JP5985682B2 - エレベータ用制御ケーブルの固定装置 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態は、エレベータの制御盤と昇降路内機器、乗り場機器もしくはかごとの間に接続される制御ケーブルを昇降路内の梁に固定する固定装置に関するものである。
エレベータでは、制御盤と昇降路内機器および乗り場機器との間で制御信号の送受信および給電等を行うため、制御盤とこれらの機器との間に制御ケーブルが接続されている。制御ケーブルは、昇降路内に鉛直方向に延びている。制御ケーブルは、昇降路内で自由に動かないように、昇降路内の構造部材、通常はガイドレールが結合される梁に固定装置を介して固定される。
固定装置を梁に固定するために溶接が行われるか、あるいは、ドリルを用いて梁に固定装置の取付用の穴を開けた後に固定装置をねじ締結により梁に取り付けることが行われる。上記のいずれの作業も作業者の負担は少なくない。また、既存エレベータのリニューアル時に溶接作業を行うと、火災が生じる可能性もある。また、既存エレベータのリニューアル時には、予定していた位置に実際に制御ケーブルを吊り下げてみたときに、制御ケーブルが昇降路内機器に干渉するといった不測の事態が生じることもある。この場合には、固定装置の位置を変更する必要があり、従って、溶接のやり直し、あるいは取付用の穴の開け直しを行う必要がある。
本発明は、昇降路内の構造部材である梁に容易に取り付けることができ、位置調節も容易な制御ケーブルの固定装置を提供することを目的としている。
本発明の一実施形態によれば、エレベータ用の制御ケーブルを昇降路内構造物である梁に固定するための固定装置であって、基部と、前記基部に設けられて、前記制御ケーブルを保持する保持具と、前記基部に設けられ、前記基部を前記梁に固定する少なくとも1つの固定具と、を備え、前記各固定具は、固定片およびねじを有し、前記ねじは、ねじ締結により生じる軸力により前記固定片を前記基部に押し付けることにより前記基部と前記固定片との間に前記梁が挟持されるようにし、前記ねじは、前記梁の長手方向に直交する方向の断面で見て、前記梁の外側に位置する、固定装置が提供される。
以下に図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る制御ケーブルの固定装置が設置される昇降路内に設けられる部材のうち固定装置の説明に必要なもののみを表示した概略斜視図である。符号10は昇降路内を昇降するかごである。当業者に周知されている通り、かご10は電動機(図示せず)により駆動される主索(図示せず)の一端に吊り下げられており、この図示しない主索の他端に釣り合い錘(図示せず)が吊り下げられている。かご10は、一対のガイドレール11,11により案内され、図示しない釣り合い錘は一対のガイドレール12,12により案内されている。
昇降路天井部に設けられた機械室(図示せず)に設けられた制御盤2から延びる制御ケーブル15が、図1よりも上方の位置から昇降路内に侵入し、下方に延びている。制御ケーブル15は、乗り場機器4(例えば、乗り場に設けられた呼び釦、あるいは運行制御のための乗り場監視機器等)、または昇降路内機器6(例えば、昇降路最上部に設けられた建物天井衝突防止用のリミットスイッチ、あるいは着床位置センサ等)と制御盤2との間で、検出信号、制御信号等の信号の送受信および給電等を仲介する。
制御ケーブル15は、昇降路内構造物の一部を成す梁13に固定装置20を介して固定されている。
図2に示すように、梁13は、図1および図2に概略的に示したレール取付部14を介して、ガイドレール11,12にねじ締結により連結されている。すなわち、昇降路内構造物であるガイドレール11,12は、レール取付部14を介して梁13により支持されている。なお、かごと釣り合い錘の配置に応じて昇降路内でのガイドレールの配置は変更されるものであり、図1に示されたガイドレール11,12および梁13の配置は単なる一例に過ぎない。
図2〜図4に示すように、梁13には、制御ケーブル15を梁13に固定するための固定装置20が取り付けられている。固定装置20は、基部21(本例では2部品からなる)と、制御ケーブル15を保持する保持具(22,26)と、固定具24とを有している。
本実施形態では、保持具は、ダクター22およびケーブラー26から構成されている。ダクター22およびケーブラー26は建造物に電線(ケーブル)、配管等を固定する固定具として良く知られているものである。これらの構造の詳細な説明は省略するが、ケーブラー26をダクター22内に挿入した状態でケーブラー26のねじ26aを締めることにより、制御ケーブル15が通されたケーブラー26がダクター22にしっかりと固定され、かつ、制御ケーブル15もケーブラー26に対してしっかりと固定されるようになっている。
なお、本実施形態では、基部21を構成する2つの部品とダクター22とがボルト/ナット23を介したねじ締結により連結され、一体化されている。しかしながら基部21は、単一部品(例えば1枚の平板)であっても構わない。
固定装置20は、複数ここでは4組の固定具24により梁13に固定される。4組の固定具24は、基部21の上部両端および下部両端に設けられている。梁13は、H形鋼からなる。2組の固定具24がH形鋼の上向きのフランジ部の縁部に係合し、残りの2組の固定具24がH形鋼の下向きのフランジ部の縁部に係合する。4組の固定具24を用いることにより、基部21をしっかりと梁13に固定することができる。しかしながら、基部21の横幅が狭いなら、4組より少ない数、例えば2組の固定具24を用いることも可能である。
各固定具24は、固定片としてのレールクリップ24aと、ボルト(ねじ)24bと、ボルト24bに螺合するナット24cとを有する。ボルト24bは、レールクリップ24aに形成された穴(図示せず)と基部21に形成された長穴25に通される。ボルト24bまたはナット24cを締め付けることにより、レールクリップ24aは、梁13をなすH形鋼のフランジ部を基部21に向けて押しつける。すなわち、梁13をなすH形鋼のフランジ部は、ねじ締結により発生する軸力により、レールクリップ24aと基部21との間に挟持される。これにより、固定装置20を梁13にしっかりと固定することができる。
梁13の長手方向に直交する方向の断面を示す図4より明らかなように、ボルト24bは梁13の外側に位置する。つまり、ボルト24bは梁13を貫通しておらず、梁13にボルト24bを通すための貫通穴は設けられていない。また、固定装置20を固定するためのボルトも梁13に植設されない。このように、梁13に対して加工を施す必要が無いため、作業負荷が軽減される。また、梁13に固定装置20を固定した後にボルト24bを適度に緩めることにより、固定装置20を、梁13から脱落させることなく、梁13の長手方向に移動させることができるという利点もある。
制御ケーブル15を梁13に固定するにあたっては、まず、梁13上の適当と思われる位置に固定装置20を固定し、さらに固定装置20に制御ケーブル15を固定する。この状態で、固定装置20よりも下方に向けて垂れ下がる制御ケーブル15が、昇降路内機器に干渉するか否かを確認する。もし干渉が生じることが確認されたなら、ボルト24bを適度に緩める。すると、固定装置20が梁13に沿って移動できるようになるので、再び梁13上の適当と思われる位置に固定装置20を固定し、再び制御ケーブル15と昇降路内機器との干渉が生じるか否かを確認する。これを繰り返し、制御ケーブル15と昇降路内機器との干渉が生じないことが確認されたら、梁13に固定装置20をしっかりと固定し、制御ケーブル15を固定装置20にしっかりと固定する。
上記の実施形態によれば、制御ケーブル15の固定装置20を梁13に固定するにあたり、溶接を用いないため、特に既設エレベータのリニューアル時に建屋に火災が生じることが防止できる。また、エレベータの新設時あるいは既設エレベータのリニューアル時であるかに関わらず、固定装置20を梁13に固定するにあたり、梁13に穴を開ける必要がないため、固定装置20の取付作業自体が容易であり、かつ、固定装置20の位置調整の必要が生じてもその作業を容易に行うことができる。また、先行で制御ケーブルを仮吊りすることができるので、作業手順の柔軟性が向上し、作業時間が限られている場合に設置作業を迅速に行うことができる。
上記の実施形態に係る固定装置20は、制御盤2と乗り場機器4または昇降路内機器6との間を接続する制御ケーブル15を昇降路内に固定するものであった。しかしながら、上記の固定装置は、例えば高層建物用エレベータにおいて、制御盤と中継ボックスとを接続する制御ケーブルを昇降路内に固定するためにも用いることができる。中継ボックスとかごとの間にはテールコードと呼ばれるケーブル(これも制御ケーブルである)が接続され、制御ケーブルおよびテールコードを介して、制御盤とかごとの間での検出信号、制御信号等の信号の送受信および給電等が行われる。また、上記の固定装置は、テールコードの上部(制御盤に近い側の部分)を昇降路内に固定するために用いることができる。この場合、バンド状(平板状)の制御ケーブルの保持具として、上記ダクター22およびケーブラー26に代えて、バンド状の制御ケーブルを基部21に固定するのに適した保持具(例えば中央部がケーブル断面形状に相当する形状を有し、両端に固定装置の基部へのねじ固定のためのねじ穴を有する押さえ金具)を用いることができる。この場合、例えば、固定装置の基部を矩形板状の単一部品として構成し、バンド状の制御ケーブルを押さえ金具と基部との間に挟持した状態で、ねじを用いて押さえ金具を基部に固定することにより、制御ケーブルを基部に固定することができる。この場合も、同じ固定具24を用いることができ、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
13 梁
15 制御ケーブル
20 固定装置
21 基部
22,26 保持具
22 ダクター
26 ケーブラー
24 固定具
24a レールクリップ
15 制御ケーブル
20 固定装置
21 基部
22,26 保持具
22 ダクター
26 ケーブラー
24 固定具
24a レールクリップ
Claims (2)
- エレベータ用の制御ケーブルを昇降路内構造物である水平方向に延びる梁に固定するための固定装置であって、
基部と、
前記基部に設けられて、前記制御ケーブルを保持する保持具と、
前記基部に設けられ、前記基部を前記梁に固定する少なくとも4組の固定具と、
を備え、
前記各組の固定具は、固定片およびねじを有し、前記ねじは、ねじ締結により生じる軸力により前記固定片を前記基部に押し付けることにより前記基部と前記固定片との間に前記梁が挟持されるようにし、前記ねじは、前記梁の長手方向に直交する方向の断面で見て、前記梁の外側に位置し、
前記固定片がレールクリップからなり、
前記4組の固定具のうちの第1の固定具及び第2の固定具が、形鋼として形成された前記梁の互いに反対方向に延びる2つのフランジ部のうちの上向きのフランジ部に係合し、前記4組の固定具のうちの第3の固定具及び第4の固定具が、前記2つのフランジ部のうちの下向きのフランジ部に係合し、
この固定装置を正面から見たときに、前記第1の固定具と前記第2の固定具との間、及び前記第3の固定具と前記第4の固定具との間を、前記制御ケーブルが鉛直方向に延びている、固定装置。 - 前記保持具は、ダクターと、前記ダクターに取り付けられるケーブラーとを含む、請求項1に記載の固定装置。
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| JP2016160074A JP2016160074A (ja) | 2016-09-05 |
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