JP6007876B2 - 給電車両及び給電システム - Google Patents
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Description
また、給電スタンドへ電力を供給する能力のあるバッテリを搭載した車両を「給電車両」といい、給電車両から給電スタンドへ直流電力を供給することを「外部給電」という。
現在、ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両には、東日本大震災のような災害に伴う大規模な停電時に各地を走り回って、避難場所等に備えられた給電スタンドに電力を供給する「給電車両」としての機能が求められるようになってきている。
この放電のため、例えば、給電スタンドに放電抵抗を設定することが考えられるが、コストの増加を招くこととなる。
本発明はこのような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、給電スタンドに放電抵抗を設置することなく、平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電する給電車両を提供することにある。
この給電車両は、バッテリ、電動機を駆動する電動機駆動回路、システムメインリレー、外部給電リレー、及び、給電制御装置を備える。
ここで、「電動機」には、電動機及び発電機として機能する「モータジェネレータ」を含む。また、「電動機駆動回路」は、モータジェネレータを駆動するインバータ等から構成され、例えば、バッテリ電圧に対してインバータ入力電圧を昇圧する昇圧コンバータを含む場合もある。
外部給電リレーは、システムメインリレーと電動機駆動回路との間の駆動経路から分岐した給電経路を遮断可能である。
給電制御装置は、システムメインリレー及び外部給電リレーのオンオフを切り替え、給電スタンドへの外部給電を制御する。
(1)システムメインリレーの第1リレー及び第2リレーのいずれか一方を遮断する。
(2)給電スタンドにおける直流電力の入出力部に設けられた平滑コンデンサに蓄えられた電荷を、給電経路及び駆動経路を経由して放電するディスチャージを開始する。
(4)ディスチャージが完了したと判定したら、外部給電リレーを遮断し、接続状態にある第1リレー及び第2リレーの他方を遮断する。
上記手順(3)のディスチャージ完了判定処理における「所定条件が成立したとき」とは、例えば、給電経路の線間電圧が所定の電圧閾値以下となったとき、給電経路に流れる電流が所定の電流閾値以下となったときに所定条件が成立したと判定することができる。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態の給電車両及び給電システムについて、図1〜図4、図5(a)を参照して説明する。図1に示すように、給電システムは、給電車両101と、車外に設置された給電スタンド80と、これらを接続する給電ケーブル81とを含む。第1実施形態の給電車両101は、車両の動力源としてエンジン11及び2つのモータジェネレータ31、32を備えた、いわゆるシリーズパラレルハイブリッド自動車である。
モータジェネレータ31、32は、特許請求の範囲に記載の「電動機」に相当する。また、MG駆動回路201が、特許請求の範囲に記載の「電動機駆動回路」に相当する。
昇圧コンバータ24は、コイル及び2つのスイッチング素子によって構成される。インバータ27、28は、6個のスイッチング素子をブリッジ接続することにより構成され、例えばPWM制御によって、直流電力から三相交流電圧を生成する。これらの構成は周知の技術であるので詳しい説明を省略する。
また、電圧センサ54は、昇圧後のシステム電圧VH(図3参照)を検出する。
プリチャージリレー43は、直列に接続された電流制限抵抗44と共に、SMR−G42に対して並列に接続されている。プリチャージリレー43は、外部給電開始時に一時的に接続される以外、外部給電中は原則として遮断されている。
給電経路PB、PGには、電流を検出する電流センサ51、及び、給電経路PB、PG間の電圧を検出する電圧センサ52が設けられる。
各ECUは、マイクロコンピュータ等により構成され、内部にCPU、ROM、I/O、及び、これらを接続するバスライン等を備え、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理や、専用の電子回路によるハードウェア処理によって制御を実行する。
「電動機制御装置」としてのMG−ECU73は、PM−ECU70からの指令に従って、第2モータジェネレータ32が適正にトルクを出力し、第1モータジェネレータ31が適正に発電するように、昇圧コンバータ24、及びインバータ27、28の駆動を制御する。詳しくは、モータジェネレータ31、32の界磁に係るd軸電流、及び、トルクに寄与するq軸電流をインバータ27、28に指令し、モータジェネレータ31、32の駆動を制御する。
PM−ECU70は、アクセル信号、ブレーキ信号、シフト信号、車速信号等の信号や他のECUからの情報が入力され、取得した情報に基づいて車両の運転状態を総合的に判断する。特に本実施形態では、バッテリ21のSOC等の情報に基づき、給電車両101の電力の授受を統括的に管理する。
給電車両101には、給電ECU78に通信される車両側の給電スイッチ79が設けられており、給電スタンド80にはスタンド側の給電スイッチ89が設けられている。利用者が外部給電を実行しようとするとき、これらの給電スイッチ79、89をオンにする。
そして外部給電を終了するときには、給電スタンド80の平滑コンデンサ83に蓄えられた電荷を放電する必要がある。この放電のため、例えば、給電スタンド80に放電抵抗を設置するという解決案が考えられるが、コストの増加を招くこととなる。
図3は、平滑コンデンサ83のディスチャージ時における電流の流れを示す。以下、図3を参照しつつ、本実施形態による外部給電終了方法について説明する。
外部給電を終了しようとする利用者は、給電車両101側の給電スイッチ79、又は給電スタンド80側の給電スイッチ89のいずれか一方又は両方をオフする。
ここで、いずれか一方の給電スイッチ79、89がオフされたことを処理開始の条件とすることで、利用者の利便性が向上する。これに対し、誤操作による意図しない外部給電の中断を回避することを優先するのであれば、両方の給電スイッチ79、89がオフされたことを処理開始の条件としてもよい。
このとき、図3に示すように、昇圧コンバータ24前後の平滑コンデンサ23、25の電荷も、回路の時定数に応じて放電抵抗26及びインバータ27、28に放電される。
また、電圧センサ52が検出する給電経路PB、PG間の電圧Vdcに代えて、昇圧コンバータ24後に設けられた電圧センサ54が検出する昇圧後電圧VHを、昇圧係数に基づいて換算し、電圧閾値と比較してもよい。
これにより、給電スタンド80の平滑コンデンサ83に電荷を残さない状態で外部給電を終了することができる。この後、利用者は、給電車両101の給電コネクタ49及び給電スタンド80のDC端子82から給電ケーブル81を外す。
したがって、給電スタンド80にコスト増加の要因となる放電抵抗を設置することなく、平滑コンデンサ83に蓄えられた電荷を放電することができる。
なお、ディスチャージの方法は、放電抵抗26への放電とインバータ27、28の駆動によるモータジェネレータ31、32の巻線への放電を併用する形態に限らず、いずれか一方のみで放電してもよい。また、放電抵抗を設ける箇所は図示の位置に限らない。
ディスチャージ完了判定処理におけるその他の判定方法を図5(b)に示す。
図5(b)に示す第2実施形態では、給電経路PBに設置した電流センサ51のセンサ値Idcが所定の電流閾値以下となったとき(S25B:YES)、ディスチャージ電流が所定値以下に収束したとみなし、給電ECU78は、ディスチャージが完了したと判定する。
また、第2実施形態で使用する電流センサは、給電車両101内の給電経路PB、PGに設置する例に限らず、給電スタンド80内に設置してもよく、或いは、給電ケーブル81に流れる電流を検出してもよい。
(ア)上記実施形態の給電車両101では、モータジェネレータ31、32を駆動するMG駆動回路201は、昇圧コンバータ24を備えている。これに対し、図6に示す給電車両102のように、MG駆動回路202は、昇圧コンバータを備えていなくてもよい。
また、給電車両がハイブリッド自動車の場合、シリーズパラレルハイブリッド自動車に限らず、シリーズハイブリッド自動車又はパラレルハイブリッド自動車でもよい。また、モータジェネレータを1つだけ備える車両や、エンジンを備えない電気自動車を給電車両としてもよい。
燃料電池の原理は、電解質膜をはさんだ一方の電極(負極)に水素を、他方の電極(正極)に酸素を送ることによって化学反応を起こし、水と電気とを発生させるものである。電解質膜を正負の電極ではさんだセルを重ねてパッケージにしたものがFCスタック65である。FCスタック65には、エアコンプレッサ(ACP)63によって加圧された空気が空気供給路67を経由して供給され、水素タンク64から水素供給路68を経由して水素が供給される。FCスタック65が発生した直流電力は、FC昇圧コンバータ66で昇圧され、MG駆動回路203の昇圧コンバータ24に供給される。
燃料電池システムの発電は、PM−ECU70と通信するタンクECU74、FC−ECU75、昇圧コンバータECU76が、それぞれ水素タンク64、FCスタック65、FC昇圧コンバータ66を制御することにより、統括的に管理される。
エアコンプレッサ63及びモータジェネレータ32の駆動は、MG−ECU73がインバータ27、28の通電を制御することにより制御される。
その他、給電スタンド80への外部給電に関する基本的な構成は、上記実施形態で説明したエンジンを備えたハイブリッド車両の構成と同様である。
201−203・・・MG駆動回路(電動機駆動回路)、
31、32・・・第2モータジェネレータ、モータジェネレータ(電動機)、
40・・・システムメインリレー、
41・・・SMR−B(第1リレー)、 42・・・SMR−G(第2リレー)、
45・・・外部給電リレー、
73・・・MG−ECU(電動機制御装置)、
78・・・給電ECU(給電制御装置)、 79、89・・・給電スイッチ、
80・・・給電スタンド、
83・・・平滑コンデンサ。
Claims (5)
- 車両の動力源としての電動機(31、32)を駆動するための電力源である直流電力を車外に設置された給電スタンド(80)に対し外部給電可能な給電車両(101−103)であって、
バッテリ(21)と、
前記電動機を駆動する電動機駆動回路(201−203)と、
前記バッテリの一方の電極と前記電動機駆動回路とを結ぶ駆動経路を遮断可能な第1リレー(41)、及び、前記バッテリの他方の電極と前記電動機駆動回路とを結ぶ駆動経路を遮断可能な第2リレー(42)を含むシステムメインリレー(40)と、
前記システムメインリレーと前記電動機駆動回路との間の駆動経路(DB、DG)から分岐した給電経路(PB、PG)を遮断可能な外部給電リレー(45)と、
前記システムメインリレー及び前記外部給電リレーのオンオフを切り替え、前記給電スタンドへの外部給電を制御する給電制御装置(78)と、
を備え、
前記給電制御装置は、外部給電中に、
当該給電車両又は前記給電スタンドに設けられた給電スイッチ(79、89)の少なくともいずれか一方がオフされることによって外部給電の終了が指令されたとき、
(1)前記システムメインリレーの前記第1リレー及び前記第2リレーのいずれか一方を遮断し、
(2)前記給電スタンドにおける直流電力の入出力部に設けられた平滑コンデンサ(83)に蓄えられた電荷を、前記給電経路及び前記駆動経路を経由して放電するディスチャージを開始し、
(3)所定条件が成立したときディスチャージが完了したと判定するディスチャージ完了判定処理を実行し、
(4)ディスチャージが完了したと判定したら、前記外部給電リレーを遮断し、接続状態にある前記第1リレー及び前記第2リレーの他方を遮断する、
という手順により外部給電を終了することを特徴とする給電車両。 - 前記給電制御装置は、前記ディスチャージ完了判定処理において、
前記給電経路の線間電圧が所定の電圧閾値以下となったとき、前記所定条件が成立したと判定することを特徴とする請求項1に記載の給電車両。 - 前記給電制御装置は、前記ディスチャージ完了判定処理において、
前記給電経路に流れる電流が所定の電流閾値以下となったとき、前記所定条件が成立したと判定することを特徴とする請求項1に記載の給電車両。 - 前記電動機駆動回路を構成するインバータ(27、28)に対し、前記電動機の界磁に係るd軸電流、及び、前記電動機のトルクに寄与するq軸電流を指令し、前記電動機の駆動を制御する電動機制御装置(73)を備え、
前記電動機制御装置は、前記給電制御装置からの指令に基づき、前記q軸電流の指令値をゼロとし、前記d軸電流の指令値を非ゼロとして前記インバータを駆動することでディスチャージを実行することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の給電車両。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の給電車両と、
前記給電車両との間で直流電力を授受可能であり、直流電力の入出力部に平滑コンデンサ(83)が設けられた給電スタンド(80)と、
前記給電車両に設けられた給電コネクタ(49)と前記給電スタンドとを接続する給電ケーブル(81)と、
を含むことを特徴とする給電システム。
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