以下、図1〜図21を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明においてパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。また、本発明は、遊技媒体としてメダルを使用し、遊技の成果の特典としてメダルが払い出される回胴式遊技機(スロットマシン)等の他の遊技機にも適用可能である。
図1,図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2に開き戸状に開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤30と、本体枠3の前面に開き戸状に開閉自在に取り付けられ、遊技盤30を視認させるよう中央に大きくガラス窓4aが設けられたガラス扉4と、本体枠3の下側に開閉自在に設けられ、遊技球を収容する受皿6を有する前面ボード5と、本体枠3の下部に配設された図外(本体枠3の内部)の発射装置と、前面ボード5に取り付けられたハンドル7と、ガラス扉4の左右の上部にそれぞれ設けられたスピーカ8とを備える。前面ボード5には、遊技者からの押下操作を受け付ける演出ボタン60が設けられている。演出ボタン60は、押圧検知センサ(図示省略)を備え、遊技者からの押下操作に応じて、後述するサブ制御装置200(図4に示す)へ操作信号を送信する。操作信号は、1回の押下操作毎に1回送信され、複数回連続して押下操作されると、同数の操作信号が送信される。
図3に示すように、パチンコ機1の背面側には、支持部材等を介して、主制御装置100と、カバー部材に覆われた副制御装置を構成するサブ制御装置(演出制御装置)200と、払出制御装置300とが設けられている。主制御装置100、サブ制御装置200、払出制御装置300は何れもCPU(Central Processing Unit)と、コンピュータプログラム及び遊技処理に必要なデータを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAM(Random Access Memory)とを備えるマイクロコンピュータである。
また、図3における払出制御装置300の左隣には、各制御装置に電力を供給するための電源装置400が設けられている。
続いて、本実施形態に係るパチンコ機1の各部の構成を詳しく説明していく。
図2に示すように遊技盤30は、その盤面に遊技球が流下する遊技領域31を備える。
遊技領域31は、ガラス窓4aから観察することができる。遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成されている。
前面ボード5の受皿6に収容された遊技球は、図外の発射装置に1個ずつ供給されるようになっている。
図4に示すように、払出制御装置300は、ハンドル7の回動操作量に対応して増減する発射ボリューム(可変抵抗器)7Aからの入力に基づいて所定の強度で遊技球が発射されるように発射モータ7Bを駆動制御するようになっている。発射装置により発射されて図2に示す矢印X方向に飛んで発射口34を通過し、遊技領域31の上部に到達した遊技球は、遊技領域31内を流下することになる。
また、払出制御装置300には、ハンドル7の円周上に設けられた発射停止スイッチ7Cやハンドル7に配設され、ハンドル7の回転操作が有効となる条件とするハンドル7の表面接触検出を行うためのタッチセンサ7Dが接続されている。
遊技領域31内には、演出表示装置50と、ステージ51と、第1特別図柄表示装置40Aと、第2特別図柄表示装置40B、普通図柄表示装置41と、複数の第1始動入賞口(始動口)61と、第2始動入賞口(始動口)62と、電動チューリップ63と、大入賞口64と、アタッカ装置65と、スルーチャッカ66と、複数の一般入賞口67と、アウト口68と、遊技領域31内の遊技球の流下方向に変化を与える(図2中では簡略化してある)図外の複数の遊技釘及び風車とが設けられている。
第1始動入賞口61は、遊技領域31の略中央部におけるステージ51の下方に位置する。
例えば、遊技者の操作により遊技球が遊技領域31の左側部を流下する場合、第1始動入賞口61に入賞し易い盤面構成とされる。
なお、本発明における盤面構成は、第1始動入賞口61と第2始動入賞口62を鉛直方向上下に配置する等、上記盤面構成以外であっても構わない。
第1始動入賞口61、第2始動入賞口62、大入賞口64、スルーチャッカ66、一般入賞口67のそれぞれには、遊技球の通過を検知する第1始動入賞口検知センサ91、第2始動入賞口検知センサ92、大入賞口検知センサ93、スルーチャッカ検知センサ94、一般入賞口検知センサ95が内臓されている。
これらの検知センサ91〜95は、遊技球の通過に伴い遊技球検知信号(電気信号)を出力する磁気センサであり、その遊技球検知信号は主制御装置100に入力される。
本実施形態における「入賞口」は、遊技球が入ると遊技領域31の裏側に回収される遊技球収容口とし、「スルーチャッカ」は、遊技領域31に設けた遊技球の通過部を通過した後に、再び遊技領域31を流下させる遊技球通過口としている。
また、本実施形態における「1遊技」は、特別図柄表示装置が作動することとなる始動入賞口に遊技球が入賞し、当該特別図柄表示装置上の特別図柄が変動を開始したときから、当該変動が継続している状態を経て、当該変動が終了する特別図柄の停止表示時までとしている。
第1特別図柄表示装置40Aは、第1始動入賞口61への遊技球の入賞を契機に、主制御装置100により行われる第1特別図柄に係る電子抽選(第1特別図柄抽選)の結果を表示するためのものであって、より具体的には、電子抽選の結果に基づいて特別図柄(数字や絵柄)が変動した後に、抽選結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるという態様で表示されるように後述の変動表示制御手段130により制御されるものである。
第2特別図柄表示装置40Bは、第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に、前述の電子抽選(第1特別図柄抽選)と同様に、主制御装置100により行われる第2特別図柄に係る電子抽選(第2特別図柄抽選)の結果を表示するためのものであって、より具体的には、電子抽選の結果に基づいて特別図柄(数字や絵柄)が変動した後に、抽選結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示(停止表示)させるという態様で表示されるように後述の変動表示制御手段130により制御されるものである。
なお、本実施形態においては、第1始動入賞口61への入賞を契機として変動する特別図柄を第1特別図柄とし、第2始動入賞口62への入賞を契機として変動する特別図柄を第2特別図柄としており、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動及び導出表示(停止表示)は、特別図柄の種類に応じた予め定めた優先順位の抽選処理の順番に基づいて変動表示制御手段130により行われる。
なお、遊技性の設定条件に応じ、特別図柄の種類に関係なく予め定めた時系列の入賞順番、又は互いに個別、かつ並行(所謂、特別図柄の同時回し)にして抽選処理をさせても良い。
また、第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bは、7セグメント表示器からなり、特別図柄の変動表示時間と対応する同じ時間内に所定の演出表示を行う演出表示装置50を見ている遊技者の視界に同時に入らないように遊技盤30の右下部分に離間して配置されている。
第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bを構成する7セグメントの何れかが点滅している状態は、第1特別図柄又は第2特別図柄がそれぞれ変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が停止した状態である。
また、第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bを構成する7セグメントの何れかが点滅している時間は、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動時間である。
なお、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間の決定処理については後述する。
本実施形態では、第1特別図柄抽選及び第2特別図柄抽選を予め定めた優先順位の入賞順番に行い、それぞれ対応する第1特別図及び第2特別図柄を変動させた後、各抽選結果を表示する態様で各特別図柄を第1特別図柄表示装置40A及び第2特別図柄表示装置40Bに導出表示する構成である。
また、第1始動入賞口61に基づく第1特別図柄抽選、及び、第2始動入賞口62に基づく第2特別図柄抽選は、それぞれ遊技球の入賞順(時系列の古い入賞順)に実行され、各抽選の結果(特別図柄)が個別に導出表示されるようになっている。
演出表示装置50は、遊技盤30の略中央部に設けられている。
演出表示装置50は、本実施形態においては液晶表示装置からなり、第1始動入賞口61及び第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に個別に実行される第1特別図柄及び第2特別図柄に係る抽選の結果に基づいて、所定の演出態様を表示するようにサブ制御装置200により制御されるものである。
演出表示装置50には、所定の演出態様の一部として第1特別図柄表示装置40Aに表示される第1特別図柄の変動と連動して変動表示される第1演出図柄(ダミー図柄)S1と、第2特別図柄表示装置40Bに表示される第2特別図柄の変動と連動して変動表示される第1演出図柄(ダミー図柄)S1とが、共通化されて液晶画像の表示領域内で表示制御される。
ここで、原則、第1演出図柄(ダミー図柄)S1の停止表示の態様は、第1特別図柄及び第2特別図柄の停止表示(抽選結果)の態様と同期する。
また、演出表示装置50内には、第1特別図柄抽選に対応する保留球乱数(後述)が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う表示領域R1が設けられ、当該表示領域とは別に、第2特別図柄抽選に対応する保留球乱数が主制御装置100のRAMに記憶された旨の表示を行う表示領域R2が設けられている。
スルーチャッカ66は、遊技球が通過可能なゲート構造をなしたものであり、本実施形態においては、遊技盤30の右側部における第2始動入賞口62よりも上方に配置されている。
このスルーチャッカ66を遊技球が通過したことを契機に、主制御装置100の普通図柄用当否抽選手段150により普通図柄に係る電子抽選(普図抽選)が行われるようになっている。普通図柄表示装置41は、普通図柄に係る電子抽選の結果(普図当り、ハズレ)が表示されるよう主制御装置100に設けられた普通図柄用当否抽選手段により制御されるものである。
この普通図柄表示装置41は第1特別図柄表示装置40Aの上方に配置されていて、本実施形態においては2つのLEDランプからなる。
普通図柄に係る電子抽選の結果が当り(普図当り)のときに2つのLEDランプのうちの一方のみが点灯し、ハズレのときに他方のみが点灯するようになっている。2つのLEDランプが交互に点滅している状態は、普通図柄が変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、普通図柄の変動が停止した状態である。
また、2つのLEDランプが交互に点滅している時間は、普通図柄の変動時間である。
電動チューリップ63は、第2始動入賞口62の入口に設けられ、遊技盤30の前面に直交する軸を中心に回動する1対の羽根部材と、これら1対の羽根部材を駆動する電動チューリップ駆動装置(ソレノイド)63Aとを備え、そのソレノイド63Aへの通電により1対の羽根部材が互いに離れる方向に回動し、第2始動入賞口62の入口を拡大するものである。
電動チューリップ63は1対の羽根部材を閉じた状態において、第2始動入賞口62の上方に稙設された遊技釘との間隔が遊技球が通過不可能なものであるため、1対の羽根部材が閉じた状態では第2始動入賞口62への遊技球の入賞は不可能である。
電動チューリップ63は、普通図柄に係る電子抽選の結果が普図当りとなった場合に、1対の羽根部材が開くよう主制御装置100により制御される。
ステージ51は、演出表示装置50の下方に配置されていて、遊技球を転動させながら一時的に滞在させる構造物である。
このステージ51の中央には溝51Aが形成されており、この溝51Aの真下の位置には第1始動入賞口61が配置されている。このため、溝51Aから落下した遊技球は、高い確率で第1始動入賞口61に導かれる。
なお、図外の演出表示装置50の側方面には、溝51Aに1つずつ遊技球を誘導するための球通路に係る入口(所謂、ワープ口)が設けられている。
大入賞口64は横長な長方形の開口であり、第1始動入賞口61の下方に設けられている。
アタッカ装置65は、長方形の開口の下辺部に水平な軸を中心として前後方向にフラップ状に回動白在に設けられ大入賞口64の形状とほぼ同じ長方形の蓋部材と、この蓋部材を駆動するソレノイドとを備え、そのソレノイドへの通電により蓋部材が前方向に回動して大入賞口64を開放するものである。
アタッカ装置65が開いた状態は大入賞口64への遊技球の入賞が可能な状態であり、アタッカ装置65が閉じた状態は大入賞口64への遊技球の入賞が不可能な状態である。
アタッカ装置65は、第1始動入賞口61への遊技球の入賞を契機に行われる第1特別図柄に係る第1特別図柄抽選の結果が当り(第1特図当り)となった場合、又は、第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に行われる第2特別図柄に係る第2特別図柄抽選の結果が当り(第2特図当り)となった場合に、主制御装置100がアタッカ駆動装置65Aを制御することにより所定のラウンド数だけ開放され、これによって遊技者にとって有利な当り遊技が提供される。
本実施形態において、所定のラウンド数は2ラウンド、5ラウンド又は15ラウンドであり、1ラウンド当りの最大入賞個数は9個(所定入賞個数)で、かつ、アタッカ装置65の最長開放時間は30秒(所定開放時間)である。
つまり、アタッカ装置65の開放時点から30秒経過する前に大入賞口64への遊技球の入賞個数が9個に達した場合と、大入賞口64への遊技球の入賞個数が9個に達する前にアタッカ装置65の開放時点から30秒が経過した場合に、1ラウンドが終了するようになっている。
なお、当り遊技が2ラウンド、5ラウンド又は15ラウンドの何れのラウンドとなるかは、複数存在する特図当りの種類によって異なる。
また、1ラウンド当りの開放時間、長方形の蓋部材の開閉回数、又はこれらの組み合わせを特図当りの種類によって異ならせた当り遊技とすることも可能である。
なお、電動チューリップ63、又はアタッカ装置65の形態は上記形態に拘らず、2枚の羽根部材、1枚の羽根部材、扉状の開閉板材、又は遊技盤面と略面一の入賞口下辺部から突出する位置と埋没する位置とにスライド移動するベロ状板材、若しくはこれらを組み合わせた形態であってもよい。
本実施形態における「1ラウンド」は、アタッカ装置65を作動させる1回分のコマンド(主制御装置100からの指令)で得られる大入賞口64の開放処理としている。
そのため、1回分のコマンド(1ラウンド)に基づいて蓋部材を駆動させる回数は1回に限らず、所定の複数回とすることもできる。
従って、例えば5ラウンドの当り遊技となる場合は、アタッカ装置65を作動させる1回分のコマンドが個別に5回分連続生成されることに基づいて、当該5ラウンドの当り遊技が終了することとなる。
賞球払出装置301は、受皿6に賞球を払い出す装置である。
賞球の払出個数は、第1始動入賞口61、第2始動入賞口62、大入賞口64、一般入賞口67のそれぞれに予め対応付けられている。
主制御装置100は遊技球の入賞が検知された入賞口に基づき、その入賞口に予め対応付けられている賞球の払出個数を、払出制御装置300に指令するようになっていて、払出制御装置300は主制御装置100からの指令に従って賞球払出装置301が有する図外の払出モータを駆動して賞球払出装置301に賞球を払い出させるようになっている。
また、賞球払出装置301から払い出された賞球は、賞球払出装置301の流路内に配設された払出計数スイッチ302により計数され、払出制御装置300は払出計数スイッチ302からの入力に基づいて払出動作を停止させる。
本実施形態において、第1始動入賞口61および第2始動入賞口62に予め対応付けられた賞球個数は3個であり、大入賞口64に予め対応付けられた賞球個数は13個であり、一般入賞口67に予め対応付けられた賞球個数は5個である。
なお、第1始動入賞口61、第2始動入賞口62、大入賞口64、一般入賞口67の何れにも入賞しなかった遊技球は、遊技領域31の最下部に位置するアウト口68から回収される。
以下、図4を参照し、主制御装置100のハードウェア上の構成について説明する。
同図に示すように、主制御装置100は、第1特別図柄用当否抽選手段110、第2特別図柄用当否抽選手段120、変動表示制御手段130、普通図柄用当否抽選手段150、当り遊技制御手段160、電動チューリップ制御手段170、遊技モード制御手段180とを備える。
これらの各手段は、遊技に係る制御を行うためにROMに格納されたコンピュータプログラムおよびデータにより設定された手段である。
第1特別図柄用当否抽選手段110は、第1始動入賞口61への遊技球の入賞を契機に、特図当り(第1特図当り)又はハズレを電子抽選(第1特別図柄抽選)により決定するものである。
具体的には図5(a)に示すように、第1特別図柄用当否抽選手段110は、周期的に入力されるハードウェア内部システムクロックの1クロックに基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜65535の整数の範囲)で1ずつ高速(例えば、1ループの処理完了時間が5ミリ秒)で更新させることによりハードウェア乱数である第1特図当否用乱数を発生させる第1特図当否用乱数発生手段111と、第1始動入賞口61への遊技球の入賞を契機に、言い換えると、第1始動入賞口検知センサ91からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき、第1特図当否用乱数発生手段111で発生した第1特図当否用乱数を取得(ラッチ)する第1特図当否用乱数取得手段112と、この第1特図当否用乱数取得手段112により取得された第1特図当否用乱数が特図当りであるかハズレであるかを、図6(a)に示す特図低確時判定テーブル113A又は図6(b)に示す特図高確時判定テーブル113Bを参照して判定する第1特図当否判定手段113と、第1特別図柄の変動中に第1始動入賞口61への遊技球の入賞に基づき第1特図当否用乱数取得手段112が第1特図当否用乱数を取得した場合に、その第1特図当否用乱数を第1特別図柄に係る保留球乱数として所定の上限個数(本実施形態では4個)まで、主制御装置100のRAMを利用して記憶する第1特図当否用乱数保留手段114とを備える。
第1特図当否用乱数保留手段114により記憶された保留球乱数は、その保留球乱数を記憶することになった入賞の順番、即ち入賞順で、1つずつ処理の許可条件が満たされる度に第1特図当否判定手段113により特図当りであるかハズレであるかを判定し、当該判定に係る記憶された保留球乱数をクリアするようになっている。
なお、本実施形態におけるループカウンタ(後述のループカウンタを含む)のスタート値は、周知の技術等を用いて所定のタイミングでランダムに毎回変更可能となっている。
図6に示す特図低確時判定テーブル113A及び特図高確時判定テーブル113Bは、第1特図当否用乱数と特図当りおよびハズレとの対応関係を規定するものである。
具体的には、図6(a)に示す特図低確時判定テーブル113Aにおいては、第1特図当否用乱数0〜186に特図当りが予め対応付けられていて、特図当否用乱数187〜65535にハズレが予め対応付けられている。つまり、特図低確時判定テーブル113Aが参照された場合に特図当りとなる確率は約350分の1である。
これに対し、図6(b)に示す特図高確時判定テーブル113Bにおいては、第1特図当否用乱数0〜1860に特図当りが予め対応付けられていて、第1特図当否用乱数1861〜65535にハズレが予め対応付けられている。
つまり、特図高確時判定テーブル113Bが参照された場合に特図当りとなる確率は約35分の1である。
これらの当選確率を比較して分かるように、特図高確時判定テーブル113Bによる特図当りの当選確率の方が、特図低確時判定テーブル113Aよる特図当りに当選する確率よりも約10倍高い。
なお、第1特別図柄用当否抽選手段110において特図低確時判定テーブル113Aが参照されて特図当り又はハズレが決定される遊技状態は、本発明における特図通常遊技状態であり、特図高確時判定テーブル113Bが用いられて特図当り又はハズレが決定される遊技状態は、本発明における特図高確率遊技状態である。
以下、便宜上、「特図通常遊技状態」を「特図低確」といい、「特図高確率遊技状態」を「特図高確」という。
また、第1特別図柄用当否抽選手段110は、前述の各手段の他、第1特図当り種類決定用乱数発生手段115、第1特図当り種類決定用乱数取得手段116、第1特図当り種類判定手段117、及び、第1特図当り種類決定用乱数保留手段118を備える。
これらの各手段は、前述の特図当否判定手段113による判定(抽選)の結果が特図当りである場合に、第1特別図柄表示装置40Aに導出表示される特別図柄を複数存在する特別図柄のうちから電子抽選により決定する手段である。
具体的には、第1特図当り種類決定用乱数発生手段115は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数である第1特図当り種類用乱数を発生させる。
また、第1特図当り種類決定用乱数取得手段116は、第1始動入賞口61の遊技球の入賞を契機(第1始動入賞口検知センサ91からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき)、第1特図当り種類決定用乱数発生手段115で発生した第1特図当り種類決定用乱数を取得(ラッチ)する。
また、第1特図当り種類判定手段117は、第1特別図柄用当否抽選手段110にて特図当り(第1特図当り)となる場合、第1特図当り種類決定用乱数取得手段116により取得された第1特図当り種類決定用乱数に基づき、第1特図当り種類テーブル117Aを参照して第1特別図柄の種類を決定する。
また、第1特別図柄用当否抽選手段110にてハズレとなる場合、予め定めた1つのハズレに対応する第1特別図柄を決定する。
第1特図当り種類決定用乱数保留手段118は、第1特別図柄の変動中、又は当り遊技中に第1始動入賞口61への遊技球の入賞に基づき、第1特図当り種類決定用乱数取得手段116が第1特図当り種類決定用乱数を取得した場合に、その第1特図当り種類決定用乱数を所定の上限個数(本実施形態では4個)まで主制御装置100のRAMを利用して記憶する。
第1特図当り種類決定用乱数保留手段118により記憶された第1特図当り種類決定用乱数は、変動中の第1特別図柄の停止表示、又は当り遊技の終了に基づいて、入賞順で1つずつ処理の許可条件が満たされる度に第1特図当り種類判定手段117による第1特別図柄の種類の決定に用いられるようになっている。
図7(a)に示すように第1特図当り種類テーブル117Aは、第1特別図柄用当否抽選手段110にて特図当り(第1特図当り)となる場合、第1特図当り種類決定用乱数と特別図柄の種類との対応関係を規定するものである。本実施形態で用いられる特別図柄の種類は、2R特別図柄A、5R特別図柄A、5R特別図柄B、15R特別図柄Aの4種類であり、第1特図当り種類決定用乱数0〜6に2R特別図柄Aが予め対応付けられていて、第1特図当り種類決定用乱数7〜39に5R特別図柄Aが予め対応付けられていて、第1特図当り種類決定用乱数40〜89に5R特別図柄Bが予め対応付けられていて、第1特図当り種類決定用乱数90〜99に15R特別図柄Aが予め対応付けられている。
この第1特図当り種類テーブル117Aが参照され、第1特別図柄の種類が2R特別図柄Aに決定された場合、第1特別図柄表示装置40A上において導出される第1特別図柄は、例えば「4」のゾロ目として表示される。
第1特別図柄の種類が5R特別図柄Aに決定された場合、第1特別図柄表示装置40A上において導出される第1特別図柄は、例えば「2」のゾロ目として表示される。
また、第1特別図柄の種類が5R特別図柄Bに決定された場合、第1特別図柄表示装置40A上において導出される第1特別図柄は、例えば「5」のゾロ目として表示される。
また、第1特別図柄の種類が15R特別図柄Aに決定された場合、第1特別図柄表示装置40A上において導出される第1特別図柄は、例えば「7」のゾロ目として表示される。
2R特別図柄A、5R特別図柄A、5R特別図柄B、15R特別図柄Aのそれぞれの選択確率は、7%、33%、50%、10%である。
なお、選択確率は参考のために記載したものであって、第1特図当り種類テーブル117Aには含まれない。
以上のとおり、第1特別図柄用当否抽選手段110は、第1始動入賞口61に遊技球が入賞したことを契機に当否に係る第1特別図柄抽選を行うとともに、複数種類の第1特別図柄の中から当否に係る特別図柄を決定する機能を備える。
次に、前記第1特別図柄当否抽選手段110とは個別に設けられた第2特別図柄当否抽選手段120について説明する。
第2特別図柄用当否抽選手段120は、第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に、特図当り(第2特図当り)又はハズレを電子抽選(第2特別図柄抽選)により決定するものである。具体的には図5(b)に示すように、第2特別図柄用当否抽選手段120は、周期的に入力されるハードウェア内部システムクロックの1クロックに基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜65535の整数の範囲)で1ずつ高速(例えば、1ループの処理完了時間が5ミリ秒)で更新させることによりハードウェア乱数である第2特図当否用乱数を発生させる第2特図当否用乱数発生手段121と、第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に、言い換えると、第2始動入賞口検知センサ92からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき、第2特図当否用乱数発生手段121で発生した第2特図当否用乱数を取得(ラッチ)する第2特図当否用乱数取得手段122と、この第2特図当否用乱数取得手段122により取得された第2特図当否用乱数が特図当りであるかハズレであるかを、図6(a)に示す特図低確時判定テーブル113A又は図6(b)に示す特図高確時判定テーブル113Bを参照して判定する第2特図当否判定手段123と、第2特別図柄の変動中に第2始動入賞口62への遊技球の入賞に基づき第2特図当否用乱数取得手段122が第2特図当否用乱数を取得した場合に、その第2特図当否用乱数を第2特別図柄に係る保留球乱数として所定の上限個数(本実施形態では4個)まで、主制御装置100のRAMを利用して記憶する第2特図当否用乱数保留手段124とを備える。
第2特図当否用乱数保留手段124により記憶された保留球乱数は、その保留球乱数を記憶することになった入賞の順番、即ち入賞順で、1つずつ処理の許可条件が満たされる度に第2特図当否判定手段123により特図当りであるかハズレであるかを判定し、当該判定に係る記憶された保留球乱数をクリアするようになっている。
特図低確時判定テーブル113A及び特図高確時判定テーブル113Bは、前述の第1特別図柄抽選において参照されるテーブルと同様のテーブルである。
つまり、第1始動入賞口61への入賞を契機として実行される第1特別図柄抽選の結果が特図当り(第1特図当り)となる確率と、第2始動入賞口62への入賞を契機として実行される第2特別図柄抽選の結果が特図当り(第2特図当り)となる確率は同一である。
なお、前記同様に、第2特別図柄用当否抽選手段120において特図低確時判定テーブル113Aが参照されて特図当り又はハズレが決定される遊技状態は、本発明における特図低確の遊技状態であり、特図高確時判定テーブル113Bが用いられて特図当り又はハズレが決定される遊技状態は、本発明における特図高確の遊技状態である。
また、第2特別図柄用当否抽選手段120は、前述の各手段の他、第2特図当り種類決定用乱数発生手段125、第2特図当り種類決定用乱数取得手段126、第2特図当り種類判定手段127、及び、第2特図当り種類決定用乱数保留手段128を備える。
これらの各手段は、前述の第1特別図柄抽選と同様に、特図当否判定手段123による判定(抽選)の結果が特図当りである場合に、第2特別図柄表示装置40Bに導出表示される特別図柄を複数存在する特別図柄のうちから電子抽選により決定する手段である。
具体的には、第2特図当り種類決定用乱数発生手段125は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数である第2特図当り種類用乱数を発生させる。
また、第2特図当り種類決定用乱数取得手段126は、第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機(第2始動入賞口検知センサ92からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき)、第2特図当り種類決定用乱数発生手段125で発生した第2特図当り種類決定用乱数を取得(ラッチ)する。
また、第2特図当り種類判定手段127は、第2特別図柄用当否抽選手段120にて特図当り(第2特図当り)となる場合、第2特図当り種類決定用乱数取得手段126により取得された第2特図当り種類決定用乱数に基づき、第2特図当り種類テーブル127Aを参照して第2特別図柄の種類を決定する。
また、第2特別図柄用当否抽選手段120にてハズレとなる場合、予め定めた1つのハズレに対応する第2特別図柄を決定する。
第2特図当り種類決定用乱数保留手段128は、第2特別図柄の変動中、又は当り遊技中に第2始動入賞口62への遊技球の入賞に基づき、第2特図当り種類決定用乱数取得手段126が第2特図当り種類決定用乱数を取得した場合に、その第2特図当り種類決定用乱数を所定の上限個数(本実施形態では4個)まで主制御装置100のRAMを利用して記憶する。
第2特図当り種類決定用乱数保留手段128により記憶された第2特図当り種類決定用乱数は、変動中の第2特別図柄の停止表示、又は当り遊技の終了に基づいて、入賞順で1つずつ処理の許可条件が満たされる度に第2特図当り種類判定手段127による第2特別図柄の種類の決定に用いられるようになっている。
図7(b)に示すように第2特図当り種類テーブル127Aは、第2特別図柄用当否抽選手段120にて特図当り(第2特図当り)となる場合、第2特図当り種類決定用乱数と特別図柄の種類との対応関係を規定するものである。
本実施形態で用いられる特別図柄の種類は、5R特別図柄A、15R特別図柄Aの2種類であり、第2特図当り種類決定用乱数0〜19に5R特別図柄Aが予め対応付けられていて、第2特図当り種類決定用乱数20〜99に15R特別図柄Aが予め対応付けられている。
5R特別図柄A、15R特別図柄Aのそれぞれの選択確率は、20%、80%である。
この第2特図当り種類テーブル127Aが参照され、第2特別図柄の種類が5R特別図柄Aに決定された場合、第2特別図柄表示装置40B上において導出される第2特別図柄は、例えば「2」のゾロ目として表示される。
また、第2特別図柄の種類が15R特別図柄Aに決定された場合、第2特別図柄表示装置40B上において導出される第2特別図柄は、例えば「7」のゾロ目として表示される。
また、第1特図当り種類テーブル117A及び第2特図当り種類テーブル127Aを比較した場合、第2特図当り種類テーブル127Aには、2R特別図柄A及び5R特別図柄Bが存在せず、さらに15R特別図柄Aが選択される割合が全体の80%となっているため、第1特別図柄抽選によって第1特別図柄の種類が15R特別図柄Aに決定される確率よりも第2特別図柄抽選によって第2特別図柄の種類が15R特別図柄Aに決定される確率の方が飛躍的に高く設定されている。
よって、遊技者から見れば第1特別図柄抽選手段110による第1特別図柄抽選よりも、第2特別図柄抽選手段120による第2特別図柄抽選をより多く享受した方が、特図当りである場合に特図当りの種類が15R特別図柄Aに決定される確率が高いため、より有利に遊技を進めることが可能となる。
以上のとおり、第2特別図柄用当否抽選手段120は、第2始動入賞口62に遊技球が入賞したことを契機に当否に係る第2特別図柄抽選を行うとともに、複数種類の第2特別図柄の中から当否に係る特別図柄を決定する機能を備える。
また、第1特図当り種類テーブル117A及び第2特図当り種類テーブル127Aに規定された2R特別図柄A、5特別図柄A、5R特別図柄B、15R特別図柄Aのそれぞれには、当り遊技のラウンド数の種類が予め対応付けられている。
2R特別図柄、5R特別図柄A、5R特別図柄B、15R特別図柄Aという特図当りを示す特別図柄の名称に冠された「2R」、「5R」および「15R」は、「2ラウンド」、「5ラウンド」および「15ラウンド」の略であり、その特別図柄に予め対応付けられた当り遊技のラウンド数の種類である。
つまり、第1特別図柄表示装置40A又は第2特別図柄表示装置40Bに停止して表示される特別図柄の種類が電子抽選により決定されることによって、当り遊技のラウンド数の種類が決定されるようになっている。
図4に戻り、当り遊技制御手段160について説明する。
当り遊技制御手段160は、特図当り時における特図当りの種類が2R特別図柄Aである場合にアタッカ装置65を2ラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供するものであり、特図当り時における特図当りの種類が5R特別図柄A又は5R特別図柄Bである場合にアタッカ装置65を5ラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供するものであり、特図当り時における特図当りの種類が15R特別図柄Aである場合にアタッカ装置65を15ラウンドだけ開閉させて遊技者に当り遊技を提供するものである。
図4に示す普通図柄用当否抽選手段150は、スルーチャッカ66を遊技球が通過したことを契機に、普図当り又はハズレを電子抽選(普図抽選)により決定するものである。
この普通図柄用当否抽選手段150は、前述の第1特別図柄用当否抽選手段110、或いは、第2特別図柄用当否抽選手段120と略同様に構成されたものであり、具体的には図9に示すように、普通図柄用当否抽選手段150は、周期的に入力されるハードウェア内部システムクロックの1クロッに基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜65535の整数の範囲)で1ずつ高速(例えば、1ループの処理完了時間が5ミリ秒)で更新させることによりハードウェア乱数である普図当否用乱数を発生させる普図当否用乱数発生手段151と、スルーチャッカ66を遊技球が通過したことを契機に、言い換えると、スルーチャッカ検知センサ94からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき、普図当否用乱数発生手段151で発生した普図当否用乱数を取得(ラッチ)する普図当否用乱数取得手段152と、この普図当否用乱数取得手段152により取得された普図当否用乱数が普図当りであるかハズレであるかを、普図低確時判定テーブル153A又は普図高確時判定テーブル153Bを参照して判定する普図当否判定手段153と、普通図柄の変動中、又は普図当りに基づく電動チューリップ63の作動中に普図当否用乱数取得手段152が普図当否用乱数を取得した場合に、その普図当否用乱数を所定の上限個数(本実施形態では4個)まで、普通図柄に係る保留球乱数として主制御装置100のRAMを利用して記憶する普図当否用乱数保留手段154とを備える。
つまり、普通図柄用当否抽選手段150は、スルーチャッカ66を遊技球が通過したことを契機に当否に係る普図抽選を行う手段である。
普図低確時判定テーブル153A及び普図高確時判定テーブル153Bは、普図当否用乱数と普図当りおよびハズレとの対応関係を規定するものであり、具体的な内容の図示は省略するが、普図高確時判定テーブル153Bによる普図当りの当選確率は例えば1/1.1に設定されていて、普図低確時判定テーブル153Aによる普図当りの当選確率は1/120に設定されている。つまり、普図高確時判定テーブル153Bの方が、普図低確時判定テーブル153Aに比べて格段に普図当りに当選する確率が高くなるように設定されているとともに、殆どの場合に普図当りに当選するようになっている。
なお、以下便宜上、普通図柄用当否抽選手段150において普図低確時判定テーブル153Aが用いられて普図当り又はハズレが決定される遊技状態を「普図低確」といい、普図高確時判定テーブル153Bが用いられて普図当り又はハズレが決定される遊技状態を「普図高確」という。
図4に示す電動チューリップ制御手段170は、普通図柄用当否抽選手段150による電子抽選(普図抽選)で普図当りに当選した場合に、電動チューリップ63のソレノイド63Aへの通電を行い、電動チューリップ63の1対の羽根部材を開閉させるものである。
この電動チューリップ制御手段170は、普図高確中において1回の普図当りに対し電動チューリップ63を例えば開放時間2.9秒で2回開放させ、普図低確中において1回の普図当りに対し電動チューリップ63を開放時間0.2秒で1回開放させるようになっている。
普図高確中においては、前述のように、普通図柄用当否抽選手段150による電子抽選で殆ど普図当りに当選し、その当選に基づき電動チューリップ63が2.9秒2回開放されるため、遊技者が遊技盤30の右側部に遊技球を打ち出せば、第2始動入賞口62に遊技球を容易に入賞させることができ、この結果、普図高確中は、第2始動入賞口62の入賞に基づいて払い出される賞球によって、遊技球を遊技領域31に発射しても殆ど発射するための遊技球を減らすことなく遊技を行うことができる。
つまり、普図高確は、スルーチャッカ66へ遊技球を通過させることができれば電動チューリップ63の開放が行われ易く、遊技者にとっては第2始動入賞口62への遊技球の入賞が容易化(サポート)される状態(所謂、電サポ状態)である。
遊技モード制御手段180は、図10に示すように、遊技モード設定用テーブル180Aを参照して各遊技モードにおける特図高確及び普図高確に係る遊技回数を設定するようになっている。
遊技状態設定用テーブル180Aは、特別図柄の種類と、遊技モードの種類及び特図高確及び普図高確に係る遊技回数の対応関係を規定するものである。
遊技モード制御手段180は、この遊技モード設定用テーブル180Aを参照することにより、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選による抽選の結果として導出される特図当りの種類に応じて、当り遊技終了後に遊技モードを移行させる。
そして、当り遊技終了後からは移行後の遊技モードによる遊技が開始されることとなる。
次に、図4に示す変動表示制御手段130について説明する。
変動表示制御手段130は、第1特別図柄及び第2特別図柄の特図変動パターン(変動時間の概念を含む)を複数種類の変動パターンのうちから電子抽選により決定するものである。同図に示すように、変動表示制御手段130は、第1特別図柄の変動パターンを決定する第1特別図柄用変動パターン抽選手段131と、第2特別図柄の変動パターンを決定する第2特別図柄用変動パターン抽選手段141とを備えており、第1特別図柄用変動パターン抽選手段131及び第2特別図柄用変動パターン抽選手段141は、予め定めた優先順位の入賞順番に基づいて、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間を決定する。
具体的には、図8(a)に示すように、第1特別図柄用変動パターン抽選手段131は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数である第1特図変動パターン用乱数を発生させる第1特図変動パターン用乱数発生手段132と、第1始動入賞口61又は第2始動入賞口61Bへの遊技球の入賞を契機に(第1始動入賞口検知センサ91からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき)、第1特図変動パターン用乱数発生手段132で発生した第1特図変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する第1特図変動パターン用乱数取得手段133と、この第1特図変動パターン用乱数取得手段133により取得された第1特図変動パターン用乱数に基づき、第1特図用第1変動パターンテーブル134A、第1特図用第2変動パターンテーブル134B、第1特図用第3変動パターンテーブル134C、又は、第1特図用第4変動パターンテーブル134Dの何れか1つを参照して第1特別図柄の特図変動パターンを選択する第1特図変動パターン選択手段134と、第1特別図柄の変動中に第1始動入賞口61又は第1始動入賞口61Bへの遊技球の入賞に基づき第1特図変動パターン用乱数取得手段133が第1特図変動パターン用乱数を取得した場合に、その第1特図当否用乱数を所定の上限個数(本実施形態では4個)まで、主制御装置100のRAMを利用して記憶する第1特図変動パターン用乱数保留手段135とを備える。
第1特図変動パターン用乱数保留手段135により記憶された第1特図変動パターン用乱数は、変動中の第1特別図柄の停止表示、又は当り遊技の終了に基づいて、入賞順で1つずつ処理の許可条件が満たされる度に、第1特図変動パターン選択手段134による特図変動パターンの選択に用いられるようになっている。
なお、第1特図用第1変動パターンテーブル134A、第1特図用第2変動パターンテーブル134B、第1特図用第3変動パターンテーブル134C、第1特図用第4変動パターンテーブル134Dの詳細については、第2特別図柄用変動パターン抽選手段141において参照される第2特図用第1変動パターンテーブル144A、第2特図用第2変動パターンテーブル144B、第2特図用第3変動パターンテーブル144Cに関する説明と合わせて後に詳述する。
図8(b)に示すように、第2特別図柄用変動パターン抽選手段141は、周期的(例えば4ミリ秒毎)に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数である第2特図変動パターン用乱数を発生させる第2特図変動パターン用乱数発生手段142と、第2始動入賞口62への遊技球の入賞を契機に(第2始動入賞口検知センサ92からの遊技球検知信号が主制御装置100に入力されたことに基づき)、第2特図変動パターン用乱数発生手段142で発生した第2特図変動パターン用乱数を取得(ラッチ)する第2特図変動パターン用乱数取得手段143と、この第2特図変動パターン用乱数取得手段143により取得された第2特図変動パターン用乱数に基づき、第2特図用第1変動パターンテーブル144A、第2特図用第2変動パターンテーブル144B、第2特図用第3変動パターンテーブル144Cの何れか1つを参照して第2特別図柄の特図変動パターンを選択する第2特図変動パターン選択手段144と、第2特別図柄の変動中に第2始動入賞口62への遊技球の入賞に基づき第2特図変動パターン用乱数取得手段143が第2特図変動パターン用乱数を取得した場合に、その第2特図当否用乱数を所定の上限個数(本実施形態では4個)まで、主制御装置100のRAMを利用して記憶する第2特図変動パターン用乱数保留手段145とを備える。
第2特図変動パターン用乱数保留手段145により記憶された第2特図変動パターン用乱数は、変動中の第2特別図柄の停止表示、又は当り遊技の終了に基づいて、入賞順で1つずつ処理の許可条件が満たされる度に第2特図変動パターン選択手段144による特図変動パターンの選択に用いられるようになっている。
次に、サブ制御装置200について説明する。
図14に示すように、サブ制御装置200は、演出制御手段(操作演出制御手段)230と、背景決定手段210と、演出パターン選択手段220と、ボタンモード設定手段240と、疑似信号出力手段250とを備える。
背景決定手段210は、主制御装置100から送信されてくる情報である第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選に係る特図当り又はハズレと、特別図柄の種類と、特図変動パターンNoと、前述の遊技モード制御手段180により設定された現在の遊技モードに基づき、演出制御手段230が演出表示装置50に表示させる背景を決定する。
この背景決定手段210は、予め設定された遊技モードの種類と背景画像の種類との対応関係を規定した背景用テーブル210Aを備え、この背景用テーブル210Aを参照して、演出表示装置50に表示させる背景画像を決定するようになっている。
図15に示すように、背景用テーブル210Aにおいて、通常モードには通常背景画像と、チャンスモードにはチャンスモード背景画像、大チャンスモードには大チャンス背景画像が予め対応付けられていて、特大チャンスモードには特大チャンス背景画像が予め対応付けられている。これらの背景画像は区別が容易なものであり、従って遊技者は背景画像を見て現在の遊技モードを判断することができる。
また、サブ制御装置200(演出制御手段230)は、主制御装置100から送信されてくる情報である第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選の結果が特図当りである場合の特別図柄の種類(2R特別図柄A、5R特別図柄A、5R特別図柄B、15R特別図柄A)と、第1特図変動パターン(第1特図変動パターンNo1〜No4、及び、第1特図変動パターンNo11〜No17のうちの1つ)又は、第2特図変動パターン(第2特図変動パターンNo1〜No4、及び、第2特図変動パターンNo11〜No18のうちの1つ)とに基づき、第1演出図柄と第1特別図柄、第2演出図柄と第2特別図柄がそれぞれ略同期して変動を開始して、変動時間の経過とともに停止するよう演出表示装置50を制御するものである。
サブ制御装置200は、主制御装置100から送信されてくる演出図柄の表示に係る情報に基づき、停止して表示される第1演出図柄、第2演出図柄の態様、即ち両演出図柄の停止図柄を決定するようになっている。
具体的には、サブ制御装置200は、何れの遊技モード中であっても特図当り時における第1特別図柄の種類が2R特別図柄Aに決定された場合には、「222」、「444」の何れかを電子抽選により第1演出図柄の停止図柄に決定するようになっている。
また、第1特別図柄又は第2特別図柄の種類が5R特別図柄Aに決定された場合には、「666」、「888」の何れかを電子抽選により第1演出図柄又は第2演出図柄の停止図柄に決定するようになっている。
また、第1特別図柄の種類が5R特別図柄Bに決定された場合には、「111」、「333」、「555」の何れか1つを電子抽選により第1演出図柄の停止図柄に決定するようになっている。
また、第1特別図柄又は第2特別図柄の種類が15R特別図柄Aに決定された場合には、「777」を第1演出図柄又は第2演出図柄の停止図柄に決定するようになっている。
なお、サブ制御装置200は、第1特別図柄用当否抽選手段110、第2特別図柄用当否抽選手段120による電子抽選(第1特別図柄抽選、第2特別図柄抽選)の結果がハズレの場合であって、演出パターンがリーチの場合には3つの数字のうちの中央の数字のみが他の2つと異なるリーチ目「121」や「454」などが演出図柄の停止図柄となるように、又は、演出パターンがリーチでない場合には3つの数字が全て異なるハズレ目となるように、予め用意された複数種類のハズレ用停止図柄のうちから電子抽選により決定するようになっている。
また、演出パターン選択手段220は、前述の変動表示制御手段130により決定された第1特図変動パターン(第1特図変動パターンNo)又は第2特図変動パターン(第2特図変動パターンNo)と、第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選の結果(第1特図当り、第2特図当り又はハズレ)とに基づいて演出パターン(第1演出図柄又は第2演出図柄の変動パターン)を決定する。
演出パターン選択手段220は、第1特図変動パターンNoと演出パターンの種類との対応関係を規定する第1演出パターンテーブル221、及び、第2特図変動パターンNoと演出パターンの種類との対応関係を規定する第2演出パターンテーブル222を備え、この演出パターンテーブル221;222を参照して第1演出図柄、第2演出図柄それぞれの演出パターンを選択するものである。
第1演出図柄の演出パターンが規定された第1演出パターンテーブル221は、図16に示すように、ハズレ用演出パターンテーブル221Aと、特図当り用演出パターンテーブル221Bとにより構成される。
図16(a)に示すハズレ用演出パターンテーブル221Aには、第1特図変動パターンNo11にハズレ変動A(変動時間12秒)が予め対応付けられていて、第1特図変動パターンNo12にハズレ変動B(変動時間12秒)が予め対応付けられていて、第1特図変動パターンNo13にミドルリーチA(変動時間60秒)が対応付けられていて、第1特図変動パターンNo14にロングリーチA(変動時間90秒)が対応付けられていて、第1特図変動パターンNo15にハズレ変動C(変動時間30秒)が対応付けられていて、第1特図変動パターンNo16にショートリーチA(変動時間30秒)が対応付けられていて、第1特図変動パターンNo17にハズレ変動D(変動時間495秒)が対応付けられている。
図16(b)に示す特図当り(第1特図当り)用演出パターンテーブル221Bには、第1特図変動パターンNo1にミドルリーチA(変動時間60秒)が予め対応付けられていて、第1特図変動パターンNo2にミドルリーチB(変動時間60秒)が予め対応付けられていて、第1特図変動パターンNo3にミドルリーチC(変動時間60秒)が予め対応付けられていて、第1特図変動パターンNo4にロングリーチA(変動時間90秒)が予め対応付けられている。
第2演出図柄の演出パターンが規定された第2演出パターンテーブル222は、図17に示すように、ハズレ用演出パターンテーブル222Aと、特図当り用演出パターンテーブル222Bとにより構成される。
図17(a)に示すハズレ用演出パターンテーブル222Aには、第2特図変動パターンNo11にハズレ変動A(変動時間120秒)が予め対応付けられていて、第2特図変動パターンNo12にハズレ変動B(変動時間120秒)が予め対応付けられていて、第2特図変動パターンNo13にハズレ変動C(変動時間600秒)が対応付けられていて、第2特図変動パターンNo14にハズレ変動D(変動時間900秒)が対応付けられていて、第2特図変動パターンNo15にショートリーチA(変動時間45秒)が対応付けられていて、第2特図変動パターンNo16にハズレ変動E(変動時間45秒)が対応付けられていて、第2特図変動パターンNo17にハズレ変動F(変動時間45秒)が対応付けられていて、第2特図変動パターンNo18にハズレ変動G(変動時間5秒)が対応付けられている。
図17(b)に示す特図当り(第2特図当り)用演出パターンテーブル222Bには、第2特図変動パターンNo1にミドルリーチA(変動時間60秒)が予め対応付けられていて、第2特図変動パターンNo2にミドルリーチB(変動時間60秒)が予め対応付けられていて、第2特図変動パターンNo3にミドルリーチC(変動時間60秒)が予め対応付けられていて、第2特図変動パターンNo4にロングリーチA(変動時間90秒)が予め対応付けられている。
演出パターン選択手段220は、演出制御装置230が第1演出図柄を演出表示装置50において変動表示させるに際し、主制御装置100から送信される第1特図変動パターンと第1特別図柄抽選の結果(第1特図当り又はハズレ)に基づいて上記第1演出パターンテーブル221を構成する何れかのテーブル(特図当り用又は外れ用)を参照し、第1特図変動パターン(第1特図変動パターンNo)と対応する演出パターンを決定する。
また、演出パターン選択手段220は、演出制御装置230が第2演出図柄を演出表示装置50において変動表示させるに際し、主制御装置100から送信される第2特図変動パターンと第2特別図柄抽選の結果(第2特図当り又はハズレ)に基づいて上記第2演出パターンテーブル222を構成する何れかのテーブル(特図当り用又は外れ用)を参照し、第2特図変動パターン(第2特図変動パターンNo)と対応する演出パターンを決定する。
サブ制御装置200によって変動が開始された第1演出図柄、第2演出図柄は、上記各演出パターンにより変動を開始するとともに、変動時間の経過とともに前述の第1特別図柄、第2特別図柄の停止時期と略同期して第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選の結果を示す態様により停止表示される。
そして、停止表示された第1特別図柄及び第1演出図柄、又は第2特別図柄及び第2演出図柄の停止態様がそれぞれ第1特別図柄抽選又は第2特別図柄抽選の結果が第1特図当り又は第2特図当りを示す態様である場合には、前述した当り遊技が開始されるとともに、特図当りの種類によって当り遊技後の遊技モードが移行する。
第1演出パターンテーブル221及び第2演出パターンテーブル222には、ボタン押下演出(操作演出態様)を含む演出パターンが複数設定されている。演出パターン選択手段220がボタン押下演出を含む演出パターンを選択すると、演出制御手段230は、演出表示装置50にボタン押下演出画像を表示する。ボタン押下演出の表示は、遊技者による演出参加を可能とするため、遊技の興趣性が高まる。操作演出態様は、特別図柄の変動時間が比較的長い場合に高確率で選択されるように設定されている。
本実施形態のボタン押下演出画像は、図18(a)に示すように、4つの領域D1〜D4に区分されたルーレット状の画像であり、発光位置が4つの領域D1〜D4を順次移動するように連続して周回し、演出ボタン60が1回押下操作されると、発光位置が4つの領域D1〜D4のうち何れかの領域で停止する。発光位置が周回している間の所定の時間(ボタン有効時間)内であって操作信号又は後述するボタン押下疑似信号を受信するまでの間に限り、演出ボタン60の押下操作による操作信号の入力(受信)が有効であり、ボタン有効時間外の操作信号の入力や、ボタン有効時間内の2回目以降の操作信号の入力は無効である。遊技者の押下操作によって演出ボタン60が操作信号を送信すると、操作信号を受信するサブ制御装置200の入力ポートが受信状態となり、これに応じて演出制御手段230が発光位置を停止表示させる。演出制御手段230が入力ポートの受信状態を認識すると、入力ポートは非受信状態に直ぐに戻される。なお、本実施形態では、ボタン有効時間として3秒間が設定されている。
ボタンモード設定手段240は、故障等により演出ボタン60が遊技者からの押下操作に応じた操作信号を送信不能である可能性が高い場合に、ボタンモードをデフォルトの通常モードから自動押下モードに変更する。
通常、パチンコ機1に電源が投入されてから遮断されるまでの1回の継続通電期間中の全てのボタン有効時間を通して、遊技者が演出ボタン60を1回も押下操作しない可能性は低く、このような状態が所定の複数回の継続通電期間で連続する可能性は極めて低い。従って、パチンコ機1への電源投入から電源遮断までの継続通電期間中のボタン有効時間内に演出ボタン60から操作信号を1度も受信しない操作信号非受信状態が、所定の複数回の継続通電期間で連続したときには、演出ボタン60が遊技者からの押下操作に応じた操作信号を送信不能である可能性が高いといえる。
このような実状を鑑み、本実施形態のボタンモード設定手段240は、継続通電期間中の全てのボタン有効時間を通して、1回でも演出ボタン60から操作信号を受信した場合には不揮発性メモリに設定された押下済みフラグをONし、1回も操作信号を受信しなかった場合(操作信号非受信状態の場合)には押下済みフラグをOFFに維持する。不揮発性メモリには、複数回(本実施形態では過去2回と今回とを含む3回)の各継続通電期間に対応する複数(3個)の押下済みフラグが設定され、前回及び前々回の押下済みフラグの情報が常時記憶されている。ボタンモード設定手段240は、パチンコ機1の起動時(今回の電源投入時)において、図19に示すように、前回及び前々回の押下済みフラグのうち少なくとも一方がONであるときには通常モードを設定し、双方がOFFであるときには自動押下モードを設定する。すなわち、ボタンモード設定手段240は、前回の継続通電期間を含む所定の複数回(2回)の継続通電期間で操作信号非受信状態が連続したとき、パチンコ機1への今回の電源投入時に自動押下モードを設定する。
また、ボタンモード設定手段340は、自動押下モードが設定されている間で且つボタン有効時間内に演出ボタン60から操作信号を受信したとき、自動押下モードの設定を解除して通常モードを設定する。なお、本実施形態では、ボタン有効時間内のうち後述するボタン押下疑似信号が出力されるまでの間に操作信号を受信したときには自動押下モードを解除し、ボタン押下疑似信号が出力されるまでの間に操作信号を受信しなかったときには自動押下モードを解除せずに維持する。
疑似信号出力手段250は、自動押下モードが設定されているとき、演出ボタン60の押下操作を有効とする所定のボタン有効時間内の少なくとも1つの出力タイミングを電子的な抽選(ソフトウェア乱数による抽選)に基づいて決定し、決定した出力タイミングでボタン押下疑似信号(押下操作ダミー信号)を出力する。本実施形態の操作演出態様は、1回のボタン有効時間内において操作信号又はボタン押下疑似信号のうち一方の受信を1回に限り有効とし、2回目以降の受信を無効とする態様であるため、疑似信号出力手段250が決定する出力タイミングの数は1つである。ボタン有効時間が3秒であり、フレームレートが30(frame/秒)である場合、ボタン有効時間内の総フレーム数は3(秒)×30(frame/秒)=90(frame)となるので、90個の中から1つを取得する乱数抽選を実行し、当選(取得)した乱数のフレーム数に対応する出力タイミングでボタン押下疑似信号を出力する。具体的には、演出ボタン60からの操作信号を受信するサブ制御装置200の入力ポートを、決定した出力タイミングで受信状態に設定する。これにより、出力タイミングで操作信号を受信した場合と同様の操作演出態様が実行される。
次に、サブ制御装置200のボタンモード設定手段240が実行する自動押下モード設定処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。本処理は、パチンコ機1への電源投入によって開始される。
本処理が開始すると、押下済みフラグの記憶領域を更新する(ステップS11)。すなわち、前回の押下済みフラグの記憶領域の情報を前々回の押下済みフラグの記憶領域に上書きし、今回の押下済みフラグの記憶領域の情報を前回の押下済みフラグの記憶領域に上書きし、今回の押下済みフラグの記憶領域をOFF(押下済みフラグをOFF)に設定する。
次に、前回及び前々回の押下済みフラグは双方ともにOFFか否かを判定する(ステップS12)。前回及び前々回の双方がOFFの場合(ステップS12:Yes)には、自動押下モードを設定して(ステップS13)、本処理を終了する。前回及び前々回のうち少なくとも一方がONの場合(ステップS12:No)には、通常モードを維持したまま本処理を終了する。
次に、サブ制御装置200が実行するボタン押下演出処理について、図21フローチャートを参照して説明する。本処理は、ボタン押下演出の発生(ボタン押下演出を含む演出パターンの選択)によって開始される。
本処理が開始すると、自動押下モード中であるか否かを判定する(ステップS21)。
自動押下モード中の場合(ステップS21:Yes)、設定された演出パターンに従ったタイミングでボタン有効時間のタイマカウントを開始し(ステップS22)、タイマカウントの開始とともにボタン押下疑似信号の出力タイミングTを抽選によって決定する(ステップS23)。
次に、出力タイミングTが経過したか否か(タイマカウント値が出力タイミングTに達したか否か)を判定し(ステップS24)、出力タイミングTが経過すると(ステップS24:Yes)、ボタン押下疑似信号を出力し(ステップS25)、ボタン有効時間の終了を待って(ステップS26)、ボタン押下演出を終了する。
出力タイミングTが経過するまでの間は(ステップS24:No)、ボタン押下を検出したか否か(操作信号を受信したか否か)を繰り返して判定し(ステップS27)、ボタン押下を検出すると(ステップS27:Yes)、自動押下モードを解除して通常モードを設定し(ステップS28)、今回の押下済みフラグをONし(ステップS29)、ボタン有効時間の終了を待って(ステップS26)、ボタン押下演出を終了する。
一方、自動押下モード中ではなく通常モード中の場合(ステップS21:No)、設定された演出パターンに従ったタイミングでボタン有効時間のタイマカウントを開始し(ステップS30)、ボタン有効時間内であるか否かを判定する(ステップS31)。
ボタン有効時間内であれば(ステップS31:Yes)、ボタン押下を検出したか否かを繰り返して判定し(ステップS32)、ボタン押下を検出すると(ステップS32:Yes)、今回の押下済みフラグをONし(ステップS33)、ボタン有効時間の終了を待って(ステップS26)、ボタン押下演出を終了する。
ボタン押下を検出せずにボタン有効時間が経過すると(ステップS31:No)、ボタン有効時間が既に終了しているため(ステップS26)、そのままボタン押下演出を終了する。
ボタン押下疑似信号の出力(ステップS25)又はボタン押下の検出(ステップS27,S32)によって、演出ボタン60の押下操作のタイミングに応じた演出画像の表示制御(発光位置の停止表示)が実行される。
以上説明したように本実施形態によれば、演出ボタン60が遊技者からの押下操作に応じた操作信号を送信不能であり、ボタンモード設定手段240が自動押下モードを設定している場合、疑似信号出力手段250は、ボタン有効時間内での1つの出力タイミングを電子的な抽選に基づいて決定し、決定した出力タイミングでボタン押下疑似信号を出力する(入力ポートを受信状態に設定する)。操作演出制御手段230は、疑似信号出力手段250からボタン押下疑似信号を受信すると(入力ポートが受信状態となると)、ボタン押下疑似信号を受信したタイミング(入力ポートが受信状態となったタイミング)に応じた所定の操作演出態様の実行を制御する。従って、遊技者は、演出ボタン60が有効に機能していると錯覚し易い。また、演出ボタン60の故障時に発生する複数のボタン有効時間において、ボタン押下疑似信号が同じタイミングで出力される可能性は極めて低い。このため、同じ操作演出態様が繰り返して実行される可能性が極めて低く、遊技者は演出ボタン60の故障に気付き難く、演出ボタン60の故障に起因して遊技者がそのパチンコ機1での遊技を止めてしまうことを抑制することができる。
また、操作信号非受信状態が前回の継続通電期間を含む所定の複数回の継続通電期間で連続したときには、今回の電源投入時に自動押下モードが設定されるので、演出ボタン60の故障を検知するための専用のセンサ(例えば演出ボタンが押圧操作される際に発生する振動を検知するための振動センサなど)を設ける必要がなく、部品点数の増加によるコストの上昇を抑制することができる。
さらに、演出ボタン60が正常に機能して操作信号を送信可能な状態であるにも関わらず自動押下モードが設定されている場合には、遊技者がボタン有効時間内で且つボタン押下疑似信号が出力される前に演出ボタン60を押下操作することによって自動押下モードの設定が解除され、実際の押下操作のタイミングで演出が実行されるので、遊技者に対して違和感を与えることがない。
次に、本実施形態の第1の変形例について説明する。
上記実施形態では、1回のボタン有効時間内において操作信号又はボタン押下疑似信号のうち一方の受信を1回に限り有効とし、2回目以降の受信を無効とするボタン押下演出について説明したが、この変形例では、1回のボタン有効時間内において操作信号又はボタン押下疑似信号の複数回の受信を有効とするボタン押下演出について説明する。従って、疑似信号出力手段250が決定する出力タイミングの数は複数である。疑似信号出力手段250は、複数の出力タイミング(T1・・・Tn)を抽選によって直接決定する。具体的には、複数の乱数値と出力タイミングの複数のパターンとが対応付けられた参照テーブルを予め設定しておき、抽選によって取得した乱数値に対応する出力タイミングのパターンを参照テーブルから取得する。
本変形例のボタン押下演出画像は、図18(b)に示すように、複数の領域に段階的に区分されたパワーゲージ画像であり、演出ボタン60を連続的に押下操作されることによって、パワーゲージ画像のゲージが上昇(増加)し、ゲージが上限に達すると、達成の文字が表示される。演出制御手段230は、演出ボタン60からの操作信号の入力回数の増加に従ってゲージ表示が上昇するように、パワーゲージ画像の表示を制御する。
このように操作演出態様が遊技者に対して演出ボタン60の多数回の押下操作を要求する場合、演出ボタン60に対する遊技者の押下操作はボタン有効時間の残存時間が減少するほど増大する傾向を示す。このため、本変形例では、ボタン有効時間内の複数の出力タイミングを、ボタン有効時間の残存時間の減少に応じて時間間隔が短くなるように決定する。例えば、ボタン有効時間が3秒の場合、最初の1秒よりも中間の1秒の方が出力タイミングの数が多く、中間の1秒よりも最後の1秒の方が出力タイミングの数が多くなるように、出力タイミングの各パターンが設定されている。なお、各パターン間において、出力タイミングの数は同じであってもよく、相違していてもよい。
次に、サブ制御装置200が実行するボタン押下演出処理について、図22フローチャートを参照して説明する。本処理は、上記実施形態と同様に、ボタン押下演出の発生によって開始される。
本処理が開始すると、自動押下モード中であるか否かを判定する(ステップS41)。
自動押下モード中の場合(ステップS41:Yes)、設定された演出パターンに従ったタイミングでボタン有効時間のタイマカウントを開始し(ステップS42)、タイマカウントの開始とともにボタン押下疑似信号の複数の出力タイミングT(T1…Tn)を抽選によって決定する(ステップS43)。また、後述するステップS45において判定基準とする出力タイミングとして、最初の出力タイミングT1を設定する。
次に、ボタン有効期間内であるか否かを判定し(ステップS44)、ボタン有効時間内であれば(ステップS44:Yes)、出力タイミングTが経過したか否か(タイマカウント値が出力タイミングTに達したか否か)を判定し(ステップS45)、出力タイミングTが経過すると(ステップS45:Yes)、ボタン押下疑似信号を出力し(ステップS46)、ステップS45において判定基準とする次の出力タイミングTを設定して(ステップS47)、再びボタン有効期間内であるか否かを判定する(ステップS44)。
ボタン有効期間内であって(ステップS44:Yes)、次の出力タイミングTに達するまでの間(ステップS45:No)は、ボタン押下を検出したか否か(操作信号を受信したか否か)を繰り返して判定し(ステップS48)、ボタン押下を検出すると(ステップS48:Yes)、自動押下モードを解除して通常モードを設定し(ステップS49)、今回の押下済みフラグをONし(ステップS50)、後述するステップS52へ移行する。
一方、自動押下モード中ではなく通常モード中の場合(ステップS41:No)、設定された演出パターンに従ったタイミングでボタン有効時間のタイマカウントを開始し(ステップS51)、ボタン有効時間内であるか否かを判定する(ステップS52)。
ボタン有効時間内であれば(ステップS52:Yes)、ボタン押下を検出したか否かを繰り返して判定し(ステップS53)、ボタン押下を検出すると(ステップS53:Yes)、今回の押下済みフラグをONし(ステップS54)、再びボタン有効期間内であるか否かを判定する(ステップS52)。
ボタン有効時間が経過すると(ステップS44:No,ステップS52:No)、ボタン有効時間が既に終了しているため(ステップS55)、そのままボタン押下演出を終了する。
ボタン押下疑似信号の出力(ステップS46)又はボタン押下の検出(ステップS48,S53)によって、演出ボタン60の押下操作のタイミングに応じた演出画像の表示制御(ゲージの上昇表示)が実行される。
本変形例によれば、ボタン有効時間内の複数の出力タイミングを、ボタン有効時間の残存時間の減少に応じて時間間隔が短くなるように決定しているので、遊技者は、演出ボタン60の故障時における操作演出態様が自己の押下操作と合致していると錯覚し易く、演出ボタン60の故障にさらに気付き難い。
また、演出ボタン60が正常に機能して操作信号を送信可能な状態であるにも関わらず自動押下モードが設定されている場合には、遊技者がボタン有効時間内に演出ボタン60を押下操作することによって自動押下モードの設定が解除され、実際の押下操作のタイミングで演出が実行されるので、遊技者に対して違和感を与えることがない。
次に、本実施形態の第2の変形例について説明する。
上記第1の変形例では、複数の出力タイミングを抽選によって直接決定する例について説明したが、本変形例では、予め設定された所定の抽選実行タイミング毎に抽選を実行し、その抽選結果に応じて出力タイミングとするか否かを決定する例について説明する。すなわち、本変形例と上記第1の変形例とは、複数の出力タイミングを決定する処理が相違する。疑似信号出力手段250は、所定の複数の抽選実行タイミングに達する度に抽選を実行し、その抽選結果が当選である場合にボタン押下疑似信号を出力する。
本変形例においても、第1変形例と同様に、ボタン有効時間内の複数の出力タイミングを、ボタン有効時間の残存時間の減少に応じて時間間隔が短くなるように決定する。例えば、ボタン有効時間が3秒の場合、抽選実行タイミングの数を、最初の1秒よりも中間の1秒の方が多く、中間の1秒よりも最後の1秒の方が多くなるように設定する。また、出力タイミングの当選確率(ボタン押下疑似信号を出力する確率)を、最初の1秒よりも中間の1秒の方が高く、中間の1秒よりも最後の1秒の方が高くなるように設定する。
次に、サブ制御装置200が実行するボタン押下演出処理について、図23フローチャートを参照して説明する。本処理は、上記実施形態及び第1の変形例と同様に、ボタン押下演出の発生によって開始される。
本処理が開始すると、自動押下モード中であるか否かを判定する(ステップS41)。
自動押下モード中の場合(ステップS41:Yes)、ボタン有効時間のタイマカウントを開始し(ステップS42)、タイマカウントの開始とともに最初の抽選実行タイミングを設定する(ステップS61)。
次に、ボタン有効時間内であれば(ステップS44:Yes)、抽選実行タイミングが経過したか否か(タイマカウント値が抽選実行タイミングに達したか否か)を判定し(ステップS62)、抽選実行タイミングが経過すると(ステップS62:Yes)、抽選を実行し、抽選結果が当選の場合にボタン押下疑似信号を出力し(ステップS63)、ステップS62において判定基準とする次の抽選実行タイミングを設定して(ステップS64)、再びボタン有効期間内であるか否かを判定する(ステップS44)。
なお、ステップS48〜S55の処理は、第1の変形例と共通する処理であるため、同一のステップ番号を付して詳細な説明を省略する。
本変形例によれば、ボタン押下疑似信号の出力タイミングのパターンがさらに多彩となるので、遊技者は、演出ボタン60の故障にさらに気付き難い。
なお、上記実施形態及び変形例では、操作信号非受信状態が前回の継続通電期間を含む所定の複数回の継続通電期間で連続したときに操作ボタン60が故障していると判定したが、操作ボタン60の故障を他の方法によって判定又は検出してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態及びその変形例について説明したが、これらの実施形態及び変形例による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、これらの実施形態又は変形例に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。