本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態に係るブラシレスモータを備える電動パワーステアリング装置の構成図である。まず、図1を用いて、本実施形態のブラシレスモータを備える電動パワーステアリング装置1の概要を説明する。
電動パワーステアリング装置1は、操舵者から与えられる力が伝達する順に、ステアリングホイール81と、ステアリングシャフト82と、操舵力アシスト機構83と、ユニバーサルジョイント84と、ロアシャフト85と、ユニバーサルジョイント86と、ピニオンシャフト87と、ステアリングギヤ88と、タイロッド89とを備える。また、電動パワーステアリング装置1は、ECU(Electronic Control Unit)90と、トルクセンサ91aとを備える。車速センサ91bは、車両に備えられ、CAN(Controller Area Network)通信により車速信号VをECU90に入力する。
ステアリングシャフト82は、入力軸82aと、出力軸82bとを含む。入力軸82aは、一方の端部がステアリングホイール81に連結され、他方の端部がトルクセンサ91aを介して操舵力アシスト機構83に連結される。出力軸82bは、一方の端部が操舵力アシスト機構83に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント84に連結される。本実施形態では、入力軸82a及び出力軸82bは、鉄等の磁性材料から形成される。
ロアシャフト85は、一方の端部がユニバーサルジョイント84に連結され、他方の端部がユニバーサルジョイント86に連結される。ピニオンシャフト87は、一方の端部がユニバーサルジョイント86に連結され、他方の端部がステアリングギヤ88に連結される。
ステアリングギヤ88は、ピニオン88aと、ラック88bとを含む。ピニオン88aは、ピニオンシャフト87に連結される。ラック88bは、ピニオン88aに噛み合う。ステアリングギヤ88は、ラックアンドピニオン形式として構成される。ステアリングギヤ88は、ピニオン88aに伝達された回転運動をラック88bで直進運動に変換する。タイロッド89は、ラック88bに連結される。
操舵力アシスト機構83は、減速装置92と、ブラシレスモータ10とを含む。減速装置92は、出力軸82bに連結される。ブラシレスモータ10は、減速装置92に連結され、かつ、補助操舵トルクを発生させる電動機である。なお、電動パワーステアリング装置1は、ステアリングシャフト82と、トルクセンサ91aと、減速装置92とによりステアリングコラムが構成されている。ブラシレスモータ10は、ステアリングコラムの出力軸82bに補助操舵トルクを与える。すなわち、本実施形態の電動パワーステアリング装置1は、コラムアシスト方式である。
図2は、本実施形態の電動パワーステアリング装置が備える電動機ユニットの一例を説明する正面図である。図2は、減速装置92の一部を断面として示してある。実施形態の電動機ユニット2は、ECU90と、操舵力アシスト機構83に含まれる減速装置92と、ブラシレスモータ10と、を含む。なお、電動機ユニット2は、ECU90を備えない構成としてもよい。つまり、減速装置92とブラシレスモータ10との組み合わせを電動機ユニット2としてもよい。
減速装置92はウォーム減速装置である。減速装置92は、減速装置ハウジング93と、ウォーム94と、玉軸受(減速機ベアリング)95と、を備える。また、減速装置92は、さらに、ウォームホイールと、ホルダと、玉軸受95とは反対側の端部近傍に配置された玉軸受と、を設けてもよい。
ウォーム94は、ブラシレスモータ10のジョイント21aにスプライン、または弾性カップリングで結合する。ウォーム94は、玉軸受95で回転自在に減速装置ハウジング93に保持されている。図2は、1つの玉軸受95のみを示したが、ウォーム94は、複数の軸受で減速装置ハウジング93に回転自在に保持されている。減速装置ハウジング93は、ウォームホイールに回転自在に保持される。減速装置92は、ウォーム94の一部に形成されたウォーム歯が、ウォームホイールに形成されているウォームホイール歯に噛み合う。
ブラシレスモータ10の回転力は、ウォーム94を介してウォームホイールに伝達されて、ウォームホイールを回転させる。減速装置92は、ウォーム94及びウォームホイールによって、ブラシレスモータ10のトルクを増加する。そして、減速装置92は、図1に示すステアリングコラムの出力軸82bに補助操舵トルクを与える。
図1に示すトルクセンサ91aは、ステアリングホイール81を介して入力軸82aに伝達された運転者の操舵力を操舵トルクとして検出する。車速センサ91bは、電動パワーステアリング装置1が搭載される車両の車速信号(走行速度)Vを検出する。ECU90は、ブラシレスモータ10と、トルクセンサ91aと、車速センサ91bと電気的に接続される。
ECU90は、ブラシレスモータ10の動作を制御する。また、ECU90は、トルクセンサ91a及び車速センサ91bのそれぞれから信号を取得する。すなわち、ECU90は、トルクセンサ91aから操舵トルクTを取得し、かつ、車速センサ91bから車両の車速信号Vを取得する。ECU90は、イグニッションスイッチ98がオンの状態で、電源装置(例えば車載のバッテリ)99から電力が供給される。ECU90は、操舵トルクTと車速信号Vとに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出する。そして、ECU90は、その算出された補助操舵指令値に基づいてブラシレスモータ10へ供給する電力値Xを調節する。ECU90は、ブラシレスモータ10から誘起電圧の情報又は後述するレゾルバからロータの回転の情報を動作情報Yとして取得する。
ステアリングホイール81に入力された操舵者(運転者)の操舵力は、入力軸82aを介して操舵力アシスト機構83の減速装置92に伝わる。この時に、ECU90は、入力軸82aに入力された操舵トルクTをトルクセンサ91aから取得し、かつ、車速信号Vを車速センサ91bから取得する。そして、ECU90は、ブラシレスモータ10の動作を制御する。ブラシレスモータ10が作り出した補助操舵トルクは、減速装置92に伝えられる。
出力軸82bを介して出力された操舵トルク(補助操舵トルクを含む)は、ユニバーサルジョイント84を介してロアシャフト85に伝達され、さらにユニバーサルジョイント86を介してピニオンシャフト87に伝達される。ピニオンシャフト87に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ88を介してタイロッド89に伝達され、操舵輪を転舵させる。
次に、ブラシレスモータ10について説明する。図3は、図1に示すブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図4は、図3に示すブラシレスモータをA−A線で切って模式的に示す説明図である。図5は、インロー部を取り外したブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図6は、図5に示すブラシレスモータをB−B線で切って模式的に示す説明図である。図3及び図4に示すように、ブラシレスモータ10は、ハウジング11と、軸受12と、軸受13と、レゾルバ14と、端子台15と、バスバー16と、インロー部17と、ロータ20と、ブラシレスモータ用ステータとしてのステータ30とを備える。
ハウジング11は、筒状ハウジング11aと、フロントブラケット11bとを含む。フロントブラケット11bは、略円板状に形成されて筒状ハウジング11aの一方の開口端部を閉塞するように筒状ハウジング11aに取り付けられる。筒状ハウジング11aは、フロントブラケット11bとは反対側の端部に、この端部を閉塞するように底部が形成される。底部は、例えば、筒状ハウジング11aと一体に形成される。筒状ハウジング11aを形成する磁性材料としては、例えばSPCC(Steel Plate Cold Commercial)等の一般的な鋼材や、電磁軟鉄等が適用できる。また、フロントブラケット11bは、ブラシレスモータ10を所望の機器に取り付ける際のフランジの役割を果たしている。
軸受12は、筒状ハウジング11aの内側であって、フロントブラケット11bの略中央部分に設けられる。軸受13は、筒状ハウジング11aの内側であって、底部の略中央部分に設けられる。軸受12は、筒状ハウジング11aの内側に配置されたロータ20の一部であるシャフト21の一端を回転可能に支持する。軸受13は、シャフト21の他端を回転可能に支持する。これにより、シャフト21は、中心軸を中心に回転する。
レゾルバ14は、シャフト21のフロントブラケット11bによって支持される。レゾルバ14は、ロータ20(シャフト21)の回転位置を検出する。レゾルバ14は、レゾルバロータ14aと、レゾルバステータ14bとを備える。レゾルバロータ14aは、シャフト21の円周面に圧入等で取り付けられる。レゾルバステータ14bは、レゾルバロータ14aに所定間隔の空隙を介して対向して配置される。
ステータ30は、筒状ハウジング11aの内部にロータ20を包囲するように筒状に設けられる。ステータ30は、筒状ハウジング11aの内周面に例えば嵌合されて取り付けられる。ステータ30の中心軸は、ロータ20の中心軸(回転軸)と一致する。ステータ30は、筒状のステータコア31と、励磁コイル37とを含む。ステータ30は、ステータコア31に励磁コイル37が巻きつけられる。
図4に示すように、ステータコア31は、複数の分割コア32を含む。複数の分割コア32は、中心軸を中心とした周方向(筒状ハウジング11aの内周面に沿う方向)に等間隔で並んで配置される。以下、中心軸を中心とした周方向を単に周方向という。ステータコア31は、複数の分割コア32が組み合わされて構成される。そして、ステータコア31が筒状ハウジング11a内に圧入されることで、ステータ30は、環状の状態で筒状ハウジング11aの内部に設けられる。なお、ステータコア31と筒状ハウジング11aとは、圧入の他に接着、焼き嵌め又は溶接等によって固定されてもよい。
分割コア32は、略同形状に形成された複数のコア片が中心軸方向に積層されて束ねられることで形成される。分割コア32は、電磁鋼板などの磁性材料で形成される。分割コア32は、バックヨークと、ティースとを有する。バックヨークは、円弧状の部分を含む。バックヨークは、複数の分割コアが組み合わされると、環状形状を形成する。ティースは、バックヨークの内周面からロータ20に向かって延びる部分である。
図4に示す励磁コイル37は、線状の電線である。励磁コイル37は、分割コア32のティースの外周にインシュレータ37aを介して集中巻きされる。この構成により、磁極数を低減でき、かつ分布巻きに比較してコイルエンドが短くなることからコイル量を低減できる。その結果、コストを低減でき、ブラシレスモータ10をコンパクトとすることができる。
励磁コイル37は、分割コア32のティースの複数の外周に分布巻きされていてもよい。この構成により、磁極数が増え、磁束の分布が安定することからトルクリップルを抑制することができる。
励磁コイル37は、バックヨークの外周にトロイダル巻きされていてもよい。この構成により、分布巻きと同等の磁束分布を発生すると共に、分布巻きに比較してコイルエンドが短くなることからコイル量を低減できる。その結果、トルクリップルを抑制すると共に、ブラシレスモータ10をコンパクトとすることができる。
インシュレータ37aは、励磁コイル37と分割コア32とを絶縁するための部材であり、耐熱部材で形成される。このように構成されたステータコア31が複数組み合わされることにより、ステータ30は、ロータ20を包囲できる形状となる。つまり、ステータコア31は、後述するロータヨーク22の外側に所定の間隔を有して環状に配置される。
ロータ20は、筒状ハウジング11aに対して中心軸を中心に回転できるように、筒状ハウジング11aの内部に設けられる。ロータ20は、シャフト21と、ロータヨーク22と、マグネット23とを含む。シャフト21は、筒状に形成される。ロータヨーク22は、筒状に形成される。なお、ロータヨーク22は、外周が円弧状である。この構成により、ロータヨーク22は、外周が複雑形状である場合に比較して、打ち抜き加工の加工工数を低減できる。
ロータヨーク22は、電磁鋼板、冷間圧延鋼板などの薄板が、接着、ボス、カシメなどの手段により積層されて製造される。ロータヨーク22は、順次金型の型内で積層され、金型から排出される。ロータヨーク22は、例えばその中空部分にシャフト21が圧入されてシャフト21に固定される。なお、シャフト21とロータヨーク22とは、一体で成型されてもよい。
マグネット23は、ロータヨーク22の外周方向に沿って、複数設けられている。マグネット23は、永久磁石であり、S極及びN極がロータヨーク22の周方向に交互に等間隔で配置される。ロータ20の極数は、例えば、ロータヨーク22の外周側にN極と、S極とがロータヨーク22の周方向に交互に配置された14極とすることができる。
マグネット23は、ロータヨーク22の外周に配置され、例えば、磁力により取り付けられる。本実施形態では、また、ロータ20は、マグネット23の外周に飛散防止用のカバーが設けられる。飛散防止用のカバーは、非磁性のSUSやアルミ、熱収縮チューブ等で形成される。ロータ20は、マグネット23を、ロータヨーク22の外周方向に沿ってロータヨーク22の内部に埋め込んでもよい。この場合、マグネット23は、分割形状(セグメント構造)のセグメント磁石を用いる。
ロータヨーク22の外周側にN極が着磁されているマグネット23と、ロータヨーク22の外周側にS極が着磁されているマグネット23とは、ロータヨーク22の周方向に交互に等間隔で配置される。
端子台15とバスバー16とは、ECU90とステータ30の励磁コイル37とを連結する。端子台15とバスバー16とは、ブラシレスモータ10を駆動するための制御信号や電力を供給する配線であり、励磁コイル37とECU90を接続することで、ECU90からブラシレスモータ10の励磁コイル37に各種信号、電力を供給可能としている。端子台15は、ステータ30のジョイント21a側に配置されている。端子台15は、バスバー16と、励磁コイル37とを電気的に接続する。具体的には、端子台15は、各相(例えば3相)の励磁コイル37をそれぞれの相に対応するバスバー16にヒュージングや抵抗溶接等で電気的に接続させる。また、端子台15は、バスバー16と励磁コイル37とが挿入またはインサートモールドされている。本実施形態の端子台15は、バスバー16がネジ留めで固定されている。バスバー16は、励磁コイル37とECU90のコネクタ90aとを連結している。
インロー部17は、フロントブラケット11bのジョイント21a側の面に配置されており、フロントブラケット11bのジョイント21a側の面を覆っている。インロー部17は、外周が円となる板状の部材であり、中心にシャフト21が貫通する穴が形成されている。フロントブラケット11bは、ジョイント21a側の面にインロー部17の外周とほぼ同一径の段差部が設けられている。インロー部17は、フロントブラケット11bの段差部に圧入(軽圧入)ではめ込まれ、また、インロー部17は、ジョイント21a側の面にシャフト21の回転軸を中心としたリング状の突出部17aが形成されている。突出部17aは、図2に示すように減速装置92の減速装置ハウジング93に嵌めこまれる。フロントブラケット11bに対して固定されている。インロー部17は、突出部17aを減速装置92の減速装置ハウジング93にはめ込むことで、減速装置92の軸とブラシレスモータ10の軸とを合わせることができる。
また、インロー部17は、ハウジング11よりも軽量で強度の低い材料を用いることができる。例えば、ハウジング11がアルミで形成されている場合、インロー部17は、樹脂で形成することが好ましい。また、ハウジング11が樹脂で形成されている場合、インロー部17は、ハウジング11よりも強度が低い樹脂やゴム等のエラストマー、HNBR等の高硬度ゴムを用いることができる。
次に、ブラシレスモータ10の組立方法(製造方法)の一例を説明する。まず、筒状ハウジング11aにステータ30を挿入し、固定する。固定方法としては、圧入、接着、焼きばめ等を用いることができる。次に、筒状ハウジング11aに端子台15を固定する。
次に、ロータ20に軸受12、13を圧入し、レゾルバロータ14aをシャフト21に圧入する。ここで、軸受12の外輪側にはフロントブラケット11bが保持されている。また、以上のようにして、フロントブラケット11b、レゾルバロータ14a、軸受12、13を一体化したロータ20をステータ30に対向する位置に挿入する。ロータ20は、ステータ30と対向する位置に挿入されることで、筒状ハウジング11aに挿入される。これにより、軸受12の外輪側に保持されているフロントブラケット11bも筒状ハウジング11aのジョイント21a側の面を塞ぐ位置に移動される。軸受13は、筒状ハウジング11aにカシメや挿入で固定される。
その後、端子台15にバスバー16を固定する。その後、誘起電圧とゼロ位置調整をしたレゾルバステータ14bをフロントブラケット11bにネジで固定する(図5及び図6に示す状態)。さらに、フロントブラケット11bにインロー部17を圧入で固定する(図3及び図4に示す状態)。なお、ECU90は、バスバー16を端子台15に固定した後、バスバー16の他方の端部と接続しても、バスバー16を端子台15に固定する前に、バスバー16の他方の端部と接続してもよい。
ブラシレスモータ10は、以上のようにフロントブラケット11bのジョイント21a側に、フロントブラケット11bのジョイント21a側を覆うインロー部17を設けることで、フロントブラケット11bと筒状ハウジング11aとで囲われた領域に塵や埃が混入することを抑制することができる。これにより、ブラシレスモータ10は、フロントブラケット11bのジョイント21a側に配置された端子台15やバスバー16、レゾルバ14等をインロー部17で適切に保護することができる。ブラシレスモータ10は、インロー部17で、各部の保護ができるため、装置構成を簡単にすることができる。また、インロー部17で各部を覆う形状とすることで、フロントブラケット11bの形状も簡単にすることができる。これにより、ハウジング11の形状を簡単にすることができ、ハウジング11の加工(製造)を簡単にすることができる。
ブラシレスモータ10は、減速装置92にはめ込まれるインロー部17をフロントブラケット11bとは別体とすることで、減速装置92のはめ込まれる部分の形状に応じてインロー部17の形状を調整することができる。つまり、フロントブラケット11bの形状を変更せずに、インロー部17の形状を調整するのみで各種機構に取り付けることが可能となる。これにより、ブラシレスモータ10の汎用性を向上させることができる。
ブラシレスモータ10は、インロー部17をハウジング11よりも軽量な材料で形成することで装置を軽量化することができる。ここで、インロー部17は、ハウジング11に付属して設ける部材であるため、インロー部17が強度の低い部材であっても装置全体の耐久性等の低下を抑制することができる。ここで、ブラシレスモータ10は、フロントブラケット11bに設けられたネジ穴で減速装置92とフロントブラケット11bとを締結する。これにより、ブラシレスモータ10は、インロー部17の強度が低い場合でも、ブラシレスモータ10からインロー部17が脱落すること、また、ブラシレスモータ10が減速装置92から脱落することを抑制することができる。
ここで、上記実施形態では、インロー部17を圧入(軽圧入)でフロントブラケット11bに固定したが、これに限定されない。ブラシレスモータ10は、インロー部17を熱溶着、カシメ、ネジ等でフロントブラケット11bに固定してもよい。
以下、図7から図11を用いて、ブラシレスモータの他の例について説明する。図7は、他の例のブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図8は、図7に示すブラシレスモータをC−C線で切って模式的に示す説明図である。図9は、インロー部を取り外したブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図10は、図9に示すブラシレスモータをD−D線で切って模式的に示す説明図である。図11は、図7に示すブラシレスモータを底部側から見た説明図である。なお、図7から図11に示すブラシレスモータ100は、インロー部117及びフロントブラケット111bの構成以外は、基本的にブラシレスモータ10と同様の構成である。以下、ブラシレスモータ10と同様の構成については、同一の符合を付して説明を省略し、ブラシレスモータ100に特有の点を重点的に説明する。
ブラシレスモータ100は、ハウジング111と、軸受12と、軸受13と、レゾルバ14と、端子台15と、バスバー16と、インロー部117と、ロータ20と、ステータ30とを備える。ブラシレスモータ100は、インロー部117をネジ止めでフロントブラケット111bに固定している。
ハウジング111は、筒状ハウジング11aとフロントブラケット111bとを有する。フロントブラケット111bは、図9及び図10に示すように、インロー部117の外周が嵌めこまれる段差部よりも内径側に2つの突出部150が設けられている。突出部150は、板状の部材であり、ネジ穴151が形成されている。
インロー部117は、フロントブラケット111bのジョイント21a側の面に配置されており、フロントブラケット111bのジョイント21a側の面を覆っている。インロー部117は、外周が円となる板状の部材であり、中心にシャフト21が貫通する穴が形成されている。インロー部117は、ジョイント21a側の面にシャフト21の回転軸を中心としたリング状の突出部17aが形成されている。インロー部117は、突出部17aよりも内側にネジ穴が形成されている。インロー部117のネジ穴は、フロントブラケット111bのネジ穴151とつながる位置に形成されている。ブラシレスモータ100は、インロー部117のネジ穴とフロントブラケット111bのネジ穴151とにネジ152が螺合されている。このように、インロー部117は、ネジ152でフロントブラケット111bに固定されている。さらに、インロー部117は、円形の板状部材の外周に径方向外側に突出した突出部154が形成されている。突出部154は、減速装置92に対してネジ止めするためのボルト穴155が形成されている。
ブラシレスモータ100は、インロー部117をネジ止めでフロントブラケット111bに固定している。ブラシレスモータ100は、ネジ止めでインロー部117をフロントブラケット111bに固定することで、インロー部117の装着、取り外しを簡単にすることができる。これにより、インロー部117をフロントブラケット111bに固定するための冶具を共通化することができ、ブラシレスモータ100の組み立てを簡単にすることができる。また、ブラシレスモータ100は、簡単な組み立てで、インロー部117をフロントブラケット111bに高い強度で固定することができる。これにより、減速装置92を固定するためのネジ穴をインロー部117に設けても、好適にブラシレスモータ100を減速装置92に固定することができる。なお、本実施形態のようにインロー部117と減速装置92とを連結する場合、インロー部117を強度の高い材料で形成することが好ましい。
以下、図12から図14を用いて、ブラシレスモータの他の例について説明する。図12は、他の例のブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図13は、図12に示すブラシレスモータをE−E線で切って模式的に示す説明図である。図14は、図12に示すブラシレスモータを底部側から見た説明図である。なお、図12から図14に示すブラシレスモータ200は、インロー部217及びフロントブラケット211bの構成以外は、基本的にブラシレスモータ10と同様の構成である。以下、ブラシレスモータ10と同様の構成については、同一の符合を付して説明を省略し、ブラシレスモータ200に特有の点を重点的に説明する。
ブラシレスモータ200は、ハウジング11と、軸受12と、軸受13と、レゾルバ14と、端子台15と、バスバー16と、インロー部217と、ロータ20と、ステータ30とを備える。ブラシレスモータ200は、インロー部217をネジ止めでフロントブラケット211bに固定している。
ハウジング211は、筒状ハウジング211aとフロントブラケット211bとを有する。筒状ハウジング211aは、図14に示すように、フロントブラケット211bの端部に筒形状よりも外形側に突出した突出部154が形成され、当該突出部の2箇所にネジ256が挿入され、2箇所にネジ258が挿入されている。フロントブラケット211bは、ネジ256が挿入される2箇所、ネジ258が挿入される2箇所にネジ穴が形成されている。筒状ハウジング211aとフロントブラケット211bとは、4箇所のネジ256、258で固定されている。なお、フロントブラケット211bのネジ258に対応する部分には、図12に示すようにネジ穴254が形成されている。
インロー部217は、フロントブラケット211bのジョイント21a側の面に配置されており、フロントブラケット211bのジョイント21a側の面を覆っている。インロー部217は、外周が円となる板状の部材であり、中心にシャフト21が貫通する穴が形成されている。インロー部217は、ジョイント21a側の面にシャフト21の回転軸を中心としたリング状の突出部17aが形成されている。インロー部217は、突出部17aよりも外側のネジ256に対応する位置にネジ穴252が形成されている。ブラシレスモータ200は、インロー部217のネジ穴252とフロントブラケット211bのネジ穴と筒状ハウジング211aのネジ穴にネジ256が螺合されている。さらに、インロー部217は、円形の板状部材の外周に径方向外側に突出した突出部154が形成されている。突出部154は、減速装置92に対してネジ止めするためのボルト穴155が形成されている。
このように、インロー部217は、フロントブラケット211bと筒状ハウジング211aを固定するネジ256でフロントブラケット211bに固定されている。つまりネジ256は、インロー部217とフロントブラケット211bと筒状ハウジング211aとを固定する。また、ネジ258は、フロントブラケット211bと筒状ハウジング211aとを固定する。
ブラシレスモータ200も、ブラシレスモータ100と同様に、インロー部217をネジ止めでフロントブラケット211bに固定している。ブラシレスモータ200は、インロー部217をフロントブラケット211bと筒状ハウジング211aを固定するネジ256でフロントブラケット211bに固定することで、各部材を一体で固定することができる。また、ブラシレスモータ200は、ネジ穴252を突出部17aよりも外側に設けることで、ネジ256による固定作業を実行しやすくすることができる。また、ネジ256は、さらに、減速装置92に形成されたネジ穴に螺合させるようにしてもよい。
以下、図15及び図16を用いて、ブラシレスモータの他の例について説明する。図15は、他の例のブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図16は、図15に示すブラシレスモータをF−F線で切って模式的に示す説明図である。なお、図15及び図16に示すブラシレスモータ300は、インロー部317及びフロントブラケット311bの構成以外は、基本的にブラシレスモータ100と同様の構成である。以下、ブラシレスモータ100と同様の構成については、同一の符合を付して説明を省略し、ブラシレスモータ300に特有の点を重点的に説明する。
ブラシレスモータ300は、ハウジング311と、軸受12と、軸受13と、レゾルバ14と、端子台15と、バスバー16と、インロー部317と、ロータ20と、ステータ30とを備える。ブラシレスモータ300は、インロー部317をネジ止めでフロントブラケット311bに固定している。また、ブラシレスモータ300は、インロー部317がレゾルバステータ14bを支持する。
ハウジング311は、筒状ハウジング11aとフロントブラケット311bとを有する。フロントブラケット311bは、フロントブラケット111bと同様に、インロー部317の外周が嵌めこまれる段差部よりも内径側に2つの突出部が設けられている。突出部は、ネジ穴が形成されている。
インロー部317は、フロントブラケット311bのジョイント21a側の面に配置されており、フロントブラケット311bのジョイント21a側の面を覆っている。インロー部317は、外周が円となる板状の部材であり、中心にシャフト21が貫通する穴が形成されている。インロー部317は、ジョイント21a側の面にシャフト21の回転軸を中心としたリング状の突出部17aが形成されている。インロー部317は、突出部17aよりも内側にネジ穴360が形成されている。インロー部317のネジ穴360は、フロントブラケット311bのネジ穴とつながる位置に形成されている。ブラシレスモータ300は、インロー部317のネジ穴360とフロントブラケット311bのネジ穴とにネジ152が螺合されている。このように、インロー部317は、ネジ152でフロントブラケット311bに固定されている。ここで、ネジ穴360は、円周方向に延在する長穴形状である。さらに、インロー部317は、円形の板状部材の外周に径方向外側に突出した突出部が形成されている。突出部は、減速装置92に対してネジ止めするためのボルト穴が形成されている。また、インロー部317は、軸受12側の面に突出部370を有し、当該突出部370がレゾルバステータ14bを保持している。ここで、突出部370は、レゾルバステータ14bを外周側から保持している。
ブラシレスモータ300は、インロー部317をネジ止めでフロントブラケット311bに固定している。ブラシレスモータ300は、ネジ止めでインロー部317をフロントブラケット311bに固定することで、インロー部317の装着、取り外しを簡単にすることができる。
また、ブラシレスモータ300は、インロー部317でレゾルバステータ14bを外周側から保持することで、ハウジング311からレゾルバステータ14bに伝達される熱を低減することができる。また、ロータ20、ステータ30からレゾルバステータ14bへの磁気の影響を低減することができ、磁気シールド等を設置しなくても、レゾルバ14を好適に使用することが可能となる。
また、ブラシレスモータ300は、インロー部317のネジ穴360を長穴形状とすることで、フロントブラケット311bとインロー部317との回転方向の相対位置を調整することができる。これにより、ブラシレスモータ300は、フロントブラケット311b及び筒状ハウジング311aに対して、インロー部317が保持するレゾルバステータ14bの回転方向の位置を調整することができ、回転方向のゼロ点調整を実行することができる。
以下、図17から図19を用いて、ブラシレスモータの他の例について説明する。図17は、他の例のブラシレスモータ及びECUを回転軸に平行な方向から見た平面図である。図18は、図17に示すブラシレスモータをG−G線で切って模式的に示す説明図である。図19は、図17に示すブラシレスモータのインロー部とフロントブラケットとの連結部近傍を拡大して示す説明図である。なお、図17から図19に示すブラシレスモータ400は、インロー部417及びフロントブラケット411bの構成以外は、基本的にブラシレスモータ10と同様の構成である。以下、ブラシレスモータ10と同様の構成については、同一の符合を付して説明を省略し、ブラシレスモータ400に特有の点を重点的に説明する。
ブラシレスモータ400は、ハウジング411と、軸受12と、軸受13と、レゾルバ14と、端子台15と、バスバー16と、インロー部417と、ロータ20と、ステータ30とを備える。ブラシレスモータ400は、インロー部417をカシメでフロントブラケット411bに固定している。
ハウジング411は、筒状ハウジング11aとフロントブラケット411bとを有する。フロントブラケット411bは、図17から図19に示すように、インロー部417の外周が嵌めこまれる段差部の円周方向の4箇所に4つの突起部452が設けられている。突出部452は、図19に示すように、軸方向に直交する面において、インロー部417の外周よりも中心軸側に突出した突起である。突起部452は、円周方向に等間隔、つまり90度ごとに形成されている。なお、突起部452の数はこれに限定されない。
インロー部417は、フロントブラケット411bのジョイント21a側の面に配置されており、フロントブラケット411bのジョイント21a側の面を覆っている。インロー部417は、外周が円となる板状の部材であり、中心にシャフト21が貫通する穴が形成されている。インロー部417は、ジョイント21a側の面にシャフト21の回転軸を中心としたリング状の突出部17aが形成されている。インロー部417は、外周の突起部452に対応する位置に逃げ450が形成されている。逃げ450は、外周の他の部分よりも回転軸方向の幅が短い部分、つまり薄い部分であり、突起部452の外周を囲うくぼみである。
ブラシレスモータ400は、図17から図19に示すように、フロントブラケット411bが、突起部452が、インロー部417の逃げ450のジョイント21a側の面に突出することで、インロー部417がジョイント21a側に動かないように支持する。つまり、突起部452がカシメとなり、インロー部417をフロントブラケット411bに固定する。なお、突起部452は、インロー部417をフロントブラケット411bに接触させた状態で、逃げ450に対応する部分のフロントブラケット411bを変形させることで、具体的には、フロントブラケット411bを中心軸側に突出させることで、形成することができる。
ブラシレスモータ400は、カシメを用いることでもインロー部417をフロントブラケット411bに固定することができる。またカシメを用いることで、インロー部417をフロントブラケット411bに固定する機構を小さくすることができる。これにより、ブラシレスモータ400の空間を有効に活用することができ、装置を小型化することができる。例えば、インロー部417の突出部17aの径をより小さくすることができる。
次に、図20を用いて、電動機ユニットの他の例を説明する。図20は、電動機ユニットの他の例を説明する正面図である。なお、電動機ユニット500は、ブラシレスモータ501のインロー部517と、減速装置592の減速装置ハウジング593以外は、電動機ユニット2と同様の構成である。以下、電動機ユニット500に特有の点を充填的に説明する。図20に示す電動機ユニット500は、ブラシレスモータ501と、ECU90と、減速装置592と、を有する。
減速装置592の減速装置ハウジング593は、玉軸受95の外輪を支持する円筒部550が、ブラシレスモータ501側まで延在している。つまり、玉軸受95の外輪を支持する円筒部550は、減速装置ハウジング593のブラシレスモータ501側の端部まで延在する直管形状である。ブラシレスモータ501のインロー部517は、突起部517aの外周径が円筒部550の径とほぼ同一である、突出部517aは、円筒部550にはめ込まれている。
電動機ユニット500は、インロー部517の突出部517aの径を玉軸受95の外輪を支持する円筒部550とほぼ同一径としても、上記と同様に、減速装置592にブラシレスモータ501をはめ込み、減速装置592の軸とブラシレスモータ501の軸とを合わせることができる。
また、電動機ユニット500は、インロー部517の突出部517aの径を玉軸受95の外輪を支持する円筒部550とほぼ同一径とすることで、突出部517aの径を小さくすることができ加工量を少なくすることができる。また、減速装置ハウジング593の形状を簡単にすることができる。つまり、減速装置ハウジング593の円筒部550を、玉軸受95を支持する部分および突出部517aが嵌めこまれる部分として用いることができる。これにより、加工時に1つの径の穴を形成することで、両方の機能を実現することができる。また、円筒部の550の径を小さくできるため、減速装置ハウジング593の加工量を少なくすることができる。
ここで、本実施形態の電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ10とECU90とを、一体で設けたが別体としてもよい。また、本実施形態では、電動機をブラシレスモータとしたがブラシモータの場合も同様である。電動機は、フロントブラケットとインロー部とを別体とすることで上述した各種効果を得ることができる。
以上のように、本実施形態の電動パワーステアリング装置は、コラムアシスト方式を例にして説明しているが、ピニオンアシスト方式及びラックアシスト方式についても適用することができる。