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JP6008569B2 - 車両用空調装置 - Google Patents
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本発明は車両用空調装置、特に、インバータを内蔵した車両用空調装置に関するものである。
従来、インバータを内蔵した車両用空調装置は、インバータの運転時の発熱による加熱を冷却の為に、冷房運転時の冷却風の一部を常時インバータの冷却に用いていた(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−8635号公報(第2−3頁、図1)
特許文献1に記載された車両用空調装置は、当該装置が本来有している冷却能力の一定割合を常時インバータの冷却に使用するため、その分だけ車内を冷却する能力が低減していた。すなわち、インバータが冷却を必要としていない時においても、当該装置が本来有している冷却能力の一定割合が、車内を冷却する能力から差し引かれているため、車内の冷却が不足するという問題があった。
本発明は前記問題を解決するものであって、インバータが冷却を必要としていない時には、インバータの冷却を中止して、本来有している冷却能力の全てを車内の冷却に供することができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明に係わる車両用空調装置は、少なくとも調和空気を送風する室内送風機を内部に収納する枠体と、インバータを収納するインバータ室とを有し、前記調和空気を車両の室内に吹き出す車両用空調装置であって、前記枠体と前記インバータ室とを連通するインバータ室開口部が形成され、該インバータ室開口部を開閉可能なダンパーと、前記インバータの温度を検知するインバータ温度センサーと、前記調和空気の温度を検知する吹き出し空気温度センサーと、外気の温度を検知する外気温度センサーと、前記インバータ温度センサーが検知したインバータ温度、前記吹き出し空気温度センサーが検知した吹き出し空気温度および前記外気温度センサーが検知した外気温度に基づいて前記開閉ダンパーの開閉を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、予め設定された基準温度と、前記インバータ温度センサーが検知したインバータ温度とを比較して、前記インバータ温度が前記基準温度以下の場合、前記開閉ダンパーを閉じ、前記インバータ温度が前記基準温度超えの場合には、前記吹き出し空気温度と前記外気温度とを比較して、前記吹き出し空気温度が前記外気温度より高い場合、前記開閉ダンパーを閉じ、前記インバータ温度が前記基準温度超えの場合には、前記吹き出し空気温度と前記外気温度とを比較して、前記吹き出し空気温度が前記外気温度より高くない場合、前記開閉ダンパーを開くことを特徴とする。
本発明によれば、調和空気のインバータ室への供給を停止することができるから、常時、冷却能力の一定割合が室内の冷却能力から差し引かれるようなことがなくなり、インバータが冷却を必要としていない時には、インバータの冷却を中止して、当該装置が本来有している冷却能力の全てを車内の冷却に供することができる。
本発明の実施の形態1に係る車両用空調装置の構成を模式的に示す平面図。 図1に示す車両用空調装置の矢視A−Aを拡大して示す側面視の断面図。 図1に示す車両用空調装置の制御系を示すブロック図および制御要領を説明するフローチャート。 本発明の実施の形態2に係る車両用空調装置の一部を拡大して示す側面視の断面図。 図4に示す車両用空調装置の制御系を示すブロック図および制御要領を説明するフローチャート。 本発明の実施の形態3に係る車両用空調装置の一部を拡大して示す側面視の断面図。
[実施の形態1]
図1〜図3は、本発明の実施の形態1に係る車両用空調装置を説明するものであって、図1は構成を模式的に示す平面図、図2は一部を拡大して示す側面視(図1におけるA−A断面)の断面図、図3の(a)は制御系を示すブロック図、図3の(b)は制御要領を説明するフローチャートである。なお、図1、2において、車両用空調装置を構成する部材のうち同一の部材または相当する部材については、その一方のみを記載する。
(車両用空調装置)
図1および図2において、車両用空調装置100は、車両90の屋根91や床下等(図示しない)に設置され、車内92に調和された空気を吹き出すものであって、室内熱交換器2a、2bと、室内熱交換器2a、2bにおいて調和された空気(以下「冷却風」と称す)4を吸引して吹き出す室内送風機3a、3bと、室内送風機3a、3bを回転駆動する室内電動機3cとが内部に収納されている枠体1と、インバータ6が収納されたインバータ室5と、を有している。
(開閉ダンパー)
枠体1(正確には、室内送風機3a、3bから吹き出された冷却風4を案内する風路)には、室内92に向けて冷却風4を吹き出すための室内開口部19a、19bと、インバータ室5に向けて冷却風4a、4bを吹き出すためのインバータ室開口部15a、15bと、が形成されている。
そして、インバータ室開口部15a、15b(正確には、室内送風機3a、3bから吹き出された冷却風4a、4bをインバータ室5に向かって案内する風路の所定の位置)には、インバータ室開口部15a、15bを開閉する開閉手段(以下「開閉ダンパー」と称す)7a、7bが設置されている。開閉ダンパー7a、7bはそれぞれダンパー駆動手段7am、7bmによって駆動される。
なお、室内開口部19b、インバータ室開口部15b、開閉ダンパー7bおよびダンパー駆動手段7bmは、それぞれ、室内開口部19a、インバータ室開口部15a、開閉ダンパー7aおよびダンパー駆動手段7amに同じであるから、図示しない。
また、インバータ6(インバータ素子やインバータ部品の温度を代表する場所)に、インバータ6の温度を検知するインバータ温度センサー8が設置されている。
さらに、開閉ダンパー7a、7bは、インバータ室開口部15a、15bの開口部の面積を変更できるものであってもよい。
(インバータの冷却)
車両用空調装置100は以上の構成であるから、冷房運転時に、室内熱交換器2において熱交換された(冷熱を受け取った)冷却風4を、車内92に吹き出すことによって、車内を冷却している。このとき、開閉ダンパー7a、7bを開いて、冷却風4a、4bの一部をインバータ室5へ導き、インバータ6の運転時の発熱による加熱を冷却することができる。一方、開閉ダンパー7a、7bを閉じると、室内送風機3a、3bから吹き出された冷却風4a、4bは全て室内92に吹き出されるから、インバータ6は冷却風4a、4bを使用しない自然冷却となる。
そうすると、インバータ6の冷却が不要な条件においては、本来の冷却能力を100%車内92の冷却に使用することが可能となるから、車内92の冷却効率が向上する。
また、前記のインバータ6の冷却を開閉ダンパー7の開閉によって、冷却風4による冷却とするか、あるいは冷却風4を使用しない自然冷却とするかは、インバータ温度センサー8が検知した温度に基づいて、制御手段80が判断する(これについては別途詳細に説明する)。なお、図1において制御手段80を枠体1内に配置しているが、制御手段80は何れの位置に配置されてもよい。
(判断要領)
図3の(a)に示す制御系を示すブロック図において、制御手段80には、インバータ温度センサー8が検知した温度情報が入力され、以下に説明する要領によってダンパー駆動手段7am、7bmが駆動(例えば、回転)される。なお、インバータ6には、インバータ素子やインバータ部品の許容温度に基づいて「基準温度」が設定されている。
図3の(b)に示す制御要領を説明するフローチャートにおいて、 インバータ温度センサー8がインバータ6の温度を検知し(S1)、検知したインバータ温度と基準温度とを比較する(S2)。そして、インバータ温度が基準温度よりも低い場合、開閉ダンパー7を閉じる(S3)。一方、インバータ温度が基準温度よりも低くない場合、開閉ダンパー7を開く(S4)。
[実施の形態2]
図4および図5は、本発明の実施の形態2に係る車両用空調装置を説明するものであって、図4は一部を拡大して示す側面視の断面図、図5の(a)は制御系を示すブロック図、図5の(b)は制御要領を説明するフローチャートである。なお、実施の形態1(図1、2)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
(外気温度センサー)
図4において、車両用空調装置200は、冷却風4の温度を検知する吹き出し空気温度センサー8aと外気の温度を検知する外気温度センサー8bと、を有している。なお、図4では、外気温度センサー8bがインバータ室5の外側に設置されたものを示しているが、本発明はこれに限定するものではなく、枠体1の外面等であってもよい。
(判断要領)
図5の(a)に示す制御系を示すブロック図において、制御手段81には、インバータ温度センサー8および外気温度センサー8bが検知した温度情報がそれぞれ入力され、以下に説明する要領によってダンパー駆動手段7am、7bmが駆動(例えば、回転)される。なお、インバータ6には、インバータ素子やインバータ部品の許容温度に基づいて「基準温度」が設定されている。
図5の(b)に示す制御要領を説明するフローチャートにおいて、 インバータ温度センサー8がインバータ6の温度を検知し(S1)、検知したインバータ温度と基準温度とを比較する(S2)。そして、インバータ温度が基準温度よりも低い場合、開閉ダンパー7を閉じる(S3)。
一方、インバータ温度が基準温度よりも低くない場合、吹き出し空気温度センサー8aおよび外気温度センサー8bがそれぞれ吹き出し空気温度および外気温度を検知し、吹き出し空気温度と外気温度とを比較する(S5)。そして、吹き出し空気温度が外気温度よりも高い場合、開閉ダンパー7を閉じて、インバータ6を自然冷却する(S6)。また、吹き出し空気温度が外気温度よりも高くない場合、開閉ダンパー7を開く(S7)。
したがって、車両用空調装置200は、車両用空調装置100(実施の形態1参照)の効果を奏すると共に、冬場や、中間期などの冷房負荷が少ない場合のように、吹出し空気温度よりも外気温度の方が低い場合においては、開閉ダンパー7を閉じることによって、より低い温度の外気に晒されているインバータ室5に収納されたインバータ6を効率的に冷却することが可能となる。
[実施の形態3]
図6は、本発明の実施の形態3に係る車両用空調装置を説明する、一部を拡大して示す側面視の断面図である。なお、実施の形態1(図1、2)と同じ部分にはこれと同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
(インバータ放熱フィン)
図6において、車両用空調装置300におけるインバータ6には、インバータ6からの熱の放出を促進するためのインバータ放熱フィン9が設置されている。
そして、インバータ放熱フィン9は、インバータ室開口部15a、15bを経由して吹き出された冷却風4a、4bの流路の少なくとも一方の流路内に侵入し、当該冷却風4a、4bの少なくとも一方に晒されることによって冷却が促進されている。また、車両用空調装置300は、車両用空調装置100(実施の形態1参照)の効果を奏する。
1 枠体、2a 室内熱交換器、2b 室内熱交換器、3a 室内送風機、3b 室内送風機、3c 室内電動機、4a 冷却風、4b 冷却風、5 インバータ室、6 インバータ、7a 開閉ダンパー、7b 開閉ダンパー、7am ダンパー駆動手段、7bm ダンパー駆動手段、8 インバータ温度センサー、8a 吹き出し空気温度センサー、8b 外気温度センサー、9 インバータ放熱フィン、15a インバータ室開口部、15b インバータ室開口部、19a 室内開口部、19b 室内開口部、80 制御手段、81 制御手段、90 車両、91 屋根、92 車内、100 車両用空調装置、200 車両用空調装置、300 車両用空調装置。

Claims (2)

  1. 少なくとも調和空気を送風する室内送風機を内部に収納する枠体と、インバータを収納するインバータ室とを有し、前記調和空気を車両の室内に吹き出す車両用空調装置であって、
    前記枠体と前記インバータ室とを連通するインバータ室開口部が形成され、
    該インバータ室開口部を開閉可能なダンパーと、前記インバータの温度を検知するインバータ温度センサーと、前記調和空気の温度を検知する吹き出し空気温度センサーと、外気の温度を検知する外気温度センサーと、前記インバータ温度センサーが検知したインバータ温度、前記吹き出し空気温度センサーが検知した吹き出し空気温度および前記外気温度センサーが検知した外気温度に基づいて前記開閉ダンパーの開閉を制御する制御手段とを有し、
    前記制御手段は、予め設定された基準温度と、前記インバータ温度センサーが検知したインバータ温度とを比較して、前記インバータ温度が前記基準温度以下の場合、前記開閉ダンパーを閉じ、
    前記インバータ温度が前記基準温度超えの場合には、前記吹き出し空気温度と前記外気温度とを比較して、前記吹き出し空気温度が前記外気温度より高い場合、前記開閉ダンパーを閉じ、
    前記インバータ温度が前記基準温度超えの場合には、前記吹き出し空気温度と前記外気温度とを比較して、前記吹き出し空気温度が前記外気温度より高くない場合、前記開閉ダンパーを開くことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記インバータに放熱を促進するためのインバータ放熱フィンが設置され、該インバータ放熱フィンは、前記インバータ室に供給された調和空気の流路内に侵入していることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
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