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JP6007876B2 - 給電車両及び給電システム - Google Patents
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JP6007876B2 - 給電車両及び給電システム - Google Patents

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Description

本発明は、震災時の避難場所等に備えられた給電スタンドに電力を供給する給電車両、及び、給電スタンドと給電車両とを含む給電システムに関する。
従来、車両外部に設けられた外部電源により充電可能なバッテリを搭載したハイブリッド自動車、電気自動車が知られている。さらに、この種の車両として、車載コンセントを備え、車載コンセントに対して外部電源から給電可能な経路と、車載コンセントに対してバッテリから給電可能な経路とを備える車両が知られている(特許文献1、2参照)。
特開2009−225587号公報 特開2013−123313号公報
特許文献1、2に開示された技術では、車両が外部電源から電力を受電する。この種の外部電源として具体的には、駐車場等に設置される「給電スタンド」がある。ところで、「給電スタンド」には、車両に対する電力供給を専用とするものに限らず、車両との間で相互に電力を授受可能なものや、車両以外の公共施設や一般家庭等へ停電時の非常用電源や補助電源としての電力を供給可能な設備が含まれる。
本明細書では、「給電スタンド」という用語を、このように、車両との間で相互に電力を授受可能であって、且つ、車両から受電した電力を一般家庭や公共施設等へ給電可能な設備として機能的に定義する。ここで、「給電スタンド」の形状や大きさ等の設置形態はどのようなものであってもよく、例えば自立型のものに限定されない。
また、給電スタンドへ電力を供給する能力のあるバッテリを搭載した車両を「給電車両」といい、給電車両から給電スタンドへ直流電力を供給することを「外部給電」という。
現在、ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両には、東日本大震災のような災害に伴う大規模な停電時に各地を走り回って、避難場所等に備えられた給電スタンドに電力を供給する「給電車両」としての機能が求められるようになってきている。
外部給電を行う給電車両は、車両の動力源としての電動機を駆動する電動機駆動回路にバッテリが直流電力を供給する駆動経路から分岐する給電経路が設けられており、給電経路の途中には、給電経路を遮断可能な外部給電リレーが設けられている。外部給電を行うとき、給電経路末端の給電コネクタと給電スタンドとを給電ケーブルで接続し、外部給電リレーを接続することで、外部給電の電流回路が形成され、外部給電が実行される。
その後、外部給電を終了するとき、給電スタンドの直流電力の入力部に入力電圧のリップルを抑制する平滑コンデンサが設けられている場合には、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電(ディスチャージ)する必要がある。
この放電のため、例えば、給電スタンドに放電抵抗を設定することが考えられるが、コストの増加を招くこととなる。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、給電スタンドに放電抵抗を設置することなく、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電する給電車両を提供することにある。
本発明は、車両の動力源としての電動機を駆動するための電力源である直流電力を車外に設置された給電スタンドに対し外部給電可能な給電車両に係る発明である。
この給電車両は、バッテリ、電動機を駆動する電動機駆動回路、システムメインリレー、外部給電リレー、及び、給電制御装置を備える。
ここで、「電動機」には、電動機及び発電機として機能する「モータジェネレータ」を含む。また、「電動機駆動回路」は、モータジェネレータを駆動するインバータ等から構成され、例えば、バッテリ電圧に対してインバータ入力電圧を昇圧する昇圧コンバータを含む場合もある。
システムメインリレーは、バッテリの一方の電極と電動機駆動回路とを結ぶ駆動経路を遮断可能な第1リレー、バッテリの他方の電極と電動機駆動回路とを結ぶ駆動経路を遮断可能な第2リレーを含む。
外部給電リレーは、システムメインリレーと電動機駆動回路との間の駆動経路から分岐した給電経路を遮断可能である。
給電制御装置は、システムメインリレー及び外部給電リレーのオンオフを切り替え、給電スタンドへの外部給電を制御する。
給電制御装置は、外部給電中に、当該給電車両又は給電スタンドに設けられた給電スイッチの少なくともいずれか一方がオフされることによって外部給電の終了が指令されたとき、下記(1)−(4)の手順により外部給電を終了することを特徴とする。
(1)システムメインリレーの第1リレー及び第2リレーのいずれか一方を遮断する。
(2)給電スタンドにおける直流電力の入出力部に設けられた平滑コンデンサに蓄えられた電荷を、給電経路及び駆動経路を経由して放電するディスチャージを開始する。
(3)所定条件が成立したときディスチャージが完了したと判定するディスチャージ完了判定処理を実行する。
(4)ディスチャージが完了したと判定したら、外部給電リレーを遮断し、接続状態にある第1リレー及び第2リレーの他方を遮断する。
上記手順(3)のディスチャージ完了判定処理における「所定条件が成立したとき」とは、例えば、給電経路の線間電圧が所定の電圧閾値以下となったとき、給電経路に流れる電流が所定の電流閾値以下となったときに所定条件が成立したと判定することができる。
このように本発明の給電車両は、システムメインリレーの第1リレー及び第2リレーのいずれか一方を遮断することでバッテリから電動機駆動回路への駆動経路を遮断し、給電スタンドの平滑コンデンサに蓄えられた電荷を、給電経路及び駆動経路を経由して放電する。そして、ディスチャージ完了後、外部給電リレーを遮断し、接続状態にある第1リレー及び第2リレーの他方を遮断する。したがって、給電スタンドに放電抵抗を設置することなく、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電することができる。
放電が行われる手段、すなわちエネルギーを消費する手段は、電動機駆動回路に設けられた放電抵抗としてもよい。或いは、電動機制御装置によって、トルクに寄与するq軸電流の指令値をゼロとし、界磁に係るd軸電流の指令値を非ゼロ値としてインバータを駆動し、電動機の巻線、及びインバータのスイッチング損失によって発熱させてもよい。これにより、電動機を回転させることなく、電荷のエネルギーをジュール熱として消費させることができる。
本発明の第1実施形態による給電車両の構成図である。 図1のシステムメインリレー及び外部給電リレーの詳細構成図である。 給電スタンドの平滑コンデンサのディスチャージ時における電流の流れを説明する説明図である。 本発明の第1実施形態による外部給電終了方法のメインフローチャートである。 本発明の第1、第2実施形態によるディスチャージ完了判定処理を示すサブフローチャートである。 本発明のその他の実施形態による昇圧コンバータを備えない給電車両の構成図である。 本発明のその他の実施形態による燃料電池を発電手段とする給電車両の構成図である。
以下、本発明の給電車両及び給電システムの実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態同士で実質的に同一の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の給電車両及び給電システムについて、図1〜図4、図5(a)を参照して説明する。図1に示すように、給電システムは、給電車両101と、車外に設置された給電スタンド80と、これらを接続する給電ケーブル81とを含む。第1実施形態の給電車両101は、車両の動力源としてエンジン11及び2つのモータジェネレータ31、32を備えた、いわゆるシリーズパラレルハイブリッド自動車である。
シリーズパラレルハイブリッド自動車において、第1モータジェネレータ(MG1)31は、主に三相交流発電機としてエンジン11の動力によって発電する。第2モータジェネレータ(MG2)32は、主に三相交流電動機として、力行動作により電力を消費しつつ車軸13を介して車輪14を駆動する。
モータジェネレータ31、32は、特許請求の範囲に記載の「電動機」に相当する。また、MG駆動回路201が、特許請求の範囲に記載の「電動機駆動回路」に相当する。
エンジン11の動力はクランク軸15を介して動力分割機構16に伝達される。動力分割機構16は、エンジン11の動力を分割し、その一方の動力で直接車輪14を駆動し、もう一方の動力で第1モータジェネレータ31に発電させる。第2モータジェネレータ32は、第1モータジェネレータ31が生成しバッテリ21に充電された電力を用いて車輪14を駆動する。
第1実施形態のMG駆動回路201は、バッテリ電圧を昇圧する昇圧コンバータ24、及び、昇圧コンバータ24からシステム電圧VHが入力され、モータジェネレータ31、32をそれぞれ駆動する三相交流インバータ27、28を含む。
昇圧コンバータ24は、コイル及び2つのスイッチング素子によって構成される。インバータ27、28は、6個のスイッチング素子をブリッジ接続することにより構成され、例えばPWM制御によって、直流電力から三相交流電圧を生成する。これらの構成は周知の技術であるので詳しい説明を省略する。
昇圧コンバータ24のバッテリ21側には平滑コンデンサ23が設けられており、昇圧コンバータ24のインバータ27、28側には平滑コンデンサ25、及び放電抵抗26が設けられている。平滑コンデンサ23、25は、入力電圧の脈動を抑制し、平滑化する。放電抵抗26は、電流が流れるとジュール熱を発生する。
また、電圧センサ54は、昇圧後のシステム電圧VH(図3参照)を検出する。
バッテリ21は、例えばニッケル水素若しくはリチウムイオン等の二次電池、又は、電気二重層キャパシタ等により構成される充放電可能な蓄電装置である。バッテリ21は、SOC(State Of Charge:充電量)が限界充電量以下である範囲で充電され、MG駆動回路201に供給する直流電力を蓄電可能である。
バッテリ21の正極とMG駆動回路201とを結ぶ駆動経路をバッテリラインDBと表し、バッテリ21の負極とMG駆動回路201とを結ぶ駆動経路をグランドラインDGと表す。ここで、負極及びグランドラインの電位は0Vに限らず、所定の基準電位であってもよい。また、正極を「高電位電極」、負極を「低電位電極」と言い換えてもよい。
バッテリ21とMG駆動回路201との間には、システムメインリレー40が設けられている。システムメインリレー40は、駆動経路のバッテリラインDBを遮断可能なSMR−B41、駆動経路のグランドラインDGを遮断可能なSMR−G42、及び、プリチャージリレー43から構成されている。SMR−B41及びSMR−G42の一方が特許請求の範囲に記載の「第1リレー」に相当し、他方が「第2リレー」に相当する。
プリチャージリレー43は、直列に接続された電流制限抵抗44と共に、SMR−G42に対して並列に接続されている。プリチャージリレー43は、外部給電開始時に一時的に接続される以外、外部給電中は原則として遮断されている。
給電経路PB、PGは、システムメインリレー40とMG駆動回路201との間の駆動経路DB、DGからそれぞれ分岐し、給電コネクタ49に向かって延びている。なお、給電経路の記号PB、PGの「P」は「プラグイン」を意味する。
給電経路PB、PGには、電流を検出する電流センサ51、及び、給電経路PB、PG間の電圧を検出する電圧センサ52が設けられる。
外部給電リレー45は、給電経路のバッテリラインPB側のリレー46、グランドラインPG側のリレー47から構成され(図2参照)、給電経路PB、PGを遮断可能である。ここで図2を参照すると、システムメインリレー40及び外部給電リレー45の各リレーは、後述する給電ECU78から指令される信号によってオンオフする。
続いて、給電車両101の制御装置であるECUについて、主要な機能又は本発明の特徴に関する機能に限って説明する。給電車両101は、PM−ECU(パワーマネジメントECU)70を中心として、エンジンECU71、MG−ECU73、及び給電ECU78が、互いに情報を通信しつつ、車両全体の制御を分担して実行している。
各ECUは、マイクロコンピュータ等により構成され、内部にCPU、ROM、I/O、及び、これらを接続するバスライン等を備え、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理によって制御を実行する。
エンジンECU71は、図示しないクランク角センサから入力されるクランク角信号に基づいてクランク軸15のクランク角やエンジン回転速度等の情報を取得し、周辺装置を含めたエンジン11の運転を制御する。
「電動機制御装置」としてのMG−ECU73は、PM−ECU70からの指令に従って、第2モータジェネレータ32が適正にトルクを出力し、第1モータジェネレータ31が適正に発電するように、昇圧コンバータ24、及びインバータ27、28の駆動を制御する。詳しくは、モータジェネレータ31、32の界磁に係るd軸電流、及び、トルクに寄与するq軸電流をインバータ27、28に指令し、モータジェネレータ31、32の駆動を制御する。
本発明の特徴的構成である「給電制御装置」としての給電ECU78は、給電スタンド80への外部給電を適正に行うべく、システムメインリレー40及び外部給電リレー45のオンオフを切り替える。上述した電流センサ51、電圧センサ52、54が検出したセンサ値は、給電ECU78に取得される。
PM−ECU70は、アクセル信号、ブレーキ信号、シフト信号、車速信号等の信号や他のECUからの情報が入力され、取得した情報に基づいて車両の運転状態を総合的に判断する。特に本実施形態では、バッテリ21のSOC等の情報に基づき、給電車両101の電力の授受を統括的に管理する。
次に、給電スタンド80は、車外の公共場所や私有地に設置され、給電車両101との間で直流電力を授受可能である。特にここでは、東日本大震災のような災害において体育館等の避難場所に設置されるものを想定する。この給電スタンド80は、給電車両101から受電した直流電力を例えばAC100Vに変換し、停電時の非常用電源や補助電源として、公共施設や一般家庭等へ供給可能である。このような機能を有する装置を包括して「給電スタンド」といい、その形状や大きさ等の設置形態はどのようなものであってもよい。例えば、「スタンド」といっても自立型のものに限定されるわけではない。
一例としての給電スタンド80は、DC端子82、平滑コンデンサ83、電力変換装置84及びAC端子85を有している。DC端子82は、一端が給電車両101の給電コネクタ49に接続された給電ケーブル81の他端が接続され、直流電力が入出力される。平滑コンデンサ83は、入力電圧のリップルを抑制する。電力変換装置84は、直流電力と交流電力とを変換する。AC端子85は、体育館等の避難場所へ電力を供給する図示しないケーブルに接続される。また、図示しないが、給電スタンド80内部に蓄電装置を設けることもできる。
上記の給電システムを用い、被災地に駆けつけた給電車両101から給電ケーブル81を経由して給電スタンド80へ直流電力を供給することを「外部給電」という。
給電車両101には、給電ECU78に通信される車両側の給電スイッチ79が設けられており、給電スタンド80にはスタンド側の給電スイッチ89が設けられている。利用者が外部給電を実行しようとするとき、これらの給電スイッチ79、89をオンにする。
このとき、システムメインリレー40のプリチャージリレー43を用い、給電スタンド80の平滑コンデンサ83をプリチャージしてから外部給電を開始することが好ましい。
そして外部給電を終了するときには、給電スタンド80の平滑コンデンサ83に蓄えられた電荷を放電する必要がある。この放電のため、例えば、給電スタンド80に放電抵抗を設置するという解決案が考えられるが、コストの増加を招くこととなる。
そこで、本実施形態の給電車両101は、このような問題を解決するため、外部給電の終了時にシステムメインリレー40及び外部給電リレー45を遮断する手順を規定することで、給電スタンド80の平滑コンデンサ83に蓄えられた電荷を、給電車両101の給電経路PB、PG及び駆動経路DB、DGを経由して有効に放電(ディスチャージ)することを特徴とする。
図3は、平滑コンデンサ83のディスチャージ時における電流の流れを示す。以下、図3を参照しつつ、本実施形態による外部給電終了方法について説明する。
次に、本実施形態による外部給電終了方法について、図4、図5(a)のフローチャートに基づいて説明する。フローチャートの説明で記号「S」はステップを意味する。
外部給電を終了しようとする利用者は、給電車両101側の給電スイッチ79、又は給電スタンド80側の給電スイッチ89のいずれか一方又は両方をオフする。
給電ECU78は、外部給電中(S21:YES)に、車両側給電スイッチ79、又はスタンド側給電スイッチ89の少なくともいずれか一方がオフされたとき(S22:YES)、外部給電の終了が指令されたと認識し、S23以下の処理を開始する。
ここで、いずれか一方の給電スイッチ79、89がオフされたことを処理開始の条件とすることで、利用者の利便性が向上する。これに対し、誤操作による意図しない外部給電の中断を回避することを優先するのであれば、両方の給電スイッチ79、89がオフされたことを処理開始の条件としてもよい。
S23では、システムメインリレー40のSMR−B41及びSMR−G42のいずれか一方を遮断する。ここでは、SMR−G42を遮断することとする。このとき、同時に外部給電リレー45を遮断するのでなく、外部給電リレー45の接続状態を維持することが本実施形態の外部給電終了方法の特徴である。
S24では、給電ECU78は、MG−ECU73にディスチャージ制御を指令する。「ディスチャージ制御」とは、MG−ECU73が、q軸電流指令値をゼロとし、d軸電流指令値を非ゼロとするように制御しつつインバータ27、28を駆動することをいう。q軸電流指令値をゼロとすることでモータジェネレータ31、32が回転しトルクを出力することを回避する。一方、d軸電流指令値を非ゼロとすることで、インバータ27、28のスイッチング損失及びモータジェネレータ31、32の巻線の発熱により、電荷のエネルギーを消費させる。
ここで、「ゼロ」とは厳密な0[A]に限らず、実質的に0[A]と同等の範囲の値を含む。また、「非ゼロ」とは厳密な0[A]のみを除くのではなく、実質的に0[A]と同等の範囲以外の値を意味する。力行動作するモータジェネレータにおいては、d軸電流は負の値に設定される。
これにより、図3に太実線で示すとおり、「平滑コンデンサ83→給電ケーブル81→給電経路PB→駆動経路DB→放電抵抗26及びインバータ27、28→駆動経路DG→給電経路PG→給電ケーブル81→平滑コンデンサ83」というディスチャージの電流回路が形成される。上記の「インバータ27、28」は、正確には「インバータ27、28を経由したモータジェネレータ31、32の巻線」を意味する。インバータ27、28のスイッチング損失及び放電抵抗26、モータジェネレータ31、32の巻線の発熱により、電荷のエネルギーはジュール熱として消費される。
こうして、給電スタンド80の平滑コンデンサ83に蓄えられた電荷を給電経路PB、PG及び駆動経路DB、DGを経由して放電するディスチャージが実行される。
このとき、図3に示すように、昇圧コンバータ24前後の平滑コンデンサ23、25の電荷も、回路の時定数に応じて放電抵抗26及びインバータ27、28に放電される。
その後、給電ECU78は、ディスチャージ完了判定処理(S250)を行う。その一つの判定方法として、図5(a)のサブフローチャートに示すように、電圧センサ52が検出した給電経路PB、PG間のセンサ値Vdcが所定の電圧閾値以下となったとき(S25A:YES)、給電ECU78は、ディスチャージが完了したと判定する。
また、電圧センサ52が検出する給電経路PB、PG間の電圧Vdcに代えて、昇圧コンバータ24後に設けられた電圧センサ54が検出する昇圧後電圧VHを、昇圧係数に基づいて換算し、電圧閾値と比較してもよい。
ディスチャージが完了したと判定すると、外部給電リレー45を遮断し(S26)、接続状態にあるSMR−B41及びSMR−G42の他方を遮断する(S27)。ここではS23でSMR−G42を遮断しているので、残りのSMR−B41を遮断する。その逆に、S23でSMR−B41を遮断し、S27でSMR−G42を遮断してもよい。
これにより、給電スタンド80の平滑コンデンサ83に電荷を残さない状態で外部給電を終了することができる。この後、利用者は、給電車両101の給電コネクタ49及び給電スタンド80のDC端子82から給電ケーブル81を外す。
以上のように、本実施形態の給電車両101は、外部給電を終了するとき、システムメインリレー40のSMR−B41及びSMR−G42のいずれか一方を遮断した後、外部給電リレー45の接続状態を維持することにより、給電スタンド80の平滑コンデンサ83の電荷を、MG駆動回路201の放電抵抗26に放電し、及び、インバータ27、28を駆動することでモータジェネレータ31、32の巻線に放電する。
したがって、給電スタンド80にコスト増加の要因となる放電抵抗を設置することなく、平滑コンデンサ83に蓄えられた電荷を放電することができる。
また、MG−ECU73は、ディスチャージのためにインバータ27、28を駆動するとき、q軸電流指令値をゼロとし、非ゼロ値のd軸電流を指令することで、モータジェネレータ31、32を回転させることなく、電荷のエネルギーを専らインバータのスイッチング損失及び巻線の発熱として消費させることができる。
なお、ディスチャージの方法は、放電抵抗26への放電とインバータ27、28の駆動によるモータジェネレータ31、32の巻線への放電を併用する形態に限らず、いずれか一方のみで放電してもよい。また、放電抵抗を設ける箇所は図示の位置に限らない。
(第2実施形態)
ディスチャージ完了判定処理におけるその他の判定方法を図5(b)に示す。
図5(b)に示す第2実施形態では、給電経路PBに設置した電流センサ51のセンサ値Idcが所定の電流閾値以下となったとき(S25B:YES)、ディスチャージ電流が所定値以下に収束したとみなし、給電ECU78は、ディスチャージが完了したと判定する。
以上のように、給電ECU78は、第1、第2実施形態のいずれの方法でディスチャージ完了を判定してもよく、或いは複数の方法を併用してもよい。また、電流センサ51及び電圧センサ52、54の全てを備える必要はなく、採用する方法に応じて、必要なものだけを備えればよい。
また、第2実施形態で使用する電流センサは、給電車両101内の給電経路PB、PGに設置する例に限らず、給電スタンド80内に設置してもよく、或いは、給電ケーブル81に流れる電流を検出してもよい。
(その他の実施形態)
(ア)上記実施形態の給電車両101では、モータジェネレータ31、32を駆動するMG駆動回路201は、昇圧コンバータ24を備えている。これに対し、図6に示す給電車両102のように、MG駆動回路202は、昇圧コンバータを備えていなくてもよい。
また、給電車両がハイブリッド自動車の場合、シリーズパラレルハイブリッド自動車に限らず、シリーズハイブリッド自動車又はパラレルハイブリッド自動車でもよい。また、モータジェネレータを1つだけ備える車両や、エンジンを備えない電気自動車を給電車両としてもよい。
(イ)図7に示すように、本発明は、発電手段として燃料電池を備える給電車両103に適用することもできる。以下、図7を参照して、燃料電池システムの概要を説明する。
燃料電池の原理は、電解質膜をはさんだ一方の電極(負極)に水素を、他方の電極(正極)に酸素を送ることによって化学反応を起こし、水と電気とを発生させるものである。電解質膜を正負の電極ではさんだセルを重ねてパッケージにしたものがFCスタック65である。FCスタック65には、エアコンプレッサ(ACP)63によって加圧された空気が空気供給路67を経由して供給され、水素タンク64から水素供給路68を経由して水素が供給される。FCスタック65が発生した直流電力は、FC昇圧コンバータ66で昇圧され、MG駆動回路203の昇圧コンバータ24に供給される。
FCスタック65とFC昇圧コンバータ66との間に設けられた電流センサ57は、燃料電池電流Ifcを、電圧センサ58は、燃料電池スタック電圧Vfcを検出する。
燃料電池システムの発電は、PM−ECU70と通信するタンクECU74、FC−ECU75、昇圧コンバータECU76が、それぞれ水素タンク64、FCスタック65、FC昇圧コンバータ66を制御することにより、統括的に管理される。
MG駆動回路203は、昇圧コンバータ24、エアコンプレッサ63を駆動するインバータ27、及びモータジェネレータ32を駆動するインバータ28から構成されている。なお、本形態では、エアコンプレッサ63の駆動も含めて「MG駆動」と呼ぶ。
エアコンプレッサ63及びモータジェネレータ32の駆動は、MG−ECU73がインバータ27、28の通電を制御することにより制御される。
その他、給電スタンド80への外部給電に関する基本的な構成は、上記実施形態で説明したエンジンを備えたハイブリッド車両の構成と同様である。
この構成では、MG−ECU73によりインバータ27、28を駆動し、エアコンプレッサ63及びモータジェネレータ32にいずれもd軸電流を通電することでディスチャージしてもよい(図4のS24参照)。
(ウ)システムメインリレーのプリチャージリレーは、上記のようにSMR−Gと並列に設けられる形態(図2参照)に限らず、SMR−Bと並列に設けられてもよい。また、本発明においては、システムメインリレーは電流制限抵抗が直列に接続されたプリチャージリレーを含まなくてもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
101−103・・・給電車両、
201−203・・・MG駆動回路(電動機駆動回路)、
31、32・・・第2モータジェネレータ、モータジェネレータ(電動機)、
40・・・システムメインリレー、
41・・・SMR−B(第1リレー)、 42・・・SMR−G(第2リレー)、
45・・・外部給電リレー、
73・・・MG−ECU(電動機制御装置)、
78・・・給電ECU(給電制御装置)、 79、89・・・給電スイッチ、
80・・・給電スタンド、
83・・・平滑コンデンサ。

Claims (5)

  1. 車両の動力源としての電動機(31、32)を駆動するための電力源である直流電力を車外に設置された給電スタンド(80)に対し外部給電可能な給電車両(101−103)であって、
    バッテリ(21)と、
    前記電動機を駆動する電動機駆動回路(201−203)と、
    前記バッテリの一方の電極と前記電動機駆動回路とを結ぶ駆動経路を遮断可能な第1リレー(41)、及び、前記バッテリの他方の電極と前記電動機駆動回路とを結ぶ駆動経路を遮断可能な第2リレー(42)を含むシステムメインリレー(40)と、
    前記システムメインリレーと前記電動機駆動回路との間の駆動経路(DB、DG)から分岐した給電経路(PB、PG)を遮断可能な外部給電リレー(45)と、
    前記システムメインリレー及び前記外部給電リレーのオンオフを切り替え、前記給電スタンドへの外部給電を制御する給電制御装置(78)と、
    を備え、
    前記給電制御装置は、外部給電中に、
    当該給電車両又は前記給電スタンドに設けられた給電スイッチ(79、89)の少なくともいずれか一方がオフされることによって外部給電の終了が指令されたとき、
    (1)前記システムメインリレーの前記第1リレー及び前記第2リレーのいずれか一方を遮断し、
    (2)前記給電スタンドにおける直流電力の入出力部に設けられた平滑コンデンサ(83)に蓄えられた電荷を、前記給電経路及び前記駆動経路を経由して放電するディスチャージを開始し、
    (3)所定条件が成立したときディスチャージが完了したと判定するディスチャージ完了判定処理を実行し、
    (4)ディスチャージが完了したと判定したら、前記外部給電リレーを遮断し、接続状態にある前記第1リレー及び前記第2リレーの他方を遮断する、
    という手順により外部給電を終了することを特徴とする給電車両。
  2. 前記給電制御装置は、前記ディスチャージ完了判定処理において、
    前記給電経路の線間電圧が所定の電圧閾値以下となったとき、前記所定条件が成立したと判定することを特徴とする請求項1に記載の給電車両。
  3. 前記給電制御装置は、前記ディスチャージ完了判定処理において、
    前記給電経路に流れる電流が所定の電流閾値以下となったとき、前記所定条件が成立したと判定することを特徴とする請求項1に記載の給電車両。
  4. 前記電動機駆動回路を構成するインバータ(27、28)に対し、前記電動機の界磁に係るd軸電流、及び、前記電動機のトルクに寄与するq軸電流を指令し、前記電動機の駆動を制御する電動機制御装置(73)を備え、
    前記電動機制御装置は、前記給電制御装置からの指令に基づき、前記q軸電流の指令値をゼロとし、前記d軸電流の指令値を非ゼロとして前記インバータを駆動することでディスチャージを実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の給電車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の給電車両と、
    前記給電車両との間で直流電力を授受可能であり、直流電力の入出力部に平滑コンデンサ(83)が設けられた給電スタンド(80)と、
    前記給電車両に設けられた給電コネクタ(49)と前記給電スタンドとを接続する給電ケーブル(81)と、
    を含むことを特徴とする給電システム。
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