Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP5994959B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP5994959B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5994959B2
JP5994959B2 JP2016519402A JP2016519402A JP5994959B2 JP 5994959 B2 JP5994959 B2 JP 5994959B2 JP 2016519402 A JP2016519402 A JP 2016519402A JP 2016519402 A JP2016519402 A JP 2016519402A JP 5994959 B2 JP5994959 B2 JP 5994959B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compensation unit
compensation
electric power
phase
power steering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016519402A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2016047280A1 (ja
Inventor
貴弘 椿
貴弘 椿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP5994959B2 publication Critical patent/JP5994959B2/ja
Publication of JPWO2016047280A1 publication Critical patent/JPWO2016047280A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/008Control of feed-back to the steering input member, e.g. simulating road feel in steer-by-wire applications
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0472Controlling the motor for damping vibrations
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/02Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D6/00Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits
    • B62D6/06Arrangements for automatically controlling steering depending on driving conditions sensed and responded to, e.g. control circuits responsive only to vehicle vibration dampening arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDECARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K21/00Steering devices
    • B62K21/08Steering dampers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)

Description

本発明は、操舵トルクを入力するアシストマップを用いて演算された電流指令値によってモータを駆動し、車両の操舵系にアシスト力を付与するようにした電動パワーステアリング装置に関し、特にアシストマップの前後に逆特性の位相補償部を挿入することにより、或いはアシストマップの前段にバンドパスフィルタ(BPF)、後段にノッチフィルタ(バンドストップフィルタ)を挿入すると共に、BPFとノッチフィルタを逆伝達特性とすることにより、或いはアシストマップの前段に進み系補償部を挿入すると共に、後段に逆伝達特性の遅れ系補償部を挿入することにより、ハンドル慣性とトーションバーのバネ性とにより生じるハンドル(操作部材)の振動を抑制し、運転者の不快に感じる振動を抑制し操舵フィーリングを向上した電動パワーステアリング装置に関する。
車両の操舵系にモータの回転力でアシスト力を付与する電動パワーステアリング装置(EPS)は、モータの駆動力を減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸にアシスト力を付与するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシスト力のトルクを正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデューティの調整で行っている。
電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図1に示して説明すると、ハンドル1のコラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4a及び4b、ピニオンラック機構5、タイロッド6a,6bを経て、更にハブユニット7a,7bを介して操向車輪8L,8Rに連結されている。また、コラム軸2には、ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。電動パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット(ECU)30には、バッテリ13から電力が供給されると共に、イグニションキー11を経てイグニションキー信号が入力される。コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルクThと車速センサ12で検出された車速Velとに基づいて、アシストマップを用いてアシスト指令の電流指令値の演算を行い、演算された電流指令値に補償等を施した電圧制御値Vrefによってモータ20に供給する電流を制御する。舵角センサ14は必須のものではなく、配設されていなくても良く、モータ20に連結されたレゾルバ等の回転センサから得ることもできる。
コントロールユニット30には、車両の各種情報を授受するCAN(Controller Area Network)40が接続されており、車速VelはCAN40から受信することも可能である。また、コントロールユニット30には、CAN40以外の通信、アナログ/ディジタル信号、電波等を授受する非CAN41も接続可能である。
このような電動パワーステアリング装置において、コントロールユニット30は主としてCPU(MPUやMCUを含む)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと、例えば図2に示されるような構成となっている。
図2を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10からの操舵トルクTh及び車速センサ12からの車速Velは電流指令値演算部31に入力され、電流指令値演算部31は操舵トルクTh及び車速Velに基づいて、図3に示すような特性のアシストマップ(操舵トルクThの絶対値に対して勾配が増加する特性)を用いて電流指令値Iref1を演算する。演算された電流指令値Iref1は加算部32Aで、特性を改善するための補償部34からの補償信号CMと加算され、加算された電流指令値Iref2が電流制限部33で最大値を制限され、最大値を制限された電流指令値Irefmが減算部32Bに入力され、モータ電流検出値Imと減算される。
減算部32Bでの減算結果である偏差I(=Irefm−Im)はPI制御部35でPI制御され、PI制御された電圧制御値VrefがPWM制御部36に入力されてデューティを演算され、PWM信号でインバータ37を介してモータ20をPWM駆動する。モータ20のモータ電流値Imはモータ電流検出器38で検出され、減算部32Bに入力されてフィードバックされる。また、モータ20にはレゾルバ等の回転センサ21が連結されており、操舵角θが出力される。
補償部34は、検出若しくは推定されたセルフアライニングトルク(SAT)を加算部344で慣性補償値342と加算し、その加算結果に更に加算部345で収れん性制御値341を加算し、その加算結果を補償信号CMとして加算部32Aに入力し、電流指令値の特性改善を行う。
このように、電動パワーステアリング装置では、一般的に電流制御部内のPI制御によってモータを制御するための制御信号を生成しており、PI制御ゲイン(比例ゲイン及び積分ゲイン)は、車両の種類毎に適切な値に調整される。
PI制御のゲインを大きくすると、ノイズ等に起因する異音や振動が発生する。例えばモータがブラシ付きモータである場合に、ハンドルに操舵トルクを与えて一定舵角に保持する保舵操作を行うと、整流子とブラシとの間のインピーダンスの変化のためにモータ電流が不連続となり、これがトリガとなって電流変動が発生し、ハンドルへの振動が生じたり、異音が発生したりする。そこで、PI制御ゲインは、振動や異音が発生しないように制限しておく必要があるが、このようにPI制御ゲインを制限すると、電流制御の周波数特性が低下し、アシストの応答性を高めるのが困難であるという問題がある。
また、PI制御ゲインを十分に低くした場合であってもなお、操舵系の共振周波数付近での振動を完全には回避できず、必ずしも良好な操舵フィーリングが得られていなかった。
かかる問題を解決する電動パワーステアリング装置が、特開2006−188183号公報(特許文献1)で提案されている。特許文献1に開示された電動パワーステアリング装置は、ハンドルの振動を検出する振動検出部を備えており、振動検出部が振動を検出している継続時間が継続時間計時部によって計時され、継続時間計時部の計時結果に応じて、ゲイン設定部がPI制御部のゲインを可変設定するようになっている。振動検出部は、モータ角速度と操舵トルクに基づいてハンドルに振動が生じているかどうかを検出している。
特開2006−188183号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電動パワーステアリング装置では、振動抑制のために電流制御部内のPI制御ゲインを可変しており、PI制御の変化によって上述したような不都合、つまり他の制御や操舵フィーリングへ影響を与えてしまう可能性がある。
本発明は上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、電流制御部内のPI制御ゲインの可変ではなく、アシストマップの特性補償に基づいて、ハンドル等の操作部材の振動を抑制すると共に、運転者の操舵フィーリングを向上する電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、操舵トルクを入力するアシストマップを用いて電流指令値を演算し、前記電流指令値に基づいてモータを駆動することにより、操舵系をアシスト制御する電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、前記アシストマップの前段に第1補償部が配設されると共に、後段に第2補償部が配設され、第1補償部に入力される前記操舵トルクの絶対値に対して、勾配が増加する特性で前記電流指令値が演算されて前記第2補償部から出力され、操作部材の振動が抑制されることにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記第1補償部が第1位相補償部であり、前記第2補償部が第2位相補償部であり、前記第1位相補償部と前記第2位相補償部とが逆特性となっていることにより、或いは前記第1位相補償部が位相進み補償であり、前記第2位相補償部が位相遅れ補償であることにより、或いは前記第1位相補償部のゼロ点の設定周波数はハンドル周波数よりも低く、かつ3Hz以上に設定されていることにより、或いは前記第1位相補償部の極の設定周波数はハンドル周波数よりも高く設定されていることにより、或いは前記第2位相補償部の極、ゼロ点の設定周波数は、それぞれ前記第1位相補償部のゼロ点、極の設定周波数に対して、±10%の範囲であることにより、或いは前記第1補償部がバンドパスフィルタであり、前記第2補償部がノッチフィルタであり、前記バンドパスフィルタと前記ノッチフィルタとが逆伝達特性になっていることにより、或いは前記バンドパスフィルタ及び前記ノッチフィルタの次数が2次以上であることにより、或いは前記バンドパスフィルタに設定するピーク周波数が、ハンドル周波数の付近に設定されていることにより、或いは前記ノッチフィルタに設定するピーク周波数が、前記バンドパスフィルタに設定したピーク周波数に対して±10%の範囲であることにより、或いは前記第1補償部が進み系補償部であり、前記第2補償部が遅れ系補償部であり、前記進み系補償部と前記遅れ系補償部とが逆伝達特性となっていることにより、或いは前記進み系補償部が1次進み補償であり、前記遅れ系補償部が1次遅れ補償であることにより、或いは前記進み系補償部が2次以上の進み補償であり、前記遅れ系補償部が2次以上の遅れ補償であることにより、或いは前記進み系補償部に設定するカットオフ周波数はハンドル周波数よりも低く、かつ操舵領域の3Hz以上に設定されていることにより、或いは前記遅れ補償部に設定するカットオフ周波数は、前記進み系補償部に設定したカットオフ周波数に対して、±10%の範囲であることにより、或いは前記アシストマップが車速感応型になっていることにより、より効果的に達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置によれば、アシストマップを用いた電流指令値の演算時に、アシストマップによる演算の前に位相進み補償を行い、演算後に逆特性の位相遅れの位相補償を行うようにしているか、或いはアシストマップによる演算の前にBPFでフィルタ通過信号成分の振幅を大きくし、演算後に逆伝達特性のノッチフィルタを用いて特性補償を行うようにしているか、或いはアシストマップによる演算の前に進み系補償を行い、演算後に逆伝達特性の遅れ系補償を行うようにしているので、電流制御部内のPI制御ゲインを可変することなく、ハンドル等の操作部材に生じる振動を抑制し、運転者の操舵フィーリングを向上することができる。
本発明によれば、ブレーキジャダーやシミーなどの車両の足回りの共振の影響によるハンドル振動、悪路走行中に路面から操舵系に力が伝達されることによるハンドル振動、その他の要因によるハンドル振動を低減することができる。
電動パワーステアリング装置の概要を示す構成図である。 電動パワーステアリング装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 電流指令値を演算するアシストマップの一例を示す特性図である。 本発明の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る補償機能付き電流指令値演算部の構成例(第1実施形態)を示すブロック図である。 SAT補償値演算部の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例(第1実施形態)を示すフローチャートである。 位相補償部(位相進み)の特性の一例を示す特性図である。 位相補償部(位相遅れ)の特性の一例を示す特性図である。 位相補償部(位相進み、位相遅れ)の特性例を示すボード線図である。 操舵トルクの時間応答性の一例(補償有り、補償無し)を示す特性図である。 本発明に係る補償機能付き電流指令値演算部(第2実施形態)の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例(第2実施形態)を示すフローチャートである。 BPFの特性の一例を示す特性図である。 ノッチフィルタの特性の一例を示す特性図である。 BPF及びノッチフィルタの特性例を示すボード線図である。 操舵トルクの時間応答性の一例(補償有り、補償無し)を示す特性図である。 本発明に係る補償機能付き電流指令値演算部の構成例(第3実施形態)を示すブロック図である。 本発明の動作例(第3実施形態)を示すフローチャートである。 進み系補償部の特性の一例を示す特性図である。 遅れ系補償部の特性の一例を示す特性図である。 補償部(進み系、遅れ系)の特性例を示すボード線図である。 操舵トルクの時間応答性の一例(補償有り、補償無し)を示す特性図である。
本発明は、電流制御部内のPI制御ゲインを可変することなく、電流指令値を演算するアシストマップの前段に位相進み補償、後段に位相遅れ補償を用いることにより、或いは電流指令値を演算するアシストマップの前段にバンドパスフィルタ(BPF)、後段に逆の伝達特性を有するノッチフィルタ(バンドストップフィルタ、帯域除去フィルタ、バンドリミットフィルタ)を配置して特性補償することにより、或いは電流指令値を演算するアシストマップの前段に進み系補償、後段に逆伝達特性の遅れ系補償を用いることにより、ハンドル等の操作部材の振動を抑制し、操舵時(3Hz程度以下)には操舵フィーリングへ影響せず、ハンドル周波数10Hzに抑制する方向に作用し、他の制御や操舵フィーリングへの影響を最低限に収めることが可能である。
本発明では、アシストマップの前段と後段にそれぞれ逆特性の位相補償部を挿入することで振動を抑制することができ、或いはアシストマップの前段と後段にそれぞれ逆伝達特性のBPFとノッチフィルタを挿入することで振動を抑制することができ、或いはアシストマップの前段に1次系、2次系以上の進み系補償部を配置すると共に、後段に逆伝達特性の1次系、2次系以上の遅れ補償部を配置することでハンドル振動を抑制することができ、いずれの場合にも運転者の操舵フィーリングを向上することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図4は本発明の構成例を示しており、コントロールユニット100は、操舵トルクTh、車速Vel、舵角速度(モータ角速度)ω及び舵角加速度(モータ角加速度)αを用いて制御を行う破線で示すトルク系制御部110と、インバータ等で構成されるモータ駆動部23によるモータ20の駆動に関連した制御を行う一点鎖線で示すモータ系制御部120とで構成されている。
トルク系制御部110は、補償機能付き電流指令値演算部160、微分制御部112、ヨーレート収れん性制御部113、ロバスト安定化補償部114及びセルフアライニングトルク(SAT)補償値演算部150によって構成され、加算部116A、116B、116Cを具備している。また、モータ系制御部120は、補償部121、外乱推定部122、モータ角速度演算部123、モータ角加速度演算部124及びモータ特性補償部125で構成され、加算部126A及び126Bを具備している。
操舵トルクThは補償機能付き電流指令値演算部160、微分制御部112、ヨーレート収れん性制御部113及びSAT補償値演算部150に入力され、車速Velは補償機能付き電流指令値演算部160に入力され、ヨーレート収れん性制御部113は車速Velをパラメータ入力としている。補償機能付き電流指令値演算部160は操舵トルクTh及び車速Velに基づき、アシストマップを用いて電流指令値Iaを演算するが、第1実施形態では図5に示すようにアシストマップ161の前段と後段にそれぞれ逆特性の位相補償部162(第1補償部)及び163(第2補償部)を挿入している。位相補償部162は入力された操舵トルクThに対して位相進みの機能を有し、位相補償部162で位相進み補償された位相補償後トルクTh1はアシストマップ161に入力される。アシストマップ161は図3と同様な特性(入力トルクTh1の絶対値に対して勾配が増加する特性)を有しており、車速感応型で位相補償後トルクTh1に応じた電流指令値(マップ出力信号)Imapを出力する。電流指令値(マップ出力信号)Imapは後段の位相補償部163に入力され、位相補償部163で位相遅れ補償された電流指令値Iaが出力されて加算部116Aに入力される。
アシストマップ161の前段に設ける位相補償部162の位相進み補償のゼロ点の設定周波数[Hz]は、ゼロ点をハンドル周波数[Hz]よりも低く、かつ極を高くすることで、ハンドル周波数の振動成分を、操舵感への影響がないようにするため操舵領域の3Hz以上に設定する。位相進み補償の極の設定周波数[Hz] はハンドル周波数[Hz]よりも大きくする。また、アシストマップ161の後段に設ける位相補償部163の位相遅れ補償の極、ゼロ点の設定周波数[Hz]は、それぞれ位相補償部162の位相進み補償のゼロ点、極の設定周波数[Hz]に対して、位相補償部162が位相補償部163の逆特性にするレンジの、±10%の範囲にあれば良い。
微分制御部112はステアリングの中立点付近の制御の応答性を高め、滑らかでスムーズな操舵を実現する機能を有しており、電流指令値Iaに微分制御部112の出力を加算部116Aで加算し、その加算結果である電流指令値IbをSAT補償値演算部150に入力すると共に、加算部116Bに入力している。
ヨーレート収れん性制御部113は操舵トルクTh及び舵角速度ωを入力し、車両のヨーの収れん性を改善するために、ハンドルが振れ回る動作に対してブレーキをかけるようになっている。ヨーレート収れん性制御部113のヨ−レート信号YRは加算部116Bで電流指令値Ibに加算され、加算結果である電流指令値Icがロバスト安定化補償部114に入力される。
また、SAT補償値演算部150は操舵トルクTh、加算部116Aからの電流指令値Ib、モータ角速度演算部123からの舵角速度ω、モータ角加速度演算部124からの舵角加速度αを入力してSAT値を推定し、推定したSAT値をフィルタ及びゲイン部を用いて信号処理し、ハンドルに適切な路面情報を反力として与えるSAT補償値ISATを出力する。SAT補償値ISATは加算部116Cに入力される。
また、加算部116Bの加算で得られる電流指令値Icはロバスト安定化補償部114に入力されるが、ロバスト安定化補償部114は例えば特開平8−290778号公報に示されている補償部であり、検出トルクに含まれる慣性要素とバネ要素で成る共振系の共振周波数におけるピーク値を除去し、制御系の応答性と安定性を阻害する共振周波数の位相のズレを補償するものである。ロバスト安定化補償部114の出力である電流指令値Idは加算部116CでSAT補償値ISATと加算され、加算された電流指令値Ieがモータ系制御部120内の加算部126Aに入力される。
モータ系制御部120内のモータ角速度演算部123は、モータ端子間電圧Vm及びモータ電流Imに基づいて舵角速度(モータ角速度)ωを演算し、舵角速度ωはモータ角加速度演算部124、ヨーレート収れん性制御部113及びSAT補償値演算部150に入力される。モータ角加速度演算部124は、入力された舵角速度ωに基づいて舵角加速度αを演算し、舵角加速度αはモータ特性補償部125及びSAT補償値演算部150に入力される。モータ特性補償部125からのモータ特性信号Imaを加算部126Aで電流指令値Ieに加算し、その加算結果である電流指令値Ifが微分補償器等で成る補償部121に入力される。補償部121で補償された電流指令値Igに、外乱推定部122の出力を加算部126Bで加算した信号が、モータ駆動部23及び外乱推定部122に入力される。
外乱推定部122は特開平8−310417号公報で示されるような装置であり、モータ出力の制御目標である補償部121で補償された電流指令値Igに外乱推定部122の出力を加算した電流指令値Ihと、モータ電流値Imとに基づいて、制御系の出力基準における希望するモータ制御特性を維持することができ、制御系の安定性を失うことがないようにしている
図6はSAT補償値演算部150の構成例を示しており、アシスト力Tmに相当する電流指令値Ib及び操舵トルクThを加算部151で加算し、その加算結果から舵角加速度αにモータの慣性Jを乗算した信号を減算部152で減算し、その減算結果から更に、舵角速度ωの正又は負の符号を静摩擦Frに乗算した信号を減算部153で減算している。減算部153の減算結果はSAT推定値*SATであり(例えば特開2008−18825号公報)、SAT推定値*SATは、車速感応型で周波数特性を有するフィルタ154に入力され、更に車速感応型のゲイン部155でゲインを乗算されることによりSAT補償値ISATが得られる。
なお、フィルタ154は、静特性ゲインとして、SAT推定値*SATの大きさを必要十分な値に減少させるゲインを有する位相遅れフィルタである。また、ゲイン部155は、据え切りや低速走行といった路面情報の重要性が比較的低い場合に、SAT補償値ISATを小さくする機能を有している。
このような構成において、その動作例(第1実施形態)を図7のフローチャートを参照して説明する。
先ず操舵トルクTh、車速Vel及び舵角速度ωが入力され(ステップS1)、操舵トルクThは位相補償部162で位相進み補償される(ステップS2)。図8は位相補償部162の位相補償特性例を示しており、ハンドルの慣性とトーションバーのバネ性による共振により、操舵トルクThが図8の実線のように振動している場合、位相進みの位相補償部162を通過した位相補償後の操舵トルクTh1は、破線のように位相が進み、かつ補償前のトルクThよりも振幅が大きくなる。
そして、位相補償後の操舵トルクTh1はアシストマップ161に入力されて電流指令値(マップ出力信号)Imapが演算され(ステップS3)、電流指令値Imapaは後段の位相補償部163に入力されて位相遅れ補償される(ステップS4)。位相補償部163の特性は図9に示すように、位相補償部163に入力された実線(太線)の電流指令値(マップ出力信号)Imapに対して、破線で示すように位相が遅れ、かつ振幅が小さくなった電流指令値Iaを出力する。位相補償部160のない補償無しの信号と比較して位相は変わらず、振幅が大きくなっている。この振動周波数の成分が増大したことによって、ハンドル振動の抑制として作用する。
なお、位相補償部162の位相進み補償及び位相補償部163の位相遅れ補償の各ゲイン、各位相の周波数特性は、図10(A)、(B)のボード線図に示すようになっている。
補償機能付き電流指令値演算部160で演算された電流指令値Iaは、加算部116Aで微分制御部112からの微分値と加算されて電流指令値Ibとなり、更にヨーレート収れん性制御部113でヨーレート信号YRが算出され、電流指令値Ibに、加算部116Bでヨーレート信号YRが加算された電流指令値Icがロバスト安定化補償部114を経て電流指令値Idとして出力される(ステップS5)。
電流指令値Ib、モータ角加速度演算部124で演算された舵角加速度αはSAT補償値演算部150に入力され(ステップS10)、加算部151及び152、減算部153でSAT推定値*SATが算出される(ステップS11)。SAT推定値*SATはフィルタ154及びゲイン部155でフィルタ及びゲイン処理を施され(ステップS12)、SAT補償値ISATが出力され(ステップS13)、加算部116Cにおいて電流指令値Idを補正し(ステップS14)、補正された電流指令値Ieをモータ系制御部120に入力し、補償部121及びモータ駆動部23を介してモータ20を駆動し(ステップS20)、終了となるまで上記動作を繰り返す(ステップS21)。
図11は本発明の動作例を示す特性図であり、意図的にハンドルの振動が発生し易くした状態において、ハンドルが手放しで外乱トルクを加えたときの操舵トルク(トーションバー捩れ角に比例)の時間応答(破線)を示し、アシストマップ前後に位相補償を挿入した場合のシミュレーション結果(実線)を比較して示している。シミュレーションに用いた位相補償は進み及び遅れはいずれも1次の位相進みと1次の位相遅れであり、図10の周波数特性を有している。この結果、アシストマップの前後で位相補償することにより、振動の収束が早いことが分かり、振動が抑制されることが分かる。
なお、アシストマップの前後段に設ける2つの位相補償部は、車速感応若しくはトルク感応で切り替えるようになっていても良い。また、アシストマップの前後段の2つの位相補償部に加え、ハンドルの振動状態を検出する振動状態検出機能を備え、振動のない状態では2つの位相補償部をスルーとし、振動状態が検出されたときに2つの位相補償部による位相補償を実施するようにしても良い。振動状態の検出は、特許文献1のようにモータ角速度と操舵トルクに基づいて行うことができる。
本発明の第2実施形態においても、補償機能付き電流指令値演算部160Aは操舵トルクTh及び車速Velに基づき、アシストマップを用いて電流指令値Iaを演算するが、第2実施形態では図12に示すようにアシストマップ161Aの前段にBPF162Aを挿入すると共に、アシストマップ161Aの後段に逆伝達特性のノッチフィルタ163Aを挿入している。BPF162Aは、入力された操舵トルクThに対して中心周波数(3〜10Hz程度)のみを通過させると共に、振幅を増幅する機能を有し、BPF162Aで特性補償されたBPF後トルクTh2はアシストマップ161Aに入力される。アシストマップ161Aは図3と同様な特性(入力トルクTh2の絶対値に対して勾配が増加する特性)を有しており、車速感応型でBPF後トルクTh2に応じた電流指令値(マップ出力信号)ImapAを出力する。電流指令値(マップ出力信号)ImapAは後段のノッチフィルタ163Aに入力され、ノッチフィルタ163Aで特性補償された電流指令値Iaが出力されて加算部116Aに入力される。
BPF162A及びノッチフィルタ163Aの次数は2次以上であり、アシストマップ161Aの前段に設けるBPF162Aに設定するピーク周波数[Hz]は、ハンドル周波数[Hz]の付近に設定され、アシストマップ161Aの後段に設けるノッチフィルタ163Aに設定するピーク周波数[Hz]は、BPF162Aに設定したピーク周波数[Hz]に対して、±10%の範囲にある。ハンドル制振効果があるのがせいぜい±10%の範囲であり、フィーリングに応じて微調整できる。
このような構成において、その動作例(第2実施形態)を図13のフローチャートを参照して説明する。
先ず操舵トルクTh、車速Vel及び舵角速度ωが入力され(ステップS30)、操舵トルクThはBPF162Aで特性補償される(ステップS31)。図14はBPF162Aの補償特性例を示しており、ハンドルの慣性とトーションバーのバネ性による共振により、操舵トルクThが図14の実線のように振動している場合、BPF162Aを通過したBPF後の操舵トルクTh2は、破線のように位相が進み、かつ補償前のトルクThよりも振幅が大きくなる。
そして、BPF後の操舵トルクTh2はアシストマップ161Aに入力されて電流指令値(マップ出力信号)ImapAが演算され(ステップS32)、電流指令値ImapaAは後段のノッチフィルタ163Aに入力されて特性補償される(ステップS33)。ノッチフィルタ163Aの特性は図15に示すように、ノッチフィルタ163Aに入力された実線(太線)の電流指令値(マップ出力信号)ImapAに対して、破線で示すように位相が遅れ、かつ振幅が小さくなった電流指令値Iaを出力する。補償無しの信号と比較して位相は変わらず、振幅が大きくなっている。この振動周波数の成分が増大したことによって、ハンドル振動の抑制として作用する。
なお、BPF162A及びノッチフィルタ163Aの各ゲイン、各位相の周波数特性は、図16(A)、(B)のボード線図に示すようになっている。
補償機能付き電流指令値演算部160Aで演算された電流指令値Iaは、加算部116Aで微分制御部112からの微分値と加算されて電流指令値Ibとなり、更にヨーレート収れん性制御部113でヨーレート信号YRが算出され、電流指令値Ibに、加算部116Bでヨーレート信号YRが加算された電流指令値Icがロバスト安定化補償部114を経て電流指令値Idとして出力される(ステップS34)。
電流指令値Ib、モータ角加速度演算部124で演算された舵角加速度αはSAT補償値演算部150に入力され(ステップS40)、加算部151及び152、減算部153でSAT推定値*SATが算出される(ステップS41)。SAT推定値*SATはフィルタ154及びゲイン部155でフィルタ及びゲイン処理を施され(ステップS42)、SAT補償値ISATが出力され(ステップS43)、加算部116Cにおいて電流指令値Idを補正し(ステップS44)、補正された電流指令値Ieをモータ系制御部120に入力し、補償部121及びモータ駆動部23を介してモータ20を駆動し(ステップS45)、終了となるまで上記動作を繰り返す(ステップS46)。
図17は第2実施形態の動作例を示す特性図であり、意図的にハンドルの振動が発生し易くした状態において、ハンドルが手放しで外乱トルクを加えたときの操舵トルク(トーションバー捩れ角に比例)の時間応答(破線)を示し、アシストマップの前段にBPF162A、後段に逆伝達特性のノッチフィルタ163Aを挿入した場合のシミュレーション結果(実線)を比較して示している。シミュレーションに用いたBPF及びノッチフィルタの次数はいずれも2次であり、ピーク周波数はいずれも6Hzに設定し、図16のボード線図に示すような周波数特性を有している。この結果、アシストマップの前後で特性補償することにより、振動の収束が早いことが分かり、振動が抑制されることが分かる。
なお、アシストマップの前段に設けるBPF、後段に設けるノッチフィルタは、車速感応若しくはトルク感応で切り替えるようになっていても良い。また、アシストマップの前後のBPF及びノッチフィルタに加え、ハンドルの振動状態を検出する振動状態検出機能を備え、振動のない状態ではBPF及びノッチフィルタをスルーとし、振動状態が検出されたときにBPF及びノッチフィルタによる補償を実施するようにしても良い。振動状態の検出は、特許文献1のようにモータ角速度と操舵トルクに基づいて行うことができる。
第3実施形態の補償機能付き電流指令値演算部160Bも操舵トルクTh及び車速Velに基づき、アシストマップを用いて電流指令値Iaを演算するが、第3実施形態では図18に示すようにアシストマップ161Bの前段に進み系補償部162Bが設けられ、アシストマップ161Bの後段に逆伝達特性の遅れ系補償部が設けられている。進み系補償部162Bは入力された操舵トルクThに対して位相進みの機能を有し、進み系補償部162Bで進み補償された進み補償後トルクTh3はアシストマップ161Bに入力される。アシストマップ161Bは図3と同様な特性(入力トルクTh3の絶対値に対して勾配が増加する特性)を有しており、車速感応型で補償後トルクTh3に応じた電流指令値(マップ出力信号)ImapBを出力する。電流指令値(マップ出力信号)ImapBは後段の遅れ系補償部163Bに入力され、遅れ系補償部163Bで遅れ補償された電流指令値Iaが出力されて加算部116Aに入力される。
アシストマップ161Bの前段に設ける進み系補償部162Bは1次系でも、2次系以上の次数であっても良く、後段に設ける遅れ系補償部163Bも1次系でも、2次系以上の次数であっても良い。進み系補償部162Bに設定するカットオフ周波数[Hz]は、ハンドル周波数[Hz]よりも低く、かつ操舵領域の3Hz以上に設定する。また、アシストマップ161Bの後段に設ける遅れ系補償部163Bに設定するカットオフ周波数0[Hz]は、進み系補償部162Bに設定したカットオフ周波数[Hz]に対して、±10%の範囲である。ハンドル制振効果があるのがせいぜい±10%の範囲であり、フィーリングに応じて微調整できる。
このような構成において、その動作例(第3実施形態)を図19のフローチャートを参照して説明する。
先ず操舵トルクTh、車速Vel及び舵角速度ωが入力され(ステップS50)、操舵トルクThは進み系補償部162Bで進み補償される(ステップS51)。図20は進み系補償部162Bの1次系の補償特性例を示しており、ハンドルの慣性とトーションバーのバネ性による共振により、操舵トルクThが図8の実線のように振動している場合、進み系補償部162を通過した補償後の操舵トルクTh3は、破線のように位相が進み、かつ補償前のトルクThよりも振幅が大きくなる。
そして、補償後の操舵トルクTh3はアシストマップ161Bに入力されて電流指令値(マップ出力信号)ImapBが演算され(ステップS52)、電流指令値ImapaBは後段の遅れ系補償部163Bに入力されて遅れ補償される(ステップS53)。遅れ系補償部163Bの1次系の特性は図21に示すように、遅れ系補償部163Bに入力された実線(太線)の電流指令値(マップ出力信号)ImapBに対して、破線で示すように位相が遅れ、かつ振幅が小さくなった電流指令値Iaを出力する。補償無しの信号と比較して位相は変わらず、振幅が大きくなっている。この振動周波数の成分が増大したことによって、ハンドル振動の抑制として作用する。
なお、進み系補償部162Bの進み補償及び遅れ補償部163Bの遅れ補償の各ゲイン、各位相の周波数特性は、図22(A)、(B)のボード線図に示すようになっている。本例は、進み系補償には1次進み系補償(カットオフ周波数は5Hz)を設定し、遅れ系補償には1次遅れ系補償(カットオフ周波数は5Hz)を設定した場合を示している。
補償機能付き電流指令値演算部160Bで演算された電流指令値Iaは、加算部116Aで微分制御部112からの微分値と加算されて電流指令値Ibとなり、更にヨーレート収れん性制御部113でヨーレート信号YRが算出され、電流指令値Ibに、加算部116Bでヨーレート信号YRが加算された電流指令値Icがロバスト安定化補償部114を経て電流指令値Idとして出力される(ステップS54)。
電流指令値Ib、モータ角加速度演算部124で演算された舵角加速度αはSAT補償値演算部150に入力され(ステップS60)、加算部151及び152、減算部153でSAT推定値*SATが算出される(ステップS61)。SAT推定値*SATはフィルタ154及びゲイン部155でフィルタ及びゲイン処理を施され(ステップS62)、SAT補償値ISATが出力され(ステップS63)、加算部116Cにおいて電流指令値Idを補正し(ステップS64)、補正された電流指令値Ieをモータ系制御部120に入力し、補償部121及びモータ駆動部23を介してモータ20を駆動し(ステップS65)、終了となるまで上記動作を繰り返す(ステップS66)。
図23は第3実施形態の動作例を示す特性図であり、意図的にハンドルの振動が発生し易くした状態において、ハンドルが手放しで外乱トルクを加えたときの操舵トルク(トーションバー捩れ角に比例)の時間応答(破線)を示し、アシストマップ前段に進み系補償を挿入し、後段に遅れ系補償を挿入した場合のシミュレーション結果(実線)を比較して示している。シミュレーションに用いた補償の次数は進み及び遅れについていずれも1次であり、図22の周波数特性を有している。進み系補償には1次進み系補償(カットオフ周波数は5Hz)を設定し、遅れ系補償には1次遅れ系補償(カットオフ周波数は5Hz)を設定した場合である。この結果、アシストマップの前後で逆伝達特性の補償を実施することにより、振動の収束が早いことが分かり、振動が抑制されることが分かる。
なお、アシストマップの前後段に設ける2つの補償部は、車速感応若しくはトルク感応で切り替えるようになっていても良い。また、アシストマップの前後段の2つの補償部に加え、ハンドルの振動状態を検出する振動状態検出機能を備え、振動のない状態では2つの位相補償部をスルーとし、振動状態が検出されたときに2つの補償部による特性補償を実施するようにしても良い。振動状態の検出は、特許文献1のようにモータ角速度と操舵トルクに基づいて行うことができる。
1 ハンドル
2 コラム軸(ステアリングシャフト、ハンドル軸)
10 トルクセンサ
12 車速センサ
13 バッテリ
20 モータ
23 モータ駆動部
30、100 コントロールユニット(ECU)
31 電流指令値演算部
35 PI制御部
36 PWM制御部
110 トルク系制御部
120 モータ系制御部
122 外乱推定部
150 SAT推定値演算部
160 位相補償機能付き電流指令値演算部
161、161A、161B アシストマップ
162 位相補償部(位相進み)
162A バンドパスフィルタ(BPF)
162B 進み系補償部
163 位相補償部(位相遅れ)
163A ノッチフィルタ
163B 遅れ系補償部

Claims (16)

  1. 操舵トルクを入力するアシストマップを用いて電流指令値を演算し、前記電流指令値に基づいてモータを駆動することにより、操舵系をアシスト制御する電動パワーステアリング装置において、
    前記アシストマップの前段に第1補償部が配設されると共に、後段に第2補償部が配設され、第1補償部に入力される前記操舵トルクの絶対値に対して、勾配が増加する特性で前記電流指令値が演算されて前記第2補償部から出力され、操作部材の振動が抑制されることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記第1補償部が第1位相補償部であり、前記第2補償部が第2位相補償部であり、前記第1位相補償部と前記第2位相補償部とが逆特性となっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記第1位相補償部が位相進み補償であり、前記第2位相補償部が位相遅れ補償である請求項2に記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記第1位相補償部のゼロ点の設定周波数はハンドル周波数よりも低く、かつ3Hz以上に設定されている請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  5. 前記第1位相補償部の極の設定周波数はハンドル周波数よりも高く設定されている請求項3に記載の電動パワーステアリング装置。
  6. 前記第2位相補償部の極、ゼロ点の設定周波数は、それぞれ前記第1位相補償部のゼロ点、極の設定周波数に対して、±10%の範囲である請求項3乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  7. 前記第1補償部がバンドパスフィルタであり、前記第2補償部がノッチフィルタであり、前記バンドパスフィルタと前記ノッチフィルタとが逆伝達特性になっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  8. 前記バンドパスフィルタ及び前記ノッチフィルタの次数が2次以上である請求項7に記載の電動パワーステアリング装置。
  9. 前記バンドパスフィルタに設定するピーク周波数が、ハンドル周波数の付近に設定されている請求項7又は8に記載の電動パワーステアリング装置。
  10. 前記ノッチフィルタに設定するピーク周波数が、前記バンドパスフィルタに設定したピーク周波数に対して±10%の範囲である請求項9に記載の電動パワーステアリング装置。
  11. 前記第1補償部が進み系補償部であり、前記第2補償部が遅れ系補償部であり、前記進み系補償部と前記遅れ系補償部とが逆伝達特性となっている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  12. 前記進み系補償部が1次進み補償であり、前記遅れ系補償部が1次遅れ補償である請求項11に記載の電動パワーステアリング装置。
  13. 前記進み系補償部が2次以上の進み補償であり、前記遅れ系補償部が2次以上の遅れ補償である請求項11に記載の電動パワーステアリング装置。
  14. 前記進み系補償部に設定するカットオフ周波数はハンドル周波数よりも低く、かつ操舵領域の3Hz以上に設定されている請求項11乃至13のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
  15. 前記遅れ補償部に設定するカットオフ周波数は、前記進み系補償部に設定したカットオフ周波数に対して、±10%の範囲である請求項14に記載の電動パワーステアリング装置。
  16. 前記アシストマップが車速感応型になっている請求項1乃至15のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置。
JP2016519402A 2014-09-22 2015-08-05 電動パワーステアリング装置 Expired - Fee Related JP5994959B2 (ja)

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014192973 2014-09-22
JP2014192973 2014-09-22
JP2014199909 2014-09-30
JP2014199909 2014-09-30
JP2014206360 2014-10-07
JP2014206360 2014-10-07
PCT/JP2015/072211 WO2016047280A1 (ja) 2014-09-22 2015-08-05 電動パワーステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5994959B2 true JP5994959B2 (ja) 2016-09-21
JPWO2016047280A1 JPWO2016047280A1 (ja) 2017-04-27

Family

ID=55580813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016519402A Expired - Fee Related JP5994959B2 (ja) 2014-09-22 2015-08-05 電動パワーステアリング装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9701338B2 (ja)
EP (1) EP3199426B1 (ja)
JP (1) JP5994959B2 (ja)
CN (1) CN106794863B (ja)
WO (1) WO2016047280A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6394520B2 (ja) * 2015-07-03 2018-09-26 マツダ株式会社 電動パワーステアリングの制御装置
JP6308342B1 (ja) * 2017-02-02 2018-04-11 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置
KR102302556B1 (ko) * 2018-02-27 2021-09-16 현대모비스 주식회사 스티어링 휠 진동 저감 장치 및 방법
CN111094113B (zh) * 2018-06-07 2021-01-05 日本精工株式会社 电动助力转向装置
JP7050624B2 (ja) * 2018-08-24 2022-04-08 日立Astemo株式会社 モータ制御装置及びこれを備えた電動ブレーキ装置
US10780914B2 (en) * 2018-09-25 2020-09-22 Trimble Inc. Steering instability detection
DE102018218587B4 (de) * 2018-10-30 2024-11-14 Audi Ag Verfahren zum Betreiben eines Lenksystems für ein Kraftfahrzeug sowie entsprechendes Lenksystem
CN111976824B (zh) * 2019-05-21 2021-11-16 上海汽车集团股份有限公司 电动助力转向系统的惯量补偿方法及相关装置
KR102703380B1 (ko) * 2019-09-26 2024-09-04 현대자동차주식회사 전동식 조향 시스템의 제어 장치 및 제어 방법
JP7649029B2 (ja) * 2020-09-29 2025-03-19 Nskステアリング&コントロール株式会社 車両用操向システムの制御装置
EP4474249A4 (en) * 2022-02-03 2025-05-21 JTEKT Corporation Steering control device and steering control method
KR102874160B1 (ko) * 2022-03-22 2025-10-21 에이치엘만도 주식회사 조향 제어 방법 및 조향 제어 장치
CN118744758B (zh) * 2024-06-20 2025-12-05 重庆长安汽车股份有限公司 车辆的控制方法、装置、电子设备以及存储介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199219A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2009006939A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング制御装置
JP2014058295A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4033030B2 (ja) * 2003-04-21 2008-01-16 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP4307154B2 (ja) * 2003-05-26 2009-08-05 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2005082034A (ja) * 2003-09-09 2005-03-31 Koyo Seiko Co Ltd 電動パワーステアリングシステム
EP1616774A3 (en) * 2004-07-15 2007-08-08 NSK Ltd., Electric power steering apparatus
JP2006188183A (ja) 2005-01-07 2006-07-20 Favess Co Ltd 電動パワーステアリング装置
EP1837266B1 (en) * 2005-01-14 2012-03-14 Nsk Ltd. Electric power steering device controller
JP4715351B2 (ja) * 2005-07-19 2011-07-06 株式会社デンソー ステアリング制御システム
US7889978B2 (en) * 2007-02-08 2011-02-15 Jtekt Corporation Motor controller and electric power steering system
JP5040420B2 (ja) * 2007-05-07 2012-10-03 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
JP2009081930A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Jtekt Corp モータ制御装置および電動パワーステアリング装置
WO2011052470A1 (ja) * 2009-10-30 2011-05-05 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング制御装置
US8897965B2 (en) * 2011-03-29 2014-11-25 Jtekt Corporation Electric power steering apparatus

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006199219A (ja) * 2005-01-24 2006-08-03 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2009006939A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Mitsubishi Electric Corp 電動パワーステアリング制御装置
JP2014058295A (ja) * 2012-09-19 2014-04-03 Nsk Ltd 電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP3199426B1 (en) 2019-11-20
US9701338B2 (en) 2017-07-11
EP3199426A1 (en) 2017-08-02
EP3199426A4 (en) 2018-06-13
CN106794863A (zh) 2017-05-31
WO2016047280A1 (ja) 2016-03-31
US20160318548A1 (en) 2016-11-03
JPWO2016047280A1 (ja) 2017-04-27
CN106794863B (zh) 2018-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5994959B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6079942B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP6065016B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
EP3222496B1 (en) Electric power steering device
JP5642272B2 (ja) 電動パワーステアリングの制御装置
JP4468415B2 (ja) 電動パワーステアリング制御装置
US8626394B2 (en) Electric power steering control device
JP6164371B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP5983783B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP2017210009A (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2020145036A1 (ja) 車両用操向装置
US20170080969A1 (en) Electric power steering apparatus
JP2006199219A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
WO2016021526A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2014058295A (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2008018825A (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP5028888B2 (ja) 電動パワーステアリング装置の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160331

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20160331

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20160622

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160726

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5994959

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees