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本発明は、上衣に関し、さらに詳しくは、加齢等により背の丸くなった人に好ましく適用される上衣に関する。
加齢等の理由により背の丸くなった人が通常の上衣を着用すると、丸くなった背の形状が上衣の背面部分の直線的な形状に合致せず、背面部分に窮屈さを感じたり、腕の上げ下げ等の運動において上衣の突っ張りを感じたりすることにより、衣服の快適性を損なう場合がある。また、こうした快適性の他にも、丸くなった背中のカーブの分だけ後身頃の丈が前身頃のそれよりも多く必要となり、図7に示すように、上衣9の裾が水平にならずに背中側の裾ライン922が腹側の裾ライン912よりもせり上がってしまって外見を損なう場合がある。
このような状況から、例えば特許文献1には、アームホールの下方であり後身頃の脇部分の二カ所にタックを形成させた上衣が提案されている。このような上衣では、後身頃の脇側の着丈を前身頃のそれと等しくしながら後身頃の背面部分の長さを十分に稼ぐことができるので、上衣の背面部分を丸くなった背のラインに合致させて快適性を確保できるとともに、上衣の裾のせり上がりが抑制されて外見も維持される。つまり、通常の上衣では、前身頃及び後身頃の丈を揃えることにより縫製後において前身頃と後身頃との結合部分を段差のない水平な裾となるようにしているが、特許文献1に記載された上衣では、後身頃の丈を背中のラインに合わせて前身頃よりも長くしておき、縫製の際に、前身頃と後身頃との結合部分において後身頃側の長さをタックにより縮小することで、前身頃と後身頃との結合部分を段差のない水平な裾となるようにしながら、背面となる後身頃中心にて着用する人の背のラインに合わせた十分な長さを確保している。
特開2005−105503号公報
ところで、タックは、布地を折り返して重ね合わせた状態で縫製されることにより形成され、それが形成された箇所では重ね合わせの分だけ部分的に厚みが大きくなっている。そして、この部分的な厚みにより、タックが形成された箇所では他の布地部分に比べて身体に固く触れることになる。このため、特許文献1に記載された上衣を着用して側臥位で寝る(すなわち、脇を下にして横になった体勢とする)と、体重によって身体にかかる圧力がタック部分において特に大きくなり、時間の経過とともに、タック部分の当っている身体の箇所に痛みを感じたり、違和感を生じたりする場合がある。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、背の丸くなった人が着用したときに背中側の裾ラインがせり上がってしまうことを抑制するとともに、着用した人が側臥位で寝た場合に、その身体における痛みや違和感の発生を抑制する上衣を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、後身頃の丈を丸くなった背中のラインに合わせて前身頃よりも長くしておき、縫製の際に、アームホールよりも下方となる領域において後身頃側の長さをシャーリング加工により縮小することで上記の課題を全て解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、少なくとも前身頃と後身頃とを備え、上記後身頃のうち、上記前身頃との境界となる端部、又は上記後身頃において略丈方向に設けられた切替線の背面側境界部、に存在し、アームホールよりも下方となる領域に、所定の範囲にわたって連続して形成された細かい皺状のひだの集合であるシャーリング加工を備えたことを特徴とする上衣である
上記の上衣は、上記シャーリング加工により、丸まった背の形状に追従可能な寸法上のゆとり背面側に備えているので、背の丸まった人に好ましく適用される。
上記シャーリング加工を備えた領域が、上記アームホールの下端から2〜4cm下側を起点として下方に向けて存在し、その合計の長さが9〜18cmであり、当該領域における上記皺状のひだの集合の存在により、上記端部にて後身頃の寸法が6〜12cm縮小していることが好ましい。
本発明によれば、背の丸くなった人が着用したときに背中側の裾ラインがせり上がってしまうことを抑制するとともに、着用した人が側臥位で寝た場合に、その身体における痛みや違和感の発生を抑制する上衣が提供される。
図1は、本発明の上衣の第一実施形態を人が着用した様子を模式的に示す側面図である。 図2は、本発明の上衣の第一実施形態における後身頃の半身を示す平面図であり、(a)は、縫製前の後身頃の半身を示す平面図であり、(b)は、縫製時の後身頃の半身を示す平面図である。 図3は、本発明の上衣の第一実施形態を示す背面図である。 図4は、本発明の上衣の第二実施形態における縫製時の後身頃の半身を示す平面図である。 図5は、本発明の上衣の第三実施形態における縫製時の後身頃の半身を示す平面図である。 図6は、通常の上衣を示す背面図である。 図7は、通常の上衣を人が着用した様子を模式的に示す側面図である。
まず、本発明の上衣の第一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の上衣の第一実施形態を人が着用した様子を模式的に示す側面図である。なお、図1では、理解を容易にするために、アームホール13に結合される袖の記載を省略した。アームホール13とネックホール16との間には肩線14が存在する。
まず、本実施形態の上衣1の全体像について説明する。上衣1は、少なくとも前身頃11と後身頃12とが縫製されてなり、後身頃12のうち、前身頃11との境界となる端部121に存在し、アームホール13よりも下方となる領域124(以下、「縮小領域」とも呼ぶ。)にシャーリング加工15が施されている。後に説明するが、後身頃12の長さは、縫製前において前身頃11よりも長くなっており、縫製時に縮小領域124にて施されたシャーリング加工15により、端部121の長さが前身頃11の端部111の長さとほぼ同じになるまで縮小される。
一方で、後身頃12の背面側の中心となる後中心123の長さは特に縮小を受けずに縫製される。これにより、上衣1では、着用する人の丸まった背の形状に追従可能な寸法上のゆとりが背面側に形成されることになる。
上衣1は以上のような構成を備えるので、これを背の丸まった人が着用した場合には、図7に示す通常の上衣9の場合と異なって、背中側における裾ラインのせり上がりが抑制される。つまり、図7に示す通常の上衣9では、背の丸まった人が着用する場合に必要となる後中心923付近の寸法の余裕が考慮されていないので、背の丸まった人が着用した場合に上衣9の背中側の裾ライン922が腹側の裾ライン912よりもせり上がり、背中の一部が露出するのに対して、図1に示す本実施形態の上衣1では、丸まった背の形状に追従可能な寸法上のゆとりが後身頃12に設けられているので、背中側の裾ライン122が腹側の裾ライン112よりもせり上がるのが抑制される。このため、上衣1によれば、背の丸まった人が着用しても背中が露出するのを抑制できる。
ここで、シャーリング加工とタック加工との違いについて説明する。
シャーリング加工は、皺状の折り重ね(ひだ)を複数設けることにより、上記のように、長さを縮小させる効果を備えるものではある。しかしながら、被服業界において、シャーリング加工は、主として衣服の立体的な風合いを演出するためのデザイン的な手段として用いられるものであり、通常、長さを縮小させる手段として用いられるものではない。ここで、シャーリング加工を施す手段の一例として、布地になみ縫いを施した後に、なみ縫いの一端から糸を強く引くことで布地に皺状のひだを生じさせ、その状態で皺状のひだを生じた一端(多くの場合、なみ縫いを施した箇所の付近)をミシン等で縫製して皺状のひだを固定させてから、なみ縫いの糸を抜き去る手法を挙げることができる。このようにして形成されたひだは、ひだの線と直交する方向に沿った一端のみが縫製によって固定される一方で、その他の部分がフリーになっているので、圧力等の外力が加わった際に容易に変形する。また、シャーリング加工では、十分な長さを備えた領域(本実施形態では縮小領域124に該当する。)に複数のひだを設けて長さを縮小することができるので、一つ一つのひだによって縮小される長さは小さくなりその厚みが小さくなる。したがって、上衣1に設けられたシャーリング加工15による皺状のひだは、着用する人が側臥位で寝た際に、体重による圧力が一点に集中しないように適度に変形し、また、体重による圧力でつぶされた際の厚みが小さくなるので、着用する人の身体に痛みや違和感を生じることを抑制する。
これに対してタック加工は、長さを縮小させることを目的としてなされるものであり、デザイン的な要素を付与する意図は全く無い。したがって、タック加工を施す場合、極力これが目立たないようにコンパクトな折り返しを形成させるように縫製を行う。つまり、タック加工では、比較的小さな領域に形成されたタックにより長さを縮小することになる。このようにして形成されたタックは、大きな厚みを備え、かつ変形しにくく固いものであるので、これを側面に備えた上衣を着用した人が側臥位で寝た際に、体重による圧力がこの部分に集中してしまい、身体に痛みや違和感を生じさせることにつながりやすい。このような痛みや違和感は、タック加工を施した部位とその他の部位との境界部分によって顕著に生じる。
本発明者らは、丸まった背の形状に適した上衣を検討する過程において、上記のように、後身頃12の端部121の長さを縮小させる手段としてシャーリング加工が特に優れていることを見出し、本発明を完成させるに至った。そのため、本発明に係る上衣1は、タック加工により後身頃における端部の長さを縮小させてなる従来の上衣に比べて、それを着用する人が側臥位で寝た際の痛みや違和感を軽減させるという顕著な効果を備えるものである。
次に、図2を参照しながら、後身頃12の形状に焦点を当てつつ上衣1をより具体的に説明する。図2は、本発明の上衣の一実施形態における後身頃の半身を示す平面図であり、(a)は、縫製前の後身頃の半身を示す平面図であり、(b)は、縫製後の後身頃の半身を示す平面図である。なお、図2(b)において、後身頃と結合される前身頃の記載を省略した。なお、後身頃12は、図2(b)に示す半身が、対となる半身と後中心123にて結合されたものである。以下の説明では、説明を簡略化して理解を助けるために、後身頃12の半身を用いて説明する。
縫製前における後身頃12では、図2(a)に示すように、前身頃11との境界となる端部121の長さが後中心123の長さに応じて決定される。つまり、端部121と後中心123とを直立させたときに、裾ライン122が略水平になるように端部121の長さが決定される。既に述べたように、後中心123の長さは、丸まった背中のラインに応じて通常よりも長く設定されるので、この長さに応じて決定された端部121の長さは、背の丸まっていない人に適用される標準的な寸法を備えた上衣におけるそれよりも大きなものとなる。その一方で、前身頃11の寸法は、背の丸みを特に考慮せずに決定されるため、背の丸まっていない人に適用される標準的な寸法を備えた上衣におけるものと近いものになる。
したがって、前身頃11と後身頃12との結合部となる、前身頃11の端部111及び後身頃12の端部121の長さは縫製前において互いに異なり、後身頃12の端部121の長さがより長いことになる。そこで、図2(b)に示すように、縫製後の後身頃12では、端部121上であってアームホール13の下方に、端部121の長さを縮小させる縮小領域124が形成される。既に述べたように、縮小領域124には、シャーリング加工15による複数の折り重ねが含まれ、この折り重ねによって端部121の長さが縮小される。
後身頃12の端部121に縮小領域124を形成させるに際しては、縮小領域124となる領域の上下から後身頃12の布地を領域の中心に向けて寄せることで当該領域内に皺を形成させ、その後、形成された皺の一部を覆うように後身頃12の上方から前身頃11を被せ、ミシン等により縫製する方法を例示できる。このような手法により、シャーリング加工15を備えた縮小領域124が形成される。なお、縮小領域124となる領域内に皺を形成させるに際しては、既に述べたように、糸を用いてなみ縫いを行った後に、その糸を片側から強く引く方法を採用してもよい。
端部121は、縮小領域124が存在することにより、長さLだけ縮小されて前身頃11の端部111の長さと等しくなる。これにより、前身頃11と後身頃12との結合部では段差のない水平な裾形状となる。
長さLは、上衣1を着用する人における背の丸まり具合に応じて適宜決定される。例えば、背の丸まり具合の大きい人であれば、前身頃11の端部111(=後身頃12の端部121)の長さに比べて後中心123の長さを大きく取る必要があることから、長さLが大きくなり、背の丸まり具合の小さい人であれば、前身頃11の端部111(=後身頃12の端部121)の長さに比べて後中心の123の長さをそれほど大きく取らなくともよいので、長さLが小さくなる。長さLとしては、6〜18cmを好ましく挙げることができ、6〜12cmをより好ましく挙げることができる。
縮小領域124は、アームホール13よりも下方に設けられるが、このときアームホール13の下端から2〜8cm下側を起点として下方に向けて形成されることが好ましく、アームホール13の下端から2〜6cm下側を起点として下方に向けて形成されることがより好ましく、アームホール13の下端から2〜4cm下側を起点として下方に向けて形成されることがさらに好ましい。縮小領域124が上記の範囲を起点として下方に向けて形成されることにより、丸みが特に大きくなる背の上方部付近において有効なゆとりを形成させることができるとともに、縮小領域124に設けられたシャーリング加工15がアームホール13を通る腕と擦れて着用者に違和感を生じさせるのを抑制できるので好ましい。なお、縮小領域124を設ける位置は、上記の位置を好ましく挙げることができるが、着用者の背の丸くなっている箇所にゆとりが得られるように適宜設定すればよい。
端部121上における縮小領域124の長さとしては、9〜22cmを好ましく挙げることができ、9〜18cmをより好ましく挙げることができ、9〜15cmをさらに好ましく挙げることができ、11〜13cmを特に好ましく挙げることができる。縮小領域124の長さが上記の範囲であることにより、縮小領域124に形成されるシャーリング加工15のひだが深くなりすぎて側臥位で寝た際に身体への痛みや違和感を生じることが抑制されるとともに、丸みが特に大きくなる背の上方部付近において有効なゆとりを形成させることができるので好ましい。なお、縮小領域124は上衣1の左右の側面に設けられるが、上述の縮小領域124の長さは、片側の側面あたりの長さである。
上衣1の背面図である図3に示すように、上衣1では、後身頃12における後中心123の長さが十分に確保されるとともに、丸い背を収容するためのゆとりがシャーリング加工15によって背面部分に形成される。これに対して、通常の上衣9の背面図である図6に示すように、通常の上衣9では、丸い背を収容するためのゆとりが背面部分に殆ど無いことが理解される。このことから、本発明に係る上衣1が通常の上衣9に比べて、背の丸くなった人に対して好ましく用いられることがわかる。また、上衣1の縮小領域124においてシャーリング加工15が施されることにより、この種の上衣にて従来用いられてきたタック加工が施された場合よりも、側臥位で寝た場合に生じる身体の痛みや違和感を軽減できることは既に述べた通りである。
次に、本発明の上衣の第二実施形態について図面を参照しながら説明する。図4は、本発明の上衣の第二実施形態における縫製時の後身頃の半身を示す平面図である。第二実施形態では、上記第一実施形態と後身頃の構成が異なり、その他の構成は上記第一実施形態と共通である。そこで、第二実施形態の説明では、第二実施形態における後身頃12Aの構成を中心に説明する。なお、後身頃12Aについての説明においては、上記第一実施形態における後身頃12と共通する構成に同一の符号を付し、その説明を省略する。また、後身頃12Aは、図4に示す半身が、対となる半身と後中心123にて結合されたものである。以下の説明では、説明を簡略化して理解を助けるために、後身頃12Aの半身を用いて説明する。
本実施形態における後身頃12Aは、その半身が後身頃側部12A1、後身頃背部12A2及び後身頃上部12A3から構成される。そして、後身頃側部12A1と後身頃背部12A2とが切替線125Aにより結合されて後身頃12Aの下部を構成し、この下部が上下切替線126Aにより後身頃上部12A3と結合されて後身頃12Aの半身となる。後身頃側部12A1は、後身頃12Aにおける切り替えとなっており、機能性を考慮して柔軟性を備えた素材とすることも可能である。
切替線125Aは、後身頃12Aにおいて略丈方向に設けられる。ここで、「略丈方向」とは、後身頃12Aの上部から下部に延びる方向であれば足り、垂直方向のみならず、垂直から斜めに傾いた方向をも含み、湾曲した線により示される方向であってもよい。
本実施形態では、縮小領域124Aが切替線125Aの背面側境界部に形成される。つまり、縮小領域124Aは、切替線125Aに沿って後身頃背部12A2に設けられる。この点で、縮小領域124が端部121に沿って設けられる第一実施形態と異なる。本実施形態において縮小領域124Aが切替線125Aに沿って設けられることにより、本発明の上衣を重ね着したときに、内側の上衣と外側の上衣との間でシャーリング加工が施される位置をずらすことが可能になり、シャーリング加工が施された位置が重なることに伴う、側臥位で寝た際の痛みや違和感の発生を抑制できる。
縮小領域124Aは、シャーリング加工15Aを備える。シャーリング加工15Aの役割や形成方法は、第一実施形態におけるシャーリング加工15と同様である。つまり、縮小領域124Aに形成されたシャーリング加工15Aは、後身頃背部12A2の切替線125Aにおける長さを縮小することで、背面部における寸法のゆとりを形成させる。また、縮小領域124Aの上下方向における位置、縮小領域124Aの長さ、及び縮小領域124Aにより縮小される丈の長さについては、第一実施形態と同様である。
次に、本発明の上衣の第三実施形態について図面を参照しながら説明する。図5は、本発明の上衣の第三実施形態における縫製時の後身頃の半身を示す平面図である。第三実施形態では、上記第一実施形態と後身頃の構成が異なり、その他の構成は上記第一実施形態と共通である。そこで、第三実施形態の説明では、第三実施形態における後身頃12Bの構成を中心に説明する。なお、後身頃12Bについての説明においては、上記第一実施形態における後身頃12と共通する構成に同一の符号を付し、その説明を省略する。また、後身頃12Bは、図5に示す半身が、対となる半身と後中心123にて結合されたものである。以下の説明では、説明を簡略化して理解を助けるために、後身頃12Bの半身を用いて説明する。
本実施形態における後身頃12Bは、その半身が後身頃側部12B1及び後身頃背部12B2から構成される。そして、後身頃側部12B1と後身頃背部12B2とが切替線125Bにより結合されて後身頃12Bの半身となる。後身頃側部12B1は、後身頃12Bにおける切り替えとなっており、機能性を考慮して柔軟性を備えた素材とすることも可能である。
切替線125Bは、後身頃12Bにおいて略丈方向に設けられる。「略丈方向」については既に述べた通りであるので、ここでの説明を省略する。
本実施形態では、縮小領域124Bが切替線125Bの背面側境界部に形成される。つまり、縮小領域124Bは、切替線125Bに沿って後身頃背部12B2に設けられる。そして、縮小領域124Bは、シャーリング加工15Bを備える。その他の点について、本実施形態は上記第二実施形態と共通するので、ここでの説明を省略する。
以上、具体的な実施形態を示すことにより本発明の上衣を詳しく説明したが、本発明は、以上の実施形態に何ら限定されるものでなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では縮小領域124、124A及び124Bが左右の側部に一箇所ずつ設けられたが、縮小領域は、複数の箇所に分割して設けることが可能である。この場合、縮小領域の合計の長さは、片側の側部あたりの合計として9〜22cmを好ましく挙げることができ、9〜18cmをより好ましく挙げることができ、9〜15cmをさらに好ましく挙げることができ、11〜13cmを特に好ましく挙げることができる。
また、上記実施形態では前身頃11と後身頃12とが直接結合されたが、上衣の側部に設けられるアームホールの位置を調節する等の目的により、前身頃と後身頃との間に別の布地を設けてもよい。この場合、設けられた別の布地と前身頃とを合わせたものが本発明における前身頃となる。
1 上衣
11 前身頃
12 後身頃
121 端部
124、124A、124B 縮小領域
125A、125B 切替線
13 アームホール
15、15A、15B シャーリング加工

Claims (3)

  1. 少なくとも前身頃と後身頃とを備え、
    前記後身頃のうち、
    前記前身頃との境界となる端部、又は前記後身頃において略丈方向に設けられた切替線の背面側境界部、に存在し、
    アームホールよりも下方となる領域に、所定の範囲にわたって連続して形成された細かい皺状のひだの集合であるシャーリング加工を備えたことを特徴とする上衣。
  2. 背の丸まった人に適用され、前記シャーリング加工により、丸まった背の形状に追従可能な寸法上のゆとりを背面側に備えたことを特徴とする請求項記載の上衣。
  3. 前記シャーリング加工を備えた領域が、前記アームホールの下端から2〜8cm下側を起点として下方に向けて存在し、その合計の長さが9〜22cmであり、当該領域における前記皺状のひだの集合の存在により、前記端部にて後身頃の寸法が6〜18cm縮小していることを特徴とする請求項1又は2記載の上衣。
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