JP6004331B2 - 加工セルロースエアロゲルおよびその製造方法、ならびに復元セルロースハイドロゲルの製造方法 - Google Patents
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Description
[1](A)セルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い第2エアロゲル層を備える、略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、
前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されており、かつ最外層の一つが前記第2エアロゲル層である、セルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B)前記最外層を構成する第2エアロゲル層表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。
[2](A1)セルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い第2エアロゲル層を備える、略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されているセルロースエアロゲルを加工して、
前記第2エアロゲル層からなる1層セルロースエアロゲル、または前記第2エアロゲル層が最外層である2層以上のセルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B1)1層セルロースエアロゲル表面、または2層以上のセルロースエアロゲルの前記最外層を構成する第2エアロゲル層表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。
[3](A2)空気相に存在する空気相培地部分を備える培地にてセルロース産生菌を培養して得たセルロースハイドロゲルから製造され、前記培養時に空気に晒されていた表面を有する略立方体または略直方体の1層セルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B2)前記表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。
[4] (A3)セルロース産生菌を、空気相に存在する空気相培地部分と液相に存在する液相培地部分とを備える培地にて培養して得たセルロースハイドロゲルから製造される略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、
空気相培地部分由来のセルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層、および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い、液相培地部分由来の第2エアロゲル層を備え、前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されており、かつ
最外層の一つが、前記培養時に空気に晒されていた表面を有する前記第1エアロゲル層であるセルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B3)前記最外層を構成する第1エアロゲル層表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載の方法で得られる、加工セルロースエアロゲル。
[6]前記[5]に記載のセルロースエアロゲルを、0〜100℃において吸水させることを含む、復元セルロースハイドロゲルの製造方法。
1.加工エアロゲルの製造方法
1−1.工程A
工程Aでは、セルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い第2エアロゲル層を備える、略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、各層は、主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように積層されており、かつ最外層の一つが前記第2エアロゲル層であるセルロースエアロゲルを準備する。
セルロースエアロゲルはセルロース繊維の三次元ネットワーク構造中のポア(空孔)に空気を保持してなるゲルである。本発明で使用するセルロースエアロゲルの例を図1に示す。図1(a)は2層セルロースエアロゲル、図1(b)多層セルロースエアロゲルであり、10は第1エアロゲル層、20は第2エアロゲル層である。本発明においては、3層以上を多層という。図に示すとおり、各層の主面は、略立方体または略直方体の底面に略平行である。略平行とは、平行または平行に準ずる状態をいう。主面とは、各層の主たる面であり、他の層が積層される面である。
第1エアロゲル層は、第2エアロゲル層に比べて繊維密度が低い層である。層の特定は、セルロースエアロゲルを電子顕微鏡等で観察してポア径を測定することにより可能である。ポア径が大きい層が第1エアロゲル層、ポア径の小さい層が第2エアロゲル層である。あるいは、セルロースエアロゲルに水を吸収させてセルロースハイドロゲルとした場合に生じる透明度の違いによって層を特定できる。この場合、透明度の高い層が第1エアロゲル層由来の層であり、透明度の低い層が第2エアロゲル層由来の層である。
1)前述の方法により第1エアロゲル層および第2エアロゲル層を特定する。
2)第1エアロゲル層から試料を採取する。
3)当該試料を室温にて水に1晩侵漬した後、質量を秤量し飽和吸水時質量W1を求める。
4)前記3)で得た試料を乾燥した後、質量を秤量して乾燥時質量D1を求める。
好ましいR1:R2は、
前記i)の場合、「0.1以上0.42未満」:「0.42〜1.5」
前記ii)の場合、「0.34以上0.50未満」:「0.50〜1.5」
前記iii)の場合、「0.05以上0.50未満」:「0.50〜1.2」
である。
本発明で用いるセルロースエアロゲルは略立方体または略直方体である。略立方体とは立方体に準じる形状である。例えば、略立方体は、面と面とがなす角度が直角からややずれている、または丸みを帯びている形状や、各辺が略平行であるような形状を含む。略直方体についても同様である。略直方体とは、一辺の長さが他の辺よりも短い板状の形状も含む。板状とはバクテリアを培養して得られる前述のシートより厚く、当該シートとは異なる。
セルロースエアロゲルは、セルロースハイドロゲルを準備して、これを乾燥させることで調製することが好ましい。以下、調製方法について説明する。
セルロースハイドロゲルはセルロース繊維の三次元ネットワーク構造中のポアに水を保持してなるゲルである。セルロースハイドロゲルとして、図1に示す構造と同様の構造を有するものを選択すればよい。図1(a)と同じ構造を有するセルロースハイドロゲルは、セルロース産生菌を、液相中に存在する液相培地部分と空気相に存在する空気相培地部分とを備える培地にて培養して、液相培地部分由来の繊維密度の低い第1ハイドロゲル層および空気相培地由来の繊維密度の高い第2ハイドロゲル層を形成して製造できる。酢酸菌は好気性菌であるので、空気相培地においてセルロースを盛んに産生する。このため空気相培地においては繊維密度の高い層が得られる。通常、ゲルは鉛直下方向(液相培地方向)へ伸長して厚みが増していくが、液相培地においては、酸素濃度が低い、培養するにつれて老廃物がたまり栄養分が乏しくなる等の理由から菌の活性および増殖が低下する。よって液相培地においては繊維密度の低い層が得られる。さらに、空気相培地は水分が乏しいので産生されたセルロース繊維同士間に水があまり存在しない。このためセルロース繊維同士間の距離が短くなり、結果として得られる層の繊維密度はより高くなる。逆に、水分に富む液相培地では、繊維密度のより低い層が形成される。セルロース産生菌としては、公知のものを使用できるが、例えば、ATCC23769、ATCC10245、ATCC35959、ATCC10821、ATCC700178、Acetobacter xylinum FF-88 (FERM BP-4407)の菌株を使用できる。培地も公知のもの、例えば、寒天状の固体培地や液体培地(培養液)等を使用できる。培養液としては、コーンスティープリカーおよび果糖を主成分とし、pHを5程度に調整した培養液等が挙げられる。また、培養は静置培養であることが好ましい。
前述のとおり、セルロースハイドロゲルを乾燥するとセルロースエアロゲルが得られるが、単に乾燥させると、セルロースハイドロゲルにヒビが入る等の不具合が生じることがある。この理由は、乾燥中にセルロースハイドロゲル内部に存在する水が体積膨張を起こすことがあり、これによって生じたひずみにより、既に乾燥して強度が低下しているセルロースハイドロゲル表面が破壊されるためと考えられる。発明者らは、この不具合を解消するために、乾燥前にセルロースハイドロゲル表面を水で被覆する方法を開発している(特願2010−020455参照)。従って、本発明においても同様にして乾燥を行なうことが好ましい。
このような水溶液を用いることで復元セルロースハイドロゲルの食感および外観が向上する理由は限定されないが以下のように推察される。マルトース等の二糖類は、セルロース類似の化学構造を有し、かつ分子量も低いので、セルロースハイドロゲル内に浸透しやすい。そして二糖類は、セルロース繊維と親和性がよいので、乾燥時にもセルロース繊維間に存在する。このため、マルトースがなければ乾燥によってセルロース繊維同士が強固に結びついてしまうところ、二糖類により、セルロース繊維同士が強固に結びつくことが低減される。その結果、再び吸水させて復元セルロースハイドロゲルを得る際に、元のセルロース繊維によるネットワーク構造が再現されやすくなる。さらに二糖類をセルロースハイドロゲル中に浸透させる際に、本発明では比較的低い濃度の水溶液を用いる。濃度が低いので毛細管現象が生じやすく二糖類をセルロースハイドロゲル内により一層浸透させやすくなる。
乾燥方法としては、凍結乾燥、減圧乾燥、超臨界液体乾燥、亜臨界液体乾燥が挙げられる。凍結乾燥は、水を凍結して昇華して行なう乾燥である。本発明においては、ゲルの劣化を避けるため、減圧下、50℃以下の低温において凍結乾燥することが好ましい。具体的には、15〜25Paの圧力下、−50〜−40℃の温度にて凍結乾燥することが好ましい。
超臨界液体乾燥は、溶媒溶液を超臨界以上に加熱した後、穏やかに溶媒蒸気を系外に排出することにより乾燥させる方法である。亜臨界液体乾燥とは、溶媒溶液を、超臨界よりも温度および圧力がやや低い状態の亜臨界状態にし、溶媒蒸気を系外に排出することにより乾燥させる方法である。
二酸化炭素:304.1(K)、7.38(MPa)
水 :647.3(K)、22.12(MPa)
メタノール:512.6(K)、8.09(MPa)
エタノール:513.9(K)、6.14(MPa)
アセトン :508.1(K)、4.70(MPa)
乾燥時間は、乾燥状態により適宜調整できるが、24〜72時間程度行なうことが好ましい。
本発明においては、上記の他、後述する方法で調製した第2エアロゲル層からなる1層セルロースエアロゲル、あるいは第2エアロゲル層が最外層となる2層以上のセルロースエアロゲルを、次工程で行なう加工の対象として用いてもよい。
(1)切込加工
工程Bおよび工程B1では、前記1層セルロースエアロゲルの表面、または前記最外層を構成する第2エアロゲル層表面に、i)深さxの切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、またはii)深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行して深さxの切込2を複数設ける。i)の加工を「平行カット」、ii)の加工を「クロスカット」ともいう。図2は、このような加工が施されたセルロースエアロゲルを示す。図2(a)は平行カットを施したセルロースエアロゲルを、図2(b)はクロスカットを施したセルロースエアロゲルを示す。図2中、30は切込1であり、s1は切込1に平行な辺1(長さはL1)である。32は切込2であり、s2は切込2に平行な辺2(長さはL2)である。図2中、第1エアロゲル層および第2エアロゲル層の表示は省略してある。
セルロースエアロゲルには、前記切込加工に加えて、貫通穿孔加工を施してもよい。貫通穿孔加工とは、略立方体等の面の中心を通り、対向する面の中心へ貫通する孔を設けることである。この孔により、水がセルロースエアロゲル中により浸透しやすくなる。図3(a)は貫通穿孔加工されたセルロースエアロゲルを示す。図3(a)中、40が貫通孔である。
セルロースエアロゲルには、前記切込加工に加えて、非貫通穿孔加工を施してもよい。非貫通穿孔加工とは、略立方体等の面から対向する面へ向けて、貫通しない孔を設けることである。図3(b)は貫通穿孔加工されたセルロースエアロゲルを示す。図3(b)中、42が非貫通孔である。非貫通孔42の深さ方向と、非貫通孔42が設けられる面とのなす最小角度は75〜90°が好ましい。
セルロースエアロゲルには、前記切込加工に加えて、深切込加工を施してもよい。深切込加工とは、略立方体等の対向する2面に、0.5M〜0.7M(ただしMは、前記対向する面間の距離)の深さの深切込を、双方の深切込がセルロースエアロゲル中で結合しないように1つずつ設けることである。この深切込により、水がセルロースエアロゲル中により浸透しやすくなる。図3(c)は深切込加工されたセルロースエアロゲルを示す。図3(c)中、44が深切込である。この場合、深切込の深さ方向と深切込を設ける面とのなす最小角度は75〜90°が好ましく、85〜90°がより好ましい。また、深切込を設けるz軸上の位置は、図3(c)のz軸方向の辺(s3)の長さをZとした場合、0.25Z〜0.33Zが好ましい。
前記(1)〜(4)で説明した加工は、任意に組合せてよい。特に、(1)〜(3)の加工を略立方体等の6面に対して施し、(4)の加工を対向する2面に対して施すと、極めて復元性に優れたセルロースエアロゲルが得られるので好ましい。この加工を特に「S加工」ということがある。
本発明では、セルロースエアロゲル、すなわち乾燥状態のゲルに対して加工を行なう。セルロースハイドロゲルに対して加工を行ない、これを乾燥すると、乾燥時に加工部近傍のセルロース繊維が過度に密着してしまう。密着したセルロース繊維は、吸水時には容易にほぐれないので、加工による吸水速度の向上効果が相殺されてしまい、満足の行く復元性が得られない。しかし、乾燥後のセルロースゲルに対して加工を行なうと、加工部近傍のセルロース繊維の過度な密着が生じないので優れた復元性を達成できる。
本発明の製造方法により、第1エアロゲル層および第2エアロゲル層を備える、略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されており、かつ最外層の一つが前記第2エアロゲル層であり、前記第2エアロゲル層が特定の切込等を有する、加工セルロースエアロゲルが得られる。
(1)復元方法
本発明の加工セルロースエアロゲルは、吸水させることにより復元ハイドロゲルとすることができる。この時の温度は0〜100℃が好ましい。吸水は、前記温度の水または水溶液に本発明の加工セルロースエアロゲルを浸漬することで行なえる。水溶液としては、糖水溶液、無機イオン(ミネラル成分)を含む水溶液、炭酸水、だし汁等が挙げられる。
復元性は、復元性は復元セルロースハイドロゲルの形状および性状が、元のセルロースハイドロゲルにどの程度近いかを表す指標である。復元性は、復元率を用いて評価できる。復元率は、復元セルロースハイドロゲルの質量/セルロースエアロゲルの質量で定義される。本発明の加工セルロースエアロゲルは、3分間水に浸漬した時点での復元率(「3分復元率」ともいう)が60%以上であることが好ましい。
第2の方法は、セルロース産生菌を培養して得たセルロースエアロゲルの気相培地由来の層に加工を施すことを特徴とする。
1−1.工程A2
工程A2は、セルロース産生菌を、空気相に存在する空気相培地部分を備える培地にて培養して得たセルロースハイドロゲルから製造され、前記培養時に空気に晒されていた表面を有する略立方体または略直方体の1層セルロースエアロゲルを準備する。このようなセルロースエアロゲルは、例えば、前記Iの1−1.で説明したとおり、まず、空気相に存在する空気相培地部分と液相に存在する液相培地部分とを備える培地にてセルロース産生菌を培養して、空気相培地由来の層と、液相培地由来の層を有するセルロースハイドロゲルを準備する。次に当該セルロースハイドロゲルを前述の方法で乾燥し、セルロースエアロゲルを製造し、空気相培地由来の層と液相培地由来の層との界面、または空気相培地由来の層中を切断する等により、1層セルロースエアロゲルを製造する。この場合、当該セルロースエアロゲルが培養時に空気に晒されていた表面を有するように加工する。
工程A3では、セルロース産生菌を、空気相に存在する空気相培地部分と液相に存在する液相培地部分とを備える培地にて培養して得たセルロースハイドロゲルから製造される略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、気相培地部分由来の第1エアロゲル層、および液相培地部分由来の第2エアロゲル層を備え、前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されており、かつ最外層の一つが前記培養時に空気に晒されていた表面を含む前記第1エアロゲル層である、セルロースエアロゲルを準備する。
工程B2では、工程A2で得たセルロースエアロゲルの培養時に空気に晒されていた表面にIの1−3.で述べたとおりの加工を施す。培養時に空気に晒されていた表面は、セルロースハイドロゲル製造時点からずっと空気に晒されているのでその表層部には局部的に繊維が密着している部分が存在する。当該部分には水が浸透しにくく、このようなセルロースエアロゲルは復元性が低い。そこで本発明では、当該部分に前記加工を施すことで、復元性に優れた復元セルロースハイドロゲルを得る。
工程B3では、工程A3で得たセルロースエアロゲルの、最外層に存在し、培養時に空気に晒されていた表面を備える第1エアロゲル層(低密度層)に、Iの1−3.で述べたとおりの加工を施す。一般に第1エアロゲル層は、第2エアロゲル層よりも水の浸透性は良好である。しかし、空気相培地に由来する第1エアロゲル層は、セルロースハイドロゲル製造時点からずっと空気に晒されているのでその表層部には局部的に繊維が密着している部分が存在する。従って、当該部分には水が浸透しにくく、このようなセルロースエアロゲルは復元性が低い。そこで本発明では、空気相培地に由来する第1エアロゲル層に加工を施すことにより復元性に優れた復元セルロースハイドロゲルを得る。
本発明により、空気相に存在する空気相培地部分を備える培地にて培養して得たセルロースハイドロゲルから製造され、前記培養時に空気に晒されていた表面を有する略立方体または略直方体の1層セルロースエアロゲルであって、前記表面に特定の切込等を備える加工セルロースエアロゲルが製造できる。
<実施例1−1>
図1(a)に示す構造と同じ構造を有する、1辺が1.4cmの立方体セルロースハイドロゲル(株式会社たらみ製ナタデココ)を準備し、十分に水洗した後、100℃の熱水で10回洗浄した。当該セルロースハイドロゲルは、セルロース産生菌を、液相培地部分と空気相培地部分とを備える培地にて培養して得られたセルロースハイドロゲルであり、液相培地部分由来の繊維密度の低い第1ハイドロゲル層および空気相培地由来の繊維密度の高い第2ハイドロゲル層を備えていた。次いで当該セルロースハイドロゲルを水に室温で一晩浸漬した。浸漬後のセルロースハイドロゲルを凍結乾燥機(東京理科器械株式会社製、FDU−1200)を用いて、−50〜−40℃、15〜25Paにて48時間凍結乾燥し、図1(a)に示すセルロースエアロゲルを得た。
第2エアロゲル層の表面に、カミソリ(貝印カミソリ株式会社製、長柄ゴールドアルファ)を用いて前述のクロスカット加工を施した。切込深さは0.5〜1mmとし、切込の数は、1面あたり100本(切込1が50本、切込2が50本)とした。切込1および切込2の深さ方向と、当該切込が設けられた面とのなす最小角度は約90°であった。
A:白残りほぼなし
B:白残りややあり
C:白残り多い
D:白残りかなり多い
E:大部分が白残り
にて評価した。
同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、実施例1−1と同様にして、6面にクロスカット加工を施したセルロースエアロゲルを準備し復元性を評価した。
<比較例1−1>
同じロットのセルロースハイドロゲルに加工を施さなかった以外は、実施例1−1と同様にしてセルロースエアロゲルを調製し、復元性を評価した。
同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、第2エアロゲル層の代わりに第1エアロゲル層にクロスカット加工を施した以外は、実施例1−1と同様にしてセルロースエアロゲルを調製し、復元性を評価した。
実施例1−1と同じロットのセルロースハイドロゲルを準備した。当該セルロースハイドロゲルの全面に、実施例1−1と同じクロスカット加工を施した。当該加工セルロースハイドロゲルを水に室温で一晩浸漬した。浸漬後の加工セルロースハイドロゲルを実施例1−1と同様に凍結乾燥し、セルロースエアロゲルを調製し、復元性を評価した。
<実施例2−1>
実施例1とは別のロットのセルロースハイドロゲル(株式会社たらみ製ナタデココ)を準備し、実施例1−1と同様にしてセルロースエアロゲルを得た。当該セルロースエアロゲルの6面に、実施例1−1と同様にしてクロスカット加工を施し、加工セルロースエアロゲルを得て評価した。R1は0.29%、R2は0.52%であった。
実施例2−1と同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、同様にして6面にクロスカット加工を施したセルロースエアロゲルを準備した。当該セルロースエアロゲルの6面に、裁縫用針(直径0.71mm)を用いて前述の貫通穿孔加工を施し、さらに、裁縫用針(直径0.53mm)を用いて前述の非貫通穿孔加工を施した。非貫通孔の数は1面あたり20個とし、深さは1〜5mmとした。非貫通孔の深さ方向と、当該孔が設けられた面とのなす最小角度は約90°であった。実施例2−1と同様にして、当該加工セルロースエアロゲルの復元性を評価した。
実施例2−1と同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、実施例2−2と同様にして、6面に、クロスカット加工、貫通穿孔加工、および非貫通穿孔加工を施したセルロースエアロゲルを準備した。図3(c)に示すように、当該セルロースエアロゲルの側面の対向する2面にメス(アズワン株式会社製、ディスポメスNo.10)を用いて深さ8mm、長さ14mmの深切込を1本ずつ、当該面に垂直に設け、「S加工」セルロースエアロゲルを得た。深切込の主面と、当該主面に平行なセルロースエアロゲル面との最短距離は、0.3mmであった。実施例2−1と同様にして、当該加工セルロースエアロゲルの復元性を評価した。
<比較例2−1>
実施例2−1と同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、セルロースエアロゲルに加工を施さなかった以外は、実施例2−1と同様にして復元性を評価した。
実施例2−1と同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、クロスカット加工を施さなかった以外は、実施例2−2と同様にして加工セルロースエアロゲル(6面に、貫通穿孔加工および非貫通穿孔加工を施したセルロースエアロゲル)を準備し、復元性を評価した。
図1(b)に示すような多層構造を有する、縦、横の1辺が1.4cm、高さが1.7cmの直方体セルロースハイドロゲル(ミニストップ株式会社製「ハロハロ」に含まれるナタデココ)を準備した。当該ナタデココから不純物を除去し、十分な水洗を行なった後、100℃の熱水で10回洗浄した。実施例1と同様にして当該ナタデココを乾燥し、セルロースエアロゲルを得た。
実施例3と同じロットのセルロースハイドロゲルを用い、クロスカット加工を行なわなかった以外は実施例3と同様にしてセルロースエアロゲルを調製し、復元率を評価した。
(1)セルロースハイドロゲルおよびセルロースエアロゲルの調製
セルロース産生菌として、酢酸菌(菌株ATCC23769)を準備した。液体培地用に、コーンスティープリカー(シグマーアルドリッチ社製、商品名 Corn Steep Liquor)10mL、果糖20g、(NH4)2SO4 1,65g、KH2PO4 0.5g、MgSO4・7H2O 125.0mg、ビタミンミクスチャー5.0mL、ソルトミクスチャー5.0mLを準備した。
前記(1)で厚さ1.7mmに調製したセルロースエアロゲルを、カミソリを用いて切断し、縦横の一辺が約1.4cmの直方体状とした。この際、積層面が底面と平行となるようにした。当該セルロースエアロゲルの6面の表面に、カミソリ(貝印カミソリ株式会社製、長柄ゴールドアルファ)を用いて前述のクロスカット加工を施した。切込深さは0.5〜1mmとし、切込の数は、1面あたり100本(切込1が50本、切込2が50本)とした。切込1および切込2の深さ方向と、当該切込が設けられた面とのなす最小角度は約90°であった。
<調製例5−1>
(1)マルトースを含む水容液の調製
マルトース(ソントン食品工業株式会社製、麦芽糖水あめ)を水に溶解し、0.25質量%の水溶液S1を調製した。水溶液S1中のマルトース濃度は0.175質量%であった。
図1(b)に示す構造を有する、縦横の1辺が1cm、高さが1.5cmの立方体セルロースハイドロゲル(ミニストップ株式会社製「ハロハロ」に含まれるナタデココ)を準備した。当該ナタデココからは不純物を除去し、十分な水洗を行なった後、100℃の熱水で10回洗浄した。以下の実施例において同じロットのセルロースハイドロゲルを使用した。
25℃において、前記加工セルロースハイドロゲルを前記水溶液に一晩浸漬した。水溶液S1を満たした容器に前記浸漬後のセルロースハイドロゲルを入れ、当該セルロースハイドロゲルの半分が水溶液S1に浸漬するようにした。この容器を凍結乾燥機(東京理科器械株式会社製、FDU−1200)に装填し、−50〜−40℃、15〜25Paにて48時間凍結乾燥し、セルロースエアロゲルを得た。
(1)加工セルロースエアロゲルの調製
調製例5−1で得たセルロースエアロゲルの6面の表面に、カミソリ(貝印カミソリ株式会社製、長柄ゴールドアルファ)を用いて前述のクロスカット加工を施した。切込深さは0.5〜1mmとし、切込の数は、1面あたり100本(切込1が50本、切込2が50本)とした。切込1および切込2の深さ方向と、当該切込が設けられた面とのなす最小角度は約90°であった。
前記(1)で得た加工セルロースエアロゲルを25℃の水に5分間全浸漬して復元セルロースハイドロゲルを得た。当該復元セルロースハイドロゲルについて、復元率、外観、食感を評価した。復元率は前述のとおり、復元セルロースハイドロゲルの質量/セルロースエアロゲルの質量から求めた。質量は化学天秤(カルツァイス社製)を用いて測定した。
a:全体的に透明
b:aほど透明でないが白濁あり
c:全体的に白残りはないが白濁色
d:局部的に白残りあり
e:全体的に白残りあり
にて評価した。
1)食用セルロースハイドロゲルの開発に従事しているパネラーに、本例の原料としたセルロースハイドロゲルを試食させ、みずみずしさ、歯ごたえ、弾力(こりこり感)を理解させた。
2)次いで、本例で得たセルロースハイドロゲルを試食させ、みずみずしさ、歯ごたえ、弾力(こりこり感)を、元のセルロースハイドロゲルと比べて、同等か、低下しているかを評価させた。
3)上記評価を5人のパネラーに対して行ない、各食感についての平均値を得た。すなわち、例えば弾力について5人中、3人以上が低下したと判断した場合、「弾力は低下した」と判断した。
4)平均値を次の基準
A:みずみずしさ、歯ごたえ、こりこり感とも、元のセルロースハイドロゲルと同等であった
B:上記3つの食感のうち、1つが低下した
C:上記3つの食感のうち、2つが低下した
D:上記3つの食感のうち、3つが低下した
にて評価した。
水溶液S1の代わりに濃度が0.025質量%の水溶液S2を用いた以外は、実施例5−2と同様にして、復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
水溶液S1の代わりに濃度が0.0025質量%の水溶液S3を用いた以外は、実施例5−2と同様にして、復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
マルトースを含む水容液として、マルトース(ソントン食品工業株式会社製、麦芽糖水あめ)15mL、ゼラチン(森永製菓株式会社製、クックゼラチン)5gを水30mLに溶解し、原液を得た。当該原液を水で10倍希釈して、水溶液G1を調製した。水溶液G1中のマルトースの濃度は2.3質量%であった。当該水溶液G1を、水溶液S1の代わりに用いた以外は、実施例5−2と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
前記原液を水で1000倍希釈して得た水溶液G2を用いた以外は、実施例5−5と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
マルトースを含む水溶液にセルロースハイドロゲルを浸漬しなかったこと以外は、実施例5−2と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
ゼラチン(森永製菓株式会社製、クックゼラチン)を水に溶解し、0.2質量%の水溶液を得た。当該水溶液を、水溶液S1の代わりに用いた以外は、実施例5−2と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
0.002質量%のゼラチン水溶液を用いた以外は、実施例5−8と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
寒天(伊勢食品工業株式会社製、パパ寒天)を水に溶解し、0.066質量%の水溶液を得た。当該水溶液を、水溶液S1の代わりに用いた以外は、実施例5−2と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
0.00066質量%の寒天水溶液を用いた以外は、実施例5−10と同様にして復元セルロースハイドロゲルを調製し、評価した。
20 第2エアロゲル層
30 切込1
s1 切込1に平行な辺1
32 切込2
s2 切込2に平行な辺2
40 貫通孔
42 非貫通孔
44 深切込
s3 辺
Claims (10)
- (A)セルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い第2エアロゲル層を備える、略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、
前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されており、かつ最外層の一つが前記第2エアロゲル層である、セルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B)前記最外層を構成する第2エアロゲル層表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。 - (A1)セルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い第2エアロゲル層を備える、略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されているセルロースエアロゲルを加工して、
前記第2エアロゲル層からなる1層セルロースエアロゲル、または前記第2エアロゲル層が最外層である2層以上のセルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B1)1層セルロースエアロゲル表面、または2層以上のセルロースエアロゲルの前記最外層を構成する第2エアロゲル層表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。 - 前記工程(A)または(A1)が、
(a1)セルロース産生菌を培養することによってセルロースハイドロゲルを製造する工程、および
(a2)当該セルロースハイドロゲルを乾燥してセルロースエアロゲルを得る工程を含む、請求項1または2に記載の製造方法。 - 前記工程(A)または(A1)が、
(a3)セルロース産生菌を、液相に存在する液相培地部分と空気相に存在する空気相培地部分とを備える培地にて培養して、液相培地部分由来の繊維密度の低い第1ハイドロゲル層および空気相培地由来の繊維密度の高い第2ハイドロゲル層を形成して、2層セルロースハイドロゲルを得る工程、ならびに
(a4)当該2層セルロースハイドロゲルを乾燥して、第1ハイドロゲル層由来の前記第1エアロゲル層と、第2ハイドロゲル層由来の前記第2エアロゲル層とを有する、セルロースエアロゲルを得る工程を含む、請求項1または2に記載の製造方法。 - 前記工程(A)または(A1)が、
(a5)セルロース産生菌を23〜40℃で培養して繊維密度の低い第1ハイドロゲル層を形成する高温培養、およびセルロース産生菌を10℃以上23℃未満で培養して繊維密度の高い第2ハイドロゲル層を形成する低温培養を、交互に繰り返して前記第1ハイドロゲル層および第2ハイドロゲル層が交互に3層以上積層された多層セルロースハイドロゲルを得る工程、ならびに
(a6)当該多層セルロースハイドロゲルを乾燥して、第1ハイドロゲル層由来の前記第1エアロゲル層と、第2ハイドロゲル層由来の前記第2エアロゲル層とが交互に3層以上積層された多層セルロースエアロゲルを得る工程を含む、請求項1または2に記載の製造方法。 - (A2)空気相に存在する空気相培地部分を備える培地にてセルロース産生菌を培養して得たセルロースハイドロゲルから製造され、前記培養時に空気に晒されていた表面を有する略立方体または略直方体の1層セルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B2)前記表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。 - (A3)セルロース産生菌を、空気相に存在する空気相培地部分と液相に存在する液相培地部分とを備える培地にて培養して得たセルロースハイドロゲルから製造される略立方体または略直方体のセルロースエアロゲルであって、
空気相培地部分由来のセルロース繊維密度の低い第1エアロゲル層、および当該第1エアロゲル層よりもセルロース繊維密度の高い、液相培地部分由来の第2エアロゲル層を備え、前記層の主面が前記略立方体または略直方体の底面に略平行になるように各層が積層されており、かつ
最外層の一つが、前記培養時に空気に晒されていた表面を有する前記第1エアロゲル層であるセルロースエアロゲルを準備する工程、ならびに
(B3)前記最外層を構成する第1エアロゲル層表面に、下記式で定義される深さx:
0.02L≦x≦0.1L(ただしLは前記略立方体または略直方体の切込が設けられる面の長辺と短辺の平均の長さ)
の切込1を長辺と短辺のいずれかに平行に複数設ける、または
深さxの切込1を長辺と短辺のいずれか一方の辺に平行に複数設け、さらに他方の辺に平行に深さxの切込2を複数設ける工程、
を含む、加工セルロースエアロゲルの製造方法。 - 前記工程(B)〜(B3)における切込1の長さが、0.7L1〜L1(ただしL1は切込1に平行な辺1の長さ)であり、
切込2の長さが、0.7L2〜L2(ただしL2は切込2に平行な辺2の長さ)である、請求項1〜7のいずれかに記載の製造方法。 - 前記工程(B)〜(B3)における隣接する切込1同士の間隔が、L1/5〜L1/100(ただしL1は切込1に平行な辺1の長さ)であり、
隣接する切込2同士の間隔が、L2/5〜L2/100(ただしL2は切込2に平行な辺2の長さ)である、請求項1〜8のいずれかに記載の製造方法。 - 前記工程(B)〜(B3)が、
(b1)前記切込1、または前記切込1と切込2とを、前記略立方体または略直方体における他の5面に設ける工程、
(b2)前記略立方体または略直方体の各面に、当該面の中心から対向する面の中心へ貫通する穿刺孔を設ける工程、
(b3)前記略立方体または略直方体の各面に、対向する面へ向けて非貫通の穿刺孔を複数設ける工程、および
(b4)前記略立方体または略直方体の対向する2面に、0.5M〜0.7M(ただしMは、前記対向する面間の距離)の深さの深切込を、双方の深切込がセルロースエアロゲル中で結合しないように1つずつ設ける工程、
をさらに含む、請求項1〜9のいずれかに記載の製造方法。
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