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JP6001282B2 - 振り分け装置 - Google Patents
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Description

本発明は、振り分け装置に関し、特に、質量検査後の物品をダンボール箱またはコンテナへ振り分けるための振り分け装置に関する。
特許文献1(特開2004−262482号公報)に開示されている商品検査装置は、包装済み商品を供給する中継コンベアに連結され、商品を上方から吸引保持する保持機構と、保持機構を垂直、旋回、前後、及び左右に移動させる移動機構とを備えている。保持機構は重量検出器を有しており、商品を引き上げて重量チェックを行うことができる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の商品検査装置は、商品に作用する重力によってロードセルが垂直方向へ変位することを利用しているので、例えば、マニピュレータやロボットハンドの先端部にロードセルを取り付けて、持ち上げた商品を移動している最中にその物品の質量を測定しようとしても、上記従来技術では対応できない。
本発明の課題は、一連の動作で質量測定、振り分け、及び箱詰め作業の全てを行うことができる振り分け装置を提供することにある。
本発明の第1観点に係る振り分け装置は、搬送されてきた物品の質量を測定し、その質量の大きさに応じて物品を振り分けながら箱詰めする振り分け装置であって、ロボットハンドと、ロボットアームと、力センサと、加速度センサと、コントローラとを備えている。ロボットハンドは、物品を保持し、物品の振り分け先に配置された箱内に物品を置く。ロボットアームは、ロボットハンドを移動させる。力センサは、ロボットハンドとロボットアームとの間に設けられ、水平方向に移動時の物品に作用する力を測定する。加速センサは、水平方向に移動時の物品に作用する加速度を測定する。コントローラは、少なくともロボットハンドおよびロボットアームの動作を制御する。また、コントローラは、物品が振り分け先へ移動するまでに、物品に作用する力および加速度に基づいて物品の質量を算出し、その算出した値に応じて物品の振り分け先を決定する。
この振り分け装置は、物品の保持、移動、質量測定、及び、その測定値に応じた物品の振り分けができ、振り分け先にダンボール箱を配置することによって箱詰めも行うことができる。その結果、生産工程からウェイトチェッカ、箱詰め装置を撤去することができ、生産ラインの省スペース化を図ることができる。
本発明の第2観点に係る振り分け装置は、第1観点に係る振り分け装置であって、搬送されてくる物品の外観を監視するカメラをさらに備えている。コントローラは、ロボットハンドが物品を保持する前に、カメラを介して物品の外観選別を行う。
この振り分け装置では、コントローラが物品の外観をOK判定したにもかかわらず、その後に質量不足と判定した場合、中身の欠損と判定する。つまり、物品として「組み立て品」を扱う場合には、この振り分け装置が欠品検査装置としての機能も発揮することができる。
本発明の第3観点に係る振り分け装置は、第1観点に係る振り分け装置であって、振り分け先ごとに箱の有無を検知する箱検知センサをさらに備えている。コントローラは、箱が存在しないことを検知したとき、控えの箱をロボットハンドに保持させて振り分け先まで運ばせる。
この振り分け装置では、ロボットハンド及びロボットアームが、物品の移動だけでなく、箱詰め用の箱の移動も担うので、生産工程から箱搬送用コンベアを撤去することができ、生産ラインのさらなる省スペース化を図ることができる。
本発明の第4観点に係る振り分け装置は、第1観点から第3観点のいずれか1つに係る振り分け装置であって、ロボットハンドが、物品の表面を吸着するエア吸着方式である。
この振り分け装置では、ロボットハンドが袋状物品を吸着した際に袋状物品の吸着に失敗すると、吸着圧が適正値に達しなかったり急激に降下したりするので、物品の保持の失敗が判明する。したがって、ロボットハンドを物品の表面を吸着するエア吸着方式とすることによって、物品の保持搬送の確実化を図ることができる。
本発明の第5観点に係る振り分け装置は、第1観点から第4観点のいずれか1つに係る振り分け装置であって、振り分け先には、不良品置場が含まれる。
従来ならば、物品の搬送コンベアから不良品を撥ねるための機構が必要であったが、この振り分け装置では、振り分け動作として不良品を不良品置場に振り分ければよいので、不良品を撥ねるための専用の機構が不要となり、生産ラインのさらなる省スペース化を図ることができる。
本発明に係る振り分け装置は、物品の保持、移動、質量測定、及び、その測定値に応じた物品の振り分けができ、振り分け先にダンボール箱を配置することによって箱詰めも行うことができる。その結果、生産工程からウェイトチェッカ、箱詰め装置を撤去することができ、生産ラインの省スペース化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る振り分け装置の概略平面図。 図1の振り分け装置をばね−質量系で表わしたときの当該振り分け装置の2自由度モデル。 零点調整のために、ロボットハンドに何も保持させない状態で力センサ及び加速度センサから得られた検出信号を示すグラフ。 スパン調整用の既知の分銅をロボットハンドに保持させた状態で力センサ及び加速度センサから得られた検出信号を示すグラフ。 質量mの被測定物をロボットハンドに保持させた状態で力センサ及び加速度センサから得られた検出信号を示すグラフ。 振り分け装置の制御系のブロック図。 振り分け装置の力センサおよび加速度センサによって検出された信号を処理する信号処理回路図。 振り分け装置が配置された箱詰め工程の平面図。 振り分け装置が配置された他の箱詰め工程の平面図。 変形例に係る振り分け装置の概略斜視図。
以下図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)振り分け装置100の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る振り分け装置100の概略平面図である。図1において、振り分け装置100は、力センサ1と、ロボットハンド2と、ロボットアーム3と、加速度センサ4とを備えている。
力センサ1は、移動中の物品Qに作用する力を検出する。力センサ1には、例えば、歪みゲージ式ロードセルが採用される。歪みゲージ式ロードセルは、移動によって自由端側が固定端側に対して相対的に変位し、それによって自由端側に作用する力を検出することができる。
ロボットハンド2は、物品Qを保持する。ロボットハンド2には、エアー駆動またはモータ駆動によるフィンガータイプのチャック機構が採用される。なお、ロボットハンド2は、チャック機構に限定されるものではなく、エアー吸着機構であってもよい。
ロボットアーム3は、ロボットハンド2を3次元的に移動させる。なお、ロボットアーム3としては、例えば、水平多関節ロボットや垂直多関節ロボット、あるいは、パラレルリンクロボット等が適切である。
加速度センサ4は、物品Qに作用する加速度を検出する。加速度センサ4としては、例えば、歪みゲージ式ロードセル、MEMS型の小型加速度センサ、及び一般的な市販の加速度センサのいずれかが適宜採用される。
なお、力センサ1はロボットハンド2とロボットアーム3との間に設けられ、加速度センサ4はロボットハンド2に隣接するように設けられる。以下で説明する実施形態では、力センサ1及び加速度センサ4ともに歪みゲージ式ロードセルが採用され、力センサ1及び加速度センサ4は水平方向に移動する物品Qに作用する力と加速度を検出する。
(2)振り分け装置による質量測定の原理
図2は、図1の振り分け装置100をばね−質量系で表わしたときの当該質量測定装置の2自由度モデルである。
図2において、mは物品Qの質量、M1は力センサ1の自由端側の質量とロボットハンド2の質量および加速度センサ4の固定端側の質量の和、M2は加速度センサ4の自由端側の質量である。また、k1は力センサ1のばね定数、k2は加速度センサ4のばね定数である。x1は力センサ1の変位量、x2は加速度センサ4の変位量とする。
物品Qに加速度が作用したときの運動方程式は、
(m+M1)d21/dt2=−k1(x1−y)+k2(x1−x2) (1)
222/dt2=−k2(x2−x1) (2)
として表される。また(1)式を変形すると、
m=[−k1(x1−y)+k2(x1−x2)]/(d21/dt2)−M1 (3)
となる。さらに、加速度センサ4の剛性が大きいことを考慮すると、
21/dt2≒d22/dt2 (4)
として近似できる。それゆえ、(3)及び(4)式より、
m=[−k1(x1−y)+k2(x1−x2)]/(d22/dt2)−M1 (5)
が導き出される。また、(2)式を変形すると、
22/dt2=−k2(x2−x1)/M2 (6)
となるので、(5)、(6)式より、
m=[−k1(x1−y)/−k2(x2−x1)]M2+M2−M1 (7)
が導き出される。
ここで、−k1(x1−y)は力センサ1の出力、−k2(x2−x1)は加速度センサ4の出力である。
図3は、零点調整のために、ロボットハンド2に何も保持させない状態で力センサ1及び加速度センサ4から得られた検出信号を示すグラフである。図3において、力センサ1の出力のピーク値をFmz、加速度センサ4の出力のピーク値をFazとしたとき、(7)式より、
0=M2・C・(Fmz/Faz)+M2−M1 (8)
となる。但し、加速度は0でない場合を想定している。なお、Cは換算係数である。
図4は、スパン調整用の既知の分銅をロボットハンド2に保持させた状態で力センサ1及び加速度センサ4から得られた検出信号を示すグラフである。図4において、スパン質量をms、力センサ1の出力のピーク値をFms、加速度センサ4の出力のピーク値をFasとしたとき、(7)式より、
ms=M2・C・(Fms/Fas)+M2−M1 (9)
となる。そして、(8)−(9)式より、
C=ms/M2{(Fms/Fas)−(Fmz/Faz)} (10)
が導き出される。(10)式より、M2は固定係数として、スパン係数をSとすると、
S=C・M2=ms/{(Fms/Fas)−(Fmz/Faz)} (11)
である。
図5は、質量mの被測定物をロボットハンド2に保持させた状態で力センサ1及び加速度センサ4から得られた検出信号を示すグラフである。図5において、力センサ1の出力のピーク値をFm、加速度センサ4の出力のピーク値をFaとしたとき、(11)式より、
m=S{(Fm/Fa)−(Fmz/Faz)} (12)
となる。
上記のように、振り分け装置100の質量測定方式は、物品Qを移動させ、移動時の物品Qに作用する力を移動時の物品に作用する加速度で除算して物品Qの質量を算出する方式である。
(3)制御系
図6は、振り分け装置100の制御系のブロック図である。図6において、コントローラ40及び記憶部49を含む制御回路50には、力センサ1、ロボットハンド2、ロボットアーム3、加速度センサ4、入力部7及びディスプレイ8が電気的に接続されている。なお、力センサ1、ロボットハンド2、ロボットアーム3、及び加速度センサ4については、既に説明しているので、ここでは言及しない。
入力部7は、振り分け装置100の始動前に、オペレータが力センサ1の定格や、被測定物の測定範囲などを入力するための機器であり、具体的には、キーボード、或いは、タッチパネルである。
ディスプレイ8は、振り分け装置100の動作状況を逐次表示するための機器であり、力センサ1及び加速度センサ4の異常や、ロボットハンド2及びロボットアーム3の動作異常が発生したときには、エラー表示を行う。
記憶部49は、振り分け装置100に搭載可能な力センサ1の定格、及び被測定物の質量範囲ごとに設定された被測定物に作用させるべき適用加速度を予め記憶している。
例えば、振り分け装置100が、物品Qが搬送される工程で、「ロボットハンド2によって物品Qを保持し、ロボットアーム3によって物品Qを箱詰め位置まで移動させ、その間に質量を測定し、物品Qを箱詰めする」という動作を行う場合、オペレータは振り分け装置100の始動前に、物品Qの質量測定範囲(例えば、m±0.5g)を入力する。
記憶部49は、予め質量m程度の物品Qの質量を測定するときに物品Qに作用させるべき最適加速度を記憶している。コントローラ40は、入力された質量測定範囲に対応する適用加速度を記憶部49から読み取り、ロボットアーム3を介して物品Qにその適用加速度を作用させ、そのときの力センサ1の出力を読み取る。なお、コントローラ40としては、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)やマイコン等が採用される。
図7は、力センサ1及び加速度センサ4によって検出された信号を処理する信号処理回路図である。図7において、力センサ1と加速度センサ4には、それぞれ増幅器31a、31bが接続されており、これらの増幅器31a、31bは、力センサ1及び加速度センサ4から入力された検出信号を増幅する。また、増幅器31a、31bには、それぞれA/D変換器33a、33bが接続されている。そのA/D変換器33a、33bは、入力されたアナログ信号をディジタル信号に変換する。
A/D変換器33a、33bには、それぞれローパスフィルタ37a、37bが接続されている。このローパスフィルタ37a、37bは、入力された検出信号から一定周波数以上のノイズ成分を除去する。また、ローパスフィルタ37a、37bは、コントローラ40に接続されている。
コントローラ40は、入力された検出信号に基づいて各種の処理を実行する。先ず、コントローラ40は、力センサ1及び加速度センサ4の検出信号に含まれるノイズ周波数成分をローパスフィルタ37a、37bにより除去する処理を行う。そして、そのノイズ周波数成分が除去された力センサ1の検出信号を除算器41により加速度センサ4の検出信号で除算する処理を行い、その後、コントローラ40は、減算器43として機能することで、その除算結果を用いて式(12)の演算を行い、質量mを算出する処理を行う。即ち、コントローラ40は、力センサ1及び加速度センサ4の検出信号に基づいて、物品Qの質量mを算出する。
(4)振り分け装置100の動作
(4−1)物品の良否を判定して箱詰めする動作
図8は、振り分け装置100が配置された箱詰め工程の平面図である。図8において、箱詰め工程FAL1には、物品供給コンベア311、箱詰めコンベア321、およびカメラ51が据え付けられている。
物品供給コンベア311には、上流側から物品Qが搬送されてくる。箱詰めコンベア321は、物品供給コンベア311と並列に配置されている。また、箱詰めコンベア321は物品供給コンベア311の搬送方向と同方向に箱(ダンボール)を搬送する。
また、物品供給コンベア311と箱詰めコンベア321との間にはスペースが確保されており、そのスペースに振り分け装置100が配置されている。また、同じスペースに不良品を一時的に置く不良品置場701も設けられている。
なお、カメラ51は、振り分け装置100が配置されるスペースと同じ領域内であって、物品供給コンベア311の上流側を進行する物品を捉える場所に配置されており、コントローラ40はカメラ51から送られてくる物品Qの画像データを基に、外観を良品および不良の2種類に選別する。
コントローラ40は、物品供給コンベア311を流れる物品Qをロボットハンド2に保持させて持ち上げさせる。さらに、コントローラ40は、ロボットアーム3の動作を制御して、物品Qに所定の適用加速度が作用するように移動させ、箱詰めコンベア321の箱詰め位置まで物品Qを運ばせる。なお、振り分け装置100の動作、すなわち、物品の移動パターンは、オペレータによって稼動前に入力部7を介して設定されている。
コントローラ40は、物品Qを移動させている間に、物品Qに作用する力と加速度を検出し、その力を除算器41により加速度で除算する処理を行い、その除算結果を用いて質量を算出する。
コントローラ40は、外観検査結果と算出した物品Qの質量とに基づいて、外観および質量がともに良品と判定した物品Qのみを箱421に収めるようにロボットアーム3及びロボットハンド2の動作を制御する。
また、コントローラ40は、物品Qが外観不良品であると判定したとき、或いは、物品Qの質量が許容範囲外であると判定したときは、その物品Qを不良品置場701まで移動させ、そこに一時的に貯めておく。
このように、1台の振り分け装置100が物品Qの質量検査、移動、振り分け、及び箱詰めという複数の作業を担うことができるので、生産性が向上するだけでなく、生産工程の省スペース化を図ることができる。
また、物品Qが製袋包装品である場合、従来なら物品供給コンベア311に製袋包装品のシール性を検査するシールチェッカが配置される。しかし、この振り分け装置100では、ロボットハンド2が製袋包装された物品Qを所定の力で押える動作を追加するだけで、シールチェッカの代用となる。
原理的には、ロボットハンド2がシール性良品の物品Qを押えると、押圧開始後、力センサ1の出力はロボットハンド2の押圧力に相当する出力まで上昇し、シール性の検査中はその押圧力に相当する出力をほぼ維持する。そして、ロボットハンド2が物品Qを押えることを止めると、力センサ1の出力はすみやかに減少する。
他方、ロボットハンド2がシール性不良品の物品Qを押えると、押圧開始後、力センサ1の出力はロボットハンド2の押圧力に相当する出力まで上昇するが、シール性不良のためにその押圧力に耐え切れず物品Qの袋内から気体(空気や不活性ガスなど)が漏れ出て力センサ1の出力が減少する。
以上にように、1台の振り分け装置100は、物品Qの質量検査、移動、振り分け、及び箱詰めという複数の作業に加えて、シールチェックをも行なうことができる。
(4−2)物品をランク分けして箱詰めする動作
図9は、振り分け装置100が配置されたその他の箱詰め工程の平面図である。図9において、箱詰め工程FAL2には、物品供給コンベア511、箱供給コンベア521、箱詰めコンベア531〜534、およびカメラ51が据え付けられている。
物品供給コンベア511には、上流側からコンテナ611が搬送されてくる。コンテナ611の中には、質量測定対象である複数の物品Qが収められている。箱供給コンベア521及び箱詰めコンベア531〜534は、物品供給コンベア511と直交するように配置されている。箱供給コンベア521は、物品供給コンベア511に近づく方向に箱を搬送する。他方、箱詰めコンベア531〜534は物品供給コンベア511から遠ざかる方向に箱詰めされた物品を搬送する。
箱詰めコンベア531〜534は、物品のランクごとに分けられており、第1箱詰めコンベア531では、外観が優良で、L(ラージ)サイズの物品が箱詰めされる。第2箱詰めコンベア532では、外観が良好で、L(ラージ)サイズの物品が箱詰めされる。第3箱詰めコンベア533では、外観が優良で、M(ミディアム)サイズの物品が箱詰めされる。第4箱詰めコンベア534では、外観が良好で、M(ミディアム)サイズの物品が箱詰めされる。
また、物品供給コンベア511と第1箱詰めコンベア531との間にはスペースが確保されており、そのスペースに不良品を一時的に置く不良品置場701が設けられている。さらに、物品供給コンベア511と第2〜4箱詰めコンベア532〜534との間にもスペースが確保されており、そのスペースに振り分け装置100が配置されている。
なお、カメラ51は物品供給コンベア511を挟んで振り分け装置100とは反対側に配置されている。カメラ51の位置は、振り分け装置100のロボットハンド2が物品を保持して持ち上げたとき、物品Qの外観を捉えることができる場所である。
コントローラ40は、物品供給コンベア511を流れるコンテナ611の中にある物品Qをロボットハンド2に保持させて持ち上げる。このとき、コントローラ40には、カメラ51から物品Qの画像データが送られてくるので、コントローラ40はその画像データを基に外観を優良、良品および不良の3種類に選別する。
さらに、コントローラ40は、ロボットアーム3の動作を制御して、物品Qに所定の適用加速度が作用するように移動させ、振り分け位置まで物品Qを運ばせる。なお、振り分け装置100の動作、すなわち、物品の移動パターンは、オペレータによって稼動前に入力部7を介して設定されている。
コントローラ40は、物品Qを移動させている間に、物品Qに作用する力と加速度を検出し、その力を除算器41により加速度で除算する処理を行い、その除算結果を用いて質量を算出する。
コントローラ40は、外観検査結果と算出した物品Qの質量とに基づいて、物品Qが[Lサイズ・外観優良]、[Lサイズ・外観良好]、[Mサイズ・外観優良]、および[Mサイズ・外観良好]のいずれのランクに該当するのかを決定し、その決定結果に基づいて、物品Qを所定のダンボール箱631〜634に収めるようにロボットアーム3及びロボットハンド2の動作を制御する。
また、コントローラ40は、物品Qが外観不良品であると判定したとき、或いは、物品Qの質量が許容範囲外であると判定したときは、その物品Qを不良品置場まで移動させ、そこに一時的に貯めておく。
なお、第1〜第4箱詰めコンベア531〜534の上流側には箱検知センサ(図示せず)が設置されている。箱検知センサは箱の有無を検知するセンサであり、箱に直に光をあてて検知する非接触センサ、或いは、箱の下方に配置され箱自体この重みでオン・オフするメカニカルスイッチで代用できる。いずれにせよ、箱が物品で満杯になり下流側に移動したときに反応して箱無し状態を知らせる信号を出力することができる。
コントローラ40は、箱検知センサからの箱無し状態を知らせる信号を受けたとき、ロボットハンド2が箱供給コンベア521の空の箱(ダンボール)621を保持できる位置まで行くようにロボットアーム3の動作を制御する。さらに、コントローラ40は、ロボットハンド2に空箱621を保持させた後、空箱621を必要とする箱詰めコンベア531〜534まで移動するようにロボットアーム3の動作を制御する。
このように、1台の振り分け装置100が物品Qの質量検査、移動、振り分け、箱詰め、及び空箱搬送という複数の作業を担うことができるので、生産性が向上するだけでなく、生産工程の省スペース化を図ることができる。
(5)特徴
(5−1)
振り分け装置100は、搬送されてきた物品Qの質量を測定し、その質量の大きさに応じて物品Qを振り分けながら箱詰めする振り分け装置であって、力センサ1と、ロボットハンド2と、ロボットアーム3と、加速度センサ4と、コントローラ40とを備えている。力センサ1は、ロボットハンド2とロボットアーム3との間に設けられ、移動時の物品に作用する力を測定する。ロボットハンド2は、物品Qを保持し、物品Qの振り分け先に配置された箱内に物品を置く。ロボットアーム3は、ロボットハンド2を移動させる。加速度センサ4は、移動時の物品Qに作用する加速度を測定する。コントローラ40は、ロボットハンド2およびロボットアーム3の動作を制御し、さらに、物品Qが振り分け先へ移動するまでに、物品Qに作用する力および加速度に基づいて物品Qの質量を算出し、その算出した値に応じて物品Qの振り分け先を決定する。その結果、振り分け装置100が、物品Qの保持、移動、質量測定、その測定値に応じた物品Qの振り分け、及び箱詰めができ、生産工程からウェイトチェッカ、箱詰め装置を撤去することができ、生産ラインの省スペース化を図ることができる。
(5−2)
また、振り分け装置100は、搬送されてくる物品Qの外観を監視するカメラ51をさらに備えているので、コントローラ40はロボットハンド2が物品Qを保持する前に、カメラ51を介して物品Qの外観検査を行うことができる。その結果、コントローラ40が物品Qの外観をOK判定したにもかかわらず、その後に質量不足と判定した場合、中身の欠損と判定する。これは、「組み立て品」を扱う場合には、振り分け装置100が欠品検査装置としての機能も発揮することができる。
(5−3)
振り分け装置100は、振り分け先ごとに箱の有無を検知する箱検知センサをさらに備えている。コントローラ40は、箱が存在しないことを検知したとき、控えの箱をロボットハンド2に保持させて振り分け先まで運ばせることができる。その結果、ロボットハンド2及びロボットアーム3が、物品Qの移動だけでなく、箱詰め用の箱の移動も担うので、生産工程から箱搬送用コンベアを撤去することができ、生産ラインのさらなる省スペース化を図ることができる。
(5−4)
振り分け装置100では、振り分け先に不良品置場701が含まれることによって、振り分け動作の一環として不良品を不良品置場に振り分ければよいので、不良品を撥ねるための専用の機構が不要となり、生産ラインのさらなる省スペース化を図ることができる。
(6)変形例
図10は、変形例に係る振り分け装置150の概略斜視図である。図10において、振り分け装置150は、力センサ11と、ロボットハンド12と、ロボットアーム13と、加速度センサ14とを備えている。なお、力センサ11および加速度センサ14は、上記実施形態の力センサ1と加速度センサ4と同等であるので、説明を省略する。
ロボットハンド12は、物品Qを保持する。ロボットハンド12は、エアー吸着機構である。ロボットアーム13は、ロボットハンド2を3次元的に移動させる。また、ロボットアーム13は、所定の回転軸CAを中心にしてCW方向およびCCW方向に回転することもできる。
なお、力センサ11はロボットハンド12とロボットアーム13との間に設けられ、加速度センサ14はロボットハンド12に隣接するように設けられる。この変形例では、力センサ11及び加速度センサ14ともに歪みゲージ式ロードセルが採用され、力センサ11及び加速度センサ14は水平方向に移動する物品Qに作用する力と加速度を検出する。
上記実施形態に係る振り分け装置100と変形例に係る振り分け装置150との違いは、物品を保持する機構が上記実施形態に係る振り分け装置100ではチャック機構であったのに対し、変形例に係る振り分け装置150ではエアー吸着機構となった点である。
基本的に、変形例に係る振り分け装置150も上記実施形態に係る振り分け装置100と同様の動作を行なうことができるが、加えて、物品Qを保持できたか否かの確認を行うことができる。
物品Qが製袋包装品である場合、変形例に係る振り分け装置150では、ロボットハンド12が製袋包装された物品Qを吸着する際に適切に物品Qを保持できたか否かの確認を行う。ロボットハンド2が物品Qを保持する際に袋状物品の吸着に失敗すると、吸着圧が適正値に達しなかったり急激に降下したりするので、物品Qの保持の失敗が判明する。したがって、ロボットハンド12を物品の表面を吸着するエア吸着機構とすることによって、物品の保持搬送の確実化を図ることができる。
以上にように、1台の振り分け装置100は、物品Qの質量検査、移動、振り分け、及び箱詰めという複数の作業に加えて、シールチェックをも行なうことができる。
以上のように、本発明に係る振り分け装置は、質量検査装置、箱詰め装置及びシールチェッカとしても有用である。
1 力センサ
2 ロボットハンド
3 ロボットアーム
4 加速度センサ
40 コントローラ
100 振り分け装置
Q 物品
特開2004−262482号公報

Claims (5)

  1. 搬送されてきた物品の質量を測定し、その質量の大きさに応じて前記物品を振り分けながら箱詰めする振り分け装置であって、
    前記物品を保持し、前記物品の振り分け先に配置された箱内に前記物品を置くロボットハンドと、
    前記ロボットハンドを移動させるロボットアームと、
    前記ロボットハンドと前記ロボットアームとの間に設けられ、水平方向に移動時の前記物品に作用する力を測定する力センサと、
    水平方向に移動時の前記物品に作用する加速度を測定する加速度センサと、
    少なくとも前記ロボットハンドおよび前記ロボットアームの動作を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記物品が前記振り分け先へ移動するまでに、前記物品に作用する力および加速度に基づいて前記物品の質量を算出し、その算出した値に応じて前記物品の前記振り分け先を決定する、
    振り分け装置。
  2. 搬送されてくる物品の外観を監視するカメラをさらに備え、
    前記コントローラは、前記ロボットハンドが前記物品を保持する前に、前記カメラを介して前記物品の外観選別を行う、
    請求項1に記載の振り分け装置。
  3. 前記振り分け先ごとに前記箱の有無を検知する箱検知センサをさらに備え、
    前記コントローラは、前記箱が存在しないことを検知したとき、控えの箱を前記ロボットハンドに保持させて前記振り分け先まで運ばせる、
    請求項1に記載の振り分け装置。
  4. 前記ロボットハンドは、物品の表面を吸着するエア吸着方式である、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の振り分け装置。
  5. 前記振り分け先には、不良品置き場が含まれる、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の振り分け装置。
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