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JP6009102B2 - 外気処理機及び空気調和機 - Google Patents
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Description

本発明は、制御部を備えた外気処理機及びその外気処理機を有する空気調和機に関する。
従来より、室外空気を冷却又は除湿して、室内に供給する外気処理機が提案されている。特許文献1には、天井空間を還気路とする天井チャンバ方式の空調設備として、給気ダクトの外表面温度を、天井裏空気の露点温度よりも高い温度且つ天井裏空気における吸気ダクトからの吹出温度よりも低い温度に制御する空調設備の制御装置が開示されている。この特許文献1は、給気ダクトの吹出温度を検出する温度センサを用いて、給気ダクトの外表面温度を、上記温度に制御している。この従来技術は、これにより、給気ダクトが露点温度以下に冷却されて外表面が結露することを抑制しようとするものである。
また、特許文献2には、制御対象室に設置された空調機の給気温度及び給気風量を制御する空調制御方法が開示されている。この従来技術は、露点温度に基づいて算出された給気温度の下限値から、給気温度及び給気風量の設定値を決定し、これらの給気温度及び給気風量の設定値で、空気調和機を動作させる。これにより、空調機が結露することを抑制しようとするものである。
特開平6−109305号公報(請求項1、図1) 特開2011−158219号公報(請求項1、図1)
前述の如く、特許文献1に開示された空調設備の制御装置は、給気ダクトの外表面温度を、天井裏空気の露点温度よりも高い温度且つ天井裏空気における吸気ダクトからの吹出温度よりも低い温度に制御している。しかしながら、単に、給気ダクトの外表面温度を、吸気ダクトからの吹出温度よりも低い温度に制御するだけでは、室内が充分に冷却されない虞がある。また、特許文献1では、吹出温度を検出する温度センサが必要となるため、コストがかかる。更に、特許文献2に開示された空調制御方法では、結露を防止する上で不十分である。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたもので、コストの上昇を抑えつつ室内を充分に冷却し、また結露を防止する外気処理機及び空気調和機を提供するものである。
本発明に係る外気処理機は、室外空気と室内空気との熱交換を行う第1の熱交換器と、第1の熱交換器で熱交換されて流入する流入空気と冷媒との熱交換を行い、吹出空気を吹き出す第2の熱交換器と、冷媒を膨張する膨張装置と、膨張装置の動作を制御する制御部と、を有し、制御部は、流入空気の流入温度に基づいて、吹出空気が、予め決められた目標吹出温度になるように、第2の熱交換器の第1の温度効率を決定する第1の効率決定手段と、第1の効率決定手段で決定された第1の温度効率から、第2の熱交換器の目標過熱度を算出する過熱度算出手段と、過熱度算出手段で算出された目標過熱度に基づいて、膨張装置を調整する膨張装置調整手段と、を有する。
本発明によれば、過熱度算出手段で算出された目標過熱度に基づいて、膨張装置調整手段が膨張装置を調整する。このため、吹出温度を検出する温度センサが不要でコストを抑えつつ、室内を充分に冷却し、また結露を防止することができる。
実施の形態1に係る空気調和機2を示す模式図である。 実施の形態1に係る空気調和機2の冷媒回路6を示す模式図である。 実施の形態1に係る外気処理機1を示す模式図である。 実施の形態1に係る外気処理機1の設置位置を示す模式図である。 実施の形態1における湿り空気線を示すグラフである。 実施の形態1における制御部50を示すブロック図である。 実施の形態1における蒸発温度Teを示すグラフである。 実施の形態1における第2の温度効率ηtを示すグラフである。 実施の形態1における風量Vaが大きい場合の第1の温度効率ηtを示すグラフである。 実施の形態1における風量Vaが小さい場合の第1の温度効率ηtを示すグラフである。 実施の形態1に係る外気処理機1の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2における制御部60を示すブロック図である。 実施の形態2に係る外気処理機100の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る外気処理機及び空気調和機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、図1を含め、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和機2を示す模式図である。この図1に基づいて、空気調和機2について説明する。空気調和機2は、制御部50を備える外気処理機1と、3台の室内機3と、室外機4とが配管5で接続されている。このうち、外気処理機1と3台の室内機3とは、室内7に設置されている。なお、外気処理機1は、複数台設置されていてもよい。また、室内機3も、1台のみ設置されていてもよく、複数台設置されていてもよい。
図2は、実施の形態1に係る空気調和機2の冷媒回路6を示す模式図である。図2に示すように、室外機4には、冷媒を圧縮する圧縮機11、冷媒の流通方向を切り換える四方弁12及び室外空気と冷媒との熱交換を行う室外熱交換器13が設置されている。また、この室外熱交換器13の近傍には、室外熱交換器用送風機14が設置され、この室外熱交換器用送風機14によって、室外熱交換器13に室外空気が供給される。なお、圧縮機11の吸入側には、吸入温度検出部11aが設けられており、この吸入温度検出部11aは、圧縮機11に吸入される冷媒の温度を検出するものである。
そして、室内機3には、冷媒を膨張する室内膨張装置15及び室内空気と冷媒との熱交換を行う室内熱交換器16が設置されている。この室内熱交換器16の近傍にも、室内熱交換器用送風機17が設置され、この室内熱交換器用送風機17によって、室内熱交換器16に室内空気が供給される。空気調和機2における冷媒回路6は、圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13、室内膨張装置15及び室内熱交換器16が配管5で接続されている。なお、室内熱交換器16には、吸込温度検出部16aが設けられており、この吸込温度検出部16aは、室内熱交換器用送風機17によって供給される室内空気の温度を検出するものである。
外気処理機1には、冷媒を膨張する膨張装置23及び室外空気と冷媒との熱交換を行う第2の熱交換器22が設置されている。空気調和機2における冷媒回路6は、外気処理機1における膨張装置23及び第2の熱交換器22が、室内膨張装置15及び室内熱交換器16に対し並列に接続されている。
空気調和機2の冷媒回路6において、冷房運転の際、圧縮機11、四方弁12、室外熱交換器13の順に冷媒が流通する。その後、冷媒が分岐し、室内機3においては、室内膨張装置15、室内熱交換器16の順に流通し、外気処理機1においては、膨張装置23、第2の熱交換器22の順に流通する。そして、冷媒が合流し、四方弁12に流通し、圧縮機11に吸入される。
図3は、実施の形態1に係る外気処理機1を示す模式図である。図3に示すように、外気処理機1は、第1の熱交換器21(上流熱交換器)と、排気用送風機30と、第2の熱交換器22(下流熱交換器)と、給気用送風機31とを備えている。第1の熱交換器21は、室外空気OAと室内空気RAとの熱交換を行うものであり、熱交換された室内空気RAは、排気用送風機30によって、排気空気EAとして、室外に排気される。また、第1の熱交換器21で熱交換された室外空気OAは、第2の熱交換器22に流入空気SAinとして流入する。
第2の熱交換器22は、この流入空気SAinと、冷媒回路6における冷媒との熱交換を行うものであり、熱交換された流入空気SAinは、給気用送風機31によって、吹出空気SAとして、室内7に給気される。
また、外気処理機1には、風量検出部24と、室外温度検出部25と、室内温度検出部26と、入口温度検出部27と、出口温度検出部28と、露点温度検出部29とが設けられている。制御部50は、風量検出部24、室外温度検出部25、室内温度検出部26又は入口温度検出部27の検出結果に基づいて、膨張装置23の動作を制御する。
風量検出部24は、吹出空気SAの風量Vaを検出するものである。また、室外温度検出部25は、室外空気OAの温度を検出するものであるが、それに加え、室外空気OAの湿度を検出するように構成されてもよい。更に、室内温度検出部26は、室内空気RAの温度を検出するものであるが、それに加え、室内空気RAの湿度を検出するように構成されてもよい。
また、入口温度検出部27は、第2の熱交換器22に流入する冷媒の入口温度Tref_inを検出するものである。更に、出口温度検出部28は、第2の熱交換器22から流出する冷媒の出口温度Tref_outを検出するものである。更にまた、露点温度検出部29は、室内空気RAの露点温度Tra_dpを検出するものである。なお、この露点温度検出部29は、室内温度検出部26で代用してもよい。
図4は、実施の形態1に係る外気処理機1の設置位置を示す模式図である。図4に示すように、外気処理機1は、例えば室内7の天井裏8に設置された供給ダクト32に接続されており、供給ダクト32から取り込まれた室外空気OAが供給されて、供給ダクト32を介して吹出口33から室内7に吹出空気SAを給気する。
図5は、実施の形態1における湿り空気線を示すグラフである。図5において、横軸は、乾球温度を示すものであり、縦軸は、絶対湿度を示すものである。図5に示すように、室外空気OAと室内空気RAとが第1の熱交換器21で熱交換されることによって、室外空気OAは低温化及び低絶対湿度化されて、図5における(a)の状態となり、第2の熱交換器22に流入空気SAinとして流入する。その後、この流入空気SAinは、第2の熱交換器22で冷媒と熱交換されることによって、冷却及び除湿されて、吹出空気SAとして、室内7に給気される。
このとき、吹出空気SAの温度が低下すると、供給ダクト32又は吹出口33に結露が発生する場合がある。本実施の形態1では、制御部50が膨張装置23の動作を制御して、これを抑制する。
図6は、実施の形態1における制御部50を示すブロック図である。図6に示すように、制御部50は、圧縮機調整手段51、温度設定手段52、第2の効率決定手段53、流入温度算出手段54、第1の効率決定手段55、過熱度算出手段56及び膨張装置調整手段57を備えている。
圧縮機調整手段51は、第2の熱交換器22を流通する冷媒の飽和温度が、予め決められた目標飽和温度になるように、圧縮機11を調整するものである。図7は、実施の形態1における蒸発温度Teを示すグラフである。ここでは、冷媒の飽和温度として、蒸発温度Teを例に説明する。図7において、横軸は、室内空気RAの室内温度Traと室内空気RAの目標温度Tra_tgtとの差分であるΔTを示すものであり、縦軸は、吸入温度検出部11aで検出される蒸発温度Teを示すものである。図7に示すように、圧縮機調整手段51は、ΔTを算出し、蒸発温度Teが最大蒸発温度Te_maxと最小蒸発温度Te_minとの間に収まるように、圧縮機11の運転周波数等を調整する。これらの最大蒸発温度Te_max及び最小蒸発温度Te_minは、例えば圧縮機調整手段51に記憶されている。
なお、最大蒸発温度Te_max又は最小蒸発温度Te_minは、予め決められた固定値でもよいし、室外空気OAの温度に応じて変えてもよい。例えば、室外空気OAの温度が高い場合、Te_max及びTe_minを低く設定し、室外空気OAの温度が低い場合、Te_max及びTe_minを低く設定することができる。また、蒸発温度Teは、圧縮機調整手段51で設定するのではなく、予め決められた固定値としてもよいし、空気調和機2の負荷を推算し、推算した負荷に応じて、決定されてもよい。例えば、推算した負荷が小さい場合、Teを高く設定し、推算した負荷が大きい場合、Teを低く設定することができる。
温度設定手段52は、第2の熱交換器22で熱交換された吹出空気SAの吹出温度Tsaの目標値である目標吹出温度Tsa_tgtを、露点温度検出部29で検出された露点温度Tra_dp以上に設定するものである。このように、目標吹出温度Tsa_tgtが、露点温度Tra_dp以上に設定されることによって、供給ダクト32又は吹出口33が結露することを抑制することができる。なお、目標吹出温度Tsa_tgtは、露点温度Tra_dpによらず、予め決められた温度に設定されてもよい。また、目標吹出温度Tsa_tgtは、利用者が手動で設定するように構成してもよいし、また、予め決められた温度基準、例えば、低温、中温、高温といった温度基準から、利用者が選択するように構成してもよい。
第2の効率決定手段53は、風量検出部24で検出された風量Vaから、第1の熱交換器21の温度効率である第2の温度効率ηtを決定するものである。この第2の効率決定手段53は、風量Vaと第2の温度効率ηtとの関係を示すテーブル又は式を有しており、風量Vaに基づいて第2の温度効率ηtを決定する。図8は、実施の形態1における第2の温度効率ηtを示すグラフである。この図8は、風量Vaと第2の温度効率ηtとの関係を示すテーブル又は式の一例である。図8に示すように、第2の温度効率ηtは、第1の熱交換器21を流通する空気の風量Vaに依存する。具体的には、風量Vaが大きくなると、第2の温度効率ηtが小さくなり、風量Vaが小さくなると、第2の温度効率ηtが大きくなる。このように、第2の温度効率ηtは、第2の効率決定手段53によって、風量検出部24で検出された風量Vaから決定される。
流入温度算出手段54は、第2の効率決定手段53で決定された第2の温度効率ηtから、第1の熱交換器21で熱交換されて第2の熱交換器22に流入する流入空気SAinの流入温度Tinを算出するものである。より具体的には、流入温度算出手段54は、第2の温度効率ηtと、室外温度検出部25で検出された室外空気OAの温度と、室内温度検出部26で検出された室内空気RAの温度とから、流入温度Tinを算出するものである。流入温度Tinは、室外空気OAの温度をToa、室内空気RAの温度をTraとすると、下記式(1)から求められる。
[数1]
Tin=Toa−ηt×(Toa−Tra)・・・・・(1)
第1の効率決定手段55は、流入温度算出手段54で算出された流入温度Tinに基づいて、第2の熱交換器22で熱交換された吹出空気SAが、目標吹出温度Tsa_tgtになるように、第2の熱交換器22の温度効率である第1の温度効率ηtを決定するものである。より具体的には、第1の効率決定手段55は、流入温度Tinと、入口温度検出部27で検出された冷媒の入口温度Tref_inと、目標吹出温度Tsa_tgtとから、第1の温度効率ηtを決定するものであり、下記式(2)から求められる。
[数2]
ηt=(Tin−Tsa_tgt)/(Tin−Tref_in)・・・・・(2)
過熱度算出手段56は、第1の効率決定手段55で決定された第1の温度効率ηtから、第2の熱交換器22の目標過熱度SH_tgtを算出するものである。より具体的には、過熱度算出手段56は、流入温度算出手段54で算出された流入温度Tinと、入口温度検出部27で検出された冷媒の入口温度Tref_inと、風量検出部24で検出された風量Vaと、第1の温度効率ηtとから、目標過熱度SH_tgtを算出するものである。
この過熱度算出手段56は、流入温度Tinと、冷媒の入口温度Tref_inと、風量Vaと、第1の温度効率ηtと、冷媒過熱度SHとの関係を示すテーブル又は式を有しており、これらの流入温度Tinと、冷媒の入口温度Tref_inと、風量Vaと、第1の温度効率ηtとに基づいて冷媒過熱度SHを算出する。図9は、実施の形態1における風量Vaが大きい場合の第1の温度効率ηtを示すグラフであり、図10は、実施の形態1における風量Vaが小さい場合の第1の温度効率ηtを示すグラフである。これらの図9、図10は、流入温度Tinと、冷媒の入口温度Tref_inと、風量Vaと、第1の温度効率ηtと、冷媒過熱度SHとの関係を示すテーブル又は式の一例である。
図9、図10に示すように、第1の温度効率ηtは、温度差ΔT_saと、風量Vaと、冷媒過熱度SHとに依存する。ここで、温度差ΔT_saは、流入温度Tinから冷媒の入口温度Tref_inを減算したものである(ΔT_sa=Tin−Tref_in)。この温度差ΔT_saが小さくなると、第1の温度効率ηtが大きくなり、温度差ΔT_saが大きくなると、第1の温度効率ηtが小さくなる。また、風量Vaが大きくなると、第1の温度効率ηtが小さくなり、風量Vaが小さくなると、第1の温度効率ηtが大きくなる。更に、冷媒過熱度SHが大きくなると、第1の温度効率ηtが小さくなり、冷媒過熱度SHが小さくなると、第1の温度効率ηtが大きくなる。
これらの図9、図10に示す関数ηt=f(SH)と、上記式(2)から求められるηtとから、冷媒過熱度SHを求める。そして、この求められた冷媒過熱度SHを目標過熱度SH_tgtとする。
膨張装置調整手段57は、過熱度算出手段56で算出された目標過熱度SH_tgtに基づいて、膨張装置23を調整するものである。具体的には、出口温度検出部28で検出された冷媒の出口温度Tref_outと、入口温度検出部27で検出された冷媒の入口温度Tref_inとの差が、目標過熱度SH_tgtになるように、膨張装置23の開度を調整する。
次に、本実施の形態1に係る外気処理機1の動作について説明する。図11は、実施の形態1に係る外気処理機1の動作を示すフローチャートである。図11に示すように、運転が開始された後、圧縮機調整手段51が、圧縮機11の運転周波数等を調整して、蒸発温度Teが設定される(ステップS1)。その後、室外温度検出部25及び室内温度検出部26によって、室外温度Toa及び室内温度Traが検出される(ステップS2)。そして、温度設定手段52によって、目標吹出温度Tsa_tgtが、露点温度検出部29で検出された露点温度Tra_dp以上に設定される(ステップS3)。
次に、第2の効率決定手段53によって、風量検出部24で検出された風量Vaから、第1の熱交換器21の温度効率である第2の温度効率ηtが決定される(ステップS4)。その後、この第2の温度効率ηtを用いて、流入温度算出手段54によって、第1の熱交換器21で熱交換されて第2の熱交換器22に流入する流入空気SAinの流入温度Tinが算出される(ステップS5)。そして、この流入空気SAinの流入温度Tinを用いて、第1の効率決定手段55によって、第2の熱交換器22で熱交換された吹出空気SAが、目標吹出温度Tsa_tgtになるように、第2の熱交換器22の温度効率である第1の温度効率ηtが決定される(ステップS6)。
ステップS6の後、過熱度算出手段56によって、第1の温度効率ηtを用いて、第2の熱交換器22の目標過熱度SH_tgtが算出される(ステップS7)。そして、膨張装置調整手段57によって、目標過熱度SH_tgtに基づいて、膨張装置23が調整される(ステップS8)。この一連のステップS1〜ステップS8が、運転が終了するまで繰り返される(ステップS9のNo)。そして、外気処理機1の運転が終了すると、外気処理機1の制御も終了する(ステップS9のYes)。
以上説明したように、本実施の形態1に係る外気処理機1は、過熱度算出手段56で算出された目標過熱度SH_tgtに基づいて、膨張装置調整手段57が膨張装置23を調整する。従来は、結露を抑制するため、圧縮機の周波数を変えて吹出温度Tsaを制御しているが、これでは、蒸発温度が過剰に上昇し、冷却不足が生じ、且つ、吹出温度Tsaを検出する温度センサが必要となる。これに対し、本実施の形態1は、上記構成により、吹出温度Tsaを検出する温度センサが不要でコストを抑えつつ、室内7を充分に冷却し、また結露を防止することができる。
実施の形態2.
次に、実施の形態2に係る外気処理機100について説明する。図12は、実施の形態2における制御部60を示すブロック図である。本実施の形態2は、外気処理機100が過熱度検出部34を有しており、また、制御部60が、第1の効率算出手段65、吹出温度算出手段66、吹出温度判定手段67及び膨張装置調節手段68を有している点で、実施の形態1と相違する。本実施の形態2では、実施の形態1と共通する部分は同一の符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
上記のとおり、外気処理機100は過熱度検出部34を有しており、この過熱度検出部34は、第2の熱交換器22の冷媒過熱度SHを検出するものである。そして、制御部60は、図12に示すように、圧縮機調整手段61、温度設定手段62、第2の効率決定手段63、流入温度算出手段64、第1の効率算出手段65、吹出温度算出手段66、吹出温度判定手段67及び膨張装置調節手段68を備えている。このうち、圧縮機調整手段61、第2の効率決定手段63及び流入温度算出手段64は、実施の形態1における圧縮機調整手段51、第2の効率決定手段53及び流入温度算出手段54と同様である。
本実施の形態2における温度設定手段62は、第2の熱交換器22で熱交換された吹出空気SAの吹出温度Tsaの下限値である吹出温度下限値Tsa_limを、露点温度検出部29で検出された露点温度Tra_dp以上に設定するものである。このように、吹出温度下限値Tsa_limが、露点温度Tra_dp以上に設定されることによって、供給ダクト32又は吹出口33が結露することを抑制することができる。なお、吹出温度下限値Tsa_limは、露点温度Tra_dpによらず、予め決められた温度に設定されてもよい。また、吹出温度下限値Tsa_limは、利用者が手動で設定するように構成してもよいし、また、予め決められた温度基準、例えば、低温、中温、高温といった温度基準から、利用者が選択するように構成してもよい。
第1の効率算出手段65は、流入温度算出手段64で算出された流入温度Tinと、過熱度検出部34で検出された冷媒過熱度SHとから、第2の熱交換器22の温度効率である第1の温度効率ηtを算出するものである。より具体的には、第1の効率算出手段65は、流入温度Tinと、入口温度検出部27で検出された冷媒の入口温度Tref_inと、風量検出部24で検出された風量Vaと、冷媒過熱度SHとから、第1の温度効率ηtを算出するものである。なお、第1の温度効率ηtは、図9、図10に示す関数ηt=f(SH)を用いたテーブル処理により算出される。
吹出温度算出手段66は、第1の効率算出手段65で算出された第1の温度効率ηtから、第2の熱交換器22で熱交換された吹出空気SAの吹出温度Tsaを算出するものである。より具体的には、吹出温度算出手段66は、流入温度Tinと、入口温度検出部27で検出された冷媒の入口温度Tref_inと、第1の温度効率ηtとから、吹出温度Tsaを算出するものである。吹出温度Tsaは、上記式(2)におけるTsa_tgtをTsaとした上で移項変形した下記式(3)から求められる。
[数3]
Tsa=Tin−ηt×(Tin−Tref_in)・・・・・(3)
吹出温度判定手段67は、吹出温度算出手段66で算出された吹出温度Tsaが、温度設定手段62で設定された吹出温度下限値Tsa_limよりも小さいか否かを判定するものである。なお、吹出温度判定手段67は、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limよりも、予め決められた温度Tαだけ大きいか否かを判定するように構成することもできる。
膨張装置調節手段68は、吹出温度算出手段66で算出された吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limよりも小さいことが吹出温度判定手段67で判定された場合、膨張装置23を調節するものである。膨張装置23の調節方法としては、例えば膨張装置23を全閉して固定してもよく、予め決められた小開度に固定してもよい。また、膨張装置調節手段68は、膨張装置23の開度固定を行った後に、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limよりも、予め決められた温度Tαだけ大きいことが吹出温度判定手段67で判定された場合、膨張装置23の開度固定を解除するように構成することもできる。
次に、本実施の形態2に係る外気処理機100の動作について説明する。図13は、実施の形態2に係る外気処理機100の動作を示すフローチャートである。図13に示すように、運転が開始された後、圧縮機調整手段61が、圧縮機11の運転周波数等を調整して、蒸発温度Teが設定される(ステップS11)。その後、室外温度検出部25及び室内温度検出部26によって、室外温度Toa及び室内温度Traが検出される(ステップS12)。そして、温度設定手段62によって、吹出温度下限値Tsa_limが、露点温度検出部29で検出された露点温度Tra_dp以上に設定される(ステップS13)。
次に、第2の効率決定手段63によって、風量検出部24で検出された風量Vaから、第1の熱交換器21の温度効率である第2の温度効率ηtが決定される(ステップS14)。その後、この第2の温度効率ηtを用いて、流入温度算出手段64によって、第1の熱交換器21で熱交換されて第2の熱交換器22に流入する流入空気SAinの流入温度Tinが算出される(ステップS15)。そして、この流入空気SAinの流入温度Tinと、過熱度検出部34で検出された冷媒過熱度SHとから、第1の効率算出手段65によって、第2の熱交換器22の温度効率である第1の温度効率ηtが算出される(ステップS16)。
ステップS16の後、吹出温度算出手段66によって、第1の温度効率ηtを用いて、第2の熱交換器22で熱交換された吹出空気SAの吹出温度Tsaが算出される(ステップS17)。そして、吹出温度判定手段67によって、吹出温度算出手段66で算出された吹出温度Tsaが、温度設定手段62で設定された吹出温度下限値Tsa_limよりも小さいか否かが判定される(ステップS18)。ステップS18で、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limよりも小さいことが吹出温度判定手段67で判定された場合(ステップS18のYes)、膨張装置調節手段68によって、膨張装置23が全閉して固定されるか又は予め決められた小開度に固定される(ステップS19)。
その後、吹出温度判定手段67によって、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limよりも、予め決められた温度Tαだけ大きいか否かが判定される(ステップS20)。そして、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limよりも、温度Tαだけ大きいことが吹出温度判定手段67で判定された場合(ステップS20のYes)、膨張装置調節手段68によって、膨張装置23の開度固定が解除される(ステップS21)。
一方、ステップS18で、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_lim以上であることが吹出温度判定手段67で判定された場合(ステップS18のNo)、又は、ステップS20で、吹出温度Tsaが、吹出温度下限値Tsa_limと温度Tαとを加算した値(Tsa_lim+Tα)よりも小さいことが吹出温度判定手段67で判定された場合(ステップS20のNo)、外気処理機100の運転終了の判断が行われる(ステップS22)。この一連のステップS11〜ステップS21が、運転が終了するまで繰り返される(ステップS22のNo)。そして、外気処理機100の運転が終了すると、外気処理機100の制御も終了する(ステップS22のYes)。
以上説明したように、本実施の形態2に係る外気処理機100は、実施の形態1のように吹出温度Tsaが目標吹出温度Tsa_tgtになるように膨張装置23を制御するのではなく、吹出温度Tsaが吹出温度下限値Tsa_limよりも小さい場合に膨張装置23を制御する。これにより、実施の形態1と同様に、吹出温度Tsaを検出する温度センサが不要でコストを抑えつつ、室内を充分に冷却し、また結露を防止することができる。
1 外気処理機、2 空気調和機、3 室内機、4 室外機、5 配管、6 冷媒回路、7 室内、8 天井裏、11 圧縮機、11a 吸入温度検出部、12 四方弁、13 室外熱交換器、14 室外熱交換器用送風機、15 室内膨張装置、16 室内熱交換器、16a 吸込温度検出部、17 室内熱交換器用送風機、21 第1の熱交換器、22 第2の熱交換器、23 膨張装置、24 風量検出部、25 室外温度検出部、26 室内温度検出部、27 入口温度検出部、28 出口温度検出部、29 露点温度検出部、30 排気用送風機、31 給気用送風機、32 供給ダクト、33 吹出口、34 過熱度検出部、50 制御部、51 圧縮機調整手段、52 温度設定手段、53 第2の効率決定手段、54 流入温度算出手段、55 第1の効率決定手段、56 過熱度算出手段、57 膨張装置調整手段、60 制御部、61 圧縮機調整手段、62 温度設定手段、63 第2の効率決定手段、64 流入温度算出手段、65 第1の効率算出手段、66 吹出温度算出手段、67 吹出温度判定手段、68 膨張装置調節手段、100 外気処理機。

Claims (13)

  1. 室外空気と室内空気との熱交換を行う第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器で熱交換されて流入する流入空気と冷媒との熱交換を行い、吹出空気を吹き出す第2の熱交換器と、
    前記冷媒を膨張する膨張装置と、
    前記膨張装置の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記流入空気の流入温度に基づいて、前記吹出空気が、予め決められた目標吹出温度になるように、前記第2の熱交換器の第1の温度効率を決定する第1の効率決定手段と、
    前記第1の効率決定手段で決定された第1の温度効率から、前記第2の熱交換器の目標過熱度を算出する過熱度算出手段と、
    前記過熱度算出手段で算出された目標過熱度に基づいて、前記膨張装置を調整する膨張装置調整手段と、を有す
    気処理機。
  2. 前記吹出空気の風量を検出する風量検出部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記風量検出部で検出された風量から、前記第1の熱交換器の第2の温度効率を決定する第2の効率決定手段を更に有す
    求項1記載の外気処理機。
  3. 室外空気の温度を検出する室外温度検出部と、
    室内空気の温度を検出する室内温度検出部と、を更に有し、
    前記制御部は、
    前記第2の温度効率と、前記室外温度検出部で検出された室外空気の温度と、前記室内温度検出部で検出された室内空気の温度とから、前記流入温度を算出する流入温度算出手段を更に有す
    求項2記載の外気処理機。
  4. 前記第2の熱交換器に流入する冷媒の入口温度を検出する入口温度検出部を更に有し、
    前記第1の効率決定手段は、
    前記流入温度と、前記入口温度検出部で検出された冷媒の入口温度と、前記目標吹出温度とから、前記第1の温度効率を決定するものであ
    求項1〜3のいずれか1項に記載の外気処理機。
  5. 前記吹出空気の風量を検出する風量検出部と、
    前記第2の熱交換器に流入する冷媒の入口温度を検出する入口温度検出部と、を更に有し、
    前記過熱度算出手段は、
    前記流入温度と、前記入口温度検出部で検出された冷媒の入口温度と、前記風量検出部で検出された風量と、前記第1の温度効率とから、前記目標過熱度を算出するものであ
    求項1〜4のいずれか1項に記載の外気処理機。
  6. 室外空気と室内空気との熱交換を行う第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器で熱交換されて流入する流入空気と冷媒との熱交換を行い、吹出空気を吹き出す第2の熱交換器と、
    前記冷媒を膨張する膨張装置と、
    前記第2の熱交換器の冷媒過熱度を検出する過熱度検出部と、
    前記膨張装置の動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記流入空気の流入温度と、前記過熱度検出部で検出された冷媒過熱度とから、前記第2の熱交換器の第1の温度効率を算出する第1の効率算出手段と、
    前記第1の効率算出手段で算出された第1の温度効率から、前記吹出空気の吹出温度を算出する吹出温度算出手段と、
    前記吹出温度算出手段で算出された吹出温度が、予め決められた吹出温度下限値よりも小さいか否かを判定する吹出温度判定手段と、
    前記吹出温度算出手段で算出された吹出温度が、前記吹出温度下限値よりも小さいことが前記吹出温度判定手段で判定された場合、前記膨張装置を調節する膨張装置調節手段と、を有す
    気処理機。
  7. 前記吹出空気の風量を検出する風量検出部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記風量検出部で検出された風量から、前記第1の熱交換器の第2の温度効率を決定する第2の効率決定手段を更に有す
    求項6記載の外気処理機。
  8. 室外空気の温度を検出する室外温度検出部と、
    室内空気の温度を検出する室内温度検出部と、を更に有し、
    前記制御部は、
    前記第2の温度効率と、前記室外温度検出部で検出された室外空気の温度と、前記室内温度検出部で検出された室内空気の温度とから、前記流入温度を算出する流入温度算出手段を更に有す
    求項7記載の外気処理機。
  9. 前記吹出空気の風量を検出する風量検出部と、
    前記第2の熱交換器に流入する冷媒の入口温度を検出する入口温度検出部と、を更に有し、
    前記第1の効率算出手段は、
    前記流入温度と、前記入口温度検出部で検出された冷媒の入口温度と、前記風量検出部で検出された風量と、前記過熱度検出部で検出された冷媒過熱度とから、前記第1の温度効率を算出するものであ
    求項6〜8のいずれか1項に記載の外気処理機。
  10. 前記第2の熱交換器に流入する冷媒の入口温度を検出する入口温度検出部を更に有し、
    前記吹出温度算出手段は、
    前記流入温度と、前記入口温度検出部で検出された冷媒の入口温度と、前記第1の温度効率とから、前記吹出温度を算出するものであ
    求項6〜9のいずれか1項に記載の外気処理機。
  11. 室内空気の露点温度を検出する露点温度検出部を更に有し、
    前記制御部は、
    前記目標吹出温度又は前記吹出温度下限値を、前記露点温度検出部で検出された露点温度以上に設定する温度設定手段を更に有す
    求項1〜10のいずれか1項に記載の外気処理機。
  12. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の外気処理機と、を有す
    気調和機。
  13. 前記制御部は、
    前記第2の熱交換器を流通する冷媒の飽和温度が、予め決められた目標飽和温度になるように、前記圧縮機を調整する圧縮機調整手段を更に有す
    求項12記載の空気調和機。
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