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JP6003349B2 - 車両挙動予測装置 - Google Patents
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JP6003349B2 - 車両挙動予測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両挙動予測装置に関する。
従来、車両挙動を予測する車両挙動予測技術が開発されている。
例えば、特許文献1には、状況別に走行状態情報を学習し、学習データと現状の走行状態情報との比較によって、所定地点の車両挙動を推定する運転支援装置が開示されている。走行状態情報は、例えば、車速、現在位置情報、道路情報、アクセル開度、操舵角等の情報を含む。また、特許文献2には、ドライバのブレーキ操作、アクセル操作、ステアリング操作、ウィンカー操作等の時系列データと、その後の自車の進行方向とから統計的な学習に基づいて運転行動予測モデルを作成し、作成した運転行動予測モデルを用いて車両進路を予測する安全運転支援装置が開示されている。
特開2010−92424号公報 国際公開第2008/126389号
しかしながら、従来技術(特許文献1〜2等)においては、学習データ上で想定する交通状況と、現在の交通状況に差異がある場合、車両挙動の予測精度が悪化してしまうことがあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、車両挙動の予測精度を向上させることができる車両挙動予測装置を提供することを目的とする。
本発明は、所定地点における車両の車両挙動を予測する車両挙動予測装置であって、前記車両の車両挙動と走行状態情報の時系列変化の特徴とが対応付けられた情報である挙動特徴情報を、前記所定地点の前方地点における交通状況ごとに分けて複数パターン記憶する記憶装置と、前記車両の走行状態情報を検出する検出手段と、前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて、現在の交通状況に対応するパターンの前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択する選択手段と、前記選択手段により選択された前記挙動特徴情報と、前記検出手段により検出された現時点における前記車両の走行状態情報の時系列変化とを比較して、前記所定地点における前記車両の車両挙動を予測する予測手段と、を備えたことを特徴とする。
上記車両挙動予測装置において、前記交通状況は、前記前方地点における前記車両の巡航速度を含み、前記選択手段は、前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて前記巡航速度の平均値を算出し、当該算出された平均値が、前記記憶装置に記憶された複数パターンの前記挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の巡航速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択することが好ましい。
上記車両挙動予測装置において、前記交通状況は、前記前方地点における路面勾配を含み、前記選択手段は、前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて前記路面勾配を取得し、当該路面勾配が加速度に対して影響を与える勾配であるか否かを判定し、影響を与える勾配であると判定された場合は、前記路面勾配が、前記記憶装置に記憶された複数パターンの前記挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の路面勾配のうちいずれかに対応するか否かを判定することで、現在の交通状況に対応する前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択し、影響を与える勾配ではないと判定された場合は、前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて前記巡航速度の平均値を算出し、当該算出された平均値が、前記記憶装置に記憶された複数パターンの前記挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の巡航速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択することが好ましい。
上記車両挙動予測装置において、前記選択手段は、前記記憶装置に記憶された複数の前記挙動特徴情報の間で前記巡航速度の平均値の差が現れる選択地点を決定し、前記車両が前記選択地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて、前記選択地点における前記車両の前記巡航速度の平均値を算出することが好ましい。
本発明にかかる車両挙動予測装置は、車両挙動の予測精度を向上させることができるという効果を奏する。
図1は、本実施形態にかかる車両挙動予測システムの構成の一例を示すブロック図である。 図2Aは、交差点から所定距離離れた地点における走行速度の確率分布の一例を示すグラフである。 図2Bは、交差点から所定距離離れた地点における加速度の確率分布の一例を示すグラフである。 図3は、交差点手前の所定の走行区間における走行速度の確率分布の一例を示すグラフである。 図4は、交差点手前の所定の走行区間における加速度の確率分布の一例を示すグラフである。 図5は、走行速度が大きい場合の挙動特徴情報との比較により減速判定を行う一例を示すグラフである。 図6は、走行速度が小さい場合の挙動特徴情報との比較により非減速判定を行う一例を示すグラフである。 図7は、実施形態1における車両挙動予測処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、図5の挙動特徴情報の時系列変化のパターンに違いが現れるタイミングの一例を示すグラフである。 図9は、図6の挙動特徴情報の時系列変化のパターンに違いが現れるタイミングの一例を示すグラフである。 図10は、実施形態2における車両挙動予測処理の一例を示すフローチャートである。 図11Aは、予測可能場所が平坦路の場合を示す図である。 図11Bは、予測可能場所が強い上り坂勾配路の場合を示す図である。 図11Cは、予測可能場所が強い下り坂勾配路の場合を示す図である。 図12は、実施形態3における車両挙動予測処理の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態にかかる車両挙動予測装置および車両挙動予測方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態にかかる車両挙動予測システムの構成について図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態にかかる車両挙動予測システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態にかかる車両挙動予測システムが適用される車両100は、大別して、車両状態検出部110と、走行環境検出部120と、前方車両情報取得部130と、車載制御部140と、分布データベース150と、運転支援制御部160とを備える。
このうち、車両状態検出部110は、走行状態情報のうちの自車両の走行状態を検出する。車両状態検出部110は、例えば、車両100の走行速度を検出する車速センサ111、および、車両100の加速度を検出する加速度センサ112等を備える。これら車速センサ111および加速度センサ112は、例えばCAN(Control Area Nerwork)などの車載ネットワークを介して、種々のセンサ等の検出結果が集約される車載制御部(ECU)140に電気的に接続される。車速センサ111は、車輪回転速度を検出し、この検出した回転速度に応じた信号を、車載制御部140に出力する。加速度センサ112は、車両100の加速度を検出し、この検出した加速度に応じた信号を車載制御部140に出力する。
走行環境検出部120は、走行状態情報のうちの自車両または前方車両の走行位置または走行環境を検出する。走行環境検出部120は、例えば、衛星信号を受信し、この受信した衛星信号をもとに車両100または前方車両の絶対位置、すなわち緯度経度を検出するGPS121等を備える。GPS121は、車両100または前方車両の移動に伴って変化する車両100または前方車両の緯度経度、換言すれば、車両100または前方車両が走行した各地点の緯度経度を検出し、その検出結果を示す緯度経度情報を車載制御部140に出力する。
前方車両情報取得部130は、走行状態情報のうちの前方車両の走行状態等を示す情報を取得する。前方車両は、車両100の進行方向前方を走行する車両100の直前を走行する1台の車両のみならず、車両100の進行方向前方を走行する複数台の車両も含む。前方車両情報取得部130は、例えば、ミリ波帯の電波を用いて車両100の進行方向前方を走行する前方車両の存在を検知するミリ波レーダ131、および、車両100の周辺を走行する車両との車車間通信または路上に設けられた路側通信機との路車通信機との路車通信を行う車載通信機132を備える。ミリ波レーダ131は、車両100の進行方向前方を走行する前方車両の存在を検知すると、その検知結果を示す信号を車載制御部140に出力する。車載通信機132は、例えば、車両100の進行方向前方を走行する前方車両との車車間通信を通じて、前方車両の走行速度または加速度等の走行状態を示す情報を取得する。車載通信機132は、この取得した情報を車載制御部140に出力する。
本実施形態において、車両状態検出部110と、走行環境検出部120と、前方車両情報取得部130とが、検出手段に含まれる。検出手段は、車両(自車両および前方車両を含む)の走行状態情報を検出する。
車載制御部140は、システム制御部141と、走行環境特定部142と、分布演算部143と、データベース作成部144と、データベース選択部145と、車両挙動予測部146とを備える。
このうち、システム制御部141は、車両状態検出部110から各運転操作要素の検出結果が入力されると、その検出結果に基づいて各種車載機器を制御する。具体的には、システム制御部141は、車両状態検出部110から入力される車速センサ111および加速度センサ112の検出結果、ならびに、アクセルセンサ、ブレーキセンサ、操舵角センサ等の検出結果に基づき、エンジン、ブレーキ、ターンランプ、および、ステアリング等の各種車載機器を制御する。これにより、例えば、ドライバによりアクセルペダルが踏み込まれたことによってアクセルセンサ等の検出結果が変化すると、この検出結果に応じてエンジンの制御量が算出され、この算出結果に応じてエンジンが制御される。
走行環境特定部142は、走行環境検出部120または前方車両情報取得部130から入力される車両100または前方車両の緯度経度情報等の情報に基づき、車両100または前方車両の走行環境を特定する。走行環境特定部142は、走行環境検出部120から車両100または前方車両の緯度経度情報が入力されると、この入力された緯度経度情報を分布演算部143に出力する。走行環境特定部142は、道路線形、交差点形状、および路面勾配等がそれらの位置を示す緯度経度情報とともに予め登録された道路地図データ142aを備える。走行環境特定部142は、車両100または前方車両の緯度経度情報が入力されると、この緯度経度情報をもとに道路地図データ142aを参照し、車両100または前方車両の走行環境を特定する。走行環境特定部142は、例えば、車両100または前方車両が走行した走行地点の特徴を特定する。走行環境特定部142は、この特定結果を分布演算部143に出力する。この走行地点の特徴としては、例えば、交差点の形状、道路線形、道路幅、車線数、道路の曲率、路面勾配、信号機等のインフラ機器の有無、一時停止位置等の交通規制の有無、制限速度等のように車両挙動に影響を与える要素が該当する。本実施形態において、車両挙動は、例えば、車両100または前方車両の減速挙動または非減速挙動を含む。
分布演算部143は、予測対象とする車両における車両挙動の発生確率を示す確率分布を演算する。具体的には、分布演算部143は、車両状態検出部110または前方車両情報取得部130から車両100または前方車両の走行速度および加速度を示す情報が入力されると、それら走行速度および加速度を示す情報に、走行速度および加速度の検出時における車両100または前方車両の緯度経度もしくは交通要素の中での絶対位置を示す位置情報を関連付ける。分布演算部143は、走行速度および加速度を示す情報の取得回数が所定回数を超えると、それら走行速度および加速度を示す情報に基づいて車両挙動の確率分布を作成する。本実施形態において、確率分布の作成に必要な走行速度および加速度を示す情報の取得回数として、例えば、同一もしくは走行環境の類似する地点において約「20回」程度が規定されている。分布演算部143は、この車両挙動の確率分布を、緯度経度に基づき分類される走行地点別、および、走行環境特定部142により特定された走行環境別に作成する。分布演算部143は、例えば、交差点またはカーブ等、走行速度または加速度の推移パターンが複数のパターンに分かれる走行地点または走行環境における、走行速度および加速度の確率分布を作成する。分布演算部143は、走行速度および加速度について確率分布を作成すると、この作成した確率分布を示すデータをデータベース作成部144に適宜出力する。分布演算部143は、作成した確率分布の信頼区間を規定する信頼区間規定部143aを備える。信頼区間規定部143aは、信頼区間として、例えば、確率分布のうちの中心を含む約「95%」を信頼区間として規定する。
データベース作成部144は、分布演算部143が作成した確率分布を示すデータが入力されると、入力されたデータに基づいて、対象とする車両の車両挙動(例えば、減速挙動または非減速挙動等)と、走行状態情報(例えば、走行速度または加速度等)の時系列変化の特徴(例えば、確率分布の平均値、信頼区間等)とが対応付けられた情報である挙動特徴情報を、所定地点の前方地点における交通状況ごとに分けて複数パターン、分布データベース150に登録する。本実施形態において、データベース作成部144は、これらの複数パターンの挙動特徴情報を分布データベース150内に登録してもよいし、各挙動特徴情報をそれぞれ記憶する複数の車両挙動データベース(以下、DBI、DBII、DBIIIと呼ぶことがある)を、分布データベース150に複数登録してもよい。また、交通状況は、例えば、前方地点における車両の巡航速度であってもよいし、前方地点における路面勾配であってもよい。巡航速度は、走行速度および加速度を含む。これにより、分布データベース150には、車両100または前方車両の走行する各交通状況ごとに挙動特徴情報が蓄積されることになる。
データベース選択部145は、選択タイミング決定部145aと、速度DB選択部145bと、加速度DB選択部145cとを備える。本実施形態において、データベース選択部14の選択タイミング決定部145aと、速度DB選択部145bと、加速度DB選択部145cが、選択手段に含まれる。選択手段は、車両が前方地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、現在の交通状況に対応するパターンの挙動特徴情報を、分布データベース150(記憶装置)から選択する。本実施形態において、選択手段は、分布データベース150内に各挙動特徴情報をそれぞれ記憶する複数の車両挙動データベースが登録されている場合は、車両が前方地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、現在の交通状況に対応するパターンの挙動特徴情報を記憶する車両挙動データベース(例えば、DBI、DBII、DBIII等)を、分布データベース150から選択してもよい。
選択タイミング決定部145aは、分布データベース150に記憶された複数パターンの挙動特徴情報が示す特徴に応じて、適切な挙動特徴情報を選択するタイミングを決定する。本実施形態において、選択タイミング決定部145aは、例えば、分布データベース150に記憶された複数の挙動特徴情報の間で巡航速度の平均値の差が現れる選択地点を決定する。本実施形態において、選択タイミング決定部145aは、例えば、分布データベース150に記憶された複数の挙動特徴情報の間で巡航速度の平均値の差が現れる選択地点を決定する。なお、選択タイミング決定部145aは、分布データベース150内に各挙動特徴情報をそれぞれ記憶する複数の車両挙動データベースが登録されている場合は、分布データベース150に複数登録された車両挙動データベースにそれぞれ記憶された複数パターンの挙動特徴情報が示す特徴に応じて、適切な挙動特徴情報を選択するタイミングを決定してもよい。この選択タイミング決定部145aの処理の詳細については後述する。
速度DB選択部145bは、対象とする車両の車両挙動に基づき、分布データベース150に記憶された、走行速度に関する複数パターンの挙動特徴情報から、適切な挙動特徴情報を選択する。本実施形態において、速度DB選択部145bは、例えば、対象とする車両が前方地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、前方地点における車両の走行速度の平均値を算出する。そして、速度DB選択部145bは、当該算出された平均値が、分布データベース150に記憶された複数パターンの挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の走行速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの挙動特徴情報を、分布データベース150から選択する。ここで、速度DB選択部145bは、選択タイミング決定部145aによって、分布データベース150に記憶された複数の挙動特徴情報の間で走行速度の平均値の差が現れる選択地点を決定した場合、対象とする車両が、この選択地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、選択地点における車両の走行速度の平均値を算出してもよい。この場合、速度DB選択部145bは、選択地点において算出された走行速度の平均値が、分布データベース150に記憶された複数パターンの挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の走行速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの挙動特徴情報を、分布データベース150から選択する。なお、速度DB選択部145bは、分布データベース150内に走行速度に関する各挙動特徴情報をそれぞれ記憶する、走行速度に関する複数の車両挙動データベース(以下、速度DBと呼ぶことがある)が登録されている場合は、対象とする車両の車両挙動に基づき、分布データベース150に複数登録された速度DBから、適切な挙動特徴情報を選択してもよい。この速度DB選択部145bの処理の詳細については後述する。
加速度DB選択部145cは、対象とする車両の車両挙動に基づき、分布データベース150に記憶された、加速度に関する複数パターンの挙動特徴情報から、適切な挙動特徴情報を選択する。本実施形態において、加速度DB選択部145cは、例えば、対象とする車両が前方地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、前方地点における車両の加速度の平均値を算出する。そして、加速度DB選択部145cは、当該算出された平均値が、分布データベース150に記憶された複数パターンの挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の加速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの挙動特徴情報を、分布データベース150から選択する。ここで、加速度DB選択部145cは、選択タイミング決定部145aによって、分布データベース150に記憶された複数の挙動特徴情報の間で加速度の平均値の差が現れる選択地点を決定した場合、対象とする車両が、この選択地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、選択地点における車両の加速度の平均値を算出してもよい。この場合、加速度DB選択部145cは、選択地点において算出された加速度の平均値が、分布データベース150に記憶された複数パターンの挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の加速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの挙動特徴情報を、分布データベース150から選択する。
さらに、加速度DB選択部145cは、対象とする車両が走行する場所の特徴に応じて、分布データベース150に記憶された、加速度に関する複数パターンの挙動特徴情報から、適切な挙動特徴情報を選択する。本実施形態において、加速度DB選択部145cは、例えば、対象とする車両が前方地点に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、前方地点における路面勾配を取得する。そして、加速度DB選択部145cは、当該取得された路面勾配が、分布データベース150に記憶された複数パターンの挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の路面勾配のうちいずれかに対応するか否かを判定することで、現在の交通状況に対応する挙動特徴情報を、分布データベース150から選択する。なお、加速度DB選択部145cは、分布データベース150内に加速度に関する各挙動特徴情報をそれぞれ記憶する、加速度に関する複数の車両挙動データベース(以下、加速度DBと呼ぶことがある)が登録されている場合は、対象とする車両の車両挙動に基づき、分布データベース150に複数登録された加速度DBから、適切な挙動特徴情報を選択してもよい。この加速度DB選択部145cの処理の詳細については後述する。
車両挙動予測部146は、選択手段により選択された挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における車両の走行状態情報の時系列変化とを比較して、所定地点における車両の車両挙動を予測する。
例えば、車両挙動予測部146は、前方車両情報取得部130から入力される情報に基づいて車両100の進行方向前方に前方車両が存在していると認識すると、この前方車両の車両挙動を予測する。車両挙動予測部146は、車両挙動の予測に際し、車両100の前方を走行中の前方車両の走行速度および加速度を示す情報を前方車両情報取得部130から取得する。車両挙動予測部146は、GPS121により取得される車両100の緯度経度情報とミリ波レーダ131の検出結果とに基づいて前方車両の走行地点を特定する。車両挙動予測部146は、この特定した前方車両の走行地点に基づき、緯度経度が共通する地点で作成された走行速度および加速度についての確率分布を分布データベース150から抽出する。つまり、この際、車両挙動予測部146は、データベース選択部145により選択された挙動特徴情報を抽出する。次いで、車両挙動予測部146は、この抽出した走行速度および加速度の確率分布に対する前方車両の走行速度および加速度の相対的な位置関係に基づいて前方車両の車両挙動を予測する。車両挙動予測部146は、前方車両の車両挙動として、例えば、減速挙動の発生の有無を予測する。車両挙動予測部146は、前方車両の減速挙動の発生および非発生のいずれについても高確率で発生することが予測できないとき、前方車両の減速挙動が不定であると識別する。
更に、車両挙動予測部146は、予測対象とする前方車両の走行環境と類似する環境のもとで作成された確率分布を分布データベース150から抽出する類似地点抽出部146aを備える。類似地点抽出部146aは、緯度経度が共通する地点で作成された走行速度および加速度についての確率分布が分布データベース150に存在しないとき、路面勾配、交差点形状、道路線形、カーブの曲率等が類似する環境のもとで作成された走行速度および加速度についての確率分布を分布データベース150から抽出する。つまり、この際、類似地点抽出部146aは、データベース選択部145により選択された挙動特徴情報を抽出する。本実施形態において、この抽出された走行速度および加速度についての確率分布も、前方車両の車両挙動の予測に用いられる。これにより、本実施形態では、分布データベース150に未登録の走行地点を走行している前方車両についても車両挙動を予測することができる。車両挙動予測部146は、前方車両の車両挙動を予測すると、この予測結果を、予測結果に基づいて各種運転支援を行う運転支援制御部160に出力する。
運転支援制御部160は、車両挙動予測部146の予測結果に基づいて、各種運転支援に関する制御を行う。運転支援制御部160は、支援実施部161と、音声部162と、表示部163とを備える。
支援実施部161は、車両挙動予測部146から前方車両の車両挙動の予測結果が入力されると、この予測結果に基づいて、例えば、上記システム制御部141により制御される各種制御機器の制御量を求め、求めた制御量をシステム制御部141に出力する。これにより、例えば、車両挙動予測部146の予測結果が前方車両の減速挙動の発生を示しているときは、前方車両が減速するタイミングもしくはこのタイミング以前でのエンジンオフまたはブレーキのオンを実行する。車両100がハイブリッド自動車であるときは、運転支援部161は、前方車両が減速するタイミングもしくはこのタイミング以前でのブレーキ回生を実行する。支援実施部161は、例えば、前方車両が減速挙動を行う旨を案内する音声案内または画像案内のための音声データまたは画像データを生成し、これら生成した音声データまたは画像データを、前方車両が減速するタイミングもしくはこのタイミング以前に音声部162および表示部163に出力する。これにより、音声部162および表示部163を通じて、前方車両の減速時もしくは減速開始以前に、車両100の減速を促す案内が車両100のドライバに対して行われる。
一方、車両挙動予測部146の予測結果が前方車両の減速挙動が発生しない、すなわち、前方車両の車両挙動が非減速挙動である旨を示しているときには、支援実施部161は、システム制御部141、音声部162、および表示部163を通じた減速支援を実行しない。こことき、支援実施部161は、例えば、音声部162、および表示部163を通じて、前方車両が減速挙動を行わない旨をドライバに案内してもよい。同様に、支援実施部161は、車両挙動予測部146から前方車両の車両挙動が不定であるとする識別結果が入力されたときにも、システム制御部141、音声部162、および表示部163を通じた減速支援を実行しない。
ここで、本実施形態における車両挙動の予測原理について、図2A〜図4を参照して説明する。図2Aは、信号機が設けられた交差点の手前約「40m」における走行速度の確率分布を示す。図2Bは、信号機が設けられた交差点の手前約「40m」における加速度の確率分布を示す。図3は、交差点を走行した車両の走行速度の確率分布を例えば約「1m」毎に示した挙動特徴情報である。図3において、分布Rvyは、減速挙動の発生時における交差点の手前約「100m」から交差点までの車両の走行速度の確率分布を示し、分布Rvnは、減速挙動の非発生時における交差点の手前約「100m」から交差点までの車両の走行速度の確率分布を示す。図4は、交差点を走行した車両の加速度の確率分布を例えば約「1m」毎に示した挙動特徴情報である。図4において、分布Rayは、減速挙動の発生時における交差点の手前約「100m」から交差点までの車両の加速度の確率分布を示し、分布Ranは、減速挙動の非発生時における交差点の手前約「100m」から交差点までの車両の加速度の確率分布を示す。
図2Aに示すように、例えば、交差点の手前から約「40m」の地点における車両100または前方車両等の走行速度の確率分布は、この交差点で信号機の赤現示等に起因する減速挙動が行われたときの分布Pvyと、この交差点で減速挙動が行われなかったときの分布Pvnとの2つの分布となる。本実施形態では、各分布PvyおよびPvnの平均値に対する95%信頼区間として領域OvyおよびOvnの分布が規定されている。
図2Bに示すように、例えば、交差点の手前から約「40m」の地点における車両100または前方車両等の加速度の確率分布は、この交差点で信号機の赤現示等に起因する減速挙動が行われたときの分布Payと、この交差点で減速挙動が行われなかったときの分布Panとの2つの分布となる。本実施形態では、各分布PayおよびPanの平均値に対する95%信頼区間として領域OayおよびOanの分布が規定されている。
図3に示すように、この交差点から所定距離手前の地点から交差点までの95%信頼区間の走行速度の分布は、車両のドライバが減速操作を行ったことにより減速挙動が発生したときの分布Rvyと、車両のドライバが減速操作を行わなかったことにおり減速挙動が発生しなかったときの分布Rvnとに分類される。この2つの分布RvyおよびRvnは、例えば、交差点の手前約「100m」の地点においては相違しないものの、交差点に近づくについて異なる推移(すなわち、走行状態情報の時系列変化)を示す。これは、減速操作が行われたときには、交差点に近づくにつれて車両の走行速度が「0」に近づくことに起因する。
例えば、予測対象とする車両の走行速度の推移V1(すなわち、走行速度の時系列変化)が非減速時の分布Rvnに包含される一方で減速時の分布Rvyに包含されないときには、この車両では減速挙動が発生しないと予測することができる。例えば、予測対象とする車両の走行速度の推移V2が減速時の分布Rvyに包含される一方で非減速時の分布Rvnに包含されないときには、この車両では減速挙動が発生すると予測することができる。例えば、予測対象とする車両の走行速度の推移V3が減速時の分布RvyおよびRvnのいずれにも包含されるときには、この車両では減速挙動が発生することも発生しないことも起こり得ることから、以後の車両挙動が不定とされる。同様に、減速時の分布RvyおよびRvnのいずれにも包含されない例外的な推移V4、V5についても、以後の車両挙動が不定とされる。
図4に示すように、この交差点から所定距離手前の地点から交差点までの95%信頼区間の加速度の分布は、車両のドライバが減速操作を行ったことにより減速挙動が発生したときの分布Rayと、車両のドライバが減速操作を行わなかったことにおり減速挙動が発生しなかったときの分布Ranとに分類される。加速度についての減速時の分布Rayが非減速時の分布Ranと重複する割合は、交差点から離れた例えば手前約「100m」の地点において、走行速度についての減速時の分布Rvyが非減速時の分布Rvnと重複する割合よりも少なくなっている。これは、加速度が走行速度の微分値であることから、減速操作の有無に伴う加速度の変化が減速操作の開始直後に発生することに起因する。
例えば、予測対象とする車両の加速度の推移A1(すなわち、加速度の時系列変化)が非減速時の分布Ranに包含される一方で減速時の分布Rayに包含されないときには、この車両では減速挙動が発生しないと予測することができる。例えば、予測対象とする車両の加速度の推移A2が減速時の分布Rayに包含される一方で非減速時の分布Ranに包含されないときには、この車両では減速挙動が発生すると予測することができる。例えば、予測対象とする車両の加速度の推移A3が減速時の分布RayおよびRanのいずれにも包含されるときには、この車両では減速挙動が発生することも発生しないことも起こり得ることから、以後の車両挙動が不定とされる。同様に、減速時の分布RayおよびRanのいずれにも包含されない例外的な推移A4、A5についても、以後の車両挙動が不定とされる。
このように、本実施形態において、車両挙動予測部146は、対象とする車両の車両挙動を予測する際、分布データベース150に記憶された挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における車両の走行状態情報の時系列変化とを比較して、所定地点における車両の車両挙動を予測する。しかし、車両挙動を予測する際、分布データベース150に記憶された挙動特徴情報が想定する交通状況(例えば、走行速度または加速度等の巡航速度など)と、現在の交通状況に差異がある場合、車両挙動の予測精度が悪化する可能性がある。例えば、以下の図5および図6に示すように、走行速度の大小に応じて車両挙動の予測結果が異なる場合が考えられる。図5は、走行速度が大きい場合の挙動特徴情報との比較により減速判定を行う一例を示すグラフである。図6は、走行速度が小さい場合の挙動特徴情報との比較により非減速判定を行う一例を示すグラフである。
図5の場合、車両挙動予測部146は、走行速度が大きい場合の挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における車両の走行状態情報の時系列変化(図5において、走行速度の推移V)とを比較する。図5に示すように、交差点付近において、走行速度の推移Vと、挙動特徴情報の減速判定領域とが重なるため、車両挙動予測部146は、所定地点における車両の車両挙動は、減速挙動をとると予測する。
一方、図6の場合、車両挙動予測部146は、走行速度が小さい場合の挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における車両の走行状態情報の時系列変化(図6において、走行速度の推移V)とを比較する。図6に示すように、交差点付近において、走行速度の推移Vと、挙動特徴情報の非減速判定領域とが重なるため、車両挙動予測部146は、所定地点における車両の車両挙動は、非減速挙動をとると予測する。
そこで、本実施形態では、車両挙動予測部146によって対象とする車両の車両挙動を予測する前に、データベース選択部145によって、分布データベース150に記憶された挙動特徴情報が想定する交通状況と、現在の交通状況とが一致する適切な挙動特徴情報を選択する。以下、本実施形態1における車両挙動予測処理の一例について、図7を参照して説明する。図7に示す例では、各挙動特徴情報をそれぞれ記憶する複数の車両挙動データベース(図7において、DBI、DBII、DBIII)が、分布データベース150に複数登録された場合を想定している。
図7に示すように、走行環境検出部120および前方車両情報取得部130等の検出手段は、前方車両の走行状態情報を検出する(ステップS101)。
そして、走行環境特定部142は、前方車両の走行状態情報に含まれる前方車両の緯度経度情報等の情報に基づき、前方車両が、車両100の車両挙動を予測可能な予測可能場所(以下、区間Aと呼ぶことがある)へ接近したことを特定する(ステップS102)。区間Aは、交差点等の所定地点付近に設定される区間とする。
そして、データベース選択部145は、区間Aへの接近を特定すると、前方車両の巡航速度と同程度の巡航速度を有する、巡航速度(速度または加速度)の平均値がそれぞれ異なった挙動特徴情報を記憶する複数の車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIを、分布データベース150から取得する(ステップS103)。本実施形態では、ステップS103において取得される車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIにおける巡航速度の平均値を、μ,μ,μとする。これらの巡航速度の平均値の大小関係は、μ<μ<μとする。
そして、データベース選択部145は、前方車両の走行状態情報に含まれる前方車両の走行速度または加速度等の走行状態を示す情報等に基づき、前方車両が区間Aに侵入する直前区間(以下、区間Bと呼ぶことがある)での前方車両の平均速度vを算出する(ステップS104)。区間Bは、交差点等の所定地点よりも手前側の前方地点付近に設定される区間とする。
そして、データベース選択部145は、区間Bでの前方車両の平均速度vに基づいて、以下の数式1が成立するか否かを判定する(ステップS105)。
Figure 0006003349
データベース選択部145は、数式1が成立すると判定した場合(ステップS105:Yes)、区間Bでの前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBIにおける巡航速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS106)。その後、ステップS110の処理へ移行する。
一方、データベース選択部145は、数式1が成立しないと判定した場合(ステップS105:No)、区間Bでの前方車両の平均速度vは、車両挙動データベースDBIIまたはDBIIIにおける巡航速度の平均値μまたはμに対応する可能性があるため、区間Bでの前方車両の平均速度vに基づいて、以下の数式2が成立するか否かを判定する(ステップS107)。
Figure 0006003349
データベース選択部145は、数式2が成立すると判定した場合(ステップS107:Yes)、区間Bでの前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBIIにおける巡航速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS108)。その後、ステップS110の処理へ移行する。
一方、データベース選択部145は、数式2が成立しないと判定した場合(ステップS107:No)、区間Bでの前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBIIIにおける巡航速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBIIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS109)。その後、ステップS110の処理へ移行する。
そして、車両挙動予測部146は、ステップS106、ステップS108、ステップS109のうちいずれかの処理により選択された、車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIのうちのいずれかのデータベースに記憶された挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における前方車両の走行状態情報の時系列変化とを比較することで、交差点等の所定地点における前方車両の車両挙動を予測する(ステップS110)。その後、本処理を終了する。このステップS110の処理により予測された車両挙動の予測結果は、運転支援制御部160が運転支援を実施する際に使用される。
このように、本実施形態によれば、所定地点の前方地点での前方車両の巡航速度に合った車両挙動データベースを選択した上で、選択した車両挙動データベースに記憶された挙動特徴情報を使用して前方車両の車両挙動を予測することができる。つまり、本実施形態によれば、車両挙動予測部146によって前方車両の車両挙動を予測する前に、データベース選択部145によって、分布データベース150に記憶された挙動特徴情報が想定する巡航速度と、現在の前方車両の巡航速度とが一致する適切な挙動特徴情報を選択することができるので、前方車両の車両挙動の予測精度を向上させることができる。その結果、現状の交通状況に応じたより適切な運転支援を自車両に対して実施することが可能となるため、車両100のドライバの運転支援システムに対する信頼度を向上させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2では、実施形態1で説明した車両挙動の予測精度をさらに向上させるために、各車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIに記憶された車両挙動特徴がそれぞれ示す巡航速度の平均値の差に基づいて、車両挙動予測に用いる適切な車両挙動データベースを選択する例について、図8〜図10を参照して説明する。
図8は、図5の挙動特徴情報の時系列変化のパターンに違いが現れるタイミングの一例を示すグラフである。図9は、図6の挙動特徴情報の時系列変化のパターンに違いが現れるタイミングの一例を示すグラフである。図8および図9は、同一場所で異なる速度で走行した場合に記憶された挙動特徴情報の一例を示している。図8は、高い巡航速度で走行した場合の例を示し、図9は、低い巡航速度で走行した場合の例を示している。図8および図9に示すように、巡航速度が異なる場合は、同一場所でも巡航速度の平均値の差が出始める位置(図8において星印が示す位置Pa、および、図9において星印が示す位置Pb)が異なっている。
そこで、本実施形態では、前方車両の車両挙動の予測に用いる車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIを選択する前に、前方車両の巡航速度に合った適切な車両挙動データベースの選択タイミングを大まかに算出してからデータベースを選択する。これは、例えば、データベースの選択タイミングを遅くなると、予測開始タイミングも遅くなると考えられるため、適切な選択タイミングにてデータベースを選択することが車両挙動の予測精度向上にとって有効となると考えられるためである。以下、実施形態1の処理よりも予測精度を向上させるために行う処理について、図10を参照して説明する。図10は、実施形態2における車両挙動予測処理の一例を示すフローチャートである。
図10に示すように、走行環境検出部120および前方車両情報取得部130等の検出手段は、前方車両の走行状態情報を検出する(ステップS201)。
そして、走行環境特定部142は、前方車両の走行状態情報に含まれる前方車両の緯度経度情報等の情報に基づき、前方車両が、車両100の車両挙動を予測可能な予測可能場所(区間A)へ接近したことを特定する(ステップS202)。
そして、データベース選択部145は、区間Aへの接近を特定すると、前方車両の巡航速度と同程度の巡航速度を有する、巡航速度の平均値がそれぞれ異なった挙動特徴情報を記憶する複数の車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIを、分布データベース150から取得する(ステップS203)。
そして、選択タイミング決定部145aは、取得した車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIにそれぞれ記憶される挙動特徴情報の間で、平均速度の差が出始めるタイミングPI,PII,PIIIを取得する(ステップS204)。つまり、選択タイミング決定部145aは、分布データベース150に複数登録された車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIにそれぞれ記憶された複数の挙動特徴情報の間で巡航速度の平均値の差が現れる選択地点(PI,PII,PIII)を決定する。これらPI,PII,PIIIは、交差点等の所定地点からの距離を示しており、所定地点手前では負の値をとるものとする。
そして、選択タイミング決定部145aは、ステップS204で取得したPI,PII,PIIIに基づいて、以下のステップS205〜211の処理を行う。
選択タイミング決定部145aは、以下の数式3が成立するか否かを判定する(ステップS205)。ステップS205において、選択タイミング決定部145aは、PIが示す所定地点からの距離が、PIIが示す所定地点からの距離よりも遠いか否かを判定する。
Figure 0006003349
そして、選択タイミング決定部145aは、数式3が成立すると判定した場合(ステップS205:Yes)、以下の数式4が成立するか否かを判定する(ステップS206)。ステップS206において、選択タイミング決定部145aは、PIが示す所定地点からの距離が、PIIIが示す所定地点からの距離よりも遠いか否かを判定する。
Figure 0006003349
そして、選択タイミング決定部145aは、数式4が成立すると判定した場合(ステップS206:Yes)、PIの選択地点を、車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIから適切なデータベースを選択する際のタイミングPdbとして決定する(ステップS207)。その後、ステップS211の処理へ移行する。
一方、選択タイミング決定部145aは、数式4が成立しないと判定した場合(ステップS206:No)、PIIIの選択地点を、車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIから適切なデータベースを選択する際のタイミングPdbとして決定する(ステップS208)。その後、ステップS211の処理へ移行する。
ステップS205の処理に戻り、選択タイミング決定部145aは、数式3が成立しないと判定した場合(ステップS205:No)、以下の数式5が成立するか否かを判定する(ステップS209)。ステップS209において、選択タイミング決定部145aは、PIIが示す所定地点からの距離が、PIIIが示す所定地点からの距離よりも遠いか否かを判定する。
Figure 0006003349
そして、選択タイミング決定部145aは、数式5が成立しないと判定した場合(ステップS209:No)、PIIIの選択地点を、車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIから適切なデータベースを選択する際のタイミングPdbとして決定する(ステップS208)。その後、ステップS211の処理へ移行する。
一方、選択タイミング決定部145aは、数式5が成立すると判定した場合(ステップS209:Yes)、PIIの選択地点を、車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIから適切なデータベースを選択する際のタイミングPdbとして決定する(ステップS210)。その後、ステップS211の処理へ移行する。
そして、選択タイミング決定部145aは、前車位置xが「Pdb−C≦x≦Pdb(Cは定数とする)」の時の先行車両の平均速度vを算出する(ステップS211)。つまり、選択タイミング決定部145aは、前方車両が選択地点(Pdb)に進入したときに検出手段により検出された走行状態情報に基づいて、選択地点における前方車両の巡航速度の平均値を算出する。
そして、データベース選択部145は、ステップS211で算出した平均速度vに基づいて、以下の数式1が成立するか否かを判定する(ステップS212)。
Figure 0006003349
データベース選択部145は、数式1が成立すると判定した場合(ステップS212:Yes)、選択地点での前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBIにおける巡航速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS213)。その後、ステップS217の処理へ移行する。
一方、データベース選択部145は、数式1が成立しないと判定した場合(ステップS212:No)、選択地点での前方車両の平均速度vは、車両挙動データベースDBIIまたはDBIIIにおける巡航速度の平均値μまたはμに対応する可能性があるため、選択地点での前方車両の平均速度vに基づいて、以下の数式2が成立するか否かを判定する(ステップS214)。
Figure 0006003349
データベース選択部145は、数式2が成立すると判定した場合(ステップS214:Yes)、選択地点での前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBIIにおける巡航速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS215)。その後、ステップS217の処理へ移行する。
一方、データベース選択部145は、数式2が成立しないと判定した場合(ステップS214:No)、選択地点での前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBIIIにおける巡航速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBIIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS216)。その後、ステップS217の処理へ移行する。
そして、車両挙動予測部146は、ステップS213、ステップS215、ステップS216のうちいずれかの処理により選択された、車両挙動データベースDBI,DBII,DBIIIのうちのいずれかのデータベースに記憶された挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における前方車両の走行状態情報の時系列変化とを比較することで、交差点等の所定地点における前方車両の車両挙動を予測する(ステップS217)。その後、本処理を終了する。このステップS217の処理により予測された車両挙動の予測結果は、運転支援制御部160が運転支援を実施する際に使用される。
このように、本実施形態によれば、所定地点の前方地点での前方車両の巡航速度に基づき複数の車両挙動データベースを取得し、取得した複数の車両挙動データベースに記憶された挙動特徴情報の特徴に基づいてデータベースの選択タイミングを決定することができる。そのため、本実施形態によれば、設定したタイミングで、所定地点の前方地点での前方車両の巡航速度に合った車両挙動データベースを選択した上で、選択した車両挙動データベースに記憶された挙動特徴情報を使用して前方車両の車両挙動を予測することができる。これにより、本実施形態では、前方車両の速度変化に柔軟に対応して適切なデータベースを選択することができ、前方車両の車両挙動の予測精度をさらに向上させることができる。
〔実施形態3〕
実施形態3では、実施形態1で説明した車両挙動の予測精度をさらに向上させるために、予測可能場所の特徴に基づき適切な車両挙動データベースを選択する例について、図11A〜図12を参照して説明する。
図11Aは、予測可能場所が平坦路の場合を示す図である。図11Bは、予測可能場所が強い上り坂勾配路の場合を示す図である。図11Cは、予測可能場所が強い下り坂勾配路の場合を示す図である。例えば、巡航速度が同程度の複数の予測可能場所A〜Cを想定する場合、図11Aに示すような予測可能場所Aが平坦路の場合や、図11Bに示すような予測可能場所Bが強い上り坂勾配を有する場合や、図11Cに示すような予測可能場所Cが強い下り坂勾配を有する場合が考えられる。
ここで、本実施形態の分布データベースには、走行速度に関する挙動特徴データベース(図12において、DBvI,DBvII,DBvIII等の速度DB)と、加速度に関する挙動特徴データベース(図12において、DBaI,DBaII,DBaIII等の加速度DB)が登録されているため、車両挙動の予測精度をより一層向上させるためには、予測可能場所の特徴に合った適切な挙動特徴データベースを選択することが望ましい。図11Aに示すような予測可能場所Aでは、速度DBと加速度DB間で挙動特徴情報に違いが特に見られないが、図11Bおよび図11Cに示すような加速度に影響を与える勾配を有する予測可能場所Bおよび予測可能場所Cでは、速度DBと加速度DB間で挙動特徴情報に違いが見られる可能性が高い。例えば、図11Bに示すような予測可能場所Bでは、減速時、非減速時ともに坂を上りきるために、車両100の運転者は交差点等の所定地点付近までしっかりとアクセルを踏む必要があると考えられる。この場合、図11Aに示した予測可能場所Aを想定する走行速度に関する車両挙動データベース(速度DB)とは異なる加速度に関する車両挙動データベース(加速度DB)を選択することが望ましい。また、図11Cに示すような予測可能場所Cでは、減速時、非減速時ともに、勾配の影響を受けて加速するため、車両100の運転者はオーバースピードを懸念して減速する必要があると考えられる。この場合、図11Aに示した予測可能場所Aを想定する走行速度に関する車両挙動データベースとは異なる加速度に関する車両挙動データベースを選択することが望ましい。
そこで、本実施形態では、速度DB(図12において、DBvI,DBvII,DBvIII等の速度DB)を選択し、選択した速度DBに記憶された挙動特徴情報を使用して前方車両の車両挙動を予測する場合と、加速度DBを選択し、選択した加速度DB(図12において、DBaI,DBaII,DBaIII等の加速度DB)に記憶された挙動特徴情報を使用して前方車両の車両挙動を予測する場合とを、使い分けている。以下、実施形態1の処理よりも予測精度をより一層向上させるために行う処理について、図12を参照して説明する。図12は、実施形態3における車両挙動予測処理の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、走行環境検出部120および前方車両情報取得部130等の検出手段は、前方車両の走行状態情報を検出する(ステップS301)。
そして、走行環境特定部142は、前方車両の走行状態情報に含まれる前方車両の緯度経度情報等の情報に基づき、前方車両が、車両100の車両挙動を予測可能な予測可能場所(区間A)へ接近したことを特定する(ステップS302)。
そして、データベース選択部145は、区間Aへの接近を特定すると、走行環境特定部142によって区間Aに加速度に影響を与える勾配sがあるか否かを判定する(ステップS303)。
そして、速度DB選択部145bは、区間Aに加速度に影響を与える勾配sがないと判定した場合(ステップS303:No)、前方車両の走行速度と同程度の走行速度を有する、走行速度の平均値がそれぞれ異なった走行速度に関する挙動特徴情報を記憶する複数の速度DB(DBvI,DBvII,DBvIII)を、分布データベース150から取得する(ステップS304)。本実施形態では、ステップS304において取得される走行速度に関する車両挙動データベース(速度DB)DBvI,DBvII,DBvIIIにおける走行速度の平均値を、μ,μ,μとする。これらの走行速度の平均値の大小関係は、μ<μ<μとする。
そして、速度DB選択部145bは、前方車両の走行状態情報に含まれる前方車両の走行速度等の走行状態を示す情報等に基づき、前方車両が区間Aに侵入する直前区間(区間B)での前方車両の平均速度vを算出する(ステップS305)。
そして、速度DB選択部145bは、区間Bでの前方車両の平均速度vに基づいて、以下の数式1が成立するか否かを判定する(ステップS306)。
Figure 0006003349
速度DB選択部145bは、数式1が成立すると判定した場合(ステップS306:Yes)、区間Bでの前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBvIにおける走行速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBvIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS307)。その後、ステップS317の処理へ移行する。
一方、速度DB選択部145bは、数式1が成立しないと判定した場合(ステップS306:No)、区間Bでの前方車両の平均速度vは、車両挙動データベースDBvIIまたはDBvIIIにおける走行速度の平均値μまたはμに対応する可能性があるため、区間Bでの前方車両の平均速度vに基づいて、以下の数式2が成立するか否かを判定する(ステップS308)。
Figure 0006003349
速度DB選択部145bは、数式2が成立すると判定した場合(ステップS308:Yes)、区間Bでの前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBvIIにおける走行速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBvIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS309)。その後、ステップS317の処理へ移行する。
一方、速度DB選択部145bは、数式2が成立しないと判定した場合(ステップS308:No)、区間Bでの前方車両の平均速度vが、車両挙動データベースDBvIIIにおける走行速度の平均値μに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBvIIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS310)。その後、ステップS317の処理へ移行する。
ステップS303の処理に戻り、加速度DB選択部145cは、区間Aに加速度に影響を与える勾配sがあると判定した場合(ステップS303:Yes)、勾配が異なる場所で作成された、加速度に関する挙動特徴情報を記憶する複数の加速度DB(DBaI,DBaII,DBaIII)を、分布データベース150から取得する(ステップS311)。本実施形態では、ステップS311において取得される加速度に関する車両挙動データベース(加速度DB)DBaI,DBaII,DBaIIIにおける勾配を、f,u,dとする。これらの勾配の平均値の大小関係は、d<f<uとする。
そして、加速度DB選択部145cは、ステップS311で取得したDBaI,DBaII,DBaIIIにおける勾配f,u,dに基づいて、以下のステップS312〜316の処理を行う。
加速度DB選択部145cは、以下の数式6が成立するか否かを判定する(ステップS312)。ステップS312において、加速度DB選択部145cは、勾配sの大きさが、勾配dと勾配fに基づく平均値の大きさよりも小さいか否かを判定する。
Figure 0006003349
加速度DB選択部145cは、数式6が成立すると判定した場合(ステップS312:Yes)、勾配sが、車両挙動データベースDBaIIIにおける勾配dに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBaIIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS313)。その後、ステップS317の処理へ移行する。
一方、加速度DB選択部145cは、数式6が成立しないと判定した場合(ステップS312:No)、勾配sが、車両挙動データベースDBvIまたはDBvIIにおける勾配fまたはuに対応する可能性があるため、勾配sに基づいて、以下の数式7が成立するか否かを判定する(ステップS314)。ステップS314において、加速度DB選択部145cは、勾配sの大きさが、勾配fと勾配uに基づく平均値の大きさよりも小さいか否かを判定する。
Figure 0006003349
加速度DB選択部145cは、数式7が成立すると判定した場合(ステップS314:Yes)、勾配sが、車両挙動データベースDBaIにおける勾配fに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBaIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS315)。その後、ステップS317の処理へ移行する。
一方、加速度DB選択部145cは、数式7が成立すると判定した場合(ステップS314:No)、勾配sが、車両挙動データベースDBaIIにおける勾配uに対応すると判定して、当該車両挙動データベースDBaIIを、車両挙動予測部146が使用するデータベースとして選択する(ステップS316)。その後、ステップS317の処理へ移行する。
そして、車両挙動予測部146は、ステップS307、ステップS309、ステップS310、ステップS313、ステップS315、および、ステップS316のうちいずれかの処理により選択された、車両挙動データベースDBvI,DBvII,DBvIII等の速度DB、ならびに、車両挙動データベースDBaI,DBaII,DBaIII等の加速度DBのうちのいずれかのデータベースに記憶された挙動特徴情報と、検出手段により検出された現時点における前方車両の走行状態情報の時系列変化とを比較することで、交差点等の所定地点における前方車両の車両挙動を予測する(ステップS317)。その後、本処理を終了する。このステップS317の処理により予測された車両挙動の予測結果は、運転支援制御部160が運転支援を実施する際に使用される。
このように、本実施形態によれば、予測可能場所において加速度に影響を与える勾配等が見られる場合は、場所の特徴に基づいた適切な車両挙動データベースを選択することができるので、前方車両の車両挙動の予測精度をより一層向上させることができる。なお、図12に示した例では、加速度に影響を与える要素として勾配を一例に説明したが、これに限定されず、加速度の影響を与え得る他の要素であってもよい。例えば、路面勾配以外の他の要素としては、交差点の形状、道路線形、道路幅、車線数、道路の曲率、信号機等のインフラ機器の有無、一時停止位置等の交通規制の有無、制限速度等が挙げられる。
上述した実施形態1〜3に示した車両挙動予測処理は、図7、図10および図12に示した例に限定されず、適宜組み合わせて実行してもよい。また、上述した実施形態1〜3では、車両挙動を予測する対象として前方車両を例に説明したが、実施形態1〜3に示した車両挙動予測処理は、自車両の車両挙動を予測する場合も同様に適用できる。この場合、自車両の車両挙動予測結果に基づいて、以下に示すような自車両に対する運転支援を実施してもよい。
例えば、支援実施部161は、車両挙動予測部146から自車両の車両挙動の予測結果が入力されると、この予測結果に基づいて、例えば、システム制御部141により制御される各種制御機器の制御量を求め、求めた制御量をシステム制御部141に出力することで、自車両に対する運転支援を実施してもよい。これにより、例えば、車両挙動予測部146の予測結果が自車両の減速挙動の発生を示しているときは、自車両が減速するタイミングもしくはこのタイミング以前で、エンジンオフまたはアクセルのオフを実行する。車両100がハイブリッド自動車であるときは、運転支援部161は、自車両が減速するタイミングもしくはこのタイミング以前でのブレーキ回生を実行する。このように、支援実施部161は、自車両の減速時もしくは減速開始以前に、車両100のエネルギーロス低減支援を実施することができる。一方、車両挙動予測部146の予測結果が自車両の減速挙動が発生しない、すなわち、自車両の車両挙動が非減速挙動である旨を示しているときには、支援実施部161は、システム制御部141を通じた減速支援を実行しない。同様に、支援実施部161は、車両挙動予測部146から前方車両の車両挙動が不定であるとする識別結果が入力されたときにも、システム制御部141を通じた減速支援を実行しない。
この他、支援実施部161は、車両挙動予測部146から入力される前方車両と自車両の車両挙動の予測結果の両方を考慮して、各状況に適切した運転支援を実施してもよい。また、車両挙動は、例えば、車両100または前方車両の加速挙動または非加速挙動であってもよい。この場合、支援実施部161は、前方車両または自車両の車両挙動が加速挙動または非加速挙動であると予測された予測結果に基づいて、各状況に適した運転支援を実施してもよい。
100 車両
110 車両状態検出部(検出手段)
111 車速センサ
112 加速度センサ
120 走行環境検出部(検出手段)
121 GPS
130 前方車両情報取得部(検出手段)
131 ミリ波レーダ
132 車載通信機
140 車載制御部
141 システム制御部
142 走行環境特定部
142a 道路地図データ
143 分布演算部
143a 信頼区間規定部
144 データベース作成部
145 データベース選択部(選択手段)
145a 選択タイミング決定部
145b 速度DB選択部
145c 加速度DB選択部
146 車両挙動予測部(予測手段)
146a 類似地点抽出部
150 分布データベース(記憶装置)
160 運転支援制御部
161 支援実施部
162 音声部
163 表示部

Claims (4)

  1. 所定地点における車両の車両挙動を予測する車両挙動予測装置であって、
    前記車両における車両挙動の発生確率を示す確率分布に基づいて作成された、前記車両の車両挙動と前記確率分布の平均値及び信頼区間に関する情報を含む走行状態情報の時系列変化の特徴とが対応付けられた情報である挙動特徴情報を、前記所定地点の前方地点における交通状況ごとに分けて複数パターン記憶する記憶装置と、
    前記車両の走行状態情報を検出する検出手段と、
    前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて、現在の交通状況に対応するパターンの前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された前記挙動特徴情報と、前記検出手段により検出された現時点における前記車両の走行状態情報の時系列変化とを比較して、前記所定地点における前記車両の車両挙動を予測し、予測された前記車両の車両挙動に基づく予測結果を該予測結果に基づき運転支援を実行する運転支援手段に出力する予測手段と、
    を備え、
    前記予測手段は、前記所定地点における前記車両の減速挙動の有無又は加速挙動の有無を前記車両の車両挙動として予測することを特徴とする車両挙動予測装置。
  2. 前記交通状況は、前記前方地点における前記車両の巡航速度を含み、
    前記選択手段は、
    前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて前記巡航速度の平均値を算出し、当該算出された平均値が、前記記憶装置に記憶された複数パターンの前記挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の巡航速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択することを特徴とする請求項1に記載の車両挙動予測装置。
  3. 前記交通状況は、前記前方地点における路面勾配を含み、
    前記選択手段は、
    前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて前記路面勾配を取得し、当該路面勾配が加速度に対して影響を与える勾配であるか否かを判定し、影響を与える勾配であると判定された場合は、前記路面勾配が、前記記憶装置に記憶された複数パターンの前記挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の路面勾配のうちいずれかに対応するか否かを判定することで、現在の交通状況に対応する前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択し、
    影響を与える勾配ではないと判定された場合は、前記車両が前記前方地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて前記巡航速度の平均値を算出し、当該算出された平均値が、前記記憶装置に記憶された複数パターンの前記挙動特徴情報にそれぞれ対応付けられた複数の巡航速度の平均値のうちのいずれかに対応するかを判定することで、現在の交通状況に対応するパターンの前記挙動特徴情報を、前記記憶装置から選択することを特徴とする請求項2に記載の車両挙動予測装置。
  4. 前記選択手段は、
    前記記憶装置に記憶された複数の前記挙動特徴情報の間で前記巡航速度の平均値の差が現れる選択地点を決定し、前記車両が前記選択地点に進入したときに前記検出手段により検出された前記走行状態情報に基づいて、前記選択地点における前記車両の前記巡航速度の平均値を算出することを特徴とする請求項3に記載の車両挙動予測装置。
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