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JP5989396B2 - インバータ装置、電力変換装置、及び分散電源システム - Google Patents
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インバータ装置、電力変換装置、及び分散電源システム Download PDF

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本発明は、過電流保護を行うインバータ装置に関する。
従来、直流電力を交流電力に変換するインバータが、太陽光発電システムを始めとする種々の分野に用いられている。また、過電流の発生に対して保護を行うためのインバータの制御技術が従来から種々提案されている(例えば、特許文献1、2を参照)。
過電流の発生に対する保護機能を有するインバータ装置を含む従来のDC/AC変換システムを図2に示す。従来、3つ以上の複数の電圧レベルを有するパルス電圧波形を生成することにより、直流を交流に電力変換する所謂マルチレベルインバータが種々開発されている。上記マルチレベルインバータにおいて、3つの電圧レベルを有するものを3レベルインバータと称する。図2におけるインバータ装置15は、この3レベルインバータである。
図2は、分散電源を直流電源とする商用電力系統と連系して交流電力を出力するDC/AC変換システムを示す。3レベルインバータであるインバータ装置15では、インバータ回路部151と、DSP(Digital Signal Processor)152を備えている。インバータ回路部151は、3レベル変換部151Aと、LCフィルタ部151Bから成る。3レベル変換部151Aの入力側には、直流電源Vdcが入力側に接続されたDC/DCコンバータ10の出力側が接続される。また、LCフィルタ部151Bの出力側には商用系統30が接続される。DC/DCコンバータ10とインバータ装置15から電力変換装置が構成される。
3レベル変換部151Aは、平滑コンデンサC1及びC2と、MOSFETから構成されるスイッチング素子Q1、Q2、Q7及びQ8と、IGBTから構成されるスイッチング素子Q3、Q4、Q5及びQ6を有している。LCフィルタ部151Bは、リアクトルL1及びL2と、出力コンデンサC3を有している。
DC/DCコンバータ10のプラス出力端子T1には、ハイサイド側の平滑コンデンサC1の一端が接続され、DC/DCコンバータ10のマイナス出力端子T2には、ローサイド側の平滑コンデンサC2の一端が接続され、平滑コンデンサC1とC2は直列に接続される。
また、プラス出力端子T1には、スイッチング素子Q1のドレインが接続され、マイナス出力端子T2には、スイッチング素子Q7のソースが接続され、スイッチング素子Q1のソースとスイッチング素子Q7のドレインが接続される。なお、各スイッチング素子Q1及びQ7のドレイン・ソース間には逆並列ダイオードが接続される。なお、逆並列ダイオードは、寄生ダイオード(内蔵ダイオード)であってもよいし、外付けで接続されたダイオードであってもよく、以下同様である。
平滑コンデンサC1とC2の接続点と、スイッチング素子Q1とQ7の接続点の間には、スイッチング素子Q5とQ6が逆直列に接続される。各スイッチング素子Q5及びQ6のコレクタ・エミッタ間には逆並列ダイオードが接続されており、スイッチング素子Q5及びQ6と逆並列ダイオードから双方向スイッチが構成される。
また、プラス出力端子T1には、スイッチング素子Q2のドレインが接続され、マイナス出力端子T2には、スイッチング素子Q8のソースが接続され、スイッチング素子Q2のソースとスイッチング素子Q8のドレインが接続される。なお、各スイッチング素子Q2及びQ8のドレイン・ソース間には逆並列ダイオードが接続される。
平滑コンデンサC1とC2の接続点と、スイッチング素子Q2とQ8の接続点の間には、スイッチング素子Q3とQ4が逆直列に接続される。各スイッチング素子Q3及びQ4のコレクタ・エミッタ間には逆並列ダイオードが接続されており、スイッチング素子Q3及びQ4と逆並列ダイオードから双方向スイッチが構成される。
以上のように、スイッチング素子Q1、Q2、Q7及びQ8からブリッジ部1512が構成され、スイッチング素子Q3〜Q6から双方向部1511が構成される。
そして、スイッチング素子Q1とQ7の接続点がリアクトルL1の一端に接続され、スイッチング素子Q2とQ8の接続点がリアクトルL2の一端に接続される。リアクトルL1の他端に出力コンデンサC3の一端が接続され、リアクトルL2の他端に電流検出器20を介して出力コンデンサC3の他端が接続される。
DSP152は、ドライバ(不図示)を介して制御信号を各スイッチング素子Q1〜Q8のゲートに送出することにより、各スイッチング素子Q1〜Q8をオンオフ制御する。また、DSP152には、電流検出器20から検出信号が入力される。
ここで、平滑コンデンサC1とC2の直列接続された組の両端電圧をVinとすると、平滑コンデンサC1とC2は容量が同一であるので、平滑コンデンサC1とC2の接続点の電位は、Vin/2となる。
この場合、スイッチング素子Q1及びQ8をオンとすることにより、3レベル変換部151Aの出力電圧VoutはVinとなる。また、スイッチング素子Q6及びQ8をオンとすることにより、3レベル変換部151Aの出力電圧VoutはVin/2となる。また、スイッチング素子Q6及びQ3をオンとすることにより、3レベル変換部151Aの出力電圧Voutはゼロとなる。
さらに、スイッチング素子Q2及びQ7をオンとすることにより、3レベル変換部151Aの出力電圧Voutは−Vinとなる。また、スイッチング素子Q4及びQ7をオンとすることにより、3レベル変換部151Aの出力電圧Voutは−Vin/2となる。
このようなスイッチング素子のスイッチングパターンを切り替えることにより、例えば図3に示すように、3つのレベルを有した3レベル変換部151Aの出力電圧Voutを得ることができる。そして、出力電圧VoutをLCフィルタ部151Bによりフィルタリングすることにより、正弦波状の出力電流Ioutを商用系統30へ出力することができる。
特開2003−153433号公報 特開平9−74685号公報
DSP152は、インバータ回路部151の通常運転中、電流検出器20からの検出信号を監視している。系統急変などの過渡時に過電流が発生すると、DSP152は、これを電流検出器20からの検出信号に基づき検出し、スイッチング素子Q1〜Q8の全てをオフとすべく各スイッチング素子のゲートに制御信号を出力する。これにより、インバータ回路部151の運転を停止させ、過電流に対する保護を行う。
例えば、図4に示すように、双方向部1511においてスイッチング素子Q6及びQ3をオンとし、ブリッジ部1512においてスイッチング素子Q1及びQ8をオンとして通常運転を行っている場合、プラス側の入力端子からスイッチング素子Q1、リアクトルL1、系統、リアクトルL2、スイッチング素子Q8、及びマイナス側の入力端子の順の経路で電流が流れる(図4の実線矢印)。
ここで、DSP152が過電流の発生を検出すると、図5に示すように、DSP152によりスイッチング素子Q1〜Q8の全てがオフにされる。このとき、リアクトルL1及びL2の作用により、マイナス側の入力端子、スイッチング素子Q7の逆並列ダイオード、リアクトルL1、系統、リアクトルL2、スイッチング素子Q2の逆並列ダイオード、及びプラス側の入力端子の順の経路で電流が流れる(図5の実線矢印)。即ち、スイッチング素子Q2及びQ7の逆並列ダイオードへの転流が発生する。
その後、異常状態が解除されたことをDSP152が検出すると、DSP152は、インバータ回路部151に通常運転への復帰をさせるべく、図6に示すように、スイッチング素子Q6及びQ3をオンとさせ、ブリッジ部1512においてスイッチング素子Q1及びQ8をオンとさせる。すると、図4と同様の経路で電流が流れるが(図6の実線矢印)、それと共に、上述したスイッチング素子Q2及びQ7の逆並列ダイオードへの転流により当該逆並列ダイオードにリカバリ電流が流れる。これにより、プラス側の入力端子、スイッチング素子Q2の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q4の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q6、スイッチング素子Q7の逆並列ダイオード、及びマイナス側の入力端子の順の経路で電流が流れる(図6の破線矢印)。
従って、リカバリ電流による短絡モードが発生することになり、スイッチング素子及び双方向スイッチの故障の原因となってしまう。
上記問題点に鑑み、本発明は、インバータ回路部が運転停止状態から復帰する際に、スイッチング素子及び双方向スイッチの故障を抑制することができるインバータ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のインバータ装置は、
直列接続されるハイサイド側の第1スイッチング素子及びローサイド側の第2スイッチング素子と、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の接続点に一端が接続される第1双方向スイッチと、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の接続点に一端が接続される第1リアクトルと、直列接続されるハイサイド側の第3スイッチング素子及びローサイド側の第4スイッチング素子と、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子の接続点に一端が接続されて他端が第1双方向スイッチの他端に接続される第2双方向スイッチと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子の接続点に一端が接続される第2リアクトルと、を有したインバータ回路部と、
前記インバータ回路部の通常運転中に過電流が検出されて運転停止へ移行させるときに、第1〜第4スイッチング素子をオフにさせると共に、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチをオンにさせるスイッチング制御部と、
を備える構成とする。
このような構成によれば、インバータ回路部の通常運転中に過電流が発生した場合に、第1〜第4スイッチング素子がオフとされるので、過電流を抑制できる。且つ、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチがオンとされるので、第1リアクトル及び第2リアクトルの作用により、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチを介して第1リアクトル及び第2リアクトルを電流が還流する。これにより、第1〜第4スイッチング素子に接続された逆並列ダイオードに電流が転流することを抑制できる。従って、通常運転に復帰した場合でも、スイッチング素子にリカバリ電流が流れることを抑制し、短絡モードの発生を抑制できる。よって、スイッチング素子及び双方スイッチの故障を抑制できる。
また、上記構成において、第1〜第4スイッチング素子をオフにさせると共に、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチをオンにさせる制御を行った後、過電流が継続している場合、前記スイッチング制御部は、第1〜第4スイッチング素子をオフにさせると共に、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチをオフにさせる構成としてもよい。このような構成によれば、より確実に過電流を抑制できる。
また、本発明の電力変換装置は、上記いずれかの構成のインバータ装置と、当該インバータ装置の前段側に接続されるDC/DCコンバータと、を備える。
また、本発明の分散電源システムは、上記電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される太陽電池、燃料電池、または蓄電池を備える。
本発明によると、インバータ回路部が運転停止状態から復帰する際に、スイッチング素子及び双方向スイッチの故障を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るインバータ回路部における運転停止時のスイッチング制御を示す図である。 DC/AC変換システムの従来例の構成を示す図である。 3レベル変換部の出力電圧波形とインバータ回路部の出力電流波形の一例を示す図である。 従来のインバータ回路部における通常運転時のスイッチング制御を示す図である。 従来のインバータ回路部における運転停止時のスイッチング制御を示す図である。 従来のインバータ回路部における運転停止からの復帰時のスイッチング制御を示す図である。
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。本発明の実施形態に係るDC/AC変換システムの構成は、上述した図2の構成と同様であるので、ここでは詳述を省く。
ここで、上述した図4に示すように、双方向部1511においてスイッチング素子Q6及びQ3をオンとし、ブリッジ部1512においてスイッチング素子Q1及びQ8をオンとし、インバータ回路部151が通常運転を行っているとする。この場合、プラス側の入力端子からスイッチング素子Q1、リアクトルL1、系統、リアクトルL2、スイッチング素子Q8、及びマイナス側の入力端子の順の経路で電流が流れる(図4の実線矢印)。
そして、DSP152が過電流の発生を電流検出器20からの検出信号に基づき検出すると、DSP152により、ブリッジ部1512におけるスイッチング素子Q1、Q2、Q7及びQ8はオフに制御されるが、双方向部1511におけるスイッチング素子Q6及びQ3はオンに制御されてスイッチング素子Q5及びQ4はオフに制御される。
上記のようにブリッジ部1512におけるスイッチング素子をオフとすることにより、過電流を抑制することができる。且つ、リアクトルL1及びL2の作用により、系統、リアクトルL2、スイッチング素子Q4の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q3、スイッチング素子Q5の逆並列ダイオード、スイッチング素子Q6、及びリアクトルL1の順の経路で電流が還流する(図1の実線矢印)。即ち、双方向部1511における双方向スイッチを介してリアクトルL1及びL2を電流が還流するので、ブリッジ部1512におけるスイッチング素子の逆並列ダイオードに電流が転流することを抑制できる。
この後、異常状態が解除されたことDSP152が検出すると、DSP152は、インバータ回路部151に通常運転への復帰をさせるべく、図4に示すように、スイッチング素子Q6及びQ3をオンとさせ、ブリッジ部1512においてスイッチング素子Q1及びQ8をオンとさせる。このとき、ブリッジ部1512におけるスイッチング素子の逆並列ダイオードへの電流の転流が発生していないので、リカバリ電流が発生せず、図6の破線矢印に示すような短絡モードが発生することを抑制できる。従って、スイッチング素子の故障を抑制できる。
また、上記とは逆位相の組み合わせ動作においても制御方法は同一である。即ち、双方向部1511のスイッチング素子Q4及びQ5をオンとし、スイッチング素子Q2及びQ7がPWMスイッチング動作している場合である。この場合、出力過電流が発生したことを検出すれば、ブリッジ部1512のスイッチング素子Q1、Q2、Q7及びQ8はオフに制御し、双方向部1511におけるスイッチング素子Q4及びQ5をオンに制御して、スイッチング素子Q3及びQ6はオフに制御すれば、先述の内容と同様にブリッジ部1512のスイッチング素子の逆並列ダイオードに電流が流れないため、過電流状態が解除された後、当該スイッチング素子の逆並列ダイオードによるリカバリ電流は発生しない。
また、図1に示すような双方向部1511の一部のスイッチング素子をオンとする制御を開始してから、例えば一定時間経過しても過電流が継続していることをDSP152が検出すると、DSP152によりブリッジ部1512に加えて双方向部1511における全てのスイッチング素子をオフにさせる。これにより、過電流をより確実に抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々変形が可能である。
例えば、インバータ回路部における双方向スイッチとしては、2つのスイッチング素子が逆並列に接続されて1つの素子として構成されるものを用いてもよい。
また、上記実施形態では分散電源システムにおける系統連系を目的とした電圧形電流制御方式のインバータ装置としたが、独立して交流出力することが可能な電圧形電圧制御によっても同じで、インバータ制御方法に関わらず本発明の効果は同一である。また、直流電源Vdcは太陽電池以外に、蓄電池、燃料電池などの直流電源であってもよい。
10 DC/DCコンバータ
15 インバータ装置
151 インバータ回路部
151A 3レベル変換部
151B LCフィルタ部
1511 双方向部
1512 ブリッジ部
152 DSP(Digital Signal Processor)
20 電流検出器
30 商用系統
T1 プラス出力端子
T2 マイナス出力端子
C1、C2 平滑コンデンサ
Q1〜Q8 スイッチング素子
L1、L2 リアクトル
C3 出力コンデンサ
Vdc 直流電源

Claims (6)

  1. 直列接続されるハイサイド側の第1スイッチング素子及びローサイド側の第2スイッチング素子と、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の接続点に一端が接続される第1双方向スイッチと、第1スイッチング素子と第2スイッチング素子の接続点に一端が接続される第1リアクトルと、直列接続されるハイサイド側の第3スイッチング素子及びローサイド側の第4スイッチング素子と、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子の接続点に一端が接続されて他端が第1双方向スイッチの他端に接続される第2双方向スイッチと、第3スイッチング素子と第4スイッチング素子の接続点に一端が接続される第2リアクトルと、を有したインバータ回路部と、
    前記インバータ回路部の通常運転中に過電流が検出されて運転停止へ移行させるときに、第1〜第4スイッチング素子をオフにさせると共に、第1リアクトル、第2リアクトル、第1双方向スイッチ、及び第2方向スイッチを経由する電流の還流が生じるように第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチをオンにさせるスイッチング制御部と、
    を備えることを特徴とするインバータ装置。
  2. 第1〜第4スイッチング素子をオフにさせると共に、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチをオンにさせる制御を行った後、過電流が継続している場合、前記スイッチング制御部は、第1〜第4スイッチング素子をオフにさせると共に、第1双方向スイッチ及び第2双方向スイッチをオフにさせることを特徴とする請求項1に記載のインバータ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のインバータ装置と、当該インバータ装置の前段側に接続されるDC/DCコンバータと、を備えることを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項3に記載の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される太陽電池と、を備えることを特徴とする分散電源システム。
  5. 請求項3に記載の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される燃料電池と、を備えることを特徴とする分散電源システム。
  6. 請求項3に記載の電力変換装置と、当該電力変換装置が有するDC/DCコンバータの前段側に接続される蓄電池と、を備えることを特徴とする分散電源システム。
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