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JP5990191B2 - 細長い保持部材を備えているbte補聴器 - Google Patents
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JP5990191B2 - 細長い保持部材を備えているbte補聴器 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者の耳介の背後にある意図した位置に補聴器本体を保持しておく能力を改善するための細長い保持部材を備えているBTE(Behind-The-Ear(耳の背後))補聴器に関する。
BTE(Behind-The-Ear(耳の背後))補聴器がよく知られている。BTE補聴器は、使用者の耳介の背後に装着するのに適した形状に仕上げられている本体を備えている。本体内には、失われた聴力(低下した聴力)を補償するための部材が収容されている。例えば音を伝達するチューブ(音伝達チューブ)あるいは導電体といった、音を現わす信号を伝達する部材(音信号伝達部材)が、本体から使用者の外耳道に、失われた聴力を補償する音の出力信号を伝達する。
音信号伝達部材を使用者の外耳道内に確実かつ快適に位置させておくために、使用者の外耳道に挿入するイヤピース、シェル、あるいはイヤモールドが利用される。
通常は、イヤピース、シェル、あるいはイヤモールドは、音信号伝達部材を外耳道内の意図した位置に確実に保持し、また例えば使用者が顎を動かしたときにもイヤピース等が耳から飛び出さないようにするために、使用者の耳に適合するように、個々の使用者に合わせて製造されるか、あるいは、何種類もの標準サイズを用意しておく。
音信号伝達部材は、音伝達チューブであってもよく、その音伝達チューブは、BTE補聴器の本体内に収容されているレシーバから当該音伝達チューブを経て使用者の外耳道内に位置し保持されているイヤピース等に向けて音信号を聴覚信号として伝達するとともに、外耳道内にある鼓膜に向けて音を伝達する出力ポートを備えていてもよい。
音信号伝達部材は、それに代わって、本体内に収容されている信号処理装置の出力から導電体を経て、イヤピース内に位置しているともにイヤピースの出力ポートから音を発生するレシーバに電気的な聴覚信号を伝達する導電体であることもある。
EP1448014A1に、音伝達チューブと、使用者の外耳道に挿入する形状のイヤピースと、細長い保持部材を備えたBTE補聴器が開示されている。細長い保持部材は、イヤピースに接続されているとともに、イヤピースが外耳道に挿入されたときに耳甲介の下部に当たるファイバで形成されている。その細長い保持部材によって、イヤピースが使用者の外耳道内に保持される。音伝達チューブは、予め与えられた形状を備えており、本体から使用者の耳介の上部を通過するように延びている第1屈曲部と、使用者の外耳道の外側から内側に延びている第2屈曲部を備えている。
通常の使用状態であれば、BTE補聴器の本体は、使用者の耳介と頭の間に挟み込まれることによって、また、外耳道内に固定されているとともに使用者の耳介と頭との接続部のうちの頂点部分からぶら下がっている(すなわち耳介周りの溝(耳介と頭の境界に沿って延びており、耳介と頭に挟まれて形成されている谷間のこと)のうちの頂点近傍を通過している)音信号伝達部材に位置決めされることによって、耳介の背後にある意図した位置に確実に保持される。
しかしながら、使用者がリラックスしていない状態で動き回る場合、例えば、運動したり、スポーツしたり、ゲームをするといった場合には、耳介の背後にあって耳介周りの溝内に位置している意図した位置に補聴器の本体を保持する能力を改善する技術が有用である。
さらに、BTE補聴器の本体は最近になってますます小型化しており、それに伴って本体を耳介の背後にある意図した位置に保持する能力が減少している。
そこで、使用者の耳介の背後にある意図した位置にBTE補聴器の本体を保持する能力を改善する細長い保持部材を備えているBTE補聴器を提供する。
本発明の細長い保持部材は、補聴器本体に接続されている第1端部から自由な第2端部まで延びており、使用者の耳介の背後にある意図した位置に補聴器本体を置いたときに、使用者の耳介の周りの溝の表面に当たる。その結果、細長い保持部材は、耳介周りの溝内にあって耳介の周りを取り囲んでグリップするのを助け、使用者の耳介の背後にある意図した位置に本体を保持する能力を改善する。
BTE補聴器は、失われた聴力を補償する出力信号を、補聴器本体の音出力部から使用者の外耳道に伝達する音信号伝達部材を備えている。音信号伝達部材は、補聴器本体の音出力部につながっている第1端部から、使用者の外耳道内に位置している第2端部まで延びている。
音信号伝達部材は、その第1端部に、音信号伝達部材を本体に接続するためのコネクタを備えていることが好ましい。
本明細書では、機械的部材が他の機械的部材に接続されているという場合、2つの部材が直接に接続ないし固定されている(2つの部材が当たっている)場合、2つの部材がともに同じ第3部材に直接に接続されている場合、あるいは、2つの部材がともに複数部材の組み立て体に直接に接続されている(組み立て体のうちの1つの部材が2つの部材のうちの一方に直接に接続され、組み立て体のうちの他の1つの部材が2つの部材のうちの他方に直接に接続されている)場合の全部を含む。
同様に、本明細書では、1つの部材が他の部材に接続されている場合を、1つの部材が他の部材に拘束されているという。
細長い保持部材の第1端部は、コネクタに拘束されており、補聴器本体の音出力部において補聴器本体に接続されている。
この場合、細長い保持部材は、補聴器本体にバッテリドア、あるいはオン・オフスイッチなどのように使用者が操作することがある他の部材から離れた位置で補聴器本体に接続されていることが好ましい。すなわち、細長い保持部材が使用者の操作を妨げないことが好ましい。細長い保持部材のおかげで補聴器の操作が面倒になるといったことがないことが好ましい。
音信号伝達部材の補聴器本体への接続と細長い保持部材の補聴器本体への接続は、結合されていてもよいし、協同作用するものであってもよい。例えば、音信号伝達部材と細長い保持部材が接続され、その接続されたものが補聴器本体に接続されていてもよい。例えば、音信号伝達部材と細長い保持部材がモールド成形されており、両者が同じ成形工程で一体にモールド成形されていてもよいし、場合によっては補聴器本体の音出力部に形成されている補聴器本体の取り付け構造に接続するコネクタとも一体に成形されていてもよい。
コネクタは、補聴器本体の音出力部に接続される第1端部と、音信号伝達部材に接続される第2端部を持っているフックであってもよい。フックは、使用者の耳介の背後に位置する意図した位置に補聴器が置かれたときに、耳介の周りの溝の頂上付近を横切る位置で安定する。
本明細書を通して、頂部、底部、上方、下方という用語は、使用者が立っている場合あるいは座っている場合の耳の向き、または耳介の背後に装着されたBTE補聴器の向きに対するものをいう。
細長い保持部材は、第1端部においてリング形状のコネクタを備えていてもよい。そのリン形状のコネクタは、細長い保持部材が補聴器本体に接続された場合に、音信号伝達部材を補聴器本体に接続するコネクタ(例えばフック)の周りに位置する。すなわち、細長い保持部材は、リング状のコネクタによって補聴器本体に接続される。リング状のコネクタの一部は、補聴器本体に重なり合ってもよいし、補聴器本体の周囲に位置してもよい。リング状のコネクタは、閉じたリングである必要はなく、隙間が空いていてもよい。すなわち、細長い保持部材が音信号伝達部材用のコネクタであるフックに接続された場合に、コネクタであるフックの周囲を把持する一対の把持片を形成するものであってもよい。
上記に代わり、細長い保持部材の第1端部に、音信号伝達部材用のコネクタであるフックと補聴器本体の間に位置して固定されるリング形状のコネクタを備えていてもよい。そのリング状のコネクタによって細長い保持部材が補聴器本体に接続されてもよい。リング状のコネクタは、閉じたリングである必要はなく、隙間が空いており、一対の把持片を形成するものであってもよい。
細長い保持部材は、耳介の周りの溝の表面が作る円弧形状に対応する円弧形状に予め形成されていてもよい。すると、細長い保持部材が耳介の周りの溝にぴったり当たり易くし、BTE補聴器の他の部材と協同作用することによって細長い保持部材が使用者の耳介と頭のとの接続部によって形成される耳介の周りの溝の底をしっかりと保持する結果をもたらす。
細長い保持部材は、使用者の耳介の周りの溝の表面が作る実際の円弧形状にぴったり合う円弧形状に調整することを可能とする柔軟性を備えていてもよい。それによって使用感が向上する。柔軟性はまた、例えば使用者が噛んだり、あくびをしたり、笑ったり、話したり、食べたりするために顎を動かすなどして、使用者の耳介の周りの溝の円弧形状が変化する場合に、それに追従して細長い保持部材が円弧形状を変化させることを可能とする。
細長い保持部材は、使用者の耳介の背後にある意図した位置に補聴器本体を保持する能力を向上させるために、弾性を備えていてもよい。細長い保持部材は、使用者の耳介の周りの溝の円弧形状よりも小さな曲率半径の円弧形状を持つように製造しておくことができる。このときは、補聴器本体が使用者の耳介の背後にある意図した位置に保持された場合に、細長い保持部材が耳介を挟む弾性力を発揮し、使用者の使用感をほとんど損なうことなく、補聴器を意図した位置に保持する能力が改善する。
細長い保持部材を、使用者が形を整えることができる材料で製造してもよい。それによって、使用者は保持部材の形を、使用者の耳介の周りの溝の形状に合う形に整えることができる。細長い保持部材に力が作用しなければ、細長い保持部材は使用者の使用感のための多少の柔軟性を残しながら、使用者によって整えられた形を維持する。例えば、細長い保持部材は、プラスチックチューブの中を通っている金属製ワイヤを備えていてもよい。使用者は、ワイヤごとチューブを曲げて好みの形にすることができる。曲げられると、ワイヤは曲げられた形を維持する。
細長い保持部材が複数の部材で形成されている場合、様々な部材が様々な特性を持つ様々な材料で形成されていてもよい。例えば、以下が例示される。
細長い保持部材のコネクタの上方の部分は、弾性変形可能な材料で作ることができる。上部の直径は、細長い保持部材が接続される部分の補聴器の直径よりも小さくてもよい。接続部における補聴器の直径よりも小さな直径を持つ弾性材料を用いると、細長い保持部材のコネクタが、輪ゴムのように、補聴器の周囲にぴったりと接触することが可能となる。
細長い保持部材のコネクタの下方の部分は、硬い材料で作ることができる。コネクタに硬い材料を用いると、コネクタと細長い保持部材をしっかりと固定することができる。
さらに、硬い材料で作られていると、細長い保持部材のコネクタの下方の部分の内側の形状を、細長い保持部材のコネクタが取り付けられる位置での補聴器の外形形状に一致する形状にすることができる。それによって、コネクタと補聴器がしっかりと固定される。
コネクタの材質は、コネクタが細長い保持部材に取り付けられる下方の位置では硬い材料であり、細長い保持部材のコネクタの上方の位置では弾性材料であって、その間で徐々に変化するものであってもよい。
コネクタは、細長い保持部材に接続されるゴムで形成されていてもよい。
コネクタは、硬い材料で形成されていてもよい。細長い保持部材のコネクタが補聴器に取り付けられたときに、補聴器の外形形状とコネクタの内側形状が一致する形状にしておくことができる。
細長い保持部材の上方に位置する部分は、硬い材料で形成してもよい。上方に位置する部分に硬い材料を用いると、細長い保持部材のためのコネクタを細長い保持部材に強固に接続することを可能とする。さらに、細長い保持部材が補聴器に取り付けられる位置では細長い保持部材が補聴器の形状に倣う。このことは、補聴器を耳介の背後にある意図した位置に置くことに、細長い保持部材が影響しないようにすることを確実にする。
細長い保持部材が補聴器に接する上方部分の形状は、細長い保持部材が補聴器に取り付けられる位置にある補聴器の部材の形状に倣うように形成することができる。それによって、細長い保持部材は補聴器に一体化される。
細長い保持部材の下方の部分の材料は、使用者の耳介の背後にある意図した位置に補聴器本体を保持する能力を向上させるために、弾性を備えたものであってもよい。例えば、使用者の耳介の周りの溝の円弧形状よりも小さな曲率半径を持つ円弧形状を備えているように製造する。そうすると、使用者の耳介の背後にある意図した位置に補聴器本体を置いたときに、細長い保持部材の下方の部分は、耳介の周りを取り囲む弾性力を発揮し、使用者の使用感をほとんど損なうことなく、補聴器を意図した位置に保持する能力が改善する。
細長い保持部材の下方の部分を、使用者が形を整えることができる材料で製造してもよい。それによって、使用者は細長い保持部材の下方の部分の形を、使用者の耳介の周りの溝の形状に合う形に整えることができる。細長い保持部材の下方の部分に力が作用しなければ、細長い保持部材の下方部分は、使用者の使用感のための多少の柔軟性を残しながら、使用者によって整えられた形を維持する。例えば、細長い保持部材の下方部分は、プラスチックチューブの中を通っている金属製ワイヤを備えていてもよい。使用者は、ワイヤごとチューブを曲げて好みの形にすることができる。曲げられると、ワイヤは曲げられた形を維持する。
細長い保持部材の下方部分は、予め決められた形を持つとともに十分な剛性を発揮する材料で形成してもよい。それによって、補聴器本体を耳介の背後に保持し、意図した位置に保持した状態で保持部材は本来の形状を維持する。好ましい材料の例としては、REPテフロン(登録商標)、ナイロン、PEBAX(登録商標)、シリコン、ポリウレタン、PTFE(polytetrafluoroethylene)、EVA(ethylvinylacetate)等が例示される。その材料は、ショアD値65〜85のショア硬度を持っていてもよく、ショアD値72のショア硬度を持っていることが好ましい。
細長い保持部材の材質は、細長い保持部材が補聴器に取り付けられる上方の位置では硬い材料であり、細長い保持部材の下部では柔軟な材料であって、その間で徐々に変化するものであってもよい。
材料を金属製ワイヤの周囲に形成することができる。細長い保持部材のコネクタが上部で金属製ワイヤに固定され、その金属製ワイヤの周囲に材料が成形されたものであってもよい。
細長い保持部材を、単一の材料で製造することもできる。上方の部分では、保持部材の直径を太くし、下方部分では保持部材の直径を細くしてもよい。その場合、保持部材の下方分では上方部分よりも柔軟となる。
保持部材は、中空であってもよい。保持部材の剛性を硬くするために、その中空に金属製ワイヤを挿入してもよい。
細長い保持部材は、円柱または円筒状であってもよい。
細長い保持部材は、矩形であってもよい。その幅は、保持部材の全長を通して一定であってもよい。その高さは、保持部材の上方では厚くし、下方では薄くしてもよい。その結果、保持部材の下方では上方よりも柔軟となる。
細長い保持部材は、補聴器本体への接続部から下方に、補聴器本体に沿って延び、補聴器本体の底部を超えて延びていてもよい。すると、細長い保持部材の存在によって補聴器と耳介背面との接触面の周方向の距離が長くなり、使用中に補聴器本体を耳介背後にある意図した位置に保持する能力が向上する。
細長い保持部材は、補聴器本体に接続されている位置から、さらに上方に向けて延びていてもよい。それによって、耳介の周りの溝において耳介の上方部分を取り巻いて耳介を拘束する更なる力が得られ、耳介の背後にある意図した位置に使用中の補聴器本体を保持する能力が向上する。
細長い保持部材は、耳朶の周囲に沿って曲がり、耳珠と対耳珠の間にある窪み(intertragical notch)を通過するだけの十分な長さを備えていてもよい。それによって使用中に耳介背後にある意図した位置に補聴器本体を保持する能力が向上する。
細長い保持部材の自由端部は、使用感を向上させて使用者の皮膚をひっかくことがないように、厚くなっていてもよいし、丸められていてもよい。細長い保持部材が、耳珠と対耳珠の間にある窪みを通過する場合には、厚くなった自由端部が耳珠と対耳珠の背後に位置することになり、使用中に耳介の背後にある意図した位置に補聴器本体を保持する能力がさらに向上する。
細長い保持部材は、補聴器本体に接続される端部に固定されているコネクタ部材と、自由端部に固定されている丸められた端部部材を備えていることがある。丸められた端部部材は、厚みが増大している。コネクタ部材と端部部材は、端部成形用の型に細長い保持部材を入れてオーバーモールド成形することで作ることができる。あるいは、コネクタ部材と端部部材をモールド成形しておいて、それらを細長い保持部材に接合してもよい。
細長い保持部材は、何種類もの標準サイズ、例えば長さが異なっているとか円弧形状の屈曲が異なっている何種類もの標準サイズで、1つのユニットとして製造してもよい。場合によっては、コネクタ部材と丸められた端部部材と接続して一体化して製造してもよい。
音信号伝達部材は、通常は柔軟であり、BTE本体の出力部から使用者の外耳道に置かれるイヤピース、シェル、イヤモールドに向けて信号を送るのに必要な円弧状の伝達経路が得られるように曲げることができる。
音信号伝達部材と細長い保持部材は、同じコネクタを共用して補聴器本体に接続するものであってもよい。両者に共通するコネクタは、例えば、成形工程においてコネクタを形成する型に音信号伝達部材と細長い保持部材の両者をセットし、両者にオーバーモールド成形を施すことで製造できる。
EP1448014A1に開示されているように、音伝達チューブとコネクタとイヤピースを一体化した多様なサイズ(例えば第1屈曲部から第2屈曲部までの距離が相違する例えば4種類と、第2屈曲部からイヤピースまでの距離が相違する2種類)のものを製造することができる。多様なサイズを用意しておくと、大部分の使用者の耳の形状に適合させることができる。さらに、音伝達チューブに、例えば3種類のサイズが異なるイヤピースあるいは使用者に合わせた特製のイヤピースを接続することができる。さらに、右耳用に曲げた音伝達チューブと左耳用に曲げた音伝達チューブの両者を製造しなければならない。この例では、48種類(4×2×3×2)の標準サイズを製造して補聴器の提供業者のもとに在庫しておかなければならない。さらに、音伝達チューブには、さまざま直径のものが存在し、用意しておかなければならない標準サイズの種類数がさらに増える。こうしたユニットが細長い保持部材に接続される。細長い保持部材もまた、何種類もの標準サイズが用意される。
細長い保持部材は、第1端部が補聴器本体と機械的に接続するように形成されており、第2端部が音信号伝達部材用のコネクタと機械的に接続するように形成されているコネクタを備えていてもよい。その場合、音信号伝達部材と補聴器本体が細長い保持部材のコネクタを介して機械的に接続される。
上記のようにすることで、補聴器提供業者が在庫しておかなければならないユニットの種類数が減少する。なぜならば、提供業者のもとで、細長い保持部材と音信号伝達部材を結合することができるからである。
細長い保持部材が利用される場合も利用されない場合も、BTE補聴器本体が耳の背後の実質的に同じ位置に保持されるように、細長い保持部材と一緒に用いられる場合の音伝達チューブなどの音信号伝達部材は、細長い保持部材と一緒に用いない場合の音信号伝達部材よりも短いことが好ましい。そうすると、補聴器が細長い保持部材と一緒に使用されるときに、補聴器のマイクロフォンが耳の背後にある意図した位置(当初に意図した位置)に保持される。
音信号伝達部材は、イヤピースに接続される端部に、音信号伝達部材とイヤピースを例えばバヨネット結合または接着することで接続するために、例えばプラグといったコネクタを備えていてもよい。
本発明の好ましい実施例では、音伝達チューブの内径は約0.9mmまたはそれ以下であり、外径は約1.6mmまたはそれ以下である。チューブは、ショアD値65〜85の硬度を持つ材料で作ることが好ましい。
細長い保持部材は、例えば熱成形、紫外線成形、あるいはモールド成形等の既知の予備成形手法によって、所望の円弧形状に形成することができる。
イヤピースと音伝達チューブと細長い保持部材を一体にモールド成形してもよいし、あるいは、音伝達チューブと細長い保持部材を一体にモールド成形して、その成形体を補聴器本体に取り付けてもよい。
細長い保持部材は、その最大幅よりも十分に大きな長さを有することが好ましい。例えば、最大幅の10倍よりも長いことが好ましい。細長い保持部材は、断面が円形の円柱または円筒形状であってもよい。細長い保持部材は、全長に亘って一様な断面であってもよい。細長い保持部材の外径は、約1.0〜1.6mmであることが好ましく、約1.2mmであることがさらに好ましい。
細長い保持部材は、次のような材料で製造することが好ましい。その材料は、予め決められた形に製造することができ、補聴器本体を耳介の背後に保持するとともに意図した位置に置かれたらその形を維持するだけの剛性を備えている。好ましい材料には、REPテフロン、ナイロン、PEBAX、シリコン、ポリウレタン、PTFE(polytetrafluoroethylene)、EVA(ethylvinylacetate)等が例示される。材料は、ショアD値65〜85のショア硬度を持っていてもよく、ショアD値72のショア硬度を持っていることが好ましい。
以下に、図面を参照して発明をさらに記述し、図示する。
使用者の右耳の背後の意図した位置に置かれた状態の、細長い保持部材を備えるBTE補聴器の斜視図を示している。 細長い保持部材を備えているBTE補聴器の側面図を示す。 図2に示した細長い保持部材の側面図と正面図を示す。 異なる材料で形成された細長い保持部材の側面図を示す。 細長い保持部材を備えているBTE補聴器の側面図を示す。 図4に示した細長い保持部材の側面図と正面図を示す。 共通コネクタを備えている細長い保持部材と音信号伝達部材の斜視図を示す。 図5に示した細長い保持部材の斜視図を示す。 コネクタを備えている細長い保持部材の斜視図を示す。 細長い保持部材のための種々のコネクタを模式的に示す。 細長い保持部材のコネクタを取り付ける種々の機械的結合を模式的に示す。
(好ましい実施形態の説明)
次に、種々の実施例を図示している図面を参照して、細長い保持部材を備えているBTE補聴器をさらに正確に説明する。図面は模式的なものであって、明瞭化のために単純化されており、発明を理解するのに不可欠な部分でのみ詳細を示しており、その他の部分の詳細は省略されている。発明は図示されていない形で実施することが可能であり、その発明は記載されている実施例に限定されるものではない。むしろ、以下の実施例は、開示をわかりやすく、また完全なものにするためのものであって、当業者に発明の外延を伝達するために用意されている。以下では、同様な参照番号は、同様な部材を参照する。
図1は、新規な細長い保持部材18(耳介によって隠されている部分は点線で示されている)を備えているBTE補聴器10の斜視図を示している。BTE補聴器10は、補聴器本体12と、音伝達チューブ56によって実現されている音信号伝達部材と、音伝達チューブ56に取り付けられているイヤピース52を備えている。音伝達チューブ56は、予め作られた形をしており、補聴器本体12から外耳道に音を伝達する。図1では、外耳道の入り口のみが示されている。イヤピース52は、外耳道に挿入される。
補聴器本体12は、使用者の耳介54の背後に装着されるように形成されており、音伝達チューブ56を経て伝達される音を作り出すための、電池、マイクロフォン、処理装置、レシーバ(これらは図示されていない)を備えている。
音伝達チューブ14に予め与えられている形状は、使用者の耳の頂部の上にあるケースから延びている第1屈曲部58と、補聴器が使用者に装着されたときに、使用者の外耳道の外側から内側に向けて延びている第2屈曲部60を備えている。
イヤピース52は、外耳道の内部で安定するように形成されており、好ましくは、外耳道の外部の音と外耳道の内部の音が、イヤピース52の周囲の外耳道を通過できる。
さらに、図示されている補聴器10は、円弧状で、好ましくは弾性を持ったファイバ38を備えている。ファイバ38の一端40は、イヤピース52または音伝達チューブ56に接続されている。ファイバ38は、イヤピース52が外耳道内に挿入されると、耳介の表面に当たり、イヤピース52を使用者の外耳道内に保持する。図示されている実施例では、ファイバ38は、耳甲介62の下部であって対耳珠64の背後の位置において外耳に当たる。その位置にあると、ファイバ38はほとんど見えず、イヤピース52を外耳道の中にしっかりと保持する。
ファイバ38の弾性によって、ファイバ38は、イヤピース52に外耳道内に向かう力を加え、イヤピース52が外耳道内の構造物に押しつけられているという位置に保持する。
図示されているイヤピースは、標準サイズ(特製ではない)であり、装着しやすく、しかも見栄えが良い。ファイバ38は、イヤピースが使用者の外耳道内で確実かつ快適に保持されることを可能とする。細長い保持部材18は、補聴器本体12に接続されている第1端部20から、解放されている第2端部24にまで延びており、本体12が使用者の耳介54の背後にある意図した位置におかれたときに、耳介周りの溝66の表面に当たる。細長い保持部材18は、耳介周りの溝66内にあって、耳介54の周囲を囲って拘束することに寄与する。それによって、補聴器本体12を使用者の耳介の背後にある意図した位置に保持する能力が高められる。
細長い保持部材18の第1端部20は、音信号伝達部材56と補聴器本体12の音出力部を接続するコネクタに接続されることによって、補聴器本体12の音出力部において補聴器本体12に取り付けられる。その様子は、以下に続く図面で一層明瞭に図示される。
そのようにして、細長い保持部材18は、補聴器10のバッテリ交換用の扉、あるいはオン・オフスイッチといった使用者が操作することがある部材から離れた位置で、補聴器本体12に接続される。そのために、細長い保持部材18は、使用者が使用者によって操作する部材に触れることを邪魔しない。細長い保持部材18が存在することによって、補聴器10の操作が面倒になることはない。
音信号伝達部材56を補聴器本体12に接続する部分と、細長い保持部材18を補聴器本体12に接続する部分を結合することもできれば、協同作用するようにすることもできる。例えば、音信号伝達部材56が細長い保持部材18に接続され、両者が補聴器本体12に取り付けられるといったことが可能である。例えば、音信号伝達部材56と細長い保持部材18がモールド成形されるものであり、一つの成形工程で両者を一体にモールド成形してもよく、場合によっては、本体12の音出力部における本体12の取り付け構造に接続するコネクタとも一体にモールド成形してもよい。
細長い保持部材18は、耳介の周りの溝66の表面が作る円弧形状に対応する円弧形状に予め形成されていてもよい。すると、細長い保持部材18が、耳介の周りの溝66にぴったり当たり易くなり、BTE補聴器の他の部材と協同作用することによって、細長い保持部材18が使用者の耳介54と頭との接続部によって形成される耳介の周りの溝66の底にしっかりと位置する結果をもたらす。
細長い保持部材18は、使用者の耳介の周りの溝66の表面が作る実際の円弧形状にぴったり合う円弧形状の調整をし易くする柔軟性を備えていてもよい。それによって使用感が向上する。そのような柔軟性はまた、例えば使用者が噛んだり、あくびをしたり、笑ったり、話したり、食べたりするために顎を動かすなどして、使用者の耳介の周りの溝66の円弧形状が変化する場合に、それに追従して細長い保持部材18が円弧形状を変化させることを可能とする。
細長い保持部材18は、使用者の耳介54の背後にある意図した位置に本体12を保持する能力を向上させるために、弾性を備えていてもよい。細長い保持部材18は、使用者の耳介の周りの溝66の円弧形状よりも小さな曲率半径の円弧形状を持つように製造しておくことができる。このときは、本体12が使用者の耳介54の背後にある意図した位置に保持された場合に、細長い保持部材18が耳介54を挟む弾性力を発揮し、使用者の使用感をほとんど損なうことなく、補聴器本体12を意図した位置に保持する能力が改善する。
細長い保持部材18を、使用者が形を整えることができる材料で製造してもよい。それによって、使用者は保持部材18の形を、使用者の耳介の周りの溝66の形状に合う形に整えることができる。細長い保持部材18に力が作用しなければ、細長い保持部材18は、使用者の使用感のための多少の柔軟性を残しながら、使用者によって整えられた形を維持する。例えば、細長い保持部材18は、プラスチックチューブの中を通っている金属製ワイヤを備えていてもよい。使用者は、ワイヤごとチューブを曲げて好みの形にすることができる。曲げられると、ワイヤは曲げられた形を維持する。
細長い保持部材18は、補聴器本体に沿って、補聴器本体を超えて、補聴器本体への接続部から下方に延びていてもよい。すると、細長い保持部材18の存在によって補聴器10と耳介54の背面との接触面の周方向の距離が長くなり、使用中に補聴器本体12を耳介54の背後にある意図した位置に保持する能力が向上する。
細長い保持部材18は、補聴器本体に接続されている位置から、さらに反対向きに延びていてもよい。それによって、耳介の周りの溝66において耳介54の上方部分を取り巻いて拘束する更なる力が得られ、使用中に補聴器本体12を耳介54の背後にある意図した位置に保持する能力が向上する。
細長い保持部材18は、耳朶68の周囲に沿って曲がり、耳珠(図示されていない)と対耳珠64の間にある窪み(intertragical notch)70を通過するだけの十分な長さを備えていてもよい。それによって使用中に補聴器本体12を耳介54の背後にある意図した位置に保持する能力が向上する。
細長い保持部材18の自由端部24は、使用感を向上させて使用者の皮膚をひっかくことがないように、厚くなっていてもよいし、丸められていてもよい。細長い保持部材18が、耳珠と対耳珠の間にある窪み70を通過する場合には、厚くなった自由端部24が耳珠(図示されていない)と対耳珠64の背後に位置することになり、使用中に補聴器本体12を耳介54の背後にある意図した位置に保持する能力が向上する。
細長い保持部材18は、補聴器本体12に接続される端部20に固定されているコネクタ部材(図示されていない)と、自由端部28に固定されている丸められた端部部材を備えていることがある。丸められた端部部材の厚みは厚くなっている。コネクタ部材と端部部材は、細長い保持部材18を両端部部材の成形用の型に入れて、オーバーモールド成形をすることで作ることができる。あるいは、コネクタ部材と端部部材をモールド成形しておき、それらを細長い保持部材18に接合してもよい。
細長い保持部材18は、何種類もの標準サイズ、例えば長さが異なっているとか円弧形状の屈曲が異なっている何種類もの標準サイズで、1つのユニットとして製造してもよい。場合によっては、コネクタ部材と丸められた端部部材と一体化して製造してもよい。
音信号伝達部材56は、音伝達チューブを補聴器10の電子機器を収容しているBTE本体12に接続するコネクタ14に接続してもよい。音信号伝達部材56は柔軟であり、BTE本体12の出力部から使用者の外耳道に置かれるイヤピース52、シェル、またはイヤモールドに向けて信号を送るのに必要な円弧状の伝達経路が得られるように、曲げることができる。
音信号伝達部材56と細長い保持部材18は、同じコネクタを共用して本体12に接続するものであってもよい。両者に共通するコネクタは、例えば、成形工程においてコネクタを形成する型に音信号伝達部材56と細長い保持部材18の両者をセットし、両者にオーバーモールド成形を施すことで製造できる。
細長い保持部材18は、コネクタを備えていてもよい。そのコネクタの第1端部は、補聴器本体12と機械的に結合するように形成されており、第2端部は、音信号伝達部材56のコネクタと機械的に結合するように形成されている。その場合、音信号伝達部材56と補聴器本体12が細長い保持部材18のコネクタを介して機械的に接続される。
音信号伝達部材56は、音信号伝達部材56とイヤピース52を例えばバヨネット結合または接着することで接続するために、イヤピース52に接続される端部に、例えばプラグといったコネクタを備えていてもよい。
音伝達チューブの内径は約0.9mmまたはそれ以下であり、外径は約1.6mmまたはそれ以下であってもよい。チューブは、ショアD値65〜85の硬度を持つ材料で作ることが好ましい。
細長い保持部材18は、例えば熱成形、紫外線成形、あるいはモールド成形等の既知の予備成形手法によって、所望の円弧形状に形成することができる。
イヤピース52と音伝達チューブ56と細長い保持部材18を一体にモールド成形してもよいし、あるいは音伝達チューブ56と細長い保持部材18を一体にモールド成形し、その成形体を補聴器本体12に組み付けてもよい。
細長い保持部材18は、その最大幅よりも十分に大きな長さを有することが好ましい。例えば、最大幅の10倍よりも長いことが好ましい。細長い保持部材18は、断面が円形の円柱または円筒形状であってもよい。細長い保持部材は、全長に亘って一様な断面であってもよい。細長い保持部材の外径は、約1.0〜1.6mmであることが好ましく、約1.2mmであることがさらに好ましい。
細長い保持部材18は、次のような材料で製造することが好ましい。その材料は、予め決められた形に製造することができ、補聴器本体12を耳介の背後に保持するとともに意図した位置に置かれたらその形を維持するだけの剛性を備えている。好ましい材料には、REPテフロン、ナイロン、PEBAX、シリコン、ポリウレタン、PTFE(polytetrafluoroethylene)、EVA(ethylvinylacetate)等が例示される。材料は、ショアD値65〜85のショア硬度を持っていてもよく、ショアD値72のショア硬度を持っていることが好ましい。
図2は、BTE補聴器10の側面図を示している。BTE補聴器10は、本体12と、コネクタを備えている。図示の例では、コネクタは、音伝達チューブ(図示されていない)と細長い保持部材18のためのフック14である。
図3は、図2の細長い保持部材18の側面図と正面図である。
本体12は、図1に示すように、使用者の耳の背後、すなわち使用者の耳介の背後に装着できるように作られている。本体12は、図示されていない電池と、マイクロフォンと、処理装置と、音を出力するレシーバを備えている。レシーバが生成した音は、フック14を経て、音信号伝達部材(図示されていない)に伝達される。
補聴器10が使用者の耳介の背後である意図した位置におかれたとき、フック14は耳介の周りの溝(耳介と頭との接続部に存在している溝)の頂上付近を横切る位置に置かれる。図示されない音伝達チューブは、フック14の端部16から使用者の外耳道の入り口に向かって延び、使用者の耳の外側から外耳道の中に向かって延びている屈曲部を備えている。
図示しないイヤピースは、音信号伝達部材の端部に接続されており、外耳道内で安定する形状となっている。イヤピースは、耳の外側の音と、耳の内側の音が、イヤピースの周囲の外耳道を通過するのを許容する。
さらに補聴器10は、コネクタ22によって一端20が本体12に接続されている、円弧形状の、好ましくは弾性を備えている細長い保持部材18を備えている。通常の使用状態では、細長い保持部材18は、耳介の背後に存在する溝(耳介の周りに存在する溝)の表面に当接し、耳の外側に当接している本体12と補聴器10のその他の部材と協同作用して、本体12を使用者の耳介の背後にある意図した位置に保持する保持力を提供する。
細長い保持部材18は、自由端部24と、本体に接続される端部20の間を延びており、本体12が耳介の背後にある意図した位置に置かれると、耳介の周りの溝の表面に当たる。その結果、細長い保持部材18は、フック14と協同作用して、本体12を使用者の耳介の背後にある意図した位置に保持するために耳介の周りを握りしめるピンサー、あるいはフォークとなる。
細長い保持部材18は、補聴器本体12の底面から距離を置いた位置で、本体12に接続されている。本体12の底面には、通常、電池のための扉や、例えばオン・オフスイッチといった、補聴器10の使用者が操作する部材が収容されている。そのために保持部材18は、使用者が操作する部材に使用者が手を触れることを邪魔することがない。細長い保持部材18の存在によって補聴器の操作が面倒になるといったことはない。
図示されている補聴器10の場合、フック14は、第1端部において本体12の音出力部に接続されており、第2端部16において音信号伝達部材に接続されており、本体12が使用者の耳介54の背後にある意図した位置に置かれたときに、耳介周りの溝66の頂点近傍を横切る位置で安定するように設計されている。細長い保持部材18は、第1端部20においてリング形状をしたコネクタ22を備えており、細長い保持部材18が本体12に接続されたときには、リング状のコネクタ22が円錐形状をしているフック14の周囲を摺動する関係にある。リング状コネクタ22は、フック14に接合されてもよいし、接着されてもよいし、溶接されてもよい。リング状コネクタ22の一部は、本体12と重なり合ってもよいし、本体12の外形の周りに位置してもよい。
細長い保持部材18は、耳介の周りの溝の表面が作る円弧形状に対応する円弧形状に予め形成されていてもよい。すると、細長い保持部材18が耳介の周りの溝にぴったり当たり、BTE補聴器10の他の部材と協同作用することによって、細長い保持部材18が使用者の耳介の周りの溝において耳介を把持する結果をもたらす。
細長い保持部材18は、細長い保持部材18の円弧形状を、使用者の耳介の周りの溝66の表面が作る実際の円弧形状に容易に適合させる柔軟性を備えていてもよい。それによって使用感が向上する。そのような柔軟性はまた、例えば使用者が噛んだり、あくびをしたり、笑ったり、話したり、食べたりするために顎を動かすなどして、使用者の耳介の周りの溝の円弧形状が変化する場合に、それに追従して細長い保持部材18が円弧形状を変化させることを可能とする。
細長い保持部材18は、補聴器本体12を耳介の背後にある意図した位置に保持する能力を向上させるだけの弾性を備えていることが好ましい。例えば、細長い保持部材18は、使用者の耳介の周りの溝の円弧形状よりも小さな曲率半径の円弧形状を持つように製造しておくことができる。このときは、本体12が使用者の耳介の背後にある意図した位置に保持された場合に、細長い保持部材18が耳介を挟む弾性力を発揮し、使用者の使用感をほとんど損なうことなく、補聴器本体を意図した位置に保持する能力が改善する。
細長い保持部材18を、使用者が形を整えることができる材料で製造してもよい。それによって、使用者は保持部材18を、使用者の耳介の周りの溝の表面の円弧形状に合う形に整えることができる。細長い保持部材18に力が作用しなければ、細長い保持部材18は、使用者の使用感のための多少の柔軟性を残しながら、使用者によって整えられた形を維持する。例えば、細長い保持部材18は、プラスチックチューブの中を通っている金属製ワイヤを備えていてもよい。使用者は、ワイヤごとチューブを曲げて好みの形にすることができる。曲げられると、ワイヤは曲げられた形を維持する。
細長い保持部材18は、補聴器本体12への接続部から自由端部24に向かって下方側に延び、補聴器本体12に沿って延び、補聴器本体12の底部26を超えて延びている。すると、細長い保持部材18の存在によって補聴器10と耳介の背面との接触面の周方向の距離が長くなり、使用中に、補聴器本体12を耳介の背後にある意図した位置に保持する能力が向上する。
細長い保持部材18は、耳朶の周囲に沿って曲がり、耳珠と対耳珠の間にある窪み(intertragical notch)を通過するだけの十分な長さを備えていてもよい。それによって使用中に耳介背後にある意図した位置に補聴器本体を保持する能力がさらに向上する。
細長い保持部材18の自由端部24は、使用感を向上させて使用者の皮膚をひっかくことがないように、厚くなっていてもよいし、丸められていてもよい。細長い保持部材18が、耳珠と対耳珠の間にある窪みを通過する場合には、厚くなった自由端部24が耳珠と対耳珠の背後に位置することになり、使用中に耳介背後にある意図した位置に補聴器本体を保持する能力がさらに向上する。
図示されている細長い保持部材18は、本体12に接続される第1端部20に固定されているコネクタ部材22と、自由端部24に固定されているとともに厚みが厚くなっている丸められた端部部材28を備えている。コネクタ部材22と端部部材28は、これらの部材22,28を成形するための型に細長い保持部材18をセットし、オーバーモールド成形を施すことによって提供してもよい。あるいは、コネクタ部材22と端部部材28をモールド成形しておいて、それらを細長い保持部材18に接合してもよい。
細長い保持部材18は、何種類もの標準サイズ、例えば長さが異なっているとか円弧形状の屈曲が異なっている何種類もの標準サイズで、1つのユニットとして製造してもよい。場合によっては、コネクタ部材22と丸まった端部部材28を一体化して製造してもよい。
本体12内のレシーバが発生した音を使用者の外耳道に導く音伝達チューブの形態の音信号伝達部材(図示されていない)は、図2に示すフック14の自由端部16に接続される。音伝達チューブ(図示されていない)は通常柔軟であり、BTE本体の出力部から使用者の外耳道におかれるイヤピース、シェル、イヤモールドに向けて聴覚信号を送るのに必要な円弧状の伝達経路が得られるように、曲げることができる。
細長い保持部材18のコネクタ22はフック14と機械的に結合する第1端部30と、補聴器本体12と機械的に結合する第2端部32を備えており、音伝達チューブと本体12は、細長い保持部材18のコネクタ22を介して機械的に結合される。
結合部は、適当であれば結合方法は制約されない。例えば、溶接、接着、溶着、溶融、あるいはねじで結合するといった単純な機械的結合であってもよい。
細長い保持部材18と一緒に用いるフック14は、細長い保持部材18を利用しない場合のフックよりも短い。そうすることで、細長い保持部材18を用いる場合と用いない場合とで、BTE補聴器本体12は、使用者の耳の背後で実質的に同じ位置に保持される。そうすると、補聴器のマイクロフォンが、補聴器が保持部材18と一緒に使用されるときに、耳介の背後にある意図した位置(当初に意図した位置)に保持される。
細長い保持部材の外径は、約1.0〜1.6mmであることが好ましく、約1.2mmであることがさらに好ましい。
細長い保持部材18は、次のような材料で製造することが好ましい。その材料は、予め決められた形に製造することができ、補聴器本体を耳介の背後に保持するとともに意図した位置に置かれたらその形を維持するだけの剛性を備えている。好ましい材料には、REPテフロン、ナイロン、PEBAX、シリコン、ポリウレタン、PTFE(polytetrafluoroethylene)、EVA(ethylvinylacetate)等が例示される。材料は、ショアD値65〜85のショア硬度を持っていてもよく、ショアD値72のショア硬度を持っていることが好ましい。
図4は、異なる材料で形成された細長い保持部材18の側面を示している。図示されている細長い保持部材18のコネクタ22の上部22aは、弾性材料で形成されている。上部22aの直径は、細長い保持部材18が補聴器に接続される位置における補聴器の部分(図示されていない)よりも細い。弾性部材を使用し、かつ補聴器の接続部よりも細い直径を用いると、両者が相まって、あたかも輪ゴムのように、保持部材のコネクタを補聴器の周りにピッタリと接触させる。
図示されている細長い保持部材18のコネクタ22の下部22bは、硬い材料で形成されている。下部22bに硬い材料を用いると、コネクタ22を保持部材18にしっかりと固定することができる。
さらに、硬い材料で作られていると、細長い保持部材18のコネクタ22の下部22bの内側の形状を、細長い保持部材18のコネクタ22が取り付けられる位置での補聴器の外形形状に一致する形状にすることができる。それによって、コネクタ22と補聴器がしっかりと固定される。
コネクタの材質は、コネクタ22が細長い保持部材18に接続される下部22bが硬い材料で形成され、上部22aでは弾性材料で形成されており、その間で徐々に変化するものであってもよい。
コネクタ22は、細長い保持部材18に接続されるゴムで形成してもよい。
コネクタ22は、硬い材料で形成してもよい。コネクタ22の内側の形状を、コネクタ22が補聴器に取り付けられる位置での補聴器の外形形状に一致する形状にすることができる。
細長い保持部材18の上部18aは、硬い材料で形成してもよい。上部18aに硬い材料を用いると、細長い保持部材18aのためのコネクタを細長い保持部材18aに強固に接続することを可能とする。
さらに、細長い保持部材18が補聴器に取り付けられる位置では、細長い保持部材18が補聴器の形状に倣う。このことは、補聴器を耳の背後にある意図した位置に置くことに保持部材が影響しないことを確実にする。
補聴器に接する上部18aの形状は、細長い保持部材18が補聴器に取り付けられる位置にある補聴器の部分に倣う形状に形成することができる。それによって、細長い保持部材18は補聴器に一体化される。
細長い保持部材18の下部18bは、使用者の耳介54の背後にある意図した位置に本体12を保持する能力を向上させるために、弾性を備えていてもよい。細長い保持部材18の下部18bは、例えば使用者の耳介の周りの溝66の円弧形状よりも小さな曲率半径の円弧形状を持つように製造しておくことができる。このとき、本体12が使用者の耳介54の背後にある意図した位置に保持された場合に、細長い保持部材の下部18bが耳介54を挟む弾性力を発揮し、使用者の使用感をほとんど損なうことなく、補聴器本体12を意図した位置に保持する能力が改善する。
細長い保持部材18の下部18bを、使用者が形を整えることができる材料で製造してもよい。それによって、使用者は保持部材18の下部18bの形を、使用者の耳介の周りの溝66の形状に合う形に整えることができる。細長い保持部材18の下部18bに力が作用しなければ、細長い保持部材18の下部18bは、使用者の使用感のための多少の柔軟性を残しながら、使用者によって整えられた形を維持する。例えば、細長い保持部材18の下部18bは、プラスチックチューブの中を通っている金属製ワイヤを備えていてもよい。使用者は、ワイヤごとチューブを曲げて好みの形にすることができる。曲げられると、ワイヤは曲げられた形を維持する。
細長い保持部材18の下部18bは、予め決められた形を持つとともに十分な剛性を発揮する材料で形成してもよい。それによって、補聴器の本体12を耳介の背後に保持し、意図した位置に保持した状態で保持部材は本来の形状を維持する。好ましい材料の例としては、REPテフロン、ナイロン、PEBAX、シリコン、ポリウレタン、PTFE(polytetrafluoroethylene)、EVA(ethylvinylacetate)等が例示される。材料は、ショアD値65〜85のショア硬度を持っていてもよく、ショアD値72のショア硬度を持っていることが好ましい。
細長い保持部材18の材質は、細長い保持部材18が補聴器に取り付けられる上部18aの位置では硬い材料であり、保持部材18の下部18bでは柔軟な材料であり、その間で徐々に変化するものであってもよい。
その材料は、金属製ワイヤの周囲にモールド成形されていてもよい。細長い保持部材18のコネクタ22が上部18aで金属ワイヤに固定され、そのワイヤの周囲に材料がモールド成形されたものであってもよい。
細長い保持部材18を、単一の材料で製造することもできる。上部18aでは、保持部材18の直径を太くし、下部18bでは保持部材18の直径を細くしてもよい。その場合、保持部材18の下部18bでは上部18aよりも柔軟となる。
保持部材18は、中空であってもよい。保持部材18の剛性を硬くするために、その中空に金属製ワイヤを挿入してもよい。
細長い保持部材18は、円柱または円筒状であってもよい。
細長い保持部材18は、矩形であってもよい。その幅は、保持部材18の全長を通して一定であってもよい。その高さは、保持部材18の上方では厚くし、下方では薄くしてもよい。その結果、保持部材18の下部18bでは上部18aよりも柔軟となる。
図5は、細長い保持部材18を備えているBTE補聴器の側面を示す。図6は、図5の細長い保持部材18の側面と正面を示す。図4と図5におけるコネクタ22は非常に細く、本体12とフック14の間に接合または接着されるように用いられる。上記を除くと、図1〜図3に示した補聴器10の説明が、図4と図5にも有効である。
図7は、コネクタ22を備えている細長い保持部材18と、本体12から外耳道(図示されない)に音を伝えるために予め形づけられている形状をしている音伝達チューブ34の斜視図を示している。図示しないイヤピースが、音伝達チューブ34の自由端部36に取り付けられ、使用者の外耳道に挿入される。
さらに、円弧状で弾性を持ったファイバ38が、その一端部40で音伝達チューブに接続されている。ファイバ38は、反対側に自由端部42を備えている。イヤピースを使用者の外耳道の中に挿入すると、ファイバ38は、耳甲介の下部であって対耳珠の背後の位置において外耳の表面に当たる。その位置にあると、ファイバ38はほとんど見えず、イヤピースを使用者の外耳道内に確実に保持する。
ファイバ38の弾性によって、ファイバ38は、イヤピース(図示されていない)に外耳道内に向かう力を加え、イヤピースが外耳道内の構造物に押しつけられているという位置に保持する。
上記を除いて、図1〜図3に示した補聴器10の説明が、図6と図7にも有効である。
同様の音伝達チューブとファイバの組み合わせを利用しているBTE補聴器が、EP1448014A1に開示されている。
図8は、音伝達チューブを取り外した状態での図7の保持部材の斜視図を示している。
図9は、コネクタ22を備えている細長い保持部材18を図示している。コネクタ22の第1端部30には音伝達チューブなどの音信号伝達部材が取り付けられる。場合によっては、第1端部30には、音信号伝達部材と機械的にかみ合うコネクタが用意されている。コネクタ22の第2端部32にはBTE補聴器本体12が取り付けられる。図示されていない音信号伝達部材は、外耳道に挿入するイヤピース、シェルあるいはイヤモールドに接続される。
図10は、図9の細長い保持部材の種々のコネクタ22の斜視図を示しており、BTE補聴器本体12の種々の接合部を、音信号伝達部材34の種々の接合部46のうちの対応するものに組み合わせて固定する。図示されているコネクタ22は、音伝達チューブのコネクタ46と接続するための第1端部30を備えている。第1端部30は、長手方向に延びるおおよそ円筒状の部材と、鍔状部材を備えている。それらは、音伝達チューブのコネクタ46に挿入されると、部材とコネクタの弾性によって、両者を確実に接続しておくためのスナップ結合を提供する。コネクタ22の第2端部32は、補聴器本体12に接続する幾何学的形状となっている。
コネクタ22には、耳垢ガードを収容するための区画48を備えていてもよい。区画48は、レシーバから発生された音が伝達していく経路上に配置されており、BTE補聴器本体12に耳垢が侵入するのを防止する。それに代わって、区画48に、音質を改良する音響フィルタを収容してもよい。あるいは、耳垢ガードを、コネクタ22と一体となるようにモールド成形してもよい。
コネクタ22には、レシーバから発生される風騒音を低く抑えるための風騒音または湿気用のフィルタを収容する区画50を設けてもよい。さらに、コネクタには、右用または左用を示すマークを収容する区画を設けてもよい。
図11は、細長い保持部材(図示されていない)のためのコネクタ22のさまざまな実施例を模式的に示している。最上行のものは、図10にも示されているが、2行目以下のものは、音信号伝達部材のコネクタとコネクタ22の第1端部30を接続する、その他の幾何学的形状を示している。当業者は、それ以外の結合原理でよいし、それ以外の幾何的形状でもよいことを理解するであろう。
EP1448014A1に開示されているように、音伝達チューブ56とコネクタとイヤピース52が1つのユニットとなったものを製造する技術が知られている。しかも、何種類にも及ぶ各種サイズのユニットを製造する技術が知られている。例えば、第1屈曲部から第2屈曲部までの距離が相違する4種類を用意し、第2屈曲部からイヤピース52までの距離が相違する2種類のユニットを製造する技術が知られている。そうすることで、大部分の使用者の耳の形状に合わせることができる。さらに、音伝達チューブに、大きさが相違する例えば3種類のイヤピース52、あるいは特製のイヤピースを取り付けることができる。さらに、音伝達チューブ56は、右耳用の屈曲形状を持つものと、左耳用の屈曲形状をもつ物とを用意しなければならない。上記の例では、48(4×2×3×2)種類ものユニットを製造する必要があり、補聴器提供業者が在庫しておく必要があることになる。さらに、種々の直径の音伝達チューブを提供することがあり、標準サイズの種類数をさらに倍増させる。これらのユニットは、やはり何種類もの標準サイズが用意されている細長い保持部材18と組み合わせて用いられることがある。
図8から図10に示されているコネクタ22を利用することで、ある会社から提供される音信号伝達部材56が、細長い保持部材18のコネクタ22を介して、他の会社の補聴器本体12に機械的に接続することができる。
そのようにして、補聴器提供業者が在庫しておく必要があるユニットの種類数が少なくなる。なぜならば、コネクタ22を利用すると、異なる製造業者のコネクタの種類ごとに音伝達チューブのユニットを在庫しておく必要がなくなるからである。例えば、p種類の異なるサイズの音伝達チューブのユニットが製造され、q種類の結合構造がとられるのであれば、従来の技術によると、p×q種類の部品を製造して在庫しておかなければならない。コネクタ22は、必要な部品の種類数をp+q(p種類の音伝達チューブとq種類のアダプター)に減少させる。
細長い保持部材18が利用される場合も利用されない場合も、BTE補聴器本体12が耳の背後の実質的に同じ位置に保持されるように、細長い保持部材18と一緒に用いる場合の音伝達チューブ56といった音信号伝達部材56は、細長い保持部材18と一緒に用いない場合の音信号伝達部材56よりも短いことが好ましい。その結果、補聴器10が細長い保持部材18と一緒に用いられるときに、補聴器10のマイクロフォンが、当初に意図した耳の背後の位置に留まることができる。
(項目1)
BTE補聴器であり、
使用者の耳介の背後に装着する補聴器本体と、
音信号伝達部材であって、失われた聴力を補償する出力信号を、当該音信号伝達部材の第1端部が位置している前記補聴器本体の音出力部から、当該音信号伝達部材の第2端部が位置している前記使用者の外耳道に向けて伝達する音信号伝達部材と、
前記音信号伝達部材を前記第1端部において前記本体に接続するコネクタと、
前記コネクタに拘束されており前記補聴器本体の前記音出力部において前記補聴器本体に接続される第1端部と、自由な第2端部を備えている細長い保持部材を備えており、
前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に接続されている前記第1端部から、前記補聴器本体に沿って延び、さらに、前記耳介の周りの溝の表面に接するように耳介の周りを延び、前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体を保持する能力を向上させる、BTE補聴器。
(項目2)
(項目1)のBTE補聴器であり、
前記音信号伝達部材と前記細長い保持部材が、前記補聴器本体に接続する前に、一体にモールド成型されている、BTE補聴器。
(項目3)
(項目1)のBTE補聴器であり、
前記コネクタは、前記補聴器本体の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材に接続されている第2端部を備えているとともに前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体が置かれると前記耳介周りの溝の上方部分を横切る位置で安定するフックを備えており、
前記細長い保持部材は、前記細長い保持部材が前記補聴器本体に接続されたときに、前記フックの周りを取り囲むリング状のコネクタを、第1端部に持っている、BTE補聴器。
(項目4)
(項目1)のBTE補聴器であり、
前記コネクタは、前記補聴器本体の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材に接続されている第2端部を備えているとともに前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体が置かれると前記耳介周りの溝の上方部分を横切る位置で安定するフックを備えており、
前記細長い保持部材は、前記細長い保持部材が前記補聴器本体に接続されたときに、前記フックと前記補聴器本体の間に位置するリング状のコネクタを、第1端部に持っている、BTE補聴器。
(項目5)
(項目1)〜(項目4)のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は、前記耳介周りの溝の表面がなす円弧形状に対応する円弧形状をなすように予め形づけられており、前記細長い保持部材が前記耳介の周りの溝にぴったりと当たり易くし、前記耳介の周りの溝の底部をしっかり保持することを可能とする、BTE補聴器。
(項目6)
(項目1)〜(項目5)のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は柔軟であり、前記細長い保持部材の円弧形状を前記使用者の前記耳介の周りの溝の実際の円弧形状に容易に適合させて、使用感を改善する、BTE補聴器。
(項目7)
(項目1)〜(項目6)のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は弾性を備えており、前記補聴器本体を前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に保持する能力が改善する、BTE補聴器。
(項目8)
(項目1)〜(項目7)のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は、前記使用者が形を整えることができる材料で形成されており、前記使用者は前記細長い保持部材を、前記使用者の前記耳介の周りの溝の表面がなす円弧形状に適合させることができる、BTE補聴器。
(項目9)
(項目8)のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は金属製ワイヤを備えており、前記使用者は当該ワイヤともに前記細長い保持部材を所望の形状に屈曲させることができる、BTE補聴器。
(項目10)
(項目1)〜(項目9)のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に接続される前記第1端部に固定されているコネクタ部材を備えており、
前記音信号伝達部材の前記コネクタは、前記音信号伝達部材を前記細長い保持部材の前記コネクタに接続し、それによって前記補聴器本体に接続する形状をしている、BTE補聴器。
(項目11)
(項目10)のBTE補聴器であり、
前記音信号伝達部材と前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に接続するために、共通の前記コネクタを利用する、BTE補聴器。
(項目12)
(項目1)〜(項目11)のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に脱着可能である、BTE補聴器。
(項目13)
BTE補聴器本体(12)に取り付ける細長い保持部材(18)であり、
前記細長い保持部材(18)は、第1端部(20)と自由な第2端部(24)を備えており、
前記第1端部(20)は、使用者の耳介(65)の背後に装着される前記BTE補聴器本体(12)の音出力部において前記BTE補聴器本体(12)に接続されており、BTE補聴器(10)の音信号伝達部材(34,56)と前記BTE補聴器本体(12)を接続する前記BTE補聴器(10)のコネクタ(14,22,46)に拘束されており、
前記細長い保持部材(18)は、前記BTE補聴器本体(12)に接続されている前記第1端部(20)から、前記BTE補聴器本体(12)に沿って延び、さらに、耳介の周りの溝(66)の表面に接するように耳介(54)の周りを延び、前記使用者の前記耳介(54)の背後にある意図した位置にBTE補聴器本体(12)を保持する能力を向上させる、細長い保持部材(18)。
(項目14)
(項目13)の細長い保持部材(18)であり、
前記補聴器本体(12)に脱着可能に構成されている、細長い保持部材。
(項目15)
(項目13)又は(項目14)の細長い保持部材(18)であり、
前記音信号伝達部材(34,56)と前記細長い保持部材(18)は、前記補聴器本体(12)に接続するために、共通の前記コネクタ(14,22,46)を利用する、細長い保持部材(18)。
(項目16)
(項目15)の細長い保持部材(18)であり、
前記補聴器本体(12)に接続する前に、前記音信号伝達部材(34)と一体にモールド成型されている、細長い保持部材(18)。
(項目17)
(項目16)の細長い保持部材(18)であり、
前記補聴器本体(12)に接続する前記コネクタ(22)とも一体にモールド成形されている、細長い保持部材(18)。
(項目18)
(項目13)又は(項目14)の細長い保持部材(18)であり、
前記細長い保持部材(18)が前記補聴器本体(12)に接続されたときに、フック(14)の周りを取り囲むリング状のコネクタ(22)を第1端部(20)に持っており、
前記フック(14)は、前記BTE補聴器(10)の前記コネクタを構成しており、前記補聴器本体(12)の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材(34,56)に接続されている第2端部を備えており、前記使用者の前記耳介(54)の背後にある意図した位置に前記補聴器(10)が置かれると前記耳介の周りの溝(66)の上方部分を横切る位置で安定する、細長い保持部材(18)。
(項目19)
(項目13)又は(項目14)の細長い保持部材(18)であり、
前記細長い保持部材(18)が前記補聴器本体(12)に接続されたときに、前記補聴器本体(12)とフック(14)の間に位置するリング状のコネクタ(22)を第1端部(20)に持っており、
前記フック(14)は、前記BTE補聴器(10)の前記コネクタを構成しており、前記補聴器本体(12)の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材(34,56)に接続されている第2端部を備えており、前記使用者の前記耳介(54)の背後にある意図した位置に前記補聴器(10)が置かれると前記耳介の周りの溝(66)の上方部分を横切る位置で安定する、細長い保持部材(18)。
(項目20)
(項目13)又は(項目14)のBTE補聴器(10)であり、
前記細長い保持部材(18)は、前記補聴器本体(12)に接続される前記第1端部に固定されているコネクタ部材(14,22,46)を備えており、
前記音信号伝達部材(34,56)の前記コネクタ(14,22,46)は、前記音信号伝達部材(34,56)を前記細長い保持部材(18)の前記コネクタ部材(14,22,46)に接続し、それによって前記補聴器本体(12)に接続する形状をしている、BTE補聴器(10)。
(項目21)
(項目13)〜(項目20)のいずれかの1項に記載の細長い保持部材(18)であり、
前記耳介周りの溝(66)の表面がなす円弧形状に対応する円弧形状をなすように予め形づけられており、前記細長い保持部材(18)が前記耳介周りの溝(66)にぴったりと当たり易くし、前記細長い保持部材(18)が前記耳介周りの溝(66)の底部をしっかり保持することを可能とする、細長い保持部材(18)。
(項目22)
(項目13)〜(項目21)のいずれかの1項に記載の細長い保持部材(18)であり、
前記細長い保持部材(18)は柔軟であり、前記細長い保持部材(18)の円弧形状を前記使用者の前記耳介周りの溝(66)の実際の円弧形状に容易に適合させて、使用感を改善する、細長い保持部材(18)。
(項目23)
(項目13)〜(項目22)のいずれかの1項に記載の細長い保持部材(18)であり、
前記細長い保持部材(18)は弾性を備えており、前記BTE補聴器本体(12)を前記使用者の前記耳介(54)の背後にある意図した位置に保持する能力が改善する、細長い保持部材(18)。

Claims (17)

  1. BTE補聴器であり、
    使用者の耳介の背後に装着する補聴器本体と、
    音信号伝達部材であって、失われた聴力を補償する出力信号を、当該音信号伝達部材の第1端部が位置している前記補聴器本体の音出力部から、当該音信号伝達部材の第2端部が位置している前記使用者の外耳道に向けて伝達する音信号伝達部材と、
    前記音信号伝達部材を前記第1端部において前記本体に接続するコネクタと、
    前記コネクタに拘束されており前記補聴器本体の前記音出力部において前記補聴器本体に接続される第1端部と、自由な第2端部と、前記第1端部に固定されているコネクタ部材を備えている細長い保持部材を備えており、
    前記音信号伝達部材のコネクタは、前記音信号伝達部材を前記細長い保持部材の前記コネクタに接続し、それによって前記補聴器本体に接続する形状をしており、
    前記細長い保持部材は、金属製ワイヤを備えており、前記使用者は当該ワイヤとともに前記細長い保持部材を所望の形状に屈曲させることができ、
    前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に接続されている前記第1端部から、前記補聴器本体に沿って延び、さらに、前記耳介の周りの溝の表面に接するように耳介の周りを延び、前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体を保持する能力を向上させる、BTE補聴器。
  2. 請求項1のBTE補聴器であり、
    前記コネクタは、前記補聴器本体の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材に接続されている第2端部を備えているとともに前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体が置かれると前記耳介周りの溝の上方部分を横切る位置で安定するフックを備えており、
    前記細長い保持部材は、前記細長い保持部材が前記補聴器本体に接続されたときに、前記フックの周りを取り囲むリング状のコネクタを、第1端部に持っている、BTE補聴器。
  3. 請求項1のBTE補聴器であり、
    前記コネクタは、前記補聴器本体の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材に接続されている第2端部を備えているとともに前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体が置かれると前記耳介周りの溝の上方部分を横切る位置で安定するフックを備えており、
    前記細長い保持部材は、前記細長い保持部材が前記補聴器本体に接続されたときに、前記フックと前記補聴器本体の間に位置するリング状のコネクタを、第1端部に持っている、BTE補聴器。
  4. 請求項1〜3のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
    前記音信号伝達部材と前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に接続するために、共通の前記コネクタを利用する、BTE補聴器。
  5. 請求項1〜4のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
    前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に脱着可能である、BTE補聴器。
  6. 請求項1〜5のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
    前記金属製ワイヤは、プラスチックチューブの中を通っている、BTE補聴器。
  7. 請求項1〜6のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
    前記細長い保持部材は、耳朶の周囲に沿って曲がるだけの十分な長さを備える、BTE補聴器。
  8. 請求項7のBTE補聴器であり、
    前記細長い保持部材は、耳珠と対耳珠の間にある窪み(intertragical notch)を通過するだけの十分な長さを備えており、使用中に前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体を保持する能力を向上させる、BTE補聴器。
  9. 請求項1〜8のいずれかの1項に記載のBTE補聴器であり、
    前記細長い保持部材の前記自由な第2端部は、厚くなっているか、丸められているか、または厚くなっているとともに丸められている、BTE補聴器。
  10. BTE補聴器本体に取り付ける細長い保持部材であり、
    前記細長い保持部材は、第1端部と自由な第2端部と前記第1端部に固定されているコネクタ部材を備えており、
    前記第1端部は、使用者の耳介の背後に装着される前記BTE補聴器本体の音出力部において前記BTE補聴器本体に接続されており、BTE補聴器の音信号伝達部材と前記BTE補聴器本体を接続する前記BTE補聴器のコネクタに拘束されており、
    前記音信号伝達部材のコネクタは、前記音信号伝達部材を前記細長い保持部材の前記コネクタに接続し、それによって前記補聴器本体に接続する形状をしており、
    前記細長い保持部材は、金属製ワイヤを備えており、前記使用者は当該ワイヤとともに前記細長い保持部材を所望の形状に屈曲させることができ、
    前記細長い保持部材は、前記BTE補聴器本体に接続されている前記第1端部から、前記BTE補聴器本体に沿って延び、さらに、耳介の周りの溝の表面に接するように耳介の周りを延び、前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置にBTE補聴器本体を保持する能力を向上させる、細長い保持部材。
  11. 請求項10の細長い保持部材であり、
    前記補聴器本体に脱着可能に構成されている、細長い保持部材。
  12. 請求項10または11の細長い保持部材であり、
    前記音信号伝達部材と前記細長い保持部材は、前記補聴器本体に接続するために、共通の前記コネクタを利用する、細長い保持部材。
  13. 請求項10または11の細長い保持部材であり、
    前記細長い保持部材が前記補聴器本体に接続されたときに、フックの周りを取り囲むリング状のコネクタを第1端部に持っており、
    前記フックは、前記BTE補聴器の前記コネクタを構成しており、前記補聴器本体の前記音出力部に接続されている第1端部と前記音信号伝達部材に接続されている第2端部を備えており、前記使用者の前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器が置かれると前記耳介の周りの溝の上方部分を横切る位置で安定する、細長い保持部材。
  14. 請求項11〜13のいずれかの1項に記載の細長い保持部材であり、
    前記金属製ワイヤは、プラスチックチューブの中を通っている、細長い保持部材。
  15. 請求項11〜14のいずれかの1項に記載の細長い保持部材であり、
    前記細長い保持部材は、耳朶の周囲に沿って曲がるだけの十分な長さを備える、細長い保持部材。
  16. 請求項15の細長い保持部材であり、
    前記細長い保持部材は、耳珠と対耳珠の間にある窪み(intertragical notch)を通過するだけの十分な長さを備えており、使用中に前記耳介の背後にある意図した位置に前記補聴器本体を保持する能力を向上させる、細長い保持部材。
  17. 請求項10〜16のいずれかの1項に記載の細長い保持部材であり、
    前記細長い保持部材の前記自由な第2端部は、厚くなっているか、丸められているか、または厚くなっているとともに丸められている、細長い保持部材。
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