JP6007082B2 - 時計用錘、時計用錘を備える時計用ムーブメント及び時計 - Google Patents
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Description
かかる構成とすることで、上述の効果に加え、時計用錘の組み付けを容易にしつつ、所望の慣性モーメント調整幅を得ることができるうえ、さらに時計用錘を構成する構成部材の材質を変更することにより慣性モーメントの調整幅をより大きく設定できる。
また、本発明に係る時計は、上述の時計用ムーブメントを有する。かかる構成することで、慣性モーメントを所望の調整幅備えたてんぷを有する時計を提供することができる。
(機械式時計)
まず、本実施形態の時計用錘が組み込まれる機械式時計について説明する。図1は、第1実施形態に於ける機械式時計のムーブメントを裏蓋側からみた平面図である。図1に示すように、機械式時計100は、ムーブメント101を備えている。ムーブメント101は、このムーブメント101の基板を構成する地板102を有している。地板102には巻真案内孔103が形成されており、ここに巻真104が回転可能に組み込まれている。
次に、本実施形態の時計用錘が組み込まれるてんぷについて説明する。図2は、本実施形態に於ける時計用錘を組み付けたてんぷの斜視図であり、図3、は本実施形態に於ける時計用錘を組み付けたてんぷの断面図である。
次に、本実施形態の時計用錘が組み付けられるてん輪について説明する。図4は、本実施形態に於ける時計用錘を組み付ける前のてん輪の斜視図である。てん輪210は、てん真204を取り付けるてん真挿入孔214を備えるハブ216と、天真挿入孔214を中心とした環状のリム211を有し、リム211は半径方向に天真挿入孔214から延伸するアミダ(アーム)212を介してハブ216に連接される。
アミダ212はてん真210を中心として放射状に4本設けられており、互いに等間隔に配置されている。リム211には、時計用錘300を取り付ける時計用錘取付孔213が等間隔に8つ設けられている。時計用錘取付孔213は、アミダ212とリム211との接続部に設けられる4つの時計用錘取付孔213と、それら4つの時計用錘取付孔213の間に設けられるさらに4つの時計用錘取付孔213とで構成されている。
次に、本実施形態の時計用錘について説明する。図5は、本実施形態に於ける時計用錘の斜視図であり、図6(a)は、本実施形態に於ける時計用錘の平面図であり、図6(b)は、本実施形態に於ける時計用錘の正面図であり、図6(c)は、本実施形態に於ける時計用錘の側面図である。
ここで数式1に於いて一定の略バネ定数kを持つひげぜんまい202に対して、慣性モーメントIを調整するために、図2及び、図3に示すようにてん輪210に取付けられた時計用錘300を、軸215を中心に回転させることにより、てんぷ200の慣性モーメントを増減させることができる。即ち、時計用錘300の最薄部305をてんぷ回転中心に対して径方向に遠ざけるよう設定した場合は、てんぷ200の慣性モーメントは小さくなり、逆に時計用錘300の最厚部304をてんぷ回転中心に対して径方向に遠ざけるよう設定した場合は、てんぷ200の慣性モーメントは大きくすることができる。
このとき、第1側面308と第2側面309とを図示しない挟み冶具により掴み、軸215の回りに回転させることで、慣性モーメントIを調整している。挟み冶具は、重量に差を有する最厚部304と最薄部305とには傷などを付けないため、胴部301の回転調整を繰り返しても、複数の時計用錘300同士の慣性モーメントの値のばらつきを抑制することができる。
次に、図8および図9に基づいて、第2実施形態に於ける時計用錘について説明する。第1実施形態と重複する構成、作用、および効果の説明は省略する。図8は本実施形態に於ける時計用錘の斜視図であり、図9(a)は、本実施形態に於ける時計用錘の平面図であり、図9(b)は、本実施形態に於ける時計用錘の正面図であり、図9(c)は、本実施形態に於ける時計用錘の側面図である。
なお、第一中段412aと第二中段412bは、ピン303をてん輪210に取り付ける際に冶具により押し込む押込座を兼ねることができる。また、平面視において、上段414、第一中段412a、第二中段412bおよび下段415のそれぞれ端部は、第1側面418と第2側面419とに面している。
上段414から下段415にかけての段状で段階的な胴部411の厚さの変化は、時計用錘410が所望の慣性モーメント調整幅を実現する重量バランスを満足するように設けられている。
次に、図10および図11に基づいて、第3実施形態に於ける時計用錘について説明する。第1または第2実施形態と重複する構成、作用、および効果の説明は省略する。図10は本実施形態に於ける時計用錘の斜視図であり、図11(a)は、本実施形態に於ける時計用錘の平面図であり、図11(b)は、本実施形態に於ける時計用錘の正面図であり、図11(c)は、本実施形態に於ける時計用錘の側面図である。
また、凸部524および凹部525は、平面視で胴部521の外形に収まるように形成される。胴部521をてん輪210に対して回転調整するときに、挟み冶具により胴部521だけを挟むことができるので、凸部524および凹部525の劣化を抑制することができる。凸部524および凹部525は、軸215を略中心とする円弧に沿うように形成される。円弧に沿う長さを調整することで、慣性モーメントの調整幅をさらに増減することができる。
次に、図12、図13および図14に基づいて、第4実施形態に於ける時計用錘について説明する。第1乃至第3実施形態と重複する構成、作用、および効果の説明は省略する。図12は、本実施形態に於ける時計用錘の分解斜視図であり、図13は本実施形態に於ける時計用錘の部材Bを下面側から見た斜視図であり、図14(a)は、本実施形態に於ける時計用錘の平面図であり、図14(b)は、本実施形態に於ける時計用錘の正面図であり、図14(c)は、本実施形態に於ける時計用錘の側面図である。
次に、図15に基づいて、第5実施形態に於ける時計用錘について説明する。上述の実施形態と重複する構成、作用、および効果の説明は省略する。図15は本実施形態に於ける時計用錘の斜視図である。本実施形態の第1実施形態と異なる点は、第1実施形態の第1側面と第2側面とが互いに平行だったのに対し、本実施形態の第1側面と第2側面とは互いに傾斜して構成されている点である。
また、たとえば、第3実施形態の凸部524を、第4実施形態のように、別部材で構成することもできる。
また、たとえば、第5実施形態の図15の押込座702を胴部701の上面706に対して垂直になるよう形成することにより、第4実施形態の部材B630bの取付ピン633を嵌合することもできる。
3 アンクル
100 時計(機械式時計)
101 ムーブメント
105 表輪列
110 香箱車
200 てんぷ
202 ひげぜんまい
204 てん真
207 振り石
210 てん輪
211 リム
212 アミダ
214 てん真挿入孔
215 軸
216 ハブ
300,410,520,630,700 時計用錘
301,411,521,631,701 胴部
302,702 押込座
303 ピン
304 最厚部
305 最薄部
306 上面
307,417,527 下面
412a 第一中段
412b 第二中段
414 上段
415 下段
522 平坦部
522a 平坦部上面
524 凸部
524a 凸部上面
525 凹部
525a 凹部上面
630a 部材A
630b 部材B
631a 部材A胴部
631b 部材B胴部
632 取付孔
633 取付ピン
636a 部材A上面
636b 部材B上面
637a 部材A下面
637b 部材B下面
θ 勾配角度
α 取付角度
Claims (8)
- 時計調速用のてんぷに設けられ、前記てんぷの慣性モーメントを調整する時計用錘において、
前記てんぷに備えられる軸を中心に回転可能に設けられる胴部を有し、
前記胴部は、前記軸に交差する下面と、前記下面との間で前記胴部の前記軸方向の厚さを定める上面とを有し、
前記軸に対して径方向の一方側における前記厚さと、他方側における前記厚さとが異なり、
前記上面は、前記下面に対して所定の勾配角度を有する時計用錘。 - 時計調速用のてんぷに設けられ、前記てんぷの慣性モーメントを調整する時計用錘において、
前記てんぷに備えられる軸を中心に回転可能に設けられる胴部を有し、
前記胴部は、前記軸に交差する下面と、前記下面との間で前記胴部の前記軸方向の厚さを定める上面とを有し、
前記軸に対して径方向の一方側における前記厚さと、他方側における前記厚さとが異なり、
前記上面は、前記下面との前記軸方向の距離が段状に変化する形状となり、
前記上面は、前記下面との距離が異なる第1上面と第2上面とを有し、前記第1上面と前記第2上面とは異なる部材で構成される時計用錘。 - 時計調速用のてんぷに設けられ、前記てんぷの慣性モーメントを調整する時計用錘において、
前記てんぷに備えられる軸を中心に回転可能に設けられる胴部を有し、
前記胴部は、前記軸に交差する下面と、前記下面との間で前記胴部の前記軸方向の厚さを定める上面とを有し、
前記軸に対して径方向の一方側における前記厚さと、他方側における前記厚さとが異なり、
前記胴部の前記一方側の側面と前記他方側の側面とを接続する第1側面と、
前記胴部の前記一方側と前記他方側とを通る仮想線を挟んで前記第1側面と逆側の第2側面とを有し、
前記第1側面は、前記仮想線の前記一方側から前記他方側に近づくにつれて前記第2側面との距離が短くなるように形成される時計用錘。 - 前記上面は、前記下面に対して所定の勾配角度を有する請求項3に記載の時計用錘。
- 前記上面は、前記下面との前記軸方向の距離が段状に変化する形状となる請求項3に記載の時計用錘。
- 前記上面は、前記軸を境にして径方向の一方側に凸部を、他方側に凹部を備える請求項4又は請求項5に記載の時計用錘。
- 前記上面は、前記下面との距離が異なる第1上面と第2上面とを有し、前記第1上面と前記第2上面とは異なる部材で構成される請求項5に記載の時計用錘。
- 時計調速用のてんぷに設けられ、前記てんぷの慣性モーメントを調整する時計用錘において、
前記てんぷに備えられる軸を中心に回転可能に設けられる胴部を有し、
前記胴部は、前記軸に交差する下面と、前記下面との間で前記胴部の前記軸方向の厚さを定める上面とを有し、
前記軸に対して径方向の一方側における前記厚さと、他方側における前記厚さとが異なり、
前記軸は、前記てんぷの回転軸に設けられるてん真の軸方向に対し所定の傾きを成す取付角度を有する時計用錘。
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Family Applications (1)
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| JP2012259060A Active JP6007082B2 (ja) | 2012-03-14 | 2012-11-27 | 時計用錘、時計用錘を備える時計用ムーブメント及び時計 |
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