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JP6019340B2 - 板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置 - Google Patents
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JP6019340B2 - 板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置 - Google Patents

板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置 Download PDF

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Description

本発明は、板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置に関する。
板状部材を搬送する装置において、特に半導体基板等の電子部品や水晶振動子等を搭載した板状部材を搬送する装置においては、搬送される板状部材の位置決めが重要となる。例えば、特許文献1には、水晶振動子等の圧電振動デバイスを扱う周波数調整装置において、キャリアに搭載された複数の基板をガイドレール上で搬送しながら、当該複数の基板にイオンビームを照射することが開示されている。当該キャリアは、キャリアの搬送方向の一端部をチャック機構で保持され、キャリアの搬送方向と平行な一対の辺を、対応する一対のガイドレールで支持されて搬送される。
特開2010−208831号公報
特許文献1のキャリアは、搬送方向に垂直な辺をチャック機構で位置決めし、搬送方向と平行な一対の辺を、一対のガイドレールの一方に設けたベアリングで位置決めしている。当該ベアリングは、キャリアを他方のガイドレールに押し付け、キャリアをガイドレールと平行になるよう位置決めする。
しかし、他方のガイドレールには、ベアリングに相当するものは設けられておらず、キャリアと他方のガイドレールは、線接触あるいは面接触する。このような搬送方法を使用すると、他方のガイドレール側へのベアリングから受ける押圧力に不均衡が生じ、キャリアとガイドレールとの接触が平行を保てない状態が発生する。そして、この状態は、キャリアが、ガイドレールに対して傾いて搬送される原因となる。キャリアが傾いた状態で搬送されると、イオンビームの照射位置と、イオンビームの照射を受ける基板の位置がずれて正確な処理ができないという問題があった。
本発明は、以上のような課題を解決するためのものであり、板状部材を適切に位置決めしながら搬送できる板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る周波数調整装置は、
状部材を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
記所定の搬送方向に沿って配置され、搬送される前記板状部材の1辺と当接する頂点をそれぞれ有する複数の位置決め部材と、
記複数の位置決め部材が配置された位置と対向する位置で、前記複数の位置決め部材との間に搬送される前記板状部材が配置される位置に設けられた押圧部材であって、前記板状部材を、一対の位置決め部材が配置された方向に押圧する押圧部材と、を備える板状部材搬送装置であって、
記押圧部材は、前記一対の位置決め部材のそれぞれの頂点を、前記板状部材が搬送される方向と垂直で、前記押圧部材が設けられた側に延長した延長線上の間に配置され、
記押圧部材は、搬送される前記板状部材の1辺と当接する接点を有し、当該接点により前記板状部材を押圧する第1のローラと、当該第1のローラを前記一対の位置決め部材が配置された方向に付勢する付勢部材と、前記所定の搬送方向に沿って、かつ搬送される前記板状部材の板面に対して垂直に配置された回転軸と、一端部に前記第1のローラが取付けられ他端部が前記回転軸に固定されて前記回転軸を中心に揺動し、前記第1のローラを、搬送される前記板状部材に当接する方向と当該板状部材から離間する方向とに移動させる揺動部材と、を備えた、板状部材搬送装置と、
前記板状部材搬送装置で搬送される前記板状部材に載置された水晶振動子の発振周波数を測定する周波数測定部と、
測定された発振周波数が、所望の発振周波数から外れた前記水晶振動子にイオンビームを照射するイオンガンと、
を備える周波数調整装置であって、
前記板状部材に載置された水晶振動子は、前記搬送方向と垂直に並べられた一列の水晶振動子を前記搬送方向に沿って複数列並べることでマトリクス状に構成され、
前記周波数測定部は、前記複数列の水晶振動子の何れか一列の水晶振動子と対向するように配置され、
前記一対の位置決め部材と、前記第1のローラとは、前記第1のローラを頂点とする二等辺三角形を形成する位置に配置され、
前記周波数測定部と、前記何れか一列の水晶振動子とは、前記一対の位置決め部材のそれぞれの頂点を結んだ線の中心点と、前記第1のローラの接点と、を結んだ線上に配置される、ことを特徴とする。
前記搬送部は、前記搬送方向に沿って延在するボールねじと、前記ボールねじと螺合する螺合部と、前記螺合部から前記搬送方向と垂直に延在し前記板状部材を保持するアーム部と、を備えてもよい。
前記複数の位置決め部材は、一対の第2のローラを備え、前記板状部材は、当該第1のローラと当該一対の第2のローラとの間において、挟持されて搬送されてもよい
前記板状部材を前記複数の位置決め部材に向けて案内する案内部が設けられてもよい。
記搬送部が、所定距離の移動と停止とを繰り返すピッチ送り搬送を行い、停止の間に前記イオンビームを照射して、マトリクス配列した水晶振動子を列単位で周波数調整してもよい。
本発明によれば、板状部材を適切に位置決めしながら搬送できる板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置を模式的に示す図である。 本実施の形態に係る板状部材搬送装置の斜視図である。 本実施の形態に係る板状部材搬送装置の上面図である。 本実施の形態に係る板状部材搬送装置の要部を示す斜視図である。 (a)〜(d)は本実施の形態に係る板状部材搬送装置の搬送方法を時系列的に示す斜視図である。 本実施の形態に係る板状部材搬送装置の原理を示す図である。 本実施の形態の変形例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る板状部材搬送装置、及び板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置について、図面を参照して説明する。
以下では、理解を容易にするため、板状部材搬送装置を利用して本発明が実現される実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施の形態を採用することが可能であるが、これらの実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
図1は、本発明の板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置を概念的に示す図である。理解を容易にするために、搬送されるキャリアの搬送方向をX軸、キャリアの面に垂直な方向をY軸、キャリアの奥行き方向をZ軸とする。また、本実施の形態では、板状部材として、水晶振動子を上面に載置したキャリアを例にして説明する。
周波数調整装置1は、エッチング室3内に配置され、エッチング室3は、ゲートバルブ5aを介して仕込み室2と接続され、ゲートバルブ5bを介して、取出室4と接続されている。
周波数調整装置1は、コンタクト10、イオンガン11、シャッタ12、制御部13、板状部材搬送装置14から構成される。板状部材搬送装置14の構成についての詳細は、後述する。
コンタクト10は、水晶振動子7の発振周波数を測定するものである。発振周波数を測定される水晶振動子7は、トレイ6の収容部9に収容され、さらにトレイ6は、キャリア8に搭載されてエッチング室3に搬入される。キャリア8には位置決めピン8aが形成され、トレイ6に形成された位置決め穴6a及び6bに位置決めピン8aが嵌合することでトレイ6の位置決めがされる。位置決め穴6a又は6bの一方は位置決めピン8aの形状に略一致し、他方は位置決めピン8aの形状よりも大きい長穴に形成される。キャリア8とトレイ6の位置決め手段はこれに限られない。図1では、理解を容易にするために、キャリア8の図示を省略する。図2、及び図4乃至図7では位置決めピン及び位置決め穴の図示を省略する。
図3または4に示すように、キャリア8は、好ましくは、矩形形状であり、金属材やプラスチック等からなる。キャリア8には、複数の水晶振動子7が搭載されたトレイ6を収納するための凹部41が設けられている。本実施の形態ではキャリア8にトレイ6が搭載される構成であるが、トレイを省略しキャリアに直接水晶振動子7を搭載してもよい。
トレイ6には、複数の水晶振動子7を収容するための複数の収容部9が、マトリクス状に形成されている。本実施の形態では、トレイ6には、搬送方向と垂直なZ軸方向に7列、搬送方向と平行するX軸方向に6行の個々の収容部9が、形成されている。すなわち、トレイ6上には、一列に6個の収容部9が形成され、このような列が7つあるので、全部で42個の収容部9が形成されている。各収容部9は、図1に示すように貫通孔として形成され、上部は、水晶振動子7を受け入れるために大きく開口され、下部は、イオンガン11から照射されるイオンビームを通過させるために小さく開口されている。
コンタクト10は、トレイ6の上方に、収容部9の搬送方向の列と平行に配置される。図1乃至4に示すように、コンタクト10は、トレイ6上に形成された収容部9の一列より長い長さを有し、トレイ6に向かって、プローブピン本体15が突出している。プローブピン本体15は、一対のプローブピン15a、15bとからなる。プローブピン本体15の数は、トレイ6の一列に設けられた収容部の数と同一、すなわち、本実施の形態では、6個である。
プローブピン本体15を有するコンタクト10は、駆動装置(図示せず)により、Y軸方向に上下移動し、発振周波数測定対象の水晶振動子7に接触して、発振周波数の測定を行う。またコンタクト10は、図2に示すX−Yステージ10aによりX軸方向及びY軸方向に駆動し、水晶振動子7に形成された電極に対して正確にプローブピンが接触されるように位置合わせされる。
制御部13は、コンタクト10の上下移動の制御、イオンガンの照射の有無及び量を制御するものである。制御部13は、コンタクト10により測定された水晶振動子7の発振周波数が、所望の発振周波数か否かを判断する。そして、所望の発振周波数でないときには、水晶振動子7にイオンガン11からイオンビームを照射して、所望の発振周波数になるまで水晶振動子7をエッチングするように指示する。
イオンガン11は、トレイ6の下方に配置され、イオンビームを水晶振動子7に照射し、目的とする発振周波数に一致するまで照射するように制御部13により制御される。
シャッタ12は、トレイ6のイオンビームが照射される側に配置され、シャッタ12の開閉によりイオンビームの水晶振動子7への照射量を制御する。本実施の形態では、シャッタ12はキャリア8に搭載された水晶振動子7と1対1対応で1列分、すなわち6個配置される。シャッタ12は夫々独立の図示しない駆動源に接続され、個別の水晶振動子7に対応して開閉する。
次に、図2、3及び4を参照して、本実施の形態に係る板状部材搬送装置を説明する。
図2は、本実施の形態に係る板状部材搬送装置の斜視図であり、図3は、同じく板状部材搬送装置の上面図であり、図4は、同じく板状部材搬送装置の要部を示す斜視図である。
本実施の形態に係る板状部材搬送装置は、ガイドレール21と、押圧部22と、位置決め部材23と、搬送部24とを備える。
ガイドレール21は、一対のレール21a、21bから構成される。当該一対のレール21a、21b間に、キャリア8が配置されて搬送される。
押圧部22は、ガイドレール21の一方のレール21a上に設けられ、搬送されるキャリア8の1つの辺に対して、押圧力を加える。押圧部22は、たとえば、ローラ25と、保持部26と、弾性部材27とからなる。ローラ25は、たとえば、ベアリング等の円柱状部材からなり、円柱の外周面において、キャリア8の一側面と線接触する。ローラ25は、搬送されるキャリア8に押圧力を加えながら、回転軸を中心に回転する。
保持部26は、板状部材からなり、一端部に突起部26aが形成され、他端部は、レール21a上に回動自在に固定される。突起部26aには、ローラ25が回動自在に保持される。保持部26の、ローラ25が保持された側と対向する側には、弾性部材27の一端部が接続されている。弾性部材27の他端部は、壁面等(図示せず)に接続される。弾性部材27は、例えばスプリングバネ等で形成される。弾性部材27は、ローラ25をキャリア8方向に押圧する力を発生させる。
このような構成を有する押圧部22において、突起部26aに保持されたローラ25は、保持部26のレール21aに固定された部分を中心に揺動運動が可能である。本実施の形態では、回転軸26bを支点に図示しない駆動源により回転自在な構成となっている。キャリア8が一対のガイドレール21間を搬送される際には、弾性部材27がローラ25を介してキャリア8に対して押圧力を発生させる。
位置決め部材23は、押圧部22が設けられたレール21aと対向するレール21b上に設けられる。位置決め部材23は、ローラ等の回転する部材からなり、搬送されるキャリア8の一辺に接触する。位置決め部材23は、好ましくは、第1の位置決め部材23aと第2の位置決め部材23bとからなる。
第1の位置決め部材23a及び第2の位置決め部材23bと、押圧部22との位置関係は、図6に示すような位置関係を有することが好ましい。図6は、第1の位置決め部材23a及び第2の位置決め部材23bと、押圧部22との位置関係を模式的に示す上面図である。
押圧部22のローラ25は、第1の位置決め部材23aのキャリア8との接触点xを、搬送方向Aと垂直であるZ軸方向で、押圧部22側に延長した延長線Bと、第2の位置決め部材23bのキャリア8との接触点yを、搬送方向Aと垂直であるZ軸方向で、押圧部22側に延長した延長線Cとの間に、配置される。
第1の位置決め部材23aのキャリア8との接触点x、第2の位置決め部材23bのキャリア8との接触点y、及びローラ25とキャリア8との接触点zを結んだ線が、接触点zを頂点とする二等辺三角形となる位置に配置する。
また、ローラ25は、ローラ25の直径と接触点zを通る中心線61が、接触点xと接触点yとを結んだ線分Cの中間点wを通るように、配置される。
このような配置により、ローラ25に弾性部材27による押圧力が付与されると、ローラ25からキャリア8に加えられた押圧力は、他方のレール21bに設けられた第1の位置決め部材23a、第2の位置決め部材23bで均等に支持される。
そして、キャリア8のレール21bに対向する面は、第1の位置決め部材23aの接触点xと第2の位置決め部材23bの接触点yとを結んだ線分Cと平行に位置決めされる。
また、ガイドレール21には、トレイ6を載置したキャリア8を、第1の位置決め部材23a、第2の位置決め部材23bに案内する案内部33が設けられている。案内部33は、ガイドレール21のキャリア8を搬入する側に設けられ、好ましくは、レール21a、21bのそれぞれに2つづつ設けられる。
搬送部24は、キャリア8を搬送方向であるX軸方向に搬送する。搬送部24は、図2、3に示すように、ガイドレール21と平行に配置されたボールネジ軸28、ボールねじナット29、チャック機構30とからなる。
ボールねじ軸28は、円柱軸の表面にネジ溝が形成され、ボールねじナット29の内面に形成されたネジ溝と螺合する。そして、ボールねじ軸28が回転されると、螺合されたボールねじナット29が、X軸方向に並進される。ボールねじ軸28はガイドレール21bに取り付け固定される。ボールねじ軸28、第1の位置決め手段23a、及び第2の位置決め手段23bがガイドレール21aを基準として一体に取り付け固定されているため、キャリアの搬送方向とガイド及び位置決め機構との平行が保たれる。
ボールねじナット29には、搬送方向(X軸A方向)と垂直に配置されるチャック機構30が固定されている。
チャック機構30は、アームベース31とマグネット部32とからなる。アームベース31は、キャリア8の搬送方向(X軸のA方向)に垂直に配置され、キャリア8側にマグネット部32を有する。チャック機構30に対向するキャリア8の端部には、磁性体(図示せず)が形成され、チャック機構30側のマグネット部32とキャリア8側の磁性体が磁力により結合する。キャリア8は、チャック機構30との結合により、Z軸方向の位置決めがなされる。
このような構成を有する板状部材搬送装置を用いた周波数調整装置での処理の方法について、図1〜5を用いて説明する。
まず、図1に示すように、水晶振動子7が収容部9に収納されたトレイ6をキャリア8上に載置して、仕込室2に搬入する。仕込室2が所定の真空状態になるように真空引きされ、所定の真空状態になると、ゲートバルブ5aが解放され、キャリア8は、所定の真空状態になっているエッチング室3に搬入される。このときコンタクト10は、予めX−Yステージ10aが調整されており、搬送装置に対するプローブピンの位置決めは実施済みである。
キャリア8は、搬入の際には、ガイドレール21の板状部材搬入側に設けられた案内部33により、案内されて、ガイドレール21内に配置される。案内部33は、キャリア8を、ガイドレール21の第1の位置決め部材23a、第2の位置決め部材23bの位置までスムーズに搬入する補助的な役割を有する。
そして、ガイドレール21内に搬入されたキャリア8の一端部に設けられた磁性体が、チャック機構30のマグネット部32に結合される。図3に示すように、ボールねじ軸28が駆動部により回転駆動され、ボールねじ軸28に螺合するボールねじナット29がX軸方向に並進する。ボールねじナット29に固定されたチャック機構30及びチャック機構に結合されたキャリア8は、ボールねじナット29の並進方向と同一方向に搬送される。
ボールねじ軸28は、ガイドレール21と平行に配置され、ガイドレール21に垂直に配置されたキャリア8が、ボールねじナット29とともに並進するので、キャリア8は、ガイドレール21を基準として、Z軸方向の位置決めがされる。
案内部33により案内され、チャック機構30に結合されたキャリア8は、ボールねじ軸28が所定量回転することより、所定の距離をX軸方向に移動される。キャリア8の先端が位置決め部材23の位置に進入するまでは、保持部26は図示しない駆動源により位置決め部材23と押圧部22との距離を広げる方向に回転軸26bを支点に回転した状態となっている(図5(a)参照)。
キャリア8の先端が位置決め部材23の位置に進入して更にX軸方向に移動した後、位置決め部材23と押圧部22との距離を狭める方向に保持部26が回転駆動し、弾性部材27がローラ25をz軸方向に付勢して、位置決め部材23とローラ25によりキャリア8のz軸方向の位置が位置決めされる。そして、キャリア8は、トレイ6に収容された水晶振動子7の搬送方向(X軸のA方向)の第一番目の列がイオンガン11及びコンタクト10に対面する位置まで移動され、停止される(図5(b)参照)。キャリア8の移動及び停止の間、弾性部材27は継続してローラ25を位置決め部材23の方向(z軸方向)に付勢する。
図1に示すように、キャリア8の移動が停止されると、トレイ6に収容された水晶振動子7の発振周波数が測定される。発振周波数はイオンガン11からのイオンビームの照射と同時に測定され、所望の発振周波数となった時点でシャッタ12を閉じ、周波数調整を終了させる。発振周波数は、コンタクト10に設けられた一対のプローブピン15a、15bにより測定される。測定された発振周波数のデータは、制御部13に送信される。制御部13において、発振周波数の調整が必要であると判断されると、所定の時間シャッタ12を開き、イオンガン11からイオンビームを水晶振動子7に照射してもよい。
イオンビームは列単位でまとめて照射され、各行に設けたシャッタ12の独立開閉制御により、1列全ての水晶振動子7を同時かつ個別に周波数調整する。イオンビームは、トレイ6の収容部9に収納された水晶振動子7に対して、1列目1行目から最後の6行目まで順次照射してもよい。この場合イオンビームの照射は、発振周波数の調整が不要である水晶振動子7には行う必要がないので、イオンガン11は、イオンビームの照射が必要な水晶振動子7に対してのみ、Z軸上を間欠的に移動する。本実施の形態では、発振周波数の調整が不要である水晶振動子7は対応するシャッタ12を閉じたままにすればよい。シャッタ12は水晶振動子7と1対1対応でなくてもよく、開閉制御も自由に設定すればよい。
トレイ6上の水晶振動子7の最初の1列目の発振周波数の測定及び調整が終了すると、トレイ6を載置したキャリア8は、予め設定された移動距離、すなわち、2列目の水晶振動子7上にコンタクト10がくるように、搬送部14により搬送される。搬送部14は、前記マトリクスの列間隔の整数倍をピッチ間隔(予め設定された移動距離)とするピッチ送り搬送を行う。本実施の形態では列間隔とピッチ間隔が一致しているが、例えば2列同時に周波数調整する場合は列間隔の2倍の距離をピッチ間隔としてピッチ送り搬送すればよい。そして、1列目の水晶振動子7上にコンタクト10が配置されたときと同様に、2列目の水晶振動子7について発振周波数を測定し、イオンビームが照射される。図5(c)は、7列から構成される収容部9のうち、真ん中の4列目の収容部9の位置の上部にコンタクト10が位置するまで、キャリア8が移動された状態を示す図である。
最終的に、7列目の収容部9の上部に、コンタクト10が位置するまで、キャリア8が移動され(図5(d))、発振周波数の測定及び調整が行われる。エッチング室3内での全ての処理が終了すると、押圧部22の付勢が解除され、ゲートバルブ5bが開き、キャリア8(トレイ6)はエッチング室3から取出室4に、取り出される。
次に、本実施の形態に係る板状部材搬送装置を用いて、板状部材を搬送したときの押圧部22と位置決め部材23の動作を、図3、4、及び6用いて詳述する。
キャリア8は、ガイドレール21上で、トレイ6上の水晶振動子7の1列分づつ搬送方向(X軸A方向)に間欠的に移動される。キャリア8が水晶振動子7の1列分動くときは、キャリア8の一方の側面が押圧部22のローラ25により、位置決め部材23側に押されながら動く。その際、保持部26の他端部がレール21aに固定されているので、保持部26は、他端部の固定された箇所を中心に、揺動運動をするように構成されている。したがって、保持部26の突起部26aに保持されたローラ25は、搬送方向Aに間欠移動されるキャリア8の動きにスムーズに追従しながら、キャリア8に押圧力をかけることができる。
さらに、第1の位置決め部材23aと第2の位置決め部材23bであるローラを、レール21b上に設けている。したがって、キャリア8が搬送方向に向けて間欠移動される際には、当該ローラは、押圧部22からの押圧力を受け止め、押圧部22との間でキャリア8を挟持することができる。
また、押圧部22と位置決め部材23a、位置決め部材23bとは、好ましくは、キャリア8との接触点x、y、zを結んだ線が二等辺三角形を形成するように配置される。具体的には、押圧部22のローラ25とキャリア8との接触点zを頂点とし、第1の位置決め部材23aとキャリア8との接触点x、第2の位置決め部材23bとキャリア8との接触点yとで、二等辺三角形が形成される。したがって、押圧部22からキャリア8を介して第1の位置決め部材23a及び第2の位置決め部材23bとにそれぞれに加わる力は、均等となって伝わる。このような位置関係を有することで、キャリア8の位置決め部材と接触する面は、接触点xと接触点yとを結ぶ線分Cに対して平行となるよう位置決めをされながら搬送される。
また、水晶振動子7の発振周波数を測定する時に、水晶振動子7の列と、発振周波数を測定するコンタクト10のプローブが並ぶ線が、ローラ25とキャリア8の接触点zと、第1の位置決め部材23aのキャリア8との接触点xと第2の位置決め部材23bのキャリア8との接触点yとを結んだ線の中心点とを結んだ中心線61と重なるように、押圧部22と位置決め部材23は配置される。したがって、発振周波数測定時に、コンタクト10と水晶振動子7とのZ軸方向の位置決めがなされる。コンタクト10に設けられたプローブピン本体15は水晶振動子7に形成された電極面に正確に接触しなければ周波数を測定することができない。近年水晶振動子は小型化の一途をたどっており、電極面積は極小であるため、水晶振動子7とコンタクト10のわずかな位置ずれが測定不良を発生させてしまう。押圧部22と位置決め部材23により形成される二等辺三角形の中心線61上にプローブピン本体15を配置し、プローブピン本体15の直下でキャリア8の位置出しを行うことにより、水晶振動子7に形成された電極とプローブピン本体15との位置出しを高精度に行うことができるため、コンタクトずれによる測定不良を低減させることが可能となる。
また、搬送部は、ガイドレール21と平行に配置されたボールねじ機構により構成されているので、キャリア8は、搬送方向X軸に対して、位置決めをされて搬送することができる。
このように、本実施の形態によれば、押圧部22を、第1の位置決め部材23aとキャリア8との接触点の押圧部22側への延長線と、第2の位置決め部材23bのキャリアとの接触点の押圧部22側への延長線との間に配置したことにより、キャリアを搬送方向に対して適切に位置決めすることができる。
また、押圧部22と、第1の位置決め部材23aと、第2の位置決め部材23bとをの位置関係を好ましくは二等辺三角形として位置付けことにより、位置決め部材にかかる力を均等にすることができる。さらに、ボールねじ軸とガイドレールを平行に配置したので、コンタクト10とキャリア8上の水晶振動子の列との位置決めを正確に行うことができる。
なお、本実施の形態は、位置決め部材は、第1の位置決め部材と第2の位置決め部材からなる説明をしたが、本実施の形態は、これに限定されない。たとえば、位置決め部材が3つであってもよい。図6の第1の位置決め部材と第2の位置決め部材の中間地点に更に、もうひとつの位置決め部材を設けてもよい。
また、本実施の形態では、押圧部22と、第1の位置決め部材23aと、第2の位置決め部材23bとの位置関係を好ましくは二等辺三角形として位置付ける構成としたが、本実施の形態は、これに限定されない。第1の位置決め部材23aとキャリアの接触点の延長線と第2の位置決め部材23bとキャリアの接触点の延長線上の間であれば、いずれの位置に配置してもよい。
また、押圧部22と、第1の位置決め部材23aと、第2の位置決め部材23bとは、ローラである例を用いて説明したが、本実施の形態は、これに限定されない。たとえば、ゴムなどの弾性部材を用いることにより、キャリア8と、 押圧部22、第1の位置決め部材23a、第2の位置決め部材23bとの間で、キャリア8を摺動させて搬送させてもよい。但し、ゴムなどの弾性部材を用いる場合、押圧を解除してからキャリア8を移動し、キャリア8が停止してから再度押圧して位置決めする手順となるため、列単位の周波数調整が完了する都度、次列の準備のために解除と押圧の動作を繰り返し、押圧部22の動作時間がタクトタイムに影響を及ぼすという問題がある。これに対し、ローラによる押圧の場合、キャリア8の移動の間押圧を解除することが不要であるため、処理時間の短縮に貢献する。列単位の周波数調整のような、停止と搬送を順次繰り返すピッチ送りの製造工程において、位置決め部材にローラを用いることが特に有利である。更に、ローラを用いることで、キャリア8を押圧しながら搬送することができるため、ピッチ送り搬送でなく連続搬送(停止せず搬送)することも可能である。
また、本実施の形態では、処理される対象として、水晶振動子を例として説明したが、本実施の形態は、これに限定されない。電子回路を搭載した回路基板なども対象となる。
また、本実施の形態では、トレイ6上には、7列6行のマトリクス状の収容部9が形成されることを例に説明したが、本実施の形態は、これに限定されない。収容部9の数は、半導体等の製造工程の段階、規模によりことなり、トレイ上にどのような容量の収容部9を設けるかは、適宜選択される。また、トレイのサイズ、形状も同様に、任意に選択することが可能である。
(変形例)
本実施の形態では、位置決め部材をレール上に設ける例を説明したが、本実施の形態はこれに限定されない。図7は、変形例を示す上面図である。
本変形例における板状部材搬送装置は、第1の位置決め部材71a、第2の位置決め部材71bと、レール73aと、レール73bと、押圧部72とを含む。一方のレール73aには、切り欠部74が形成され、第1の位置決め部材71aと、第2の位置決め部材71bとは、当該切り欠部74内に設けられる。キャリア8と第1の位置決め部材71aの接触点xと、キャリア8と第2の位置決め部材71bの接触点yとは、レール73aの壁面と同一面上に位置するように配置される。
このような構成を取ることにより、キャリア8は、レール73aとレール73bとの間で、それぞれの壁面に接触されて保持されるようになる。したがって、キャリア8は、搬送方向Aに対して、より確実に位置決めをされる。
また、押圧部72は、複数のラック状の溝部72aを有する部材で形成され、キャリア8とは、キャリア8のレール73bと接する側に設けられた係合部(図示せず)と係合して、キャリア8を第1の位置決め部材71a、第2の位置決め部材71b側へ押圧する。係合部として、ラック状の溝72bと咬み合うラック状の複数の溝部を形成することができる。
このような構成とすることにより、押圧部72からの押圧力をキャリア8に確実に加えることができる。
本変形例では、押圧部72をラック状の複数の溝で形成する例を説明したが、キャリア8側にのみラック状の複数の溝部を形成して、押圧部72は、ローラとしてもよい。このような構成を採用することで、溝部との摩擦力を軽減することができる。
以上説明したように、本発明は、板状部材を適切に位置決めしながら搬送できる板状部材搬送装置を備えた周波数調整装置を提供することができる。
1 周波数調整装置
2 仕込室
3 エッチング室
4 取出室
5a ゲートバルブ
5b ゲートバルブ
6 トレイ
6a 位置決め用穴
7 水晶振動子
8 キャリア
8a 位置決め用ピン
9 収容部
10 コンタクト
10a X−Yステージ
11 イオンガン
12 シャッタ
13 制御部
14 板状部材搬送装置
15 プローブピン本体
15a プローブピン
15bプローブピン
21 ガイドレール
21aレール
21bレール
22 押圧部
23 位置決め部材
23a第1の位置決め部材
23b第2の位置決め部材
24 搬送部
25 ローラ
26 保持部
26a 突起部
27 弾性部材
28 ボールねじ軸
29 ボールねじナット
30 チャック機構
31 アームベース
32 マグネット部
33 案内部
41 凹部
61 中心線
71a 第1の位置決め部材
71b第2に位置決め部材
73aレール
73bレール
72 押圧部
72a溝部
74 切り欠部

Claims (5)

  1. 板状部材を所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記所定の搬送方向に沿って配置され、搬送される前記板状部材の1辺と当接する頂点をそれぞれ有する複数の位置決め部材と、
    前記複数の位置決め部材が配置された位置と対向する位置で、前記複数の位置決め部材との間に搬送される前記板状部材が配置される位置に設けられた押圧部材であって、前記板状部材を、一対の位置決め部材が配置された方向に押圧する押圧部材と、を備える板状部材搬送装置であって、
    前記押圧部材は、前記一対の位置決め部材のそれぞれの頂点を、前記板状部材が搬送される方向と垂直で、前記押圧部材が設けられた側に延長した延長線上の間に配置され、
    前記押圧部材は、搬送される前記板状部材の1辺と当接する接点を有し、当該接点により前記板状部材を押圧する第1のローラと、当該第1のローラを前記一対の位置決め部材が配置された方向に付勢する付勢部材と、前記所定の搬送方向に沿って、かつ搬送される前記板状部材の板面に対して垂直に配置された回転軸と、一端部に前記第1のローラが取付けられ他端部が前記回転軸に固定されて前記回転軸を中心に揺動し、前記第1のローラを、搬送される前記板状部材に当接する方向と当該板状部材から離間する方向とに移動させる揺動部材と、を備えた、板状部材搬送装置と、
    前記板状部材搬送装置で搬送される前記板状部材に載置された水晶振動子の発振周波数を測定する周波数測定部と、
    測定された発振周波数が、所望の発振周波数から外れた前記水晶振動子にイオンビームを照射するイオンガンと、
    を備える周波数調整装置であって、
    前記板状部材に載置された水晶振動子は、前記搬送方向と垂直に並べられた一列の水晶振動子を前記搬送方向に沿って複数列並べることでマトリクス状に構成され、
    前記周波数測定部は、前記複数列の水晶振動子の何れか一列の水晶振動子と対向するように配置され、
    前記一対の位置決め部材と、前記第1のローラとは、前記第1のローラを頂点とする二等辺三角形を形成する位置に配置され、
    前記周波数測定部と、前記何れか一列の水晶振動子とは、前記一対の位置決め部材のそれぞれの頂点を結んだ線の中心点と、前記第1のローラの接点と、を結んだ線上に配置される、
    ことを特徴とする周波数調整装置。
  2. 前記搬送部は、前記搬送方向に沿って延在するボールねじと、前記ボールねじと螺合する螺合部と、前記螺合部から前記搬送方向と垂直に延在し前記板状部材を保持するアーム部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周波数調整装置
  3. 前記複数の位置決め部材は、一対の第2のローラを備え、前記板状部材は、当該第1のローラと当該一対の第2のローラとの間において、挟持されて搬送される、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の周波数調整装置
  4. 前記板状部材を前記複数の位置決め部材に向けて案内する案内部が設けられた、
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の周波数調整装置
  5. 前記搬送部が、所定距離の移動と停止とを繰り返すピッチ送り搬送を行い、停止の間に前記イオンビームを照射して、マトリクス配列した水晶振動子を列単位で周波数調整する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の周波数調整装置。
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