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JP6005765B2 - かしめ工具 - Google Patents
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Description

本発明は、体内に埋め込まれる線状部材の一端に取り付けられた固定具に該線状部材の他端側を挿通し、挿通部位をかしめて該線状部材に該固定具を固定するかしめ工具に関する。

従来この種のかしめ工具としては、下記に特許文献1に示すように、一対のハンドルを互いに交差させると共に回動自在に連結したジョイント部を有し、ジョイント部によりハンドルの接近動作に対して先端が接近動作するように構成した工具が知られている。
かかるかしめ工具によれば、ジョイント部と先端動作部とのストロークを大きくすることで、小さな切開創でも深部で固定具をかしめることが可能となる。
特表2009−534107号公報
しかしながら、従来のかしめ工具では、ジョイント部と先端動作部との距離が長いため、ハンドルの操作による先端動作部の微妙な動作が困難であった。特に、線状部材に取り付けられた固定具は、通常、緩みを生じさせないために、1度のかしめ動作しか許容されていない。そのため、このようなかしめ動作は、術者に慎重さを要求するものとして過度の負担となっていた。
一方で、ジョイント部と先端動作部とのストロークを小さくした場合には、動作部の動作精度を向上させることができるものの、深部で固定具をかしめるためには、ジョイント部まで切開創に挿入する必要が生じ、切開創を大きくせざるを得ないという問題があった。
上記の事情に鑑みて、本発明は、低侵襲で操作性に優れたかしめ工具を提供することを目的とする。
第1発明のかしめ工具は、体内に埋め込まれる線状部材に取り付けられた固定具をかしめて該線状部材に該固定具を固定するかしめ工具であって、
片手で把持可能な把持部を一端側に有する一対のハンドルと、
一端が前記一対のハンドルの他端に連結されると共に、他端に前記固定具をかしめる先端かしめ部を有する一対の可動片と
を備え、
前記一対のハンドルは、
他端側に該一対のハンドルを互いに回動自在に連結した第1ジョイント部を有し、該第1ジョイント部により前記把持部の接近動作に対して他端が離反動作し、
前記一対の可動片は、
一端に前記一対のハンドルの他端に回転自在にそれぞれ連結された一対の第2ジョイント部を有すると共に、前記先端かしめ部と該一対の第2ジョイント部との間に該一対の可動片を互いに回転自在に連結した第3ジョイント部とを有し、該第3ジョイント部により該一対の第2ジョイント部の離反動作に対して該先端かしめ部が接近動作し、
前記把持部が離反した状態で、前記一対の第2ジョイント部が互いに当接する当接部を有し、該当接部と前記第1ジョイント部および前記第3ジョイント部との間に間隙が形成されることを特徴とする。
第1発明のかしめ工具によれば、一対のハンドルの第1ジョイント部と先端かしめ部との間に一対の第2ジョイント部および第3ジョイント部を設けることで、第1ジョイント部と先端かしめ部とのストロークを大きくすることができる。
ここで、一対の第2ジョイント部は、把持部が離反した状態で、前記一対の第2ジョイント部が互いに当接して径が最小となるため、当該かしめ工具を切開創に挿入する際に第2ジョイント部が障害となることがない。さらに、先端かしめ部と第3ジョイント部とのストロークは小さいことから、先端かしめ部が切開創に挿入される際に大きく開いて障害となることもない。
これにより、小さな切開創でも深部で固定具をかしめることができ、低侵襲を実現することができる。
さらに、把持部と先端かしめ部とは、第1ジョイント部、一対の第2ジョイント部および第3ジョイント部でそれぞれ回転自在に連結され、先端かしめ部は、第3ジョイント部からの(第1ジョイント部からのストロークに比して非常に)小さなストロークで、精度よく動作させることができる。
ここで、前記一対の第2ジョイント部に互いに当接する当接部を設けることで、一対のハンドルおよび一対の可動片の動作開始位置を規定することができる。さらに、当接部と第1ジョイント部および第3ジョイント部との間に間隙を形成することで、動作時の一対のハンドル間および一対の可動片間の偏り等を間隙形状により確認することができ、先端かしめ部の動作精度を維持することができる。
このように、第1発明のかしめ工具によれば、低侵襲で操作性に優れたかしめ工具を提供することができる。
第2発明のかしめ工具によれば、第1発明において、
前記一対のハンドルは、前記把持部を離反状態に保持する弾性部材を備えることを特徴とする。
第2発明のかしめ工具によれば、かしめ工具を切開創に挿入する際には、先端かしめ部が開いた状態であることが望ましい。ここで、一対の可動片側に弾性部材を設けて先端かしめ部を開いた状態に保持することも考えられるが、先端かしめ部の動作精度を確保する観点からは、一対のハンドルに弾性部材を設けて把持部を離反状態に保持することで、先端かしめ部の動作精度を維持しつつ、操作性をさらに向上させることができる。
第3発明のかしめ工具は、第1または第2発明において、
一対の可動片は、前記先端かしめ部の接近位置を規制する規制部材を備えることを特徴とする。
第3発明のかしめ工具によれば、通常、この種の固定具は緩みを生じさせないために、過度のかしめ動作を行わないことが望ましい。そこで、動作の規制の対象となる一対の可動片に、先端かしめ部の接近位置を規制する規制部材を設けることで、先端かしめ部の動作を確実に規制して過度のかしめ動作を確実に防止することができる。
本発明の実施形態のかしめ工具の全体構成を示す斜視図。 図1のかしめ工具の背面図。 図1のかしめ工具の一対のハンドルを接近させた状態(かしめ状態)を示す正面図。
図1および図2に示すように、本実施形態のかしめ工具は、線状部材であるワイヤXに取り付けられた筒状の固定具Yをかしめて、ワイヤXに固定具Yを固定する。ワイヤXは、主として骨の周囲に巻き付けて体内に埋め込まれ、固定具Yは、ワイヤXに固定されることによりワイヤXの骨への巻き付け状態を保持するように機能する。

かしめ工具は、いずれも金属製(例えば、ニッケル、チタン)の一対のハンドル1,1´と一対の可動片3,3´とを備える。
一対のハンドル1,1´は、第1ジョイント部10により互いに回動可能に連結され、第1ジョイント部10に対して一端側に把持部11,11´を備え、他端側に可動片3,3と連結するハンドル連結部12,12´を備える。
第1ジョイント部10は、一対のハンドル1,1´の内側面の互いに対向する位置を軸着したものであり、第1ジョイント部10により把持部11,11´の接近動作に対して他端側のハンドル連結部12,12´が離反動作する。なお、第1ジョイント部10の構造については後述する(同様の構造である第2ジョイント部20を用いて詳細に説明する)。
把持部11,11´は、術者が片手で把持可能な開き幅となっており、その外周側(特に角部11a)に波型に削った凹凸部11bが形成されて、術者が把持した際の滑り止めとして機能する。
また、把持部11,11´の内周側には、これらを互いに離反する向きに付勢する弾性部材としての板バネ13,13´が設けられている。板バネ13,13´は、その一端側が把持部11,11´の内周側にビス13a,13a´によりビス止めされる。一方、板バネ13,13´の他端側は互いに係合する係合部14により連結される。
ハンドル連結部12,12´は、第1ジョイント部10が一対のハンドル1,1´の他端側に設けられることにより、把持部11,11´の接近動作の変位量に対応するハンドル連結部12,12´が離反動作の変位量が小さくなるようになっている。
次に、一対の可動片3,3´は、第3ジョイント部30により互いに回動可能に連結され、第3ジョイント部30に対して一端側にハンドル連結部12,12´と連結する可動片連結部31,31´を備え、他端側に固定具Yをかしめる先端かしめ部32,32´を備える。
第3ジョイント部30は、一対の可動片3,3´の内側面の互いに対向する位置を軸着したものであり、可動片連結部31,31´の離反動作に対して先端かしめ部32,32´が接近動作する。なお、第3ジョイント部30の構造については後述する(同様の構造である第2ジョイント部20を用いて詳細に説明する)。
可動片連結部31,31´は、第2ジョイント部20,20´により互いに回動可能にハンドル連結部12,12´と連結される。
ここで、第2ジョイント部20は、図1に部分拡大図で示すように、可動片連結部31の先端の上側および下側が円形に加工された可動片連結凸部31a,31aとなっており、これに対応するように、ハンドル連結部12の先端の上側および下側が円形に抉られたハンドル連結凹部12a,12aとなっている。
一方、ハンドル連結部12の先端の中間位置(上側と下側との間)は円形に加工されたハンドル連結凸部12bとなっており、これに対応するように、可動片連結部31の先端の中間位置(上側と下側との間)は円形に抉られた可動片連結凹部(図示省略)となっている。
このように、ハンドル連結部12および可動片連結部31の先端が、可動片連結凸部31a,31aの間にハンドル連結凸部12bが入れ子状になるように配置され、これらを貫くようにそれぞれ設けられた貫通孔(図示省略)にビス20aが貫通される。ビス20aは、挿入先端側が抜け止めのため潰してあり抜け止め部20bとなっている。なお、ビス20aの頭部20cは、背面側に配置されている。
以上のように構成された第2ジョイント部20,20´は、第1ジョイント部10および第3ジョイント部30についても同様の構成となっている。
すなわち、第1ジョイント部10は、一対のハンドル1,1´の内側面の互いに対向する位置が、互いに入れ子状になっており、これらを貫くようにそれぞれ設けられた貫通孔(図示省略)にビスが貫通される。ビスは、挿入先端側が抜け止めのため潰してあり抜け止め部10bとなっている。なお、ビスの頭部10cは、背面側に配置されている。
また、第3ジョイント部30は、一対の可動片3,3´の内側面の互いに対向する位置が、互いに入れ子状になっており、これらを貫くようにそれぞれ設けられた貫通孔(図示省略)にビスが貫通される。ビスは、挿入先端側が抜け止めのため潰してあり抜け止め部30bとなっている。なお、ビスの頭部30cは、背面側に配置されている。
なお補足すると、第2ジョイント20は、ハンドル連結部12および可動片連結部31の先端の回動量が、第1ジョイント部10および第3ジョイント部30に比して大きいため、第2ジョイント20,20´のみ、その内側面および外側面を上下方向に切り欠いた切欠部21,21,21´,21´が形成されている。切欠部21,21,21´,21´は、ハンドル連結部12および可動片連結部31の先端の回動する際に、その端部同士が接触することを回避する遊びとなっている。 先端かしめ部32,32´は、その先端が上下方向において削り落とされて肉薄部33となっており、肉薄部33の対向する先端挟持部には、固定具Yを挟む凹部33a,33a´が形成されている。
肉薄部33は、凹部33a,33a´の一端側の位置が、先端かしめ部32,32´同士の接近位置を規制する規制部33b,33b´(本発明の形成部材に相当する)となっている。
なお、肉薄部33は、上下方向が均等に削り落とされているわけではなく、背面側から正面側に向って先端が傾斜している。これにより、固定具Yをかしめる際に、固定具Yの向きに応じて、術者はかしめ工具の正面側と背面側を使い分けることができる。
以上のように構成されたかしめ工具は、図1および図2に示すように、板バネ13,13´により一対のハンドル1,1´の把持部11,11´が互いに離反状態に保持される。
このとき、一対のハンドル1,1´の他端側のハンドル連結部12,12´は、互いに接近すると共に、第2ジョイント部20,20´で連結された可動片3,3´の可動片連結部31,31´も接近する。そして、これらの内側面同士(第2ジョイント部20,20´の内側面同士)が当接する(当接部40)。
この状態で、当接部40に対して、第1ジョイント部10側および第3ジョイント部30側に間隙50aおよび50bを形成しておくことで、かしめ工具の滅菌の際に、一対のハンドル1,1´のハンドル連結部12,12´の間や可動片3,3´の可動片連結部31,31´の間への高温蒸気の流入を促進することができる。
さらに、この状態から図3に示すように、術者が把持部11,11´を把持してこれらを接近動作させると、第1ジョイント部10を支点として、ハンドル連結部12,12´が離反動作し、これに伴って、第2ジョイント部20,20´により連結された可動片連結部31,31´が離反動作する。
このとき、間隙50aおよび50bが開いて一体の間隙50となり、この間隙50の形状により、動作時の一対のハンドル1,1´および一対の可動片3,3の偏り等を確認することができ、かしめ工具の動作精度を維持することができる。 そして、可動片連結部31,31´が離反動作することで、第3ジョイント部30を支点として、先端かしめ部32,32´が接近動作して、凹部33a,33a´がその間に位置する固定具Yをかしめる。
このとき、先端かしめ部32,32´同士の接近位置を規制する規制部33b,33b´が最初に当接して、圧縮具Yが必要以上に圧縮変形されることを防止することができる。なお、規制部33b,33b´が当接した状態で、肉薄部33の先端同士にはわずかな間隙が形成されており、先端部の破損が防止される。また、規制部33b,33b´の当接部と第3ジョイント部30との間に間隙60が形成される。
以上説明したかしめ工具によれば、第1ジョイント部10、一対の第2ジョイント部20,20´および第3ジョイント部30を設けることで、第1ジョイント部10と先端かしめ部32とのストロークを大きくすることができる。
さらに、一対の第2ジョイント部20,20´は、把持部11,11´が離反した状態で、互いに当接して径が最小となるため、当該かしめ工具を切開創に挿入する際に第2ジョイント部20,20´が障害となることがない。さらに、先端かしめ部32,32´と第3ジョイント部30とのストロークは小さいことから、先端かしめ部32,32´が切開創に挿入される際に大きく開いて障害となることもない。
これにより、小さな切開創でも深部で固定具Yをかしめることができ、低侵襲を実現することができる。
加えて、把持部10,10´と先端かしめ部32,32´とは、第1ジョイント部10、一対の第2ジョイント部20,20´および第3ジョイント部30でそれぞれ回転自在に連結され、先端かしめ部32,32´は、第3ジョイント部30からの小さなストロークで、精度よく動作させることができる。
このように、本実施形態のかしめ工具によれば、低侵襲で操作性に優れたかしめ工具を提供することができる。
1,1´…ハンドル、3,3´…可動片、10…第1ジョイント部、11,11´…把持部、13,13´…板バネ(弾性部材)、12,12´…ハンドル連結部、20,20´…第2ジョイント部、30…第3ジョイント部、31,31´…可動片連結部、32,32´…先端かしめ部、50,50a,50b…間隙、X…ワイヤ(線状部材)、Y…固定具。

Claims (3)

  1. 体内に埋め込まれる線状部材の一端に取り付けられた固定具に該線状部材の他端側を挿通し、挿通部位をかしめて該線状部材に該固定具を固定するかしめ工具であって、
    片手で把持可能な把持部を一端側に有する一対のハンドルと、
    前記一対のハンドルの他端に連結されると共に、他端に前記固定具をかしめる先端かしめ部を有する一対の可動片と
    を備え、
    前記一対のハンドルは、
    他端側に該一対のハンドルを互いに回動自在に連結した第1ジョイント部を有し、該第1ジョイント部により前記把持部の接近動作に対して他端が離反動作し、
    前記一対の可動片は、
    一端に前記一対のハンドルの他端に回転自在にそれぞれ連結された一対の第2ジョイント部を有すると共に、前記先端かしめ部と該一対の第2ジョイント部との間に該一対の可動片を互いに回転自在に連結した第3ジョイント部とを有し、該第3ジョイント部により該一対の第2ジョイント部の離反動作に対して該先端かしめ部が接近動作し、
    前記把持部が離反した状態で、前記一対の第2ジョイント部が互いに当接する当接部を有し、該当接部と前記第1ジョイント部および前記第3ジョイント部との間に間隙が形成されることを特徴とするかしめ工具。
  2. 請求項1記載のかしめ工具において、
    前記一対のハンドルは、前記把持部を離反状態に保持する弾性部材を備えることを特徴とするかしめ工具。
  3. 請求項1または2記載のかしめ工具において、
    前記一対の可動片は、前記先端かしめ部の接近位置を規制する規制部材を備えることを特徴とするかしめ工具。
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