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JP5992342B2 - 発電機システム - Google Patents
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Description

本発明は、発電機の過負荷耐量の範囲で、最大の出力が得られるような発電機の運転を行うことができる発電機システムに関するものである。
発電機システムでは、発電機からの電力を電動機に供給し、当該電動機を駆動させる。発電機システムの一種として、界磁に電磁石を用いた電磁石同期発電機と電池群とから構成される分散型電源システムを構成することも考えられる。図5は、電磁石同期発電機と電池群とから構成される分散型電源システムの概略構成を示す図である。
当該図5の構成例では、アナログの界磁励磁制御のための発電機運転装置(界磁制御装置)により、電磁石同期発電機における出力電圧を制御している。また、電磁石同期発電機で発生した電圧は、整流器において交流から直流に変換される。また、インバータにおいて、直流から交流に変換され、交流電力が電動機へと供給される。なお、電池は、充放電可能である。
なお、本発明に関連する従来技術として、たとえば特許文献1が存在する。当該特許文献1に係る技術では、過負荷が投入されたときでも、エンジンを停止させることなく大きな負荷に対応させることができる。
特開平6−178599号公報
さて、図5に示した分散型電源システムにおいても、急峻で大きな負荷変動が発生することが想定される。上記分散型電源システムにおいて、系統側(電動機側)での大きな負荷変動が発生した場合に、電磁石同期発電機の過負荷耐量を超えた発電を防止する対策が必要となる。当該対策として、たとえば、前記場合には回路保護機器をオフに制御し、電磁石同期発電機を系統から切離す方法が考えられる。
なお、図6は、図5にシステムにおける信号系統図である。図6では、発電機運転装置(界磁制御装置)から界磁電流信号により、電磁石同期発電機における出力電圧を制御している様子、発電機運転装置(界磁制御装置)からのON/OFF信号により、回路保護機器がオフ(トリップ)制御する様子等が示されている。
また、図7は、負荷変動および発電機電流等の時系列的変化を示す図である。発電機の出力電圧は一定に保たれて制御されているところ、負荷変動により系統電圧が減少すると、これに応じて、発電機出力電流が上昇する。また、図7では、発電機出力電流の上昇により、回路保護機器がオフに制御される様子も図示している。
しかしながら、上記の場合では、回路保護機器をオフにするまでには数十ms以上の時間がかかるため、電磁石同期発電機の過負荷耐量を超えてしまうことがある。また、回路保護機器を頻繁にオフにすることは好ましくない。
よって、従来では、大きな負荷変動が想定される場合には、電磁石同期発電機を過負荷量の範囲で使用するために、発電機側において、予め出力電圧を限定又は絞った運転がなされていた。
つまり従来では、大きな負荷変動に備えて、発電機の性能を減縮した活用が行われており、発電機の性能を最大限に活用することができなかった。
そこで、発電機の出力を最大限にした状態で、当該発電機を運転することができる発電機システムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る発電機システムは、永久磁石による界磁を利用している永久磁石発電機と、前記永久磁石発電機に配設され、スイッチング機能を有し、交流を直流に変換する整流機能を有するスイッチ式整流器とを備え、前記スイッチ式整流器の出力として発電機出力電圧が得られ、前記スイッチ式整流器の出力に発電機側回路保護器及び電力回路線を介して接続され、前記電力回路線上の電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電動機と、前記スイッチ式整流器の前記スイッチング機能を制御する制御装置とを、備えており、前記制御装置は、前記電動機に供給される電圧である前記電力回路線上の系統電圧の変化に応じて、前記系統電圧の低下に従い前記発電機出力電圧が低下するように前記スイッチ式整流器の前記スイッチング機能を制御する。
本発明に係る発電機システムは、永久磁石による界磁を利用している永久磁石発電機と、前記永久磁石発電機に配設され、スイッチング機能を有し、交流を直流に変換する整流機能を有するスイッチ式整流器とを備え、前記スイッチ式整流器の出力として発電機出力電圧が得られ、前記スイッチ式整流器の出力に発電機側回路保護器及び電力回路線を介して接続され、前記電力回路線上の電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電動機と、前記スイッチ式整流器の前記スイッチング機能を制御する制御装置とを、備えており、前記制御装置は、前記電動機に供給される電圧である前記電力回路線上の系統電圧の変化に応じて、前記系統電圧の低下に従い前記発電機出力電圧が低下するように前記スイッチ式整流器の前記スイッチング機能を制御する。
したがって、本発明に係る発電機システムでは、系統電圧の変化に応じて、永久磁石発電機からの出力電圧を調整することができる。つまり、本発明に係る発電機システムでは、負荷変動に応じて、発電機出力電圧を変化させることができる。よって、大きな負荷変動に備えて、永久磁石発電機の性能を減縮した活用を行う必要がなく、発電機側回路保護機器などのトリップをさせることなく、当該発電機の性能を最大限に活用することができる。
実施の形態に係る発電機システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る発電機システムにおける信号系統の様子を示すブロック図である。 実施の形態に係る発電機システムにおける制御の動作を説明するためのブロック図である。 系統電圧V、発電機出力電圧VG−fbk、発電機基準電圧VG−refおよび発電機出力電流IG−fbkの時系列的変化を示した図である。 電磁石同期発電機と電池群とから構成される分散型電源システムの概略構成を示す図である。 電磁石同期発電機と電池群とから構成される分散型電源システムにおける信号系統図である。 負荷変動および発電機電流等の時系列的変化を示す図である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
<実施の形態>
図1は、本実施の形態に係る発電機システムの構成を示すブロック図である。図1から分かるように、本実施の形態に係る発電機システムは、二重化(冗長化)された、電池群と発電機とからなる分散型電源システムである。
当該発電機システムは、永久磁石同期発電機G1,G2、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2、制御装置DV1,DV2、発電機側回路保護機器CB1,CB2、電池側回路保護機器CB3,CB4、電池BT1,BT2、インバータINV1および電動機Mから構成されている。
なお、上記したように、電源系統は、第一の電源系統G1,THY1,DV1,CB1,CB3,BT1と、第二の電源系統G2,THY2,DV2,CB2,CB4,BT2とで、二重化されている。通常運転では、第一の電源系統G1,THY1,DV1,CB1,CB3,BT1と、第二の電源系統G2,THY2,DV2,CB2,CB4,BT2とは、同じ動作が行われることにより、両電源系統から電動機Mへの電源供給が行われている。一方、何れかの電源系統で不具合が生じた場合は、正常な電源系統のみから電動機Mへの電源供給が行われる。
図1に示す構成例では、永久磁石同期発電機G1の電力出力部は、半導体スイッチ式整流器THY1の入力側に接続されており、半導体スイッチ式整流器THY1の出力側は、発電機側回路保護機器CB1の一方側に接続されている。また、発電機側回路保護機器CB1の他方側は、系統側(母線側)において、ノードN1およびノードN3を介して、インバータINV1の入力側に接続される。また、電池BT1の電力出力部は、電池側回路保護機器CB3の一方側に接続されており、電池側回路保護機器CB3の他方側は、系統側(母線側)において、ノードN1およびノードN3を介して、インバータINV1の入力側に接続される。
同様に、永久磁石同期発電機G2の電力出力部は、半導体スイッチ式整流器THY2の入力側に接続されており、半導体スイッチ式整流器THY2の出力側は、発電機側回路保護機器CB2の一方側に接続されている。また、発電機側回路保護機器CB2の他方側は、系統側(母線側)において、ノードN2およびノードN3を介して、インバータINV1の入力側に接続される。また、電池BT2の電力出力部は、電池側回路保護機器CB4の一方側に接続されており、電池側回路保護機器CB4の他方側は、系統側(母線側)において、ノードN1およびノードN2を介して、インバータINV1の入力側に接続される。
また、系統側(母線側)において、インバータIN1の出力部は、電動機Mの電力入力側に接続されている。
また、半導体スイッチ式整流器THY1のゲート端子は、制御装置DV1に接続されており、半導体スイッチ式整流器THY2のゲート端子は、制御装置DV2に接続されている。
永久磁石同期発電機G1,G2は、界磁に永久磁石を用いた同期発電機である。永久磁石同期発電機G1,G2は、電磁石同期発電機で必要であった、界磁励磁のための発電機運転装置が不要である。
また、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2は、交流を直流に変換する整流機能を有している。また、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2は、ゲート端子から入力される制御信号に応じて、導通のオン・オフの切替えを行うスイッチ機能も有している。
制御装置DV1,DV2は、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のスイッチング機能を制御する。具体的に、制御装置DV1,DV2は、前記スイッチ機能を制御する制御信号を生成し、当該制御信号を、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のゲート端子に対して出力する。制御装置DV1,DV2は、系統側の電圧(電動機Mに供給される電圧と把握できる)の変化に応じて、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のスイッチング機能を制御する。
上記から分かるように、電磁石同期発電機では、界磁励磁制御のための発電機運転装置により、発電・出力電圧を変化させるが、本実施の形態では、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のスイッチング機能を制御することにより(PWM(Pulse Width Modulation)制御により)、永久磁石同期発電機G1,G2側から出力される電圧を変化させる。ここで、界磁制御による電磁石同期発電機に比べて、本実施の形態の永久磁石同期発電機G1,G2の方が、制御応答性が向上する。
発電機側回路保護回路CB1,CB2は、発電機出力電流IG−fbkが、所定の値を超えたときに、トリップ(遮断)する。また、電池側回路保護回路CB3,CB4は、電池出力電流Iが、所定の値を超えたときに、トリップ(遮断)する。ここで、発電機出力電流IG−refは、ラインL1,L2(ラインL1,L2は、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2と発電機側回路保護機器CB1,CB2とを接続する電力線である)上を流れる電流値であり、電池出力電流Iは、ラインL3,L4(ラインL3,L4は、電池BT1,BT2と電池側回路保護機器CB3,CB4とを接続する電力線である))上を流れる電流値である。
また、電池BT1,BT2は、充放電が可能な蓄電池群から成る。また、インバータINV1は、直流を交流に変換する。また、電動機Mは、モータ等であり、電力供給側(永久磁石同期発電機G1,G2および電池BT1,BT2)供給される電気エネルギーを、機械エネルギーに変換する。
図2は、本実施の形態に係る発電機システムにおける信号系統の様子を示すブロック図である。
ここで、図2において、太い線は電力回路線であり、細い線は信号線である。なお、図2では、図面簡略化のために、各回路保護機器CB1〜CB4の図示は省略している。図2に示すように、制御装置DV1,DV2において、各種信号が入力されており、制御信号が出力されている。
具体的に、制御装置DV1,DV2には、系統電圧Vが入力されている。ここで、系統電圧Vは、母線側における電圧値であり、たとえば図1におけるラインL5(ラインL5は、系統側(母線側)の電力線であり、インバータINV1に接続される電力線である)上における電圧値である。
また、制御装置DV1,DV2には、発電機出力電圧VG−fbkおよび発電機出力電流IG−fbkが入力されている。ここで、発電機出力電圧VG−fbkおよび発電機出力電流IG−fbkは、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2の出力側の電圧値および当該出力側の電流値であり、たとえば図1におけるラインL1,L2上における電圧値および電流値である。
また、制御装置DV1,DV2には、電池電圧Vおよび電池電流Iが入力されている。ここで、電池電圧Vおよび電池電流Iは、電池BT1,BT2の出力側の電圧値および電流値であり、たとえば図1におけるラインL3,L4上における電圧値および電流値である。
また、制御装置DV1,DV2は、入力信号を用いた演算を行い、制御信号(PWM信号)を生成する。そして、当該制御信号は、制御装置DV1,DV2から、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のゲート端子に対して出力される。
次に、本実施の形態に係る発電機システムの動作について、図3および図4を用いて説明する。
ここで、図3は、本実施の形態に係る発電機システムにおける制御の様子を示すブロック図である。また、図4は、系統電圧V、発電機出力電圧VG−fbk、発電機基準電圧VG−refおよび発電機出力電流IG−fbkの時系列的変化を例示した図である。
なお、上述したように、本実施の形態に係る発電機システムは、二重化(冗長化)されており、通常運転では、第一の電源系統G1,THY1,DV1,CB1,CB3,BT1と、第二の電源系統G2,THY2,DV2,CB2,CB4,BT2とは、同じ動作が行われる(何れかの電源系統で不具合が生じた場合は、正常な電源系統のみでの電源供給が実施される)。
よって、説明簡略化ために、以下では、第一の電源系統G1,THY1,DV1,CB1,CB3,BT1のみに着目して、動作の説明を行う。なお、上記のように、第二の電源系統G2,THY2,DV2,CB2,CB4,BT2においても同様の動作が適用される。
図3において、過電流検出ブロックB10には、閾値変化率が予め設定されており、半導体スイッチ式整流器THY1から出力される電流の変化率(つまり、発電機出力電流IG−fbkの変化率)が、当該閾値変化率以上となったか否かを判断している。また、電圧検出ブロックB20では、永久磁石同期発電機G1から出力された電圧(つまり、発電機出力電圧VG−fbk)を検出する。また、電流値検出ブロックB30では、永久磁石同期発電機G1から出力された電流(つまり、発電機出力電流IG−fbk)を検出する。
なお、図3における、過電流検出ブロックB10、発電機出力制御ブロックB40、発電機出力電流制限による発電機基準電圧の補正ブロック(以下、補正ブロックと称する)B50および発電機電圧制御ブロックB60は、制御装置DV1内の機能ブロックである。
ここで、制御装置DV1には、発電機基準出力KWG−refが予め設定されている。発電機基準出力KWG−refは、永久磁石同期発電機G1の最大限出力である。また、発電機基準出力KWG−refは、発電機基準電圧VG−ref×発電機基準電流IG−refで、固定値である(発電機基準電圧VG−refおよび発電機基準電流IG−refは、変動値である)。
図4を参照して、0〜時間t1までの間は、系統電圧Vは定常であり、図3に示したフィードバック制御により、発電機基準電圧VG−refおよび発電機出力電圧VG−fbkは、同じ値で一定である。なお、図4に示すように、0〜時間t1までの期間は、発電機出力電流IG−fbkも一定である。
さて、時間t1において、負荷変動により、系統電圧Vが減少し始めたとする。ここで、系統電圧Vが減少し始めたとしても、その時点では、発電機出力電圧VG−fbkは、図3に示したフィードバック制御により直ぐには変化しない。したがって、図4に示すように、時間t1において、系統電圧Vの減少に応じて、発電機出力電流IG−fbkが上昇し始める。
さらに、時間t1では、図3に示すフィードバック制御により、発電機基準電圧VG−refも変化し始める(減少し始める)。具体的なフィードバック制御の動作は、以下の通りである。
制御装置DV1において、予め設定されている発電機基準出力KWG−refと、フィードバック発電機出力KWG−fbkとの差分をとる。ここで、フィードバック発電機出力KWG−fbkは、発電機出力電圧VG−fbk×発電機出力電流IG−fbkであり、図3に示すように、発電機出力電圧VG−fbkは、電圧検出ブロックB20で検出された、ラインL1における発電機出力電圧値であり、発電機出力電流IG−fbkは、電流検出ブロックB30で検出された、ラインL1上を流れる発電機出力電流値である。
次に、上記差分の結果は、制御装置DV1内の発電機出力制御ブロックB40に送られる。発電機出力制御ブロックB40では、比例積分制御等の演算を行い、発電機基準出力KWG−refとフィードバック発電機出力KWG−fbkとの差分に応じた、発電機基準電圧VG−refを生成し、出力する。そして、当該発電機基準電圧VG−refは、制御装置DV1内の補正ブロックB50に送られる。
当該補正ブロックB50では、発電機出力電流IG−fbkが急激に上昇し、発電機側回路保護機器CB1がトリップしないように、発電機基準電圧VG−refを補正する。つまり、補正ブロックB50では、予め定められている発電機出力電流の上限を超えないように、発電機基準電圧VG−refを補正する。
具体的に、補正ブロックB50では、ラインL3上における電池電圧V、系統電圧Vおよび発電機出力電流IG−fbkをも取得し、これらの値を用いて、発電機基準電圧VG−refを補正する演算を行う。当該演算の結果、補正ブロックB50は、発電機補正基準電圧V’G−refを生成し、発電機補正基準電圧V’G−refを出力する。
次に、制御装置DV1内において、発電機補正基準電圧V’G−refと発電機出力電圧VG−fbkとの差分をとる。当該差分の結果は、制御装置DV1内の発電機電圧制御ブロックB60に送られる。
発電機電圧制御ブロックB60では、比例積分制御等の演算を行い、発電機補正基準電圧V’G−refと発電機出力電圧VG−fbkとの差分に応じた、制御信号(PWM信号)を生成し、出力する。そして、当該制御信号は、半導体スイッチ式整流器THY1のゲート端子に送られる。
半導体スイッチ式整流器THY1では、制御信号に基づきスイッチングを行い、永久磁石同期発電機G1からの発電機出力電圧VG−fbkが調整される。
図3のフィードバック制御により、図4に示すように、系統電圧Vの減少に応じて、発電機基準電圧VG−refが減少し始める。具体的に、電動機M等の大きな負荷変動により、系統電圧Vが低下すると、即座(時間t1から数ms程度)に、電機基準電圧VG−refが減少し始める。そして、発電機基準電圧VG−refに応じて、発電機出力電圧VG−fbkは、時間差をおいて、減少し始める。そして、図3のフィードバック制御により、発電機基準電圧VG−refと発電機基準電圧VG−refとは同じ値となり、その後、系統電圧Vの減少に応じて、発電機基準電圧VG−refと発電機基準電圧VG−refとは同じ値で、減少する(図4参照)。
なお、発電機出力電圧VG−fbkが発電機基準電圧VG−refと一致するように減少する変化に応じて、発電機出力電流IG−fbkは減少する(図4参照)。発電機基準電圧VG−refと発電機基準電圧VG−refとは同じ値となった後において、発電機出力電流IG−fbkは定常状態に戻る(図4参照)。
ここで、図3に示すフィードバック制御において、発電機側回路保護機器CB1のトリップ抑制の観点から、補正ブロックB50が設けられているが、当該補正ブロックB50は省略可能である。
また、図3に示す一連のフィードバック制御は、時間t1だけなく、全ての時間において常に実施されている。
また、図3に示すフィードバック制御によっても、負荷変動があまりに急峻な場合等には、発電機出力電流IG−fbkは、系統電圧Vの急激な減少に応じて、急激に増加することもある。その場合に備えて、本実施の形態に係る発電機システムは、図3に示すように、制御装置DV1内において過電流検出ブロックB10を備えている。
過電流検出ブロックB10は、上記したように、閾値変化率が予め設定されており、発電機出力電流IG−fbkの変化率を常に監視している。また、過電流検出ブロックB10では、発電機出力電流IG−fbkの変化率が、上記閾値変化率以上となったか否かを判断している。
発電機出力電流IG−fbkの変化率が上記閾値変化率以上となったとき、制御装置DV1(より具体的には、過電流検出ブロックB10)は、半導体スイッチ式整流器THY1に対して、ゲートオフの制御信号を送信し、半導体スイッチ式整流器THY1をゲートオフにする。
以上のように、本実施の形態に係る発電機システムでは、制御装置DV1,DV2は、電動機Mに供給される電圧(系統電圧V)の変化に応じて、永久磁石同期発電機G1,G2と電動機Mとの間に配設されている半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のスイッチ機能を制御している。
したがって、本実施の形態に係る発電機システムでは、系統電圧Vの変化に応じて、永久磁石同期発電機G1,G2からの出力電圧(発電機出力電圧VG−fbk)を調整することができる。このように、本実施の形態に係る発電機システムでは、負荷変動に応じて発電機出力電圧VG−fbkを変化させることができる。よって、大きな負荷変動に備えて、永久磁石同期発電機G1,G2の性能を減縮した活用を行う必要がなく、発電機側回路保護機器CB1,CB2のトリップをさせることなく、当該発電機G1,G2の性能を最大限に活用することができる。
また、本実施の形態に係る発電機システムでは、発電機として、永久磁石による界磁を利用している永久磁石同期発電機G1,G2を採用し、電磁石同期発電機に対する界磁励磁制御でなく、永久磁石同期発電機G1,G2と電動機Mとの間に配設されている半導体スイッチ式整流器THY1,THY2のスイッチ機能を制御することにより、発電機出力電圧の調整を行っている。
したがって、本実施の形態に係る発電機システムでは、電磁石同期発電機を採用したときと比べて、出力電圧の制御応答性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態に係る発電機システムでは、発電機出力電流の上限を超えないように、発電機基準電圧VG−refを補正する補正ブロックB50を備えている。よって、発電機出力電流IG−fbkが急激に上昇し、発電機側回路保護機器CB1,CB2がトリップすることを抑制することが可能となる。
また、本実施の形態に係る発電機システムでは、制御装置DV1,DV2は、発電機出力電流IG−fbkの変化率が閾値変化率以上となったとき、半導体スイッチ式整流器THY1,THY2をゲートオフにする。
したがって、永久磁石同期発電機G1,G2の出力電圧(発電機出力電圧VG−fbk)が追従できないような急峻な系統の負荷変動が発生したとしても、発電機G1,G2の過負荷トリップや発電機側回路保護機器CB1,CB2のトリップ等を防止することができ、急峻な負荷変動から永久磁石同期発電機G1,G2を保護することができる。
なお、上記では、二重化(冗長化)された、電池群と発電機とからなる分散型電源システム(図1)を例に挙げて、本発明について説明した。しかしながら、本発明に係る発電機システムは、当該図1の構成例に限定されない。たとえば、図1の構成例において、電池BT1,BT2を省略することも可能であり、二重化を採用しない構成(第一の電源系統または第二の電源系統のみから成る構成)も採用可能である。
G1,G2 永久磁石同期発電機
THY1,THY2 半導体スイッチ式整流器
DV1,DV2 制御装置
CB1,DB2 発電機側回路保護機器
CB3,CB4 電池側回路保護機器
BT1,BT2 電池
INV1 インバータ
M 電動機
B10 過電流検出ブロック
B20 電圧検出ブロック
B30 電流検出ブロック
B40 発電機出力制御ブロック
B50 発電機出力電流制限による発電機基準電圧の補正ブロック(補正ブロック)
B60 発電機電圧制御ブロック
KWG−ref 発電機基準出力
G−ref 発電機基準電圧
V’G−ref 発電機補正基準電圧
G−ref 発電機基準電流
KWG−fbk フィードバック発電機出力
G−fbk 発電機出力電圧
G−fbk 発電機出力電流
系統電圧
電池電圧
電池電流

Claims (2)

  1. 永久磁石による界磁を利用している永久磁石発電機と、
    前記永久磁石発電機に配設され、スイッチング機能を有し、交流を直流に変換する整流機能を有するスイッチ式整流器とを備え、前記スイッチ式整流器の出力として発電機出力電圧が得られ、
    前記スイッチ式整流器の出力に発電機側回路保護器及び電力回路線を介して接続され、前記電力回路線上の電気エネルギーを機械エネルギーに変換する電動機と
    前記スイッチ式整流器の前記スイッチング機能を制御する制御装置とを、備えており、
    前記制御装置は、
    前記電動機に供給される電圧である前記電力回路線上の系統電圧の変化に応じて、前記系統電圧の低下に従い前記発電機出力電圧が低下するように前記スイッチ式整流器の前記スイッチング機能を制御する、
    ことを特徴とする発電機システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記スイッチ式整流器から出力される電流の変化率が、予め設定されている閾値変化率以上となったとき、前記スイッチ式整流器をオフにする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の発電機システム。
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