
    前記自制御装置又は他の制御装置の前記入出力発行部からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換して、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出する入出力解読部と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記自制御装置又は/及び他の制御装置を経由して前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で前記試験用入出力を通過させるためのそれぞれ異なる複数の経路を記憶する記憶部を備え、
    前記入出力発行部は、前記複数の異なる経路のいずれかを用いて前記試験用入出力を発行することを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記複数の記憶媒体はそれぞれ複数のドライブを備え、前記記憶部は、前記複数の記憶媒体の前記複数のドライブに対する前記複数の異なる経路を記憶することを特徴とする請求項記載の制御装置。
  4. 前記入出力発行部は、前記ストレージ装置の使用履歴に基づいて、前記複数の異なる経路のいずれかを他の経路よりも優先して前記試験用入出力を発行することを特徴とする請求項2又は3記載の制御装置
  5. ストレージ装置であって、
    複数の記憶媒体と、
    複数の制御装置と、を有し、
    前記複数の制御装置のそれぞれは、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続されており、
    前記制御装置のそれぞれは、
    前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成するアドレス生成部と、
    前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出する入出力監視部と、
    前記入出力監視部によって前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行する入出力発行部と、
    前記自制御装置又は他の制御装置の前記入出力発行部からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換して、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出する入出力解読部と、
    を備えることを特徴とするストレージ装置。
  6. 前記複数の制御装置のそれぞれは、
    前記自制御装置又は/及び他の制御装置を経由して前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で前記試験用入出力を通過させるためのそれぞれ異なる複数の経路を記憶する記憶部を備え、
    前記入出力発行部は、前記複数の異なる経路のいずれかを用いて前記試験用入出力を発行することを特徴とする請求項5記載のストレージ装置。
  7. 複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続された複数の制御装置とで構築されたストレージ装置の試験方法であって、
    前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成し、
    前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出し、
    前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行し、
    前記自制御装置又は他の制御装置からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換して、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行すると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出する
    ことを特徴とするストレージ装置の試験方法。
  8. 複数の記憶媒体と、前記複数の記憶媒体のそれぞれと相互に接続された複数の制御装置とで構築されたストレージ装置の試験プログラムであって、前記複数の制御装置のうちの1の制御装置によって実行されたときに、該制御装置に、
    前記ストレージ装置に接続されている情報処理装置と前記複数の記憶媒体のいずれかとの間で、前記複数の制御装置のいずれかを介して行なわれる通信に用いられる第1のアドレスとは異なる第2のアドレスを生成させ、
    前記情報処理装置から前記複数の記憶媒体のいずれかに対する入出力が所定時間発生していないことを検出させ、
    前記情報処理装置からの入出力が前記所定時間発生していないことを検出すると、前記第2のアドレスを使用して、前記複数の記憶媒体のいずれかに対する試験用入出力を自制御装置又は他の制御装置宛に発行させ、
    前記自制御装置又は他の制御装置からの前記試験用入出力を受信すると、該試験用入出力を前記第1のアドレスを含む入出力に変換させて、前記試験用入出力の発行先の記憶媒体に発行させると共に、前記第1のアドレスを含む前記入出力の結果を、前記試験用入出力の発行先の前記記憶媒体から受け取り、エラーの有無を検出させる
    ことを特徴とするストレージ装置の試験プログラム。
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