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JP6004985B2 - 地図描画装置 - Google Patents
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Description

この発明は、地図描画装置の描画にかかる処理負荷を調整する技術に関する。
従来、カーナビゲーション装置等の地図表示を行う地図描画装置において、3D(three-dimensional)図形等の描画オブジェクトの形状を詳細に表示することにより、高級感のある表示が行われている。
しかし、多数の描画オブジェクトを描画するとCPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)の処理負荷(以下、本明細書では両者をまとめて単に処理負荷とも称する)が大きくなる。特に、様々な機能が同時並行で動作するカーナビゲーション装置では、描画以外にもCPUまたはGPU処理リソース(以下、本明細書では両者をまとめて、単に処理リソースとも称する)を消費するため、多数の描画オブジェクトを詳細に描画しようとすると、十分な描画速度を実現できずユーザにとって使い勝手が悪かった。
そこで、3D図形等の詳細図形を高速に描画するため、LOD(Level of detail、詳細度)を視点距離(カメラからの距離)に応じて調整することにより、描画負荷を減らすことが提案されている(例えば先行文献1)。3D表示では、描画オブジェクトを表現するポリゴン数を増やすほど、詳細な表現が可能である。しかし、視点距離が遠くなるほど描画オブジェクトは小さく表示されるため、描画オブジェクトの視点距離が十分遠い場合には、ポリゴン数を粗く表示しても実際の見え方に差はほとんど生じない。LOD技術はこの特性を利用したもので、視点距離の近い描画オブジェクトについては多数のポリゴンで詳細に表示する一方、視点距離の遠い描画オブジェクトについてはポリゴン数を削減して簡略的に表示することにより、処理リソースの低減が可能である。
特開2008−198105号公報
しかしながら、従来の地図描画装置では、詳細度の表示面内分布が固定されていたため、何らかの要因で処理リソースが少なくなったとしても、詳細度の面内分布を調整して描画にかかる処理負荷を調整することが出来ず、十分な描画速度を維持することが困難であった。
本発明は上述の問題点に鑑み、現状の処理リソースに応じて描画にかかる処理負荷を調整することが可能な地図描画装置の提供を目的とする。
本発明の地図描画装置は、描画オブジェクトデータから描画オブジェクトを生成して表示部に出力するものであり、表示部の表示画面上の少なくとも一部の領域に、当該領域の一端から他端にかけて、表示の簡略化の度合いを示す簡略度が連続的又は不連続的に増大又は減少のうちの一方向に変化するように設定する簡略度設定部と、描画オブジェクトデータから表示画面上の表示位置に応じた簡略度を有する描画オブジェクトを生成し、表示部に出力する描画オブジェクト生成部と、を備え、簡略度設定部は、所定パラメータの変化に応じて前記連続的な変化の形態又は前記不連続的な変化の境界を変更し、所定パラメータは、地図描画装置のCPUリソース、地図描画装置のGPUリソース、または表示部の表示画面のスクロール速度のいずれかを少なくとも含む
本発明の地図描画装置は、描画オブジェクトデータから描画オブジェクトを生成して表示部に出力するものであり、表示部の表示画面上の少なくとも一部の領域に、当該領域の一端から他端にかけて、表示の簡略化の度合いを示す簡略度が連続的又は不連続的に増大又は減少のうちの一方向に変化するように設定する簡略度設定部と、描画オブジェクトデータから表示画面上の表示位置に応じた簡略度を有する描画オブジェクトを生成し、表示部に出力する描画オブジェクト生成部と、を備え、簡略度設定部は、所定パラメータの変化に応じて前記連続的な変化の形態又は前記不連続的な変化の境界を変更し、所定パラメータは、地図描画装置のCPUリソース、地図描画装置のGPUリソース、または表示部の表示画面のスクロール速度のいずれかを少なくとも含む。したがって、必要に応じて簡略度設定部の変更処理を行い、描画に要するCPU又はGPU処理リソースを調整することにより、描画速度の低下を抑制することができる。

本発明の地図描画装置の動作を示す図である。 本発明の地図描画装置の構成を示すブロック図である。 本発明の地図描画装置の動作を示すフローチャートである。 描画オブジェクトの統合範囲を簡略度別に示す図である。 本発明の地図描画装置の動作を示す図である。 本発明の地図描画装置の動作を示す図である。 本発明の地図描画装置の動作を示す図である。 本発明の地図描画装置の動作を示す図である。 本発明の地図描画装置の動作を示す図である。 前提技術の地図描画装置の動作を示す図である。
<A.前提技術>
図10は、LOD技術を用いた前提技術の地図描画装置の表示を示している。地図の上方から斜め下方に地物を視認する様を3D地図で表現する場合、表示画面の上側ほど視点距離が遠くなり、描画オブジェクトは小さく表示される。そこで、表示画面の下半分の描画オブジェクトを詳細に表示する一方、表示画面の上半分の描画オブジェクトを簡略的に表示すれば、簡略的に表示する分だけ、描画処理の負荷を軽くすることが出来る。図10では、表示画面の上側では5つの建物(描画オブジェクト)を1つに統合しており、こうして描画オブジェクトの数を減らすことができ、描画処理の負荷が軽くなる。
描画オブジェクトを詳細に表示する領域を詳細領域、簡略的に表示する領域を簡略領域とすると、前提技術によれば、表示画面上において、詳細領域と簡略領域の境界線の位置は固定されていた(図1(b))。すなわち、表示画面全体としての描画オブジェクトの簡略度は常に一定であり、地図描画装置の処理リソースに応じて柔軟に調整することは出来なかった。そのため、例えば描画用の処理リソースが小さい場合には、十分な描画速度を確保できないという問題があった。
<B.実施の形態1>
前提技術の問題点に鑑み、本発明では、装置の動作状況に応じて簡略度の分布を変更することにより、描画に係る処理負荷を調整し、描画速度の低下を抑制するものである。図1(a)は簡略度の分布の変更の一例であり、詳細領域と簡略領域の境界線の位置を可変とするものである。すなわち、処理リソースに余裕があるときには、詳細領域を大きくする方向に境界線を移動して詳細な描画を行い、処理リソースに余裕がないときには、簡略領域を大きくする方向に境界線を移動して描画負荷を軽減し、描画速度の低下を抑制する。
<B−1.構成>
図2は、本発明の地図描画装置の一例であるカーナビゲーション装置10の構成を示すブロック図である。カーナビゲーション装置10は、操作入力部1、制御部2、データ格納部3、状態監視部4、簡略度設定部5、描画オブジェクト生成部6、画像合成部7、および表示部8を備えている。
操作入力部1は、カーナビゲーション装置10の入力インタフェースであり、ユーザ操作を受け付ける。操作入力部1は、例えば機械的又は電子的なスイッチにより構成され、カーナビゲーション装置10と別筐体のリモコンによって構成されていても良い。操作入力部1が受け付けるユーザ操作には、地図画面のスクロール情報(スクロール方向、スクロール速度、スクロール量)や、地図画面の拡大又は縮尺操作などがある。
状態監視部4は、装置の状態を示す状態情報を格納している。装置の状態には、カーナビゲーション装置10のCPUリソース、GPUリソースの他、カーナビゲーション装置10の動作モードが含まれる。動作モードには、通常モードと通常モードより消費電力が少ない省電力モードがあり、いずれのモードで動作するかは、例えば所定の条件に従い制御部2により決定される。あるいは、ユーザが操作入力部1からいずれかの動作モードを入力して決定しても良い。
データ格納部3は、地図を表現する描画オブジェクトのデータ(描画オブジェクトデータ)を格納しており、ハードディスク(Hard Disk Drive)やメモリ等の記憶媒体により構成される。あるいは、カーナビゲーション装置10の外部のサーバから無線通信によって随時描画オブジェクトデータを取得しても良い。ここで描画オブジェクトとは、住宅や施設など地図上の各地物を表現するポリゴンのことである。
制御部2は、カーナビゲーション装置10の各構成要素を制御する。特に、制御部2は状態監視部4の状態情報を取得し、これに基づき簡略度設定部5を制御する。
簡略度設定部5は、制御部2の指示に基づき表示画面を複数の領域に分け、当該領域ごとに描画オブジェクトの簡略度を設定する。したがって、状態情報が変化すれば、それに応じて描画オブジェクトの分布も変化する。本明細書において、簡略度とは簡略化の度合いを示し、単位面積あたりの描画オブジェクトを描画するのに必要な描画処理量として定義される。簡略化の一例は、隣接する描画オブジェクトを一つの描画オブジェクトに統合することである。簡略度が大きくなるほど、より広範囲の描画オブジェクトを統合する。他の例は、一つの描画オブジェクトの頂点数を減らすことである。簡略度が大きくなるほど、描画オブジェクトを少ない頂点数で表現する。また別の例は、隣接する描画オブジェクトの表示色を統一することである。簡略度が大きくなるほど、より広範囲の描画オブジェクトを同一色で表現する。
描画オブジェクト生成部6は、制御部2の指示を受けてデータ格納部3から描画オブジェクトデータを取得し、さらに簡略度設定部5から当該描画オブジェクトの簡略度を取得する。描画オブジェクト生成部6は、簡略度別に描画オブジェクトの画像生成を行う詳細描画オブジェクト生成部61、中間描画オブジェクト生成部62、簡略描画オブジェクト生成部63を備えている。ここでは、表示画面に簡略度が0,1,2である3つの領域を設定する場合の例を示している。詳細描画オブジェクト生成部61は簡略度0の描画オブジェクトからなる描画オブジェクト画像を生成し、以下同様に、中間描画オブジェクト生成部62は簡略度1の描画オブジェクト画像を、簡略描画オブジェクト生成部63は簡略度2の描画オブジェクトを、それぞれ生成する。具体的な生成内容については、図4で後述する。
画像合成部7は、描画オブジェクト生成部6で簡略度毎に生成した描画オブジェクト画像を取得し、これらを合成して作成した表示画像を表示部8に出力する。
表示部8は、液晶ディスプレイなどのモニタであり、画像合成部7で合成した画像が表示される。操作入力部1をタッチパネルで構成する場合、操作入力部1と表示部8は一体として構成される。
なお、制御部2、簡略度設定部5、描画オブジェクト生成部6、画像合成部7は、RAM(Random Access Memory)などのメモリに格納されたプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)により実現する。また、状態監視部4は、RAM(Random Access Memory)などのメモリにより実現する。
<B−2.表示動作>
次に、カーナビゲーション装置10の画像表示動作を図3のフローチャートに沿って説明する。まず、カーナビゲーション装置10に電源が投入されると、制御部2は、操作入力部1がユーザのスクロール操作を検知したか否かを判断する(ステップS1)。スクロール操作を検知しない場合(ステップS1でNo)は検知するまで待機する。スクロール操作が操作入力部1に入力されると(ステップS1でYes)、方向や速度などのスクロールに関する情報が操作入力部1から制御部2に送られる。制御部2は、スクロール速度に変化があるか否かを判断する(ステップS2)。ここでは、スクロール速度の変化が所定値以上である場合に変化したと判断し、初めてスクロール操作を検知した場合には、前回のスクロール速度を0として変化を計算する。スクロール速度に変化がなければ(ステップS2でNo)、ステップS1に戻る。
スクロール速度に変化があれば(ステップS2でYes)、制御部2の指示に従い簡略度設定部5が描画オブジェクトの簡略度を設定する(ステップS3)。図4は、簡略化の一例として、隣接する描画オブジェクトの統合処理により簡略化を行う場合の描画オブジェクト生成部6の処理内容を、簡略度別に示している。簡略度が0の場合、統合処理は行わない。すなわち、描画オブジェクトは何ら近接する描画オブジェクトと簡略化処理を行わず、描画オブジェクトデータに従って生成される。簡略度が1の場合、近接する建物(描画オブジェクト)を統合する。簡略度が2の場合、簡略度が1の場合よりも広範囲の建物(描画オブジェクト)を統合する。簡略度が3の場合、同一区画の建物(描画オブジェクト)を全て統合する。このように、描画オブジェクト生成部6は、簡略度が大きくなるほど統合処理を行う描画オブジェクトの範囲を広くする。
図4には4つの簡略度(簡略度0〜3)を示しているが、簡略度の数、すなわち表示画面の区分数はこれに限定しない。図1(a)は、表示画面を簡略度が異なる2つの領域に分けた場合を示し、図5は、表示画面を簡略度が異なる3つの領域に分けた場合を示している。図5では、表示画面が下側から順に、詳細領域(簡略度0)、中間領域(簡略度1)、簡略領域(簡略度2)に分けられている。このように、簡略度設定部5は、表示画面の下端から上端にかけて、簡略度が段階的に大きくなるように設定する。
なお、図5では、表示画面の全体に対して一方向に簡略度が変化するように簡略度を設定しているが、表示画面の一部の領域を用いて地図表示を行う場合には、表示画面内の少なくとも一部の領域に対して上記の設定を行えばよい。
図3に戻って、次に、描画オブジェクト生成部6が簡略度別に描画オブジェクトの画像を生成する(ステップS4)。生成した簡略度別の画像は、画像合成部で1枚の画像に合成され(ステップS5)、表示部8に出力される(ステップS6)。
次に、制御部2は描画プログラムが終了か否かを判断し(ステップS7)、プログラムが終了でなければステップS1に戻り、プログラムが終了であれば処理を終了する。
図3では、スクロール速度の変化を検知した場合(ステップS2)に描画オブジェクトの簡略度を設定するフローを説明した。しかし、スクロール速度の変化は簡略度設定(ステップS3)のトリガの一例であり、例えばカーナビゲーション装置10の処理リソースの変化を検知した場合に、ステップS3以降の動作を行っても良い。
<B−3.簡略度設定>
簡略度設定部5は、スクロール速度が大きくなるにつれて、あるいは処理リソースが小さくなるにつれ、表示画面全体の簡略度を大きくする。
図6は、簡略度の設定例を示している。スクロール速度が十分小さい場合、あるいはCPUリソースが十分大きい場合を初期状態と定義し、初期状態からの変化を説明する。図6(a),(b),(c)ではいずれも、初期状態で表示画面が詳細領域と簡略領域に区分され、両領域は表示画像の水平方向に平行な境界線によって区分されている。図6(a)では、CPUリソースが小さくなり、あるいはスクロール速度が大きくなるにつれ、両領域の境界線が簡略領域の面積が大きくなる方向に移動する。
図6(b)でも図6(a)と同様に、CPUリソースが小さくなり、あるいはスクロール速度が大きくなるにつれ、両領域の境界線が簡略領域の面積が大きくなる方向に移動する。しかし、詳細領域の高さが所定値となった時点で当該境界線は移動を停止し、次いで表示画面の上側から簡略領域が伸張し、簡略度の異なる3つの領域が表示領域を区分する。すなわち、ここで簡略度設定部5は、CPUリソースの低下あるいはスクロール速度の増大に伴い、簡略領域を追加している。さらにCPUリソースが低下し、あるいはスクロール速度が増大すると、中間領域と簡略領域の境界線が簡略領域を大きくする方向に移動し、最終的に、表示画面は下側の詳細領域と上側の簡略領域で二分される。すなわち、ここで簡略度設定部5は、CPUリソースの低下に応じて、中間領域の削除を行っている。図6(b)に示す簡略度の設定方法によれば、表示画像の下側の一定範囲に詳細領域を確保しつつ、描画の負荷を調整することができる。
図6(c)でも図6(b)と同様に、CPUリソースが小さくなるにつれて、両領域の境界線が詳細領域側に移動する。図6(b)と異なるのは、詳細領域の高さが所定値まで小さくなるのを待たずに、両領域の境界線の移動に合わせて、簡略領域が表示画像の上側から伸張する点である。
図6では、各領域の境界線を表示画面の水平方向と平行に設定し、当該境界線が表示画面の上下方向に移動する例を示した。しかし、図7に示すように、境界線の方向や移動方向はこれに限らない。
図7において、スクロール速度が十分小さい場合、あるいはCPUリソースが十分大きい場合を初期状態と定義し、初期状態からの変化を説明する。図7(a)〜(d)のいずれも、初期状態において表示画面は水平方向の境界線によって、下側の詳細領域と上側の簡略領域に二分されている。CPUリソースが小さくなり、あるいはスクロール速度が大きくなるにつれて、図6と同様、簡略領域の面積を大きくする方向に境界線が移動する。
但し、図7(a)では、境界線が下方向に平行移動するのではなく、その左右端から優先的に下方向に移動する。同じく図7(b)〜(d)では、境界線の右側から優先的に下方向に移動する。移動途中の境界線の形状は、図7(b)では直線であり、図7(c)、(d)では曲線である。
以上の説明では、簡略度が異なる2又は3の領域を表示画面に設定し、領域の境界線をCPUリソース等に基づき移動する方法について述べた。このように、表示画面を有限個の領域に区分して異なる簡略度を割り当てる場合、簡略度の変化は図8に示すように、例えば表示画像の底部から上部にかけて段階的なものとなる。簡略度設定部5は、CPUリソースやスクロール速度といったパラメータの変化に応じて各領域の境界線、すなわち、簡略度の不連続的変化の境界を変更している。上述したように、表示画面の区分数は図8の3つに限らず、より多くても良い。区分数を限りなく増やしていけば、図8に示す簡略度のステップ幅は限りなく小さくなり、図9に示すように簡略度は連続的な変化をしているとみなすことができる。
この場合、簡略度設定部5は、表示画面を複数の領域に区分して簡略度を割り当てることに代えて、簡略度の関数f(x,y,v,E)を規定する。関数fは、xy座標で規定される表示画面上の位置に対してスクロール速度v、CPU又はGPUリソースEをパラメータとする。簡略度設定部5は、スクロール速度vが大きくなり、あるいはCPU又はGPUリソースEが小さくなるにつれて、簡略度f(x、y)が大きくなるように関数fを設定する。言い換えれば、簡略度設定部5はパラメータの変化に応じて簡略度の連続的変化の形態を変更する。これにより、描画負荷を調整し、描画速度の低下を抑制することができる。
<B−4.変形例>
以上の説明では、本発明の地図描画装置をカーナビゲーション装置に適用した例を説明したが、本発明の地図描画装置は、車両に搭載可能な、PND(Portable Navigation Device)、及び、携帯端末(例えば携帯電話、スマートフォン、及びタブレットなど)、並びにサーバなどを適宜に組み合せてシステムとして構築されるナビゲーション装置にも適用することができる。この場合、以上で説明したカーナビゲーション装置10の各機能あるいは各構成要素は、前記システムを構築する各機器に分散して配置される。
また、本発明は3D表示における描画オブジェクトの簡略化について説明したが、2D地図を上方からの視点で表現したバードビューに対しても本発明を適用可能である。この場合、例えば2Dの描画オブジェクトを統合したり、頂点数を削減したり、表示色を統一したりすることによって簡略化が可能である。
<B−5.効果>
本発明のカーナビゲーション装置10(地図描画装置)は、表示部8の表示画面上の少なくとも一部の領域に、当該領域の一端から他端にかけて、表示の簡略化の度合いを示す簡略度が連続的又は不連続的に増大又は減少のうちの一方向に変化するように設定する簡略度設定部5と、描画オブジェクトデータから表示画面上の表示位置に応じて簡略化した描画オブジェクトを生成し、表示部に出力する描画オブジェクト生成部6と、を備え、簡略度設定部5は、所定パラメータの変化に応じて連続的な変化の形態又は不連続的な変化の境界を変更する。したがって、所定パラメータの変化に応じて描画負荷を増減することによって、描画速度が遅くならない範囲で、詳細な表示を行うことが可能である。
また、簡略度設定部5は、表示画面上の少なくとも一部の領域に、描画オブジェクトが所定の簡略度毎に割り当てられる複数の表示領域を設定し、所定パラメータの変化に応じて、複数の表示領域の境界線の少なくとも一部を移動する。これにより、表示画面全体としての描画オブジェクトの簡略度を調整することができる。
また、簡略度設定部5は、所定パラメータの変化に応じて、表示領域に割り当てた簡略度を変更する。これにより、表示画面全体としての描画オブジェクトの簡略度を調整することができる。
また、簡略度設定部5は、複数の表示領域を表示画面の上下方向に設定し、より簡略度の大きい描画オブジェクトデータが割り当てられる表示領域をより表示画面の上側に設定する。3D表示やバードビューにおいて、表示画面の上側に表示される描画オブジェクトは視点距離が遠く、小さく表示されるため、実際の見え方になるべく影響を及ぼさない範囲で描画負荷を低減することができる。
また、前記所定パラメータは、表示部8の表示画面のスクロールの速度を含む。例えばスクロール速度が大きくなるほど、処理リソースが減少するため、描画負荷を減らすことによって、描画速度の低減を抑制することができる。特に、隣接する2つの表示領域の境界線をより前記簡略度が大きい表示領域の面積が大きくなる方向に移動することにより、描画負荷を減らすことができる。
あるいは、前記所定パラメータは、地図描画装置のCPUリソース又はGPUリソースを含む。CPUリソース又はGPUリソースが少なくなるほど、描画負荷を減らすことによって、描画速度の低減を抑制することができる。特に、隣接する2つの表示領域の境界線をより前記簡略度が大きい表示領域の面積が大きくなる方向に移動することにより、描画負荷を減らすことができる。
また、簡略度設定部5は、地図描画装置が省電力モードである場合には、隣接する2つの表示領域の境界線を、通常モードと比べてより前記簡略度が大きい表示領域の面積が大きくなる方向に移動することにより、描画負荷を軽減し、消費電力を抑制することができる。
また、簡略度設定部5は、最も簡略度が小さい表示領域の面積を常に一定値以上に保つことにより、最低限の表示の詳細性を確保した上で、描画負荷を柔軟に調整することができる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 操作入力部、2 制御部、3 データ格納部、4 状態監視部、5 簡略度設定部、6 描画オブジェクト生成部、7 画像合成部、8 表示部、10 カーナビゲーション装置、61 詳細描画オブジェクト生成部、62 中間描画オブジェクト生成部、63 簡略描画オブジェクト生成部。

Claims (8)

  1. 描画オブジェクトデータから描画オブジェクトを生成して表示部に出力する地図描画装置であって、
    前記表示部の表示画面上の少なくとも一部の領域に、当該領域の一端から他端にかけて、表示の簡略化の度合いを示す簡略度が連続的又は不連続的に増大又は減少のうちの一方向に変化するように設定する簡略度設定部と、
    前記描画オブジェクトデータから前記表示画面上の表示位置に応じた前記簡略度を有する前記描画オブジェクトを生成し、前記表示部に出力する描画オブジェクト生成部と、
    を備え、
    前記簡略度設定部は、所定パラメータの変化に応じて前記連続的な変化の形態又は前記不連続的な変化の境界を変更し、
    前記所定パラメータは、前記地図描画装置のCPUリソース、前記地図描画装置のGPUリソース、または前記表示部の表示画面のスクロール速度のいずれかを少なくとも含む
    地図描画装置。
  2. 前記簡略度設定部は、前記表示画面上の少なくとも一部の領域に、前記描画オブジェクトが所定の簡略度毎に割り当てられる複数の表示領域を設定し、前記所定パラメータの変化に応じて、前記複数の表示領域の境界線の少なくとも一部を移動する、
    請求項1に記載の地図描画装置。
  3. 前記簡略度設定部は、前記所定パラメータの変化に応じて、前記表示領域の追加又は削除を行う、
    請求項に記載の地図描画装置。
  4. 前記簡略度設定部は、前記複数の表示領域を前記表示画面の上下方向に設定し、より前記簡略度の大きい前記描画オブジェクトデータが割り当てられる前記表示領域をより前記表示画面の上側に設定する、
    請求項2又は3に記載の地図描画装置。
  5. 前記所定パラメータは、前記スクロール速度を含み、
    前記簡略度設定部は、前記スクロールの速度が大きくなるほど、隣接する2つの前記表示領域の境界線を、より前記簡略度が大きい表示領域の面積が大きくなる方向に移動する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の地図描画装置。
  6. 前記所定パラメータは、前記CPUリソースを含み、
    前記簡略度設定部は、前記CPUリソースが少なくなるほど、隣接する2つの前記表示領域の境界線を、より前記簡略度が大きい表示領域の面積が大きくなる方向に移動する、
    請求項2から5のいずれか1項に記載の地図描画装置。
  7. 前記簡略度設定部は、前記地図描画装置が省電力モードである場合には、通常モードと比べて、隣接する2つの前記表示領域の境界線を、より前記簡略度が大きい表示領域の面積が大きくなる方向に移動する、
    請求項2から6のいずれか1項に記載の地図描画装置。
  8. 前記簡略度設定部は、最も前記簡略度が小さい前記表示領域の面積を一定値以上に保つ、
    請求項2から7のいずれか1項に記載の地図描画装置。
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