以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1に係る目隠し部材を装着した自動販売機を示し、図8に示したものと同一のものには同一の符号を付している。
図において、20で再び外扉を示し、この外扉20の前面には、図7に示した従来装置と同様に、カバー部材209に覆われた紙幣識別装置の紙幣挿入口202と横並びに2個の予備開口部90,90が開口されている。9は従来装置と同一の目隠し部材であり、この目隠し部材9は、予備開口部90の開口に一致する矩形形状の露出部91と、この露出部91の周縁に形成された鍔部92とからなり、前記露出部91の背面が窪んだ縦断面凸状に形成されている。前記鍔部92の左右両側縁には上下一対のフック片93・・・が形成されている。なお、図では2個の予備開口部90,90のうちの一方の予備開口部90に目隠し部材9を装着した状態を示し、他方の予備開口部90には、参考のために目隠し部材90を装着していない状態を示している。
前記目隠し部材9が装着される取付金具1は、上部金具11、下部金具12、連結金具13からなる。上部金具11は下方が開放した門形に形成されている。上部金具11の左右の門柱部110は前方に向けて折り曲げられた門柱111と、この門柱111の下部に内方に向けて折り曲げられた受け座112とを有している。上部金具11の梁部113は互いに対向する左右一対の台座面114から一段後方に段差を有するねじ座115と、このねじ座115から前方および下方に連続してそれぞれ直角に折り曲げて形成されたところの、台座面114に平行な扉枠固定座116を有している。前記台座面114の下縁には左右方向に2段のねじ挿通溝114a,114bが形成されている。前記ねじ座115にはねじ穴が適宜タップされ、前記扉枠固定座116には適宜ねじ穴がタップされるとともにねじ挿通穴が形成され、前記受け座112には適宜ねじ挿通穴が形成されている。
下部金具12は上方が開放した薄い箱形の基板部121と基板部121から一段後方に段差を有して上方に延在する結合座124からなる。基板部121の板面における左右両側縁には、図1の(d)に示すように、上下一対の係合穴121a・・・が形成され、基板部121の左右側壁122には前記係合穴121a・・・の近傍にそれぞれ係止穴122a・・・が形成されている。前記係合穴121a・・・と、係止孔122a・・・とは目隠し部材9のフック片93・・・に対応して配設され、前記フック片93・・・が係合穴121a・・・を貫通して係止孔122a・・・に係止可能なように形成されている。また、基板部121の底壁123(図1の(c)参照)は上方に折り曲げられてねじ座123aとして形成されている。下部金具12の結合座124(図1の(d)参照)には切り起しにより固定片124aが形成されるとともに左右一対の係合穴124b,124bが形成されている。前記下部金具12の基板部121には適宜ねじ挿通穴が形成され、ねじ座123a,結合座124,固定片124aには適宜ねじ穴がタップされている。
連結金具13は、図1の(d)に示すように、目隠し部材9の露出部91よりも一回り小さい基板部131の周縁から一段後方に段差を有する上部鍔部132,下部鍔部133,左右鍔部134が形成されている。基板部131の板面における右端側には開口130が形成されるとともに4隅にねじ挿通穴131aが形成されている。上部鍔部132,下部鍔部133には適宜ねじ穴がタップされるとともに下部鍔部133には下部金具12の結合座124の係合穴124b,124bに係合する爪133a,133aが形成されている。また、左右鍔部134,134には目隠し部材9のフック片93が係合する係合穴134a,134aがそれぞれ形成されている。
かかる構成において、前記取付金具1は次のようにして組立てられる。先ず、上部金具11に連結金具13を組み付ける。この場合、連結金具13の上部鍔部132を上部金具11における扉枠固定座116に重ね合わせた状態で両者をねじS1により結合する。次いで、連結金具13の下部鍔部133の爪133a,133aに下部金具12の結合座124に形成した係合穴124b,124bを引っ掛けたうえで下部鍔部133と結合座124とをねじにS2より結合する。これにより取付金具1が組立てられ、この取付金具1に目隠し部材9が次のように組み付けられてモジュール化される。すなわち、目隠し部材9は、その露出部91を連結金具13の基板部131に被せる態様でフック片93・・・を連結金具13の左右鍔部134,134の係合穴134a,134aに差し込んで係止させることにより連結金具13に一体的に組み付ける。これにより図1の(b)(c)に示すように、目隠し部材9と取付金具1とが一体化されてモジュール化される。このように目隠し部材9を組み付けてモジュール化された取付金具1は外扉20の背面側から目隠し部材9の露出部91を予備開口部90に嵌め込んだうえで上部金具11の扉枠固定座116および下部金具12の結合座124に形成したねじ挿通穴を介して外扉20の扉枠に固着した固定金具20A(図1の(a)参照)に螺合するねじS3,S4,S5により装着される。
さて、外扉20の予備開口部90に追加装備されるオプションユニットとしての電子マネーを図2に示す。図2において、2は電子マネーであり、この実施の形態ではICカードや携帯電話がかざされることにより当該ICカードや携帯電話との間で信号の授受を行うアンテナ部21と、このアンテナ部21によるICカードや携帯電話との間の信号の送受信を制御するとともに自動販売機の制御部との間で信号の授受を行う端末制御部22とを備えた電子決済端末装置を電子マネーと称する。電子マネー2は、アンテナ部21から引き出された接続ケーブルの配線接続用コネクタ211が端末制御部22から引き出された接続ケーブルの配線接続用コネクタ221と接続され、端末制御部22から引き出された接続ケーブルの配線接続用コネクタ222が自動販売機の制御部から引き出された配線ケーブルの配線接続用コネクタ(不図示)に接続される。
前記電子マネー2の取付金具は、外扉20の予備開口部90に装着された目隠し部材9を組み付けた取付金具1と共通であり、取付金具1から取り外された目隠し部材9の跡に電子マネー2のアンテナ部21が組み付けられる。このため、電子マネー2を追加装備する際には、外扉20の予備開口部90に装着された目隠し部材9を取付金具1とともに取り外した後、目隠し部材9を取付金具1から取り外して取付金具1の所定の収納域に収納したうえで前記取付金具1に電子マネー2を組み付けて外扉20の予備開口部90に追加装備されるものであり、以下にその手順に沿って電子マネー2の追加装備する作業について説明する。なお、取付金具1の構成は図1に示したものと同一であるので重複する説明は省略する。
先ず、モジュール化された目隠し部材9および取付金具1を外扉20の予備開口部90から取り外す。具体的には外扉20の背面からねじS3,S4,S5を緩めて外扉20の扉枠に固着した固定金具20Aとの螺合を解除して外扉20の予備開口部90に装着された目隠し部材9を取付金具1とともに取り外す(図1の(b)(c)参照)。次いで、取付金具1の連結金具13の左右鍔部134,134形成した係合穴134a・・・に係止された目隠し部材9のフック片93・・・を引き外して目隠し部材9を取付金具1の連結金具13から分離させる。そして、目隠し部材9を取付金具1の下部金具12に装着する。この場合、下部金具12の前方から目隠し部材9のフック片93・・・を下部金具12の係合穴121a・・・を貫通させたうえで係止孔122a・・・に係止させる。これにより目隠し部材9が取付金具1の下部金具12に装着される(図2の(b))。この下部金具12の基板部121が目隠し部材9を収納して保管する収納域を構成する。なお、目隠し部材9は下部金具12の結合座124に切り起しにより形成された固定片124a(図1の(d)参照)に潜り込ませるようにして収納域に収納され、前記固定片124aがシール部材101の脱落を防止する機能を有する。
前述したように取付金具1から取り外された目隠し部材9の跡の領域に電子マネー2のアンテナ部21が組み付けられる。この場合、アンテナ部21の外形寸法が予備開口部90よりも大きいことからアンテナ部21は外扉20の前方から予備開口部90に組み付けられるので、先ず、下部金具12の収納域に目隠し部材9を収納した取付金具1を外扉20の背面側から予備開口部90にねじS3〜S5により取付ける。前記予備開口部90に取付金具1を取付けた状態で取付金具1の上部金具11に結合された連結金具13の基板部131の板面が予備開口部90に臨んでいる。ここで、電子マネー2のアンテナ部21の背面には予備開口部90に嵌合する矩形状の台座(不図示)が突出して形成され、この台座の背面から配線接続用コネクタ211が接続された配線ケーブルが引き出されている。この台座は取付金具1における連結金具13の基板部131に対応する大きさを有しており、前記基板部131の4隅に形成したねじ挿通穴131aに対応して、前記台座の4隅にインサートナットが埋設されている。このように構成された電子マネー2のアンテナ部21を外扉20の前面側から予備開口部90に組み付ける。この場合、アンテナ部21の台座から引き出された配線ケーブルに接続された配線接続用コネクタ211を取付金具1における連結金具13の開口130を通して外扉20の背面側に引き回したうえでアンテナ部21の台座を予備開口部90に嵌合させる。そして、外扉20の背面側から連結金具13における基板部131のねじ挿通穴131aを介してねじS6〜S9(図2の(e)参照)をアンテナ部21の台座に埋設されたインサートナットに螺合させて取付ける。ここで、ねじS6,S7を連結金具13における基板部131のねじ挿通穴131aを介してアンテナ部21の台座に埋設されたインサートナットに螺合させる際、上部金具1の台座面114がねじS6,S7の取付けの邪魔になるように張り出しているが、台座面114にはねじ挿通溝114aが逃げ溝として形成されており、このねじ挿通穴114aを介してねじS6,S7を取付けることができる。なお、予備開口部90に嵌合されたアンテナ部21の台座の周縁にはシール部材(不図示)が配設されて雨水が外扉20の内部に侵入するのを防止している。
次いで、外扉20の背面側から電子マネー2の端末制御部22を取付金具1に組み付ける。ここで、前記端末制御部22の上下両端部には取付金具1にねじ止めするための長穴22a,22aおよび溝22b,22bが形成されている(図2の(e)参照)。前記長穴22a,22aは上部金具11の梁部113におけるねじ座115(図1の(c)参照)にタップされたねじ穴に対応して上下方向に延在して形成され、前記溝22b,22bは下部金具12の底壁123におけるねじ座123a(図1の(c)参照)にタップされたねじ穴に対応して下方に開放して形成されている。このように構成された電子マネー2の端末制御部22を取付金具1に組み付けるにあたり、取付金具1における下部金具12のねじ座123aにタップされたねじ穴にねじS12,S13を螺合させてねじ座123aの面とねじ頭部との間に隙間を持たせて仮止めする。このように仮止めされたねじS12,S13に端末制御部22の下端部に形成した溝22b,22bを係合させた状態で端末制御部22の上端部の固定片221に形成した長穴22a,22aを介してねじS10,S11を上部金具11のねじ座115にタップされたねじ穴に螺合させて締め付けた後、仮止め状態のねじS12,S13を締め付ける。この後、アンテナ部21から引き出された接続ケーブルの配線接続用コネクタ211と端末制御部22から引き出された配線ケーブルの配線接続用コネクタ221を相互に接続し、端末制御部22から引き出された配線ケーブルの配線接続用コネクタ222を自動販売機の制御部から引き出された配線ケーブルの配線接続用コネクタ(不図示)に接続して電子マネー2の追加装備が完了する。
前述したとおり、取付金具1は電子マネー2を組み付けて予備開口部90に装着することができるように構成されている。言い換えれば、取付金具1は電子マネー2を予備開口部90に装着する取付金具を基本として構成されているものである。そして、この取付金具1を目隠し部材9を組み付けて予備開口部90に装着する取付金具として兼用し、かつ、電子マネー2を組み付けた際のデッドスペースとなるとともに予備開口部90から離隔した下部金具12の基板部121を目隠し部材9を収納して保管する収納域として活用し、取付金具1から取り外された目隠し部材9を収納・保管するように構成したものである。
次に、図2とは異なるオプションユニットとしての電子マネー3を装着した自動販売機について図3を用いて説明する。なお、図3において、図1,図2に示したものと同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
図3に示す電子マネー3が図2に示した電子マネー2と相違する点は、図2の電子マネー2がアンテナ部21と端末制御部22とが分離された分離方式のものであるのに対し、図3の電子マネー3がアンテナ部31と端末制御部32とが一体に形成された一体方式のものである点である。その他の構成、すなわち、取付金具1の構成、および取付金具1に組み付けてモジュール化された目隠し部材9を外扉20の予備開口部90に装着する点は図1と同一であるので重複する説明は割愛する。
図において、電子マネー3はアンテナ部31と端末制御部32とを備え、アンテナ部31と端末制御部32との間が四角柱状の連結部33(図3の(e)参照)により連結されて一体となっている。前記アンテナ部31の外形寸法は予備開口部90よりも大きく、前記端末制御部32の横幅は予備開口部90の横幅よりも小さく形成されている。また、前記端末制御部32におけるアンテナ部31側の上縁および下縁には上方向に突出する固定片321(図3の(d)参照)および下方向に突出する固定片322(図3の(e)参照)が形成されており、前記固定片321にはねじ穴がタップされる一方、固定片322にはねじ挿通穴が形成されている。前記連結部33の左右側壁には外方に突出する左右一対の取付片331が形成されており、前記取付片331にはねじ穴がタップされている。前記連結部33の取付片331を含む外形は予備開口部90の開口よりも小さく形成され、かつ、連結部の厚さ(アンテナ部31と端末制御部32との間の寸法)は外扉20の板厚寸法よりも大きく形成され、前記取付片331はアンテナ部31の後端から外扉20の板厚寸法よりも後方側に形成されているものである。なお、前記端末制御部32からは配線接続用コネクタ320が接続された接続ケーブルが引き出されている(図3の(d)(e)参照)。
前述したようにこの実施の形態の電子マネー3はアンテナ部31と端末制御部32とが一体に形成されていることから取付金具1の上部金具11と下部金具12とが連結金具13により一体的に結合されている状態では電子マネー3を組み付けることができない。そのため、外扉20の予備開口部90に装着されたモジュール化された目隠し部材9と取付金具1を取り外した後、取付金具1からの目隠し部材9の取り外しに引き続いて上部金具11から連結金具13を分離する。この場合、取付金具1から目隠し部材9を取り外して下部金具12の収納域に収納する点は、図2の場合と同様であり、取付金具1の連結金具13の左右鍔部134,134(図1の(d)参照)に形成した係合穴134a・・・に係止された目隠し部材9のフック片93・・・を引き外して目隠し部材9を連結金具13から分離させた後、取付金具1の下部金具12の前方から取り外した目隠し部材9のフック片93・・・を下部金具12の係合穴121a・・・を貫通させたうえで係止孔122a・・・に係止させる。このようにして目隠し部材9を取付金具1の下部金具12の収納域に収納する。引き続き、上部金具11から連結金具13を分離させる。この場合、図1の(d)などが理解できるように、連結金具13の上部鍔部132と上部金具11の扉枠固定座116とを結合しているねじS1を外して両者の連結を解除する。これにより上部金具11から連結金具13(および下部金具12)が取り外される。そして、連結金具13の下部鍔部133と下部金具12の結合座124とを結合するねじS2を外して両者を分離する。次いで、連結金具13を、鉛直線を軸として180度回転させて下部金具12に収納された目隠し部材9に重ね合わせた後、ねじS14を連結金具13の上部鍔部132のねじ挿通穴を介して下部金具12の結合座124に切り起しにより形成された固定片124aのねじ穴に螺合させる。これにより、下部金具12には取り外された目隠し部材9と連結金具13が収納される。
次に、目隠し部材9が取り外された外扉20の予備開口部90に電子マネー3を組み付ける。この電子マネー3の外扉20の予備開口部90への組み付けは外扉20の前方側から端末制御部32を、予備開口部90を介して背面側に通すことにより行われる。この場合、電子マネー3が前傾するように傾斜させた姿勢で端末制御部32の下端を予備開口部90に臨ませるとともに端末制御部32の背面を予備開口部90の上縁に触れた状態から電子マネー3を前傾姿勢の傾斜に沿って斜め下方にスライドさせる。これにより端末制御部32が下端側から予備開口部90を介して外扉20の背面側に進入し、端末制御部32の上端が予備開口部90の上縁を通過した状態で電子マネー3を前傾姿勢から鉛直線に沿う姿勢に戻すと端末制御部32の全体が予備開口部90を通過して外扉20の背面側に進入する。
電子マネー3の端末制御部32を、予備開口部90を通過させて外扉20の背面側に進入させた状態で取付金具1の上部金具11を取付ける。この場合、取付金具11は端末制御部32の上方位置であって、その扉固定座116の前面を外扉20の背面に当接させるとともに取付金具11の左右の門柱111が電子マネー3の連結部33の外側にそれぞれ位置するように配置した状態で下方にスライド移動させる。そして、上部金具11の左右の門柱111の下端に形成された受け座112,112の前面側に電子マネー3の連結部33に形成された左右一対の取付片331,331が配置され、また、上部金具11の梁部113に形成された台座面114の前面側に電子マネー3の端末制御部32の上縁に形成した上方に延在する固定片321が配置されるように整合させた状態で、上部金具11の扉固定座116に形成したねじ挿通穴を介してねじS3を外扉20の扉枠に固着した固定金具20A(図3の(a)参照)に螺着して上部金具11を外扉20に取付ける。この状態で上部金具11の左右の台座面114の下縁に形成したねじの挿通溝114b,114b(図1(c)参照)を介してねじS15,S15を端末制御部32の上縁に形成した上方向に突出する固定片321にタップしたねじ穴に螺着させるとともに上部金具11の左右の門柱111の下端に形成された受け座112,112を介してねじS16を電子マネー3における連結部33に形成された左右一対の取付片331のねじ穴に螺着させる。これにより、上部金具11に電子マネー3が組み付けられてアンテナ部31が予備開口部90から前方に露出した状態で装着される。
次いで、目隠し部材9および連結金具13が収納された下部金具12を、目隠し部材9および連結金具13が前方側に位置するとともに下部金具12が後方側に位置する態様で端末制御部32の下方から外扉20の背面と端末制御部32との間に挿入させる。そして、端末制御部32の下縁から下方に突出するように形成された固定片322のねじ挿通穴を介してねじS17を下部金具12の基板部121にタップされたねじ穴に螺着させる。これにより目隠し部材9および連結金具13が収納された下部金具12が電子マネー3に一体的に保管される。
この図3における取付金具1も電子マネー3を予備開口部90に装着する取付金具を基本として構成されているものである。そして、この取付金具1を、目隠し部材9を組み付けて予備開口部90に装着する取付金具として兼用し、かつ、電子マネー3を組み付けた際にデッドスペースとなるとともに予備開口部90から離隔した下部金具12の基板部121を目隠し部材9を収納して保管するように構成したものである。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る自動販売機について図4を用いて説明する。なお、図4において、図1に示したものと同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
図4に示す実施の形態2の自動販売機が、実施の形態1の自動販売機と相違する点は、電子マネー2,3の取付金具1への組み付けに用いるねじを目隠し部材9Aの取付金具1Aへの組み付けに兼用可能とし、このために目隠し部材9Aの構成を変更した点である。前記目隠し部材9Aを取付金具1Aに組み付ける構成以外の点は実施の形態1と同一であるので重複する説明は割愛する。
図4に示すように、この実施の形態2における目隠し部材9Aは、予備開口部90の開口に一致する矩形形状の露出部91Aと、この露出部91Aの周縁に形成された鍔部92Aと、当該鍔部92Aの左右両縁から後方に向けて延在する上下一対のフック片93Aを備えている点は実施の形態1の目隠し部材9と同一であり、前記鍔部92Aにおける上下の縁から上下方向に向けて延在する左右一対の取付片94,94、95,95を設け、前記左右一対の取付片94,94、95,95にそれぞれ2個のねじ挿通穴を形成した点が異なる。また、取付金具1Aの上部金具11Aの梁部113Aにおける扉枠固定座116Aには左右方向に4個のねじ穴116a・・・がタップされ、下部金具12Aの結合座124Aにも左右4個のねじ穴124a・・・がタップされている。なお、連結金具13Aは上部鍔部132Aおよび下部鍔部133Aが目隠し部材9Aの上部の取付片94,94および下部の取付片95,95の間に配置されるように狭幅に形成されている。
前記目隠し部材9Aの取付金具1Aへの組み付けは次のとおりである。すなわち、前記目隠し部材9Aを、露出部91Aを連結金具13Aの基板部131Aに被せつつ、フック片93A・・・を連結金具13Aの左右鍔部134A,134Aの係合穴134a,134aに差し込んで係止させる。このようにして目隠し部材9Aが連結された連結金具13Aを上部金具11Aの門柱111A,111Aの間に配設しつつ、連結金具13Aの上部鍔部132Aおよび目隠し部材9Aの上部の取付片94,94を上部金具11の扉枠固定座116Aの背面側に潜り込ませる。この状態で、ねじS1を連結金具13Aの上部鍔部132Aのねじ挿通穴を介して扉枠固定座116Aにタップされたねじ穴に螺着させるととともにねじS6〜S9を目隠し部材9Aにおける上部の取付片94,94のねじ挿通穴を介して扉枠固定座116Aのねじ穴116a・・・に螺着させる。次いで、前記連結金具13Aの下部鍔部133Aおよび目隠し部材9Aの下部の取付片95,95の前面側に下部金具12Aの結合座124Aを配設したうえでねじS2を連結金具13Aの下部鍔部133Aのねじ挿通穴を介して下部金具12Aの結合座124Aにタップされたねじ穴に螺着させるとともにねじS10〜S13を目隠し部材9Aにおける下部の取付片95,95のねじ挿通穴を介して結合座124Aのねじ穴124a・・・に螺着させる。これにより目隠し部材9Aが取付金具1Aに組み付けられてモジュール化される。
前記目隠し部材9Aの下部金具12Aの収納域への収納は、ねじS1およびねじS6〜S9を外して上部金具11Aから連結金具13Aと目隠し部材9Aを切り離した後、ねじS10〜S13を外して目隠し部材9Aを下部金具12Aから切り離したうえで目隠し部材9Aのフック片93A・・・を連結金具13Aの係合穴134a,134aから引き外して目隠し部材9Aを連結金具13Aから分離させる。そして、実施の形態1と同様に目隠し部材9Aのフック片93A・・・を下部金具12Aの係合穴121a・・・を貫通させたうえで係止孔122a・・・に係止させるように構成されている。なお、下部金具12Aにおける結合座124Aの段部には目隠し部材9Aの上部の取付片94,94が貫通する挿通穴(不図示)が開口して設けられている。
さて、前記ねじS6〜S13は前述の図2に示したところの電子マネー2を取付金具1に組み付ける際に使用されるものであって、電子マネー2を追加装備しない場合には目隠し部材9Aの取付けに用いられる。一方、電子マネー2を追加装備する際には、取付金具1Aから取り外された目隠し部材9Aが、当該目隠し部材9Aのフック片93A・・・を下部金具12Aの係合穴121a・・・を貫通させたうえで係止孔122a・・・に係止させることにより下部金具12Aの収納域に収納・保管されることにより残存するねじS6〜S13を使用して、実施の形態1と同様に電子マネー2を取付金具1Aに組み付ける。この実施の形態3の目隠し部材9Aによれば、ねじS6〜S13は目隠し部材9Aおよび電子マネー2の取付金具1Aへの組み付けに兼用されるので、オプションユニットとして用意される電子マネー2にねじS6〜S13を同梱する必要がない。なお、図3に示した実施の形態1の電子マネー3の取付金具1への組み付けに使用されるねじS15〜S17もねじS6〜S13と同一種類のものであるので、電子マネー3にもねじを同梱する必要はないものである。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係る自動販売機について図5を用いて説明する。なお、図5において、図1に示したものと同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示す実施の形態3の自動販売機は図1の取付金具1の変形例を示すものであり、図1の取付金具1が上部金具11に組み付けられた連結金具13と下部金具12とがねじS2により連結されていたのに対し、取付金具1Bを構成する連結金具13Bと下部金具12Bとをヒンジにより連結するようにしたものである。前記取付金具1Bの構成以外の点は図1と同一であるので重複する説明は割愛する。
図5に示すように、この実施の形態3における取付金具1Bは、連結金具13Bにおける下部鍔部133Bにカール状の軸受133B1を形成する一方、下部金具12Bにおける基板部121Bの上縁に左右一対のカール状の軸受121B1,121B1を形成し、連結金具13Bの軸受133B1を挟むように下部金具12Bの左右一対の軸受121B1,121B1を配設したうえで棒状の軸14を挿通させて両者をヒンジ連結するように構成されてなる。
かかる構成において、目隠し部材9を下部金具12Bの収納域に収納する際には、実施の形態1と同様に、連結金具13Bに組み付けられた目隠し板9を取り外した後、当該目隠し部材9のフック片93・・・を下部金具12の係合穴121a・・・を貫通させたうえで係止孔122a・・・に係止させて収納・保管する(図5の(d)参照)。このように取付金具1Bの連結金具13Bから目隠し部材9を取り外して収納域に収納・保管した状態は、図2の(b)に示す状態に相当するので取付金具1Bに電子マネー2を組み付けて追加装備することができる。また、電子マネー3を追加装備する際には、図5の(e)に示すように、目隠し部材9が組み付けられた連結部材13Bを上部金具11Bから切り離す、すなわち、ねじS1を取り外して上部金具11Bから連結金具13Bを切り離したうえで連結金具13Bを、ヒンジ(軸14)を中心に下方に回動させて下部金具12Bの収納域に収納させる。図5の(e)に示す状態は図3の(b)に示す状態に相当するので取付金具1Bに電子マネー3を追加装備することが可能となる。このように電子マネー3を追加装備する際、この実施の形態3の取付金具1Bによれば、実施の形態1の取付金具9のように、目隠し部材9および連結金具13を個別に取り外して下部金具12の収納域に収納するという作業を必要とせず、連結金具13Bをヒンジを中心に回動させるという簡単な作業により目隠し部材9および連結金具13Bを下部金具12Bの収納域に収納することができ、かつ、連結金具13Bと下部金具12Bとがヒンジにより連結しているので下部金具12Bの収納域に収納した連結金具13Bが脱落するおそれがない。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る自動販売機について図6を用いて説明する。なお、図6において、図1に示したものと同一のものには同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示す実施の形態4の自動販売機の取付金具1Cは、実施の形態1の自動販売機の取付金具1および目隠し部材9の変形例を示すものであり、実施の形態1の取付金具1における連結金具13と目隠し部材9とが分離されていたのに対し、連結金具13Cと目隠し部材9Cとを一体としたものである。前記取付金具1Cの構成以外の点は実施の形態1と同一であるので重複する説明は割愛する。
図6に示すように、この実施の形態4における取付金具1Cは、連結金具13Cが目隠し部材9Cと結合部材15により結合されて一体に構成されてなる。前記連結金具13Cと目隠し部材9Cとの互いに離隔する端部には取付片13C1,9C1が形成され、それぞれの取付片13C1,9C1にはねじ挿通穴が形成されている。また、目隠し部材9Cと連結金具13Cと結合する結合部材15にもねじ挿通穴が形成されている。前記結合部材15により結合された目隠し部材9Cと連結金具13Cは、目隠し部材9Cおよび連結金具13Cのいずれか一方の取付片9C1,13C1を介してねじS1により上部金具11に取付けられ、また、結合部15を介してねじS30により下部金具12に取付けられるとともに下部金具12に対してねじS30を中心として回転して上下反転させることができ、下部金具12の収納域に目隠し部材9B若しくは連結金具13Cのいずれか一方を収納することができる。
かかる構成において、目隠し部材9Cの取付片9C1を上部金具11にねじS1により取付けてモジュール化した状態(図6の(a)(b))においては、目隠し部材9Cが外扉20の予備開口部90に装着される。この状態から電子マネー2を追加装備する際には、取付金具1Cを外扉20から取り外した後、ねじS1を外して上部金具11と、一体となった目隠し部材9Cおよび連結金具13Cとの結合を解除し、次いで、ねじS30を緩めたうえでねじS30を中心に回転(図6の(d))させて目隠し部材9Cおよび連結金具13Cを上下反転させる。前記目隠し部材9Cおよび連結金具13Cを上下反転させた状態でねじS30を再び締め付けた後、連結金具13Cの取付片13C1を介してねじS1により上部金具11に結合する(図6の(e))。図6の(e)の状態は、図2の(b)の状態に相当し、これにより取付金具1Cに電子マネー2を組み付けて外扉20の予備開口部90に追加装備することが可能となる。
したがって、この実施の形態4の取付金具1Cおよび目隠し部材9Cによれば、電子マネー2を追加装備する際、目隠し部材9Cおよび連結金具13Cを個別に取り外して下部金具12の収納域に収納するという作業を必要とせず、目隠し部材9Cおよび連結金具13CをねじS30を中心に回転させて上下反転させるという簡単な作業により目隠し部材9C若しくは連結金具13Cのいずれか一方を下部金具12の収納域に収納することができ、かつ、目隠し部材9Cおよび連結金具13Cと下部金具12とがねじS30により連結しているので下部金具12に収納した目隠し部材9C若しくは連結金具13Cが脱落するおそれがない。
前述したとおり本発明の自動販売機によれば、前面が開口した本体キャビネット10と、当該本体キャビネット10の開口を開閉する外扉20と、前記外扉20の前面に開口するとともにオプションユニット(電子マネー2,3)を追加装備するための予備開口部90と、前記予備開口部90に装着された目隠し部材9,9A,9Cを備えた自動販売機において、前記目隠し部材9,9A,9Cおよびオプションユニット(電子マネー2,3)に共通であって、前記目隠し部材9,9A,9Cおよびオプションユニット(電子マネー2,3)を択一的に組み付けて予備開口部90に装着可能な取付金具1,1A,1B,1Cを備え、前記取付金具1,1A,1B,1Cは前記オプションユニット(電子マネー2,3)を組み付けた際、前記予備開口部90から離隔した位置に前記目隠し部材9,9A,9Cを収納して保管する収納域(例えば、下部金具12)を具備してなることにより、目隠し部材9,9A,9Cおよびオプションユニット(電子マネー2,3)を択一的に一つの取付金具1,1A,1B,1Cにより装着することができるので部品点数を削減してコストを抑えることができ、また、取り外した目隠し部材9,9A,9Cを取付金具1,1A,1B,1Cに収納して保管することができるので目隠し部材9,9A,9Cが紛失するのを防止することができる。
なお、前述した実施の形態においては、オプションユニットとして電子マネーについて説明したが、電子マネーに限らず紙幣識別装置やカード識別装置などをオプションユニットとすることができるのであり、本発明は実施の形態に限定されるものではない。